JP3002505U - エアー噴射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、エアーダスターとして使用するエ
アー噴射器に関するものであり、小径の金属パイプ又は
樹脂チューブをそのまま利用して、エアーダスターガン
の使用の目的に適した形状のノズルを誰でも容易に製作
でき、このようにして製作した自作ノズルをエアーダス
ターガンに対して簡単でかつ強固に取り付け又取り外し
できるようにすることを目的とする。 【構成】 パイプ継手をエアーダスターガンのエアー噴
射口に設置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エアーダスターとして使用するエアー噴射器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、拳銃のように手で握れるエアーダスターガンが知られている（図１の（ Ａ）（Ｂ）参照）。当該エアーダスターガンにはカプラソケットの填まるプラグ や引金がある。カプラソケットは銃把の下端に突出しており、又、引金は銃把の 側壁から突出している。当該引金を引くとエアーダスターガン内部のエアー通路 の弁が開いて、プラグ側からの圧縮空気がノズルから噴射する仕組みになってい る。ノズルの填まる噴射口には一般に雌ネジが加工してあり、それに螺合する雄 ネジを有するノズルがネジ込んである（図１の（Ｂ）参照）。図１の（Ａ）タイ プのエアーダスターガンの購入者が、時として少し長めのノズルを必要とする場 合には、別売りの雄ネジ付きの長い交換ノズル（図１の（Ｂ）参照。）を購入す るしかなかった。更に、エアーダスターガン使用の目的、場所によっては前記別 売りの交換ノズルでも間に合わない場合が往々に発生している。交換ノズルを自 作する場合、適合する雄ネジを製作するのは大変困難な為に、エアーダスターガ ンに付いているノズルの穴をドリルで広げて小径の金属パイプを圧入又は溶接等 して目的を達していた。 このようなカスタム・メイドのノズルを特別に造ることができるのは、加工技 術のある者に限られ、多大な手間暇が掛かっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に空圧機器の配管には小径の金属パイプ又は樹脂チューブが使用されてい る。又、機器との接続は簡単で確実なパイプ継手が多用されている。本考案はエ アー噴射口に螺合する雄ネジを必要とせず、小径の金属パイプ又は樹脂チューブ を作業内容に適した長さに切断するだけで、直ちに交換ノズルとして使用できか つエアーダスターガン噴射口に簡単強固に取り付け又取り外しができるようにす ることを課題とする。即ち、エアーダスターガンの使用の目的に適した形状のノ ズルを誰でも容易に製作でき、このようにして製作した自作ノズルをエアーダス ターガンに対して簡単に取り付け又取り外しできる工夫を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決するために、金属パイプ又は樹脂チューブをそのま まエアー噴射ノズルとして使用できるようにするために、パイプ継手をエアーダ スターガンのエアー噴射口に設置したことを特徴とするエアー噴射器を提供しよ うとするものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、図２において、エアー ダスターガン（１）のエアー噴射口（２）に袋ナット螺合用プラグ（３）を設置 する。設置の仕方はネジ込み式にしても良いし、接着や一体成形等によって填め 殺しにしても良い。又、袋ナット螺合用プラグ（３）の設置は当該プラグの中心 に貫通している通気路とエアー噴射口（２）の通気路とが連通するように設置す る。前記袋ナット螺合用プラグ（３）はネジ式のパイプ継手を構成する一部品で あって、当該袋ナット螺合用プラグ（３）の先の内側にスリーブ（６）を納め、 外側の雄ネジに袋ナット（４）を螺合させておく。

【０００６】 図３に示す（５）は直径６ミリの樹脂チューブである。使用者が所望する長さ に切断した樹脂チューブ（５）に既述した袋ナット（４）を引き通しておき、そ の樹脂チューブ（５）の先端にスリーブ（６）を挿入した後、袋ナット（４）を 袋ナット螺合用プラグ（３）の雄ネジに螺合緊締する。スリーブ（６）は袋ナッ ト（４）と袋ナット螺合用プラグ（３）により、圧縮されてチューブに食い込み エアー圧に耐えるようになる。小径の金属パイプの場合も同様である。

【０００７】 上記のように、噴射口に希望形状の樹脂チューブ又は金属パイプを装着させる と、その先端を機械の隙間の奥底まで押し込むことができる。途中、中途半端な 深さからエアーを噴射すると切り屑や塵挨が逆に奥のほうに押し込まれたりする 。長い樹脂チューブであれば、曲がりくねった隙間を摺動させて、奥側より塵挨 や油等を吹き飛ばし有効に使用し得る。ただし、樹脂チューブの場合、噴射した エアーの反動でノズル先端が後退しないよう途中を保持する必要がある場合があ る。尚、適合する樹脂チューブ又は金属パイプ及びスリーブを余分に購入してお けば作業に適したノズルを直ちに造ることができ大変便利である。

【０００８】 尚、図２においては、スリーブを有するパイプ継手を示したが、スリーブを使 用しないで金属パイプ又は樹脂チューブの端をくさび形式で緊締する方式のパイ プ継手も同様に使用できる。又、ワンタッチ式継手も樹脂チューブであれば既述 したと同様の効果を発揮できる。

【０００９】

【考案の効果】

従来は、使用目的に合致したノズルの入手或いは加工取り付けが容易でないた めに奥深い箇所等の清掃が不十分であった。又、樹脂チューブをノズルにかぶせ てバンドで緊締した場合には、チューブ径が大きくなりすぎて効果が落ちる等で 実用上問題がある。本考案では、空圧機器に使用されるパイプ継手をエアーダス ターガンのエアー噴射口に固着したことにより、入手しやすい配管用の小径の金 属パイプ又は樹脂チューブを必要な長さに切断するのみで交換ノズルができ、簡 単にかつ強固に取り付け又取り外しができるので至極簡単便利であり、ダスター 効果を飛躍的に向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は短いノズルの従来型エアーダスターガ
ンの立面図である。（Ｂ）は別売りの長い交換ノズルを
装着する前の状態を示す立面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す立面図である。

【図３】ナイロンチューブを接続する実施態様を示す立
面図である。

【符号の説明】

１ エアーダスターガン ２ エアー噴射口 ３ 袋ナット螺合用プラグ ４ 袋ナット ５ 樹脂チューブ ６ スリーブ ７ エアー噴射器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属パイプ又は樹脂チューブをそのまま
   エアー噴射ノズルとして使用できるようにするために、
   パイプ継手をエアーダスターガンのエアー噴射口に設置
   したことを特徴とするエアー噴射器。