JP3010281B2 - 射出成形機の作動油昇温方法 - Google Patents
射出成形機の作動油昇温方法Info
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- JP3010281B2 JP3010281B2 JP5338854A JP33885493A JP3010281B2 JP 3010281 B2 JP3010281 B2 JP 3010281B2 JP 5338854 A JP5338854 A JP 5338854A JP 33885493 A JP33885493 A JP 33885493A JP 3010281 B2 JP3010281 B2 JP 3010281B2
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- oil temperature
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の成形運転
前の作動油の昇温方法に関する。
前の作動油の昇温方法に関する。
【０００２】
【従来技術】射出成形機の成形運転中の作動油の温度
は、運転開始時には低く、時間の経過とともに徐々に上
昇し、一定時間経過すると一定温度となる。この作動油
が一定温度に安定するまではシリンダ等の動きが安定せ
ず、この間に成形された成形品の品質にバラツキが発生
しやすい。
は、運転開始時には低く、時間の経過とともに徐々に上
昇し、一定時間経過すると一定温度となる。この作動油
が一定温度に安定するまではシリンダ等の動きが安定せ
ず、この間に成形された成形品の品質にバラツキが発生
しやすい。
【０００３】この欠点を解消するため、従来から作動油
の温度を成形運転開始前に昇温させる方法が行われてい
る。
の温度を成形運転開始前に昇温させる方法が行われてい
る。
【０００４】従来の作動油の昇温方法を図１の油圧回路
図および図４のフローチャートにより説明すると、１お
よび２は夫々小容量ポンプ、大容量ポンプで、モータ３
により駆動されていて、タンク４から吸上げた作動油を
リリーフ弁５および６に設定した設定圧力まで昇圧さ
せ、同作動油が設定圧力以上となると、リリーフ弁５お
よび６を介してタンク４へ戻るようにしている。
図および図４のフローチャートにより説明すると、１お
よび２は夫々小容量ポンプ、大容量ポンプで、モータ３
により駆動されていて、タンク４から吸上げた作動油を
リリーフ弁５および６に設定した設定圧力まで昇圧さ
せ、同作動油が設定圧力以上となると、リリーフ弁５お
よび６を介してタンク４へ戻るようにしている。
【０００５】７および８は夫々前記リリーフ弁５および
６を制御する電磁切換弁で、そのソレノイドを励磁した
とき前記小容量ポンプ１および大容量ポンプ２が負荷運
転されるようになっている。
６を制御する電磁切換弁で、そのソレノイドを励磁した
とき前記小容量ポンプ１および大容量ポンプ２が負荷運
転されるようになっている。
【０００６】以上のように構成されているので、図４の
フローチャートによりその作用を説明すると、作動油の
温度を成形運転開始前に昇温させるに際し、まず１ＳＴ
で小容量ポンプ１および大容量ポンプ２を駆動し、次い
で２ＳＴで電磁切換弁８を励磁すると、ポンプ２は負荷
状態になり、タンク４より吸上げた作動油はリリーフ弁
６に設定した圧力まで上昇し、それ以上の圧力となると
リリーフ弁６を経てタンク４へ戻るようになっていて、
この間に発生したエネルギにより作動油は上昇する。こ
の負荷運転を一定時間続けた後、３ＳＴで電磁切換弁８
を非励磁とし、４ＳＴで温度検出装置１０でタンク４内
の油温を測定し、予め設定してある設定温度と比較し、
ＹＥＳの場合、即ち、測定値が予め設定してある設定温
度に達したら昇温運転を停止し、ＮＯ、即ち測定値が予
め設定してある設定温度に達しない場合は検出温度が設
定温度になるまで電磁切換弁８の励磁、非励磁を繰返す
ようになっている。
フローチャートによりその作用を説明すると、作動油の
温度を成形運転開始前に昇温させるに際し、まず１ＳＴ
で小容量ポンプ１および大容量ポンプ２を駆動し、次い
で２ＳＴで電磁切換弁８を励磁すると、ポンプ２は負荷
状態になり、タンク４より吸上げた作動油はリリーフ弁
６に設定した圧力まで上昇し、それ以上の圧力となると
リリーフ弁６を経てタンク４へ戻るようになっていて、
この間に発生したエネルギにより作動油は上昇する。こ
の負荷運転を一定時間続けた後、３ＳＴで電磁切換弁８
を非励磁とし、４ＳＴで温度検出装置１０でタンク４内
の油温を測定し、予め設定してある設定温度と比較し、
ＹＥＳの場合、即ち、測定値が予め設定してある設定温
度に達したら昇温運転を停止し、ＮＯ、即ち測定値が予
め設定してある設定温度に達しない場合は検出温度が設
定温度になるまで電磁切換弁８の励磁、非励磁を繰返す
ようになっている。
【０００７】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前述の
従来作動油の昇温方法はポンプの負荷運転のみによって
行っていたので、配管内に残存する作動油や型締シリン
ダ１１等のアクチュエータまでは昇温することが出来な
かった。従って、この方法で作動油の昇温をした後、成
形運転を行うと作動油の温度は再び下がってしまい、作
動油温度が再度上昇するまでは安定した製品が成形でき
なかった。
従来作動油の昇温方法はポンプの負荷運転のみによって
行っていたので、配管内に残存する作動油や型締シリン
ダ１１等のアクチュエータまでは昇温することが出来な
かった。従って、この方法で作動油の昇温をした後、成
形運転を行うと作動油の温度は再び下がってしまい、作
動油温度が再度上昇するまでは安定した製品が成形でき
なかった。
【０００８】本発明の目的は前述の欠点を取除き、成形
運転開始時から安定した製品が成形が出来るような射出
成形機の成形運転前の作動油の昇温方法を提供すること
である。
運転開始時から安定した製品が成形が出来るような射出
成形機の成形運転前の作動油の昇温方法を提供すること
である。
【０００９】
【問題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は成形運転前の作動油の昇温に際し、リリーフ
弁を設けたポンプを駆動して油タンクから作動油を吸い
上げ、リリーフ弁に設定した圧力まで上昇させ、それ以
上になると油タンクへ戻すようにする負荷運転を一定時
間行った後、油タンク内の油温度を温度検出器により測
定し、この負荷運転を一定時間行った後油タンク内の油
温度を測定する工程を油タンク内の油温度が設定値にな
るまで繰返し行い、油タンク内の油温度が設定値になっ
た後は複数個あるアクチュエータのうちの少なくとも１
以上のアクチェータの作動を行うことを特徴とする射出
成形機の作動油昇温方法とした。
め本発明は成形運転前の作動油の昇温に際し、リリーフ
弁を設けたポンプを駆動して油タンクから作動油を吸い
上げ、リリーフ弁に設定した圧力まで上昇させ、それ以
上になると油タンクへ戻すようにする負荷運転を一定時
間行った後、油タンク内の油温度を温度検出器により測
定し、この負荷運転を一定時間行った後油タンク内の油
温度を測定する工程を油タンク内の油温度が設定値にな
るまで繰返し行い、油タンク内の油温度が設定値になっ
た後は複数個あるアクチュエータのうちの少なくとも１
以上のアクチェータの作動を行うことを特徴とする射出
成形機の作動油昇温方法とした。
【００１０】
【作用】ポンプの負荷運転に加えアクチュエータが作動
するので装置全体に作動油が行き渡り、装置全体のに作
動油の温度を昇温させることが出来る。
するので装置全体に作動油が行き渡り、装置全体のに作
動油の温度を昇温させることが出来る。
【００１１】
【実施例】次に本発明の１実施例を図１および図２のフ
ローチャートにより説明する。説明に当たり、構成は従
来方法と変らないため各部材に付す番号は同一番号と
し、その説明を省き、本発明で新に使用する部材のみ新
番号を付して説明する。１ＳＴで小容量ポンプ１および
大容量ポンプ２を駆動し、次いで２ＳＴで電磁切換弁８
を一定時間励磁し、３ＳＴで電磁切換弁８を一定時間非
励磁にして、４ＳＴで温度検出装置１０でタンク４内の
作動油温度を測り、予め設定してある設定温度と比較す
ることは従来方法と同一であるが、本発明においては、
次ぎに型締シリンダ１１内の作動油温度を上げるための
工程を行うようにしている。
ローチャートにより説明する。説明に当たり、構成は従
来方法と変らないため各部材に付す番号は同一番号と
し、その説明を省き、本発明で新に使用する部材のみ新
番号を付して説明する。１ＳＴで小容量ポンプ１および
大容量ポンプ２を駆動し、次いで２ＳＴで電磁切換弁８
を一定時間励磁し、３ＳＴで電磁切換弁８を一定時間非
励磁にして、４ＳＴで温度検出装置１０でタンク４内の
作動油温度を測り、予め設定してある設定温度と比較す
ることは従来方法と同一であるが、本発明においては、
次ぎに型締シリンダ１１内の作動油温度を上げるための
工程を行うようにしている。
【００１２】即ち、４ＳＴでＹＥＳのときは５ＳＴで電
磁切換弁７および９ａを励磁させると、ポンプ１および
２から吐出された作動油は型締シリンダ１１にあるブー
ストシリンダ１２に作用し、型締シリンダ１１に進退可
能に嵌着されている移動ダイプレート１３が位置検出装
置１４を検知するまで移動ダイプレート１３を前進（図
中右方向）させる。続いて、６ＳＴで電磁切換弁９ｂを
励磁させると、ポンプ１および２から吐出された作動油
は型締シリンダ１１にある後退用油室１５に作用し、移
動ダイプレート１３は今度は位置検出装置１６を検知す
るまで後退（図中左方向）する。
磁切換弁７および９ａを励磁させると、ポンプ１および
２から吐出された作動油は型締シリンダ１１にあるブー
ストシリンダ１２に作用し、型締シリンダ１１に進退可
能に嵌着されている移動ダイプレート１３が位置検出装
置１４を検知するまで移動ダイプレート１３を前進（図
中右方向）させる。続いて、６ＳＴで電磁切換弁９ｂを
励磁させると、ポンプ１および２から吐出された作動油
は型締シリンダ１１にある後退用油室１５に作用し、移
動ダイプレート１３は今度は位置検出装置１６を検知す
るまで後退（図中左方向）する。
【００１３】この様に電磁切換弁９の位置ａ、ｂの切換
えを繰返すことにより移動ダイプレート１３の進退動作
を一定時間繰返し行い、７ＳＴでは一定時間前記進退動
作を行ったか否かを判定する。判定結果ＹＥＳの場合、
８ＳＴおよび９ＳＴとなり、再び前記２ＳＴ、３ＳＴの
電磁切換弁８の励磁、非励磁を作動油の温度が設定温度
になるまで繰返し行う。そして、１０ＳＴでＹＥＳの場
合、昇温運転を中止する。
えを繰返すことにより移動ダイプレート１３の進退動作
を一定時間繰返し行い、７ＳＴでは一定時間前記進退動
作を行ったか否かを判定する。判定結果ＹＥＳの場合、
８ＳＴおよび９ＳＴとなり、再び前記２ＳＴ、３ＳＴの
電磁切換弁８の励磁、非励磁を作動油の温度が設定温度
になるまで繰返し行う。そして、１０ＳＴでＹＥＳの場
合、昇温運転を中止する。
【００１４】前述の実施例は、先ず大容量ポンプ２によ
り作動油の温度を設定値まで上げた後に型締シリンダ１
１内の作動油を昇温させた例を説明したが、これに限ら
ず、図３に示すように１ＳＴで小容量ポンプ１および大
容量ポンプ２の駆動を行い、２ＳＴで電磁切換弁８を励
磁し、ポンプ２を負荷状態にし、リリーフ弁６に設定し
た圧力以上のポンプ２から吐出された作動油をリリーフ
弁６を経てタンク４へ戻るようになし、この間に発生し
たエネルギにより作動油を温度上昇させる。
り作動油の温度を設定値まで上げた後に型締シリンダ１
１内の作動油を昇温させた例を説明したが、これに限ら
ず、図３に示すように１ＳＴで小容量ポンプ１および大
容量ポンプ２の駆動を行い、２ＳＴで電磁切換弁８を励
磁し、ポンプ２を負荷状態にし、リリーフ弁６に設定し
た圧力以上のポンプ２から吐出された作動油をリリーフ
弁６を経てタンク４へ戻るようになし、この間に発生し
たエネルギにより作動油を温度上昇させる。
【００１５】次に３ＳＴ、４ＳＴでは電磁切換弁７を励
磁させるとともに電磁切換弁９ａおよび９ｂの切換えを
行い、移動ダイプレート１３の進退動作を一定時間繰返
し行い、５ＳＴで作動油の温度が設定値に達したか否か
を判定させても良い。
磁させるとともに電磁切換弁９ａおよび９ｂの切換えを
行い、移動ダイプレート１３の進退動作を一定時間繰返
し行い、５ＳＴで作動油の温度が設定値に達したか否か
を判定させても良い。
【００１６】本発明は前述の実施例に限らず、ポンプの
負荷運転と型締シリンダ等のアクチュエータとの組合わ
せや、或いアクチュエータの進退運転との組合わせ順
序、方法は種々取り得ることができ，例へば、型締シリ
ンダばかりでなく、射出装置１７のアクチュエータであ
っても良い。
負荷運転と型締シリンダ等のアクチュエータとの組合わ
せや、或いアクチュエータの進退運転との組合わせ順
序、方法は種々取り得ることができ，例へば、型締シリ
ンダばかりでなく、射出装置１７のアクチュエータであ
っても良い。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプの負荷運転に加
えアクチュエータが作動するので装置全体に作動油が行
き渡り、装置全体のに作動油の温度を昇温させることが
出来、従来からあった成形運転開始時の作動油の温度の
変動による成形不良や、不安定運転の発生がなくなるた
め生産効率が向上する。
えアクチュエータが作動するので装置全体に作動油が行
き渡り、装置全体のに作動油の温度を昇温させることが
出来、従来からあった成形運転開始時の作動油の温度の
変動による成形不良や、不安定運転の発生がなくなるた
め生産効率が向上する。
【図１】本発明の１実施例を示す図。
【図２】本発明の１実施例を示すフローチャート。
【図３】本発明の他の実施例を示すフローチャート。
【図４】従来方法のフローチャート。
１ 小容量ポンプ ２ 大容量ポンプ ３ モータ ４ タンク ５ リリーフ弁 ６ リリーフ弁 ７ 電磁切換弁 ８ 電磁切換弁 ９ 電磁切換弁 １０ 温度検出装置 １１ 型締シリンダ １２ ブーストシリンダ １３ 移動ダイプレート １４ 位置検出装置 １５ 後退用油室 １６ 位置検出装置 １７ 射出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−175128（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−190318（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−32017（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/76 - 45/82 B29C 45/17
Claims (1)
- 【請求項１】 成形運転前の作動油の昇温に際し、リリ
ーフ弁を設けたポンプを駆動して油タンクから作動油を
吸い上げ、リリーフ弁に設定した圧力まで上昇させ、そ
れ以上になると油タンクへ戻すようにする負荷運転を一
定時間行った後、油タンク内の油温度を温度検出器によ
り測定し、この負荷運転を一定時間行った後油タンク内
の油温度を測定する工程を油タンク内の油温度が設定値
になるまで繰返し行い、油タンク内の油温度が設定値に
なった後は複数個あるアクチュエータのうちの少なくと
も１以上のアクチェータの作動を行うことを特徴とする
射出成形機の作動油昇温方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5338854A JP3010281B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 射出成形機の作動油昇温方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5338854A JP3010281B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 射出成形機の作動油昇温方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08118444A JPH08118444A (ja) | 1996-05-14 |
| JP3010281B2 true JP3010281B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=18322031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5338854A Expired - Fee Related JP3010281B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 射出成形機の作動油昇温方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3010281B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP5338854A patent/JP3010281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08118444A (ja) | 1996-05-14 |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210 Year of fee payment: 9 |
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| S531 | Written request for registration of change of domicile |
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