JP3022116B2 - 連続鋳造法による薄鋳片 - Google Patents

連続鋳造法による薄鋳片

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JP3022116B2 JP5338419A JP33841993A JP3022116B2 JP 3022116 B2 JP3022116 B2 JP 3022116B2 JP 5338419 A JP5338419 A JP 5338419A JP 33841993 A JP33841993 A JP 33841993A JP 3022116 B2 JP3022116 B2 JP 3022116B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造法によって得
られる、表面に割れのない厚みが100mm以下の炭素鋼
の薄鋳片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼の連続鋳造の分野では、鋳片
の薄肉化、鋳造の高速化要請が高まってきており、この
要請に応えるものとして、例えば、鋳型に無端状に移動
するベルトを用いる双ベルト方式の連続鋳造方法の開発
が進んでいる。この双ベルト方式の連続鋳造装置におい
ては、例えば図5に示すように、鋳型aが、無端状に移
動する冷却構造wa,wbを備えた一対の金属ベルトb
a、bbと、この一対の金属ベルト間においてその側端
部内面と摺動し無端状に移動する冷却構造を備えた一対
の短辺ca(cb)で形成されており、この鋳型内に、
タンディッシュdから注入ノズルeを介して溶鋼sを注
入し、この鋳型で溶鋼を冷却、凝固させて薄鋳片scを
鋳造するように構成されている。
【0003】例えば、この双ベルト式連続鋳造法により
厚みが100mm以下の薄鋳片を鋳造する場合には、ノズ
ルと鋳型内面(特に長辺側)間の距離が近くなり、この
鋳型内の溶鋼の凝固シェル形成初期部が溶鋼流の影響を
受け易く、この凝固シェルの形成が不均一になり縦割れ
が発生し易い。特に炭素の含有量が0.08〜0.25
%の中炭素鋼では、鋳片の冷却過程での組織変態に伴う
収縮が顕著であることも相乗作用して、この縦割れの発
生が顕著である。
【0004】連続鋳造により鋳造された薄鋳片は、通
常、インライン熱間圧延され製品化されるが、この縦割
れが発生した鋳片をそのまま圧延した場合には、致命的
な製品欠陥の発生につながるため、この縦割れの手入れ
作業を必要とし、特に連続鋳造インライン熱間圧延する
場合においては、その費用とともに、薄鋳片の温度低
下、圧延速度の低下を余儀なくされ、インライン圧延効
果が半減してしまう。そのため、従来からこの縦割れの
発生を防止するための検討が行われている。
【0005】中炭素鋼の薄鋳片の縦割れの発生防止につ
いては、例えば特開平1−197049号公報に記載の
発明がある。ここには、中炭素鋼の縦割れ発生の理由に
ついて、 (1)凝固組織上の問題 溶鋼中のCが0.09〜0.16%の領域の中炭素鋼は
凝固の際、包晶凝固となってオーステナイトが粗大化
し、収縮量が大きいため、凝固シェル厚の不均一が生じ
凝固シェルの薄い部分に応力が集中して縦割れが発生す
る。 (2)冷却上の問題 ベルトの表面は1600℃の溶鋼に接し、裏面は多量の
冷却水で冷却されるので、ベルトの厚さ方向に著しい熱
勾配を生じ、ベルトは変形する結果、冷却の不均一を生
じ、不均一の凝固シェルが生成し、凝固シェルの薄い部
分に熱応力が集中して縦割れが発生する。旨記載され、
このようにして発生する縦割れを、ベルト表面に塗布し
たコーテング層によって緩冷却し、均一厚さの凝固シェ
ルを形成することによって防止する薄鋳片の連続鋳造方
法が提案されている。
【0006】この方法も一つの縦割れ発生を防止する方
法として有効と思われる。しかし、このような中炭素鋼
の薄鋳片はもとより、中炭素鋼以外の鋼の薄鋳片におい
ても縦割れを発生させない凝固組織がどのようなもので
あるか、完全に凝固した鋳片の凝固組織と縦割れ発生と
の関係について十分な解析がなされているとは言い難
く、この薄鋳片の縦割れの発生を防止する凝固組織を得
るという観点で、決定的対策が講じられていないのが実
情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、連続鋳造で
得られる厚みが100mm以下の鋼の薄鋳片において、縦
割れ発生のない凝固組織を有する薄鋳片を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続鋳造法に
よって鋳造された厚みが100mm以下の鋼の薄鋳片であ
って、エッチング後顕微鏡写真によって観察される鋳造
方向と垂直な面の断面組織において、表層から鋳片厚み
方向内側に向かって最初に観察される負偏析線が下記
(1)式の関係を満足するように生成されていることを
特徴とする連続鋳造法による薄鋳片である。 dmin/dmax≧0.25 (1) ここで、 dmin:鋳片の表層から厚み方向内側に向かって最初
に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
て測定したときの最小値。 dmax:鋳片表層から厚み方向の内側に向かって最初
に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
て測定したときの最大値。 ただし、上記の鋳片幅方向の測定は、鋳片の両短辺から
それぞれ300mmの部分を除いた範囲で、かつ、負偏析
線が観察される範囲とする。
【0009】本発明者等は、双ベルト式連続鋳造方法に
おいて鋳造した、縦割れ発生の多い厚み100mm以下の
薄鋳片を主体として、その凝固組織を種々観察、解析し
た結果、この薄鋳片の鋳造方向と直角な面をエッチング
して凝固組織を顕出させた場合に、この薄鋳片の表層近
くに負偏析を表す白い線(以下この線を「負偏析線」と
称する)が現出し、この負偏析線が縦割れの発生と密接
に関係することを知見した。本発明者等はこの負偏析線
と縦割れの関係についてさらに解析したところ、縦割れ
が発生しているところでは、縦割れのないところより負
偏析線の生成位置が表層に近くなっていることを知見
し、本発明を着想するに至った。なお、上記のことは、
中炭素鋼のみならず広い炭素濃度の範囲の炭素鋼におい
ても共通的なことであることが判った。
【0010】
【作用】本発明の凝固組織を有する、連続鋳造により鋳
造して得られる厚みが100mm以下の炭素鋼の薄鋳片
は、表層と負偏析線との距離の変化幅が小さく、凝固初
期の凝固シェルの均一性が高く縦割れの発生がなく、表
面性状に優れたものであり、これを圧延して欠陥のない
製品を得ることができる。なお、本発明は、一般的な連
続鋳造、ベルト式、ドラム式の連続鋳造により鋳造して
得られる厚み100mm以下の広い炭素濃度の炭素鋼の薄
鋳片に適用して効果を奏する。
【0011】以下に本発明について説明する。まず、鋳
片の凝固組織の解析に基づく知見について説明する。こ
の知見は、主として双ベルト式連続鋳造法により鋳造さ
れた厚みが75mmのCが0、15%の中炭素鋼の薄鋳片
において得られたものである。 薄鋳片の断面(薄鋳片の鋳造方向と直角な面の断面)
をエッチングして凝固組織を顕出させると、図1に示す
ように薄鋳片1の表層1fから厚み方向に向かって0.
1〜5mmの領域に白い負偏析線2が見られる。これは、
凝固中に溶鋼流動の影響を受けたことを表すものであ
り、この位置が注入ノズルからの溶鋼吐出流に起因する
溶鋼流動を強く受けたときの凝固シェル厚みを表してい
ると見做すことができる。
【0012】この負偏析線2は複数見られるが、薄鋳
片1の割れと最も密接に関係しているのは表層1(この
表層は両面にあるがここでは便宜的に片面側について代
表説明する。)から鋳片1厚み方向内側に向かって最初
に観察される負偏析線2であり、この位置が重要であ
る。この負偏析線2の位置(即ち薄鋳片1の表層1fか
らの距離d)を初期凝固シェル厚みと見做すことがで
き、図2に示すように、このdの値が極端に小さいとこ
ろ2sで、縦割れ3が発生していることを見い出だし
た。即ち、凝固遅れが顕著なところ2sが縦割れ3を発
生し易い理由を作っていると考えられる。
【0013】本発明者等の試験解析により、鋳片の凝
固シェル厚の均一度指標と、鋳片表面と負偏析線間距離
との間には、図3のような相関があることを確認するに
至った。即ち、横軸には薄鋳片1の表層1fから負偏析
線2までの距離の平均値を、縦軸には本発明の請求項で
示される凝固シェル厚均一度指標を示してあるが、凝固
シェル厚の均一度指標が0.25以上では、鋳片の縦割
れは発生していないことが確認された。ここで言う凝固
シェル厚の均一度指標Iとは、図4で示す薄鋳片1にお
いては、表層1fから厚み方向内側に向かって最初に観
察される負偏析線2までの距離の最小値dminと、表
層1から厚み方向の内側に向かって最初に観察される負
偏析線までの距離の最大値dmaxとの比即ち,I=d
min/dmaxで表される。
【0014】以下にこの凝固シェル厚均一度指標の測定
について述べる。鋳片の鋳造方向と垂直な面を含む断面
を鏡面状態に研磨し、エッチングを行って顕出させた凝
固組織を写真撮影した場合に見られる白い横線(以下
「負偏析線」と称する)において、鋳片の表層に一番近
い負偏析線の鋳片表層からの距離を、鋳片幅方向にわた
って測定する。測定幅としては、鋳片の両短辺から30
0mmの部分を除いた範囲で、かつ負偏析線の観察される
範囲とする。また、測定点としては、鋳片幅方向で最小
でも10mm間隔で設定する。これは、負偏析線の凹凸の
変化を見るために最低必要な測定間隔である。測定デー
タの中の最大値と最小値を用いて、凝固シェル厚均一度
指標を規定する。ここで、最小値としては、極端なばら
つきを考慮し、最小値から3点分の測定データの平均値
を用いる。また、最大値に関しても、同じくばらつきを
考慮して、最大値から3点分の測定データの平均値を用
いる。
【0015】このようにして得られるた最大値dma
x,最小値dminを用いて以下の関係式を満たした場
合に、割れが発生しないことを見出だした。 dmin/dmax≧0.25 本発明は、上記のような知見を総合して、連続鋳造法に
よって鋳造された厚みが100mm以下の炭素鋼の薄鋳片
において、割れ発生のない好ましい凝固組織を特定する
ものである。即ち、本発明の薄鋳片1においては、連続
鋳造法で鋳造され完全凝固後、エッチングして顕微鏡写
真によって観察される、鋳造方向と垂直な面の断面の凝
固組織において、表層1fから薄鋳片厚み方向内側に向
かって最初に観察される負偏析線2が下記(1)式の関
係を満足するように生成されている。 dmin/dmax≧0.25 (1) ここで、 dmin:鋳片の表層から厚み方向内側に向かって最初
に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
て測定したときの最小値。 dmax:鋳片表層から厚み方向の内側に向かって最初
に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
て測定したときの最大値。 ただし、上記の鋳片幅方向の測定は、鋳片の両短辺から
それぞれ300mmの部分を除いた範囲で、かつ、負偏析
線が観察される範囲とする。 本発明の割れのない厚みが100mm以下の炭素鋼の薄鋳
片を得るには、 a.溶鋼を鋳型に注入する注入ノズルの鋳型内浸漬深さ
を深めにして、凝固シェル形成初期部での溶鋼の流動を
抑制する。 b.溶鋼を鋳型に注入する注入ノズルからの溶鋼吐出流
によって生ずる渦が左右対象になるような注入ノズル
(注入)条件を選択する。 c.注入ノズル幅を大きくして溶鋼吐出流の流速を減少
させる。 等の手段が有効であり、これらa〜c項における最適条
件(最適値)は、鋳造速度によって大きく変化するもの
であり、種々の組み合わせが可能である。 d.一般の連続鋳造法で見られるような電磁力による鋳
型内溶鋼の流動を制御(抑制)する。 しかし、このような種々の条件で決めるよりは、薄鋳片
の凝固組織で規定することがより有効である。すなわ
ち、予め理論条件を設定して鋳造実験を行い、その結果
に本発明の特定条件を満足する凝固組織が得られた時の
鋳造条件を設定して鋳造することがより有効である。
【0016】本発明の薄鋳片を得る場合、鋳造中に鋳造
方向にある間隔で、数個のサンプルを切断し、その断面
をエッチングして凝固組織を評価することにより、わざ
わざ鋳片を冷却して表面の割れを詳細に調査しなくても
縦割れ発生状態を推定することがで可能になる。通常、
縦割れは、鋳片温度が高い状態では観察することは困難
であり、冷却して観察する必要があるが、本発明では、
その必要がなくなる。鋳造時の注入ノズルの条件(例え
ば形状サイズ、溶鋼への浸漬深さ)や鋳造速度や鋳型サ
イズ(ベルト式連続鋳造の場合では特に注入ノズルとベ
ルト間の間隔)を種々変更して鋳造試験を行い、上記の
方法で本発明の条件を満たす鋳造条件を見出だせばよ
い。
【0017】
【実施例】図5に示すような双ベルト式連続鋳造法によ
り、表1に示した成分組成の炭素鋼(中炭素鋼)の薄鋳
片を連続鋳造し、この薄鋳片の凝固組織から得られた凝
固シェル厚均一度指標と縦割れ発生の関係を調査した。
この際、凝固シェル厚均一度指標を変化させる目的で、
表2に示すように、注入ノズル条件およびベルト/ノズ
ル間隔、鋳造速度を変化させ、割れ発生の有無を調査し
た。なお、ここで用いたベルトは、第一層としてZrO
2 を主要成分とするコーティング材を被覆し、第2層と
して黒鉛を主成分とするコーティング材を被覆したもの
である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】鋳造した薄鋳片の鋳造方向と垂直で、かつ
鋳片厚み方向とも垂直な断面を含む面で切断し、この面
を鏡面研磨後、ピリン酸(30g/500cc+10cc界
面活性剤)を用いて、60℃で5分間エッチングし、凝
固組織を顕出させた。
【0021】これを10倍に拡大した写真で観察される
白い横線、すなわち負偏析線において、鋳片の表層から
の距離を鋳片幅方向にわたって測定した。測定幅として
は、鋳片の両短辺から300mmの部分を除いた範囲で、
かつ負偏析線の観察される範囲とし、測定点を10mm間
隔にして測定した。
【0022】測定データの中の最大値と最小値を用い
て、凝固シェル厚均一度を規定した。ここで、最小値と
しては、極端なばらつきを考慮して最小値から3点分の
データの平均値を用いる。また、最大値に関しても、同
じくばらつきを考慮して最大値から3点分のデータの平
均値を用いる。これら最大値dmax、最小値dmin
を用いて得られた凝固シェル厚均一度指標と、鋳片の表
面縦割れ調査に基づく縦割れの発生有無との関係を図6
に示した。この図により、凝固シェル厚均一度指標で
0.25以上を確保すれば、縦割れが発生しないことが
判る。
【0023】
【発明の効果】本発明の凝固組織を有する厚みが100
mm以下の炭素鋼の薄鋳片は、表層と負偏析線との距離の
変化幅が小さく、凝固初期の凝固シェルの均一性が高く
縦割れの発生がなく、表面性状に優れたものであり、こ
れを圧延して欠陥のない製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄鋳片の断面組織における負偏析線の
生成状況を示す顕微鏡写真説明図。
【図2】薄鋳片の断面組織における、凝固シェル厚み均
一度指標と負偏析線と鋳片表層との距離との関係を示す
説明図。
【図3】凝固シェル厚均一度指標と薄鋳片表層から負偏
析線までの距離との相関関係を示す説明図。
【図4】本発明の薄鋳片の凝固組織における薄鋳片表層
から負偏析線までの距離の最小値と最大値との関係を特
定するための説明図。
【図5】本発明の薄鋳片を鋳造する連続鋳造装置の一例
としての双ベルト式連続鋳造法(装置)例を示す断面概
要説明図。
【図6】本発明の実施例において確認された凝固シェル
厚均一度指標と鋳片縦割れ発有無の関係を示す説明
図。
【符号の説明】 1 薄鋳片 1f 表層 2 負偏析線 2s 割れ発生部 3 縦割れ a 鋳型 ba,bb 金属ベルト ca(cb) 短辺 d タンディッシュ e 注入ノズル s 溶鋼 sc 鋳片 wa,wb 冷却構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 厚史 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本 製鐵株式会社 大分製鐵所内 (72)発明者 小森 俊也 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本 製鐵株式会社 大分製鐵所内 (56)参考文献 特開 平4−187350(JP,A) 特開 平2−133155(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/00 B22D 11/06 B22D 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造法によって鋳造された厚みが1
    00mm以下の炭素鋼の薄鋳片であって、エッチング後顕
    微鏡写真によって観察される鋳造方向と垂直な面の断面
    組織において、表層から鋳片厚み方向内側に向かって最
    初に観察される負偏析線が下記(1)式の関係を満足す
    るように生成されていることを特徴とする連続鋳造法に
    よる薄鋳片。 dmin/dmax≧0.25 (1) ここで、 dmin:鋳片の表層から厚み方向内側に向かって最初
    に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
    て測定したときの最小値。 dmax:鋳片表層から厚み方向の内側に向かって最初
    に観察される負偏析線までの距離を鋳片幅方向にわたっ
    て測定したときの最大値。 ただし、上記の鋳片幅方向の測定は、鋳片の両短辺から
    それぞれ300mmの部分を除いた範囲で、かつ、負偏析
    線が観察される範囲とする。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015171839A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 住友金属鉱山株式会社 せん孔作業車両用冷房システムおよびこれを備えるせん孔作業車両、並びに工業用水の運用システムおよび運用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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