JP3023960U

JP3023960U - マークシートライティングケース

Info

Publication number: JP3023960U
Application number: JP1995012101U
Authority: JP
Inventors: 隆典森
Original assignee: 隆典森
Priority date: 1995-10-20
Filing date: 1995-10-20
Publication date: 1996-05-07
Anticipated expiration: 2001-10-20

Abstract

(57)【要約】【課題】立ったまま容易に記入でき、作製の簡単なマ
ークシートライティングケースの提供。【解決手段】１枚の厚手の紙を折りまげ、表面部と裏
面部となし、表面にはマークシートの記入枠に対応する
筆記具挿入用記入孔を多数穿設し、その孔群を挟んでマ
ークシートが挿入できる細長の入口開口とマークシート
の出口及び引き換え券を挿入する出口開口を設けたナン
バーズ等に用いられるマークシートライティングケー
ス。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、数字選択式宝くじ（ナンバーズ）の申込カードやＪＲＡ（日本中央競馬会）で用いられている競馬用の投票カードあるいは競輪、競艇、オートレース等のマークシート方式のカードを記入するのに適し、且つ、その後発行された引き換え券である宝くじ券や勝馬投票券その他の投票券を直に収納することが出来る紙製のマークシートライティングケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記ＪＲＡでは勝馬投票券あるいはその他の投票券の発券はマークシート方式の投票カードを使用しており、最近では宝くじにおいても、ナンバーズとの名称で、購入者自身が自分で数字を選択できる数字選択式の宝くじが出現しており、この宝くじではマークシート方式による申込カードが用いられている。これらマークシート方式のものは、予じめ必要事項を印刷したマークシート式のカードが売場に用意されており、購入者は自分で該当する箇所に鉛筆等の筆記具で塗り潰すことにより記入し、窓口に提出して、引き換え券である投票券や宝くじを購入するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記購入に際しては、投票カードや申込みカードは薄い紙製であるため、塗り潰し作業を手のひらで行なうには、手のひらが平らでないため折れ曲がり易く、しかもマークシート上の記入スペースが小さく、書き損じが生じやすい。また、筆記具の先端は硬質で鋭いため、マーク部に孔を開け易い等の作業上の困難性があった。しかしながら、競馬場や宝くじ売り場ではスペースの点から上記作業を多数の人が同時に行なうためのテーブル等は設けられておらず、売り場窓口の前面には小さなスペースの台があるが、混雑時には使用できない。そのために、競馬の場合にはマークシートを記入するためのプラスチックケースが販売されているが、これは投票カードに記入する機能だけで値段が高く、剛性のケースであるためポケットに入れるとかさばるものである。

【０００４】また、これら発券された引き換え券である投票券や宝くじは適中や当選の引き換えに当り、機械による読み取りが多用されているため、券の折り曲がりや破損は好ましくなく、紛失の恐れもあるから、これら券を折らず、傷めないで収納できるケースも必要とされている。本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、手に持ったままで、マークシートに簡単に正確に記入でき、また、発券後の投票券や宝くじを折らず、傷めずに収納でき、低コストでかさばらない小型、軽量のカード記入及び保管用のケースを提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、マークシート記入時に下敷板として使用できる程度の厚さのやや剛性の１枚の台紙を用い、これを２つ折り等により扁平な袋状となし、表面部にマークシートの記入枠に対応する孔を穿設し、これを通してマークシートに記入できるようにしたものである。そして、この裏面部はマークシート記入時に下敷として使用する。そして、表面部にはマークシートを挿入するための細長の入口開口部及び出口開口部を設ける。入口開口部と出口開口部との巾は、引き換え券の巾とほぼ同じものとし、入口開口部の長さよりも出口開口部の長さを長くして引き換え券の挿入を容易にする。さらにマークシート記入後、発券された宝くじや投票券をこの袋体のなかに保管するための開口部（出口開口部と併用してもよい）を設け、ストッパーで券を係止できるようにしてもよい。本考案のケースは１枚の紙で作成され、必要に応じて係止片及び切り込みにより係止されたり、あるいはのりづけされたりする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

【実施例１】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。図１は、宝くじナンバーズ対応のケース１である（図１(a) はその展開図であり、図２(b) は、その斜視図である）。１枚の長方形の厚紙を２つ折りとし、折り曲げた表面部には、マークシート記入枠に対応した筆記具差し込み用記入孔２が多数穿設されており、これら孔群を挟んでマークシートを挿入時の入口となる細長の開口３と前記マークシートの出口と発券された宝くじをケース内に収容するための挿入口を兼ねる出口開口４が設けられており、これらの開口の巾はほぼ同じ長さで、発券された宝くじの巾にほぼ対応しており、その長さは出口開口のほうを入口開口より大きくして宝くじの挿入を容易にしている。上記入口用開口の上には弧状の切り込み５が設けてあり、裏面部の端部をこの弧状の切り込みに挿入することで、この２つ折りのケースは表面部と裏面部が係止される。

【０００７】このケースを使用してマークシート記入作業を説明すると、入口用開口３よりマークシートをケース１内に挿入し、出口開口４より引き出す。これら開口の巾はマークシートの巾より大きいので、これら２つの開口の一方の端部、図では右端を利用してマークシートの巾方向の位置決めを行ない、マークシートの長手方向の位置決めをマークシートの長手方向への移動で調整し、所定の位置に合わせて筆記具を孔内に差し込み、その孔に対応しているマークシートの記入枠を塗り潰す。このマークシートは長手方向にＡ〜Ｅの５種類の数値の組み合わせを選択できるので、第１種類の組み合わせを記入が終了すると、必要に応じて次の種類のマークシート記入枠にマークシートを移動させ上記と同様に塗り潰し作業を行なう。この作業が終了するとケースよりマークシートを取り出して売り場にて宝くじを購入する。購入後の宝くじは上記ケースの出口を兼ねる挿入用開口４よりケース１内に収容して保管する。

【０００８】図２は、図１の切り込みに代えて端部６で開口部と裏面部とをのり付けしたものである。図２(a) は展開図、図２(b) は斜視図である。図３は、ナンバーズ対応の別の実施例であり、長方形の厚紙を４つ折りとし、表面部８、裏面部７、底面部９及び蓋部１０の４要素からなるケースを形成したもので、表面部８には図１の実施例と同様にマークシート記入枠に対応した孔群２とマークシート入口用開口３、及び出口兼宝くじ挿入用の開口４と弧状の切り込みが設けてある。この実施例では、図１の実施例と孔群、各開口及び切り込みの配置は逆となっている。また、蓋部の先端部の中央には切り込み１１により係止片を形成しており、４つ折りにしてケースを形成すると、係止片は表面部に設けた切り込み５に挿入することができ、ケースは蓋部と表面部とが係止される。このケースの使用方法は、ケースの蓋部と表面部との係止をとりはらい、蓋を開く以外は、図１の実施例と同様に用いられる（図３(a) は展開図であり、図3(b) は斜視図である）。さらに表面部の長さ (マークシートや券の長手方向) を適宜調節してもよい。特に表面部の長さを短かくし、宝くじ券等を挿入保管すると宝くじ券等がケースの側面からすべり落ちることなく保管することができる。

【０００９】図４は、ナンバーズ対応の第３の実施例であり、図３の実施例と同様に長方形の１枚の厚紙を３つ折りして、表面部、裏面部及び蓋部の３要素からなるケースを形成したもので、図２の実施例とは、表面部の両側に耳部１２を設け、この耳部を内側に折り返してケースの両側に側壁部を形成し挿入された宝くじの保管を確実にした点、及びマークシートの出口兼用宝くじ挿入開口の形成を表面部の上端部を、両側から左右に距離をおいて、凹状に切り取ることによった点で相違するが、他の構成及び使用方法は図３の実施例と同様である。また耳部でのり付けをしてもよい。図７及び図８は、図４と同様の実施例であり、図７は、その展開図である。図８は、本考案のマークシートライティングケース作成にあたり表面部８を裏面部９の上に折りたたみ、耳部７でのり糊付けしたものである。蓋面部１０は表面部の蓋として使用される。

【００１０】図５は、競馬対応のケース１の実施例であり、長方形の厚紙を２つ折りとして表面部と裏面部となし、表面部にはマークシート記入枠に対応した記入孔２が多数穿設されている。裏面部には、発券された競馬投票券をケース内に収容するための弧状切り込み12、及びマークシートをケース内に収容した際に長手方向の位置決めを行なうストッパー１３としての半円状の切り込みが設けてある。また、表面部上部中央には切り込み５が、裏面部下端部中央は係止片１１が設けてあり、この係止片を上記切り込みに挿入することで、ケースは表面部と裏面部が係止される。さらに、表面部と裏面部のマークシートの挿入される側部中央には、記入されたマークシートの取り出しを容易にするため、半円状の切り取り部１４が設けてある。このケースの使用方法は、２つ折りされて係止されているケース１の側部よりマークシートをケース内に挿入する。マークシートの位置決めは、２つ折りの折部とストッパー１３により行なわれるので、マークシートは折部に沿って、ストッパーに当接するまで挿入する。ストッパーに当接するとケースの表面部の孔群はマークシートの記入枠に対応した位置となるので、所望の記入枠を選択し、その記入枠に対応する孔に筆記具を差し込んで記入枠を塗り潰す。記入終了後にはケースよりマークシートを取り出し、売り場にて勝馬投票券を購入する。購入した投票券は、ケースの裏面部に設けた弧状切り込み１２を利用して、ケース１内に挿入、保管する。図５(a) は、展開図であり、５(b) は斜視図である。

【００１１】図６は、ナンバーズ対応の第４の実施例であり、図１の実施例と同様に長方形の厚紙を２つ折りとして、表面部と裏面部になし、表面部にはマークシート記入枠に対応した多数の孔を穿設されており、この孔群を挟んで、マークシートの挿入用入口開口及び出口兼宝くじ挿入用の開口が設けている。また出口兼挿入用開口は図１の実施例とは相違し、この開口の裏面側端部より折り曲げて、出口開口をこの折部に沿って形成されている。このように、ケース端部に出口開口を形成するには図４のように表面部の上端部を凹状に切り取ることによって形成できる。この場合図４の蓋部や耳部を省略して２つ折りのケースとすることもできる。両側部の残余部を裏面部にのり等により接着してケースを形成することもできる。さらにのり付けに代えて、前記のような切り込みと係止片で係合してもよい。図６の実施例のケースの使用方法は図１〜３の使用方法と同様である。図６(a) は、展開図であり、図６(b) は、斜視図である。さらに、図示しないが、本考案のケースは、1 枚の厚手の紙を２つ折りし、表面部と裏面部となし、表面部にはマークシート記入枠に対応する筆記具挿入用記入孔を多数穿設し、裏面部にはマークシートが挿入でき、発券された券をケース内に挿入できる細長の開口部を設けていたものであってもよい（図１の表面部と裏面部とが係合されておらず、表面部に開口部がなく、裏面部にのみあるもの）。そして、表面部に切り込みを設け、２つ折りにしたさい裏面部端部をこの切り込みで係合できるようにしてもよい。さらに、裏面部にマークシートを挿入したさいに、マークシートがずれ落ちないようにガイドとなる係止部を設けてもよい。このようなケースは、２つ折りにし裏面部の開口からマークシートを挿入し、裏面を台紙としてマークシート記入枠にマークする。ついで、前記係合部及び端部で２つ折りにしたマークシートを係合して袋体とし、発行された券を開口部から挿入してこの袋体内で保管する。

【００１２】これらのマークシートライティングケースは、その表面部、裏面部、蓋部等に案内や使用方法等を示した図面や文字を印刷していてもよい。これら実施例はナンバーズと競馬に特定して説明したが、ナンバーズ用のものも競馬用のマークシートに対応する大きさ、及び穿孔の配置を選択することにより競馬用に転用することもでき、競馬用のものも同様にナンバーズ用に転用できるものである。さらに、競輪、競艇、オートレース等のマークシート、投票券あるいは将来行われることが予想されるサッカークジ等にも同様に用いられる。

【００１３】

【考案の効果】

上記したように、本考案は、１枚の厚紙を穿孔及び折り曲げ加工によりケースを形成できるので軽く、低コストで得ることができ、マークシート記入枠に対応する筆記具挿入孔が設けてあり、ケース内でのマークシートの位置決めが容易であるのでマークシートの記入枠の塗り潰しが容易、且つ正確に行なえ、厚紙の裏面部が下敷き板としての作用を果たすため、立ったまま容易に記入作業が行なえるものである。また、勝馬投票券や宝くじがケース内に容易に収納できるので、券を折らず、傷つけずに保管できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ケースのナンバーズ対応の第１実施例を
示す図である。

【図２】本考案ケースのナンバーズ対応の第２実施例を
示す図である。

【図３】本考案ケースのナンバーズ対応の第３実施例を
示す図である。

【図４】本考案ケースのナンバーズ対応の第３実施例を
示す図である。

【図５】本考案ケースの競馬対応の実施例を示す図であ
る。

【図６】本考案ケースのナンバーズ対応の第４実施例を
示す図である。

【図７】本考案ケースのナンバーズの他の実施例を示す
展開図である。

【図８】図７の展開図を組み立てている途中の展開図で
ある。

【符号の説明】

１マークシートライティングケース本体２筆記具差し込み用記入孔３マークシート挿入用開口４マークシート出口開口

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０６Ｋ 19/00

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】１枚の厚手の紙を２つ折りし、表面部と
裏面部となし、表面部にはマークシートの記入枠に対応
する筆記具挿入用の記入孔を多数穿設し、この孔群を挟
んでマークシートが挿入できる細長の入口開口と挿入さ
れたマークシートの出口及び発券された引き換え券をケ
ース内への挿入口を兼ねる、前記入口開口とほぼ同じ巾
の出口開口を設けたマークシートライティングケース。
【請求項２】厚手の紙を３つ折りし、表面部、裏面部
及び蓋部となし、表面部にはマークシートの記入枠に対
応する筆記具挿入用の記入孔を多数穿設し、この孔群を
挟んでマークシートが挿入できる細長の入口開口と、挿
入されたマークシートの出口及び発券された引き換え券
をケース内への挿入口を兼ねる、前記入口開口とほぼ同
じ巾の出口開口を設けたマークシートライティングケー
ス。
【請求項３】厚手の紙を４つ折りし、表面部、裏面
部、底面部及び蓋部となし、表面部にはマークシートの
記入枠に対応する筆記具挿入用の記入孔を多数穿設し、
この孔群を挟んでマークシートが挿入できる細長の入口
開口と、挿入されたマークシートの出口及び発券された
引き換え券をケース内への挿入口を兼ねる、前記入口開
口とほぼ同じ巾この出口開口を設けたマークシートライ
ティングケース。
【請求項４】裏面部又は蓋部に係止片を設け、前記表
面部にこの係止片に対応して、係止片が挿入可能な切り
込みを設けた請求項１〜３のいずれかに記載のマークシ
ートライティングケース。
【請求項５】入口開口及び出口開口の開口部の巾は、
引き換え券の巾とほぼ同じであり、開口の長さは出口開
口の方が入口開口より長い請求項１〜４のいずれかに記
載のマークシートライティングケース。
【請求項６】出口開口は、表面部に穿設されている請
求項１〜５のいずれかに記載のマークシートライティン
グケース。
【請求項７】出口開口は表面部端部に両側の一部を残
して凹状に切り取られて形成されている請求項１〜５の
いずれかに記載のマークシートライティングケース。
【請求項８】表面部と裏面部の両側又は端部の少なく
とも１部が接着されている請求項１，２，４〜６のいず
れかに記載のマークシートライティングケース。
【請求項９】表面部又は裏面部の両側に耳部を設け、
この耳部を折り曲げてケース側壁とした請求項１〜８の
いづれかに記載のマークシートライティングケース。
【請求項１０】厚手の紙を２つ折りし、表面部と裏面
部となし、表面部にはマークシートの記入枠に対応する
筆記具挿入用の記入孔を多数穿設し、裏面部には発券さ
れた引き換え券をケース内に挿入する切り込みと挿入さ
れたマークシートを当接停止させるストッパーをなす切
り込みを設けたマークシートライティングケース。
【請求項１１】裏面部には係止片を、表面部にはこの
係止片に対応してこの係止片が挿入可能な切り込みを設
けた請求項１０に記載のマークシートライティングケー
ス。
【請求項１２】１枚の厚手の紙を２つ折りし、表面部
と裏面部となし、表面部にはマークシートの記入枠に対
応する筆記具挿入用の記入孔を多数穿設し、裏面部には
マークシートが挿入でき、発券された券をケース内に挿
入できる細長の開口部を設けてなるマークシートライテ
ィングケース。
【請求項１３】裏面部にマークシートを挿入した場合
にずれ落ちないようにガイドラインとなる係止部を設け
た請求項１２記載のマークシートライティングケース。
【請求項１４】表面部に切り込みを設け、裏面部端部
を該切り込みにより係止できるようにした請求項１２ま
たは１３記載のマークシートライティングケース。
【請求項１５】表面部、裏面部及び／又は蓋部に図や
文字が印刷されている請求項１〜１４のいずれか１項に
記載のマークシートライティングケース。