JP3007920U - プレス機の下型構造 - Google Patents

プレス機の下型構造

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JP3007920U
JP3007920U JP1994010201U JP1020194U JP3007920U JP 3007920 U JP3007920 U JP 3007920U JP 1994010201 U JP1994010201 U JP 1994010201U JP 1020194 U JP1020194 U JP 1020194U JP 3007920 U JP3007920 U JP 3007920U
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roller
work
lower mold
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die
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JP1994010201U
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Inventor
▲寛▼ 菅野
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川鉄建材工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス機による板曲げ加工におけるすり疵や
騒音を軽減する。 【構成】 上型1が鉛直方向に下降して下型2上に載置
されたワークWの曲げ加工を行うプレス機の下型2にお
いて、ワークWとの接触位置に円筒状のローラ21をワー
クWとの接触面を露出させて回転自在に埋設し、かつロ
ーラ21を軸方向に複数個に分割して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼板等の塑性加工を行うプレス機の下型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレス加工の一例として、下型(ダイ)固定、上型(ポンチ)下降式の油圧プ レス機で鋼板を曲げ加工する場合について、図4により説明する。 この図は折り曲げ線の延長方向から見た正面図で、1は上型、2は下型、Wは ワークである。
【0003】 図4(a)のように下型2の上面にワークW(鋼板)が載置され、矢印のよう に上型1が下降すると(b)のようにワークWは上型1と下型2によって曲げら れる。図5は下型2とワークWとの接触部分付近を拡大して示す詳細図で、20は ダイホルダ、27はスペーサプレート、26は下型ライナである。下型ライナ26は、 図示しない水平方向の取り付けボルトによりダイホルダ20に取り付けられるが、 対向する一対の下型ライナ26の内側間隔が所定値よりも広い場合は、この図のよ うに下型ライナ26の裏面にスペーサプレート27が挿入される。
【0004】 ところで、図5に示すように、上型1が下降してワークWの曲げが進むにつれ て、ワークWは下型ライナ26と接触しながら矢印の方向へ移動するので、Aで示 す接触部分ではワークWに下型ライナ26との摺動摩擦によるすり疵が発生する。 ちなみに下型ライナ26の材質は冷間金型用合金工具鋼SKD 11 (JIS G 4404)で あり、ブリネル硬さHBで 255以下であるが、ワークである一般鋼材よりもはるか に硬いために鋼材側にすり疵が発生することは避けられない。
【0005】 かりに下型ライナ26の材質をもっと軟質なものとすれば、ワークへのすり疵発 生は一時的には回避できるが、下型ライナ26が変形したり磨耗したりして繰り返 しの使用に耐えられず、生産性が低下し、製品の加工精度も却って悪いものとな る。 また、下型ライナ26のワークWとの接触位置である角部にはRがつけられてい るが、ワークの板厚によってRの値を変える必要があり、型替えに時間と手間が かかるという問題点もあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような問題点を解消し、製品にすり疵の発生がなく、かつ生産 性も低下することのない下型構造を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上型が鉛直方向に下降して下型上に載置されたワークの曲げ加工を 行うプレス機の下型において、ワークとの接触位置に円筒状のローラをワークと の接触面を露出させて回転自在に埋設したことを特徴とするプレス機の下型構造 であって、望ましくは、前記円筒状のローラが軸方向に複数個に分割されている プレス機の下型構造である。
【0008】
【作 用】
本考案によれば、下型のワークとの接触位置に、ワークと接触して回転するロ ーラを埋設して、下型とワークとのすべり摩擦をなくしたので、ワークにすり疵 が発生することはなく、騒音等も軽減される。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例を図1ないし図3により説明する。プレス機全体は図4と同 様の構成であり、図1はこの実施例の下型のみを示す正面図、図2は図1のAA 矢視図、図3は下型とワークとの接触部分を拡大して示す詳細図で、2は下型、 20はダイホルダ、21はローラ、22はローラホルダ、23はブロック、24はシール、 25はシール押さえである。
【0010】 本考案の下型2は、図4、図5に示した従来例の下型ライナ26に代えて、ロー ラ21を回転自在に埋め込んだローラホルダ22を使用する。図3に示すように、ロ ーラホルダ22には回転軸を水平方向とする円筒状のローラ21が嵌装されており、 ローラ21は図3において時計方向の9時から1時の部分において円筒面がローラ ホルダ22から露出している。このように円周面が半周以上埋め込まれるようにす れば、ローラ21はローラホルダ22から脱落することはない。ローラ21、ローラホ ルダ22とも材質はSKD 11 で、適宜、焼入れ等の表面処理を行うことが望まし い。軸方向端部には、ローラ21の抜け出しを防止するストッパを適宜取り付ける 。この実施例のように、ローラホルダ22をローラ21を保持する部分のみとし、下 方は単なるブロック23とすれば、高さ調整はブロック23の交換によって行うこと ができて便利である。また、この実施例では使用していないが、幅方向の調整が 必要な場合は、図5に示したようなスペーサプレート27を適宜使用すればよい。
【0011】 曲げ加工に際しては、ワークWはローラ21と線接触し、上型の降下に伴うワー クWの矢印方向の移動につれてこれと接触しているローラ21も矢印の方向に回転 し、ワークWとローラ21との間には原則的にすべりがないので、すり疵が発生し ないばかりでなく、加工の際の騒音も著しく軽減され、また成形荷重も軽減され るなどの効果もあった。
【0012】 ローラ21の回転に対してはローラホルダ22そのものがすべり軸受となるので、 すべり面には適宜潤滑が必要である。また、ローラ21の回転に伴い、付近の粉塵 や金属粉等がこの軸受面に侵入するおそれがあるので、ローラ21とローラホルダ 22の中間にシール押さえ25によりシール24を取り付けてある。 この実施例における下型2の折り曲げ線方向長さは1250mmであり、図2に示す ようにローラ21は軸方向に5分割して、直径50mm、長さ250mm のものを長さ方向 に直列に並べて取り付け1ユニットとしている。1ユニット内のローラは全長の ものを1本としてもよいが、短いものに分割することにより製作が容易である 磨耗、変形等が生じたときに交換が容易である、などの利点がある。1ユニッ トに相当するプレス能力は 300トンである。
【0013】 鋼管柱などの長尺物などを曲げ加工する場合は、これをさらに複数ユニット並 べればよい。
【0014】
【考案の効果】
本考案によれば、すり疵の発生がなくなるなど加工製品の品質が向上するばか りでなく、加工の際の騒音や荷重が軽減され、型替えなどが減少して生産能率も 向上するなどのすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成を示す正面図である。
【図2】図1のAA矢視図である。
【図3】図1の一部を拡大して示す詳細図である。
【図4】従来の技術を示す正面図である。
【図5】従来の技術における下型の一部を拡大して示す
詳細図である。
【符号の説明】
1 上型(ポンチ) 2 下型(ダイ) 20 ダイホルダ 21 ローラ 22 ローラホルダ 23 ブロック 24 シール 25 シール押さえ 26 下型ライナ 27 スペーサプレート W ワーク

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型が鉛直方向に下降して下型上に載置
    されたワークの曲げ加工を行うプレス機の下型におい
    て、ワークとの接触位置に円筒状のローラをワークとの
    接触面を露出させて回転自在に埋設したことを特徴とす
    るプレス機の下型構造。
  2. 【請求項2】 円筒状のローラが軸方向に複数個に分割
    されている請求項1に記載のプレス機の下型構造。
JP1994010201U 1994-08-18 1994-08-18 プレス機の下型構造 Expired - Lifetime JP3007920U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716416A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Nippondenso Co Ltd エアフィルタ
JP2015193013A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 Jfeスチール株式会社 鋼管の製造方法およびその製造装置

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JPH0716416A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Nippondenso Co Ltd エアフィルタ
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