JP3027110U - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3027110U
JP3027110U JP1996000142U JP14296U JP3027110U JP 3027110 U JP3027110 U JP 3027110U JP 1996000142 U JP1996000142 U JP 1996000142U JP 14296 U JP14296 U JP 14296U JP 3027110 U JP3027110 U JP 3027110U
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正治 元木
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で製作費を安くすること。 【解決手段】 一対のカム25,26を形成したカム用
歯車27と、カム25,26に係合する一対のカムレバ
ー36,37と、駆動歯車28に噛合する太陽歯車29
と、該太陽歯車29に噛合する一対の遊星歯車32,3
3とを有するカム機構22が設けられ、一方の遊星歯車
32は、受信側プラテンローラ14に連動するプラテン
ローラ用従動歯車41と、カッター17に連動するカッ
ター用従動歯車44とに噛合可能に構成され、他方の遊
星歯車33は、給紙ローラ5及び排紙ローラ8に連動す
る給排用第1従動歯車47及び給排用第2従動歯車48
に噛合可能に構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の属する技術分野】
本考案は、1つの駆動モータとカム機構とで、送信、受信及びコピーの各動作 を行うことができるファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置の一例として図15に示すものがある。これは、送信 部1と、受信部2と、記録紙切断部3とを備えており、送信部1は、原稿Gの搬 送方向aに沿って所定間隔ごとに配列された給紙ローラ5,5、送りローラ6、 送信側プラテンローラ7及び排紙ローラ8と、各給紙ローラ5,5に当接する弾 性体9と、読み取り装置部10とを有し、送りローラ6及び排紙ローラ8に押さ えローラ6a,8aが圧接されており、複数枚の原稿Gを差し込み口11に差し 込むと、それを検知するセンサー(図示せず)からの検知信号に基づいて各ロー ラ5〜8が回転駆動され、各給紙ローラ5,5と弾性体9とでその両者間に供給 された複数枚の原稿Gが搬送方向aに沿って前後に若干位置ずれして分離され、 その分離作用をうけて給紙ローラ5,5と弾性体9との間を通過した原稿Gは、 送りローラ6と押さえローラ6aとにより挟まれて前方に送り込まれると共に、 送信側プラテンローラ7により読み取り装置部10に押し付けられ、該ヘッド1 0で原稿Gに記載されている情報が読み取られた後、排紙ローラ8と押さえロー ラ8aとによって取出し口12から外部に送り出され、前記読み取り装置部10 に読み取られた情報は直ちに送信されるようになっている。
【0003】 受信部2は、記録ヘッド13と、該ヘッド13に当接する受信側プラテンロー ラ14とを有しており、記録ヘッド13により受信信号をロール紙から引き出し た記録紙Pに記録し、プラテンローラ14を回転駆動することにより受信信号を 記録した記録紙Pを筐体Sの送り出し口15から外部に送り出すようになってい る。
【0004】 記録紙切断部3は、支軸16に固着されたカッター17と、記録紙Pを挟んで カッター17に対向する固定刃18とからなっており、支軸16を介してカッタ ー17を所定角度往復回動させることにより、そのカッター17と固定刃18と で受信部2から送り出されてきた記録紙Pを切断して切り離すようになっている 。
【0005】 上記構成によれば、送信部1の各ローラ5〜8と、受信部2のプラテンローラ 14と、記録紙切断部3のカッター17用支軸16とをそれぞれ別個の駆動モー タで駆動することにより、送信モード、受信モード、コピーモード及び切断モー ドに切り換えるようになっているが、これでは、3つの駆動モータを必要とし、 製作費が高くなると共に、重量が重くなる。
【0006】 そこで、1つの駆動モータとソレノイドを備えたモード切換手段との組み合わ せにより、各モードの切換操作を行うことが考えられる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成では、駆動モータが1つであるため、この点では製作費が安くなると 共に、軽量化されているが、モード切換手段に用いたソレノイドが高価であるた め、製作費が充分に安くならないという難点がある。
【0008】 本考案は、上記難点に鑑み、軽量で製作費を安くすることができるファクシミ リ装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、原稿を送り込むための給紙 ローラ、原稿の記録を読み取るための読み取り装置部及び原稿を送り出すための 排紙ローラを有する送信部と、受信信号を記録紙に記録するための記録ヘッド及 び受信信号を記録した記録紙を送り出すためのプラテンローラを有する受信部と 、該受信部から送り出された記録紙を切り離すためのカッターを有する記録紙切 断部とを備えたファクシミリ装置において、前記給紙ローラ、排紙ローラ、プラ テンローラ及びカッターのうち、その適当なものを選択して駆動モータに連動連 結するためのカム機構が設けられていることを特徴としている。
【0010】 上記構成によれば、カム機構によって、給紙ローラ、排紙ローラ、プラテンロ ーラ及びカッターのうち、その適当なものを選択して駆動モータに連動連結する ことにより、給紙モード、送信モード、受信モード、コピーモード、切断モード の5つのモードに切り換えることができる。
【0011】 この場合、駆動モータを1つ用いているだけであり、しかも、モード切換手段 として安価なカム機構を用いているため、軽量で製作費を安くすることができる 。
【0012】 請求項2記載の考案は、前記カム機構が、一対のカムを形成したカム用歯車と 、前記一対のカムに係合する一対のカムレバーと、前記カム用歯車の近傍に配置 されて駆動モータにより正逆回転される太陽歯車と、該太陽歯車に噛合する一対 の遊星歯車とを有し、前記給紙ローラ、排紙ローラ、プラテンローラ及びカッタ ーにそれぞれ連動連結された複数の従動歯車が前記一対の遊星歯車に対向して配 置されており、前記太陽歯車を回転させることにより、それに連動して一方向に 移動する一方の遊星歯車を前記カム用歯車に噛合させ、該カム用歯車の回転によ り前記一対のカムを所定角度回転させて、該各カムに係合する一対のカムレバー を所定位置まで変位させ、その後、前記太陽歯車を反時計方向に回転させること により、それに連動して他方向に移動する一対の遊星歯車を前記一対のカムレバ ーにより誘導して、その一対の遊星歯車の両方またはその一方を前記複数の従動 歯車のうち、適当なものに噛合させるように構成したことを特徴としている。
【0013】 上記構成によれば、前述の5つのモードの切換操作を円滑且つ確実に行なうこ とができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施の 一形態であるファクシミリ装置を示すものであって、図15に示す従来例と大略 同じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。なお、20 はステッピングモータ(駆動モータ)、21は受話器である。
【0015】 図2は、給紙ローラ5、排紙ローラ8、受信側プラテンローラ14及びカッタ ー17のうち、その適当なものを選択してステッピングモータ20に連動連結す るためのカム機構22と、該カム機構22に連動して作動する遊星歯車機構23 とを基枠24に取り付けた状態を示している。
【0016】 前記カム機構22は、図2〜図5に示すように、一対のカム25,26を形成 したカム用歯車27と、該カム用歯車27の近傍に配置されてステッピングモー タ20により矢印b,c方向に回転される駆動歯車28に噛合する太陽歯車29 と、該太陽歯車29に固着した小歯車29bと、その太陽歯車29の支軸29a に揺動可能に枢支された一対の揺動レバー30,31と、該各揺動レバー30, 31に枢着されて太陽歯車29の小歯車29bに噛合する一対の遊星歯車32, 33とを有し、カム用歯車27の近傍に設けた支軸35に一対のカムレバー36 ,37が揺動可能に枢支され、その両カムレバー36,37間に介装したばね3 8により、その一方のカムレバー36に形成した突起部36aが一方のカム25 に押し付けられ、その他方のカムレバー37に形成した突起部37aが他方のカ ム26に押し付けられている。
【0017】 前記カム用歯車27に噛合可能な一方の遊星歯車32に対向して、受信側プラ テンローラ14に歯車機構40を介して連動連結されたプラテンローラ用従動歯 車41と、カッター17の支軸16にクランク機構42及び歯車機構43を介し て連動連結されたカッター用従動歯車44とが配置され、また、他方の遊星歯車 33に対向して、前記遊星歯車機構23の太陽歯車23aに中間歯車46を介し て連動連結された給排用第1従動歯車47と、該給排用第1従動歯車47に噛合 する給排用第2従動歯車48とが配置されている。なお、図2中、49は歯車機 構43の1つの歯車に形成した円形カム43aの切欠面43Aに対向して設けた カッター動作検知用リミットスイッチ、図3中、35aは支軸35の上端部に止 着したカムレバー抜け止め用ストッパーリングである。
【0018】 図3に示すように、前記一方のカムレバー36には、一方の揺動レバー30の 先端に突設した突起部30aに対向して給紙及び送信用前段36A、受信及びコ ピー用中段36B及び切断用後段36Cが形成され、また、図4(a)に示すよ うに、一方のカムレバー36の突起部36aに対向する一方のカム25には、給 紙及び送信用大径部25A、受信及びコピー用中径部25B及び切断用小径部2 5Cが形成されている。
【0019】 また、図3に示すように、他方のカムレバー37の中央部に、カム用歯車27 の支軸27aに遊嵌合する略長孔状の貫通孔50が形成され、そのカム用歯車2 7と他方のカムレバー37とが互いに干渉しないように構成し、また、他方の揺 動レバー31の先端に突起部31aが突設され、該突起部31aに対向して基枠 24にストッパー24aが切り起こして形成されており、他方の揺動レバー31 が略垂直状態から一方のカムレバー36側に移動しないように構成している。更 に、図4(b)に示すように、他方のカムレバー37の突起部37aに対向する 他方のカム26には、給紙用小径部26A、送信及びコピー用中径部26B及び 受信及び切断用大径部26Cが形成されている。
【0020】 上記構成において、図4(a)に示すように、一方のカム25を矢印d方向に 所定間隔ごとに間欠回転させて、大径部25AのA及びB位置をカムレバー36 の突起部36aに対向させることにより、揺動レバー30の突起部30aに給紙 及び送信用前段36Aが対向し(図6の給紙モード及び図7の送信モード参照) 、中径部25BのC及びD位置をカムレバー36の突起部36aに対向させるこ とにより、揺動レバー30の突起部30aに受信及びコピー用中段36Bが対向 し(図9の受信モード及び図11のコピーモード参照)、小径部25CのE位置 をカムレバー36の突起部36aに対向させることにより、揺動レバー30の突 起部30aに切断用後段36Cが対向するようになっている(図10の切断モー ド参照)。
【0021】 また、図4(b)に示すように、他方のカム26を矢印d方向に所定間隔ごと に間欠回転させて、小径部26AのF位置をカムレバー37の突起部37aに対 向させることにより、他方の遊星歯車33が給排用第1従動歯車47に噛合する のを許容し(図6の給紙モード参照)、中径部26BのG及びH位置をカムレバ ー37の突起部37aに対向させることにより、該カムレバー37により揺動レ バー31を押さえて、他方の遊星歯車33が給排用第2従動歯車48に噛合する のを許容し(図7の送信モード及び図11のコピーモード参照)、大径部26C のI及びJ位置をカムレバー37の突起部37aに対向させることにより、該カ ムレバー37により揺動レバー31を押さえて、他方の遊星歯車33が給排用第 1、第2従動歯車47,48に噛合しないようにしている(図9の受信モード及 び図10の切断モード参照)。
【0022】 前記遊星歯車機構23は、図2及び図5に示すように、太陽歯車23aに固着 した小歯車23bと、その太陽歯車23aの支軸52に揺動可能(矢印e,f方 向)に枢支された揺動レバー53と、該揺動レバー53に枢着されて太陽歯車2 3aの小歯車23bに噛合する遊星歯車54とを有し、前記太陽歯車23aは排 紙ローラ8に同心状に固定した排紙用歯車55に噛合され、前記遊星歯車54は 、給紙ローラ5に同心状に固定した給紙用歯車56と約130°にわたって欠歯 部57aを形成した中間歯車57とに択一的に噛合可能に構成され、該中間歯車 57は支軸58に回転可能に嵌合され、その中間歯車57と支軸58に回転可能 に嵌合する従動歯車59とがばね60により圧接され、その従動歯車59は給紙 用歯車56に噛合されている。
【0023】 前記揺動レバー53は、二股状に形成されており、一対の突起部53a,53 bを有している。また、前記中間歯車57に一体形成したカム61に、前記一方 の突起部53aが係合する係合凹部61aと前記他方の突起部53bが係合する 係合凸部61bとが形成されている。なお、図2中、62は揺動レバー53の回 り過ぎを防止するためのストッパーピン、図5中、52a及び58aは支軸52 ,58の上端部にそれぞれ止着した抜け止め用ストッパーリングである。
【0024】 上記構成において、図2に示す状態から太陽歯車23aを矢印f方向に回転さ せると、それに連動して揺動レバー53が同方向に移動して、係合凸部61bか ら突起部53bが外れると共に、遊星歯車54が中間歯車57に噛合され、給紙 ローラ5が回転し、読み取り装置部10により原稿Gが読み取られる。この時、 給紙ローラ5と排紙ローラ8とがほぼ同速で回転しているので、正確に読み取る ことができる。前記中間歯車57が約230°回転した時点で、図8(a)に示 すように、遊星歯車54が欠歯部57aに対向し、太陽歯車23aと中間歯車5 7との連動連結が解除される。
【0025】 次に、給紙ローラ5と弾性体9との間に挟まれた原稿Gが排紙ローラ8と押さ えローラ8aとにより矢印a方向に送り出されるのに連動して給紙ローラ5が回 転され、その給紙ローラ5の回転により給紙用歯車56及び従動歯車59を介し て中間歯車57が約60°回転されることにより、図8(b)に示すように、揺 動レバー53の他方の突起部53aが係合凹部61aに嵌入し、中間歯車57の 回転が停止される。従って、これ以後、原稿Gが給紙ローラ5と弾性体9との間 を通過するまでは、従動歯車59が中間歯車57上を滑って空回りする。従って 、従来必要とされていた送りローラ6(図15参照)を省略することができる。
【0026】 原稿Gが給紙ローラ5と弾性体9との間を通過することにより、給紙ローラ5 の回転が停止されるため、その給紙ローラ5の手前で待機する2枚目の原稿Gが 連続的に送り込まれる虞れがない。従って、従来、送りローラ6に設けていた一 方向クラッチが不要である。
【0027】 続いて、図8(c)に示すように、太陽歯車23aを矢印e方向に回転させる と、それに連動して揺動レバー53が同方向に移動して、遊星歯車54が給紙用 歯車56に噛合され、太陽歯車23aの回転により給紙用歯車56及び従動歯車 59を介して中間歯車57が回転され、係合突起部61aが他方の突起部53b に対向して、図2に示す元の状態に戻る。
【0028】 モード切換の動作を説明する。 図2はモード切換状態を示すものであって、一方の遊星歯車32がカム用歯車 27に噛合されており、この状態で、ステッピングモータ20により駆動歯車2 8を矢印c方向に回転させることにより、カム用歯車27を矢印d方向に所定角 度間欠回転させて、給紙モード(図6)、送信モード(図7)、受信ーモード( 図9)、切断モード(図10)及びコピーモード(図11)に切り換えることが できるようになっている。
【0029】 図6は給紙モードを示すものであって、モード切換状態(図2)で駆動歯車2 8を矢印b方向に回転させることにより、それに連動して太陽歯車29を介して 両遊星歯車32,33が矢印g方向に移動され、その一方の遊星歯車32は、一 方の揺動レバー30の突起部30aが一方のカムレバー36の前段36Aに当接 されることにより、カム用歯車27から離間した状態を保持し、その他方の遊星 歯車33は、他方の揺動レバー31が他方のカムレバー37に当接することによ り、給排用第1従動歯車47に噛合しており、それに連動して遊星歯車機構23 の太陽歯車23aが矢印e方向に回転され、遊星歯車54及び給紙用歯車56を 介して給紙ローラ5が回転され、その給紙ローラ5と弾性体9とで挟まれた原稿 Gが矢印a方向に送り込まれる。
【0030】 図7は送信モードを示すものであって、モード切換状態(図2)で駆動歯車2 8を矢印c方向に回転させることにより、一方のカム25の大径部25AのB位 置を一方のカムレバー36の突起部36aに対向させると共に、他方のカム26 の中径部26BのG位置を他方のカムレバー37の突起部37aに対向させる。 次に、駆動歯車28を矢印b方向に回転させることにより、それに連動して太陽 歯車29を介して両遊星歯車32,33が矢印g方向に移動され、その一方の遊 星歯車32は、一方の揺動レバー30の突起部30aが一方のカムレバー36の 前段36Aに当接されることにより、カム用歯車27から離間した状態を保持し 、その他方の遊星歯車33は、他方の揺動レバー31が他方のカムレバー37に 当接することにより、給排用第2従動歯車48に噛合しており、それに連動して 給排用第1従動歯車47が給紙モードの場合とは逆に回転し、遊星歯車機構23 の太陽歯車23aが矢印f方向に回転され、遊星歯車54も同方向に移動して中 間歯車57に噛合し、その中間歯車57の回転により、給紙用歯車56を介して 給紙ローラ5が回転され、その給紙ローラ5と弾性体9とで挟まれた原稿Gが矢 印a方向に送り出される。このとき、排紙ローラ8が給紙モードの場合とは逆に 矢印i方向に回転されるので、その排紙ローラ8と押さえローラ8aとの間に原 稿Gが噛み込まれる。これによって、ほぼ同速度で回転する給紙ローラ5と排紙 ローラ8とにより原稿Gが送り出され、その原稿Gに記載されている記録が読み 取り装置部10により読み取られる。
【0031】 続いて、図8(a)〜(c)に示す動作が行われ、1枚目の原稿Gが給紙ロー ラ5と弾性体9との間を通過すると、給紙ローラ5の回転が停止され、その給紙 ローラ5の手前で待機する2枚目の原稿Gが連続的に送り込まれず、1枚目の原 稿Gと2枚目の原稿Gとの間に所定の間隙を形成することができる。
【0032】 図9は受信モードを示すものであって、モード切換状態(図2)で駆動歯車2 8を矢印c方向に回転させることにより、一方のカム25の中径部25BのD位 置を一方のカムレバー36の突起部36aに対向させると共に、他方のカム26 の大径部26CのI位置を他方のカムレバー37の突起部37aに対向させる。 次に、駆動歯車28を矢印b方向に回転させることにより、それに連動して太陽 歯車29を介して両遊星歯車32,33が矢印g方向に移動され、その一方の遊 星歯車32は、一方の揺動レバー30の突起部30aが一方のカムレバー36の 中段36Bに当接されることにより、プラテンローラ用従動歯車41に噛合され 、その他方の遊星歯車33は、他方の揺動レバー31が他方のカムレバー37に 当接することにより、給排用第1、2従動歯車47,48から離間されており、 前記プラテンローラ用従動歯車41の回転に連動して歯車機構40を介して受信 側プラテンローラ14が回転され、記録ヘッド13により受信信号を記録した記 録紙Pを送り出すようになっている。
【0033】 図10は切断モードを示すものであって、モード切換状態(図2)で駆動歯車 28を矢印c方向に回転させることにより、一方のカム25の小径部25CのE 位置を一方のカムレバー36の突起部36aに対向させると共に、他方のカム2 6の大径部26CのJ位置を他方のカムレバー37の突起部37aに対向させる 。次に、駆動歯車28を矢印b方向に回転させることにより、それに連動して太 陽歯車29を介して両遊星歯車32,33が矢印g方向に移動され、その一方の 遊星歯車32は、一方の揺動レバー30の突起部30aが一方のカムレバー36 の後段36Cに当接されることにより、カッター用従動歯車44に噛合され、そ の他方の遊星歯車33は、他方の揺動レバー31が他方のカムレバー37に当接 することにより、給排用第1、2従動歯車47,48から離間されており、前記 カッター用従動歯車44の回転に連動して歯車機構43及びクランク機構42を 介してカッター17が支軸16を中心に回転し、そのカッター17と固定刃18 とにより記録紙Pが切断される。
【0034】 図11はコピーモードを示すものであって、モード切換状態(図2)で駆動歯 車28を矢印c方向に回転させることにより、一方のカム25の中径部25Bの C位置を一方のカムレバー36の突起部36aに対向させると共に、他方のカム 26の中径部26BのH位置を他方のカムレバー37の突起部37aに対向させ る。次に、駆動歯車28を矢印b方向に回転させることにより、それに連動して 太陽歯車29を介して両遊星歯車32,33が矢印g方向に移動され、その一方 の遊星歯車32は、一方の揺動レバー30の突起部30aが一方のカムレバー3 6の中段36Bに当接されることにより、プラテンローラ用従動歯車41に噛合 され、その他方の遊星歯車33は、他方の揺動レバー31が他方のカムレバー3 7に当接することにより、給排用第2従動歯車48に噛合されており、送信モー ドと受信モードとを組み合わせたものであって、同速度で回転する給紙ローラ5 と排紙ローラ8とにより原稿Gが送り出され、その原稿Gに記載されている記録 が読み取り装置部10により読み取られると共に、その読み取った情報が記録ヘ ッド13により記録紙Pに記録され、その記録した記録紙Pを送り出すようにな っている。
【0035】 ファクシミリ装置を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置(図示せ ず)の作用を説明する。 送信動作の場合は、図12に示すように、まず、差し込み口11に原稿Gを差 し込むことにより、それを検知するセンサーの検知信号により駆動歯車28が矢 印c方向に回転され(S1)、モード切換状態(図2)から給紙モード(図6) に切り換えられる(S2)。続いて、駆動歯車28が矢印b方向に回転されるこ とにより、給紙ローラ5と弾性体9とにより原稿Gが送り込まれる(S3)。次 に、原稿Gが所定長さ送り込まれたならば(S4)、スタート釦を押すことによ り、送信モード(図7)に切り換えられ(S5)、駆動歯車28が矢印b方向に 回転されることにより、給紙ローラ5及び排紙ローラ8により原稿Gを送り込み (S6)、読み取り装置部10により原稿Gの記録を読み取って、その読み取っ た信号を送信し(S7)、原稿Gを送り出す(S8)。その後、差し込み口11 に原稿Gが存在するか否かが前記センサーにより検知され、原稿Gが存在すれば 、再びS1に戻り、前記操作を繰り返し、原稿Gが存在しなければ(S9)、駆 動歯車28が矢印c方向に回転されて(S10)、モード切換状態(図2)に戻 される(S11)。
【0036】 受信動作を図13に基づいて説明すると、まず、受信信号に基づいて駆動歯車 28が矢印c方向に回転され(S12)、モード切換状態(図2)から受信モー ド(図9)に切り換えられる(S13)。続いて、駆動歯車28が矢印b方向に 回転されることにより、受信側プラテンローラ14により記録紙Pが送り出され ると共に、受信信号が記録ヘッド13により記録紙Pに記録される(S14)。 次に、記録紙Pが所定長さ送り出されたならば(S15)、駆動歯車28が矢印 c方向に回転され(S16)、切断モード(図10)に切り換えられ(S17) 、駆動歯車28が矢印b方向に回転されることにより(S18)、カッター17 により記録紙Pを切断する(S19)。その後、受信信号があれば、再びS12 に戻り、前記操作を繰り返し、受信信号がなければ(S20)、駆動歯車28が 矢印c方向に回転されて(S21)、モード切換状態(図2)に戻される(S2 2)。
【0037】 コピー動作を図14に基づいて説明すると、まず、差し込み口11に原稿Gを 差し込むことにより、それを検知するセンサーの検知信号により駆動歯車28が 矢印c方向に回転され(S23)、モード切換状態(図2)から給紙モード(図 6)に切り換えられる(S24)。続いて、駆動歯車28が矢印b方向に回転さ れることにより、給紙ローラ5と弾性体9とにより原稿Gが送り込まれる(S2 5)。次に、原稿Gが所定長さ送り込まれたならば(S26)、スタート釦を押 すことにより、コピーモード(図11)に切り換えられ(S27)、駆動歯車2 8が矢印b方向に回転されることにより、給紙ローラ5及び排紙ローラ8により 原稿Gを送り込み(S28)、読み取り装置部10により原稿Gの記録を読み取 り、その読み取った記録を記録ヘッド13により受信側プラテンローラ14で送 り出される記録紙Pに記録し(S29)、原稿Gを送り出す。次に、記録紙Pが 所定長さ送り出されたならば(S30)、駆動歯車28が矢印c方向に回転され (S31)、切断モード(図10)に切り換えられ(S32)、駆動歯車28が 矢印b方向に回転されることにより(S33)、カッター17により記録紙Pを 切断する(S34)。その後、差し込み口11に原稿Gが存在するか否かが前記 センサーにより検知され、原稿Gが存在すれば、再びS23に戻り、前記操作を 繰り返し、原稿Gが存在しなければ(S35)、駆動歯車28が矢印c方向に回 転されて(S36)、モード切換状態(図2)に戻される(S37)。
【0038】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、カム機構によって、給紙ローラ、排紙ローラ、 プラテンローラ及びカッターのうち、その適当なものを選択して駆動モータに連 動連結することにより、給紙モード、送信モード、受信モード、コピーモード、 切断モードの5つのモードに切り換えることができ、この場合、駆動モータを1 つ用いているだけであり、しかも、モード切換手段として安価なカム機構を用い ているため、軽量で製作費を安くすることができる。
【0039】 請求項2記載の考案によれば、前述の5つのモードの切換操作を円滑且つ確実 に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態であるファクシミリ装置
の縦断面図である。
【図2】同カム機構のモード切換状態における側面図で
ある。
【図3】同カム機構の要部の分解斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は同カム機構のカムの正面図
である。
【図5】同遊星歯車機構の分解斜視図である。
【図6】同カム機構の給紙モードにおける要部の側面図
である。
【図7】同カム機構の送信モードにおける要部の正面図
である。
【図8】(a)〜(c)は同遊星歯車機構の動作を示す
側面図である。
【図9】同カム機構の受信モードにおける要部の側面図
である。
【図10】同カム機構の切断モードにおける要部の側面
図である。
【図11】同カム機構のコピーモードにおける要部の側
面図である。
【図12】同送信動作を説明するためのフローチャート
である。
【図13】同受信動作を説明するためのフローチャート
である。
【図14】同コピー動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図15】従来のファクシミリ装置を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 送信部 2 受信部 3 記録紙切断部 5 給紙ローラ 8 排紙ローラ 10 読み取り装置部 13 記録ヘッド 14 プラテンローラ 17 カッター 20 ステッピングモータ(駆動モータ) 22 カム機構 23 遊星歯車機構 25 一方のカム 26 他方のカム 27 カム用歯車 29 太陽歯車 32 一方の遊星歯車 33 他方の遊星歯車 36 一方のカムレバー 37 他方のカムレバー 41 プラテンローラ用従動歯車 44 カッター用従動歯車 47 給排用第1従動歯車 48 給排用第2従動歯車 G 原稿 P 記録紙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を送り込むための給紙ローラ、原稿
    の記録を読み取るための読み取り装置部及び原稿を送り
    出すための排紙ローラを有する送信部と、受信信号を記
    録紙に記録するための記録ヘッド及び受信信号を記録し
    た記録紙を送り出すためのプラテンローラを有する受信
    部と、該受信部から送り出された記録紙を切り離すため
    のカッターを有する記録紙切断部とを備えたファクシミ
    リ装置において、前記給紙ローラ、排紙ローラ、プラテ
    ンローラ及びカッターのうち、その適当なものを選択し
    て駆動モータに連動連結するためのカム機構が設けられ
    ていることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、一対のカムを形成した
    カム用歯車と、前記一対のカムに係合する一対のカムレ
    バーと、前記カム用歯車の近傍に配置されて駆動モータ
    により正逆回転される太陽歯車と、該太陽歯車に噛合す
    る一対の遊星歯車とを有し、前記給紙ローラ、排紙ロー
    ラ、プラテンローラ及びカッターにそれぞれ連動連結さ
    れた複数の従動歯車が前記一対の遊星歯車に対向して配
    置されており、前記太陽歯車を回転させることにより、
    それに連動して一方向に移動する一方の遊星歯車を前記
    カム用歯車に噛合させ、該カム用歯車の回転により前記
    一対のカムを所定角度回転させて、該各カムに係合する
    一対のカムレバーを所定位置まで変位させ、その後、前
    記太陽歯車を回転させることにより、それに連動して他
    方向に移動する一対の遊星歯車を前記一対のカムレバー
    により誘導して、その一対の遊星歯車の両方またはその
    一方を前記複数の従動歯車のうち、適当なものに噛合さ
    せるように構成したことを特徴とする請求項1記載のフ
    ァクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09102707A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Saitama Nippon Denki Kk ヘリカルアンテナ装置

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JPH04280759A (ja) * 1991-03-08 1992-10-06 Hitachi Ltd ファクシミリ装置
JPH06178042A (ja) * 1992-12-07 1994-06-24 Mitsubishi Electric Corp ファクシミリ装置の紙送り機構

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