JP3020675B2 - 使用済燃料貯蔵ラック及びその製造方法 - Google Patents

使用済燃料貯蔵ラック及びその製造方法

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JP3020675B2
JP3020675B2 JP3241693A JP24169391A JP3020675B2 JP 3020675 B2 JP3020675 B2 JP 3020675B2 JP 3241693 A JP3241693 A JP 3241693A JP 24169391 A JP24169391 A JP 24169391A JP 3020675 B2 JP3020675 B2 JP 3020675B2
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裕治 田島
康方 玉井
直人 恩田
正宏 小林
建夫 高山
良夫 矢田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済燃料貯蔵ラック
及びその製造方法に係り、特に、燃料プール内に据え付
けるのに好適な使用済燃料貯蔵ラック及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の使用済燃料貯蔵ラックとしては、
特開昭55−1532号公報のような構造となっている。つま
り、図7ないし図9に示す様に複数個の角パイプ23を
等間隔に並べてそれぞれの角パイプ23間をスペーサ2
4にて連結しており、耐震性を向上させるために最外周
に存在する各角パイプ23間の側面に補強部材27また
は耐震用補強部材25が溶接にて取付けられている。
【0003】この構造においては、角パイプ23の間に
はスペーサ24を設けて連結していることにより各燃料
集合体相互間の距離が大きいことからスペース効率をさ
げている。
【0004】また、各燃料集合体相互間には2つの角パ
イプ23の側壁が存在していることおよび耐震上から補
強部材27を取付けることから使用済燃料貯蔵ラック自
体の重量が重くなり、建屋に対する荷重が大きいという
問題点があった。
【0005】この問題点の解決方法として特開平1−280
296 号公報記載の技術がある。つまり図6に示すように
複数個の角筒体21を市松模様に配置することにより前
記のスペーサ24が不要となりスペース効率が上がり、
さらに各燃料集合体相互間は角筒体21の側壁のみとな
り軽量化され、かつ、角筒体21の長手方向に接合部材
22を複数個溶接することにより耐震性も優れたものと
なる。
【0006】また、特開平1−269091 号公報において
は、図8に示すように、平板状の横板31と複数枚の帯
状縦板32とを複数段にわたり交互に積層し格子状に形
成している。
【0007】これは、帯状縦板に形成された突起33と
平板状横板に形成された溝34とを組合わせており、さ
らに組合わせ部の両隅を脚長の短かい軽度の隅肉溶接3
5によって接着している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平1−280296
号公報では、市松模様に配列した角筒体21の外壁面間
の距離21aが角筒体21の内壁面間距離21bと実質
的に等しくなるように配列する必要があり、隣接する角
筒体21の双方のコーナ部分の曲率半径と接合部材22
を使って両面間距離21aおよび21bをおさえている
が、曲率半径部であることから両面間距離の精度を出す
ことが困難である。また、角筒体21自体も精度よく製
作することが困難であることから寸法的に余裕をもった
少し大きめの角筒体21にする必要がある。角筒体21
の接合部材22は長手方向に対して複数箇所設けている
が、コーナ部分の狭隘部での溶接となり信頼性に欠け
る。さらに、本溶接にて耐震性を持たせることから隅肉
溶接の溶着金属量が多くなり、ラック自体の変形が増加
する。また、隣接する角筒体21の双方のコーナ部分の
接合部材22のない部分は、角筒体21間に隙間が生じ
燃料集合体相互のしゃへい効果が低下する。
【0009】また、特開平1−269091 号公報では、突起
33と溝34との組合わせ寸法が非常に小さいため、耐
震性が弱く、かつ突起33と溝34の加工に時間がかか
る。さらに、隅肉溶接部35が横板31の上・下面の両
側を施工していることから自動溶接化が不可能である。
【0010】本発明の目的は、製造が簡単で、燃料プー
ル内での使用済燃料集合体の貯蔵密度を増加できる使用
済燃料貯蔵ラック及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する第1
発明の特徴は、1体の使用済燃料集合体を収納する空間
を複数配置できる幅を有し、貫通してなる複数のスリッ
トを有する複数の第1仕切板と、1つの前記空間の幅を
有して2つの前記第1仕切板間に配置され、第1端面に
おいて長手方向に配置された複数の第1突起部を有し、
かつ前記第1端面とは別の第2端面において長手方向に
配置された複数の第2突起部を有する複数の第2仕切板
と、前記第2仕切板の前記第1端面に対向する一方の前
記第1仕切板の前記スリットに挿入された前記第1突起
部を、その一方の第1仕切板の前記第1端面に対向する
面の反対側で、その一方の第1仕切板に接合した第1溶
接部と、前記第2突起部が前記第2仕切板の前記第2端
面に対向する他方の前記第1仕切板の前記スリットに挿
入された状態で、前記第2仕切板と前記他方の第1仕切
板との交点を接合した第2溶接部とを備え、前記空間
が、前記第1溶接部及び前記第2溶接部を含む各前記第
2仕切板間にそれぞれ形成されていることにある。
【0012】上記目的を達成する第2発明の特徴は、第
1仕切板及び第2仕切板がボロンを含有するステンレス
鋼で構成されることにある。
【0013】上記目的を達成する第3発明の特徴は、1
体の使用済燃料集合体を収納する空間を複数配置できる
幅を有し、貫通してなる複数のスリットを有する複数の
第1仕切板を形成する第1工程と、1つの前記空間の幅
を有し、一方の前記第1仕切板に対向する第1端面にお
いて長手方向に配置された複数の第1突起部を有し、か
つ他方の前記第1仕切板に対向する第2端面において長
手方向に配置された複数の第2突起部を有する複数の第
2仕切板を形成する第2工程と、各々の前記第2仕切板
の前記第2突起部を、前記他方の第1仕切板の前記スリ
ット内に挿入する第3工程と、前記第2突起部が前記他
方の第1仕切板の前記スリット内に挿入された状態で前
記各々の第2仕切板とその他方の第1仕切板との交点を
溶接する第4工程と、各々の前記第2仕切板の前記第1
突起部を、前記一方の第1仕切板の前記スリット内に挿
入する第5工程と、前記第1突起部が前記一方の第1仕
切板の前記スリット内に挿入された状態で、前記第1突
起部が、その一方の第1仕切板の前記第1端面に対向す
る面の反対側で、その一方の第1仕切板に溶接される第
6工程とを有し、前記第一方の第1仕切板を前記他方の
第1仕切板として前記第3工程乃至前記第6工程を、前
記空間が予め定められた数になるまで繰返すことにあ
る。
【0014】上記目的を達成する第4発明の特徴は、各
々の第2仕切板の第2突起部を、他方の第1仕切板のス
リット内に挿入する第3工程と、前記第2突起部が前記
他方の第1仕切板の前記スリット内に挿入された状態で
前記各々の第2仕切板とその他方の第1仕切板との交点
を下向溶接する第4工程と、各々の前記第2仕切板の第
1突起部を、一方の第1仕切板のスリット内に挿入する
第5工程と、前記第1突起部が前記一方の第1仕切板の
前記スリット内に挿入された状態で、前記第1突起部と
前記一方の第1仕切板とを下向溶接する第6工程とを有
し、前記第一方の第1仕切板を前記他方の第1仕切板と
して前記第3工程乃至前記第6工程を、前記空間が予め
定められた数になるまで繰返すことにある。
【0015】
【作用】第1発明は、第2仕切板の第1端面に設けられ
た第1突起部を一方の第1仕切板のスリット内に挿入
し、第2仕切板の第2端面に設けられた第2突起部を他
方の第1仕切板のスリット内に挿入するので、各第1仕
切板に対する第2仕切板の位置決めが簡単にできる。特
に、第1及び第2突起部が第2仕切板の長手方向に複数
存在するので、長手方向における第2仕切板の位置決め
も簡単にできる。更に、第1溶接部を一方の第1仕切板
の第1端面に対向する面の反対側に形成するので、一方
の第1仕切板と第2仕切板との接合が簡単に行える。以
上のことから、使用済燃料貯蔵ラックの製造が簡単に行
える。
【0016】更に、第1発明は、第1突起部を一方の第
1仕切板のスリット内に挿入し、第2突起部を他方の第
1仕切板のスリット内に挿入するので、一方の第1仕切
板と他方の第1仕切板との間の寸法精度、及びこれらの
第1仕切板の位置決め精度が向上し、溶接による第2仕
切板の歪の発生を著しく抑制できる。また、各第1仕切
板と各第2仕切板が溶接一体構造であるため、従来必要
とされていた耐震用バンドが不要になる。これらのこと
から、燃料プール内での使用済燃料集合体の貯蔵密度が
著しく増加する。
【0017】第2発明は、第1仕切板及び第2仕切板が
ボロンを含有するステンレス鋼で構成されているので、
ボロンの作用により中性子のしゃへい効果が増加する。
このため、使用済燃料貯蔵ラック内で隣接する使用済燃
料集合体の間隔をより狭くでき、使用済燃料集合体の貯
蔵密度を更に増加できる。
【0018】第3発明は、第1発明と同様な作用効果を
生じる。
【0019】第4発明は、第2突起部が前記他方の第1
仕切板のスリット内に挿入された状態で各々の第2仕切
板とその他方の第1仕切板との交点を下向溶接し、第1
突起部が一方の第1仕切板の前記スリット内に挿入され
た状態で第1突起部と一方の第1仕切板とを下向溶接す
るので、第1仕切板を水平方向において下方から上方に
向かって容易に使用済燃料貯蔵ラックを組み立てること
ができる。
【0020】
【実施例】本発明による一実施例である使用済燃料貯蔵
ラックを、図1乃至図5により説明する。
【0021】本実施例の使用済燃料貯蔵ラックは、複数
の長尺仕切板1及び複数の短尺仕切板2を有する。長尺
仕切板1と短尺仕切板2とは格子状に組合わされ、各仕
切板間の距離、すなわち長尺仕切板面間距離13a,短
尺仕切板面間距離13bが実質的に等しい。これは、長
尺仕切板1に設けられた切込み部(貫通孔)の間隔が短
尺仕切板2の幅と等しいからである。
【0022】長尺仕切板1は、図2に示すように、長手
方向に複数の下部切込み部6及び複数の上部切込み部7
を有する。下部切込み部6及び上部切込み部7は、一列
に交互に形成される。短尺仕切板2は、図3に示すよう
に、一端面の長手方向に複数の下部凸部8を、他の端面
の長手方向に複数の上部凸部9を有している。
【0023】本実施例の使用済燃料貯蔵ラックの組立て
の途中段階を、図4に示している。水平方向に置かれた
長尺仕切板1の下部切込み部6に、短尺仕切板2の一端
面に設けられた下部凸部8を組込む。この状態で、長尺
仕切板1と短尺仕切板2は、それぞれの交点を上方から
の溶接によって施された下部溶着金属10,11にて一
体化されている。短尺仕切板2は、長尺仕切板1に対し
て垂直方向に立てられている。下部溶着金属10,11
は、長尺仕切板1及び短尺仕切板2の溶接変形を少なく
するために、短尺仕切板2の左右にそれぞれ断続的に、
特に千鳥形に配列される。1つの短尺仕切板2の長尺仕
切板1への溶接が終了した後、その短尺仕切板2と平行
に配置される別の短尺仕切板2の下部凸部8が長尺仕切
板1の他の下部切込み部6に組み込まれ、前述のように
長尺仕切板1と短尺仕切板2との交点での溶接が行われ
る。
【0024】一列に配置される短尺仕切板2の長尺仕切
板1への溶接が終了した後、これらの短尺仕切板2の複
数の上部凸部9が、これらの短尺仕切板2の上方に位置
される他の長尺仕切板1の複数の上部切込部7に組み込
まれる。短尺仕切板2の複数の上部凸部9は、他の長尺
仕切板1の上面よりの栓溶接によって施された上部溶着
金属12にて他の長尺仕切板1と一体化されている。上
記の組立手順を下部側より順次上方に向かって施工する
ことにより、使用済燃料貯蔵ラックが組み立てられる。
【0025】最終的に、短尺仕切板2の凸部が、上記と
同様に、側部仕切板3及び底板4の切込部内に組み込ま
れ、短尺仕切板2が側部仕切板3及び底板4に溶接され
る。その後、ラックの支持脚5が底板4に溶接により取
付けられて使用済燃料貯蔵ラックが完成される。
【0026】長尺仕切板1および短尺仕切板2の素材と
して中性子吸収材のボロンを含有されたステンレス鋼を
使用することによりさらにしゃへい効果をあげることが
できる。
【0027】本実施例の構造によれば、仕切板間距離す
なわち長尺仕切板面間距離13aおよび短尺仕切板面間
距離13bは、長尺仕切板1に設けられた上・下部切込
み6,7と隣りの列の上・下部切込み6,7との間の距
離および短尺仕切板2の幅寸法により決定されるが、そ
のいずれも機械により加工が可能であり高精度にでき
る。さらに長尺仕切板1に設けられた上・下部切込み
6,7と短尺仕切板2に設けられた上・下部凸部9,8
がそれぞれ組合わされること、かつ下から順序よく組立
が可能でありすべての溶接が最も作業性の良好な下向溶
接ができることから溶接による歪を最少限にすることが
できる。
【0028】長尺仕切板と短尺仕切板との取付けは、長
尺仕切板に設けられた切込み部に差し込まれた短尺仕切
板の凸部を栓溶接により行うが、差し込み部分が拘束さ
れていることより溶接による変形が押さえられる。さら
に栓溶接のため溶接の裏側からの空気の供給がしゃ断さ
れ、バックシールをしなくても、高品質の溶接を得るこ
とができる。
【0029】また、構成部材がすべて板材であり製作時
の部品類の保管・組立スペースが少なくて作業ができ
る。
【0030】本実施例の使用済燃料貯蔵ラックは、図5
に示すように自動溶接による製作が可能となる。
【0031】本実施例の使用済燃料貯蔵ラックは、構造
が、長尺仕切板1に設けられた切込み部6,7に差し込
まれた短尺仕切板2の凸部8,9を溶着金属10,1
1,12にて一体化しており差し込み部が拘束されてい
ることから耐震性に優れている。従って、従来の使用済
燃料貯蔵ラックが備えているような特別に耐震用のバン
ド及びサポート等の設置が不要となる。このことにより
使用済燃料貯蔵ラック自体の外形寸法が小さくでき、燃
料貯蔵プール全体スペースにおいて使用済燃料の貯蔵密
度を高めることができる。
【0032】さらに、仕切板を格子状に組立てられてお
り仕切板間には隙間がないことから貯蔵燃料間が完全に
仕切られている状態となっている。これによりそれぞれ
の燃料間の放射能しゃへい効果が優れている。
【0033】使用済燃料貯蔵ラックは、原子炉建屋内に
設けられた冷却水が充満されている燃料貯蔵プール(図
示せず)内に据付けられ、隣合う長尺仕切り板1及び隣
合う短尺仕切り板2によって仕切られた空間内に使用済
燃料集合体を挿入し貯蔵している。隣接する使用済燃料
集合体相互間には、長尺仕切り板1及び短尺仕切り板2
(中性子しゃへい壁)、及び減速材である冷却水が存在
しているので、使用済燃料集合体の再臨界を防止でき
る。また、使用済燃料集合体相互間の距離を可能な限り
小さくしかつラック全体の外形寸法を小さくしスペース
効率を上げることにより燃料貯蔵プール内での燃料貯蔵
効率を上げることができる。更に、耐震用のバンドおよ
びサポート等の設置が不要となるので、使用済燃料貯蔵
ラックの重量を低減でき、原子炉建屋に対する荷重が低
減される。
【0034】以上の如く、本実施例によれば、全体の貯
蔵密度をあげたうえ安価に高精度でかつ信頼性の高い使
用済燃料貯蔵ラックの製作ができる。更に、次のような
効果を達成できる。
【0035】(1)長尺仕切板1に設けられた上・下部
切込み6,7と短尺仕切板2に設けられた上・下部凸部
9,8がそれぞれ組合わされて組立てられるため仕切板
間の寸法精度が良く、さらに溶接による短尺仕切板2の
歪の発生をおさえることができる。
【0036】(2)組立溶接は下向き溶接が可能であり
自動溶接化の適用ができ高品質の製品が少ない工数で得
られる。
【0037】(3)枠板を使用するため、製作時の部品
類の保管・組立スペースが少なくてよい。
【0038】(4)溶接一体構造であるため耐震性に優
れている事から耐震用バンドが不要となり、外形寸法を
小さくすることができ全体の貯蔵密度をあげることがで
きる。(5)燃料自体は個々に仕切板にて仕切られてお
り、隣接の燃料との間には隙間がなく放射能しゃへい効
果が優れている。
【0039】(6)特殊な製法となる角筒体の製作が不
要となり単純な板材の組立構造であり製作工数が少なく
て製造できる。
【0040】(7)仕切板を等間隔に2枚平行に取りつ
け2重構造とし、その隙間に冷却水を保有することによ
り優れた放射能しゃへい効果を得ることができる。
【0041】本発明の他の実施例を図11により説明す
る。本実施例は、長尺仕切板1及び短尺仕切板2,2′
をそれぞれ2枚隙間を設けて配置した構造としている。
長尺仕切板1間の冷却水保有空間29および短尺仕切板
間の冷却水保有空間30に冷却水を保有することにより
貯蔵された使用済燃料間の放射能しゃヘい効果をさらに
優れたものにすることができる。この2枚構造の仕切板
の組立ても前記と同様に下部切り込み6,上部切り込み
7および下部凸部8,上部凸部9を組合わせた上で製造
する。
【0042】
【発明の効果】第1発明及び第3発明によれば、製造が
簡単で、燃料プール内での使用済燃料集合体の貯蔵密度
を増加できる。
【0043】第2発明によれば、ボロンの作用により使
用済燃料集合体の貯蔵密度を更に増加できる。
【0044】第4発明によれば、下向溶接を用いるの
で、第1仕切板を水平方向において下方から上方に向か
って容易に使用済燃料貯蔵ラックを組み立てることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である使用済燃料貯蔵
ラックの全体構成の斜視図である。
【図2】図1に示す長尺仕切板の構成図である。
【図3】図1に示す短尺仕切板の斜視図である。
【図4】図1に示す仕切板の組立手順状態を示す説明図
である。
【図5】図1に示す使用済燃料貯蔵ラックの組立作業状
態の例を示す説明図である。
【図6】従来の使用済燃料貯蔵ラックの部分平断面図で
ある。
【図7】従来の他の使用済燃料貯蔵ラックの部分平断面
図である。
【図8】従来の他の使用済燃料貯蔵ラックの部分平断面
図である。
【図9】従来の使用済燃料貯蔵ラックの実施例の全体斜
視図である。
【図10】従来の使用済燃料貯蔵ラックの実施例の全体
斜視図である。
【図11】本発明における仕切板を2重構造とした他の
実施例である使用済燃料貯蔵ラックの斜視図である。
【符号の説明】
1…長尺仕切板、2…短尺仕切板、2′…2重構造とし
た短尺仕切板、3…側部仕切板、4…底板、5…ラック
の支持脚、6…下部切込み、7…上部切込み、8…下部
凸部、9…上部凸部、10…下部溶着金属、11…下部
溶着金属、12…上部溶着金属、13a…長尺仕切板面
間距離、13b…短尺仕切板面間距離、14…自動溶接
ロボット、15…昇降装置、21…角筒体、21a…角
筒体の内壁面間距離、21b…角筒体の外壁面間距離、
22…接合部材、23…角パイプ、24…スペーサ、2
5…耐震用補強部材、26…ラックの支持脚、27…補
強部材、28…ラックの支持脚、29…長尺仕切板間の
冷却水保有空間、30…短尺仕切板間の冷却水保有空
間、31…平板状横板、32…帯状縦板、33…帯状縦
板に形成された突起、34…平板状横板に形成された
溝、35…隅肉溶接部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 小林 正宏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 高山 建夫 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立 ニュークリアエンジニアリング株式会社 内 (72)発明者 矢田 良夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 平5−80188(JP,A) 特開 昭53−65597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/07

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕切板を格子状に配置して構成され、前記
    仕切板で囲まれかつそれぞれに1体の使用済燃料集合体
    を収納する複数の空間が形成された使用済燃料貯蔵ラッ
    クであって、 前記空間を複数配置できる幅を有し、貫通してなる複数
    のスリットを有する複数の第1仕切板と、 1つの前記空間の幅を有して2つの前記第1仕切板間に
    配置され、第1端面において長手方向に配置された複数
    の第1突起部を有し、かつ前記第1端面とは別の第2端
    面において長手方向に配置された複数の第2突起部を有
    する複数の第2仕切板と、 前記第2仕切板の前記第1端面に対向する一方の前記第
    1仕切板の前記スリットに挿入された前記第1突起部
    を、その一方の第1仕切板の前記第1端面に対向する面
    の反対側で、その一方の第1仕切板に接合した第1溶接
    部と、 前記第2突起部が前記第2仕切板の前記第2端面に対向
    する他方の前記第1仕切板の前記スリットに挿入された
    状態で、前記第2仕切板と前記他方の第1仕切板との交
    点を接合した第2溶接部とを備え、 前記空間が、前記第1溶接部及び前記第2溶接部を含む
    各前記第2仕切板間にそれぞれ形成されていることを特
    徴とする使用済燃料貯蔵ラック。
  2. 【請求項2】前記第1仕切板及び第2仕切板がボロンを
    含有するステンレス鋼で構成される請求項1の使用済燃
    料貯蔵ラック。
  3. 【請求項3】前記第1突起部の前記燃料貯蔵ラックの高
    さ方向における長さが前記第2突起部のその長さよりも
    長く、前記第1突起部が挿入された第1の前記スリット
    の前記燃料貯蔵ラックの高さ方向における長さが前記第
    2突起部が挿入された第2の前記スリットのそれよりも
    長い請求項1または請求項2の使用済燃料貯蔵ラック。
  4. 【請求項4】前記第1仕切板は前記燃料貯蔵ラックの高
    さ方向に複数のスリットが配置された複数のスリット列
    を有し、各前記スリット列は前記第1突起部が挿入され
    る複数の第1スリット、及び前記第2突起部が挿入され
    る複数の前記第2スリットを含んでいる請求項1乃至3
    のいずれかの使用済燃料貯蔵ラック。
  5. 【請求項5】仕切板を格子状に配置して構成され、前記
    仕切板で囲まれかつそれぞれに1体の使用済燃料集合体
    を収納する複数の空間が形成された使用済燃料貯蔵ラッ
    クの製造方法であって、 前記空間を複数配置できる幅を有し、貫通してなる複数
    のスリットを有する複数の第1仕切板を形成する第1工
    程と、 1つの前記空間の幅を有し、一方の前記第1仕切板に対
    向する第1端面において長手方向に配置された複数の第
    1突起部を有し、かつ他方の前記第1仕切板に対向する
    第2端面において長手方向に配置された複数の第2突起
    部を有する複数の第2仕切板を形成する第2工程と、 各々の前記第2仕切板の前記第2突起部を、前記他方の
    第1仕切板の前記スリット内に挿入する第3工程と、 前記第2突起部が前記他方の第1仕切板の前記スリット
    内に挿入された状態で前記各々の第2仕切板とその他方
    の第1仕切板との交点を溶接する第4工程と、 各々の前記第2仕切板の前記第1突起部を、前記一方の
    第1仕切板の前記スリット内に挿入する第5工程と、 前記第1突起部が前記一方の第1仕切板の前記スリット
    内に挿入された状態で、前記第1突起部が、その一方の
    第1仕切板の前記第1端面に対向する面の反対側で、そ
    の一方の第1仕切板に溶接される第6工程とを有し、 前記第一方の第1仕切板を前記他方の第1仕切板として
    前記第3工程乃至前記第6工程を、前記空間が予め定め
    られた数になるまで繰返すことを特徴とする使用済燃料
    貯蔵ラックの製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2仕切板と前記他方の第1仕切板と
    の交点の溶接が、下向溶接である請求項5の使用済燃料
    貯蔵ラックの製造方法。
  7. 【請求項7】仕切板を格子状に配置して構成され、前記
    仕切板で囲まれかつそれぞれに1体の使用済燃料集合体
    を収納する複数の空間が形成された使用済燃料貯蔵ラッ
    クの製造方法であって、 前記空間を複数配置できる幅を有し、貫通してなる複数
    のスリットを有する複数の第1仕切板を形成する第1工
    程と、 1つの前記空間の幅を有し、一方の前記第1仕切板に対
    向する第1端面において長手方向に配置された複数の第
    1突起部を有し、かつ他方の前記第1仕切板に対向する
    第2端面において長手方向に配置された複数の第2突起
    部を有する複数の第2仕切板を形成する第2工程と、 各々の前記第2仕切板の前記第2突起部を、前記他方の
    第1仕切板の前記スリット内に挿入する第3工程と、 前記第2突起部が前記他方の第1仕切板の前記スリット
    内に挿入された状態で前記各々の第2仕切板とその他方
    の第1仕切板との交点を下向溶接する第4工程と、 各々の前記第2仕切板の前記第1突起部を、前記一方の
    第1仕切板の前記スリット内に挿入する第5工程と、 前記第1突起部が前記一方の第1仕切板の前記スリット
    内に挿入された状態で、前記第1突起部と前記一方の第
    1仕切板とを下向溶接する第6工程とを有し、 前記一方の第1仕切板を前記他方の第1仕切板として前
    記第3工程乃至前記第6工程を、前記空間が予め定めら
    れた数になるまで繰返すことを特徴とする使用済燃料貯
    蔵ラックの製造方法。
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