JP3022513B1 - パルプの白色度低下を防止した微生物によるピッチコントロール法 - Google Patents

パルプの白色度低下を防止した微生物によるピッチコントロール法

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Abstract

【要約】 【課題】 機械パルプスラリーに、微生物及び特定の還
元性漂白剤を添加して生物学的反応を行わせることを特
徴とする、機械パルプの白色度の低下を防止したピッチ
コントロール法を提供する。 【解決手段】 機械パルプスラリーに、微生物及びチオ
ウレアデオキサイドまたはハイドロサルファイト又はそ
れらの混合物を添加することにより、特に、機械パルプ
スラリーと微生物の混合反応液にチオウレアデオキサイ
ドまたはハイドロサルファイト又はそれらの混合物を添
加することにより、ピッチ分解を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械パルプスラリ
ーに、微生物及び還元性漂白剤を添加して生物学的反応
を行わせること、特に、機械パルプスラリーと微生物の
混合液に還元漂白剤を添加して生物学的反応を行わせる
ことを特徴とするパルプの白色度の低下を防止したピッ
チコントロール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物を用いたピッチコントロール法に
は、黴を用いたピッチコントロール法(特開平6−24
5758号)、細菌を用いたピッチコントロール法(特
開平9−119085号)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】微生物や酵素による生
物化学的反応には、物理化学的反応にない長所が存在す
る。すなわち常温常圧での反応、穏やかな反応、基質特
異的反応、などである。しかし微生物を用いた機械パル
プの処理によるピッチコントロール法は、反応中にパル
プの白色度を相当程度低下させる。
【0004】白色度はパルプあるいは紙にとって極めて
重要な性質であり、白色度を1ポイント向上させるため
に、多大な努力及び労力を要しているのが現状である。
したがって白色度の低下した微生物処理パルプを漂白
し、白色度を向上させることは、紙パルプの製造上極め
て不利である。
【0005】他方、紙パルプにおけるバイオテクノロジ
ーは、新規な技術分野であるだけに、数々の弱点を克服
するための研究、あるいは技術の開発は、非常に立ち後
れている。微生物によるピッチコントロールにおいても
現状は同様であり、白色度の低下を防止する研究、もし
くは技術開発は皆無である。
【0006】本発明の目的は、微生物によるパルプの処
理によるピッチコントロール法において、微生物のピッ
チ分解能を失わせずに、パルプの白色度の低下を防止す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、機械
パルプスラリーと微生物及び特定の還元性漂白剤との混
合系で、特に、機械パルプスラリーと微生物の混合反応
系に、還元漂白剤であるチオウレアデオキサイド、もし
くはハイドロサルファイトを添加し、それらの共存下で
生物学的反応を行わせることで、微生物のピッチ分解能
に何らの影響も与えずに、且つパルプの白色度を低下さ
せることなく、ピッチコントロールが可能であることを
見いだし、本発明を完成した。
【0008】
【発明の実施の形態】機械パルプスラリーに、細菌の培
養終了ブロスを添加した後、チオウレアデオキサイドま
たはハイドロサルファイトを添加し、振とうしながら反
応させる。反応終了後にパルプシートを作成し、白色度
を測定する。
【0009】またパルプスラリー中のピッチの分解程度
を確認するために、指標物質として、ピッチの主成分の
一種である樹脂酸の一種であるアビエチン酸を、高速液
体クロマトグラフィーにて測定する。
【0010】本発明で使用される細菌は、広範囲なスク
リーニングにより自然界から分離した、木材に存在する
ピッチ成分を分解しうる細菌であり、生命工業技術研究
所菌寄FERM P-16263号のNPB-4805株、またはシュードモ
ナス レシノボランス(Pseudomonas resinovorans)であ
る。これらの細菌の混合物も使用できる。以下に述べる
ごとく、ピッチ成分の分解活性の強さから、NPB-4805の
使用が特に好ましい。
【0011】以下にNPB-4805株の菌学的性質を記す。 1.形態学的性質 (1)形状;旱菌 (2)大きさ;0.6X1.3μm (3)多形性;− (4)運動性;+ (5)鞭毛;極鞭毛 (6)胞子;− (7)抗酸性;−
【0012】2.培養的性質 (1)肉汁寒天培養平板培養;生育は良好である。コロ
ニーは円形で、平面は平滑である。また半レンズ状に突
起し、周縁部は全縁である。透明に近い白色で、光沢が
ある。 (2)肉汁寒天斜面培養;生育は良好である。コロニー
は糸状で、表面は平滑である。特に突起せず、透明に近
い白色で光沢がある。 (3)肉汁液体培養;生育は良好であり、被膜や沈殿の
生成は認められない。 (4)肉汁ゼラチン 刺培養;液化しない。 (5)リトマスミルク;還元性はない。凝固しない。
【0013】3.生理学的性質 (1)グラム染色;− (2)硝酸塩の還元;+ (3)脱窒反応;− (4)MRテスト;− (5)VPテスト;− (6)インドール生成;− (7)硫化水素;+ (8)デンプンの加水分解;− (11)色素の生成;− (12)ウレアーゼ;+(クリステンセン培地) (13)オキシダーゼ;+ (14)カタラーゼ;+ (16)酸素に対する態度;好気的 (17)OFテスト;O
【0014】以上の細菌は、分類学上シュードモナス(P
seudomonas)属に属する。類似の菌株として、本発明で
も用いられるシュードモナス・レシノボランス(Pseudom
onasresinovorans 標準株;ATCC-14235)があげられる。
しかし、NPB-4805は、ATCC-14235に比較し大きさがやや
小さい(NPB-4805; 0.6 X 1.3μm、ATCC-14235; 0.7 X
2.0μm)、オルソヒドロキシ安息香酸及びテストステ
ロンを資化しない、グラウンドウッドパルプのアルコー
ル:ベンゼンによる還流抽出物の資化活性がATCC-14235
よりも強い(NPB-4805; 分解率 57.1 %、ATCC-14235;
分解率 41.5%)、などの点から標準株と菌学的性質を
異にする。
【0015】細胞の大きさは分類学上極めて重要な指標
である。上記のごとくNPB-4805は特に長桿が標準株より
も小さく、形態学的にATCC-14235とは異なると考えた方
が妥当である。炭素源の資化性も同様に重要である。加
えてNPB-4805とATCC-14235のアルコール:ベンゼン抽出
物(ピッチ成分が主である画分)の資化活性の大幅な違
いは、両者の生化学的性質、すなわちピッチ成分の資化
分解に関わる酵素群が、明らかに相違していることを意
味している。以上の観点より、NPB-4805はシュードモナ
ス レシノボランス(Pseudomonas resinovorans)とは異
なる細菌であると考えられる。
【0016】細菌の培養は通常行われるような培養法に
従えばよい。すなわち斜面寒天培地に生育させた種菌
を、本培養培地で培養すればよい。培養法は、静置培
養、振とう培養、通気攪拌培養、固体培養、液体培養、
バッチ培養、連続培養、高濃度培養、などが採用され
る。本発明では特に、液体による振とう培養、あるいは
通気攪拌培養が望ましい。振とうもしくは攪拌速度は、
100−200rpmであればよい。通気を行う場合
は、0.5−1.0VVMの条件が好ましい。純酸素を
使用する場合には、0.1−0.3VVMの割合で培地
に導入すればよい。
【0017】培養に用いられる培地は、天然培地、半天
然培地、合成培地のいずれの培地を用いてもよい。培養
時間の短縮、及び菌の生理活性を最大限に引き出そうと
するならば、窒素源として大豆ペプトンとカゼインペプ
トンを、糖源としてグルコースを含有する半天然培地が
もっとも適している。培地の殺菌は、オートクレーブ殺
菌、フィルター除菌のいずれでもよいが、pHを7.0
とした後、120℃、15分間のオートクレーブ殺菌が
一般的に用いられる。
【0018】培養温度は4−40℃であればよいが、2
5−32℃が好ましい。pHは4−9の範囲にあればよ
いが、6−8が好ましい。通常、天然培地もしくは半天
然培地においては、18−24時間の培養がなされる。
【0019】本発明で使用される薬剤は、チオウレアデ
オキサイド、ハイドロサルファイト又はそれらの混合物
である。本剤は還元漂白剤の一種であり、パルプ漂白工
程において高温条件で用いられるが、経済的及び効果の
点などから塩素系薬剤や過酸化水素などに比べて使用例
は少ない。
【0020】しかし本発明においては、細菌を用いた機
械パルプの処理によるピッチコントロールを、最終的な
目的においているが故に、低濃度でも殺菌作用を有する
塩素系や過酸化水素などの薬剤を、反応系に共存させる
ことができない。また加熱することもできない。事実過
酸化水素を菌体1g当たり0.067g添加した場合、
細菌はその活性を完全に失う。40℃以上に加熱した場
合においても同様の結果となる。
【0021】しかし常温反応においては、上記還元漂白
剤は、ある一定の濃度範囲で細菌に対して活性阻害を与
えず、且つパルプの白色度の低下防止効果を有する。同
時に、機械パルプスラリー中のピッチ成分も、薬剤無添
加の対象と同様に分解され、細菌のピッチコントロール
能は健全に維持できる。
【0022】チオウレアデオキサイドは、菌体1g当た
り0.067−1.667g、パルプ1g当たり0.0
02−0.050gの範囲で添加される。菌体1g当た
り1.667g以上添加されると、菌の活性に阻害効果
が生じるので、これ以上の添加は好ましくない。また経
済的効率を考慮すれば、菌体1g当たり0.067−
0.167gの添加が望ましい。パルプ1gに対しては
0.002−0.005gの添加が望ましい。
【0023】ハイドロサルファイトは、菌体1g当たり
0.067−0.667g、パルプ1g当たり0.00
2−0.020gの範囲で添加される。菌体1g当たり
0.667g以上添加されると、菌の活性に阻害効果が
生じるので、これ以上の添加は好ましくない。望ましい
添加量は、菌体1g当たり0.067−0.167gで
ある。パルプ1gに対しては0.002−0.005g
が望ましい。
【0024】パルプスラリーと細菌の反応混合液は、p
H4−9の範囲であればよいが、細菌のピッチ分解活性
を効果的に維持するには、pH6−8が特に好ましい。
温度は4−40℃の範囲にあればよいが、細菌の生理活
性を効率的に高めるには、25−32℃の範囲にあるこ
とが特に望ましい。
【0025】以下実施例をもって本発明を説明する。
【実施例】〔実施例1〕1L中にカゼインペプトン17
g、大豆ペプトン3g、リン酸一水素カリウム2.5
g、グルコース2.5g、塩化ナトリウム5.0g含む
培地をpH7.0とした後、500ml容坂口コルベン
に100mlずつ分注し、120℃、15分間オートク
レーブ殺菌した。各コルベンに、あらかじめ斜面寒天培
地に培養しておいたNPB-4805を1白金耳接種し、30
℃、180rpmで18時間振とう培養した。
【0026】日本産赤松のグラウンドウッドパルプをス
ラリーとした後、500ml容坂口コルベンに分注し、
3mg/mlの菌体を含む上記培養ブロスを各コルベン
に5mlずつ接種した。あらかじめ加温溶解しておいた
チオウレアデオキサイド溶液を、菌体1g当たり0.0
33−1.667g、パルプ1g当たり0.001−
0.050g(反応液濃度で10−500ppm)とな
るように添加した。反応混合液中のパルプ濃度は1%で
あり、コルベン1本当たりの最終液量は50mlとなる
ようにした。pHは7.0である。これを30℃、18
0rpmで6時間振とうした。
【0027】上記反応液より10mlをサンプリング
し、10mlのエタノールを加え、よく混合し、一昼夜
放置した。それより適当量をサンプリングし、遠心分離
を行った。上澄液の20μlを高速液体クロマトグラフ
ィーにて分析した。ピッチの分解程度は、その主成分で
ある樹脂酸の一種、アビエチン酸のパルプ中における含
量により評価した。
【0028】分析条件は以下のごとくである。 カラム:イナルトシル(Inartosil)- 2 (4.6 x 250mm)
(ガスクロ工業株式会社) 溶媒:アセトニトリル:蒸留水:酢酸=75:25:
0.1 流速:1ml/分 検出:UV 241nm
【0029】他方反応が終了したパルプを用いて、1.
2gの手抄きシートを作成し、ハンターにて白色度を測
定した。
【0030】〔実施例2〕1L中にカゼインペプトン1
7g、大豆ペプトン3g、リン酸一水素カリウム2.5
g、グルコース2.5g、塩化ナトリウム5.0g含む
培地をpH7.0とした後、500ml容坂口コルベン
に100mlずつ分注し、120℃、15分間オートク
レーブ殺菌した。各コルベンに、あらかじめ斜面寒天培
地に培養しておいたNPB-4805を1白金耳接種し、30
℃、180rpmで18時間振とう培養した。
【0031】日本産赤松のグラウンドウッドパルプをス
ラリーとした後、500ml容坂口コルベンに分注し、
3mg/mlの菌体を含む上記培養ブロスを各コルベン
に5mlずつ接種した。あらかじめ加温溶解しておいた
ハイドロサルファイト溶液を、菌体1g当たり0.03
3−0.667g、パルプ1g当たり0.001−0.
020g(反応液濃度で10−200ppm)となるよ
うに添加した。反応混合液のパルプ濃度は1%であり、
コルベン1本当たりの液量は50mlとなるようにし
た。pHは7.0である。これを30℃、180rpm
で6時間振とうした。
【0032】上記反応液より10mlをサンプリング
し、10mlのエタノールを加え、よく混合し、一昼夜
放置した。それより適当量をサンプリングし、遠心分離
を行った。上澄液の20μlを高速液体クロマトグラフ
ィーにて分析し、パルプ中のアビエチン酸含量を測定し
た。分析条件は実施例1に準じる。
【0033】他方反応が終了したパルプを用いて、1.
2gの手抄きシートを作成し、ハンターにて白色度を測
定した。
【0034】〔比較例1〕日本産赤松のグラウンドウッ
ドパルプをスラリーとした後、500ml容坂口コルベ
ンに分注した。パルプ濃度は1%であり、コルベン1本
当たりの液量は50mlである。pHは7.0である。
これを30℃、180rpmで6時間振とうした。
【0035】アビエチン酸含量は実施例と同様に測定し
た。他方反応が終了したパルプを用いて、1.2gの手
抄きシートを作成し、ハンターにて白色度を測定した。
【0036】〔比較例2〕日本産赤松のグラウンドウッ
ドパルプをスラリーとした後、500ml容坂口コルベ
ンに分注し、菌体が接種されていない上記培地を各コル
ベンに5mlずつ接種した。混合液のパルプ濃度は1%
であり、コルベン1本当たりの最終液量は50mlであ
る。pHは7.0である。これを30℃、180rpm
で6時間振とうした。
【0037】アビエチン酸含量及びパルプシートの白色
度は、実施例1に準じて測定した。
【0038】〔比較例3〕1L中にカゼインペプトン1
7g、大豆ペプトン3g、リン酸一水素カリウム2.5
g、グルコース2.5g、塩化ナトリウム5.0g含む
培地をpH7.0とした後、500ml容坂口コルベン
に100mlずつ分注し、120℃、15分間オートク
レーブ殺菌した。各コルベンに、あらかじめ斜面寒天培
地に培養しておいたNPB-4805を1白金耳接種し、30
℃、180rpmで18時間振とう培養した。
【0039】日本産赤松のグラウンドウッドパルプをス
ラリーとした後、500ml容坂口コルベンに、3mg
/mlの菌体を含む上記培養ブロスを各コルベンに5m
lずつ接種した。反応混合液のパルプ濃度は1%であ
り、コルベン1本当たりの最終液量は50mlである。
pHは7.0である。これを30℃、180rpmで6
時間振とうした。
【0040】アビエチン酸及びパルプシートの測定は、
実施例1に準じた。以上の結果を表1に示す。表中、G
Pはグラウンドウッドパルプを、ABAはアビエチン酸
を示す。
【表1】 表1の結果は、本発明の実施例がパルプシートの白色度
を低下させることなく、グラウンドウッドパルプ中のア
ビエチン酸を分解率98.0%で分解していることを示
している。
【0041】
【発明の効果】本発明により、機械パルプスラリーと微
生物の混合反応系に、還元漂白剤であるチオウレアデオ
キサイドもしくはハイドロサルファイトを添加し、それ
らの共存下で生物学的反応を行わせることで、微生物の
ピッチ分解能に何らの影響も与えずに、且つパルプの白
色度を低下させることなく、ピッチコントロールが可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12S 3/08 C12S 3/08 (56)参考文献 特開 平9−119085(JP,A) 特公 昭48−38328(JP,B1) 特公 昭42−16326(JP,B1) 特表 平6−501062(JP,A) 特表 平6−506021(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21C 9/08 - 9/10 C12N 1/00 C12N 1/20 C12S 3/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械パルプスラリーに、微生物及び還元
    性漂白剤を添加して生物学的反応を行わせることを特徴
    とする、パルプの白色度の低下を防止したピッチコント
    ロール法。
  2. 【請求項2】 機械パルプスラリーと微生物とを混合
    し、その混合液に、還元性漂白剤を添加する請求項1記
    載のピッチコントロール法。
  3. 【請求項3】 前記微生物がシュードモナス(Pseudomo
    nas)属に属する細菌で、生命工学工業技術研究所菌寄
    FERM P-16263のNPB-4805株及びシュードモナス レシノ
    ボランス(Pseudomonas resinovorans)の一種以上からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記還元性漂白剤がチオウレアデオキサ
    イド、ハイドロサルファイト又はそれらの混合物からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記チオウレアデオキサイドが菌体1g
    に対して0.067−1.667g、及びパルプ1gに
    対して0.002g−0.050gの比率で添加される
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ハイドロサルファイトが菌体1gに
    対して0.067−0.667g、及びパルプ1gに対
    して0.002g−0.020gの比率で添加されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
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