JP3018775B2 - 砥石及びその製造方法 - Google Patents

砥石及びその製造方法

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JP3018775B2
JP3018775B2 JP4250127A JP25012792A JP3018775B2 JP 3018775 B2 JP3018775 B2 JP 3018775B2 JP 4250127 A JP4250127 A JP 4250127A JP 25012792 A JP25012792 A JP 25012792A JP 3018775 B2 JP3018775 B2 JP 3018775B2
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abrasive layer
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哲二 山下
尚登 及川
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、割れにくくかつ均一な
砥粒層を有する砥石及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より研削用工具としての砥石とし
て、台金の外周面に、ダイヤモンドやc−BNの超砥粒
を結合剤(ボンド)で保持した砥粒層を設けたものが一
般に使用されている。
【0003】このような砥石の結合剤には、樹脂を主体
としたレジノイドボンド、銅、錫、タングステンカーバ
イド、鉄、ニッケル等の合金からなるメタルボンド、ガ
ラス質の無機結合剤を主体としたビトリファイドボンド
等が用いられる。
【0004】上記砥石は、一般に、粒径が約50〜15
0μmのダイヤモンド若しくはc−BN超砥粒と、ボン
ドとなる原料粉とを所定量台金に型込めして、加熱しつ
つ一方向からプレス成形して形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法で一方向からプレス成形して砥粒層を形成する場
合は、均一な圧縮が困難で、砥粒層を台金の周りに均一
な密度で形成できないことがあった。
【0006】また、台金と砥粒層とは膨張係数が異なる
ため、加熱後の冷却時に応力が残留し、砥粒層の割れの
原因になることがあった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、割れにくくかつ均一な砥粒層を有する砥石及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の砥石では、砥粒
層を、発泡剤を含んだ樹脂接着層を介して台金に固定し
たことを課題解決の手段とした。
【0009】上記砥石は、台金と砥粒層とを隙間を空け
て同心状に配置した後、発泡剤を含んだ樹脂を接着剤と
して上記隙間に均一に充填し、接着面に圧力を印加しつ
つ上記砥粒層を台金に固定することによって製造され
る。
【0010】上記樹脂としては、ポリウレタン、ポリエ
チレン等が好ましく、発泡剤としては、温度分解型であ
るアゾジカルボンアミド(ADCA)等が望ましい。ま
た、樹脂接着層全体における発泡割合が50%程度にな
るように、樹脂内に発泡剤を含むようにすることが好ま
しい。
【0011】なお、上述した圧力の印加は、接着完了ま
で行えば良く、固定後すぐに解除しても良い。
【0012】
【作用】上記構成によれば、樹脂接着層内の発泡により
台金と砥粒層との距離が平均化されて台金と砥粒層との
軸心を合わせ易く、台金の周りに砥粒層を均一な密度で
形成することができる。
【0013】また、台金と砥粒層との膨張係数の差に起
因する応力を、樹脂接着層によって吸収することができ
るので、砥粒層の割れを防止することができる。
【0014】さらに、研削時に発生する振動等が樹脂接
着層により吸収されるため、研削時における騒音やチッ
ピングを低減することができる。
【0015】
【実施例】図1に、本発明の砥石の一実施例について示
す。この砥石では、ステンレス製の台金1の外周面に、
発泡性樹脂接着層3を介して円環状の砥粒層2が設けら
れている。
【0016】上記砥粒層2は、ダイヤモンド又はc−B
Nからなる超砥粒4をフェノールからなる樹脂結合相5
に分散させたものが用いられ、上記砥粒層2の厚さは2
〜5mmに形成されている。
【0017】上記発泡性樹脂接着層3は、ポリエチレン
にアゾジカルボンアミド(ADCA)を5%含んだもの
が使用され、その厚さは0.1〜0.5mmとされてい
る。
【0018】このような砥石は以下のようにして製造す
ることができる。まず、予め、台金1と、ダイヤモンド
又はc−BNからなる超砥粒4をフェノールからなる樹
脂結合相5に分散させて全体として円環状に形成した砥
粒層2とを所定間隔隙間を空けて同心状に配置する。次
いで、発泡剤を含んだポリエチレン樹脂を上記隙間に均
一に充填し、150℃で接着面に圧力を印加し発泡させ
つつ発泡性樹脂接着層3を形成し、上記砥粒層2を上記
台金1に固定する。接着が完了した後、圧力を解除して
上記の砥石を得る事ができる。
【0019】このようにして砥石を形成すると、樹脂接
着層3内の発泡により台金1と砥粒層2との距離が平均
化されて台金1と砥粒層2との軸心を合わせ易く、台金
1の周りに砥粒層2を均一な密度でかつ低コストで形成
することができる。
【0020】また、このようにして形成された砥石は、
台金1と砥粒層2との膨張係数の差に起因する応力を、
発泡性樹脂接着層3によって吸収することができるの
で、砥粒層2の割れを防止することができる。さらに発
泡性樹脂接着層3の存在により、研削時に生じる振動を
吸収することができ、研削時における騒音やチッピング
を低減することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の砥石
では、砥粒層を、発泡剤を含んだ樹脂接着層を介して台
金に固定したので、台金と砥粒層との膨張係数の差に起
因する応力を、樹脂接着層によって吸収することができ
るため、砥粒層の割れを防止することができる。
【0022】また、研削時に発生する振動等が樹脂接着
層により吸収されるため、研削時における騒音やチッピ
ングを低減することができる。
【0023】請求項2記載の砥石の製造方法では、台金
と砥粒層とを隙間を空けて同心状に配置した後、発泡剤
を含んだ樹脂を接着剤として上記隙間に均一に充填し、
接着面に圧力を印加しつつ上記砥粒層を台金に固定した
ので、樹脂接着層内の発泡により台金と砥粒層との距離
が平均化されて台金と砥粒層との軸心を合わせ易く、台
金の周りに砥粒層を均一な密度で形成することができ
る。
【0024】従って請求項2記載の砥石の製造方法によ
れば、従来のプレス成形する方法に比べて高い製造効率
でかつ低コストで砥石を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタルボンド砥石の一実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 台金 2 砥粒層 3 発泡性樹脂接着層(発泡剤を含んだ樹脂接着層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−264266(JP,A) 特開 平5−192867(JP,A) 実開 昭52−141693(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 5/00 B24D 3/00 310

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台金の外周面に円環状の砥粒層を設けた
    砥石において、上記砥粒層が、発泡剤を含んだ樹脂接着
    層を介して台金に固定されていることを特徴とする砥
    石。
  2. 【請求項2】 台金と砥粒層とを隙間を空けて同心状に
    配置した後、発泡剤を含んだ樹脂を接着剤として上記隙
    間に均一に充填し、接着面に圧力を印加しつつ上記砥粒
    層を台金に固定することを特徴とする砥石の製造方法。
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JP2003159654A (ja) * 2001-11-21 2003-06-03 Noritake Co Ltd セグメント型研削砥石の製造方法
JP2004299019A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Noritake Co Ltd セグメント型超砥粒砥石
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