JP3001212U - おにぎり包装用フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで、包装作業が容易なうえに、フイ
ルムの切断が正確且つ容易にできるおにぎり包装用フイ
ルムを提供することを目的とする。 【構成】 外装フイルム１と、その内面のほゞ中央にお
いて重合するよう配置された一対の隔離フイルム２、３
とを具備し、これら外装フイルム１と隔離フイルム２、
３の外縁をシール４することにより海苔５の袋状の収納
部６を形成し、隔離フイルム２、３上面におにぎり９を
載せ、フイルムを折畳むことにより前記おにぎり９を包
装するようにしたおにぎり包装用フイルムにおいて、外
装フイルム１の略中央における前記隔離フイルム２、３
の重合部に沿った位置に、ミシン目７ａ、７ａを２条所
定の間隔を置いて設け、外装フイルム１切断用の帯状体
７を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、おにぎり包装用フイルムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、海苔とおにぎりとを互いに隔離した状態で包装用フイルムに包み、食べ る時にその包装用フイルムを開封除去し、海苔でおにぎりを巻いて食べるように した、おにぎり包装用フイルムは公知である。

【０００３】 而して、前記包装用フイルムの開封手段としては、従来から、外側のフイルム の中央にミシン目を１条入れる、及び同位置にカットテープを添着する、という 二通りの方式が採用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のミシン目を１条入れただけでは、フイルムの開封除去に 際して、フイルムの両側を各々反対方向に引張らなければならないため、切断が 容易ではないという問題がある。

【０００５】 一方、カットテープは、切断が容易な点では１条のミシン目よりも優れている が、製作工程が煩雑でコストも高いという問題がある。また、カットテープ付き のフイルムを重合すると中央部が嵩張るため、積載に不便であると共に、包装時 のフイルムの折込みや固定もし難いという問題がある。

【０００６】 さらに、カットテープでは、フイルムをカットテープに沿って直線状に切断し 得ないことが往々にしてある。この場合、フイルムが中央部で正確に半々に切断 できないことになり、したがって、フイルムの開封に支障をきたし、海苔の破断 やおにぎり外周に正確に海苔を巻くことが難しくなるという問題が生ずる。

【０００７】 本考案は、上記従来技術の有するこのような問題点に鑑み、低コストで、おに ぎりに対するフイルムの包装作業に全く支障をきたすことがないうえに、フイル ムを中央で正確且つ容易に切断できるようにしたおにぎり包装用フイルムを提供 することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るおにぎり包装用フイルムは、外装フ イルム１と、その内面のほゞ中央において重合するよう配置された一対の隔離フ イルム２、３とを具備し、これら外装フイルム１と隔離フイルム２、３の外縁を シール４することにより海苔５の袋状の収納部６を形成し、隔離フイルム２、３ 上面におにぎり９を載せ、フイルムを折畳むことにより前記おにぎり９を包装す るようにしたおにぎり包装用フイルムにおいて、外装フイルム１の略中央におけ る前記隔離フイルム２、３の重合部に沿った位置に、ミシン目７ａ、７ａを２条 所定の間隔を置いて設け、外装フイルム１切断用の帯状体７を形成したことを特 徴とする。

【０００９】

【作用】

包装されたおにぎりを食するときは、包装したまゝの状態で帯状体の端を摘ん で引張ると、該帯状体は２条のミシン目に沿って直線状に切離されるので、外装 フイルムが中央で正確に２分される。

【００１０】 次いで、包装フイルムの片側を側方へ引張ると、外装フイルムの半分と剥離フ イルムの一方が、外装フイルムは海苔上を滑って、剥離フイルムは海苔と御飯上 を滑って共に移動し、その結果海苔巻きおにぎりの半分が露出する。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案実施の１例を図面に基づいて説明する。 １は矩形状の透明ポリセロファン等によりなる外装フイルム、２と３はその内 面のほゞ中央において重合するように配置された同素材の一対の隔離フイルムで 、四周縁に熱シール４を施して外装フイルム１と接着し、海苔５の袋状の収納部 ６を形成する。

【００１２】 ７は外装フイルム１の中央の上下全幅に亘って形成された外装フイルム１切断 用の帯状体である。 この帯状体７は、外装フイルム１の中央の長手方向に直線状のミシン目７ａ、 ７ａを２条所定の間隔を置いて設けることで形成される。

【００１３】 これらミシン目７ａ、７ａの間隔は５ｍｍ〜１０ｍｍ位が望ましく、また、各 ミシン目７ａ、７ａの端部には図示のように切込み７ｂ、７ｂを入れておくのが 望ましい。

【００１４】 ミシン目７ａ、７ａの間隔は上記寸法に限定されるものではないが、５ｍｍ〜 １０ｍｍが帯状体７を指先で摘むのに適しており、また、フイルム端部に切込み ７ｂ、７ｂがあると帯状体７の最初の切離し操作が容易となる。

【００１５】 なお、図中８は外装フイルム１と隔離フイルム２、３の上端両側のシール部４ に設けられた切込みである。

【００１６】 このようにしておむすび包装用フイルムＡが出来上がるが、包装は以下のよう にして行なう。 先ず、図２に示した如く、包装用フイルムＡの内面下側のほゞ中央に三角形状 のおにぎり９を載せ、包装用フイルムＡの下側両角部をおにぎり９上に折り曲げ 重ね合せる。

【００１７】 次いで、図３に示した如く、包装用フイルムＡの上辺側をおにぎり９側に折曲 げ、上辺側の両角部を上記の下側両角部とは反対側のおにぎり９上まで折曲げ重 ね合せる。そして、この部分をシール（図示しない）により固定する。

【００１８】 このようにして本考案おむすび包装用フイルムＡで包装されたおにぎり９を食 するときは、帯状体７の一端を摘んで引張ると、該帯状体７は外装フイルム１中 央の長手方向に所定の間隔を置いて設けられた２条のミシン目７ａ、７ａに沿っ て直線状に切断されるので、外装フイルム１は中央で正確に２分される。

【００１９】 次いで、包装フイルムＡの片側を側方へ引張ると、図４に示した如く、外装フ イルム１の半分と剥離フイルム２が、外装フイルム１は海苔５上を滑って、剥離 フイルム２は海苔５と御飯９上を滑って共に移動し、その結果海苔巻おにぎりＢ の半分が露出する。この状態で海苔巻おにぎりＢを食べることもできるし、また 、残っているフイルムを完全に外してから食べることもできる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は以上のとおり、フイルム切断手段として、単に２条のミシン目を所定 の間隔を置いて設けてなる帯状体を形成したものであるから、従来のカットテー プ付きのものと比べて簡単且つ低コストで生産できる。

【００２１】 また、カットテープ付きの包装用フイルムでは重合すると中央部が嵩張るため 、積載梱包に不便であると共に、包装時の折込みや固定もし難くいが、ミシン目 単独ではそのような不都合は一切生じない。

【００２２】 さらに、帯状体は一対のミシン目に沿って直線状に切断することが容易なので 、フイルムを正確に２分することができ、したがって開封時におにぎり外面に均 等に海苔が巻かれた海苔巻おにぎりが確実に得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るおにぎり包装用フイルムを示す外
面図である。

【図２】同上フイルムの包装途中状態を示す一部断面の
内面図である。

【図３】おにぎりを同上フイルムで完全に包んだ状態を
示す外面図である。

【図４】包装した同上フイルムの半分を切離した状態を
示す外面図である。

【符号の説明】

１ 外装フイルム ２、３ 隔離フイルム ４ シール ５ 海苔 ６ 収納部 ７ 帯状体 ７ａ ミシン目 ９ おにぎり

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外装フイルム１と、その内面のほゞ中央
   において重合するよう配置された一対の隔離フイルム
   ２、３とを具備し、これら外装フイルム１と隔離フイル
   ム２、３の外縁をシール４することにより海苔５の袋状
   の収納部６を形成し、隔離フイルム２、３上面におにぎ
   り９を載せ、フイルムを折畳むことにより前記おにぎり
   ９を包装するようにしたおにぎり包装用フイルムにおい
   て、外装フイルム１の略中央における前記隔離フイルム
   ２、３の重合部に沿った位置に、ミシン目７ａ、７ａを
   ２条所定の間隔を置いて設け、外装フイルム１切断用の
   帯状体７を形成したことを特徴とするおにぎり包装用フ
   イルム。