JP3004572U - ダストコントロールマット - Google Patents

ダストコントロールマット

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JP3004572U
JP3004572U JP1994005125U JP512594U JP3004572U JP 3004572 U JP3004572 U JP 3004572U JP 1994005125 U JP1994005125 U JP 1994005125U JP 512594 U JP512594 U JP 512594U JP 3004572 U JP3004572 U JP 3004572U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感触、風合いが良好であり、且つ、“ヘタ
リ”及び毛羽立ち等が少なく、汚れ除去性が大きい、と
いう性能を兼ね備えたダストコントロールマットを提供
する。 【構成】 ポリアミド系長繊維捲縮加工糸をパイル糸と
するダストコントロールマットにおいて、単糸繊度の異
なる二種の加工糸を用い、両加工糸を基布に差し込みル
ープパイルを形成し、裏面にゴム材層を配置したタフト
マットを形成するに、各々の加工糸で形成される一辺が
1〜5cmのタフトを隣接し、該隣接物を一単位とした
場合、各単位をタフトが上下左右に交互に配列するよう
形成したダストコントロールマット、および、その際、
単糸繊度の異なる二種の加工糸のうち単糸繊度の大きい
加工糸が、その繊維断面が三角形状であるダストコント
ロールマット。 【効果】 風合い、感触に優れると同時に剛性、耐摩耗
性、汚れ落とし性にも優れ、且つ、濃淡模様が形成され
たダストコントロールマットを得た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、足底、靴底などに付着したちり、ほこり、砂、泥等の汚れを除去す るためのダストコントロールマットに関し、特に家庭、事務室、ホテル等で屋外 から屋内に入る際の足ふき(玄関)マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダストコントロールマットには、綿、毛等の天然繊維、人絹、キュプラ 等の再生繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維などが 使用されており、これら繊維を経緯糸、平織布、不織布などの基布に、織り込ん だり(絨毯、カーペット、緞通)、植毛したり(フックド・ラッグ、タフテッド ・カーペット)し、必要に応じて裏面にゴムラテックスなどを塗布して裏打ち層 を形成したカーペット状物、マット状物が用いられている。
【0003】 それらの中で、タフテッドは、タフティングマシンという植毛機を用いて基布 にパイルを植えつけるものであり、その生産性は極めて高く、通常の機械織絨毯 に比較して生産費が安く、価格が安いため近年生活様式の洋風化に伴い急激に需 要が増大してきている。
【0004】 タフテッドのパイルを形成する繊維には、前記の如き種々の繊維が用いられる が、素材の均一性、取扱容易性から合成繊維が使用され、中でもポリアミド系繊 維が多用いられている。それは、ポリエステル系繊維は耐衝撃性、再汚染性(洗 濯後の再汚染)が悪く、ポリプロピレン系繊維は親油性であり、油汚れ性、再汚 染性が悪く、好ましくないのに比較してポリアミド系繊維は耐汚れ性、耐候性、 再汚染生に優れているからである。そして、ポリアミド系繊維の繊維束をタフテ ッドのパイルとして用いる場合には、噴射、押し込み、仮撚り、ニット・デニッ ト等の捲縮付与加工を施し、ポリアミド系繊維捲縮加工糸として使用するのが通 常であり、バルキー性(嵩高性)に富んだタフトが形成される。 更に、形成されるパイルには、カットパイル、ループパイル及びカットとルー プの複合パイルがあるが、汚れ落とし及びパイル形態保持の耐久性の面からは、 ループパイルが好ましい。
【0005】 しかるに、ポリアミド系繊維束を用いてタフテッドを製造した場合、そのパイ ルを構成する単糸の繊度(繊維の太さ)は、製造されたダストコントロールマッ トの性能に大きく影響し、繊度が小さい(細い)とパイルは柔軟で、踏みつけた 場合の感触、風合い及び粒径が0.5mm未満の微細なダスト(塵埃等)を落と すには良好であるが、パイルの“ヘタリ”及び摩耗による単糸切れで発生する毛 羽立ち等が多くなりマットの破壊につながり、汚れ除去効果(汚れ除去性)も低 下し粒径が0.5mm以上の大きなダスト(土砂等)がパイル面に堆積してしま う。また、繊度が大きい(太い)と、“ヘタリ”及び毛羽立ち等がなく、汚れ除 去性は大きく粒径の大きなダストもよく取るが、剛性が大きくなり過ぎ、マット 本来の感触、風合いを損ねるものとなる。そこで、従来は、使用目的、使用場所 に応じて種々の繊度のパイルを準備し、製造しているのが現状である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、パイルを構成する繊維の単糸繊度がダストコントロールマットに及 ぼす前記二率相反する影響、即ち、感触、風合いが良好であり、且つ、“ヘタリ ”及び毛羽立ち等が少なく、粒径が小〜大のダストを取り、汚れ除去性が大きい 、という性能を兼ね備えたダストコントロールマットを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、鋭意検討した結果、単糸繊度の異なる二種の長繊維捲縮加工糸 をパイル糸として用い、各々のパイル糸で形成されるタフトを隣接させることに より、感触、風合いが良好であり、且つ、“ヘタリ”及び毛羽立ち等が少なく、 粒径が小〜大のダストの除去性が大きい、という性質を兼ね備えたダストコント ロールマットが得られることを見出し、本考案を完成した。
【0008】 即ち、本考案の第一は、ポリアミド系長繊維捲縮加工糸をパイル糸とするダス トコントロールマットにおいて、単糸繊度の異なる二種の加工糸を用い、両加工 糸を基布に差し込みパイルを形成し、裏面にゴム材層を配置したタフトマットを 形成するに、各々の加工糸で形成される一辺が1〜5cmのタフトを隣接し、該 隣接物を一単位とした場合、各単位をタフトが上下左右に交互に配列するよう形 成することを特徴とするダストコントロールマット、であり、また第二は、その 際、単糸繊度の異なる二種の加工糸のうち単糸繊度の大きい加工糸が、その繊維 断面が三角形状であるダストコントロールマット、であり、第三は、その際、単 糸繊度が一方は200〜400デニールであり、他方は50〜150デニールで あるダストコントロールマット、である。
【0009】 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案のダストコントロールマットのパイル糸を構成するポリアミド系長繊維 は、脂肪族ポリアミド、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイ ロン12、ナイロン610、ナイロン612またはこれらの共重合体からなる長 繊維であり、特に、ナイロン66からなる長繊維が剛性、耐候性、耐摩耗性等の 観点から望ましい。 ポリアミド長繊維の捲縮加工手段としては、噴射、押し込み、仮撚り、ニット ・デニット等があり、いずれの手段を用いてもよいが、これら手段の中で特に噴 射加工が生産性の点から望ましい。
【0010】 本考案における、単糸繊度の異なる2種とは、好ましくは単糸繊度が、一方は 200〜400デニールの範囲であり、他方は50〜150デニールの範囲であ り、また、各単糸から構成される両繊維束の太さは、全デニールで1,600〜 16,000の範囲であり、単糸繊度が細過ぎると軟らかくなり過ぎ“ヘタリ” 単糸切れ等が発生し易く粒径が0.5mm以上のダスト(土砂等)のパイル面へ の堆積が多くなり、太過ぎると硬くなり過ぎダストコントロールマットととして は適当でなく、また全デニールが細過ぎるとマット用としては不適当であり、太 過ぎるとタフティングマシンにかかり難くなる。 パイル糸を植毛する基布としては、天然繊維、再生繊維、合成繊維等の平織布 、紡績布にニードルパンチ等による加工を施した不織布等が用いられるが、特に 、スパンボンド、ポリプロピレン、ポリエステルからなる不織布、平織布が好ま しい。
【0011】 裏打ち層としてのゴム材は、パイル糸が抜け落ちるのを防止し、且つ、マット が滑るのを防ぐために設けるものであり、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエ ンゴム(SBR)、ニトリルゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム(CR)、ニ トリルブタジエンラバー(NBR)等種々のゴム材が用いられるが、耐油性の面 からはニトリルゴムが、耐久性の面からはNBRが好ましく、その成形手段もゴ ムラテックスを塗布するか、予め製造したゴムシートを接着剤で貼合せればよい 。
【0012】 マットは、図1に示す如く、パイル糸(1)を基布(2)に植込用針(3)を 用いて差し込みパイル(4)を形成することにより製造する。そして、得られた タフトについては、植針方向(a)の針数をゲージといい、パイルの配列方向( b)の針差し数をステッチといい、一般的には、ゲージは4〜15本/インチ、 ステッチは5〜15本/インチであり、パイル高(c)は4〜30mmの範囲で ある。
【0013】 形成するパイルは、カットパイル、ループパイルまたはカットとループの複合 パイルのいずれでも良いが、汚れ落とし及びパイル形態保持の耐久性の面からル ープパイルが好ましい。 本考案においては、単糸繊度の異なる二種のパイル糸(1)(1’)を各々が 植針方向(a、ゲージ方向)に1〜5cmの範囲で隣接するように差し込み、そ のパイルの配列方向(b、ステッチ方向)1〜5cmの範囲で隣接するように差 し込む。
【0014】 本考案において、各々加工糸で形成される一辺が1〜5cmのタフトとは、パ イル糸(1)、(1’)の各々で形成される個々のパイルが植針方向、配列方向 の両方向に各一辺が1〜5cmの範囲となるよう差し込み、各辺が1〜5cmの 範囲のタフトをいい、例えば、タフトは図2における(A),(B)であり、各 辺は(C)、(D)である。各辺は、例えば図3に示すように植針方向、配列方 向に傾斜していても良く、また、直線である必要はなく、例えば図4、図5に示 すような曲線でも良い。
【0015】 そして、タフトを隣接させ、該隣接物を一単位とした場合、各単位が上下左右 に交互になるよう形成する、とは、パイル糸(1)、(1’)で形成した各タフ ト、例えば(A)、(B)を隣接するように植え込み、該隣接物(A)(B)を 一単位(E)とした場合、該単位に隣接する単位(E’)をタフトが上下左右に 交互になるよう形成する、即ち、図2に示すようにタフト(A)は上下左右でタ フト(B)と隣接することである。
【0016】 二種のパイル糸(1)(1’)を相互に合撚したり、一本交互に配列してタフ トしても良いが、各々1〜5cm巾とすると、感触、風合い、ヘタリ、摩耗性、 異なる粒径のダスト取り等の各特性を相互に分担させるので好ましい。 単糸の断面は、種々の形状、例えば円形、楕円形、多角形、偏平形等があり、 通常は円形状であるが、本考案の第二では、特に三角形状の単糸を用いるもので あり、三角形の頂点であるコーナーにより足裏、靴底に付着した塵、泥等の汚れ が掻き落とされ、汚れ除去性に顕著な効果を発揮する。本考案における三角形状 には、図6の(1)〜(3)に示すような種々の形状が含まれ、好ましくは膨出 三角形(1)であり、これらの単糸は、正三角形乃至Y形の紡糸口金を用いて紡 糸することにより製造され、正三角形の紡糸口金を用いるとネッキング等により 断面が膨出三角形の単糸が得られる。
【0017】
【作用】
本考案によれば、単糸繊度の大きいタフトと単糸繊度の小さいタフトを上下左 右に交互に形成しているので、感触、風合いに優れると同時に剛性、耐摩耗性、 粒径が小〜大のダスト汚れ落とし性にも優れたダストコントロールマットが得ら れ、また、断面が三角形状の単糸を用いることにより、汚れ除去性も更に優れた ダストコントロールマットが得られる。
【0018】 更に、カーペット、マット等に用いる合成繊維においては、その着色は、一般 には、紡糸原液に染料、顔料等と添加した着色紡糸原液を紡糸する、所謂、原着 によるが、その際同じ着色紡糸原液から紡糸した単糸であっても太い単糸からの タフトは濃い色となり、細い単糸からのタフトは淡い色となる。従って、本考案 においては、同一の紡糸原液から得た単糸でも、タフト(A)と(B)とでは色 の濃淡が異なり、美麗な模様、たとえば図2に示すような市松模様、その他、図 3〜図5のような模様等が形成される。
【0019】
【実施例】
以下に実施例、比較例を示すが、本考案はこれら実施例により何ら限定される ものではない。 なお、各実施例、比較例の評価は以下の方法により行った。 10万人実用テストによる汚れ落とし性: 試料(100×25cmを金枠で囲ったもの)を通行人の多い階段に施工し、 通過人員をカウンターにて計測し、1万人通過ごとに家庭用掃除機でバキューム クリーニングを1分間実施し、試料を乱数表をもとに交換しながら、各試料につ いて10回繰返し実用テスト後のダストを0.5mmメッシュの篩でふるい分け て、ダスト固形物総量を測定して下記のように5段階評価した。
【0020】 5級 4級 3級 2級 1級 0.5mm未満 50〜 49〜26 25〜15 14〜6 〜5 0.5mm以上 150〜 149〜76 75〜40 39〜21 〜20 (g/0.25m2 ) 圧縮率(%)、圧縮弾性率(%)、圧縮による厚さ減少率(%): JIS L1021・1979、6.10A法により測定 動的荷重による厚さ減少率(%): JIS L1021・1979、6.11A法により1万回測定 摩耗強さ(mg): JIS L1021・1979、6.12法により測定(摩耗輪 ;H38、摩耗回数;1万回)
【0021】 (実施例1) 単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニー ル3,900)を一方のパイル糸とし、単糸繊度75デニール×40本のナイロ ン66長繊維捲縮加工糸(全デニール3,000)を他方のパイル糸として用い 、基布としてポリプロピレンからなる帝国産業(株)製「テバック」(商品名) を用いて、5/32ゲージ(5インチ巾に32本の針を有する。)のタフティン グマシンにて7ステッチ(1インチ長さに7回針を差し込む)、パイル高6mm のループパイルを植え込み、図2に示すような3×1.6cmのタフト(A)、 (B)を上下左右が交互になるように形成し、次いで裏面に、ニトリルブタジエ ンラバーラテックス(武田薬品工業:合成ゴムマット用)を塗布して、ダストコ ントロールマットを得た。得られたマットは、風合い、感触に優れると同時に剛 性、耐摩耗性、汚れ落とし性に優れていた。得られたマットを各種評価し、その 結果を表1に示す。
【0022】 (実施例2) 一方のパイル糸として、断面形状が図6(1)に示すような膨出三角形状であ り、単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニ ール3,900)を用いる以外は実施例1と同様にして、ダストコントロールマ ットを得た。得られたマットは、汚れ落とし性に関して実施例1より優れていた 以外は実施例1と同様な性能を有していた。得られたマットを各種評価し、その 結果を表1に示す。
【0023】 (比較例1) 単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニー ル4,000)をパイル糸として用いる以外は実施例1と同様にしてダストコン トロールマットを得た。得られたマットを各種評価し、その測定結果を表1に示 す。 (比較例2) 単糸繊度75デニール×40本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニール 3,000)をパイル糸として用いる以外は実施例1と同様にしてダストコント ロールマットを得た。得られたマットを各種評価し、その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【考案の効果】
風合い、感触に優れると同時に剛性、耐摩耗性、汚れ落とし性にも優れ、且つ 、濃淡模様が形成されたダストコントロールマットを得た。
【提出日】平成6年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 タフテッドのパイルを形成する繊維には、前記の如き種々の繊維が用いられる が、素材の均一性、取扱容易性から合成繊維が使用され、中でもポリアミド系繊 維が多用いられている。それは、ポリエステル系繊維は耐衝撃性、再汚染性( 洗濯後の再汚染)が悪く、ポリプロピレン系繊維は親油性であり、油汚れ性、再 汚染性が悪く、好ましくないのに比較してポリアミド系繊維は耐汚れ性、耐候性 、再汚染生に優れているからである。そして、ポリアミド系繊維の繊維束をタフ テッドのパイルとして用いる場合には、噴射、押し込み、仮撚り、ニット・デニ ット等の捲縮付与加工を施し、ポリアミド系繊維捲縮加工糸として使用するのが 通常であり、バルキー性(嵩高性)に富んだタフトが形成される。 更に、形成されるパイルには、カットパイル、ループパイル及びカットとルー プの複合パイルがあるが、汚れ落とし及びパイル形態保持の耐久性の面からは、 ループパイルが好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 本考案における、単糸繊度の異なる2種とは、好ましくは単糸繊度が、一方は 200〜400デニールの範囲であり、他方は50〜150デニールの範囲であ り、また、各単糸から構成される両繊維束の太さは、全デニールで1,600〜 16,000の範囲であり、単糸繊度が細過ぎると軟らかくなり過ぎ“ヘタリ” 単糸切れ等が発生し易く粒径が0.5mm以上のダスト(土砂等)のパイル面へ の堆積が多くなり、太過ぎると硬くなり過ぎダストコントロールマットととして は適当でなく、また全デニールが細過ぎるとマット用としては不適当であり、太 過ぎるとタフティングマシンにかかり難くなる。 パイル糸を植毛する基布としては、天然繊維、再生繊維、合成繊維等の平織布、ニ ードルパンチ等による加工を施した不織布等が用いられるが、特に、ポリプ ロピレン、ポリエステルからなる不織布、平織布が好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 更に、カーペット、マット等に用いる合成繊維においては、その着色は、一般 には、紡糸原液に染料、顔料等添加した着色紡糸原液を紡糸する、所謂、原着 によるが、その際同じ着色紡糸原液から紡糸した単糸であっても太い単糸からの タフトは濃い色となり、細い単糸からのタフトは淡い色となる。従って、本考案 においては、同一の紡糸原液から得た単糸でも、タフト(A)と(B)とでは色 の濃淡が異なり、美麗な模様、たとえば図2に示すような市松模様、その他、図 3〜図5のような模様等が形成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 (実施例2) 一方のパイル糸として、断面形状が図6(1)に示すような膨出三角形状であ り、単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニ ール4,000)を用いる以外は実施例1と同様にして、ダストコントロールマ ットを得た。得られたマットは、汚れ落とし性に関して実施例1より優れていた 以外は実施例1と同様な性能を有していた。得られたマットを各種評価し、その 結果を表1に示す。
【提出日】平成6年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 (実施例2) 一方のパイル糸として、断面形状が図6(1)に示すような膨出三角形状であ り、単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニ ール3,900)を用いる以外は実施例1と同様にして、ダストコントロールマ ットを得た。得られたマットは、汚れ落とし性に関して実施例1より優れていた 以外は実施例1と同様な性能を有していた。得られたマットを各種評価し、その 結果を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 (比較例1) 単糸繊度325デニール×12本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニー ル3,900)をパイル糸として用いる以外は実施例1と同様にしてダストコン トロールマットを得た。得られたマットを各種評価し、その測定結果を表1に示 す。 (比較例2) 単糸繊度75デニール×40本のナイロン66長繊維捲縮加工糸(全デニール 3,000)をパイル糸として用いる以外は実施例1と同様にしてダストコント ロールマットを得た。得られたマットを各種評価し、その結果を表1に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるダストコントロールマットの断
面図である。
【図2】本考案におけるダストコントロールマットの一
例の概略図である。
【図3】本考案におけるダストコントロールマットの一
例の概略図である。
【図4】本考案におけるダストコントロールマットの一
例の概略図である。
【図5】本考案におけるダストコントロールマットの一
例の概略図である。
【図6】本考案における一方の単糸の断面図である。
【符号の説明】
1 :パイル糸 1’:他種単糸からなるパイル糸 2 :基布 3 :植込用針 4 :ループパイル 5 :ゴム材層 a :植針方向 b :配列方向 c :パイル高 A :タフト B :他種単糸からなるタフト C :タフトの一辺 D :タフトの他辺 E :タフトの一単位 E’:タフトの他単位

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系長繊維捲縮加工糸をパイル
    糸とするダストコントロールマットにおいて、単糸繊度
    の異なる二種の加工糸を用い、両加工糸を基布に差し込
    みパイルを形成し、裏面にゴム材層を配置したタフトマ
    ットを形成するに、各々の加工糸で形成される一辺が1
    〜5cmのタフトを隣接し、該隣接物を一単位とした場
    合、各単位をタフトが上下左右に交互に配列するよう形
    成することを特徴とするダストコントロールマット。
  2. 【請求項2】 単糸繊度の異なる二種の加工糸のうち単
    糸繊度の大きい加工糸が、その繊維断面が三角形状であ
    ることを特徴とする請求項1記載のダストコントロール
    マット。
  3. 【請求項3】 単糸繊度の異なる二種の加工糸の単糸繊
    度が一方は200〜400デニールであり、他方は50
    〜150デニールである請求項1または請求項2記載の
    ダストコントロールマット。
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