JP3004082U - 床材の滑り止め部材 - Google Patents

床材の滑り止め部材

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JP3004082U
JP3004082U JP1994002905U JP290594U JP3004082U JP 3004082 U JP3004082 U JP 3004082U JP 1994002905 U JP1994002905 U JP 1994002905U JP 290594 U JP290594 U JP 290594U JP 3004082 U JP3004082 U JP 3004082U
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JP1994002905U
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Inventor
多嘉雄 吉本
治 吉川
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東リ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 既設床材の表面に滑り止め性を意匠性を保持
しつつ高能率で付与することのできる滑り止め部材を提
供することを目的とする。 【構成】 面積が25cm2以下の小片3の上面が粘着
剤層2,4を介して透明または半透明の剥離性基材1に
固着され、かつ小片の下面に粘着剤層が付与された好ま
しくは小片の占める面積:小片の占めない面積が1:5
0〜2:1である床材の滑り止め部材6。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は滑り止め性をもたない既敷設床材(以下既設床と記す)の表面に貼 り付けて滑り止め性を付与する。床材の滑り止め部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
歩行者の床面上でのスリップによる転倒事故を防ぐための滑り止め用床材は 特公平4−33946号公報のように公知である。 又滑り止め性を持たない床材の表面に貼り付けて滑り止め性を付与する滑り 止め用部材も公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
従来の滑り止め用床材としては、滑り止め性能を持たせるために歩行面に大 小凸凹を付与した床材があるが、これらの滑り止め性床材の品種は、多種あ る床材の中にあって、その品数は非常に少なく、顧客はこの少ない品種の中 から選ばねばならないことから、意匠性、品質等において必ずしも顧客を満 足させられるものではなかった。
【0004】 又、既設床の表面に貼り付けるタイプの滑り止め用部材として、アルミナ、 硬いケイ砂等の硬い粒子を付着させることにより凸凹をつけ、滑り止め性を 付与し、裏面に粘着剤層、そしてその下に剥離基材を持った滑り止め用部材 もあるが、これらのほとんどは一つが25cm2以上の単一のものであり、 複数個貼り付けたものはなかった。 このためこれをそのまま既設床の表面に貼り付けた場合その床材のかなりの 表面を覆ってしまい、既設床が本来持っていた意匠性を大幅に損なってしま うという欠点があった。 これを防ぐためこの部材を細かく切断して小片にし、適当な間隔で既設床に 貼り付けるには多大の労力と時間を必要とした。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本考案はこれらの点に鑑み考案されたもので、既設床の表面に滑り止め性を 付与する小片を適当な間隔で貼着した床用部材で面積が25cm2以下の小 片の上面が粘着剤層を介して剥離性基材に固着され、かつ小片の下面に粘着 剤層が付与された床材の滑り止め部材、をその要旨とする。
【0006】
【本願考案の目的】
既設床に容易に滑り止め性を付与すること。 容易に滑り止め施工ができること。 シートを透明または半透明にすることにより小片の配列位置が透視でき、 得られた滑り止め床面全体の意匠性を向上させること。
【0007】 以下この考案について図面を用いて説明する。 「図1」は本願考案の床材用滑り止め部材の断面図を示すもので1は剥離基 材であり、剥離基材は好ましくは透明あるいは半透明であり、剥離基材の内 側には糊着剤層2が形成される。 剥離基材1は紙、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩 化ビニル(PVC)、ポリエステル等の合成樹脂フィルムまたはシート、も しくは織布または不織布が望ましく、帯状体や正方形、長方形、円、その他 任意の形状が可能であり、剥離基材の厚さは10μ〜500μが好適であ る。剥離基材を透明または半透明の透視可能体にすることにより、小片を床 面に固定するに際して、位置決めがよくわかり、効果的にかつ美しく施工で きる。
【0008】 粘着剤層2は小片の素材により選択されるものであり、例えばアクリル樹脂 系、天然ゴム系、合成ゴム系粘着剤が使用される。この粘着剤には剥離時に 剥離性基材を破壊しない弱い接着力の接着剤も含まれる。 粘着剤層2は剥離基材1の内側で、小片3との間に介在される。 剥離基材1は、施工が完了するまでの間小片を保持しておくためのであり、 施工完了後は取り除かれる。
【0009】 3は小片であり、小片は望ましくは0.1〜5mmの厚さで、面積が25 cm2(例5cm角)以下好ましくは0.1〜25cm2である。 小片3は滑り止め性を付与するためのものであり、粘着剤層4により既設床 に固定される。 小片の面積が25cm2を越すと、下地模様がよく見えず、意匠性が悪くな る。また小片が0.1cm2未満になると充分な耐久性が得られない。
【0010】 小片3は天然石片、陶片、人造石片等の硬質無機材片、または、PVC、エ チレン−酢ビコポリマー、ポリウレタン、エポキシ樹脂ポリエステル、メラ ミン等の合成樹脂やゴムの配合物であり、特に耐摩耗性の高い材料からなる 小片が望ましい。
【0011】 小片の分布密度は床面積中の小片の占める割合:小片のない部分の割合= 1:50〜2:1が好適である。 小片の密度がこれ以上高くなると、意匠性が低下し、小片の密度がこれ以上 低くなると、滑り止め性が低下する。
【0012】 この小片は上記剥離基材の面積の範囲内において円形または正方形、長方 形、多角形に例示される任意の形状をとることができる。 本願考案において滑り止め性を向上させるために、小片の表面に細かいエン ボスを多数付与してもよく、さらに小片の表面に例えばポリウレタン、シリ カ、アルシナ粒子等の耐摩耗性の小さい粒子を部分的に埋め込んで小さい凸 凹を形成したものであってもよい。
【0013】 また、小片は透明であっても、着色していても、なんらかの柄模様を有して もよい。また小片は紫外線硬化樹脂で被覆されていてもよい。
【0014】 粘着剤層4は小片3を既設床に固着するためにその裏面に形成され、小片の 組成に応じて適宜選択されるものであり、例えば小片の素材が軟質PVCで ある場合はアクリル樹脂系の粘着剤が使われる。その他天然ゴム、合成ゴム 系の粘着剤が好適である。 粘着剤層4はシリコン樹脂等でコーティングされた離型紙5で覆われてもよ い。離型紙5は、滑り止め部材を複数枚積み重ねるか巻き取った時に互いに くっつくのを防止する。
【0015】 「図1」においては望ましくは剥離基材1の剥離活性よりも離型紙5の剥離 活性の方が大きい。即ち粘着剤層2と小片3よりも離型紙5と粘着剤層4の 方が剥がれやすい。
【0016】 なお剥離基材1の片側表面(粘着剤層2の反対側表面)にシリコン樹脂等を コーティングし剥離活性を上げたものを用いる等をして、粘着剤層4と剥離 基材1の方が粘着剤層2と小片3よりも剥がれやすくした(即ち接着強度が 低い)場合は離型紙5は省略できる。 このようにして本願考案の床材用滑り止め部材6が得られる。
【0017】 「図2」は滑り止め部材を貼着している状態の一部切欠いた平面図である。 1は透明剥離基材で、この裏側に粘着剤層を介して小片3が固着されてい る。小片3は剥離基材と容易に剥離できる。3’は剥離基材下の小片で、小 片3は既設床材8上に規則正しく並べられており、剥離基材1が透明である ので、滑り止め基材6が継目7で既設床材上に並べられる時、小片の位置が 透視できるので、並べる位置を間違えることはない。剥離基材はこの後剥が される。
【0018】 「図3」は本考案に係る用床材用滑り止め部材を既設床の表面に施工した断 面図であり、透明耐摩耗表面層9、例えばグラビア印刷、ロータリースクリ ーン印刷、不規則な着色剤混練によるマーブル模様により得られた模様層 10、中間層11、合成樹脂または繊維裏打ち材12からなる既設床材8が 接着剤層13を介して床下地14に固定されている。 この既設床材8の表面15に本願装飾用滑り止め材の離型紙を除去し、粘着 剤層4を下にして、小片3を固定する。 小片を固定後は剥離基材を剥離する。
【0019】 かくて小片は既設床材にノンスリップ性を付与するとともに、小片間に既設 床材の模様層が垣間見える。
【0020】 本願考案により既設床材の模様が全部遮蔽されされた場合と異なり、奥行き のある立体感が得られる。
【0021】
【考案の作用】
複数の小片が間隔をあけて配置されたシートを既設床表面に貼着することに より、簡単な施工でノンスリップ性が得られる。 この時シートが透明または半透明であると、下の表面平滑な床材の透視効果 は損なわれない。
【0022】
【実施例】
直径1mmの円形のPVC部分上にケイ砂を散布し、さらにその上から紫外 線硬化樹脂層でケイ砂を固定して全厚1mmの滑り止め用小片を得た。
【0023】 離型紙上にアクリル樹脂系粘着材層を形成し、その上に上記滑り止め小片を 縦横に並べた状態で裏面を下にして載置した。 小片は21cm×30cmの離型紙に7個×10行で並べられ、小片の占め る面積:小片の占めない面積はほぼ1:10である。 小片上に粘着剤層を有する透明PPフィルムを粘着剤層を内側にして粘着さ せ、本願考案の床材の滑り止め部材を得た。
【0024】 得られた滑り止め部材は、表面が実質的に平滑な、透視模様を有する既設床 に底面の離型紙を除去して貼着し、次いで表面側の透明剥離基材を除去し て、任意に滑り止め性を付与することが出来、しかも滑り止め部材の無い部 分から模様が透視でき、意匠性も失われなかった。
【0025】
【考案の効果】
床材表面に滑り止め性が付与された。
【0026】 既設床材の意匠性を失うことがなかった。
【0027】 剥離基材を透明または半透明にすることにより、小片配列の際の列を乱さ ず、小片を美しく床面上に固定できた。
【0028】 既に小片裏面に粘着剤が付与されており、剥離紙上に機械的に小片が並べら れているので手作業で並べる必要がなく、また別途小片裏面に接着剤を塗布 する作業は不要で、高能率で滑り止め性を付与することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の床材用滑り止め部材断面図。
【図2】滑り止め部材を貼着している状態の一部切欠い
た平面図。
【図3】床材用滑り止め部材を既設床の表面に施工した
断面図。
【符号の説明】
1・・・剥離基材、3・・・小片、6・・・滑り止め部材、8・・・
既設床、9・・・透明耐摩耗表面層、 10・・・模様層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面積が25cm2以下の小片の上面が粘
    着剤層を介して剥離性基材に固着され、かつ小片の下面
    に粘着剤層が付与された床材の滑り止め部材。
  2. 【請求項2】 小片の上面に固着された剥離性基材が透
    明または半透明である床材の滑り止め部材。
  3. 【請求項3】 小片の下面の粘着剤層が離型紙で覆われ
    た請求項1の床材の滑り止め部材。
  4. 【請求項4】 単位面積中小片の占める面積:小片の占
    めない面積が1:50〜2:1である床材の滑り止め部
    材。
  5. 【請求項5】 小片の上面に多数の小突起を有する床材
    の滑り止め部材。
JP1994002905U 1994-03-02 1994-03-02 床材の滑り止め部材 Expired - Lifetime JP3004082U (ja)

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