JP3018716U - パレット支持枠構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保管するスペースを節約することができるパ
レット支持枠構造体を提供する。 【構成】 パレット支持枠構造体（１０）は１対の前方
親柱（１２）と、前記両親柱（１２）の下端を接続する
前方桁部材（１４）と、両親柱（１２）より内方に間隔
をとった位置から後方に伸長する側部桁部材（１６）
と、後方桁部材（１８）とによって構成したパレット
（Ｐ）を支持する台枠（２１）と、前記親柱（１２）の
上端から後方に伸長する側部桁部材（１６）と、前記側
部桁部材（１６）を接続する後方梁部材（２６）と、前
記後方梁部材（２６）を前記後方桁部材（１８）によっ
て支持するための１対の支柱（２８）と、前記側部桁部
材（１６）に設けた棚状構造（３６）とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はパレット支持枠構造体、より詳細に述べると、荷物を積載した荷役 用のパレットを支持する構造体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

製品の搬送、格納、保管に当たって、パレットに積載した製品をフォーク・リ フトを用いてパレット支持枠構造体に収納し、その製品をこのパレット支持枠構 造体とともに輸送し、あるいはフォーク・リフトによって移動し、またこのパレ ット支持枠構造体を重ねて配置することは、荷役の分野において通常に行われて いることである。

【０００３】 この支持枠構造体は、一般に、鋼材等金属製の支柱と桁部材とで、中空の四角 形の枠組み構造としてある。

【０００４】 また、従来の支持枠構造体としては、たとえば、昭和６２年実用新案出願公開 第２００５４６号（考案の名称「ボックス・パレット」）、昭和６３年実用新案 出願公開第１９２２３４号（考案の名称「組立式パレット支持枠」）、平成１年 実用新案出願公開第６１０３６号（考案の名称「フレームパレット」）、平成２ 年実用新案出願公開第２５４３０号（考案の名称「フレームパレット」）などが ある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

以上に挙げた公開公報に記載のものは、支持枠の組立に特徴を有するものであ って、例えば、荷役を終了後、用済みとなったパレット支持構造体を保管する場 合には、それぞれを独立した形で保管しなければならず、廣い面積の場所を必要 とし、その解決に困惑していた。

【０００６】 さらに、この種従来のパレット支持枠構造体においては、これを移動するため に、その構造体の底部の下方にフォーク・リフトのフォークの差し込み口が設け てあるために、これによってパレット支持枠構造体に収容する荷物の有効高さが 犠牲になっていた。

【０００７】 これらの問題点を考慮して、この考案の主目的はパレット支持枠構造体が用済 みになった場合に、互いに重ね合わせて廣い面積を占めることなく保管すること のできるパレット支持枠構造体を提供することにある。

【０００８】 この考案のさらに目的とするところは、パレット支持枠構造体に収容する貨物 の有効高さを高くすることができるパレット支持枠構造体を提供することにある 。

【０００９】 この考案の目的はまた、貨物を搭載したパレット支持枠構造体を二段に重ねて フォーク・リフトで移動する場合に、極めて安定した状態で移動することができ るパレット支持枠構造体を提供することにある。

【００１０】

【考案の説明】

この考案の好ましい実施態様を図について詳細に説明する。

【００１１】 図１に示すように、この考案のパレット支持枠構造体１０は直立する１対の前 方の親柱１２を有している。両親柱１２の下端には前方桁部材１４と、両親柱１ ２より内方に間隔をとって後方に伸長する側部桁部材１６と、後方桁部材１８と 、補強部材２０とによって、荷運び台、すなわちパレットＰを支持する角形の台 枠２１が構成してある。

【００１２】 パレットＰをパレット支持枠構造体１０の所定の位置に的確に配置するために 側部桁部材１６と後方桁部材１８との交わるコーナーにストッパ２２が設けてあ る。

【００１３】 １対の親柱１２の上端には、それぞれ側部梁部材２４が固定してあり、側部梁 部材２４の後端はそれぞれ後方梁部材２６で接続してあり、後方梁部材２６の中 央部には間隔の狭い１対の支柱２８が設けてあって、後方桁部材１８に支持する ようにしてある。

【００１４】 １対の親柱１２の上端は相互に接続されることなく、短い前方枠部材３０と、 この前方枠部材３０の自由端を後方梁部材２６に接続する中間梁部材３２と補強 部材３４とで棚状の構造３６にしてある。

【００１５】 この考案によれば、この棚構造３６の下方にフォーク・リフトのフォークを挿 入して、パレット支持枠構造体１０を支持する。

【００１６】 さらに、この考案によれば、パレット支持枠構造体１０を二段積みにしたとき に、両支持構造体を相互に的確に組み合わせるため、親柱１２の上端に上方突出 部３８を設け、親柱１２の下端には凹所４０が設けてある。

【００１７】 また、図２に示すように、前記上方突出部３８に隣接して、突出部４２とその 頂部から外部下方に傾斜する傾斜面４４を有するガイド部材を設け、パレット支 持枠構造体１０を二段積みするときに、上方に装架されるパレット支持枠構造体 １０の側部枠部材１６の外側面に接して、これをガイドして、下方のパレット支 持枠構造体１０に対して上方のパレット支持枠構造体１０の左右方向の位置を容 易に整列させるようにしてある。

【００１８】 さらに側部桁部材１６の上面には、上方に突出する小ブロック４６を設け、下 方のパレット支持枠構造体１０に他のパレット支持枠構造体１０を二段積みした ときに、前記突出部３８と傾斜面４４とから成るガイド部材と共に上段に装架さ れたパレット支持枠構造体１０の側部枠部材１６をその装架位置に確実に保持し 、的確に固定することができる。

【００１９】 とくに、荷物を搭載したパレット支持枠構造体１０を二段に重ねて、これをフ ォーク・リフトで移動する場合には、下段のパレット支持枠構造体１０の棚構造 ３６の下方にフォークを挿入して移動するため、二段積みされたパレット支持枠 構造体１０の重心に近い位置を支持することとなり、極めて安定した状態で移動 することができる。

【００２０】 この考案によれば、パレット支持枠構造体１０の１対の側部桁部材１６の間隔 は１対の親柱１２の間隔よりも短く、またパレット支持枠構造体１０の後部には 両側端に支柱がないから、一方のパレット支持枠構造体１０の１対の親柱１２の 間に他方のパレット支持枠構造体１０の後方桁部材１８を挿入して、一方のパレ ット支持枠構造体１０の棚構造３６の上に他方のパレット支持枠構造体１０の棚 構造３６を載置するように重ね合わせて、図３に示すように、多数個のパレット 支持枠構造体１０を一カ所にネステイングすることができる。

【００２１】 また、この考案によれば、フォーク・リフトによって移動する際に、パレット 支持枠構造体１０のパレット支持台枠２１の下面にフォークを挿入することなく 、上方の棚構造３６の下面に挿入して行うものであるから、パレット支持枠構造 体１０にパレットＰとともに積み込まれる荷物の有効高さを、従来のものに比べ て高くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のパレット支持枠構造体の一部を切り
欠いて示す斜視図である。

【図２】この考案のパレット支持枠構造体を二段積みす
るために親柱に設けた上方突出部と、ガイド部と、下端
の凹部とを示す略図である。

【図３】この考案の２個のパレット支持枠構造体をネス
テイングした状態を示す略斜視図である。

【符号の説明】 １０ パレット支持枠構造体 １２ 親柱 １４ 前方桁部材 １６ 側部桁部材 １８ 後方桁部材 ２０ 補強部材 ２１ パレット支持台枠 ２２ ストッパ ２４ 側部梁部材 ２６ 後方梁部材 ２８ 支柱 ３０ 前方枠部材 ３２ 中間梁部材 ３４ 補強部材 ３６ 棚構造 ３８ 上方突出部 ４０ 凹所 ４２ 突出部 ４４ 傾斜面 ４６ 小ブロック Ｐ パレット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １対の前方親柱（１２）と、前記両親柱
   （１２）の下端を接続する前方桁部材（１４）と、両親
   柱（１２）より内方に間隔をとった位置から後方に伸長
   する側部桁部材（１６）と、後方桁部材（１８）とによ
   って構成したパレット（Ｐ）を支持する台枠（２１）
   と、前記親柱（１２）の上端から後方に伸長する側部桁
   部材（１６）と、前記側部桁部材（１６）を接続する後
   方梁部材（２６）と、前記後方梁部材（２６）を前記後
   方桁部材（１８）によって支持するための１対の支柱
   （２８）と、前記側部桁部材（１６）に設けた棚状構造
   （３６）とから成るパレット支持枠構造体。