JP2997516B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2997516B2
JP2997516B2 JP2203108A JP20310890A JP2997516B2 JP 2997516 B2 JP2997516 B2 JP 2997516B2 JP 2203108 A JP2203108 A JP 2203108A JP 20310890 A JP20310890 A JP 20310890A JP 2997516 B2 JP2997516 B2 JP 2997516B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真装置や静電記録装置において静電
潜像を可視化する現像装置に係り、特に一成分現像剤を
用いて高品位の画像を得ることができる現像装置に関す
る。
(従来の技術) 従来から一成分現像剤を用いる現像方法の一つとし
て、加圧現像法(Impression Deveropment)が知られて
いる。この方法は、静電潜像と、トナー粒子の薄層を有
するトナー担持体とを、実質的に零の相対速度で接触さ
せることを特徴としている。この方法はたとえば、米国
特許3,152,012、米国特許3,731,148、特開昭47−1308
8、特開昭47−13089等に開示されている。この方法は、
装置の簡素化および小型化が可能であるとともに、磁性
材料が不用であるためトナーのカラー化が容易である等
多くの利点を有している。
この加圧現像法においては、トナー担持体(現像ロー
ラ)を静電潜像に押圧もしくは接触させて現像を行うた
め、適度な弾性および導電性を有する現像ローラを用い
ることが必要となる。特に静電潜像保持体が剛体である
場合は、これを傷つけるのを避けるため、現像ローラを
弾性体で構成することが必須条件となる。また、周知の
現像電極効果やバイアス効果を得るためには、現像ロー
ラ表面もしくは表面近傍に導電層を設け必要に応じてバ
イアス電圧を印加することが好ましい。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、弾性体ローラ表面に導電層を設ける場
合、導電層が静電潜像保持体やトナー薄層形成用のブレ
ードに押圧摺擦されるため、キズ等の破損が起こり易
く、弾性体を導電性にしてバイアスの導通が保持された
としても、濃度ムラやカブリ、キズの跡が比較的短期間
で画像に現れてしまう。
また、上記加圧厚現像法において、トナー薄層を形成
するためのブレードとしては、従来、現像ローラとの当
接部が円形断面形状の凸状の曲面(以下単一R形状とい
う。)を有するものが開示されている。このようなブレ
ードでは、現像ローラとブレードの摺擦により、トナー
を円滑に現像ローラに押圧してトナー層を形成できると
いう利点を持っているが、反面、ブレードの当接部の長
手方向での真直度の精度の影響を受け易く、長手方向で
生じる圧力ムラによる濃度ムラ(層厚ムラ)や層形成不
良が生じ易いという問題があった。層厚ムラはそのまま
帯電量の不均一につながり、濃度変動や地カブリ等の原
因となっていた。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされ
たもので、濃度ムラ、地カブリ等の不良画像のない高品
位の画像が得られ、かつ長期間の使用においても画質の
劣化が生じない現像装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の現像装置は、 現像剤を収容する現像剤収容手段と、 移動可能に設けられ、像担持体に形成された静電潜像
に前記現像剤を供給して静電潜像を現像する現像手段
と、 前記現像手段に前記現像剤収容手段内に収容された前
記現像剤を供給する供給手段と、 前記現像手段に弾性的に当接して設けられ、前記供給
手段にて前記現像手段上に供給された現像剤の層厚を規
制する現像剤層形成手段とを有し、 前記現像剤層形成手段は、表面が曲率が変化する曲面
から構成される凸形状の部材から構成されるとともに、
前記曲面を前記現像手段に当接して配置されていること
を特徴とする。
請求項2の現像装置は、前記現像剤層形成手段の曲面
が、前記現像手段の移動方向に対して、上流側の部分の
曲率が下流側の部分の曲率よりも大きいことを特徴とす
る。
(作用) 上記構成の本発明の現像装置では、従来より低い精度
の部品を用いても、現像手段上を搬送されるトナーを極
めて追従性良く弾力的に摺擦することができるととも
に、軽い圧力(摩擦力)でトナーの通過量の規制と摩擦
帯電が行われる。この結果、より均一な薄層形成と確実
な摩擦帯電が行われるようになり、濃度ムラ、地カブリ
等の不良画像のない高品位の画像が得られ、かつ、長期
間の使用においても画質の劣化が生じない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。
第1図は、本発明の一実施例である接触型一成分非磁
性現像装置の構成を示す断面図である。
現像装置11は、導電性と磁性を有する現像ローラ12を
具備し、この現像ローラ12の表面に非磁性トナーの薄層
を形成し、これを感光体ドラム13の表面に接触させるこ
とにより現像を行うものである。このため、現像剤キャ
リア、マグネットローラ、トナー濃度コントロール装置
等が不用であり、小型化、低価格化が可能である。
現像装置11を用いた現像プロセスを以下に説明する。
トナー容器14内の非磁性トナー15はミキサー16によって
撹拌されつつトナー供給ローラ17に送られ、このトナー
供給ローラ17により現像ローラ12に供給される。
このトナー15の一部は、現像ローラ12による機械的搬
送力と、現像ローラ表面やその他の部材との摩擦による
帯電による静電力により、現像ローラ12の回動に伴って
付着搬送され、ブレード18に到達する。ここで、ブレー
ド18は、トナー搬送量を規制すると同時に、トナー15を
摩擦帯電する。
なお、ブレード18は、第1のブレードホルダ18a、ス
ペーサ18bおよび第2のブレードホルダ18cにより保持さ
れ、現像ローラ12に当接されている。ブレード18を含む
層形成部材については後で詳述する。
トナー供給ローラ17は、前述の如く現像ローラ12への
トナーの供給と、現像後の現像ローラ12上のトナーの掻
き取りという2つの役割を有している。このため、トナ
ー供給ローラ17は、金属シャフト17aの周囲に106Ω・cm
以下の導電性を有する密度0.045g/cm2、セル数50〜60セ
ル/25mm程度の軟質発泡ポリウレタンフォーム層17bを有
したローラであり、現像ローラ12に対する接触深さ0.2
〜1.0mm程度、回転速度が現像ローラ12と反対方向に1/2
〜4倍速程度に設定され、現像ローラ12と同電位ないし
は100ボルト程度までのバイアス電圧をかけることによ
り良好な画像が得られる。このバイアス電圧は、トナー
の転送量に寄与するため、実験的に確認調整することが
好ましい。なお、この実施例においては、ブレード18は
自由端が現像ローラ12の回転に対して先行する、いわゆ
るアゲンストの位置とされているが、いわゆるウィズの
位置としてもよい。
また本実施例においては、負帯電の有機感光体ドラム
13を使用し、反応現像を行う。このため、トナー15とし
て負帯電トナーを用い、ブレード18として負帯電させや
すい材質を使用している。また、感光体ドラム13の表面
電位−350〜70Vに対して、現像バイアス電位は−130〜3
00Vとし、保護抵抗3〜10メグオームを介して現像ロー
ラ12の金属シャフト12aに給電している。本例では極め
て高い現像感度が得られ、表面電位−500V、バイアス電
圧200Vで最大濃度1.4程度が安定して得られる。
現像ローラ12は、約1〜5mm程度の接触幅(現像ニッ
プ)を形成する程度に感光体ドラム13に押圧されてお
り、この状態で感光体ドラム13の約1〜4倍程度の速度
で矢印方向(with)に回転している。このためトナー粒
子は現像位置でも摩擦を受け、摩擦帯電されるため、カ
ブリが少なく極めてシャープな画像が得られる。現像残
りトナーは、リカバリーブレード(マイラーフィルム)
19を擦り抜け現像器内へ戻る。
また、第1図において21は第1のブレードホルダ18a
に取付けられたバッフル板であり、ブレード18裏面に取
付けられたモルトプレン等でできた発泡材22と当接され
ることにより、トナーのシールおよびブレード18の振動
を抑え、良好なトナー層を現像ローラ12上に形成するこ
とができるようにするためのものである。
また、ブレード18は、第1のブレードホルダ18aの回
転軸23および加圧用の複数の圧縮スプリング24により現
像ローラ12に押圧される。上記複数の圧縮スプリング24
は、ブレード18の薄板バネ材のバネ定数よりも低く設定
されており、ブレード18の当接部が摩耗してもほとんど
加圧力が変化せず、良好なトナー層を維持できるように
なっている。
第2図は、ブレード18を示す斜視図である。ブレード
18は、ステンレス、ベリリウム銅またはリン青銅等から
なる薄板バネ25からなり、この薄板バネ25の一方の端部
には、たとえばシリコンゴムやウレタン等のJIS−A硬
度で30〜85度のゴム弾性体または樹脂からなる、当接部
材(チップ)26が長手方向に沿って固着されている。ま
た、このチップ26の両側には、ウレタンフォーム等から
なる弾性シール材27aおよび27bが固着されている。な
お、本実施例では、薄板バネ25として、リン青銅製で、
板厚が0.2mmのものを用いたが、形状によって、0.1〜2m
m程度のものが用いることができる。
上記チップ26は、第3図に示すように、薄板バネ25か
ら突出する非円形断面形状の凸状面を形成するように設
けられており、当接部断面が、現像ローラ12の回転方向
に対して上流側の当接部半径r1が0.5〜3mm程度(本実施
例ではr1=1.5mm)、下流側の当接部半径r2が2〜10mm
(本実施例ではr2=6mm)とされている。
上記弾性シール材27a、27bは、チップ26の高さとほぼ
同じかやや高くなるように設けられ、かつ硬度が低く設
定されており、チップ26が現像ローラ12に圧接される時
に、トナーの両端方向への移動を確実にシールすること
ができるよう構成されている。
ブレード18においては、チップ26が現像ローラ12に対
して確実に圧接されなければトナー層形成にムラが生じ
る。
前述したように、従来のブレードを用いた場合、現像
ローラ12と当接する部分の真直度50μm以下であればト
ナーの層形状のムラが無視できるレベルになることが実
験により確認された。しかしながら、現在の製造技術で
可能な精度は、およそ100μmが限界であり、トナー層
形成にムラが生じる原因となっていた。
これに対して、本実施例におけるブレード18では、弾
力性に富む薄板バネ25上に当接部断面が、上記したよう
に連続的に曲率が変化する特種断面形状を有するチップ
26がマウントされているため、上記チップ26の精度が10
0μmだとしても、薄板バネ25の弾性により圧力(加
重)ムラが補償されるため、現像ローラ12の動きに容易
に追従し、確実にムラのないトナー層形成を行うことが
できる。
これは突起部前半の曲率を、適度な大きさにしてトナ
ー通過量の規制に適した半径部分とし、次いで突起部後
半の半径が前半より大きく広い面で現像ローラ12に接触
摺擦するため、前半で規制されたトナー層を確実に摩擦
し帯電させることが可能となるためである。
このようにチップ26の前半部と後半部の形状を変化さ
せて機能を分割することにより、従来より効率的かつ容
易にトナーの搬送量(層厚)と帯電量の制御が可能とな
るのである。
なお、現像ローラ12とチップ26との接線に対する法線
方向の精度については前述の如く容易に保証し得るが、
接線方向の精度については圧力ムラとなって現れ易い。
このため、本実施例におけるブレード18においては、第
4図に示すように、チップ26は薄板バネ25の端部からd1
だけ離れた位置からマウントされており、この間隔を成
形や接着によってマウントされるときの押えおよび位置
決めとして使用することにより、薄板バネ25の短手方向
のマウント精度、現像ローラ12との接線方向の精度を向
上させるよう構成されている。
この間隔d1は、層厚の大小に関与するがD1をあまり大
きくとるとトナーの流れによる圧力により、ブレード全
体が押し上げられて層形成不良となるため、0.5〜5mm程
度あればよく、望ましくは0.5〜2mm程度が最適である。
この間隔は、実際には加重やチップ26の曲率(半径)等
によって最適値が決められる。
また、チップ26の長手方向の長さLpは、薄板バネ25の
長手方向の長さLcに対して、第4図に示すd2+d3分だけ
短い。すなわち、 Lc=Lp+d2+d3 となり、d2およびd3部には、前述の弾性シール材27a、2
7bが貼り付けられる。
なお、d2+d3の長さはあまり長くとると現像器自体が
大きくなる。また、シール能力を考えると片側最低2mm
程度必要であるためd2+d3は、4〜30mm程度、望ましく
は4〜20mm程度にするのが良い。また、このときのチッ
プ26の長さLpは有効現像幅よりも大きく、そして薄板バ
ネ25の長さLcは現像ローラ12の幅と同等もしくは現像ロ
ーラ12のサイドシール(図示されない)にかかる程度に
長く設定される。
次に、現像装置11の他の主要構成部品の詳細を説明す
る。
第5図は第1図に示す現像装置11の現像ローラ12の斜
視断面図である。本実施例における現像方式において、
現像ローラ12に第1に要求される特性は、「導電性と弾
性を有する」ということであり、これを満足する一番簡
単な構成は金属シャフトと導電性ゴムローラという組合
わせであるが、トナーを表面に圧接されつつ搬送するた
めに、表面の平滑性が必要となるため、本実施例におい
ては第5図に示す如く、金属シャフト12aの周囲に弾性
体層12bと表面導電層12cを設けた二層構造を採用してい
る。
弾性体層12bとしては、導電性のものとそうでないも
のの2通りが考えられるが、表面導電層12cに剥離やキ
ズが生じる場合も考慮して、導電性のものの方が望まし
い。
また、弾性体層12bは、ブレード18や感光体ドラム13
と圧接されているため、ゴム硬度が大きいと所定のニッ
プを得るのに大きな荷重が必要となり、現像器トルクの
上昇にもつながる。また、梱包時や長時間放置されるこ
とによりJISK6301によって定義される永久歪(%)も問
題となり、おおよそ10%を越えると画像に現像ローラ周
期のムラが生じてしまう。このため、弾性体層12bの圧
縮歪(%)は10%以下、望ましくは5%以下としなけれ
ばならない。ゴム硬度と永久歪(%)との関係は、一般
にゴム硬度が大きいほど永久歪は小さくなるという傾向
があるので材料と相互のバランスが重要となる。
現像ローラ12は、ブレード18により変形を受けた後、
感光体ドラム13の現像部に送られるが、変形したままで
は現像に影響を与えてしまうため、変形はそれまでに回
復しなければならない。そのため、弾性体層12bのゴム
硬度は35゜以下、好ましくは30゜以下であり、導電層12
cのゴム硬度は35゜以下、好ましくは30゜以下が良い。
導電層12cは導電性ウレタン系塗料をスプレー塗布ま
たはディッピングにより弾性体層12bの表面に塗布する
ことにより形成され、直接トナーや感光体に接触するた
め、可塑剤・可塑剤・プロセスオイル等のしみ出しによ
り、トナーや感光体を汚染しないものでなければならな
い。
導電層12cの表面の平滑性については3〜5μmRz以下
が望ましく、それ以上になると表面の凹凸の模様が画像
に現れ易くなる。平滑度3μm Rzを実現するためには弾
性体層12bに十分膜厚の大きい導電層12cを付けた後、後
加工(研磨)により所定の外径、表面粗さに仕上げると
いうことが考えられるが、コストが高くなるため後加工
なしで実現するためには、弾性体層12bの表面粗さと導
電層12cの膜厚とその塗料の粘度を最適に選択すること
で可能である。すなわち、塗料の粘度が低いものほど、
かつ弾性体層12bの表面粗さが大きいほど、導電層12cの
膜厚を大きくしなければならない。導電層12cを形成す
るたるの塗料の粘度については、弾性体12b表面に塗料
を塗布する方法に応じて同じ塗料でも粘度を変えて(希
釈量を変化させて)使用しなければならい。
現像ローラ12の抵抗についての検討として、現像バイ
アス電源と金属シャフト12aとの間に任意の抵抗値の抵
抗を介在させて現像実験を行い、現像ローラ表面の電位
と抵抗値および画像との相関を得た。その結果を第6図
に示す。なお、このときの現像バイアス電源の電圧は−
200Vである。第6図から明らかなように、抵抗値107Ω
以上の抵抗値において、白ベタ画像(感光体電位が−50
0Vの部分)と黒ベタ画像(感光体電位が0〜40V)の現
像時では現像ローラ表面電位は違った値を示し、白ベタ
画像では白地潜像電位に、黒ベタ画像では黒ベタ潜像電
位に近付く傾向を示す。つまり、大面積の画像部を有す
る画像では、画像部潜像電位と現像ローラ表面電位との
電位差が小さくなり濃度の薄い画像となり、反対に画像
部の面積が小さい細線画像等の場合、現像ローラ表面電
位は白地部潜像電位に近付くため画像部との電位差が大
きくなり細線が太ってしまい、鮮鋭度の低い画像となっ
てしまう。
このような現像ローラ表面電位の変動は、現像時に上
記抵抗中を流れる電流によって生じている。黒ベタ現像
時には負の帯電したトナー粒子が現像ローラ12から感光
体ドラム13へ転移するため現像ローラ12から現像バイア
ス電源に向かう電流が流れる。白ベタ現像時には、感光
体ドラム13の表面電荷が現像ローラ12によって除電さ
れ、現像バイアス電源から現像ローラ12へ向かう電流が
流れる。
このような電流は、抵抗両端に電位差を生じさせ、上
記のような現像ローラ表面電位の変動をもたらすのであ
る。この傾向は、1×108Ω以上で顕著であった。
すなわち、金属シャフト12aと表面導電層12cとの間の
現実の抵抗値は1×108Ω以下、好ましくは1×107Ω以
下の時に良好な画像が得られることが確認された。金属
シャフト12aと表面導電層12c間の抵抗値が1×108Ω以
下であるので、導電性の弾性体層12bおよび表面導電層1
2cの抵抗値は金属シャフト12aと弾性体層12b、弾性体層
12bと導電層12cの接着層やプライマー等のため、1×10
6Ω・cmよりも低くなければ良い画像が実現できないこ
とになる。つまり、金属シャフト12aから表面導電層12c
間のトータルの抵抗が1×106Ω・cm以下であれば満足
する結果が得られた。
以上のことから、現像ローラ12においては、弾性体層
12bにゴム硬度(JIS−A)35゜以下、伸び250〜500%程
度、抵抗値1×106Ω・cm以下の導電性シリコンゴムを
使用し、導電層12cは導電性ポリウレタン塗料、たとえ
ば、日本ミラクトロン(株)社製の商品名「スパレック
ス」抵抗値104〜105Ω・cm、伸び100〜400%程度のもの
を使用し、現像ローラ12全体としてのゴム硬度は30〜40
゜前後となった。また、表面粗さ5〜10μmの弾性体層
12bに対して、スプレー塗布により膜厚50〜120μm程度
の導電層12cを形成することにより、表面粗さがほぼ3
μm Rzの現像ローラ12を実現でき、良好な画像が得られ
た。以上、本実施例においては、現像ローラ12として、
金属シャフト上に導電性シリコンゴムおよび導電性ポリ
ウレタン塗料を施したものを用いたが、前述のような特
性を満足するものであれば、それに限定されない。
次に、ブレード18についてさらに異なる実施例を説明
する。
前記した実施例におけるブレード18のチップ26の先端
(当接部)形状は、断面形状が前半と後半で異なる2つ
の半円筒形で構成したが、さらに3つ以上の曲面で構成
しても良い。また、異なる半径の円筒面のみの組合わせ
でなくても良く、重要なことは、チップ26の前半(上流
側)から後半(下流側)にかけて断面の形状を連続的か
つ滑らかな曲面で構成することにあり、たとえば楕円筒
を半分に割ったような二次曲面、あるいはこれと円筒の
組合わせであっても前記した趣旨に合致する形状となり
得る。なお、この形状は、あくまで先端当接部であり、
円筒状突起部を受ける台座部分の形状を限定するもので
はない。すなわち、チップ26全体の形状を限定するもの
ではない。
第7図は、他の実施例のブレード18の構成を示すもの
で、この実施例のブレード18は、使用圧力範囲では剛体
で弾力の少ない厚さ1.2mmの鉄板からなる支持板29の端
部に、シリコンゴムからなる先端半径r1が1mm、後端部
半径r2が8mmのチップ30を設けたもので、現像ローラ12
に垂直に近い角度で押圧されるよう構成されている。こ
の場合も効果作用は前述した実施例と概ね同じであり、
前半部の曲率と、後半部の曲率が異なる機能を発揮しや
すいように選択されている。
第8図は、さらに他の実施例のブレード18の構成を示
すもので、この実施例のブレード18は、薄板バネ25の端
部に現像ローラ12に対する当接部上流側の当接円筒部半
径r1が0.5〜4mm、下流側の当接円筒部半径r2が2〜10mm
(r1<r2)の条件を満たす異なる曲率の面から構成され
るチップ31を設けたもので、この構造により第1の小さ
い(鋭い)円筒状部(r1)により効率的にトナー搬送量
を規制でき(すなわち、層厚規制か容易)、次いで第2
の大きい(なだらかな)円筒状部(r2)により、より広
い接触幅に亘って規制されたトナーを摩擦するため、ト
ナーの帯電がより確実となり環境変化に対しても変動の
少ない安定した画像が得られる効果を呈する。
一方、従来の接触式層形成部材の当接部はエッジ(直
線の組合わせ)、または単一円筒面から成るもので、エ
ッジを当接した場合には極めて高精度のエッジを用いな
いとスジ状のトナー層厚ムラが生じるため製造が著しく
困難であるとともに、当接部面積が小さいため、摩耗が
早く長期安定性が悪いという欠点がある。また、曲率の
大きいすなわち、半径の小さい)当接部を単独で用いた
場合には、層形成は比較的容易なものの帯電が不安定に
なりやすく摩耗も比較的早い欠点がある。曲率の小さい
(すなわち、半径の大きい)当接部を単独で用いると、
摩耗は少なくなるものの層厚が厚くなり過ぎる特性があ
り、このために強い加重をブレードに加えねばならず、
駆動トルクの増大を招くとともにトナーの現像ローラや
ブレードへの固着(フィルミング)を引起こすなどの副
作用が生じ易いなどの欠点を有していた。
以上、実施例に基づいて説明してきたが、本発明は現
像ローラ12との当接部を構成するチップ26、30、31(当
接部材)の凸状面に異なる曲面構造を与えることによ
り、層形成部材に要求される機能を分担設計させるよう
にしたもので、従来の単一の曲面しか持たないものに対
して機能の分離により設計上の自由度が大きくとれ、従
来のような高精度が要求されない、あるいは精度の維持
が容易である、あるいは寿命が長いなど多くの効果を呈
するものである。
なお、上記実施例では、現像方式として接触方式の一
成分現像を例に説明したが、本発明はかかる実施例に限
定されるものではなく、たとえば、いわゆるジャンピン
グ現像法等の非接触の方式でも同様にして適用すること
ができ、接触式の現像剤(トナー)層形成部材を採用し
た全ての現像方式において効果を発揮できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の現像装置によれば、よ
り均一な薄層形成と確実な摩擦帯電が行われるようにな
り、濃度ムラ、地カブリ等の不良画像のない高品位の画
像が得られ、かつ長期間の使用においても画質の劣化が
生じない現像が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の現像装置の構成を示す図、
第2図ないし第4図は第1図に示す現像装置のブレード
の構成を示す図、第5図は第1図に示す現像装置の現像
ローラの構成を示す図、第6図は現像ローラ電位と抵抗
値および画像との相関を示すグラフ、第7図ないし第8
図は他の実施例のブレードの構成を示す図である。 11……現像装置 12……現像ローラ 13……感光体ドラム 18……ブレード 25……薄板バネ 26……当接部材(チップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−304475(JP,A) 特開 平2−50181(JP,A) 実開 平4−37958(JP,U) 実開 平4−1560(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤を収容する現像剤収容手段と、 移動可能に設けられ、像担持体に形成された静電潜像に
    前記現像剤を供給して静電潜像を現像する現像手段と、 前記現像手段に前記現像剤収容手段内に収容された前記
    現像剤を供給する供給手段と、 前記現像手段に弾性的に当接して設けられ、前記供給手
    段にて前記現像手段上に供給された現像剤の層厚を規制
    する現像剤層形成手段とを有し、 前記現像剤層形成手段は、表面が曲率が変化する曲面か
    ら構成される凸形状の部材から構成されるとともに、前
    記曲面を前記現像手段に当接して配置されていることを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像剤層形成手段の曲面は、前記現像
    手段の移動方向に対して、上流側の部分の曲率が下流側
    の部分の曲率よりも大きいことを特徴とする請求項1記
    載の現像装置。
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