JP3021012B2 - ごみ焼却炉の飛灰処理方法 - Google Patents

ごみ焼却炉の飛灰処理方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ごみ焼却炉の飛灰処理方法に係り、特に一
般廃棄物または産業廃棄物を焼却処理するごみ焼却炉の
飛灰処理方法に関するものである。
〔従来の技術〕
人体にとって有害な有機塩素化合物、例えばPCDDs
(ポリ塩素化ジベンゾダイオキシン)、PCDFs(ポリ塩
素化ジベンゾフラン)等のような高毒性の芳香族系塩素
化合物は、農薬の副生物またはごみ焼却処理時の二次生
成物として生成され、環境を汚染することが知られてい
る(K.Olie et al,Chemosphere,,455(1977)、お
よびT.Wakimoto et al,Environmental Health Pers
pectives,59,159(1985))。
第2図は、従来の典型的なごみ焼却処理方法を示す装
置系統図である。この装置は焼却炉11と、該焼却炉11に
順次連結された排ガス冷却設備12、集塵器13および煙突
14とから主として構成されている。ごみは焼却炉11で約
750〜950℃で燃焼処理され、その排ガスは排ガス冷却設
備12で約150℃〜350℃に冷却された後、集塵器13に入
り、焼却灰とガスとに分離され、焼却灰は灰排出口か
ら、ガスは煙突14からそれぞれ系外に排出される。
しかし、上記ごみ焼却処理方法は、ごみ焼却炉から排
出される排ガス中の飛灰を除去するだけのものであり、
有害な有機塩素化合物、特に芳香族系塩素化合物の除去
については何ら考慮されていなかった。
そこで本発明者らは、ごみ焼却処理施設から排出され
る芳香族系塩素化合物を低減するために種々の提案を行
ってきた。
まず、特開昭63−236513号公報において、芳香族系化
合物の発生過程を明らかにするとともに、その発生を防
止する方法を示し、その後これを基にして特開平1−15
5937号公報において、ごみ焼却炉排ガス中の有機塩素化
合物の除去方法を提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前記発明は、ごみ焼却炉から排出される
燃焼排ガス中の有害成分に注目したものであり、排ガス
中の芳香族系塩素化合物を低減することはできるが、排
ガスと分離された飛灰に含まれる有害有機塩素化合物の
除去については考慮されていなかった。ごみ焼却処理設
備に付帯された電気集塵器(EP)およびその他の媒塵除
去装置から排出される焼却灰中には、PCDDs、PCDFs等の
有害有機塩素化合物が混入するおそれがあり、焼却灰
を、例えば埋め立て用に用いた場合、PCDDs、PCDFs等は
雨水応の浸出水を経て系外に流れ出し、人間を初めとす
る動植物に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ごみ
焼却炉の焼却灰中に含まれる有害な有機塩素化合物、特
に芳香族有機塩素化合物の量を著しく低減するととも
に、有害物質を除いた焼却灰の有効利用を図るごみ焼却
炉の飛灰処理方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明は、ごみ焼却炉から排
出される燃焼排ガスを冷却した後、該燃焼排ガス中の飛
灰を集塵器で捕集し、捕集した飛灰を造粒機で造粒する
ごみ焼却炉の飛灰処理方法において、前記造粒機で造粒
した飛灰を液体燃料に浸漬したのち、前記ごみ焼却炉に
投入して焼成することを特徴とする。
〔作用〕
集塵器で捕集し、造粒機で造粒した飛灰を液体燃料に
浸漬した後、再度焼却炉に戻して熱処理することによ
り、造粒した飛灰(以下、造粒灰という)に含まれる有
害有機塩素化合物が分解除去されるとともに、焼成後の
造粒灰の強度を飛躍的に向上させることができるうえ、
造粒灰を多孔質化したセラミックとすることができる。
このセラミック化した造粒灰は圧壊強度が著しく大き
く、例えば道路補修時のアスファルトの下敷用、建設材
料として使用できる。
本発明に使用される典型的な焼却炉としては、流動層
式焼却炉があげられ、これによって、例えば都市ごみ、
産業廃棄物等が焼却処理される。流動層式焼却炉では、
焼却炉から抜き出される焼却残渣の未燃分が0.01%以下
となり、該焼却炉で再度熱処理される造粒灰中の未燃分
も極端に少なくなる。
本発明において集塵器としては、例えば電気集塵器、
バグフィルタ等が使用され、これによって、例えばSi
O2、CaCl2、CaOを主成分とする燃焼排ガス中の飛灰が捕
集される。補修された飛灰は後流の造粒機で造粒される
が、この飛灰はEP灰、バグフィルタ灰に限定されるもの
でなく、ある程度のバインダー強度を有する灰であれば
よい。
また、造粒機としては、例えば転動造粒機が用いられ
るが、これに限定されず、他の一般的な造粒機であって
もよい。また造粒の形状は、例えば球形の外、円柱状、
角柱状等であってもよい。またその大きさは通常直径10
mm前後(8〜12mm程度)に成形されるが、特に限定され
るものではない。すなわち、造粒灰の大きさは造粒灰を
焼却炉に循環したり、焼却炉から抜き出したりする際に
支障をきたさない程度であればよく、利用目的に応じて
決定すればよい。
本発明において、造粒機から焼却炉へ戻される造粒灰
は、一般的な都市ごみの性状から、焼却炉では量的に
は、例えば焼却処理される都市ごみの約7重量%程度
(5〜10重量%)となる。これはごみに含まれる砂、ガ
ラス層等の未燃分量の約20〜30%に相当する。したがっ
て造粒灰を焼却炉へ戻すことにより、炉中の固形分量が
増大するが、通常、焼却残渣の抜き出し機の能力はある
程度の余裕があり、運転条件を変え、能力をアップする
ことで十分対応することができる。
本発明において、焼却炉から抜き出した焼却残渣は、
例えば振動フルイ等の選別機に受け、流動媒体と分離
し、他の焼却残渣である土石類、ガラス屑、針金等と同
時に埋立処分することが好ましい。また、造粒灰のみを
さらに選別、回収し、回収した造粒灰を、例えば植木鉢
の底部に敷く園芸用の玉砂利、土壌改良材、地盤改良材
または建設用材料として使用することも可能である。
本発明において、造粒灰を浸漬させるための液体燃料
としては、例えば灯油等に代表されるものが使用され
る。
なお本発明によれば、系外へ抜き出される固形物は焼
却炉からの焼却残渣だけであり、従来のように集塵器出
口固形物と、焼却炉出口の焼却残渣とを区別して処理す
る必要がなく、運転管理が容易となる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す装置系統図であ
る。この装置は、流動層焼却炉1と、その後流に順次設
けられたガス冷却設備2、電気集塵器3および飛灰の造
粒機4とから主として構成されている。このような構成
において、都市ごみ等の被燃焼物6は、流動層焼却炉1
に供給されて、約750〜950℃で焼却される。燃焼排ガス
は後流のガス冷却設備2に流入して約300℃に冷却され
た後、後流の電気集塵器3に入り、ここで飛灰が捕集さ
れる。除塵された排ガスは煙突5から大気に排出され
る。他方、捕集された飛灰は、造粒機4に導入して、例
えば添加材が混合された後、平均径5〜20mmの球形に造
粒される。造粒灰は、液体燃料に浸漬されたのち(浸漬
槽は図示省略)、造粒灰循環ライン8を経て前記流動層
燃焼炉に再導入され、新たに供給されるごみとともに平
均温度700℃で焼成された後、焼却残渣7として回収さ
れる。このとき、例えば砂、ガラス片、針金等の未燃分
が同伴されるが、これらの焼却残渣は図示省略した、例
えば振動フルイで前記造粒灰と選別され、直径約0.6〜
0.8mmの砂は流動媒体としてその必要量が前記焼却炉1
に戻される。
次に本発明の具体的な実施例を説明する。
実施例1 造粒機として転動式造粒機を用いた第1図の装置によ
り、流動層焼却炉の流動層温度を700℃とし、冷却設備
での冷却温度を300℃とし、造粒時に添加する添加材を
耐熱セメント(10wt%)とし、造粒灰の形状が直径10mm
の球形となるように造粒し、得られた造粒灰を灯油に浸
漬した後、焼却炉に投入して熱処理を行った(熱処理造
粒灰1)。
実施例2 前記実施例1で得られた造粒灰を灯油に浸漬した後、
同様に焼却炉に投入して熱処理を行った(熱処理造粒灰
2)。
実施例1で回収した焼却炉出口造粒灰の分析結果を前
記電気集塵器出口灰(EP灰)造粒品と比較して第1表に
示す。
EP灰中には有害塩素系化合物であるPCDDsやPCDFsが含
まれているが、実施例1で得られた焼成後の造粒灰には
これらの有害成分が含まれておらず、熱処理によりほぼ
完全に分解されたことが分かった。また、圧壊強度につ
いても、EP灰造粒品の焼成前は24kg/cm2であるのに対
し、実施例1で得られた焼成後の造粒灰の圧壊強度は19
0kg/cm2であり、液体燃料に浸漬した後熱処理すること
によって造粒灰を多孔質化したセラミックスとすること
ができるので、強度がさらに増大するこがわかる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、造粒灰を液体燃料に浸漬した後、焼
却炉に投入して熱処理することにより、造粒灰を多孔質
化したセラミックスとすることができ、造粒灰の破壊強
度がさらに増大する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す装置系統図、第2図
は、従来のごみ焼却処理方法の装置系統図である。 1……流動層式焼却炉、2……排ガス冷却設備、3……
集塵器、4……造粒機、5……煙突。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B09B 3/00 301 B09B 3/00 303 F23J 1/00 B01J 2/00 C04B 35/64 WPI

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ごみ焼却炉から排出される燃焼排ガスを冷
    却した後、該燃焼排ガス中の飛灰を集塵器で捕集し、捕
    集した飛灰を造粒機で造粒するごみ焼却炉の飛灰処理方
    法において、前記造粒機で造粒した飛灰を液体燃料に浸
    漬したのち、前記ごみ焼却炉に投入して焼成することを
    特徴とするごみ焼却炉の飛灰処理方法。
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