JP3011118B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP3011118B2
JP3011118B2 JP3534897A JP3534897A JP3011118B2 JP 3011118 B2 JP3011118 B2 JP 3011118B2 JP 3534897 A JP3534897 A JP 3534897A JP 3534897 A JP3534897 A JP 3534897A JP 3011118 B2 JP3011118 B2 JP 3011118B2
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thermal head
support plate
support
thermal
head
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吉久 大道
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Teraoka Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子を備える
サーマルヘッドにより印字する、例えば、ラベル印刷に
用いて好適なサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品加工センター等では、様々
な種類のラベルを高速かつ大量に発行して商品に貼着し
ている。このラベルの印刷には、プラテンローラ上の感
熱紙に対して、発熱素子を備えたサーマルヘッドにより
印字するサーマルプリンタが多く使用されている。サー
マルヘッドは、比較的寿命が短く、その交換作業が頻繁
に発生するため、プリンタ本体に対して着脱自在な構成
が多く採用されている。
【0003】従来のサーマルプリンタとしては、例え
ば、図9に示すもの(特開平4−255379号)が提
供されている。この図に示されたものは、サーマルプリ
ンタのヘッド支持部1である。ヘッド支持部1は、図示
しないプリンタ本体に取り付けられた支持板2と、支持
板2に支持されるサーマルヘッド3とを備えた構成とさ
れるものである。支持板2は、アルミ板材等により平面
視矩形に形成されたものであって、その上部には、一対
のL字ブラケット4,5が固定されており、これらL字
ブラケット4,5の間に軸6を中心として上下方向に回
動するアーム7が軸着されている。 また、アーム7の
先端部には、U字切欠き溝8が下方向に開口している。
さらに、アーム7には、図示しない引張スプリングが張
架され、アーム7は引張スプリングの付勢力により軸6
を中心として、その回動先端が常に下方向に回動付勢さ
れている。
【0004】また、L字ブラケット4,5に軸着された
アーム7の下方に近接してU字切欠き溝9が形成された
L字ブラケット10が固定されており、U字切欠き溝9
は、紙面手前方向に開口するものである。L字ブラケッ
ト10の略真下方向にL字ブラケット10と間隔を隔て
てL字ブラケット11が固定されており、このL字ブラ
ケット11には、内側方向に突出したシャフト12が固
着されている。L字ブラケット10とL字ブラケット1
1との間のほぼ中間部には、シャフト21が前方に突出
して固着されている。これらL字ブラケット10のU字
切欠き溝9、L字ブラケット11のシャフト12および
シャフト21は、サーマルヘッド3の支持部となるもの
である。
【0005】サーマルヘッド3は、主走査方向(図中矢
印方向)に複数の発熱素子(図示せず)が一列に配設さ
れたヘッド本体13と、ヘッド本体13に一体的に取り
付けられた補助支持部材14とを備えるものである。補
助支持部材14には、その上下の側端にL字状切り起こ
し部15,16が形成されている。上側のL字状切り起
こし部15には、外側方向に突出したシャフト17が固
着されており、下側のL字状16には下方に開口するU
字切欠き溝18が形成されている。更に、L字状切り起
こし部15とL字状切り起こし部16との間のほぼ中間
部には、突出片19が形成され、この突出片19には孔
20が形成されている。
【0006】上記の構成の支持部1において、支持板2
にサーマルヘッド3を支持させる動作を以下に説明す
る。まず、アーム7の回動先端を引張スプリングの付勢
力に抗して上方向に回動しておき、補助支持部材14の
U字切欠き溝18を支持板2の下部に配設されたシャフ
ト12に上方から嵌入させる。次に、補助支持部材14
のシャフト17を支持板2に設けられたU字切欠き溝9
に嵌入させると同時に、補助支持板14に形成された孔
20に支持板2に設けられたシャフト21を嵌合させ
る。その後、アーム7を引張スプリングの付勢力により
下方側に回動して、アーム7のU字切欠き溝8をL字切
り起こし部15に固着されたシャフト17に嵌入させ
る。
【0007】これにより、アーム7は、引張スプリング
の付勢力によりシャフト17を紙面手前に離脱させない
ようにロックする。また、シャフト21を孔20に嵌合
させたため、支持板2に取り付けられたサーマルヘッド
3は、支持板2に対して所定の位置に確実に位置決めさ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のサーマルプリンタのには、以下のような
問題が存在する。サーマルヘッド3は、支持板2に対し
ては、確実に位置決めされるが、支持板2の位置が不正
確であった場合、サーマルヘッド3の位置も不正確とな
り、従って、発熱素子とプラテンローラとの位置関係も
不正確となり、印字品質が低下してしまう。この場合、
支持板2を正確な位置に修正すれば印字品質は、維持で
きるが、この支持板2の位置調整は容易ではなく多大な
手間が掛かっていた。
【0009】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、支持板の位置が不正確であっても容易にサ
ーマルヘッドの位置調整が可能であり、しかもサーマル
ヘッドの支持板への着脱作業が簡単なサーマルプリンタ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載のサーマルプリンタは、プリンタ本体に取付けられた
支持板と、該支持板に着脱自在に支持されるサーマルヘ
ッドと、該サーマルヘッドと前記支持板との間に配設さ
れ、該サーマルヘッドを前記支持板に取付ける際の位置
決めをなす位置調整部材とを備えてなり、該位置調整部
材には、凹部および該凹部に嵌合する凸部からなる位置
決め手段の一方が設けられ、前記サーマルヘッドには、
前記位置決め手段の他方と、該サーマルヘッドから突出
する支持部とが設けられ、前記支持板には、該支持部を
支持する支持手段が設けられると共に、前記位置調整部
材が位置調整可能に取付けられていることを特徴とす
る。
【0011】従って、本発明のサーマルプリンタによれ
ば、位置決め手段の一方と他方とを嵌合させることによ
りサーマルヘッドと位置調整部材との位置決めがなされ
る。そして、サーマルヘッドは、その支持部が支持板の
支持手段により支持されると共に、位置調整部材を調整
することにより、支持板に対しての位置が調整可能であ
る。
【0012】請求項2記載のサーマルプリンタは、請求
項1記載のサーマルプリンタにおいて、前記支持部は、
前記サーマルヘッドが前記位置調整部材を介して前記支
持板に支持される位置に位置したときに、該支持板との
間に係合溝を形成する大径部を備えてなり、前記支持手
段には、前記係合溝に対して係合、離脱自在になるよう
弾性部が設けられたことを特徴とする。
【0013】従って、本発明のサーマルプリンタによれ
ば、サーマルヘッドが支持板に支持される位置に位置し
たときに係合溝が形成される。そして、この係合溝に対
して、支持手段の弾性部が係合、離脱することにより、
サーマルヘッドは、支持板に対して着脱自在となる。
【0014】請求項3記載のサーマルプリンタは、請求
項1または2記載のサーマルプリンタにおいて、前期サ
ーマルヘッドに前期支持部を複数設け、前記支持手段
は、中間基準位置と前記両端との間に複数の係合部を設
け、該係合部は、前記支持部と係合するように形成さ
れ、前記中間基準位置は、前記複数の係合部を前期各支
持部から離脱操作する操作部とすることを特徴とする。
【0015】従って、本発明のサーマルプリンタによれ
ば、支持手段の操作部を操作することでサーマルヘッド
と支持板との間に形成される複数の係合部に対して係
合、離脱が操作可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルプリンタ
の実施の形態を、図1ないし図8を参照して説明する。
これらの図において、従来例として示した図9と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】図1および図2において、符号1はサーマ
ルプリンタ22のヘッド支持部である。サーマルプリン
タ22は、外観函状のプリンタ本体23と該プリンタ本
体23に着脱されるカセット24とを備えた構成とされ
るものである。プリンタ本体23の下部には、ヘッド構
成体25とプラテンローラ26と該プラテンローラ26
を移動させる移動機構27とが搭載されている。ヘッド
構成体25およびプラテンローラ26は、カセット24
から供給されるラベル用紙Lに対して印字を行う印字部
を構成するものである。
【0018】プラテンローラ26は、プリンタ本体23
の下部を左右方向に移動自在の移動台28に搭載され
て、移動台28に突設された二本のガイド軸33が溝3
1に沿って移動することにより、サーマルヘッド3にほ
ぼ接触する接触位置29と待機位置30との間を往復運
動するものである。溝31のサーマルヘッド3近傍に
は、上下方向に屈曲する係合部32が形成されている。
係合部32は、ガイド軸33の一方と係脱可能に係合す
ることでプラテンローラ26をサーマルヘッド3に対し
て目的位置に正確に位置決めするものである。
【0019】カセット24は、外観函状に形成されたカ
セット本体34と、このカセット本体34の内部にて台
紙L1にラベルL2が貼着された長尺帯状のラベル用紙
Lを巻き付け収納するラベル用紙供給部35と、該ラベ
ル用紙供給部35から離間して配置されて、ラベル用紙
供給部35から供給されラベルL2が除去された台紙L
1を巻き取る台紙巻き取り部36とカセット本体34の
下部に固定された金属性のハウジング37とを備えてい
る。ハウジング37は、カセット24をプリンタ本体2
3に装着した際に、待機位置30にあるプラテンローラ
26を収納するものである。
【0020】ヘッド構成体25は、ヘッド支持部1と該
ヘッド支持部1が固着する筐体39とを備えたものであ
り、筐体39は、プリンタ本体23の正面視一側部にて
軸38により揺動自在に支持されており、その揺動先端
は図示しないバネにより下方に付勢されている。また、
筐体39は、プリント本体23に固定された固定部材4
0に固定手段41により固定、固定解除自在に固定され
ている。図1に示すように、ヘッド支持部1は、支持板
2と、該支持板2に着脱自在に支持されるサーマルヘッ
ド3と、これら支持板2およびサーマルヘッド3の間に
配置される位置調整部材42とを備えたものである。
【0021】サーマルヘッド3には、一方の面の主走査
方向(図中矢印方向)に複数の発熱素子43が一列に配
設され、位置調整部材42に対向する面には、図3に示
すように、支持板2へ向けて突出する二本の支持部44
が取付ネジ45により、それぞれサーマルヘッド3に固
定されている。支持部44は、小径部46と大径部47
とから構成され、大径部47は、サーマルヘッド3が位
置調整部材42を介して支持板2に支持される位置に位
置した際に、支持板2の上面48との間に係合溝49を
形成するものである。
【0022】また、サーマルヘッド3には、厚み方向に
貫通する平面視円形の穴50(凹部)と平面視小判状の
穴51とが形成されている。穴50,51には、位置調
整部材42からサーマルヘッド3へ向けて突設された嵌
合ピン52(凸部)が嵌合しており、これら穴50,5
1および嵌合ピン52は、位置調整部材42とサーマル
ヘッド3との位置決め手段として設けられている。
【0023】位置調整部材42は、サーマルヘッド3を
支持板2に取付ける際の位置決めをなすものであり、こ
の位置調整部材42には、厚み方向に貫通すると共に支
持部44の大径部47よりも大径に形成された孔部53
と雌ネジ54とが形成されている。
【0024】図4に示すように、支持板2は、平面視矩
形とされるものであって、この支持板2には、厚み方向
に貫通する平面視円形の孔部55と、支持板2に沿う方
向かつ前期主走査方向(発熱素子が並ぶライン)と直交
する方向に長径を有する小判状孔56が形成されてい
る。孔部55は、孔部53と同様に支持部44の大径部
47よりも大径に形成されるものである。また、この支
持板2の一側部両端には、雌ネジ57が形成されてお
り、雌ネジ57には、スプリング部材58(支持手段)
が取付ネジ59により取り付けられている。
【0025】スプリング部材58には、係合溝49に係
合する複数の係合部60が形成されており、この係合部
60には、係合溝49に係合、離脱することにより、サ
ーマルヘッド3を支持板2に支持および支持解除させる
弾性部68が設けられている。図5に示すように、この
スプリング部材58は、線条の弾性体により平面視略Y
字状に形成されており、図6に示すように、中間基準位
置は、屈曲して立設する操作部60とされている。
【0026】操作部61からは、支持板2に沿うように
摺動部62が並行して延出し、該摺動部62からは、互
いに離間する方向に延出する係合部60が形成され、さ
らに両端には円弧状に巻回した孔部63が形成されてい
る。孔部63には、前記取付ネジ59が挿通し、支持板
2の雌ネジ57に螺着することでスプリング部材58は
支持板2に固定される。
【0027】摺動部62は、図3に示すように、保持部
材67と支持板2の上面48との間に形成される空間6
4内に、前記主走査方向と直交する方向に摺動自在に保
持されており、保持部材67は、位置調整ネジ65によ
り支持板2に固定されている。位置調整ネジ65は、保
持部材67の挿通孔66および支持板2の小判状孔56
に挿通すると共に、位置調整部材42の雌ネジ54に螺
着して、保持部材67、支持板2、位置調整部材42を
固定するものである。
【0028】上記の構成のサーマルプリンタ22の作用
を以下に説明する。最初に、ヘッド支持部1の組立方法
について説明する。まず、支持板2の上面48上にスプ
リング部材58を載置して、取付ネジ59をスプリング
部材58の孔部63に挿通した後、支持板2の雌ねじ5
7に螺着させてスプリング部材58を支持板2に固定す
る。このとき、スプリング部材58の摺動部62は、二
つの小判状孔56間に位置するように配置する。
【0029】次に、保持部材67を、支持板2の上面4
8との間に形成される空間64内に摺動部62が保持さ
れるように配置した後、位置調整ネジ65を保持部材6
7の挿通孔66および支持板2の小判状孔56に挿通さ
せ、位置調整部材42の雌ネジ54に螺着させる。これ
により、スプリング部材58が設けられた支持板2に、
位置調整部材42が取り付けられる。
【0030】この状態で、これら支持板2と位置調整部
材42等を筐体39に固着する。この際、プラテンロー
ラ26が印字部近傍にあると作業の障害になるため、移
動機構27を駆動してプラテンローラ26を接触位置2
9から待機位置30へ移動させておく。そして、固定手
段41を操作して、筐体39が固定部材40から固定解
除されると、筐体39は、図7に示すように、軸38を
揺動中心にして下方に揺動する。これにより、支持板2
と位置調整部材42等は円滑に筐体39へ固着される。
【0031】次に、図8に示すように、スプリング部材
58の操作部61を操作して、係合部60がサーマルヘ
ッド3に対して支持解除する位置(図中二点鎖線)にな
るように移動させる。即ち、スプリング部材58は、弾
性体により形成されているため、操作部61を図中下方
へ押圧すると、摺動部62が摺動すると共に両端を支点
にして弾性変形して、図3および図8に二点鎖線で示す
ように係合部60が支持解除される位置へ移動する。
【0032】この状態で、サーマルヘッド3の穴50,
51に位置調整部材42の嵌合ピン52を嵌合させる。
この際、嵌合ピン52の一方を最初に穴51に嵌合させ
た後、他方を穴50に嵌合させる。これは、穴51が小
判状とされているため、嵌合させ易く、嵌合ピン52の
他方を嵌合させる時に作業が円滑に施せるからである。
【0033】また、図3に示すように、このとき、サー
マルヘッド3に固定された支持部44は、位置調整部材
42の孔部53および支持板2の孔部55を挿通すると
共にその大径部47が支持板2の上面48から突出し
て、該上面48との間に係合溝49を形成している。そ
して、大径部47の側面は、下方向に末広がりになって
いるために上記挿通を行うだけでスプリング部材58
は、その係合部60が弾性変形して係合溝49に係合す
る。さらに、大径部47の下面には、中心方向に若干下
がる傾斜が設けてあり、スプリング部材58は、係合溝
49に深く入り込むように弾性部68の反力が働いて係
合部60の上下が当接してガタツキの発生を防止してい
る。かくして、サーマルヘッド3は、支持板2に支持さ
れ、ヘッド支持部1の組立が完了する。
【0034】この後、移動機構27を駆動して、プラテ
ンローラ26を接触位置29へ移動させる。これによ
り、ラベル用紙供給部35から供給されたラベル用紙L
は、サーマルヘッド3とプラテンローラ26との間で印
字され、その後ラベルL2が除去された台紙L1が台紙
巻き取り部36に巻き取られる。
【0035】一方、サーマルヘッド3を交換する際に
は、上記同様、まず、スプリング部材58の操作部61
を操作して、サーマルヘッド3の支持部44への支持を
解除する。そして、嵌合ピン52と穴50,51の嵌合
を解除することにより、サーマルヘッド3は支持板2か
ら離脱して交換が行える。
【0036】続いて、支持板2に対するサーマルヘッド
3の位置を調整する手順について説明する。まず、図2
の状態から上記と同様に、固定手段41を解除して図7
のように作業可能な状態にする。次に、位置調整ネジ6
5を緩める。これにより、保持部材67、支持板2、位
置調整部材42の連結は、維持されるが固定は解除され
る。また、支持板2の小判状孔56は、主走査方向と直
交する方向に長径を有する小判状とされている。
【0037】そのため、固定解除された支持板2と位置
調整部材42とは、前記主走査方向と直交する方向に相
対的に移動可能である。また、位置調整部材42とサー
マルヘッド3とは、嵌合ピン52と穴50,51の嵌合
により位置決めされている。結果として、サーマルヘッ
ド3は、支持板2に対して相対的に移動可能、即ち、主
走査方向と直交する方向に位置調整可能であり、例え
ば、支持板2の位置が不正確なときは、サーマルヘッド
3付の位置調整部材42を所望の位置に調整することが
できる。
【0038】本実施の形態のサーマルプリンタによれ
ば、サーマルヘッド3のみを調整することで支持板2に
対する位置を補正することができると共に、一度支持板
2の位置を正確に位置決めすれば、交換されたサーマル
ヘッド3も確実に所望の位置に位置させることができ
る。即ち、プラテンローラ26の接触ラインと発熱素子
43の並んだラインとが常に対向する位置に位置させる
ことができる。
【0039】また、工具等を使うことなく、スプリング
部材58の操作部61を操作することにより、複数の係
合部60を一度に係合および離脱させて、容易に支持板
2とサーマルヘッド3との支持および支持解除が行え
る。そして、サーマルヘッド3の穴51が小判状に形成
されているため、サーマルヘッド3と位置調整部材42
との位置決めも容易に行えるものである。さらに、上記
位置調整により係合位置にズレが発生しても、スプリン
グ部材58の柔軟性により確実に係合できる。
【0040】なお、上記実施の形態において、サーマル
ヘッドに穴を設け、該穴に嵌合する嵌合ピンを位置調整
部材に設ける構成としたが、これに限られることなく、
例えば、サーマルヘッドに嵌合ピンが設けられ、位置調
整部材に穴が設けられる構成であってもよい。また、サ
ーマルヘッドと位置調整部材との位置決めを穴とそれに
嵌合する嵌合ピンとからなる構成としたが、両部材の位
置決めがなされるものであれば上記構成に限定するもの
ではない。一方、係合部を二カ所とする構成としたが、
より確実にサーマルヘッドを保持するために三カ所以上
であっても同様の作用効果が得られるものである。ま
た、サーマルヘッドへの支持部の取付位置は、比較的ラ
フであっても、スプリング部材が柔軟に対応できるため
に問題は生じない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項に係るサ
ーマルプリンタによれば、サーマルヘッドには、位置調
整部材との位置決め手段および支持板に支持される支持
部が設けられ、支持板にはサーマルヘッドとの間に位置
調整部材が位置調整可能に取付けられる構成となってい
る。これにより、位置調整部材を調整するだけで、サー
マルヘッドの位置が正確に位置決めされると共にサーマ
ルヘッドを交換して新たに装着する際にも確実に位置決
めされ、また、工具等を用いることなくサーマルヘッド
の交換ができるという優れた効果を奏する。
【0042】請求項2に係るサーマルプリンタによれ
ば、サーマルヘッドは、その支持部が支持板に支持され
る位置に位置したときに支持板との間に係合溝を形成
し、支持手段は、位置調整により位置が多少変更になる
該係合溝に対して係合、離脱自在な弾性部を設ける構成
となっている。これにより、支持板に対して位置調整可
能なサーマルヘッドとの係合、離脱が自在に行うことが
できるという優れた効果を奏するものである。
【0043】請求項3に係るサーマルプリンタによれ
ば、支持手段は、中間基準位置がサーマルヘッドとの間
の複数の係合部を操作する操作部とされ、操作部と両端
との間にそれぞれ係合部が設けられた構成となってい
る。これにより、操作部の操作により、複数の係合部の
係合、離脱が一度に容易に行えるため作業性が向上する
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、ヘッ
ド支持部の構成を示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、ヘッ
ド支持部が装着されたサーマルプリンタの平面図であ
る。
【図3】 サーマルヘッドの支持部が支持手段により支
持されている断面図である。
【図4】 本発明のサーマルプリンタを構成する支持板
の平面図である。
【図5】 本発明のサーマルプリンタを構成する支持手
段の平面図である。
【図6】 支持手段の右側面図である。
【図7】 ヘッド構成体が固定部材から固定解除された
状態を示す正面図である。
【図8】 サーマルヘッドの支持部が支持手段により支
持されている平面図である。
【図9】 従来のサーマルプリンタのヘッド支持部の一
例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
2 支持板 3 サーマルヘッド 22 サーマルプリンタ 23 プリンタ本体 42 位置調整部材 44 支持部 47 大径部 49 係合溝 50,51 穴(凹部) 52 嵌合ピン(凸部) 58 スプリング部材(支持手段) 60 係合部 61 操作部 68 弾性部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 B41J 25/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ本体(23)に取付けられた支
    持板(2)と、 該支持板に着脱自在に支持されるサーマルヘッド(3)
    と、 該サーマルヘッドと前記支持板との間に配設され、該サ
    ーマルヘッドを前記支持板に取付ける際の位置決めをな
    す位置調整部材(42)とを備えてなり、 該位置調整部材には、凹部(50,51)および該凹部
    に嵌合する凸部(52)からなる位置決め手段の一方が
    設けられ、 前記サーマルヘッドには、前記位置決め手段の他方と、 該サーマルヘッドから突出する支持部(44)とが設け
    られ、 前記支持板には、該支持部を支持する支持手段(58)
    が設けられると共に、 前記位置調整部材が位置調整可能に取付けられているこ
    とを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記支持部は、前記サーマルヘッドが前記位置調整部材
    を介して前記支持板に支持される位置に位置したとき
    に、該支持板との間に係合溝(49)を形成する大径部
    (47)を備えてなり、 前記支持手段には、前記係合溝に対して係合、離脱自在
    になるよう弾性部(68)が設けられたことを特徴とす
    るサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のサーマルプリン
    タにおいて、 前期サーマルヘッドに前期支持部を複数設け、 前記支持手段は、中間基準位置と前記両端との間に複数
    の係合部(60)を設け、 該係合部は、前記支持部と係合するように形成され、 前記中間基準位置は、前記複数の係合部を前期各支持部
    から離脱操作する操作部(61)とすることを特徴とす
    るサーマルプリンタ。
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