JP3002918U - キャブオーバー型トラックの運転室の床構造 - Google Patents

キャブオーバー型トラックの運転室の床構造

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JP3002918U
JP3002918U JP1994005524U JP552494U JP3002918U JP 3002918 U JP3002918 U JP 3002918U JP 1994005524 U JP1994005524 U JP 1994005524U JP 552494 U JP552494 U JP 552494U JP 3002918 U JP3002918 U JP 3002918U
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伊東  宏
弘 周
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車体工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行中に衝突事故を起こした場合、衝突時に
生じた衝撃力を運転室内の床構造の後部によって吸収
し、ステアリングと運転席との間の間隙巾か狭まるのを
防ぎ、運転者の圧死を防止、脱出の可能性を多くする。 【構成】 アンダーフレーム1の後部7の底壁1bのほ
ゞ中央を車巾方向に断面を凸形に附形して下凸部1cを
形成し、前記フロアーパネル4の後部7のベッドパン4
aに、車巾方向に断面を凸形に附形して上凸部11を形
成するかまたは前記上凸部11と並列させて断面を凹形
に附形して凹み溝12を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、貨物自動車の分野で利用するものでキャブオーバー型トラックの運 転室の床構造に関する考案である。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャブオーバー型トラックの運転室2内の床部分は図1乃至図3に示す ように、断面が上向きコ字形或いはU字形で且つ左右上部を折り曲げてフランジ 1aを設けた長尺の枠体を前部5・後部7から成る階段状に附形してアンダーフ レーム1を形成し、このアンダーフレーム1の複数本を車体の前後方向に並設し てシャーシフレーム3に固定し、更に、これらのアンダーフレーム1の上面に沿 ってフロアーパネル4を敷設しスポット溶接によってアンダーフレーム1のフラ ンジ1aに固着していた。 そして、運転室2内部にはフロアーパネル4の前部5に相当する上方にステア リング8が突出して居り、また中央部6から後部7にかけての上方には運転席9 が設置されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の運転室の床構造の場合、走行中に激しい衝突事故を起こすと、以下に示 す危険があった。即ち、運転室2前面が押しつぶされたり、後方へ変動させられ ると同時に運転室2の背壁2b側が車体後方の荷台10の前部に2次的に衝突し 、運転室2の背壁2b部分も押しつぶされる。
【0004】 この時図5乃至図6に示すように、アンダーフレーム1及びフロアーパネル4 は、A部(A)に於いては下向きに折れ曲がるのに対し、階段状のB部(B) に応力が集中して上向きに折ね曲がる。
【0005】 このため、A部(A)がある前部5はへこみ、前部5の上方のステアリング8 は後方、即ち運転者の前面側に傾く。これに対し上向きに折れ曲がったB部( B)は、上方に配設してある運転席9の座部9aや外側の角部9bを突き上げて 、運転席9を前方に傾むかせてしまう。
【0006】 ステアリング8及び運転席9の傾斜によって、両者の間に保たれていた運転者 のための生存保持用の間隙巾(M)が狭まり、運転者が圧死したり、脱出困難と なったりする危険があった。 このような危険を防止するため、図4に示すようにドア13の内部に、ドアビー ム13aを内装したり、またアンダーフレーム1フロアーパネル4との間に補強 材13bを充填したりする手段が採られていたが、荷台10に対する運転室2の 背壁2bの2次的衝突に対しては耐衝撃性が充分ではなかった。
【0007】 本考案は、走行中に正面衝突事故を起こした場合、衝突時に生じた衝撃力を運 転室内の床構造の後部によって吸収し、ステアリングと運転席との間の間隙巾( M)の狭まるのを防ぐことが出来るように構成して、運転者の圧死を防止し、ま た両者の間からの脱出の可能性を多くし、また容易にして、生命の安全を保つこ とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、左右周縁にフランジ1aを設けた縦断面が上向きコ字形の長いアン ダーフレーム1を長す方向に於いて階段状に附形し、このアンダーフレーム1の 複数を運転室2の底部2aに並設してシャーシフレーム3に固定し、これらのア ンダーフレーム1上に沿ってフロアーパネル4を敷いて前記アンダーフレーム1 のフランジ1aに固着し、アンダーフレーム1及びフロアーパネル4の前部5の 上方にステアリング8を配設し、中央部6から後部7にかけて運転席9を配設し 、前記運転室2の後方には荷台10を配設したキャブオーバー型トラックに於い て、前記アンダーフレーム1の後部7の底壁1bのほゞ中央を車巾方向に断面を 凸形に附形して下凸部1cを形成し、前記フロアーパネル4の後部7のベッドパ ン4aに、車巾方向に断面を凸形に附形して上凸部11を形成するかまたは前記 上凸部11と並列させて断面を凹形に附形して凹み溝12を形成する。
【0009】
【考案の作用】
図7及び図8に示したように、アンダーフレーム1の後部7の底壁1bのほゞ 中央を車巾方向に凸形に附形して下凸部1cを形成し、前記フロアーパネル4の 後部7のベッドパン4aに、車巾方向に凸形を附形しこ上凸部11を形成したの で、激突した場合、図11に示したようにフロアーパネル4の後部7のC部(C )即ち、ベッドパン4aのほゞ中央部は、車巾方向に形成した上凸部11を境に し、またアンダーフレーム1の後部7のC部(C)の下凸部1cを境にして、運 転席9の背部9cと運転室2の背壁2bとの間に於いて上向きに折れ曲がる。こ のため、A部(A)に於ける下向きの折曲やB部(B)に於ける上向きの折曲は 吸収され、従来に比べてA部(A)及びB部(B)の折り曲りは少ない。
【0010】 アンダーフレーム1とフロアーパネル4の夫々の前部5の折れ曲りの度合が少 なくなることによって、ステアリング8の運転者側への傾斜は減少し、またB部 (B)が上向きに折れ曲がる事も少なくなるので、運転席9の座部9aや角部9 bが突き上げられることも少ないので運転席9の前方への傾斜も少なくなる。
【0011】 また、図9及び図10に示したように、アンダーフレーム1の後部7の底壁1 bのほゞ中央を車巾方向に断面を凸形に附形して下凸部1cを形成し、前記フロ アーパネル4の後部7のベッドパン4aに車巾方向に、断面を凸形に附形した上 凸部11を形成し、該上凸部11と並列させて断面を凹形に附形して凹み溝12 を形成したので、激突した場合、図12に示したように、荷台10の運転室2背 壁2bに対する圧力によってフロアーパネル4の後部7のC部(C)即ち、ベッ ドパン4aは、車巾方向に形成した上凸部11を境にしてC部(C)は上方 向に折れ曲り、凹み溝12を境にしてC部(C)は下方向に折ね曲り、また アンダーフレーム1の下凸部1cを境にして上向きに折れ曲りベッドパン4aは 全体として蛇腹状に折れるので、運転室2の背壁2aの荷台10に対する衝突及 び加速力のついている荷台10が運転室2の背壁2aに突き当る衝撃は吸収され 、運転席9の背部9cに対して影響を与えることが従来に比べ少くなり、またA 部(A)に於ける下向きの折曲やB部(B)に於ける上向きの折曲はゆるやかと なり、ステアリング8の後方傾斜と運転席9の前力傾斜も従来に比べて少くなり 、両者の間隙巾(M)も従来の衝突時の場合のように狭くなることも少く、運転 者の安全空間を確保出来る。
【0012】
【実施例(1)】 図7乃至図8に示す実施例(1)はアンダーフレーム1の後部7の底壁1bの ほゞ中央を車巾方向に断面を凸形に附形して下凸部1cを形成し、フロアーパネ ル4の後部7のベッドパン4aに、車巾方向に断面を凸形に附形して上凸部11 を形成する。。
【0013】
【実施例(2)】 図10乃至図11に示す実施例(2)はアンダーフレーム1の後部7の底壁1 bのほゞ中央を車巾方向に断面を凸形に附形して下凸部1cを形成し、上凸部1 1と並列させて断面を凹形に附形して凹み溝12を形成する。
【0014】
【考案の効果】
依って本考案の実施例(1)によれば、衝突時にアンダーフレームは、後部に 設けた下凸部が、またフロアーパネルは後部に設けた上凸部が、運転席の背部と 運転室の背壁との間隙に於いて上向きに折れ曲がり、アンダーフレームとフロア ーパネルの夫々の前部及びB部の折曲が吸収されて、運転席の座部や角部を突き 上げたりすることがない。また、実施例(2)によれば、激突時にベッドパンが 蛇腹状に折れ曲り、運転室の背壁の荷台に対する衝突及び荷台が背壁に突き当た る衝撃は吸収され、座席の背部に対して与える破壊的影響は在来に比べて少なく 、フロアーパネルの前部及び中間部分の凹む方向の傾斜も在来比べ少い。従って 、何れの場合もステアリングや運転席の傾斜は可及的に少く出来、両者の間の生 存のための間隙巾を出来るだけ広く保つ事が出来、両者の間に挟まれる運転者の 圧死を防止し、また両者の間からの脱出の可能性を大きく出来、衝突時に於ける 運転者や同乗者の生命の安全性保持の確率を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャブオーバー型トラックの側面図であ
る。
【図2】従来の運転室内部の概略側面図である。
【図3】図2のイイ線縦断面図である。
【図4】従来の他の運転室の側面図である。
【図5】衝突時に於ける従来の運転室のアンダーフレー
ム及びフロアーパネルから成る床部分の変形の状態を示
した概略側面図である。
【図6】床部分の変形に伴うステアリングと運転席の変
形の状態を示した概略側面図である。
【図7】ベッドパンに上凸部を形成した実施例(1)の
要部の斜視図である。
【図8】図7のロロ線縦断側面図である。
【図9】ベッドパンに上凸部と凹み溝を並列して形成し
た実施例(2)の要部の斜視図である。
【図10】図9のハハ線縦断側面図である。
【図11】実施例(1)の床構造に於ける衝突時の状態
を示した概略側面図である。
【図12】実施例(2)の床構造に於ける衝突時の状態
を示した概略側面図である。
【符号の説明】
1 アンダーフレーム 3 シャーシフ
レーム 1a フランジ 4 フロアーパ
ネル 1b 底壁 4a ベッドパン 1c 下凸部 5 前部 2 運転室 6 中央部 2a 底部 7 後部 2b 背壁 8 ステアリン
グ 9 運転席 13a ドアビー
ム 9a 座部 13b 補強材 9b 角部 A A部 9c 背部 B B部 10 荷台 C C部 11 上凸部 C部 12 凹み溝 C部 13 ドア M 間隙巾

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右周縁にフランジ1aを設けた縦断面
    が上向きコ字形の長いアンダーフレーム1を長手方向に
    於いて階段状に附形し、このアンダーフレーム1の複数
    を運転室2の底部2aに並設してシャーシフレーム3に
    固定し、これらのアンダーフレーム1上に沿ってフロア
    ーパネル4を敷いて前記アンダーフレーム1のフランジ
    1aに固着し、アンダーフレーム1及びフロアーパネル
    4の前部5の上方にステアリング8を配設し、中央部6
    から後部7にかけて運転席9を配設し、前記運転室2の
    後方には荷台10を配設したキャブオーバー型トラック
    に於いて、前記アンダーフレーム1の後部7の底壁1b
    のほゞ中央を車巾方向に断面を凸形に附形して下凸部1
    Cを形成し、前記フロアーパネル4の後部7のベッドパ
    ン4aに、車巾方向に断面凸形に附形して上凸部11を
    形成したことを特徴とするキャブオーバー型トラックの
    運転室の床構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャブオーバー型トラッ
    クの運転室の床構造に於いて、前記アンダーフレーム1
    の後部7の底壁1bのほゞ中央を車巾方向に断面を凸形
    に附形して下凸部1cを形成し、前記フロアーパネル4
    の後部7のベッドパン4aに、車巾方向に断面を凸形に
    附形した上凸部11・断面を凹形に附形した凹み溝12
    を並列に形成したことを特徴とするキャブオーバー型ト
    ラックの運転室の床構造。
JP1994005524U 1994-04-08 1994-04-08 キャブオーバー型トラックの運転室の床構造 Expired - Lifetime JP3002918U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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