JP3013304U - 鎮痛材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、専門的知識や経験がない素人であっ
ても、痛みを伴う患部に単に貼り付けるだけで、実際問
題として、その痛みを鎮め、或は和らげることができ
る、鎮痛材を提供するものである。 【構成】本考案は、共に薄肉の台材と表材とが積層され
ており、該台材と該表材との間には渦巻き状のテープが
介在されていて、該台材の表面に剥離剤が塗布され、該
表材の裏面に粘着剤が塗布されて成ることを特徴として
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は鎮痛材に関する。筋肉痛や関節痛等を鎮め、或は和らげるのに、液状 鎮痛剤、ゼリー状鎮痛剤、更には膏薬類等、化学的治療用の各種の鎮痛剤が使用 されている。本考案は、かかる化学的治療用の鎮痛剤に対して、物理的治療用の 鎮痛材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、筋肉痛や関節痛等を鎮め、或は和らげる物理的治療に、振動、押圧、加 熱、更には冷却等を利用する各種の機具類が使用されている。しかし、これらの 機具類は、相応に高価であり、またその性質上、常時持ち運んで使用し続けるの に不都合である。一方、所謂つぼに狭幅のテープを井桁状又は細長の湾曲状に貼 り付けると、実際問題として、筋肉痛や関節痛等が鎮まり、或は和らぐことが知 られている。ところが、かかるテープを有効使用するには、相応の専門的知識や 経験が必要であり、素人が痛みを伴う患部に単に貼り付けても、多くの場合、殆 どその効果を発揮しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来の単なる狭幅のテープでは、相応に安 価であり、また常時使用し続けることができるという利点を有する反面、専門的 知識や経験のない素人が痛みを伴う患部に貼り付けても、殆どその効果を発揮し ない点である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

しかして本考案は、共に薄肉の台材と表材とが積層されており、該台材と該表 材との間には渦巻き状のテープが介在されていて、該台材の表面に剥離剤が塗布 され、該表材の裏面に粘着剤が塗布されて成ることを特徴とする鎮痛材に係る。

【０００５】 上記の本考案に係る鎮痛材は、台材と表材との間に渦巻き状のテープが介在さ れて成るもので、したがって該テープが介在された部分では全体として３層構造 体になっている。テープは通常、３〜７重の右回り又は左回りで、外径が２〜４ cm程度の渦巻き状に形成されている。台材の表面すなわち表材側面には剥離剤、 例えばろうが塗布されており、また表材の裏面すなわち台材側面には粘着剤が塗 布されているが、渦巻き状のテープの裏面すなわち台材側面にも粘着剤を塗布し ておくことができる。したがって、台材から表材を引剥すと、該表材と共に渦巻 き状のテープも引剥される。

【０００６】 また本考案は、共に薄肉の台材と表材とが積層されており、該表材の裏面には 渦巻き状の模様が***印刷されていて、該台材の表面に剥離剤が塗布され、該表 材の裏面に粘着剤が塗布されて成ることを特徴とする鎮痛材に係る。

【０００７】 上記の本考案に係る鎮痛材は、台材と表材とが積層されており、該表材の裏面 すなわち台材側面に渦巻き状の模様が***印刷されて成るものである。模様は通 常、３〜７重の右回り又は左回りで、外径が２〜４cm程度の渦巻き状に***印刷 されており、かかる渦巻き状の模様は表材の裏面に例えばスクリーン印刷を施す ことによって***させることができる。台材の表面すなわち表材側面には剥離剤 、例えばろうが塗布されており、また表材の裏面すなわち台材側面には粘着剤が 塗布されている。したがっていうまでもなく、台材から表材を引剥すと、該表材 と一体で***印刷された渦巻き状の模様も引剥される。

【０００８】 本考案では、台材、表材及びテープとして、紙製やプラスチック製のシート又 はフィルムを用いることができるが、これらのうちで表材としては、半透明状の 和紙を用いるのが好ましい。表材の表面から渦巻き状のテープ又は***印刷され た渦巻き状の模様を確認することができ、とりわけ相応の耐用強度を備えつつ通 気性に富むからである。

【０００９】

【作用】 台材から表材を引剥し、その裏面に貼り付けられている渦巻き状のテープと共 に該表材を、又はその裏面に渦巻き状の模様が***印刷されている該表材を、痛 みを伴う患部に貼り付ける。テープ又は***印刷された模様が患部に渦巻き状の 押圧力を与え、その刺激によるものと推察されるが、実際問題として、上記のよ うに貼り付けるだけで、該患部の痛みを鎮め、或は和らげることができる。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す拡大平面図、図２は図１のＡ−Ａ線縦断面図で ある。薄肉の紙製シートから成る台材１１と台材１１よりも薄肉の半透明状の和 紙から成る表材２１とが積層されており、台材１１と表材２１との間に、これら のほぼ中央部で、渦巻き状に形成された軟質プラスチック製フィルムから成るテ ープ３１が介在されている。テープ３１は、それ自体としては狭幅で薄肉のもの が使用されており、表材２１の側から見て４重の右回りで渦巻き状に形成されて いる。台材１１の表面（内側面）には図示しないろうが塗布されており、また表 材２１の裏面（内側面）には図示しない粘着剤が塗布されている。

【００１１】 図３は本考案の他の一実施例を示す拡大縦断面図である。薄肉の半硬質プラス チック製シートから成る台材１２と台材１２よりも薄肉の軟質プラスチック製フ ィルムから成る表材２２とが積層されており、表材２２の裏面には渦巻き状の模 様３２が***印刷されている。模様３２は、それ自体としては狭幅でインキがや や盛り上がって印刷されたものであり、表材２２の側から見て４重の右回りで渦 巻き状に印刷されている。台材１２の表面（内側面）には図示しないろうが塗布 されており、また表材２２の裏面（内側面）には図示しない粘着剤が塗布されて いる。

【００１２】

【考案の効果】

既に明らかなように、以上説明した本考案には、専門的知識や経験がない素人 であっても、痛みを伴う患部に単に貼り付けるだけで、実際問題として、その痛 みを鎮め、或は和らげることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す拡大平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線縦断面図。

【図３】本考案の他の一実施例を示す拡大縦断面図。

【符号の説明】

１１，１２・・・台材、２１，２２・・・表材、３１・
・・テープ、３２・・・模様

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 共に薄肉の台材と表材とが積層されてお
   り、該台材と該表材との間には渦巻き状のテープが介在
   されていて、該台材の表面に剥離剤が塗布され、該表材
   の裏面に粘着剤が塗布されて成ることを特徴とする鎮痛
   材。
2. 【請求項２】 テープの裏面にも粘着剤が塗布された請
   求項１記載の鎮痛材。
3. 【請求項３】 共に薄肉の台材と表材とが積層されてお
   り、該表材の裏面には渦巻き状の模様が***印刷されて
   いて、該台材の表面に剥離剤が塗布され、該表材の裏面
   に粘着剤が塗布されて成ることを特徴とする鎮痛材。
4. 【請求項４】 表材が半透明状の和紙である請求項１、
   ２又は３記載の鎮痛材。