JP3006210U - 携帯用ティシュペーパーの保管箱及びその台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 携帯用ティシュペーパーを家庭内及び車内並
びに勤務先で定置形として保管し使用する。 【構成】 箱上面に取出口を設けてなる携帯用ティシュ
ペーパー２の保管箱１において、携帯用ティシュペーパ
ー２を上面に載せる水平な台部１８と、台部１８の対向
する２辺から下方にジグザグ状に延設され弾性を有する
一対の脚片とからなる紙製の押上げ体１７を備え、箱内
部に収容される携帯用ティシュペーパー２と箱底面の間
に押上げ体１７を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自分で購入した、あるいは、街で広告用として無料で配布されている 携帯用ティシュペーパーを、家庭内及び車内並びに勤務先で保管し使用するため の携帯用ティシュペーパーの保管箱及びその台紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、携帯用ティシュペーパーの携帯用としてのケース、あるいは、袋があっ た。両者とも１袋乃至２袋程度収容できる大きさで、ケースは樹脂製のコンパク ト形になっていて上ケースに取出口が設けられ、袋は携帯用ティシュペーパーの ビニール製の包装袋と略同じ形の布あるいはビニール、あるいは、皮製の袋にな っていて上面中央部が割れるようになっている。また携帯用ティシュペーパーは １０枚程度を１組としてビニール製の包装袋に収容されており、その１枚１枚の ティシュペーパーはそれぞれ独立して折畳まれて積重ねられていて、包装袋上面 の取出口から１枚取出しても、次の１枚の端部が取出口から引出されるようには なっていない。

【０００３】 一方、家庭内及び車内並びに勤務先に置いて使用する通常の箱入りのティシュ ペーパーがあり、このティシュペーパーは折畳み方法を工夫することによって箱 上面の取出口から１枚取出すと、次の１枚の端部が取出口から引出されるように なっている。また、ティシュペーパーが残り少なくなると取出し難いという欠点 を補うために、ティシュペーパーの箱底面は部分的に限定線に沿って切起しでき るようになっており、その切起し片により箱内部のティシュペーパーを箱上面近 くに持上げ支持できるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

最近では広告用としてティシュペーパーを無料で配布することが盛んに行われ ており、１個人が所有する数もかなり多くなり、また広告内容によっては使用す る際に体裁が悪いティシュペーパーも多くある。このように、余ったり、体裁が 悪い携帯用ティシュペーパーを家庭内及び車内並びに勤務先でバラバラで保管す ることは問題がある。これを解決する手段として、先ず従来の携帯用のケース、 あるいは、袋を用いることが考えられるが、収容量並びに取扱い面で適用できな い。そこで、通常の定置形のティシュペーパーと同様に、箱に収容して使用する ことが好ましいが、携帯用ティシュペーパーは、箱上面の取出口から１枚取出し ても、次の１枚の端部が取出口から引出されることがないので、残量が少なくな ればなるほど取出し難くなり、これは従来のような使い捨ての箱底面の切起し片 では解決することはできない。

【０００５】 また、携帯用のティシュペーパーの保管箱として単体で販売することもできる が、商品価値の面でやや疑問がある。一方、広告用の携帯用ティシュペーパーに 付けて無料で配布することもできるがコスト的に問題がある等、流通販路を確保 し難い面がある。

【０００６】 本考案は、上記の機能上の問題点並びに商業上の問題点に鑑みてなされたもの であり、その目的とするところは、余ったり、体裁の悪い携帯用ティシュペーパ ーを家庭内及び車内並びに勤務先で定置形として保管し使用することができ、且 つ、残量に関係なく取出しを容易に行うことができ、さらに、流通販路を適正に 確保することができる携帯用ティシュペーパーの保管箱及びその台紙を提供しよ うとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における携帯用ティシュペーパーの保管箱 は、箱上面に取出口を設けてなる携帯用ティシュペーパーの保管箱において、携 帯用ティシュペーパーを上面に載せる水平な台部と、台部の対向する２辺から下 方にジグザグ状に延設され弾性を有する一対の脚片とからなる紙製の押上げ体を 備え、箱内部に収容される携帯用ティシュペーパーと箱底面の間に押上げ体を設 けてなるものである。

【０００８】 そして、取出口を設けた箱上面を開閉自在に形成することが好ましい。

【０００９】 また、台紙は限定線に沿って保管箱用台紙部を切抜く余剰部分を有する１枚の 台紙であって、限定線に沿って切抜く押上げ体用台紙部を余剰部分に設けること が好ましい。

【００１０】 また、台紙表面に情報伝達手段を有することが好ましい。

【００１１】 また、情報伝達手段は印刷が好ましい。

【００１２】 また、箱組立て後も情報伝達が適正に行えるような印刷がより好ましい。

【００１３】

【作 用】

携帯用ティシュペーパーはビニール製の包装袋に入れた状態、あるいは、袋か ら取出した状態で保管箱の押上げ体の上方で収容され、家庭内及び車内並びに勤 務先で定置形のティシュペーパーとして保管され使用される。そして、収容残量 が少なくなるに連れて押上げ体の脚片が伸び、ティシュペーパーを取出口を設け た箱上面側に押上げる。

【００１４】 保管箱の台紙は雑誌の一部として挾み込まれたり、パンフレット等として使用 され、流通販路に載せられる。

【００１５】

【実施例】

実施例を図面を参照して説明する。図１乃至図６において、保管箱（１）はビ ニール製の包装袋に入れた状態の携帯用ティシュペーパー（２）と略同じ縦横の 長さを有し、４袋程度上下に積重ねた状態で収容することができる深さを有する 四角形の箱であり、詳しくは、４方を囲う４枚の側壁である正面板（３）及び背 面板（４）及び左右側板（５）（６）と、底面を閉塞する底板（７）と、上面を 閉塞する開閉自在な蓋板（８）とからなり、蓋板（８）の中央部には長円形の取 出口（９）が設けられている。該取出口（９）両側の半円弧部に当接する部分を 連続した切込み（１０）とし、左右の切込み（１０）の各端部を結ぶ直線部を非 連続のミシン目（１１）とし、これら切込み（１０）及びミシン目（１１）を介 して蓋板（８）の中央部を長円形に切抜くことにより取出口（９）が開口される 。その切抜き部分の中央で長手方向には予め切込み（１２）が設けられ、切抜き 部分の左右半円弧部を蓋板（８）から切裂くと共に、切抜き部分を中央の切込み （１２）を介して２つに分割することにより、取出口（９）を閉塞する開閉自在 な一対の蓋片（１３）を有する取出口（９）を形成することもでき、この場合、 取出口（９）からのほこりの侵入等が防止できる。蓋付きの取出口（９）とする か、蓋なしの取出口（９）とするかは使用者によって適宜選択される。

【００１６】 なお、図中（１４）は蓋板（８）の開閉側端縁に設けて、正面板（３）の内側 上部に差込み蓋板（８）を閉保持させる差込み片、（１５）は左右側板（５）（ ６）の上縁に設けて蓋板（８）の内側左右側端部に係止させ蓋板（８）の箱内部 への落込みを防止する左右フラップで、各フラップ（１５）の先端側縁中央部に は円弧状の凹み部分（１６）から設けられ、取出口（９）に各フラップ（１５） の先端側がかかるのを防止している。

【００１７】 押上げ体（１７）は携帯用ティシュペーパー（２）と略同じ縦横の長さを有す る四角形の水平な台板（１８）と、台部の対向する２辺から下方にジグザグ状に 延設され弾性を有する一対の脚片（１９）とからなる。各脚片（１９）は最も縮 まった状態で台部（１７）を保管箱（１）の内側底部に支持する一方、最も伸び た状態で台部（１７）を保管箱（１）の内側上部に支持することができるように 、弾性（伸縮性）が与えられる。

【００１８】 而して、図１のように保管箱（１）を組立てた後、蓋板（８）を開放して保管 箱（１）内部に先ず押上げ体（１７）を入れ、その後、１乃至３袋分の携帯用テ ィシュペーパー（２）をビニール製の包装袋に入れたまま、あるいは包装袋から 取出した状態で保管箱（１）内部の押上げ体（１７）の台板（１８）の上面に載 せ、蓋板（８）を閉じると共に、蓋板（８）に取出口（９）を開設し、図２及び 図３の使用状態で携帯用ティシュペーパー（２）を家庭内及び車内並びに勤務先 で定置形のティシュペーパーと同様に保管し、また取出口（９）より１枚づつ取 出して使用する。ここで、ビニール製の包装袋に入れたまま携帯用ティシュペー パー（２）を収容する場合には、最上段の包装袋の中央にある破断用ミシン目（ ２ａ）を介して予め取出口を開設し、その包装袋の取出口を保管箱（１）の取出 口（９）に対応させるように収容する。

【００１９】 そして、図４乃至図６に示すように、保管箱（１）に収容された携帯用ティシ ュペーパー（２）の最初の量に応じて、押上げ体（１７）は一対の脚片（１９） を伸縮させて、収容された携帯用ティシュペーパーの量（厚みに）に対応する収 容空間を保管箱（１）に形成すべく台板（１８）の支持高さを調節すると共に、 この台板（１８）は一対の脚片（１９）の弾性で常時上方に弾圧されているので 、使用中の携帯用ティシュペーパー（２）の残量に応じて順次高さが高くなって 行く。これにより次に取出す最上の携帯用ティシュペーパー（２）が常に蓋板（ ８）の内面に接する位の位置に押上げされることになり、取出しが容易に行える 。

【００２０】 図７において、上記保管箱（１）の台紙（２０）は規格サイズであるＡ３サイ ズの大きさ及び形状を有し、詳しくは、限定線に沿って保管箱用台紙部（２１） を切抜く余剰部分を有する１枚の台紙であって、限定線に沿って切抜く押上げ体 用台紙部（２２）を余剰部分に設けてある。またその他の余剰部分にも適宜形状 に切抜く切抜き部（２３）を設けることができ、一例としてはがきとして使用す る切抜き部（２３）を示してある。

【００２１】 そして、上記の台紙（２０）の一方あるいは両方の表面に情報伝達手段として の各種模様、文字等の印刷を施すことにより、該台紙（２０）を雑誌の一部とし て挾み込んだり、パンフレット等として使用できるようにしている。

【００２２】 尚、台紙（２０）自体の第１の機能である情報伝達が妨げられないように、該 台紙（２０）から保管箱（１）を組立てた後も、広告等の情報伝達が継続して行 えるような印刷が最も好ましい。また切抜き部（２３）をはがきとして使用する 場合には、その切抜き部（２３）にははがきの様式が印刷される。

【００２３】 而して、流通販路に載せられて手元に届いた上記の台紙（２０）から、図８乃 至図１０に示すように、保管箱用台紙部（２１）と、押上げ体用台紙部（２２） と、はがき部（２３）を切抜き、はがき部（２３）はそのままはがきとして使用 する。

【００２４】 図８において、保管箱用台紙部（２１）は、長尺側の側壁である正面板（３） 及び背面板（４）と短尺側の側壁である左右側板（５）（６）を横一列に連結し ている。詳しくは、左側から右側板（６）、正面板（３）、左側板（５）、背面 板（４）の順に折目（２４）（２５）（２６）を介して横一列に連結している。 右端の背面板（４）の右側縁には折目（２７）を介してのり代（２８）を連設し ている。また左右側板（５）（６）の上端には折目（２９）を介して上フラップ （１５）がそれぞれ連設され、左右側板（５）（６）の下端に折目（３０）を介 して下フラップ（３１）を連設している。さらに背面板（４）の上端に折目（３ ２）を介して蓋板（８）が連設され、蓋板（８）の上縁に折目（３３）を介して 差込み片（１４）が連設されている。またさらに背面板（４）の下縁に折目（３ ４）を介して底板（７）が連設され、底板（７）の下縁に折目（３５）を介して 差込み片（３６）を連設している。

【００２５】 保管箱用台紙（２１）は図８の展開状態から、仮想線に示すように、折目（２ ８）を介してのり代片（２８）を背面板（４）上面に折返すと共に、折目（２１ ）を介して左側板（５）及び背面板（４）の上面に右側板（６）及び正面板（３ ）を一体的に折返し、のり代片（２７）に右側板（６）を接着固定させ、保管箱 （１）の側壁を形成する。この後、左右側板（５）（６）下縁の下フラップ（３ １）を折目（３０）を介してそれぞれ内側に折曲げると共に、背面側（４）下縁 の底板（７）を折目（３４）を介して内側に折曲げ、保管箱（１）の底面を形成 する。これにより、図１の状態に保管箱（１）が組立てられるものである。

【００２６】 尚、底板（７）はこの開閉側端縁の差込み片（３６）を正面板（３）の内側下 部に差込むことにより閉保持され、底板（７）の箱内部への落込みが左右の下フ ラップ（３１）で防止されている。また底板（７）の差込み片（３６）と正面板 （３）及び底板（７）と左右の下フラップ（３１）を接着固定し、永久固着させ てもよい。

【００２７】 図９において、押上げ体用台紙部（２２）は中央に台板（１８）が形成され、 その台板（１８）の両側縁に折目（３７）を介して脚片（１９）が連設され、脚 片（１９）にこれを３等分すべく折目（３７）と平行な折目（３８）を２本形成 している。

【００２８】 押上げ体用台紙（２２）は台板（１８）両側の脚片（１９）を折目（３７）を 介して下方に折曲げると共に、折目（３７）（３８）によって３等分された脚片 （１９）を内外に交互に折曲げ、脚片（１９）をジグザグ状に形成して弾性を与 える。

【００２９】 尚、台紙（２０）から保管箱用台紙部（２１）及び押上げ体用台紙部（２２） 及び切抜き部（２３）を切抜きできるように、これらの各外形線に沿って不連続 の切込みが入れられている。

【００３０】 また図７において、図中（４０）は台紙（２０）を二つ折りする場合に付けら れる折目で、この折目（４０）が各台紙部（２１）（２２）及び切込み部（２３ ）に入らないように、折目（４０）に沿って各台紙部（２１）（２２）及び切込 み部（２３）の折目を設けている。

【００３１】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果がある。

【００３２】 請求項１の携帯用ティシュペーパーの保管箱においては、携帯用ティシュペー パーを家庭内及び車内並びに勤務先で体裁よく保管し、また収容した携帯用ティ シュペーパーを収容量及び残量に関係なく容易に取出すことができ、従来では問 題となっていた携帯用ティシュペーパーの取扱いが問題なく取扱うことができる 。

【００３３】 請求項２の携帯用ティシュペーパーの保管箱においては、取出口を設けた箱上 面が開閉するから、内部に押上げ体と共に収容する携帯用ティシュペーパーの収 容及び補給を容易に行うことができる。

【００３４】 請求項３乃至５の携帯用ティシュペーパーの保管箱の台紙においては、該台紙 を雑誌の一部として挾込んだり、パンフレット等として使用することができ、保 管箱を大きな流通販路に載せることができ、大量生産によるコストの低下を容易 に図ることができると共に、台紙をパンフレットとして使用したときに保管箱と いう付加価値がついているために、直ちに廃棄されることなく、広告を保管箱の 表面で継続して行うことができ、保管箱及び台紙の間で相乗効果が発生する。

【図面の簡単な説明】

【図１】保管箱とそれに収容される押上げ体及び携帯用
ティシュヘーパーを取出した状態の斜視図。

【図２】蓋付きの取出口を有する使用状態の保管箱の斜
視図。

【図３】蓋なしの取出口を有する使用状態の保管箱の斜
視図。

【図４】３袋分の携帯用ティシュペーパーを収容した状
態の保管箱の断面図。

【図５】２袋分の携帯用ティシュペーパーを収容した状
態の保管箱の断面図。

【図６】１袋分の携帯用ティシュペーパーを収容した状
態の保管箱の断面図。

【図７】保管箱の台紙の展開図。

【図８】保管箱用台紙部の展開図。

【図９】押上げ体用台紙部の展開図。

【図１０】切抜き部（はがき）の表面図。

【符号の説明】

（１） 保管箱 （２） 携帯用ティシュペーパー （９） 取出口 （１７） 押上げ体 （１８） 台部 （１９） 脚部 （２０） 台紙 （２１） 保管箱用台紙部 （２２） 押上げ体用台紙部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱上面に取出口を設けてなる携帯用ティ
   シュペーパーの保管箱において、携帯用ティシュペーパ
   ーを上面に載せる水平な台部と、台部の対向する２辺か
   ら下方にジグザグ状に延設され弾性を有する一対の脚片
   とからなる紙製の押上げ体を備え、箱内部に収容される
   携帯用ティシュペーパーと箱底面の間に押上げ体を設け
   てなる携帯用ティシュペーパーの保管箱。
2. 【請求項２】 取出口を設けた箱上面が開閉自在に形成
   されている請求項１記載の携帯用ティシュペーパーの保
   管箱。
3. 【請求項３】 限定線に沿って保管箱用台紙部を切抜く
   余剰部分を有する１枚の台紙であって、限定線に沿って
   切抜く押上げ体用台紙部を余剰部分に設けてなる請求項
   １記載の携帯用ティシュペーパーの保管箱の台紙。
4. 【請求項４】 表面に情報伝達手段を有してなる請求項
   ３記載の携帯用ティシュペーパーの保管箱の台紙。
5. 【請求項５】 情報伝達手段が印刷である請求項４記載
   の携帯用ティシュペーパーの保管箱の台紙。