JP3002339U - パジャマ用スラックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝返りをしたり足を屈伸することにより、裾
部に設けたたくし上げ防止部材が足裏から外れ、次第に
裾がたくし上げられたり乱れることのない、パジャマ用
スラックスを得る。 【構成】 スラックスの裾口の左右両側の対向する位置
に、伸縮性紐よりなるたくし上げ防止部材の両端部をそ
れぞれ固定することにより、たくし上げ防止部材をスラ
ックスの長さ方向に延びるＵ字形をなして設け、前記た
くし上げ防止部材に、該たくし上げ防止部材と交差し
て、足部前後方向に延びる移動阻止部材を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はパジャマ用スラックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来トレーニングウエアのスラックスの裾部に、ゴムバンドの如き伸縮性バン ドよりなるたくし上げ防止部材をＵ字状にとりつけ、着用した際に該たくし上げ 防止部材を足の裏に弾性的に当接し、スラックスの裾がたくし上ったり乱れたり するのを防止するものがあった。

【０００３】 このようなトレーニングウエアのスラックスは、専ら靴をはいて使用されるも のであるために、たくし上げ防止部材が次第に移動して足から外れることはなか った。然しパジャマ用スラックスの場合、前記トレーニングウエアのスラックス と同様、裾部にたくし上げ防止部材をＵ字状にとりつけたとしても、就寝中寝返 りをしたり足を屈伸することにより足裏から外れ裾が次第にたくし上げられ乱れ ることが多かった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は就寝中、寝返りをしたり足を屈伸することにより、裾部に設けたた くし上げ防止部材が足裏から外れ、次第に裾がたくし上げられたり乱れることの ない、パジャマ用スラックスを得ることを目的する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

スラックスの裾口の左右両側の対向する位置に、伸縮性紐よりなるたくし上げ 防止部材の両端部をそれぞれ固定することにより、たくし上げ防止部材をスラッ クスの長さ方向に延びるＵ字形をなして設け、前記たくし上げ防止部材に、該た くし上げ防止部材と交差して、足部前後方向に延びる移動阻止部材を設けた。

【０００６】

【作用】

本考案のパジャマ用スラックスは上記構成からなるものであるから、スラック スを着用した際，その裾にＵ字状に縫着されたたくし上げ防止部材は弾性的に足 の裏に当接し、就寝中如何なる激しい寝返り、足の屈伸等が行なわれても、たく し上げ防止部材にとりつけられた移動阻止部材が、該たくし上げ防止部材の移動 を阻止し、たくし上げ防止部材が足から外れることがない。

【０００７】

【実施例】

以下図面と共にこの考案の実施例を説明する。

【０００８】 図１は本考案の第１の実施例を示す図であって、パジャマ用スラックス１の裾 口１ａの左右両側の対向する位置に、例えばゴム等の伸縮材を含む伸縮性紐より なるたくし上げ防止部材２ａの両端部２ａ，２ｂを縫着３等により固定すること により、たくし上げ防止部材２ａをスラックス１の長さ方向に延びるＵ字形をな して設ける。上記スラックス１の裾口１ａに縫着固定したたくし上げ防止部材２ ａにはたくし上げ防止部材２ａが移動するのを防止する目的で移動阻止部材２ｂ を設けている。第１の実施例では移動阻止部材２ｂは、例えばゴム等の伸縮材を 含む伸縮性環状体４よりなり、たくし上げ防止部材２ａに挿通され係止している 。前記伸縮性環状体４はスラックス着用時伸長して足の親指に掛けることが出来 る長さとしている。

【０００９】 そして該スラックス１を着用するに当っては、図２に示すようにＵ字状のたく し上げ防止部材２ａを足の裏に当接し、且つ移動阻止部材２ｂとしての伸縮性環 状体４を伸長しながら足の親指５に引掛けると、伸縮性環状体４はたくし上げ防 止部材２ａが踵側に移動するのを防止し、かつ、たくし上げ防止部材２ａが指側 に移動しようとしてもスラックス１の裾幅が狭ければ裾の後側部分１ｂに踵が当 たることにより前側に移動するのを防止することになる。従って、たくし上げ防 止部材２ａは就寝後寝返りや足の屈伸等を行っても、最早足から外れることはな い。

【００１０】 次に図３に示す第２の実施例においては、移動阻止部材２ｂを前記第１の実施 例における伸縮性環状体４に替え、伸縮性環状体４と同様例えばゴム等の伸縮材 を含み、係合部材６ａとして先端に輪６ｂを形成した伸縮性紐７の他端部を、ス ラックス１の裾にＵ字状に縫着３されたたくし上げ防止部材２ａに、足部前方向 に向け縫着８したものである。

【００１１】 そして、該構成からなるスラックス１を着用するに当っては、前記第１の実施 例における図２と同様、Ｕ字状のたくし上げ防止部材２ａを足の裏面に当接し、 且つ伸縮性紐７を伸長しながらその先端の輪６を足の親指５に引掛けると、該輪 ６ｂは親指５と係合する係合部材６ａとして作用し、伸縮性紐７はたくし上げ防 止部材２ａの移動阻止部材として作用して、たくし上げ防止部材２ａが踵側に移 動するのを防止し、かつ、たくし上げ防止部材２ａが指側に移動しようとしても スラックス１の裾幅が狭ければ裾の後側部分１ｂに踵が当たることにより前側に 移動するのを防止することになる。従って、就寝中の寝返りや足の屈伸等によっ て、最早足から外れることはない。

【００１２】 然しながら上記第１及び第２の実施例においてスラックスの裾幅が広い場合は 、前記したように裾の後端部分１ｂが踵に当たることによるたくし上げ防止部材 ２ａの移動阻止が出来ないので、就寝中の寝返りや足の屈伸によって、たくし上 げ防止部材２ａが足の踵側から外れることはないが、足の爪先側に移動し足先側 から外れることがある。

【００１３】 これを防止するため、図４に示す第３の実施例においては、移動阻止部材２ｂ として伸縮性環状体９を、スラックス１の裾にＵ字状に縫着されたたくし上げ防 止部材２ａ上の１個所に縫着１０したものである。なお伸縮性環状体９は、必ず しも図に示したようにたくし上げ防止部材２ａに挿通され、保持されている必要 はなく、その１個所がたくし上げ防止部材２ａに縫着１０され足部前後方向に延 びていれば良い。

【００１４】 上記第３の実施例に示された構成のスラックスを着用するに当っては、図５に 示すように、Ｕ字状のたくし上げ防止部材２ａを足の裏に当接し、且つ伸縮性環 状体９を伸長しながら親指５とアキレス腱部１１双方に引掛けるとたくし上げ防 止部材２ａと伸縮性環状体９は互に縫着１０されているために、伸縮性環状体９ はたくし上げ防止部材２ａの移動阻止部材として作用し、たくし上げ防止部材２ ａは踵側は勿論、爪先側への移動も阻止されて、就寝中如何なる激しい寝返りや 足の屈伸等が行なわれても、足から外れることはない。

【００１５】 なお上記第３の実施例において、たくし上げ防止部材２ａと伸縮性環状体９は 、１個所で互に縫着１０されている旨図示しかつ説明したが、図４における手前 側１個所だけでなく、手前側と向い側との互いに対向する２個所において縫着さ れていても良いことは勿論である。

【００１６】 更に図６に示す第４の実施例においては、第２の実施例における伸縮性紐と同 様に、例えばゴム等の伸縮材を含み先端に輪６を形成した移動阻止部材２ｂとし ての伸縮性紐１２の中間部を、スラックス１の裾にＵ字状に縫着３されたたくし 上げ防止部材２ａの一方の側に縫着１３し、更にその他端部をたくし上げ防止部 材２ａの他方側対向部に縫着１４してＵ字状とし、伸縮性紐１２全体をＪ字状と し足の前後方向に延ばしたものである。

【００１７】 そして、上記構成からなるスラックス１を着用するに当っては、前記第２の実 施例の場合と同様Ｕ字状のたくし上げ防止部材２ａを足の裏面に当接し、且つ伸 縮性紐１２を伸長しながらその先端部の輪６ｂを足の親指５に引掛けると、該輪 ６は親指５と係合する係合部材６ａとして作用し、更に縫着１３，１４間のＵ字 状に湾曲した伸縮性紐１２をアキレス腱部１１に引掛けると、輪６ｂと縫着１３ との間の伸縮性紐１２はたくし上げ防止部材２ａが踵方向に移動するのを阻止し 、縫着１３と縫着１４との間の伸縮性紐１２はたくし上げ防止部材２ａが爪先方 向に移動するのを阻止するから、伸縮性紐１２はたくし上げ防止部材２ａの移動 阻止部材として作用することとなる。そしてその結果、就寝中如何なる激しい寝 返りや足の屈伸が行われても、たくし上げ防止部材２ａは最早足から外れること なない。

【００１８】 なお上記第２及び第４の実施例においては、伸縮性紐７，１２の先端に設けた 輪６ｂを、足の指と係合する係合部材６ａとして図示しかつ説明したが、係合部 材６ａの形状は必ずしもこれに限るものではなく、例えば伸縮性紐７，１２の先 端に足の指にかぶせることの出来る柔軟なキャップを設け、これを係合部材とし て指にかぶせる等種々の形態とすることが出来る。

【００１９】 又、上記各実施例において使用されるたくし上げ防止部材２ａとしては、足の 裏に密着する或程度の幅を備えたものであると適当であるが、伸縮性環状体４， ９、伸縮性紐７，１２は、親指５に引掛けた際、違和感を生じないよう細目のも のであることが好ましい。

【００２０】 そして、たくし上げ防止部材２ａとスラックス１の裾との固定、実施例２，３ ，４におけるたくし上げ防止部材２と伸縮性環状体９，又は伸縮性紐７，１２と の結合は、必ずしも縫着によらず接着剤による接着など適宜手段により結合され ても良い。

【００２１】

【考案の効果】

以上詳細に述べたようにこの考案は、スラックスの裾口の左右両側の対向する 位置に、伸縮性紐よりなるたくし上げ防止部材の両端部をそれぞれ固定すること により、たくし上げ防止部材をスラックスの長さ方向に延びるＵ字形をなして設 け、前記たくし上げ防止部材に、該たくし上げ防止部材と交差して、足部前後方 向に延びる移動阻止部材を設けたものであるから、スラックスを着用した際、そ の裾にＵ字状に縫着されたたくし上げ防止部材は弾性的に足の裏に当接し、就寝 中如何なる激しい寝返り，脚屈伸等が行なわれても、移動阻止部材は該たくし上 げ防止部材の移動を阻止し、たくし上げ防止部材は最早足から外れることがなく 、スラックスの裾がたくし上げられたり乱れたりすることが防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案スラックスの第１の実施例を示す
側面図である。

【図２】図２は第１の実施例に示したスラックスを着用
したときの状態を示す側面図である。

【図３】図３は本考案スラックスの第２の実施例を示す
側面図である。

【図４】図４は本考案スラックスの第３の実施例を示す
側面図である。

【図５】図５は第３の実施例に示したスラックスを着用
したときの状態を示す側面図である。

【図６】図６は本考案スラックスの第４の実施例を示す
側面図である。

【符号の説明】

１ スラックス ２ａ たくし上げ防止部材 ２ｂ 移動阻止部材 ３，８，１０，１３，１４ 縫着 ４，９ 伸縮性環状体 ６ａ 係合部材 ６ｂ 輪 ７，１２ 伸縮性紐

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スラックスの裾口の左右両側の対向する
   位置に、伸縮性紐よりなるたくし上げ防止部材の両端部
   をそれぞれ固定することにより、たくし上げ防止部材を
   スラックスの長さ方向に延びるＵ字形をなして設け、前
   記たくし上げ防止部材に、該たくし上げ防止部材と交差
   して、足部前後方向に延びる移動阻止部材を設けたパジ
   ャマ用スラックス。
2. 【請求項２】 移動阻止部材は、たくし上げ防止部材に
   挿通された環状の伸縮性紐である、請求項１記載のパジ
   ャマ用スラックス。
3. 【請求項３】 移動阻止部材は、一端に足の指と係合す
   る係合部材を備え、他端はたくし上げ防止部材に結合さ
   れ足部前後方向に延びる伸縮性紐である、請求項１記載
   のパジャマ用スラックス。
4. 【請求項４】 移動阻止部材は、たくし上げ防止部材に
   少くともその１個所を結合した足部前後方向に延びる環
   状の伸縮性紐である、請求項１記載のパジャマ用スラッ
   クス。
5. 【請求項５】 移動阻止部材は一端に足の指と係合する
   係合部材を備え、その中間部と他端部が、たくし上げ防
   止部材の対向する２個所において結合され足部前後方向
   に延びるＪ字状伸縮性紐である、請求項１記載のパジャ
   マ用スラックス。