JP3006708B2

JP3006708B2 - 整容帯付下着

Info

Publication number: JP3006708B2
Application number: JP7340081A
Authority: JP
Inventors: 章高津; 磋利神崎
Original assignee: 株式会社ダッチェス
Priority date: 1995-12-27
Filing date: 1995-12-27
Publication date: 2000-02-07
Anticipated expiration: 2015-12-27
Also published as: JPH09176903A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、婦人用のガード
ル、パンティ、タイツ、ボディスーツ等、下着のボトム
に装着されて人体の腹部、ウェスト部およびヒップ部の
整容を可能にした整容帯付下着に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、腹部とウェスト部を押さえるとと
もに、ヒップアップを図るものとしてはガードルやウェ
ストニッパー等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガードルやウェストニッパー等は、腹部、ウ
ェスト部、ヒップ部および両脚の付け根部等の全体を覆
うパンツ状をなしており、伸縮性生地を用いて腹部の押
えと、ヒップアップを図る機能を持たせる工夫がなされ
ているが、腹部、ヒップ部の全体を覆うために生地の量
を多く要し、また製造工程も複雑であったため、コスト
アップになる等、多くの問題があった。そこで、本件出
願人は実公平７−３０６４３号公報に示されるような、
腹部およびウェスト部を押さえるウェスト帯と、これに
結合されたヒップ部帯の帯状体のみからなる整容帯を提
案し、きわめて低コストの人体の腹部、ウェスト部およ
びヒップ部の整容を可能にした。

【０００４】本発明では、上記低コストの整容帯の長所
をさらに生かして、整容機能のない通常の安価なガード
ルやパンティ等と組み合わせることによって、低コスト
にて人体の腹部、ウェスト部およびヒップ部の整容が可
能で、しかも身体への整容帯の着用位置が常に安定した
効果も有する整容帯付下着を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ガードル、パンティ等下着のボトムの裏
側あるいは表側のウェスト部に配置され身体の腹部およ
びウェスト部を押さえると同時に身体の腹部を引き上げ
るように構成された内面に滑り止め部材を塗着した腹部
およびウェスト部を有する伸縮性生地よりなる環状のウ
ェスト整容帯と、前記ボトムの裏側あるいは表側のヒッ
プ部に配置され身体のヒップ部の下方部に当接して身体
の両側を経て両端部が前記ウェスト整容帯の腹部下縁部
の左右に連結され、かつ内面に滑り止め部材を塗着した
伸縮性生地よりなるヒップ整容帯とからなる整容帯付下
着において、前記ウェスト整容帯をボトムにおけるウェ
スト部の周上に連結するとともに、前記ヒップ整容帯の
ヒップ部の下方部のみをボトムにおけるヒップ部に連結
したことを特徴とするものである。また本発明は、前記
ウェスト整容帯の腹部は下縁部がＶ字状に形成され、内
面の滑り止め部材はＶ字状に複数条並列して点状または
線状に形成してなることを特徴とするものである。また
本発明は、前記前記ヒップ整容帯は、横長の帯状体と
し、両端の腹部下縁部左右から斜め下方に向かうよう連
結されることを特徴とするものである。また本発明は、
前記ヒップ整容帯は、全体が凹状に湾曲形成されたこと
を特徴とするものである。さらに本発明は、ガードル、
パンティ等下着のボトムの裏側あるいは表側のウェスト
部に配置され身体の腹部およびウェスト部を押さえると
同時に身体の腹部を引き上げるように構成された内面に
滑り止め部材を塗着した腹部およびウェスト部を有する
伸縮性生地よりなる環状のウェスト整容帯と、該ウェス
ト整容帯のウェスト部中央より徐々に細くなる褌状体を
延設して該褌状体の前側の先端部を徐々に幅広に形成
し、その先端部を前記ウェスト整容帯の腹部下縁部に連
結し、さらに前記褌状体の下方部に中間部が連結されて
身体のヒップ部の下方部に当接して身体の両側を経て両
端部が前記ウェスト整容帯の腹部下縁部の左右に連結さ
れ、かつ内面に滑り止め部材を塗着した伸縮性生地より
なるヒップ整容帯とからなる整容帯付下着において、前
記ウェスト整容帯をボトムにおけるウェスト部の周上に
連結するとともに、前記ヒップ整容帯のヒップ部の下方
部のみをボトムにおけるヒップ部に連結したことを特徴
とするものである。また本発明は、前記ヒップ整容帯が
幅方向に伸度を異にする複数の帯状体から構成されたこ
とを特徴とするものである。また本発明は、前記ガード
ル、パンティ等下着のボトムのウェスト部に一対の締帯
部を設置することによって、該ウェスト部に胴回り寸法
が調節自在なウェストニッパー機能を持たせたことを特
徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする
ものである。

【０００６】

【実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。図１は本発明の第１実施の形態を
示し、整容帯がコルセット（筒型）ガードルに連結され
た例で、図１（Ａ）は前面図、図１（Ｂ）は後面図、図
１（Ｃ）は整容帯の全体を、図１（Ｄ）はヒップ整容帯
のみを、図１（Ｅ）はヒップ整容帯が着用された側面図
を示している。図１（Ｃ）に示されるのは整容帯であ
り、１はウェスト整容帯、２はヒップ整容帯であり、い
ずれもパワーネット等の伸縮性生地を用いて構成されて
いる。そして、着用時の違和感や表着への影響を避ける
ためには、これらの整容帯としての伸縮性生地のエッヂ
部は原則として折り返されることなく使用されること、
および確実な人体各部の整容を行うためには、整容帯の
伸長時に生地そのものの幅が細くならないこと等から、
伸縮性生地として当初から整容帯としての帯状に形成さ
れた織物あるいはこのような特性を有する編物を採用す
ることが望ましく、これらの採用により比較的自由な設
計形状を得ることができる。ウェスト整容帯１は下縁部
３がＶ字状に形成され、内面に滑り止め部材４を塗着し
た腹部５と該腹部５と一体に環状に形成されたウェスト
部６とからなり、ウェスト部６の内面にも滑り止め部材
４が塗着されている。また腹部５の内面の滑り止め部材
４は、Ｖ字状に複数条並列して点状または線状に形成す
るのが、身体の腹部を上方に引き上げる機能を持たせる
上で好ましい。なお、滑り止め部材４の塗着形状や形態
は種々のものが採用され得、特に限定されるものではな
い。また滑り止め部材４の材質は、ゴムまたは樹脂製の
粘着体を用いる。そして該粘着体はカブレ等のない材質
で、また異物としての違和感がないように点の大きさ、
厚さ等も適切なものとされる。さらに滑り止め部材４は
長期間の使用に耐えるものでなければならない。

【０００７】またヒップ整容帯２については、横長の帯
状体とし、同様に内面に滑り止め部材４が塗着されてお
り、パワーネット等の伸縮性生地や伸縮性レース生地を
用いる。ヒップ整容帯２の両端部２Ａ、２Ａは、腹部５
の下縁部３の左右の前面（原則は前面であるが、裏面に
連結することを妨げるものではない。）から斜め下方に
向かうように該下縁部３に連結される。したがって、ヒ
ップ整容帯２の中間部は人体のヒップ部の下方部に位置
する。前記ヒップ整容帯２の両端部２Ａ、２Ａの腹部５
の下縁部３の左右への連結は縫着等の恒久的な形態によ
っても、ホック等の止具や面ファスナー１Ａ等によって
着脱自在になされてもよいものである。また前記前記ヒ
ップ整容帯２は、図１（Ｄ）に示すように、全体が凹状
に湾曲形成されるように構成してもよい。この構造の場
合は、腹部下縁部３への連結は必然的にヒップ整容帯２
が斜め下方に向かうようになり、ヒップ部の下方部への
当接が確実になり、外れる虞れが減少する。ヒップ整容
帯２は、ヒップを引き上げる最小限の帯状体を構成する
ことから、ヒップ整容帯２における両端部２Ａ、２Ａの
腹部下縁部３への良好な係止を可能とするため、図１
（Ｅ）に示すように、両端部２Ａの幅ｗに対して矢印の
ような力線内に納まるようなバランスされたやや広い幅
Ｗにヒップ整容帯２の中間下部が形成され、そして、ヒ
ップ部の補勢、整容と表着に響かない面と形状を備える
ことが望ましい。さらに、整容帯としての帯状体は、表
着に響かないような球面等の滑らかな立体形状によるシ
ルエットが部分的に採用されて腹部やウェスト部および
ヒップをより自然な形状に整容できるように設計され、
また、着用時に違和感を与えないように人体に対して均
一なパワーが作用すべく、編組織、織組織、さらには複
数の素材の重合、縫合あるいは樹脂加工等によって整容
すべき人体の部位に応じて各種の処理が施されることが
望ましい。

【０００８】本実施の形態では、このように構成された
ウェスト整容帯１とヒップ整容帯２の両方を、図１
（Ａ）および（Ｂ）に示すように、整容機能のない通常
の安価なガードル２０の裏側のウェスト部２１あるいは
ヒップ部２２に連結して装着するものである。ガードル
ウェスト部２１の裏側には、環状のウェスト整容帯１が
縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や面フ
ァスナー等によって着脱自在な形態によるウェスト連結
部１３によって全周あるいは半周もしくは周上の一部が
連結され、またはガードルヒップ部２２の裏側には身体
のヒップ部の下方部に当接して身体の両側を経て両端部
２Ａ、２Ａが前記ウェスト整容帯１の腹部下縁部３の左
右に連結される形態にてヒップ整容帯２が少なくともヒ
ップ部の下方部のみを縫着等の恒久的な形態、あるいは
ホック等の止具や面ファスナー等によって着脱自在な形
態によるヒップ連結部１４によって連結されるものであ
る。本発明では、前記ヒップ整容帯２が連結部１４によ
ってガードル等下着２０に連結された場合でも、ウェス
ト整容帯１とヒップ整容帯２の端部２Ａとの連結位置す
なわち長さ調節が可能な形態、例えばウェスト周りの半
周あるいは周上の一部の連結部１３によってウェスト整
容帯１を下着２０に連結することもできる。すなわち、
ウェスト整容帯１とヒップ整容帯２の両方をガードル等
下着２０に連結することも可能である。

【０００９】このような構成によって、従来のガードル
のように腹部からウェスト部さらにはヒップ部全体を覆
うものとは全く相違し、それらの部分の全体を覆うのは
整容機能のない低廉なガードル生地で充分であり、整容
機能を有する高価な整容帯は腹部、ウェスト部およびヒ
ップ部のみであるために、従来の高価なガードルと同等
の整容効果のあるガードルが低コストで得られる。ま
た、ウェスト整容帯１の腹部５やウェスト部６の内面に
は滑り止め部材４が塗着されているため、腹部およびウ
ェストの押えのみではなく、ウェスト整容帯１が身体の
腹部およびウェストからずれる虞れはなく、しかも腹部
５の下縁部３をＶ字状とし、内面の滑り止め部材４もＶ
字状に並列して数条塗着した場合には、身体の腹部を引
き上げる作用を助長すると同時に、腹部下縁部３の左右
にヒップ整容帯２の両端部２Ａ、２Ａが連結されている
ので、腹部が妄りに身体の上方へ移動することがない。
さらに腹部が上昇しようとすれば、ヒップ部の下方部に
当接しているヒップ整容帯２もヒップアップ効果を助長
できることとなる。さらに、これらのウェスト整容帯１
およびヒップ整容帯２の両方が、ガードル２０のウェス
ト部の周上およびヒップ部の下方部のみに連結されてい
るので、ガードル２０を自然な形で着用すれば、そのま
まこれらの整容帯の身体への着用位置が常に安定し、位
置ずれや着用の度に整容帯の位置決めをする煩わしさか
ら開放され、整容帯のみを着用する場合に比較してきわ
めて有用である。

【００１０】図２は本発明の第２実施の形態を示し、図
２（Ａ）は前面図、図２（Ｂ）は後面図である。本実施
の形態も前記第１実施の形態と同様に整容帯がガードル
に連結された例であるが、本実施の形態ではウェスト整
容帯１およびヒップ整容帯２がガードル２０のウェスト
部２１およびヒップ部２２の表側にそれぞれ連結されて
装着された例である。整容機能のない通常の安価なガー
ドル２０の表側に前記第１実施の形態と同様の材質およ
び形状のウェスト整容帯１およびヒップ整容帯２が、縫
着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や面ファ
スナー等によるウェスト連結部１３やヒップ連結部１４
によって連結されるもので、それらの構成は前記実施の
形態と同様なので、その詳細な説明は省略する。本実施
の形態では、各整容帯１、２の内面に滑り止め部材４を
塗着してガードル生地を介して身体の整容を行うことも
できるが、図示のように各整容帯に対応する部分のガー
ドル生地の内面に滑り止め部材４を塗着してもよい。な
お、本実施の形態では、ヒップ整容帯２の両端部２Ａ、
２Ａはウェスト整容帯１の腹部下縁部３の表側の左右に
縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や面フ
ァスナー１Ａ等で連結されるものである。本実施の形態
では、各整容帯が直接肌に触れることがないので、整容
帯の汚れを最小限にすることができる。なお、本実施の
形態の下着としてガードルのみの例を説明したが、パン
ティ、タイツ、ボディスーツ等の下着のボトムに採用で
きることは言うまでもない。

【００１１】図３は本発明の第３実施の形態を示すもの
で、前記実施の形態と同様にガードルに採用した例で、
図３（Ａ）は後面図、図３（Ｂ）は整容帯のみを示す。
本実施の形態のものは、ガードル２０の裏側のウェスト
部に前記第１実施の形態と同様に、身体の腹部およびウ
ェスト部を押さえると同時に身体の腹部を引き上げるよ
うに構成された内面に滑り止め部材を塗着した腹部５お
よびウェスト部６を有する伸縮性生地よりなる環状のウ
ェスト整容帯１を連結するとともに、該ウェスト整容帯
１のウェスト部６中央より徐々に細くなる褌状体８を延
設して該褌状体８の前側の先端部を徐々に幅広に形成
し、その先端部を前記ウェスト整容帯１の腹部下縁部３
に縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や面
ファスナー等で連結し、さらに前記褌状体８の下方部に
身体のヒップ部７の下方部に当接して身体の両側を経て
両端部２Ａ、２Ａが前記ウェスト整容帯１の腹部下縁部
５の左右に縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の
止具や面ファスナー等で連結され、かつ内面に滑り止め
部材４を塗着した伸縮性生地よりなるヒップ整容帯２の
中間部を重なり部９によって連結したものである。これ
によって、褌状体８は重なり部９でヒップ整容帯２と連
結されているため、ヒップ整容帯２は前後方向に引っ張
られる状態となり、ヒップ整容帯２が身体のヒップ部７
の下方部の当接位置から外れるのが有効に防止できる。

【００１２】図４は本発明の第４実施の形態を示し、図
４（Ａ）は前面図、図４（Ｂ）は側面図、図４（Ｃ）は
整容帯のみを示す。本実施の形態のものは、ガードル２
０の裏側のウェスト部に前記第１実施の形態と同様に、
図４（Ｃ）のような整容帯つまり、身体の腹部およびウ
ェスト部を押さえると同時に身体の腹部を引き上げるよ
うに構成された内面に滑り止め部材４を塗着した腹部５
およびウェスト部６を有する伸縮性生地よりなる下縁部
がＶ字状に形成された環状のウェスト整容帯１を縫着等
の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や面ファスナ
ー等によるウェスト連結部１３によって連結するととも
に、該ウェスト整容帯１の左右にそれぞれ一端２Ａ、２
Ａが縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具や
面ファスナー等により連結されるとともに、中間部がそ
れぞれ人体のヒップ部７の下方部に当接し、他端１２
Ｌ、１２Ｒが前記一端２Ａ、２Ａの腹部下縁部３左右の
連結位置より下方の側部に、同様に縫着等の恒久的な形
態、あるいはホック等の止具や面ファスナー等により連
結されて、それぞれ脚穴１１Ｌ、１１Ｒを環状に形成し
てなる一対のヒップ整容帯１０Ｌ、１０Ｒを設けたもの
である。これによって、脚穴１１Ｌ、１１Ｒを一対のヒ
ップ整容帯１０Ｌ、１０Ｒに形成して脚の付け根に装着
することにより、これらのヒップ整容帯１０Ｌ、１０Ｒ
が人体のヒップ部７の下方部の位置からずれることが全
くなくなり、ヒップアップの効果を高めることができ
る。

【００１３】図５は本発明の第５実施の形態を示すもの
で、前記第１実施の形態と同様のウェスト整容帯１およ
びヒップ整容帯２がタイツ３０の裏側のウェスト部３１
およびヒップ部３２にそれぞれ縫着等の恒久的な形態、
あるいはホック等の止具や面ファスナー等によりウェス
ト連結部１３およびヒップ連結部１４により連結されて
装着された例である。図６は本発明の第６実施の形態を
示すもので、図６（Ａ）は前記図３の第３実施の形態と
同様の褌状体８を有するウェスト整容帯１およびヒップ
整容帯２がパンティ４０の裏側のウェスト部４１および
ヒップ部４２にそれぞれ縫着等の恒久的な形態、あるい
はホック等の止具や面ファスナー等によりウェスト連結
部１３およびヒップ連結部１４により連結されて装着さ
れた例である。なお、本実施の形態では褌状体８を有す
るため、ヒップ整容帯２はヒップ連結部１４により連結
されなくても脱落する虞れがないので、ヒップ連結部１
４を省略することができる。また図６（Ｂ）のようにマ
チ付タイプでは、ウェスト整容帯１とヒップ整容帯２の
両端部２Ａとの連結位置の調節を可能とするためヒップ
連結部１４を原則とするが、ウェスト連結部１３を背面
ウェスト側半周に設けてフロント部を開閉自在構造とし
てもよい。図７は本発明の第７実施の形態を示すもの
で、前記図３の第３実施の形態と同様の褌状体８を有す
るウェスト整容帯１およびヒップ整容帯２がボディスー
ツ５０の裏側のウェスト部５１およびヒップ部５２にそ
れぞれ縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の止具
や面ファスナー等によりウェスト連結部１３およびヒッ
プ連結部１４により連結されて装着された例である。本
実施の形態でも前記実施の形態と同様に、褌状体８の存
在により、ヒップ整容帯２におけるヒップ連結部１４を
省略することができる。

【００１４】図８は本発明の第８実施の形態を示すもの
で、前記図３の第３実施の形態と同様の褌状体８を有す
るウェスト整容帯１およびヒップ整容帯２がウェストニ
ッパー６０の裏側のウェスト部６１およびヒップ部６２
にそれぞれ縫着等の恒久的な形態、あるいはホック等の
止具や面ファスナー等によりウェスト連結部１３および
ヒップ連結部１４により連結されて装着された例であ
る。特に、本実施の形態では、前記ヒップ整容帯２が幅
方向に伸度を異にする複数の帯状体２Ｓ（伸度の大きい
ソフト帯状体）、２Ｍ（中程度の伸度の帯状体）および
２Ｈ（伸度の小さいハード帯状体）から構成され、人体
のヒップの下方部でのヒップの確実な確保を可能にする
とともに、伸度の急変を解消して着用者に違和感を感じ
させないようにすることができる。なお、前記複数の帯
状体２における伸度の組合せは種々のものが採用でき、
例えば、中央のものをハードにしてその上下両側のもの
をソフトにしてもよい。さらに、前記ガードル、パンテ
ィ等下着のボトムのウェスト部６１に、複数列のホック
雌片１５Ｌと選択的に係合されるホック雄片１５Ｒを対
向端部に設けた一対の締帯部６３Ｌ、６３Ｒを設置する
ことによって、該ウェスト部６１に胴回り寸法が調節自
在なウェストニッパー機能を持たせたものである。これ
によって、よりきめ細かな整容が可能になった。

【００１５】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明の趣旨の範囲内において、ガードル、パン
ティ等ボトム下着の形状、材質、ウェスト整容帯および
ヒップ整容帯の幅、形状、長さ、滑り止め部材の材質、
塗着形態、配列形態、ウェスト整容帯とヒップ整容帯と
の連結形態、下着と各整容帯との連結形態等については
適宜選択できるものであることは言うまでもない。ま
た、整容帯において低伸縮部を形成するのに伸縮性生地
あるいは裏地にジグザグ部を呈するごとく低伸縮性糸を
編み込んでもよい。また、低伸縮部を異なった色に彩色
して商品としての識別やデザイン的な変化を楽しむこと
も可能である。

【００１６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、従来のガードルのように腹部からウェスト部さら
にはヒップ部全体を覆うものとは全く相違し、それらの
部分の全体を覆うのは整容機能のない低廉なガードル生
地で充分であり、整容機能を有する高価な整容帯は腹
部、ウェスト部およびヒップ部のみであるために、従来
の高価なガードルと同等の整容効果のあるガードルが低
コストで得られる。また、ウェスト整容帯の腹部やウェ
スト部の内面には滑り止め部材が塗着されているため、
腹部およびウェストの押えのみではなく、ウェスト整容
帯が身体の腹部およびウェストからずれる虞れはなく、
しかも腹部の下縁部をＶ字状とし、内面の滑り止め部材
もＶ字状に並列して数条塗着した場合には、身体の腹部
を引き上げる作用を助長すると同時に、腹部下縁部の左
右にヒップ整容帯の両端部が連結されているので、腹部
が妄りに身体の上方へ移動することがない。さらに腹部
が上昇しようとすれば、ヒップ部の下方部に当接してい
るヒップ整容帯もヒップアップ効果を助長できることと
なる。さらに、これらのウェスト整容帯およびヒップ整
容帯のうち少なくともいずれか一方あるいは両方が、ガ
ードル等下着の所定位置に連結されているので、ガード
ルを自然な形で着用すれば、そのままこれらの整容帯の
身体への着用位置が常に安定し、位置ずれや着用の度に
整容帯の位置決めをする煩わしさから開放され、整容帯
のみを着用する場合に比較してきわめて有用である。

【００１７】また、ウェスト整容帯およびヒップ整容帯
のうち少なくともいずれか一方をガードル等下着の表側
に連結して装着するならば、各整容帯が直接肌に触れる
ことがないので、整容帯の汚れを最小限にすることがで
きる。さらに、ウェスト整容帯の腹部下縁部とウェスト
部との間に褌状体を設置し、重なり部によってヒップ整
容帯と連結するならば、ヒップ整容帯は前後方向に引っ
張られる状態となり、ヒップ整容帯が身体のヒップ部の
下方部の当接位置から外れるのが有効に防止できる。さ
らにまた、ウェスト整容帯の左右にそれぞれ一端が連結
されるとともに、中間部がそれぞれ人体のヒップ部の下
方部に当接し、他端が前記一端の腹部下縁部左右の連結
位置より下方の側部に連結されて、それぞれ脚穴を環状
に形成してなる一対のヒップ整容帯を設けるならば、脚
穴を一対のヒップ整容帯に形成して脚の付け根に装着す
ることにより、これらのヒップ整容帯が人体のヒップ部
の下方部の位置からずれることが全くなくなり、ヒップ
アップの効果を高めることができる。

【００１８】また、前記ヒップ整容帯が幅方向に伸度を
異にする複数の帯状体から構成すれば、人体のヒップの
下方部でのヒップの確実な確保を可能にするとともに、
伸度の急変を解消して着用者に違和感を感じさせないよ
うにすることができる。さらに、前記ガードル等下着の
ボトムのウェスト部に、一対の締帯部を設置することに
よって、該ウェスト部に胴回り寸法が調節自在なウェス
トニッパー機能を持たせれば、ウェスト部のよりきめ細
かな整容が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の整容帯付下着の第１実施の形態を示
す。

【図２】本発明の整容帯付下着の第２実施の形態を示
す。

【図３】本発明の整容帯付下着の第３実施の形態を示
す。

【図４】本発明の整容帯付下着の第４実施の形態を示
す。

【図５】本発明の整容帯付下着の第５実施の形態を示
す。

【図６】本発明の整容帯付下着の第６実施の形態を示
す。

【図７】本発明の整容帯付下着の第７実施の形態を示
す。

【図８】本発明の整容帯付下着の第８実施の形態を示
す。

【符号の説明】

１ウェスト整容帯１Ａ面ファスナー２ヒップ整容帯２Ａ端部３下縁部４滑り止め部材５腹部６ウェスト部７ヒップ部８褌状体９重なり部１０ヒップ整容帯１１脚穴１２他端１３ウェスト連結部１４ヒップ連結部２０ガードル２１ガードルウェスト部２２ガードルヒップ部３０タイツ３１タイツウェスト部３２タイツヒップ部４０パンティ４１パンティウェスト部４２パンティヒップ部５０ボディスーツ部５１ボディスーツウェスト部５２ボディスーツヒップ部６３締帯部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平６−173101（ＪＰ，Ａ) 特開平８−74104（ＪＰ，Ａ) 実開平６−76305（ＪＰ，Ｕ) 実公平７−30643（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A41C 1/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ガードル、パンティ等下着のボトムの裏
側あるいは表側のウェスト部に配置され身体の腹部およ
びウェスト部を押さえると同時に身体の腹部を引き上げ
るように構成された内面に滑り止め部材を塗着した腹部
およびウェスト部を有する伸縮性生地よりなる環状のウ
ェスト整容帯と、前記ボトムの裏側あるいは表側のヒッ
プ部に配置され身体のヒップ部の下方部に当接して身体
の両側を経て両端部が前記ウェスト整容帯の腹部下縁部
の左右に連結され、かつ内面に滑り止め部材を塗着した
伸縮性生地よりなるヒップ整容帯とからなる整容帯付下
着において、前記ウェスト整容帯をボトムにおけるウェ
スト部の周上に連結するとともに、前記ヒップ整容帯の
ヒップ部の下方部のみをボトムにおけるヒップ部に連結
したことを特徴とする整容帯付下着。
【請求項２】前記ウェスト整容帯の腹部は下縁部がＶ
字状に形成され、内面の滑り止め部材はＶ字状に複数条
並列して点状または線状に形成してなることを特徴とす
る請求項１に記載の整容帯付下着。
【請求項３】前記前記ヒップ整容帯は、横長の帯状体
とし、両端の腹部下縁部左右から斜め下方に向かうよう
連結されることを特徴とする請求項１に記載の整容帯付
下着。
【請求項４】前記ヒップ整容帯は、全体が凹状に湾曲
形成されたことを特徴とする請求項１に記載の整容帯付
下着。
【請求項５】ガードル、パンティ等下着のボトムの裏
側あるいは表側のウェスト部に配置され身体の腹部およ
びウェスト部を押さえると同時に身体の腹部を引き上げ
るように構成された内面に滑り止め部材を塗着した腹部
およびウェスト部を有する伸縮性生地よりなる環状のウ
ェスト整容帯と、該ウェスト整容帯のウェスト部中央よ
り徐々に細くなる褌状体を延設して該褌状体の前側の先
端部を徐々に幅広に形成し、その先端部を前記ウェスト
整容帯の腹部下縁部に連結し、さらに前記褌状体の下方
部に中間部が連結されて身体のヒップ部の下方部に当接
して身体の両側を経て両端部が前記ウェスト整容帯の腹
部下縁部の左右に連結され、かつ内面に滑り止め部材を
塗着した伸縮性生地よりなるヒップ整容帯とからなる整
容帯付下着において、前記ウェスト整容帯をボトムにお
けるウェスト部の周上に連結するとともに、前記ヒップ
整容帯のヒップ部の下方部のみをボトムにおけるヒップ
部に連結したことを特徴とする整容帯付下着。
【請求項６】前記ヒップ整容帯が幅方向に伸度を異に
する複数の帯状体から構成されたことを特徴とする請求
項１ないし５のいずれかに記載の整容帯付下着。
【請求項７】前記ガードル、パンティ等下着のボトム
のウェスト部に一対の締帯部を設置することによって、
該ウェスト部に胴回り寸法が調節自在なウェストニッパ
ー機能を持たせたことを特徴とする請求項１ないし６の
いずれかに記載の整容帯付下着。