JP2737024B2 - 荷役装置におけるスライドデッキと、その駆動装置との連結装置 - Google Patents

荷役装置におけるスライドデッキと、その駆動装置との連結装置

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JP2737024B2
JP2737024B2 JP11742990A JP11742990A JP2737024B2 JP 2737024 B2 JP2737024 B2 JP 2737024B2 JP 11742990 A JP11742990 A JP 11742990A JP 11742990 A JP11742990 A JP 11742990A JP 2737024 B2 JP2737024 B2 JP 2737024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は荷台と地上間を昇降可能な昇降フレームと、
該昇降フレームと荷台間を移動可能なスライドデッキと
を備えた荷役装置において、前記スライドデッキと、そ
の移動駆動装置との連結装置に関するものである。
(2) 従来の技術 従来荷台の一側に昇降機構によって昇降作動される昇
降フレームを設けるとともに前記荷台に前記昇降フレー
ム上に移載可能なスライドデッキを設け、前記昇降フレ
ームの昇降作動制御と、前記スライドデッキの、前記荷
台と昇降フレーム間での往復移動制御とによって、荷台
と地上間で荷物の積卸を行うようにした、荷役装置は公
知である(特開昭63−219434号公報参照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところでかゝる荷役装置では、通常は荷台上に設けら
れるスライドデッキを駆動装置に連結して荷台と昇降フ
レーム間で強制往復駆動させ、スライドデッキが昇降フ
レーム上に移載されたときは駆動装置とスライドデッキ
との連結を解除し、さらにスライドデッキが荷台上に収
まっているときは、スライドデッキを荷台上に固縛して
おく必要がある。
ところでかゝる荷役装置において、荷役作業の能率を
高めるには、荷台とスライドデッキとの連結装置の連
結、離脱の切換操作の確実性、安全性および容易性を高
めることが望ましく、またスライドデッキが荷台上に設
置されたときは、該スライドデッキを荷台上に堅固に固
縛して、荷台を荷役車両に設けた場合にも荷台上のスラ
イドデッキがガタついたりしないようにすることが望ま
しいが、前記従来のものでは前記要求に対する対策がな
されていない。
本発明は前記実情にかんがみてなされたもので、簡単
な構成により前記要求をすべて叶えることができるよう
にした、新規な荷役装置におけるスライドデッキと、そ
の駆動装置との連結装置を提供することを目的とするも
のである。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的達成のため、 本第1発明によれば、荷台と、その一側に設けられる
昇降フレームとの間を移動可能に設けられるスライドデ
ッキと、該スライドデッキを駆動するための駆動装置と
の連結装置であって、前記駆動装置には前記スライドデ
ッキに対して進退可能な連結部材を設け、一方前記スラ
イドデッキには、前記連結部材を受容する受容部、該受
容部内で前記連結部材と連結、離脱可能な連結子、外部
より操作可能な操作部、および前記操作部の操作力を前
記連結子に伝達し得る連結リンク機構とを設ける。
また本第2発明によれば、荷台と昇降フレームとの間
を移動可能に設けられるスライドデッキと、該スライド
デッキを駆動するための駆動装置との連結装置であっ
て、前記駆動装置には、前記スライドデッキに対して進
退可能な連結部材を設け、一方スライドデッキには前記
連結部材と連結、離脱可能な連結子を設け、さらに前記
荷台には、前記スライドデッキと衝合して該スライドデ
ッキの前方移動を規制する段状立上壁が形成され、さら
に前記連結部材には、前記連結子との連結時に該連結子
と衝合して前記スライドデッキの後方移動を規制する爪
片が形成される。
(2) 作用 第1発明の構成によれば、スライドデッキとその駆動
装置間に設けられる連結装置の連結、離脱の操作を容
易、かつ確実、安全に行うことができる。
また前記第1の発明において、連結装置が連結解除位
置にあるときは連結解除保持機構が連結リンク機構を拘
束することにより、連結装置の連結が一層的確かつ円滑
に行われる。
また前記第2発明の構成によれば、スライドデッキと
その駆動装置との連結装置が荷台上でのスライドデッキ
の固縛機能をも兼備し、スライドデッキを荷台上にしっ
かりと固縛してそのガタつきや遊動を防止することがで
きる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
第1図は本発明荷役装置を備えた荷役車両Vの前部側
面図、第2図はその平面図である。これらの図におい
て、全体を符号Vで示される荷役車両の車体B上の後部
には荷台Aが形成され、この荷台A上には車幅方向に間
隔を存して互いに平行な一対の案内レール1,1が車長方
向に沿って敷設されており、また車体Bの後端の左右コ
ーナ部には互いに平行な一対のガイド支柱2,2が鉛直方
向に立設されており、これらのガイド支柱2,2は後述す
る昇降フレームFeの昇降を案内する。また車体B上に
は、その車幅方向の中央部に、駆動装置としてのスライ
ドシリンダ3が前後方向に配設されており、該スライド
シリンダ3は車体Bに支承され、その先端には平面二叉
フック状の連結部材4が一体に設けられており、この連
結部材4は、スライドシリンダ3の伸長作動により荷台
Aの前端の段状立上壁A1を貫通して該荷台A上に突出し
得るようになっている(第8図)。
前記一対のガイド支柱2,2には、略鉛直方向の案内路
5,5が形成され、それらの案内路5,5にそれぞれ対をなす
昇降部材6,6がそこに設けられる案内ローラ7,8を介して
昇降自在に係合されている。前記一対の昇降部材6,6の
下部には、昇降フレームFeの両側基端が支軸9,9をもっ
て張出位置(第1図実線位置)と格納位置(第1図鎖線
位置)の間を上下に回動自在に軸支される。
前記昇降フレームFeは、その後縁中央部に後方に開放
の凹部10を有して方形の枠体により形成されており、そ
の左右両側には前記案内レール1,1と長手方向に一致す
る断面コ字状の一対の案内レール11,11が一体に敷設さ
れている。
また前記昇降フレームFeの後端には一対のストッパ1
2,12が上向きに突設されており、これらのストッパ12,1
2は後述するスライドデッキDsに設けた衝合片72,72(第
5,6図)と衝合して該スライドデッキDsの後退位置を規
定できるようになっている。また前記凹部10の内面には
一対の被係止部13,13が一体に設けられ、これらの被係
止部13,13は後述するスライドデッキDsの固縛フック70
(第5,6図)と係合し得る。昇降フレームFeの両側基端
には、係合片14,14が一体に突設され、これらの係合片1
4,14は、昇降部材6の下端に設けた位置調節可能な係止
部材15,15と係合して昇降フレームFeは略水平な張出位
置に保持される。
前記昇降フレームFeは、車体Bに設けられる昇降機能
Eにより前記一対のガイド支柱2,2に沿って昇降制御さ
れる。次に主に第9図を参照して前記昇降機構Eの構造
を説明すると、車体Bには、昇降シリンダ16が設けら
れ、そのピストンロッド先端には、一対の動滑車17,1
7′が支持されている。昇降シリンダ16の両側には、2
条のワイヤロープ18,18′の基端がそれぞれ結着され、
一方のワイヤロープ18は一方の動滑車17、車体Bに軸支
される定滑車20,21、および一方のガイド支柱2の上部
に軸支した定滑車22を経由したのち一方の昇降部材6に
結着されており、また他方のワイヤロープ18′は他方の
動滑車17′、車体Bに軸支される定滑車24および他方の
ガイド支柱2の上部に軸支した定滑車25を経由したのち
他方の昇降部材6に結着されている。したがって単動の
昇降シリンダ16を伸縮作動すれば、2条のワイヤーロー
プ18,18′を介して昇降フレームFeを一対のガイド支柱
2,2に沿って昇降することができる。なお昇降シリンダ1
6をフリーにすれば昇降フレームFeはその自重により下
降する。
車体Bの荷台A上には、前記昇降フレームFe上に移載
し得るスライドデッキDsが前後に移動可能に設けられ
る。
このスライドデッキDsは、第8図に示すように方形状
のデッキ枠29上に鉄板等よりなる荷受板30を一体に敷設
して構成されている。前記デッキ枠29は第3,5図に示す
ように左右縦桁27,27に複数本のクロスメンバー28‥を
一体に結合して高剛性の方形枠に構成される。荷受板30
の後端部は後方に向って下向きに傾斜する傾斜面31に形
成される。
第8図に示すように荷受板30の左右には対をなす左右
保持枠32,32が前後方向に沿って立設され、これらの保
持枠32,32には、荷役物である一対の航空機用タイヤT,T
(第1,2図)が索条33,33によって緊締保持される。
前記スライドデッキDsのデッキ枠29左右には、アング
ル材よりなる案内フレーム35,35がそれぞれ固着され、
これらの案内フレーム35,35には複数個の横方向規制ロ
ーラ36‥および上下方向規制ローラ37‥がそれぞれ回転
自在に支承され、これらのローラ36‥および37‥は、荷
台A上の前記案内レール1,1に転動自在に係合してスラ
イドデッキDsの前後移動を案内する。
第3,5図に明瞭に示すようにスライドデッキDsのデッ
キ枠29の前端中央部には、前縁に開口する平面コ字状の
受容部38が形成され、この受容部38に前記スライドシリ
ンダ3先端の二叉フック状の連結部材4が進入できるよ
うになっており、前記受容部38の内面に前記連結部材4
の先端面41と衝合し得る衝合面381が形成されている。
前記スライドデッキDsには、前記スライドシリンダ3
先端の連結部材4と協働して、前記スライドデッキDsと
スライドシリンダ3とを連結するための連結装置Jを構
成する連結リンク機構39、および前記ストッパ12および
被係止部13と協働して、該昇降フレームFe上にスライド
デッキDsを固縛するための固縛装置Lを構成する固縛リ
ンク機構40が設けられる。
次に第3〜10図を参照して前記連結リンク機構39およ
び固縛リンク機構40の構成について説明する。
まず連結リンク機構39の構成について説明するに、第
3〜6および10図に示すようにスライドデッキDsのデッ
キ枠29の後部には、複数の軸受ボス41,41を介して横方
向にのびる操作レバー42が回転自在に支承され、この操
作レバー42の一端は略直角に屈曲されてハンドル43を形
成している。操作レバー42の中央部には、腕体44が溶接
され、この腕体44先端に長さ調節可能な連結ロッド45の
一端が連結される。この連結ロッド45はスライドデッキ
Dsを前方にのびて揺動レバー46に連結される。揺動レバ
ー46は、その中間部が、スライドデッキDs前部のクロス
メンバー28に突設されるブラケット47に枢軸48を以て揺
動自在に枢支されており、該揺動レバー46の一端には連
杆49が連結される。この連杆49の前部は、前記受容部38
内の下方にのびており、その前端には、前記受容部38の
中央部に回動自在に支持される連結軸50と一体の腕体51
が連結されている。連結軸50には連結子52が固着され、
この連結子52は前記二叉フック状の連結部材4内におい
て第3図に示す連結位置(イ)と、第5図に示す連結解
除位置(ロ)との間を約90゜回動できるようになってお
り、またその一側に前記連結部材4の爪片42,42の内面
が係合される。第3,4図に示すようにハンドル43が伏倒
位置にあって操作レバー42が第4図時計方向に回動され
ているときは、連結ロッド45は後方(第3図矢印(X)
方向)に牽引され揺動レバー46、連杆49を介して連結子
52は車両Vの進行方向と直交するロック位置(イ)に保
持される。また第5,6図に示すようにハンドル43を起立
して操作レバー42が第6図に示すように起立回動される
ときは、連結ロッド45は前方(第5図矢印(X′)方
向)に押圧され、揺動レバー46、連杆49を介し連結子52
は車両Vの進行方向と略平行なロック解除位置(ロ)に
回動保持される。
前記連結リンク機構39には、これを連結解除位置に保
持するための連結解除保持機構54が付設される。
次にこの機構54の構成を第3〜6図および第10図を参
照して説明すると、前記揺動レバー46の自由端には、ロ
ックピン55が突設される。一方前記スライドデッキDsの
クロスメンバー28には、前記揺動レバー46の自由端近傍
部において、ロックアーム56が揺動自在に枢支57されて
おり、このロックアーム56には、前記ロックピン55と係
脱し得る切欠58が形成される。前記ロックアーム56に
は、スライドデッキDsに一端を係止される引張ばね59の
他端が係合されており、この引張ばね59の弾発力は、第
7図に示すように前記連結子52が連結解除位置(ロ)に
あり、かつスライドシリンダ3の連結部材4が受容部38
より逸脱しているとき、前記切欠58をロックピン55に係
合した位置に附勢して前記連結装置Jを連結解除位置に
保持し得る。前記ロックアーム56の自由端にはリンク60
を介して、スライドデッキDsの受容部38に回動自在に軸
支61されるベルクランク62の一端が連結され、該ベルク
ランク62の自由端にはローラ63が回転自在に軸支されて
いる。このローラ63は第3,5図に示すようにスライドシ
リンダ3が伸長して、その先端の連結部材4がスライド
デッキDsの受容部38内に進入したとき、その側面に係合
し得る位置にあり、これによりベルクランク62が反時計
方向に回転され、ロックアーム56は第3,5図に示すよう
に引張ばね59のばね力に抗してロック解除位置に保持さ
れる。
次に第3〜6,10図を参照してスライドデッキDsを昇降
フレームFe上に固縛するための固縛装置Lの固縛リンク
機構40の構造を説明すると、前記操作レバー42には、前
記連結ロッド45の左右において対をなすアーム65,65が
固着され、これらのアーム65,65に長さ調節可能な固縛
ロッド66,66が枢支連結され、これらの固縛ロッド66,66
は前方にのびて、その他端がそれぞれスライドデッキDs
のクロスメンバー28にブラケット67,67を介して回動自
在に軸支される固縛軸68,68と一体のアーム69,69に枢支
連結される。固縛軸68,68には、それぞれ対をなす下向
きの固縛フック70,70が固着され、これらの固縛フック7
0,70は、昇降フレームFeの前記被係止部13,13にそれぞ
れ着脱自在に係合できるようになっている。而して操作
レバー42と一体のハンドル43が第1,5,10図に示すように
起立位置にあるとき、固縛フック70,70が時計方向に回
動して昇降フレームFeの被係止部13,13と係合した位置
にある。したがってハンドル43の起立位置によってスラ
イドデッキDsが昇降フレームFe上に固縛されていること
を外部から容易に目視確認することができる。
スライドデッキDsの傾斜面31の裏面には衝合片72が固
着され、この衝合片72は第5,6図に示すようにスライド
デッキDsが昇降フレームFe上に移載されたとき、昇降フ
レームFeの後部に固着したストッパ12と係合してスライ
ドデッキDsの後方位置を規定できるようになっている。
第11図には、スライドデッキDsの移動用スライドシリ
ンダ3および昇降フレームFeの昇降用昇降シリンダ16の
油圧回路図Cが示される。この回路図Cにおいて、スラ
イドシリンダ3の油圧a,bに連なる油路74,75は電磁切換
弁76を介してモータMで駆動される油圧ポンプ77、ある
いは油溜78に連通され、また昇降シリンダ16の油室cに
連なる油路79は電磁方向制御弁81および電磁切換弁80を
介して油圧ポンプ77あるいは油溜78に連通される。
なお第11図中82〜85はリリーフ弁、86はオリフィスで
ある。
第11図において、電磁切換弁76を右側に切換えれば、
スライドシリンダ3が伸長作動され、またそれを左側に
切換えれば、スライドシリンダ3が収縮作動される。ま
た電磁方向制御弁81を左側に、電磁切換弁80を左側に切
換えれば、昇降シリンダ16は伸長され、また電磁方向制
御弁81を右側に、電磁切換弁80を右側に切換えれば油室
c内の圧油はオリフィス86を介して油溜78に戻され昇降
シリンダ16は昇降フレームFeおよび昇降部材6の自重に
より緩徐に伸縮される。
次にこの実施例の作用について説明する。
先ず主に第12図(A)〜(C)を参照して荷役車両V
の荷台A上に積載されている積荷、すなわち一対の航空
機用タイヤTを地上に卸す手順について説明すると、第
12図(A)に示すように一対のタイヤTを積載したスラ
イドデッキDsが荷役車両Vの車体Bの荷材A上に支持さ
れた積荷状態では第3,4図に示すようにハンドル43は伏
倒され固縛装置Lは解除状態にあり、一方連結装置J
は、連結状態にあって、収縮状態のスライドシリンダ3
先端の連結部材4は連結リンク機構39の連結子52と連結
される。而してこの連結状態では第3,4図に明瞭に示す
ようにスライドデッキDsの前面は車体Bの段状立上壁A1
と衝合するとともに連結部材4の一対の爪片42,42の内
面が連結子52の一側に衝合し、前記2個所の衝合により
スライドデッキDsは車体B上の所定位置に堅固に固定さ
れる。そしてこの連結状態では、連結部材4の一側面に
ベルクランク62先端のローラ63が係合しているので、連
結解除保持機構54は不作動状態にある。
一方昇降フレームFeは昇降シリンダ16の伸長作動によ
り上昇され、その上面が車体Bの荷台Aの上面と面一に
なる上昇位置に保持される。
次に第12図(A)の状態からスライドシリンダ3を伸
長作動すれば、スライドデッキDsは後方に移動して荷台
A上より昇降フレームFe上に移載される。このとき第5,
6図に示すようにスライドデッキDs後端の衝合片72は昇
降フレームFe後端のストッパ12と衝合してスライドデッ
キDsの後退位置が規制される。こゝでハンドル43を第6
図、第12図(B)において矢印Rに示すように起立操作
すれば、一対の固縛フック70,70は第3,4図に示すように
下向きに回動して昇降フレームFeの被係止部13,13に係
合する。以上のように衝合片72,72とストッパ12,12との
衝合によりスライドデッキDsは後方への移動が規制さ
れ、また固縛フック70,70と被係止部13,13との係合によ
りスライドデッキDsは前方への移動が規制され、スライ
ドデッキDsは、昇降フレームFe上に堅固に固縛される。
而してハンドル43の起立操作によれば連結ロッド45は
第5図において(X′)方向に押圧されるので、前述の
ように連結リンク機構39は連結解除作動されて連結子52
は連結部材4内で約90゜回転され、連結装置Lは第4,5
図に示すように自動的に連結解除状態に保持される。
こゝで第12図(C)に示すように、スライドシリンダ
3を伸縮作動すれば、連結部材4は連結子52より外れて
車両Vの前方へと後退する。これによりベルクランク62
先端のローラ63は連結部材4の側面から外れるので、連
結解除保持機構54のロックアーム56はロックピン55と係
合して作動され、これにより連結装置Lは連結解除状態
に確実に保持される。
以上のようにハンドル43を起立操作すればスライドデ
ッキDsは、昇降フレームFe上に堅固に固縛されると同時
にスライドシリンダ3とスライドデッキDsとの連結が断
たれる。しかも連結解除保持機構54が作動して連結装置
Jは解除位置に確実に保持される。
次に昇降シリンダ16をフリー状態とすれば、タイヤT
を積載したスライドデッキDsおよび昇降フレームFeはそ
れらの自重により一体となって下降して地上に接地さ
れ、タイヤT,Tを地上に卸すことができる。
また地上のタイヤT,Tを荷役車両Vの荷台A上に積込
むには、前述と逆の動作、すなわち第12図(C)〜
(A)の操作を行えばよい。
なお前記実施例では本発明荷役装置を荷役車両に装備
した場合を説明したが、これを他の適宜の荷役場所、た
とえばプラットフォームに設けてもよい。
また前記昇降装置は略鉛直なガイド支柱に沿って昇降
フレームを昇降作動するようにしたが、これに代えて他
の昇降装置たとえばリンク式昇降装置を使用してもよ
い。
さらに前記実施例ではスライドデッキおよび昇降フレ
ームの駆動装置として油圧シリンダを用いた場合を説明
したが、それらの駆動は他の駆動装置によってもよいこ
とは勿論である。
さらに組をなす連結部材および連結子はそれらの機能
を損わない範囲でどのようなものを用いてもよい。
C.発明の効果 以上のように本第1発明によれば、荷役装置における
スライドデッキと、その駆動装置との連結装置におい
て、駆動装置には前記スライドデッキに対して進退可能
な連結部材を設け、一方前記スライドデッキには、前記
連結部材を受容する受容部、該受容部内では前記連結部
材と連結、離脱可能な連結子、外部より操作可能な操作
部、および前記操作部の操作力を前記連結子に伝達し得
る連結リンク機構とを設けたので、前記連結装置の連
結、離脱操作を荷台の外部から容易かつ確実、安全に行
うことができ、荷役作業の効率向上を図ることができ
る。
また本第2発明によれば、前記連結装置において、駆
動装置には、前記スライドデッキに対して進退可能な連
結部材を設け、一方スライドデッキには前記連結部材と
連結、離脱可能な連結子を設け、さらに前記荷台には、
前記スライドデッキと衝合して該スライドデッキの前方
移動を規制する段状立上壁が形成され、さらに前記連結
部材には、前記連結子との連結時に該連結子と衝合して
前記スライドデッキの後方移動を規制する爪片が形成さ
れるので、駆動装置とスライドデッキの連結装置を利用
して荷台上にスライドデッキを堅固に固縛することがで
き、スライドデッキが荷台上でガタついたり、遊動した
りすることがなく、荷役作業を能率よく安全、確実に行
うことができる。また荷台にはスライドデッキの固縛装
置を別途に設けないですむので、全体構造が簡素化さ
れ、その軽量化とコストダウンを達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
荷役装置を備えた荷役車両の後部側面図、第2図はその
平面図、第3図はスライドデッキと荷役車両の車体との
連結状態を示す、第4図III−III線に沿う横断平面図、
第4図は、第3図IV−IV線に沿う断面図、第5図はスラ
イドデッキと昇降フレームとの連結状態を示す、第6図
V−V線に沿う横断平面図、第6図は、第5図VI−VI線
に沿う断面図、第7図は連結解除保持機構の作動状態を
示すスライドデッキの部分平面図、第8図はスライドデ
ッキと荷役車両の荷台部分の分離斜視図、第9図は昇降
フレームと昇降機構の分解斜視図、第10図は連結装置、
固縛装置および連結解除保持機構の分解斜視図、第11図
はスライドシリンダおよび昇降シリンダの油圧回路図、
第12図(A)、(B)および(C)は本発明装置の荷役
工程を示す荷役車両の後部側面図である。 A……荷台、A1……段状立上壁、Ds……スライドデッ
キ、Fe……昇降フレーム 3……駆動装置としてのスライドシリンダ、4……連結
部材、42……爪片、38……受容部、39……連結リンク機
構、43……操作部としてのハンドル、52……連結子、54
……連結解除保持機構
フロントページの続き (72)発明者 岩谷 幸治 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1番45号 極東開発工業株式会社内 (72)発明者 谷崎 洋幸 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式 会社オーテックジャパン内 (72)発明者 内原 達夫 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 株式 会社オーテックジャパン内 (56)参考文献 特開 昭63−219434(JP,A) 実開 昭58−174339(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台(A)と、その一側に設けられる昇降
    フレーム(Fe)との間を移動可能に設けられるスライド
    デッキ(Ds)と、該スライドデッキ(Ds)を駆動するた
    めの駆動装置(3)との連結装置であって、前記駆動装
    置(3)には前記スライドデッキ(Ds)に対して進退可
    能な連結部材(4)を設け、一方前記スライドデッキ
    (Ds)には、前記連結部材(4)を受容する受容部(3
    8)、該受容部(38)内で前記連結部材(4)と連結、
    離脱可能な連結子(52)、外部より操作可能な操作部
    (43)、および前記操作部(43)の操作力を前記連結子
    (52)に伝達し得る連結リンク機構(39)とを設けたこ
    とを特徴とする荷役装置におけるスライドデッキと、そ
    の駆動装置との連結装置。
  2. 【請求項2】前記スライドデッキ(Ds)には、前記受容
    部(38)に連結部材(4)が存在しないとき、前記連結
    子(52)が連結解除位置に保持されるように前記連結リ
    ンク機構(39)を拘束する連結解除保持機構(54)が設
    けられる第項記載の荷役装置におけるスライドデッキ
    と、その駆動装置との連結装置。
  3. 【請求項3】荷台(A)と昇降フレーム(Fe)との間を
    移動可能に設けられるスライドデッキ(Ds)と、該スラ
    イドデッキ(Ds)を駆動するための駆動装置(3)との
    連結装置であって、前記駆動装置(3)には、前記スラ
    イドデッキ(Ds)に対して進退可能な連結部材(4)を
    設け、一方スライドデッキ(Ds)には前記連結部材
    (4)と連結、離脱可能な連結子(52)を設け、さらに
    前記荷台(A)には、前記スライドデッキ(Ds)と衝合
    して該スライドデッキの前方移動を規制する段状立上壁
    (A1)が形成され、さらに前記連結部材(4)には、前
    記連結子(52)との連結時に該連結子(52)と衝合して
    前記スライドデッキ(Ds)の後方移動を規制する爪片
    (42,42)が形成されることを特徴とする荷役装置にお
    けるスライドデッキと、その駆動装置との連結装置。
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