JPS60231B2 - プリンタに於ける紙案内板の保持構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、プラテンの下方付近にプラテンの閥面に沿
って設けられた紙案内板の保持構造に関する。

プリンタのブラテンに用紙を装着し、紙送りを行なうに
当っては、給紙ローラにより送られる用紙をプラテンと
フィードローラの間に正しく案内する必要があり、第１
図に示す如く、プラテン１の下方に、プラテンの周面に
近接して級案内板５が設けられている。

紙案内板５はフィードローフ等の内部機構の点検等のた
めに取外す必要があるので「通常その両端に設けたプラ
ケット１１に切欠き１２を設けて、フィードローラを保
持する部材、例えばフイードローラ保持アーム８に設け
られた支持軸９を上記の切欠き１２に隊め込んで、支承
するとともに、その後端をプリンタのフレーム７との間
にほぼ水平に張設したスプリング６で後方に引張って位
置保持するようにしている。なお、紙案内板５には、フ
ィードローラ２，３をプラテン１に接触させる為の逃げ
孔１３が適所に設けられている。上記の紙案内板５を支
承するとともに、フィードローラ支持アーム４をも軸支
する支持軸９は、図示せざる操作レバーによって軸１０
のまわりに回動する保持アーム８の先端に設けられてい
る。従来の装置における級案内板５の両端部のブラケッ
ト１１に設けられた切欠き１２の形状は、第２図及び第
３図に示すように、下方に開口を持った、その部分の紙
案内板５の面にほぼ垂直な直線状をなしている。

そこで、点検等のためにプラテンアセンブリを取外した
状態で、フィードローフ２，３の離接動作を行なうと、
紙案内板５を支承する支持軸９は軸１０を中心として急
速に回動し、紙案内板５の支承点に切欠き１２の方向と
ほぼ同方向の衝撃力が加わり、切欠き１２は支持軸から
外れて、紙案内板５は第４図に示す如くスプリング６の
フレーム７側の取付端を中心として大きく振り飛ばされ
、正規の支持状態は維持されなくなる。また、フレーム
７と紙案内板５との間にプリング６が無い形式の印字装
置においても、点検の場合や仕様の異なるプラテンに交
換する場合等に、プラテンを外した状態でフィードロー
ラ押圧用の操作レバーを動かすとバネ力により急激にフ
ィードローラ支持アームが動作するため、紙案内板５の
切欠き１２と軸９との結合が外れることがいましはある
。

これを正規の支持状態にセットし直すために手間が掛か
るばかりでなく、うっかりして、紙案内板５が外れたま
ま、あるいは正しくセットしないでプラテンーを取付け
て使用した場合は、用紙がプラテンーの周面とフイード
ローラ２，３の間に案内されず「紙送りが出来ないのみ
ならず用紙を破損する。

さらに、紙案内板５を、例えば片側のみを正規の位置に
セットし、他の側は軸９が切欠き１２に接合していない
等の中途半端なセットをしたままプラテンーを装着した
場合は、フィードローラ２，３その他の関連する部品に
無理な力が加わり、円滑な紙送りができないばかりでな
く、部品の破損、あるいは変形をまね〈ことにもなりか
ねない。この発明は、従来のプリンタの級案内板の保持
構造の以上の欠点を解消し、必要の際には紙案内板を、
従来通り、手で容易に取外し、装着できるとともに、プ
ラテンを取外した状態でフイードローラの雛薮動作等に
より衝撃が加わった場合にも、紙案内板が、操作者の意
に反して支持軸から離脱することがなく、正規の保持状
態を維持しうる紙案内板の保持構造を提供することを目
的とする。

この発明を、実施例を示す図面にもとづいて説明すれば
、第５図乃至第７図に示す如く、紙案内板５の両端部に
設けられたプラケット１１には、屈折部に適当な曲率を
付与したＬ字形の切欠き１２′が設けられている。

Ｌ字形の奥の方の一辺は紙案内板の面にほぼ垂直に設け
られ、閉口を有する一辺はそれにほぼ直交している。上
記切欠き１２′にフィ−ドローラ２，３を取付けたフイ
ードローラ支持アーム４を鞄支する支持軸９が鞍入して
「切欠き１２′の止端部で紙案内板５を支承している。
紙案内板５の後端は、従来の装置と同様に、プリンタの
フレーム７との間にほぼ水平に張談したスプリング６で
後方に引張られて紙案内板５は位道保持されている。

この実施例では、支持軸９は軸１０で藤支された板バネ
構造の保持アーム８の先端に固定されている。この発明
の紙案内板の保持構造は以上のように構成されているの
で、プラテンーを取外した状態で、フィードローラ２，
３の離嬢動作を行った場合、第８図に示す如く、紙案内
板５を切欠き１２′の止端部で支承する支持軸９は、保
持アーム８の回動軸１０を中心として急激な円運動を行
い、紙案内板５の支承点にその切線方向（第８図中に矢
印Ａで示す方向）に衝撃力を及ぼす。

この方向は切欠き１２の垂直部の方向とほぼ一致するの
で、切欠き１２′の止端部は支持軸９から瞬間的に離れ
て、紙案内板５は跳ね上るが、支持軸９は直ちに切欠き
１２′の屈折部の下緑に当るので、紙案内板５はそれ以
上飛び上って従来のように支持軸９から外れてしまうこ
とはない。しかしながら、紙案内板５を取外す必要が生
じた場合は、紙案内板５を手で持って、まず図の矢印Ａ
の方向に特上げた後、矢印Ｂの方向に移動すれば、切欠
き１２′の屈折部には適当な曲率が付与されているので
引つ掛ることもなく、極めて容易に取外すことができる
。

取付ける場合は、切欠き１２′の閉口を支持軸９に競合
させて、上記と逆に紙案内板を移動させれば、正規の保
持状態を容易に得ることができる。上記の実施例では切
欠きの形状を屈曲部に適当な曲率を付けたＬ字形とした
が、Ｌの底辺の向きは第７図と逆の方向を向いた第９図
のようにしても差支えない。

さらに第１０図に示す如き稲妻形、あるいは第１１図に
示す鋭角形にしても、上記実施例と同等の作用効果が得
られることは説明する迄もない。以上の如く、この発明
によれば、紙案内板の両端部に設けたプラケットの支持
軸を蕨入させて支承する切欠きの形状を、従来の一直線
形から屈折部を付けた形状に変えると言う簡単な構造に
よって、必要の際には紙案内板を手で容易に取外し及び
装着ができ、しかも、衝撃により意に反して紙案内板が
支持軸から外れることを防止することができるので、従
来の保持構造の場合にいまいま必要であった紙案内板の
セットの手間がなくなると同時に、紙案内板の正確なセ
ットを促し、正常にセットしなかったために生ずる用紙
の紙送り機能の阻害や、関連部品や用紙の破損事故を防
止できる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリッタの紙案内板保持構造の１例を示
す側面図、第２図はその端部の構造を示す斜視図、第３
図はその紙案内板の支持軸を薮入するための切欠きの形
状を示す側面図、第４図は衝撃により紙案内板が支持軸
から外れた状態を示す図、第５図は本発明の実施例の紙
案内板保持構造を示す側面図、第６図はその端部の斜視
図、第７図は切欠きの形状を示す側面図、第８図は衝撃
を与えた場合の作用を示す説明図、第９図乃至第１１図
はそれぞれ別の実施例を示す側面図である。 １……プラテン、２，３……フイードローフ、６……ス
プリング、７……プリンタのフレーム、８・・・・・・
フィードローラ保持アーム、９・…・．紙案内板支持軸
、１１・・・・・・ブラケット、１２・・・・・・切欠
き。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プラテンの下方付近にプラテンの周面に沿って設け
   られた紙案内板の保持部に形成した切欠きに、プラテン
   に離接自在なフイードローラの保持部材に設けられた軸
   を挿入して保持するとともに、該紙案内板の後端を後方
   に引張る付勢力を付与して位置保持するようにした紙案
   内板の保持構造において、紙案内板保持部に設けた軸挿
   入用切欠きを、上記付勢力の作用下にあっても上記軸の
   位置に方向を規制されて滑動しうる第１の滑動路と、上
   記付勢力に抗する外力を上記紙案内板に付与することに
   よってのみ上記軸を滑動させることが可能でありかつ上
   記紙案内板の保持部から上記軸を離脱させるべく開口部
   に通ずる第２の滑動路とにより構成したことを特徴とす
   る紙案内板の保持構造。