JP3009286B2 - 建築用パネルの取付構造 - Google Patents
建築用パネルの取付構造Info
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Description
成するための、建築用パネルの取付構造に関するもので
ある。
にパネルという)の壁下地への取り付けは、例えば図1
1に示すように下段のパネルa1 の凹溝をヘクス、テク
ス等の固定具βで鉄骨下地等からなる壁下地αに固定
し、上段のパネルa2 を落とし込み、その上面で凹溝、
すなわち固定具βの頭を被覆しながら順次下段から上段
へ施工して行く取付構造が発明されている。
付構造はあくまでもパネル表面側からの取付構造であ
り、現在の大都市に見られるような建築物の密集化に伴
い、建築物同士の立地間隔が狭く、表側からパネル取付
のための足場を設置できないような条件下では、上記し
た従来の取付構造を用いることができないという欠点が
あった。
雌連結構造により形成されているパネル間に取付具の支
持部を介し、さらに取付具をパネルに対し、その支持面
からパネルの凹溝に向けてビス、テクス等の固定具で固
定し、C型鋼等の柱状の壁下地に取付具の固定面がボル
ト−ナット等の固定具、もしくは溶接等の手段により固
定され、パネルを取り付ける構造としたのでパネルをパ
ネル裏面側、すなわち建築物の室内側より取り付けるこ
とができ、しかも通常の取付強度と施工性を失うことな
く取り付けることができる構造を提案するものである。
について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に
係る取付構造の代表例を示す断面図であり、パネルA、
取付具B、固定具C、壁下地Dとからなる構造である。
すなわちパネルAは例えば図2(a)に示すように、表
面材1、裏面材17、芯材20からなるサンドイッチ構
造のパネルAである。表面材1は不燃性の金属薄板材よ
りなり、例えばAl、Fe、Cu、ステンレス、アルミ
・亜鉛合金メッキ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フ
ッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等
の一種をプレス成形、押出成形、ロール成形等によって
形成したもので、パネルAに対しメンテナンスフリーの
効果を発揮させるものである。
に示すように、横長の化粧面部2と、雄型連結部6、雌
型連結部12とから樋状部1aを形成したものであり、
化粧面部2は化粧面2aの長手方向の端縁を内方に任意
角度で屈曲した側壁3、4と側壁3の下端縁を外方に突
出した目地下地5とから形成したものである。雄型連結
部6は目地下地5の先端をさらに外方に突出した上縁8
と、上縁8の先端を内方に略逆コ字状に屈曲した下縁9
よりなる差込縁7と、差込縁7の上縁8に形成した凹状
の凹溝10と、下縁9の先端を内方にL字状に屈曲した
補強片11よりなるものである。
型連結部12の嵌合溝15に挿入され壁下地Dに固定さ
れる部分であると共に、後記する取付具Bの固定溝に挿
入係止され、取付具Bと一体化する部分である。また凹
溝10は、取付具Bの係止片を係止する部分であると共
に、連結部内に空隙を形成して毛細管現象を防止し、防
水性を強化するものである。
屈曲した上面13と、上面13の先端を外方に屈曲した
下面14と、上面13と下面14とから断面略逆コ字状
に形成した嵌合溝15と、下面14の先端を内方に突出
した補強片16とからなるものである。この嵌合溝15
は、雄型連結部6の差込縁7に係合され壁下地Dにパネ
ルAを固定する部分である。なお、化粧面2aに形成し
た段差2b、2cは、化粧目地を階段状とすることによ
り、目地部の立体化、明確化を図り、意匠性を向上する
ものである。
尺状板材の一端縁を内方に板材と略平行でL字状に屈曲
した内片18と、他端縁を外方に板材と略平行でL状に
屈曲した外片19とから形成されたものであり、図では
内片18、外片19の先端を上方に屈曲して***18
a、19aを形成し、係合時のガイド面、生産時の型と
して機能させ、これらより樋状部17aを形成したもの
である。この裏面材17は後記する芯材20の裏面を覆
ってパネルAをサンドイッチ構造体とし、パネルA自体
の機械強度を向上すると共に、不燃シート、防水膜、遮
熱シート、吸水シート、防音シート、パッキング材など
の1つの機能として役立つものであり、その素材として
は前記表面材1と同質の金属材、あるいはアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
防水処理、難燃処理されたシートなどからなるものであ
る。
に形成すると共に、下縁9、内片18により断面凹状の
雌実部21を、下面14、外片19により断面凸状の雄
実部22を形成し、図1に示すように取付具Bを介して
差込縁7と嵌合溝15との係合と共に、雌実部21に雄
実部22を差し込むように係合し、パネルA同士を連結
するためのものである。また、裏面材17の内片18、
外片19は連結部において耐火性、防水性、気密性を大
幅に向上するためのものであり、特に万が一の火災に対
して、裏面17bまで火炎が侵入するのを防止し、耐火
試験に合格し得るパネルAとするためのものである。
熱材、防水材、防音材、緩衝材、防火材等として機能す
るものであり、例えばポリイソシアヌレートフォーム、
フェノールフォーム、ポリウレアフォーム、ポリイミド
フォーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合成樹脂発
泡体に難燃剤(硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩等)、難燃助
剤(石膏スラグ、タルク、シラスバルーン等)、骨材
(パーライト、ガラスビーズ等)、繊維状物(長、短繊
維)等を混入したもの、パーライトの周囲にフェノール
フォーム粉末をコーティングし、これを加温、加圧して
発泡させたもの、石膏ボード、岩綿ボード、グラスウー
ルボード、ALC、インシュレーションボード、木片チ
ップボード、グラスウール等で、単一素材、あるいは複
数の素材を組み合わせて形成したものであり、表面材
1、裏面材17の樋状部1a、17aに充填するもので
ある。
様な素材、あるいは鋼材等を加工して形成したものであ
り、例えば図3に示すように垂直平面状の固定面23
と、固定面23の一側縁を約90°で屈曲して形成した
支持面24と、支持面24の上端に形成した支持部25
とから形成したものである。固定面23は図1及び図4
に示すように、壁下地Dにボルト−ナット等の固定具β
を介して、もしくは溶接等により固定される部分であ
る。
結部6の凹溝10から内片18までと略同一形状に形成
したものであり、図1に示すように、パネルA同士の連
結の際に、その連結部間に介在させ、パネルAを係止す
る部分である。
り、図1に示すように、取付具Bの支接面24から、パ
ネルAの凹溝10にかけて、パネルAと取付具Bを一体
化するものである。また固定具Cの幅はパネルAの凹溝
10の幅より小さくし、全長はパネルAの裏面材17か
ら凹溝10までの長さ以上、かつ、裏面材17から段差
化粧面1bまでの長さ以下としたものである。
C型鋼や、もしくは図示しないがH型鋼、角型鋼等の鉄
骨下地、あるいは主柱、間柱等の木造下地からなるもの
である。
図3に示すような取付具B、図2(a)に示すようなパ
ネルAを用いて図1、図4に示すように横張りで施工す
ると仮定す。なお、取付具Bは、1.6mm厚の鋼材よ
りなり、パネルAとしては、表面材1、裏面材17とし
て0.5mm厚のカラー鋼板を用い、芯材20としては
フェノールフォーム原料にパーライト粒を混入した原料
を吐出し、反応、発泡させ、次にキュアして一体化した
ものである。そこでC型鋼からなる壁下地(図では防水
シートを使用しない場合の壁下地を示す)Dに第n段目
のパネルA1 の雄型連結部6側を固定するために、取付
具Bの支持部25を差込縁7に挿入する。
ボルト−ナットからなる固定具βで固定し、n+1段目
のパネルAをクレーン等で建築物の屋上からつり下げ
て、その雌型連結部12の嵌合溝15を、パネルA1 の
差込縁7に差し込む。最後に、取付具Bの支持面24か
らパネルA1 の凹溝10に向けてテクスからなる固定具
Cを介し、取付具BとパネルAを固定して、パネルA1
を裏面側、室内側から取り付けるものである。また壁体
全体を形成するには、上記したような工程を順次行えば
よいものである。なお、土台部分には水切り(図示せ
ず)、出、入隅、縦目地等の部分(図示せず)にはコー
キング材、役物を用いる必要がある。
ネルの取付構造の一実施例であり、例えばパネルAを図
5(a)〜(c)に示す断面形状とすることもできる。
特に図5(c)において、雌実部21に介在したEはパ
ッキング体であり、軟質のシリコン、ゴム、プラスチッ
ク等からなるものである。
り、すなわち、表面材1、裏面材17と芯材20間に、
不織布26、27を接着剤28を介して介在させると共
に、軽量骨材29を細密充填し、そのバインダーとして
合成樹脂発泡体30を用いたものである。
系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、炭化
ケイ素系、アラミド系の繊維からなるシート状物であ
り、パネルAの機械的強度の向上、表面材1、裏面材1
7と芯材20の接着性の強化、表面材1、裏面材17の
フラット性を向上させる機能を持つものである。
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、および、その変性イソシアネート、
例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、
イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いる
ものである。
ラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等
からなり、図6では直径5〜20mm程度のパーライト
粒を用いており、芯材20に対し防火性、耐火性を向上
させると共に、パネルAの機械的強度をも向上させるも
のである。
リイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、ポ
リウレタンフォーム、ポリイミドフォーム、塩化ビニル
フォーム等からなり、パネルAの断熱性の向上、芯材2
0の難燃剤、軽量骨材29のバインダー、不織布26、
27の接着剤として機能するものである。
あり、特に図8(a)は、取付孔23a、25aを固定
面23、もしくは支持部25に形成した例、図9(a)
はパッキング体Eを支持部25に介在させた例、図10
は支持部25を長尺状に形成した例である。
用パネルの取付構造によれば、建築物の表側からのパネ
ルの取り付けができない条件下であっても、取付具の支
持部をパネルの雄、雌連結部間に介在させると共に、壁
下地と取付具の固定面を、パネルの凹溝と取付具の支接
面をそれぞれ固定具を介して固定するようにしたので、
パネルをその裏面側(室内側)から通常の取付強度と施
工性を失うことなく取り付けることができる構造とな
る。等の効果、特徴がある。
を示す断面図である。
す説明図である。
を示す説明図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺状板材の表面材、裏面材間に芯材を
充填した建築用パネルにおいて、前記表面材は横長の化
粧面部と、該化粧面部の長手方向の一側縁を内方に屈曲
した側壁と、該側壁を外側方へ突出した上縁と、該上縁
の先端を内方に略コ字状に屈曲した下縁と、前記上縁の
途中を長手方向に沿って凹状に窪ませた凹溝とから形成
した雄型連結部と、他側縁を内方に屈曲した側壁と、該
側壁の下端縁を内方に屈曲すると共に、前記上縁の先端
から凹溝の側壁側の端縁までの長さ以上に形成した上面
と、該上面の先端を外方に屈曲した下面と、前記上面と
下面よりなる断面略コ字状の嵌合溝を形成した雌型連結
部とからなり、前記裏面材は長尺状板材の一端縁を内方
に、他端縁を外方に板材と略平行でL字状に屈曲して内
片、外片を形成し、前記表面材と裏面材を芯材により一
体化すると共に、表面材の下縁と芯材の側端面と裏面材
の内片により凹状の雌実部を、表面材の下面と芯材の側
端面と裏面材の外片により凸状の雄実部を形成した建築
用パネルと、垂直平面状の固定面と該固定面の一側端面
を約直角に屈曲して形成した支持面と該支持面の上端部
には前記建築用パネルの雌実部、雄型連結部と略同一形
状で形成した支持部を形成した取付具と、柱状の壁下地
とを備え、前記建築用パネルの雌実部上に取付具の支持
部が嵌合され、前記建築用パネルの凹溝と取付具の支持
面が支持面の方向から固定具を介して一体に固定され、
取付具の固定面は壁下地に固定され、建築用パネルの雄
実部は取付具の支持部を介して雌実部に挿入されている
ことを特徴とする建築用パネルの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353219A JP3009286B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 建築用パネルの取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3353219A JP3009286B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 建築用パネルの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163812A JPH05163812A (ja) | 1993-06-29 |
JP3009286B2 true JP3009286B2 (ja) | 2000-02-14 |
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JP (1) | JP3009286B2 (ja) |
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1991
- 1991-12-16 JP JP3353219A patent/JP3009286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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