JP3019037B2 - インクジェットプリンタのプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリンタのプリントヘッド

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JP3019037B2
JP3019037B2 JP24323497A JP24323497A JP3019037B2 JP 3019037 B2 JP3019037 B2 JP 3019037B2 JP 24323497 A JP24323497 A JP 24323497A JP 24323497 A JP24323497 A JP 24323497A JP 3019037 B2 JP3019037 B2 JP 3019037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタの
ようにインクが吐出するノズル孔を有するヘッドが複数
個並列に取り付けられるインクジェットプリンタのプリ
ントヘッドに関し、特に、ノズル面をクリーニングする
際、各ヘッド間の隙間へのインクの入り込みを防止し、
インクが記録紙上にたれて汚れとなることを防止するイ
ンクジェットプリンタのプリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタは、特
にカラープリンタ等においては、インクが吐出するノズ
ル孔を有するヘッドが複数個並列して取り付けられてい
る。そして、この複数の各ヘッドから各色のインクを吐
出させて記録紙上に印字するとともに、インクを吐出し
たヘッドはワイパーによって先端部が擦られて余分なイ
ンクが除去させるようになっている。
【0003】図8及び図9を参照して、このような従来
のインクジェットプリンタのプリントヘッドについて具
体的に説明する。図8は、この種の従来のインクジェッ
トプリンタのプリントヘッドを示すヘッド先端側から見
た斜視図であり、図9は、図8に示すプリントヘッドの
先端部の拡大平面図である。
【0004】これらの図に示すように、従来のインクジ
ェットプリンタのプリントヘッドは、インクが吐出する
ノズル孔を有する第一ヘッド101,第二ヘッド10
2,第三ヘッド103が並列に配設されてヘッド固定部
107に取り付けられており、図示しないキャリッジに
よって印字方向に移動自在となっている。
【0005】この第一,第二及び第三ヘッド101,1
02,103は、図8及び図9に示すように、所定の間
隔をもってヘッド固定部107に固定されており、各ヘ
ッドの先端部には、それぞれインクを吐出するノズル孔
を穿設したノズルプレート104,105,106が取
り付けられている。
【0006】そして、この第一,第二及び第三ヘッド1
01,102,103の印字領域外の移動線上には、可
撓性部材からなる薄板状のワイパー109が配設してあ
り、このワイパー109の先端が、キャリッジによって
移動されたプリントヘッドの各ヘッド先端部と摺接する
ようになっている。
【0007】このような構成からなる従来のインクジェ
ットプリンタのプリントヘッドは、キャリッジによって
移動されたプリントヘッドの各ヘッド101,102,
103が、各ノズルプレート104,105,106を
介してインクを吐出し、図示しない記録紙上に印字を行
う。
【0008】そして、印字後のプリントヘッドは印字領
域外のワイパー109が配設された位置まで移動し、図
9に示すように、各ヘッド101,102,103の先
端部がワイパー109に摺接し、各ノズルプレート10
4,105,106に付着した余分なインクが拭き取ら
れる。これにより、プリントヘッドの先端からは不要な
インクが除去され、ヘッド先端部が常に清潔な状態に保
たれるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインクジェットプリンタのプリントヘッド
は、図8及び図9に示したように、複数のヘッド10
1,102,103が、一定の間隔をもってヘッド固定
部107に固定されており、各ヘッドの間にはそれぞれ
一定の隙間が存在している。
【0010】このため、インク拭き取り用のワイパー9
が各ヘッド間を移行すると、ワイパー9の先端が瞬間的
にこのヘッド間の隙間に入り込み(図9参照)、ヘッド
側面にインクを残していくこととなり、これが数回繰り
返されることにより、最終的に記録紙上にインクが落
ち、記録紙の汚れとなる。
【0011】このように、従来のインクジェットプリン
タでは、複数の各ヘッド間に隙間が存在していたため、
ワイパーに付着したインクがこの隙間に入り込み、後に
印字される記録紙上にインクがたれてしまい、印字汚れ
の原因となる問題があった。
【0012】ここで、各ヘッド間の隙間をゼロにするこ
とも考える。しかし、印字精度の観点からは、各ヘッド
のノズル間ピッチをミクロン単位に抑える必要がある。
このため、複数のヘッドをそれぞれ隙間なく密着させて
取り付けるには、ノズル位置とヘッド外形の寸法精度を
ミクロン単位に抑えなければならない。これは、ヘッド
製造上きわめて難しく、製造コストも非常に高くなって
しまい、現実にはヘッド間の隙間を完全になくすことは
困難であると考えられる。
【0013】さらに、従来のインクジェットプリンタで
は、ヘッドの先端に取り付けらるノズルプレートが剥き
出しのままの状態となっているため、記録紙ジャム等に
よりこのノズルプレートが剥がれてしまうおそれがある
という問題もあった。
【0014】なお、特開平4−235054号の公報に
は、インクヘッドのノズル周囲のヘッド面を凹状に形成
するとともに、この凹状のヘッド面の周囲を囲むスリッ
ト孔を形成したノズル保護プレートを配設し、さらにこ
のノズル保護プレートの外周縁を保持するヘッドホルダ
ーを備え、ヘッドのノズル周囲に段階的に凹部を形成す
ることによって、記録紙のジャムによるノズルの損傷を
防止するインクジェット記録装置が提案されている。
【0015】この特開平4−235054号公報のイン
クジェット記録装置によれば、ヘッドに形成した複数の
凹部によってノズル周囲が段階状に突出し、ジャムが発
生した場合でも記録紙がノズルに接触することがなく、
記録紙によるノズルの損傷が防止できるようになってい
る。
【0016】しかし、この特開平4−235054号の
装置は、単一のプリントヘッドを備えたインクジェット
プリンタを対象とするものであって、カラープリンタの
ように複数のヘッドが並列的に備えられる場合におけ
る、各ヘッド間へのインクの入り込みという問題を解消
するものではなかった。
【0017】また、仮にこの特開平4−235054号
に提案されているヘッドを複数のヘッドを備えるインク
ジェットプリンタに適用した場合、各ヘッドのノズル周
囲がそれぞれ段階的に突出するため、各ヘッド間の隙間
だけでなく、この段階的な突出部分においてもワイパー
に付着したインクがかき取られてしまい、却ってヘッド
部へのインク溜まりが増大するおそれがあった。
【0018】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易かつ
小型,軽量な構造のみによって、ノズル面をクリーニン
グする際の各ヘッド間の隙間へのインクの入り込みを防
止し、インクが記録紙上にたれて汚れとなることを有効
に防止するとともに、ノズルプレートの剥離も防止する
ことができるインクジェットプリンタのプリントヘッド
の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のインクジェットプリンタのプリ
ントヘッドは、先端にインクを吐出するノズル孔を備え
たヘッドが、所定間隔をもって複数並列して配設され
とともに、前記複数のヘッド間の隙間を覆う部材を備え
たインクジェットプリンタのプリンタヘッドにおいて、
前記複数のヘッド間の隙間を覆う部材を、前記複数のヘ
ッドの先端に配設されて当該複数のヘッドの先端面側を
一体的に覆う板状部材であって、各ヘッドに対応する位
置にインクが吐出するノズル孔を備えたノズルプレート
により構成してあり、請求項2記載のインクジェットプ
リンタのプリントヘッドでは、このノズルプレートを、
複数の板状部材を同一平面に配設して構成してある。
【0020】 このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのプリントヘッドによれば、ヘッド先端
に備えられたノズルプレートによって複数のヘッド間の
隙間を覆うことができ、他の部材,手段等を別途設ける
ことなく、ノズルプレートというきわめて簡易かつ小型
な部材のみによって、複数の各ヘッド間の隙間を覆うこ
とができ、ノズル面をクリーニングする際の各ヘッド間
の隙間へのインクの入り込みを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェットプ
リンタのプリントヘッドの実施の形態について、図面を
参照して説明する。まず、図1〜図3を参照して、本発
明のインクジェットプリンタのプリントヘッドの参考
施形態について説明する。図1は、参考実施形態に係る
インクジェットプリンタのプリントヘッドを示すヘッド
先端側から見た斜視図であり、図2は、本実施形態に係
るインクジェットプリンタのプリントヘッドの駆動構造
を示すキャリッジ上面側から見た全体斜視図である。ま
た、図3は、図1に示すプリントヘッドの先端部の要部
断面拡大平面図である。
【0022】 なお、これらの図に示す本実施形態のイン
クジェットプリンタのプリントヘッドは、後述するよう
にカバー8を設けてヘッド先端部を覆うことに特徴を有
しており、その他の部分については、図8に示した従来
のインクジェットプリンタのプリントヘッドとほぼ同様
の構成となっている。
【0023】 図1に示すように、本実施形態に係るイン
クジェットプリンタのプリントヘッドは、インクが吐出
するノズル孔を有する第一ヘッド1,第二ヘッド2,第
三ヘッド3が並列に配設されてヘッド固定部7に取り付
けられており、後述するキャリッジ12によって印字方
向に移動自在となっている。
【0024】 第一,第二及び第三ヘッド1,2,3は、
図3に示すように、所定の間隔をもって配設され、ヘッ
ド固定部7に固定されている。各ヘッドの先端部には、
それぞれインクを吐出するノズル孔を穿設した第一,第
二及び第三ノズルプレート4,5,6が取り付けられて
いる。
【0025】 そして、本実施形態では、この第一及び第
二ヘッド1,2間及び第二及び第三ヘッド2,3間の隙
間を覆うための部材としてカバー8を備えている。この
カバー8は、各ヘッド1,2,3の先端側を一体的に覆
うとともに、各ヘッド1,2,3のノズルプレート4,
5,6のノズル孔が露出する窓孔8a,8b,8cを打
ち抜き加工等によって形成してある。
【0026】 また、カバー8の各窓孔8a,8b,8c
は、各ノズルプレート4,5,6の外形より小さく形成
され、かつ、カバー8の全体は、ヘッドへの取り付け
後、ノズルプレート4,5,6の外形の端部を覆う大き
さになっている。このように、カバー8を設けることに
より、各ヘッド間の隙間を覆うことができ、かつ、窓孔
8a,8b,8cによってノズル孔は外部に露出し、印
字は自在に行うことができる。
【0027】 ここで、本実施形態のカバー8は、剛性を
考慮し、金属板の絞りにより形成してある。また、カバ
ー8の肉厚としては、後述するように、ヘッド先端面と
カバー8との段差によってワイパー9に付着したインク
がかき取られることがないように、できるだけ薄くする
ことが望ましく、本実施形態においては0.1〜0.2
mmの肉厚としてある。なお、このカバー8の形成手段
としては、材質を銅板等とした金属板の絞りの他、プラ
スチック成型等の手段により形成することができる。
【0028】 そして、本実施形態では、このカバー8の
各窓孔8a,8b,8cの縁部に、さらに、ヘッドの先
端方向に広がる傾斜面を形成してある。具体的には、図
3に示すように、カバー8の各窓孔8a,8b,8cの
端部は、ノズルプレート4,5,6と向き合わない面、
すなわち、プリンタ本体にプリントヘッドを装着したと
きに記録紙11と向かい合う面側に広がるように、後加
工等により面取りして傾斜面を形成してある。
【0029】 本実施形態においては、ヘッド先端にカバ
ー8を設けているので、ヘッド先端面とカバー8の各窓
孔8a,8b,8cの縁部にはカバー8の肉厚分だけ段
差が生じる。そこで、この窓孔8a,8b,8cの縁部
に傾斜面を設けることで窓孔縁部の角をなくし、後述す
るように、段差によってワイパー9に付着したインクが
かき取られるようなことがないようにしている。
【0030】 なお、このように窓孔8a,8b,8cの
縁部の角部を取り除く構成としては、傾斜面を形成する
こと以外にも、例えばカバー8の各窓孔8a,8b,8
cの縁部を湾曲状に形成し、いわゆるダレ面とするよう
にしてもよく、ワイパー9に付着したインクがかき取ら
れることがない形状であればどのようなものであっても
よい。
【0031】 そして、このような構成からなる本プリン
トヘッドは、図2に示すように、キャリッジ12に搭載
されてガイドシャフト13に沿って駆動される。一方、
ヘッド先端と対向する側には記録紙11が配設されるよ
うになっており、この記録紙11は、紙送りローラ14
によってキャリッジ12の移動方向と直交する方向に搬
送されてヘッドにより印字される。
【0032】 そして、図2に示すように、プリントヘッ
ドの移動線上の印字領域外には、ヘッドクリーニング機
構15が配設してあり、このヘッドクリーニング機構1
5には、ワイパー9が上面側に突設してある。このワイ
パー9は、可撓性部材からなる薄板状に形成してあり、
キャリッジ12によって移動されたプリントヘッドの各
ヘッド先端部と摺接するようになっている。
【0033】 このワイパー9によって、プリントヘッド
の各ノズルプレート4,5,6の表面が清掃されるよう
になっている。すなわち、インクジェットプリンタの場
合、印字中にノズル面にインクが付着すると、印字不良
をまねくおそれがあるため、印字途中、ヘッドが印字領
域外に移動してワイパー9によってノズル面をこすら
れ、ノズル面のインクが拭き取られるようになってい
る。
【0034】 次に、このような構成からなる本実施形態
に係るインクジェットプリンタのプリントヘッドの動作
について説明する。まず、図示しない制御部より印字命
令が送られると、記録紙11の先端が印字開始位置まで
吸入,搬送される。
【0035】 このとき、プリントヘッドは印字領域外に
待機しており、その後、キャリッジ12によりガイドシ
ャフト13に沿って駆動され、記録紙11の送り方向と
直交する方向に往復動作を行い、印字を開始する。キャ
リッジ12によって移動されたプリントヘッドは、各ヘ
ッド1,2,3が、各ノズルプレート4,5,6を介し
てインクを吐出し、記録紙11上に印字を行う。
【0036】 そして、印字後のプリントヘッドは印字領
域外のワイパー9が配設された位置まで移動し、各ヘッ
ド1,2,3の先端部がワイパー9に摺接し、各ノズル
プレート4,5,6に付着した余分なインクが拭き取ら
れる。これにより、プリントヘッドの先端からは不要な
インクが除去され、ヘッド先端部が常に清潔な状態に保
たれる。
【0037】 このクリーニング動作は、図3に示すよう
に、プリントヘッドがワイパー9上を移動することによ
り行われ、ワイパー先端角部がノズルプレート4,5,
6の表面をこすり、表面に付着したインクを拭き取る。
そして、本実施形態では、カバー8によりそれぞれのヘ
ッド間の隙間が覆われているめ、ノズルプレート6から
5及び5から4へワイパー9が移行する際にも、ワイパ
ー9に付着しているインクが各ヘッド間の隙間に入り込
むことがない。
【0038】 ここで、本実施形態においてはヘッド先端
部にカバー8を取り付けてあるので、上述したようにノ
ズルプレート4,5,6とカバー8との間にカバー8の
肉厚分だけ段差が生じ、この段差によってワイパー9に
付着したインクがかき取られる可能性がでてくる。
【0039】 そこで、本実施形態では、上述したよう
に、カバー8の肉厚を0.1〜0.2mmと薄くすると
ともに、さらに各窓孔8a,8b,8cの縁部を面取り
し、傾斜面を形成するようにしてある。これによって、
カバー8の角窓孔8a,8b,8cに角部がなくなり、
インクがかき取られることがなくなる。
【0040】 このように、本実施形態に係るインクジェ
ットプリンタのプリントヘッドによれば、ヘッド先端部
を、窓孔8a,8b,8cを備えたカバー8により覆う
ことで、各ヘッド間の隙間を覆うことができる。これに
より、カバー8というきわめて簡易かつ小型な部材のみ
によって、複数の各ヘッド間の隙間を覆うことができ、
ノズル面をワイパー9によってクリーニングする際の各
ヘッド間の隙間へのインクの入り込みを防止することが
でき、インクが記録紙11上にたれて汚れとなることを
防ぐことができる。
【0041】 また、このカバー8によってヘッド全体が
覆われるため、ヘッド先端に取り付けられたノズルプレ
ート4,5,6は、外周縁部がカバー8によって押さえ
られるので、記録紙11のジャム等が発生した場合にも
ノズルプレート4,5,6の剥離が有効に防止される。
【0042】 さらに、このように各ヘッド間の隙間をカ
バー8によって覆うようにしてあるので、各ヘッド間に
は隙間を持たせ、ノズル位置とヘッド外形の寸法はある
程度ラフにすることができ、各ヘッドのノズル間距離を
調整によって合わせることが可能となる。
【0043】 なお、本実施形態では、三つのヘッドで構
成しているが、もちろん二つあるいは四つ,五つ等、複
数のヘッドを備えるものであれば、どのようなヘッド数
であっても適用することができる。
【0044】 次に本発明のインクジェットプリンタの
プリントヘッドの他の参考実施形態について図4及び図
5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るイン
クジェットプリンタのプリントヘッドを示す、ヘッド先
端側から見た斜視図であり、図5は、図4に示すプリン
トヘッドの先端部の要部断面拡大平面図である。
【0045】 これらの図に示すように、本実施形態は上
述した参考実施形態の変形実施形態であり、カバー8の
形状を変更してあり、カバー8の隣接する窓孔8aと8
b及び8bと8cを仕切る部分を、各ヘッド間の隙間に
埋設させてある。そして、このカバー8の埋設部分をヘ
ッドの先端面と同一平面となるように形成してある。そ
の他の構成部分については参考実施形態の場合と同様の
構成としてある。
【0046】 具体的には、図4に示すように、本実施形
態のカバー8は、隣接する窓孔8aと8b及び8bと8
cを仕切る部分を各ヘッド間の隙間にはまり込むように
してある。そして、このヘッド間の隙間にはまる部分
が、図5に示すように、各ヘッド1,2,3のノズルプ
レート4,5,6の先端面と同一平面となるように形成
してある。
【0047】 このようにカバー8を構成することによ
り、図5に示すように、カバー8を取り付けてもノズル
プレート4,5,6とカバー8の間に段差が生じること
がなくなり、段差によってワイパー9に付着したインク
がかき取られるようなことがなくなる。
【0048】 なお、このような本実施形態のカバー8
は、隣接する窓孔を仕切る部分を各ヘッド間に隙間なく
埋設させ、かつ、当該部分がヘッド先端面といわゆる面
一となるように形成する必要があることから、弾性を有
する樹脂成形品によりカバー8を形成することが望まし
い。また、このような樹脂成形の手段によれば、容易に
本実施形態に係るカバー8を精度良く形成することがで
きる。
【0049】[実施形態] 次に本発明のインクジェットプリンタのプリントヘッ
ドの実施形態について図6及び図7を参照して説明す
る。図6は、本発明の実施形態に係るインクジェットプ
リンタのプリントヘッドを示す、ヘッド先端側から見た
斜視図であり、図7は、図6に示すプリントヘッドの先
端部の拡大平面図である。
【0050】 図6を参照すると、本実施形態のインクジ
ェットプリンタのプリントヘッドは、 インクを吐出させ
る第一ヘッド1,第二ヘッド2,第三ヘッド3が備えら
れ、各ヘッドの先端面には、インクが吐出するノズル孔
を備えた第一,第二,第三ノズルプレート4,5,6が
取り付けられている。各ヘッド1,2,3は任意の隙間
をもって並列に配置され、ヘッド固定部材7に取り付け
られている。
【0051】 そして、本実施形態では、複数のヘッド
1,2,3間の隙間を覆う部材として、ノズルプレート
4,5,6を採用している。すなわち、本実施形態のノ
ズルプレート4,5,6は、ヘッドの先端側に配設され
てヘッドの先端面側を一体的に覆うようになっている。
具体的には、図7に示すように、本実施形態では三枚の
ノズルプレート4,5,6が同一平面を構成し、ヘッド
先端面に一体的に取り付けられるようになっている。
【0052】 そして、この三枚のノズルプレート4,
5,6は、第三ヘッド3に取り付けられている第三ノズ
ルプレート6が、第三ヘッド3に隣接している第二ヘッ
ド2にまたがって取り付けられ、第二ヘッド2に取り付
けられている第二ノズルプレート5が、第二ヘッド2に
隣接している第一ヘッド1にまたがって取り付けられて
いる。
【0053】 このように三枚のノズルプレート4,5,
6をそれぞれ隣接するヘッドにまたがるようにして配設
することで、各ノズルプレートの継ぎ目がヘッド先端面
に位置するので、各ヘッド間の隙間が覆われてインクの
入り込みが防止される。なお、ノズルプレートは、本実
施形態では三枚のノズルプレート4,5,6により構成
してあるが、これを一枚又は二枚の板状部材からなるノ
ズルプレートとすることも可能である。
【0054】 このように、本実施形態のインクジェット
プリンタのプリントヘッドによれば、ヘッド先端に備え
られたノズルプレート4,5,6によって各ヘッド1,
2,3間の隙間を覆うことができるので、他の部材や手
段を設けることなく、ノズルプレートというきわめて簡
易かつ小型な部材のみによって、複数の各ヘッド間の隙
間を覆うことができ、ノズル面をクリーニングする際の
各ヘッド間の隙間へのインクの入り込みを防止すること
ができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタのプリントヘッドによれば、簡易かつ小
型,軽量な構造のみによって、ノズル面をクリーニング
する際の各ヘッド間の隙間へのインクの入り込みを防止
し、インクが記録紙上にたれて汚れとなることを有効に
防止するとともに、ノズルプレートの剥離も防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考実施形態に係るインクジェットプ
リンタのプリントヘッドを示す、ヘッド先端側から見た
斜視図である。
【図2】本発明の参考実施形態に係るインクジェットプ
リンタのプリントヘッドの駆動構造を示す、キャリッジ
上面側から見た全体斜視図である。
【図3】図1に示すプリントヘッドの先端部の要部断面
拡大平面図である。
【図4】本発明の他の参考実施形態に係るインクジェッ
トプリンタのプリントヘッドを示す、ヘッド先端側から
見た斜視図である。
【図5】図4に示すプリントヘッドの先端部の要部断面
拡大平面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タのプリントヘッドを示す、ヘッド先端側から見た斜視
図である。
【図7】図6に示すプリントヘッドの先端部の拡大平面
図である。
【図8】従来のインクジェットプリンタのプリントヘッ
ドを示す、ヘッド先端側から見た斜視図である。
【図9】図8に示す従来のプリントヘッドの先端部の拡
大平面図である。
【符号の説明】
1 第一ヘッド 2 第二ヘッド 3 第三ヘッド 4 第一ノズルプレート 5 第二ノズルプレート 6 第三ノズルプレート 7 ヘッド固定部 8 カバー 8a 窓孔 8b 窓孔 8c 窓孔 9 ワイパー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にインクを吐出するノズル孔を備え
    たヘッドが、所定間隔をもって複数並列して配設され
    とともに、 前記複数のヘッド間の隙間を覆う部材を備えたインクジ
    ェットプリンタのプリントヘッドにおいて、 前記複数のヘッド間の隙間を覆う部材を、前記複数のヘ
    ッドの先端に配設されて当該複数のヘッドの先端面側を
    一体的に覆う板状部材であって、各ヘッドに対応する位
    置にインクが吐出するノズル孔を備えたノズルプレート
    により構成したことを特徴とする インクジェットプリン
    タのプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルプレートを、複数の板状部材
    を同一平面に配設して構成した請求項記載のインクジ
    ェットプリンタのプリントヘッド。
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