JP2997493B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP2997493B2 JP2036139A JP3613990A JP2997493B2 JP 2997493 B2 JP2997493 B2 JP 2997493B2 JP 2036139 A JP2036139 A JP 2036139A JP 3613990 A JP3613990 A JP 3613990A JP 2997493 B2 JP2997493 B2 JP 2997493B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、書き換え可能な光磁気媒体に関し、特に少
なくとも交換力を介して結合された2層の希土類−遷移
金属(R−T)膜を具備する光磁気媒体の交換力を制御
する技術に関するものである。
(従来の技術) レーザビームを照射して加熱し、加熱部の保磁力を低
下させて、保磁力が低下した部分の磁化の向きを外部磁
界の向きにそろえて情報の記録あるいは消去を行ない、
磁化の向きに応じた磁気光学カー効果を利用して情報の
再生を行なう光磁気記録媒体は、書換え可能な光ディス
クのメモリ媒体として実用化されている。光磁気媒体の
記録層には、垂直磁化膜が容易に得やすい、微小反転磁
区の安定性が良い、実用的な半導体レーザで記録と消去
が容易にできる、粒界雑音がない等の理由から、非晶質
R−T膜が用いられている。しかし、単層では高い記録
感度と高い再生信号強度比とを両立するのが難しい。そ
こで、高感度であるがカー回転角は比較的小さなR−T
膜(例えばTb−Fe膜)を記録層とし、カー回転角は比較
的大きいが低感度であるR−T膜(例えばGd−Fe膜)を
交換力を介して積層させた媒体が提案されている。ま
た、交換結合多層媒体は、R−T膜単層の媒体において
は実現が困難とされている光変調オーバライト機能を付
与する目的でも近年多数の提案がなされており次世代の
光磁気媒体としてその発展が期待されている。
交換結合媒体を用いて記録/再生/消去動作を実行す
るにあたっては、光変調オーバライト機能を発現させよ
うとする場合には特にであるが、交換力を介して結合さ
れた上下2つのR−T膜間に働く交換力(Hexg)コント
ロールが極めて重要である。
Hexgは、界面磁壁エネルギー密度をEwB,各層の磁化を
Ms1,Ms2各層の厚みをd1,d2とすると、層1へは の変換力が働き、 層2へは の変換力が働くという様に表わされるので、EwB,Ms1,M
s2,d1,d2の最適設計が重要である。
交換結合2層膜を用いた光変調オーバライト方式にお
いては、記録層のキューリー点近傍では、Hexg1(記録
層を層1とすると)は記録層保磁力Hc1よりも大きく交
換力によって記録層の磁化(厳密には副格子磁化)が補
助層の磁化(これも厳密には副格子磁化)の向きにそろ
い、かつ常温(メモリ保持温度)及びに再生温度(再生
レーザ光照射時の膜温度)では、Hexg1がHc1よりも小さ
く記録ビットが安定に存在しうる事及びに常温ではHexg
2(補助層を層2とする)がHc2よりも小さく初期化磁界
印加後に補助層が一定の向きを向いている事が必須条件
となっているので、 の膜温度に対するコントロールが重要となる。従来技術
における交換結合多層膜においてはHexgに対する配慮は
必ずしも充分とはいえない。
面内磁化中間層を用いる方法やプロセスサイドのアプ
ローチがあるものの、前者は媒体層構成を複雑化し媒体
の生産性を低下させる可能性があり、後者は製造中に界
面の状態を適確にモニターできなければ歩留りがあがら
ない等の問題を有するものである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は掲記した従来技術の課題に対してなされたも
のであり、層構成が基本的には単純な交換混合2層膜で
よく、製造プロセス上特に工夫をする事なく、単に異種
遷移金属間の界面における交換力が同程遷移金属間の界
面における交換力よりも小さい事を利用して、 の値を低下させて、特に常温あるいは再生温度における
記録ビットの安定性及び補助層の磁化の安定性の良好な
光磁気記録媒体を提供する事をその目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有
する非晶質希土類−遷移金属合金薄膜を複数層積層して
なる光磁気記録媒体において、複数層積層された少なく
とも1つの界面においてその界面の上下の層が層間の界
面磁壁エネルギーが3erg/cm2以下の範囲で交換力を介し
て結合されており、その上下を構成する2つの薄膜のう
ち一方の薄膜中の遷移金属元素の主成分がFeであり、他
方の薄膜中の遷移金属元素の主成分がCoであることを特
徴とする光磁気記録媒体である。ここで主成分というの
は、 RxT100-x(x:at%)で一般的に表記される(R,T以外
の添加元素が入っている場合や、Rとして希土類の他に
軽希土類が用いられる場合でもかまわない)組成式のT
成分をさらに(Fe100-yCoy){y:at%}と表わすとFe主
成分の場合にはy50at%である事を意味し、Co主成分
というのはy50at%である事を意味し、Rや添加元素
の種類によらず単にFeとCoのみを抽出して、T成分と表
記した場合のT成分の組成中の主成分を意味するもので
ある。
(作用) 本発明は、一般に同種T元素(Fe主成分−Fe主成分、
もしくはCo主成分−Co主成分)の2層膜を交換結合させ
た場合に大きすぎるEwBを異種T元素の2層膜を用いる
事によって低下する事ができる。このため、常温もしく
は再生温度における記録層と補助層の磁化を安定に保つ
事ができ、メモリーの信頼性を向上する事ができる。例
えば典型的な例として常温でMs1=100ewu/cc,d1=100nm
の記録層を用いた場合に、同種T元素からなる交換結合
媒体を用いた場合EwB5erg/cm2であるのでHexg1は、2.
5koeに達し、Hc1と同系かもしくは大きくなってしまう
のに対し、異種T元素からなる交換結合媒体を用いれば
EwB=2erg/cm2b程度に低下できるのでHexg1は1koe程度
となってHc1よりも小さくできメモリビットの安定性は
向上する。さらにHexg1はd1に反比例するのでEwBを小さ
くする事によりd1を小さくできるので媒体の生産性が向
上する他、カーエンハンスメント膜構造の適正な設計を
行なう上でも有利である。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の光磁気記録媒体を詳細
に説明する。
第1図は本発明の光磁気記録媒体の一実施例の断面構
成図であり、1は記録層、2は交換力の作用しうる界
面、3は1に交換結合してなる補助層、4,5は保護層、
6は基板である。第1図の媒体は例えば以下の手法で形
成される。スパッタリング装置にガラス基板6をセット
し装置成膜室内を10-7Torr程度に排気した後Arガスを10
0sccm導入し成膜室内圧力を5×10-3Torrとした後、先
ずSi3N4ターゲットを装着したマグネトロンスパッタ源
に1kwのRF電力を印加し、保護膜5を形成した後に、例
えばTb20Fe80合金ターゲットにDC電力を印加し100nmの
記録層1を形成し連続して、Tb27(Fe20Co8073合金タ
ーゲットにDC電力を印加し100nmの補助層3を形成し再
びSi3N4ターゲットにRF電力を印加し、保護層4を形成
する。R−T膜の組成は合金ターゲット組成よりも若干
R−poor側にシフトし、このようにして得られた媒体の
記録層の組成はTb18Fe82となり、一方補助層の組成はTb
25(Fe20Co8075となった。この様にして得られた第1
図の媒体をVSMによって常温で測定した所±10kOeの外部
磁界Hexのスイープによって第2図(a)に示される如
くの典型的な変換結合2層膜のM−Hループが得られ
た。この場合、記録層はTb18Fe82とTM−richセンス,補
助層はTb25(Fe20Co80)75とRE−richセンスで請ゆるア
ンチパラレルタイプの変換結合膜であるので、第2図
(a)において、F,A,C,Dの状態においては界面磁壁が
できており、B,Eの状態においては界面磁壁ができてい
ない。A→BもしくはD→Eの遷移は、記録層Tb18Fe82
の磁化反転に伴なうもので、記録層単層での特性は、M
s1=125ewu/cc,Hc1=2koeであるのでA→BもしくはD
→Eの遷移によってMは125ewu/cc分上昇もしくは下降
し、遷移磁界はHc1−Hexg1で1.2kOeであり、B→Cもし
くはE→Fの遷移は補助層の反転に伴なうもので補助層
単層の特性はMs2=100ewu/cc,Hc2=5kOeであるので、B
→Cもしくは、E→Fの遷移はMは100ewu/cc分だけ上
昇もしくは下降し、遷移磁界は、Hc2+Hexg2で、6kOeで
あった。Hexg1のより正確な導出方法としては第2図
(a)のB状態からHexを低下してループを描かせる手
法があり、このようにして得られたループを第2図
(b)に示した。第2図(b)において、A→Bの遷移
磁界はHc1−Hexg1であり、G→Fの遷移磁界はHc1+Hex
g1であるので、両者の遷移磁界の差の1/2がHexg1を与え
それを第2図(a)のループもしくは記録層単層のルー
プから得られるMs1及び膜厚d1の積の2倍で割るとEwB
算出される。補助層Tb25(Fe100-yCoy)中のyを幾通か
に交えて上記手法でEwBを導出してプロットしたものが
第3図である。Fe主成分の記録層に対してFe主成分の補
助層を積層した場合にはEwB>3erg/cm2であり、Hexg1
1.2kOeであるのに対しCo主成分の補助層を用いた場合E
wB3erg/cm2,Hexg1<1.2kOeであり、さらに典型例とし
てFe−Feの組合せとしてTb25Fe75の補助層を用いた場合
にはEwB=7erg/cm2でHexg1=2.8kOeでHc1を上まわって
しまうのに対し、Fe−Coの組合せとしてTb25Fe75の補助
層を用いた場合にはEwB=1.5erg/cm2でHexg1=0.6kOe
で、Hc1よりも1.4kOe低く、例えば記録層に対して外部
より1kOeの磁界を印加した場合でもメモリビットは保存
されるので信頼性が向上する事が判る。
上記した例ではTb18Fe82記録層とTb25(Fe100-yCoy
補助層を交換結合した例について述べたが本発明はR元
素の選び方に限定されるものではなく、RとしてはTb以
外にGd,Dy,Nd,Ho等が使え、又、R,T以外にAl,Ti,Cr,An
等の添加元素が入っていてもかまわない。又、媒体の構
成は2層以外に3層以上の多層でも構わず、その様な場
合には少くとも1つの交換結合界面を有し、そのうち少
くも1つの交換結合界面の上下をなす2つの膜のTの主
成分が片方はFeもう一方はCoとなっていれば良い。
[発明の効果] 本発明の光磁気記録媒体を用いれば、交換結合多層媒
体の界面磁壁エネルギー密度を所望の値に制御できるの
で、メモリ保持温度及びメモリ再生温度における6ビッ
トの安定性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光磁気記録媒体の一実施例の構成図、
第2図及び第3図は本発明の一実施例の特性を示す図で
ある。 1……記録層、2……界面、3……補助層、4,5……保
護層、6……基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水澤 由美 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 昭61−48149(JP,A) 特開 平3−156752(JP,A) 特開 平3−162742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膜面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有
    する非晶質希土類−遷移金属合金薄膜を複数層積層して
    なる光磁気記録媒体において、複数層積層された少なく
    とも1つの界面においてその界面の上下の層が層間の界
    面磁壁エネルギーが3erg/cm2以下の範囲で交換力を介し
    て結合されており、その上下を構成する2つの薄膜のう
    ち一方の薄膜中の遷移金属元素の主成分がFeであり、他
    方の薄膜中の遷移金属元素の主成分がCoであることを特
    徴とする光磁気記録媒体。
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