JP2993427B2 - 2自由度球体駆動装置 - Google Patents

2自由度球体駆動装置

Info

Publication number
JP2993427B2
JP2993427B2 JP8177460A JP17746096A JP2993427B2 JP 2993427 B2 JP2993427 B2 JP 2993427B2 JP 8177460 A JP8177460 A JP 8177460A JP 17746096 A JP17746096 A JP 17746096A JP 2993427 B2 JP2993427 B2 JP 2993427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sphere
driving
degree
freedom
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8177460A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH106704A (ja
Inventor
啓介 佐々江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP8177460A priority Critical patent/JP2993427B2/ja
Publication of JPH106704A publication Critical patent/JPH106704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2993427B2 publication Critical patent/JP2993427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、駆動部の揺動に
より球体を任意の方向に回転駆動する装置であって、装
置を取り付けた取付体を任意の方向に推進させたり、球
体に連結された物の向きを任意の方向に変化させたりす
るためなどに使用する、新しいタイプの2自由度球体駆
動装置に関する。本発明の球体駆動装置は、自動車、列
車、台車、運搬車、飛行機、スペースシャトルや、それ
らの玩具など、あらゆる種類の移動物の駆動輪として使
用することができ、また、椅子のキャスター、工作機械
の駆動部、アクティブに駆動するパソコン用マウスなど
回転移動機構を有する物の駆動体として使用することが
できる。さらに、レーザ照射装置やロボットアイの駆動
機構など、姿勢や方向を制御するための駆動体として使
用することも可能である。
【0002】
【従来の技術】一般の車輪は円盤形状をしていて車軸に
対して直交する面内を回転するため、回転方向を変える
場合には車軸の向きを変える必要がある。これに対し
て、球体を使ったボール形車輪であれば、車軸に制約さ
れずに任意の方向に回転することが出来る。円盤状車輪
の代わりにボール形車輪を取り付けて任意の方向に移動
を可能にしたものに移動型椅子のキャスターなどがあ
る。しかし、ボール形車輪は任意の方向に移動するとい
う特性を生かすように駆動する方法に特殊な工夫が必要
であった。この問題を解決して球体を回転駆動させるこ
とにより移動させるようにした装置として、特開平4−
285519や実開平4−72001が公知である。
【0003】特開平4−285519では、人が掃除機
の床用吸込具を前後左右に動かすときにその移動させる
方向に回転力を加わえることにより、小さな力でも掃除
機の吸引具を容易に操作できるようにすることを目的と
して、吸引具の端近くに球状の駆動車輪を備えたものが
開示されている。この吸込具は、前後モータと左右モー
タを内蔵し、それぞれのモータ軸に取り付けた摩擦車を
介して球状の駆動輪を前後方向におよび左右方向に回転
駆動するようにしたもので、人が吸引具を押す方向を検
知するスイッチのオンオフに従って前後モータと左右モ
ータの動きを制御することにより、ひとが押す方向に従
って吸引具が前後左右あるいは斜めに移動するようにな
っている。
【0004】また、実開平4−72001には、車体の
前後に球体を取付け、該球体を進行方向と進行方向に直
交する方向に駆動する球駆動手段を設けて、運転者の意
志により選択的に駆動して運転を楽しむ「球車」と名付
けた新しい車両が開示されている。これらの装置に用い
られる球状車輪では、回転方向を任意に選べるようにす
るために、球体表面に接触し摩擦により回転駆動する複
数の回転ローラとこれらの回転ローラを駆動するモータ
類を設備する必要がある。この結果、駆動機構の部品数
が多く構造が複雑になり、全体形状を小型化することが
困難であった。
【0005】このような困難を排除して球体駆動装置の
小型化を図ったものが、特開平5−296227に開示
されている。自由な方向に駆動力を発生することの出来
る小型の駆動ユニットを球体の周囲に配置した多自由度
アクチュエータで、狭い空間で作業や移動を行うロボッ
トの車輪や関節に使用することにより、ロボットが限ら
れた空間内で姿勢や形状を自由に変化させるために利用
することが出来る。この球体駆動装置は少なくとも3個
の振動ユニットを用いるもので、駆動ユニットとして
は、例えば正三角錐の頂点を中心とする3本の稜の位置
に圧電セラミックからなる振動素子を配置して構成した
ものなどが利用される。このような駆動ユニットは3本
の振動素子を駆動する位相を制御することにより頂点位
置が回転あるいは揺動する。
【0006】少なくとも3個の駆動ユニットを球体の周
囲に配置して、各ユニットの頂点部分が球体に当接する
ようにし、それぞれの駆動ユニットが互いに整合するよ
うに駆動させると、球体は対応する方向に回転する。駆
動ユニットは小型に構成することができるから、これら
を利用して球体を任意の方向に回転駆動する球体駆動装
置は全体として小型に組み上げることができる。なお、
球体駆動装置における球体自体に適当な事物を連結し球
体の回転を利用することにより、事物の姿勢を制御する
装置として利用することもできる。また、上記の球体駆
動装置により任意の角度に屈曲する小型のボールジョイ
ントを構成することにより、細管の屈曲部や分岐部まで
検査装置を搬送することが可能となり、例えば原子力発
電プラントの細管の管内検査をすることができるように
なった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上に挙げた各
種の球体駆動装置は共通して、複数の駆動源を有するた
め、駆動力間で干渉が生じて効率が悪い上、ローラの回
転軸に無理な力が加わって余分な駆動力を必要とした
り、相互の干渉が生じないように駆動するための制御方
式が複雑になり高度な論理回路を駆使する必要があった
りする困難があった。また、複数の駆動ユニットを使用
する場合は、球体に摩擦体を押しつける予圧を全ての駆
動源について均等にしなければならないため、各部のク
リアランス調整が難しいという短所があった。さらに、
マイクロマシーン技術の進展やロボット作業の対象の広
がりに伴って、より小型の駆動装置が要請されていた。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、球体を任意の方向に回転させることができるより小
型の2自由度球体駆動装置を提供することであり、さら
にそのような装置における駆動源の相互干渉を排除し組
立調整を容易にすることである。また、このような球体
駆動装置を組み込んで任意の方向に進行する移動物を得
ることであり、物体の姿勢を迅速正確に制御する姿勢制
御機構と、球体に機能装置を組み込み自在に方向制御す
る機能装置駆動機構を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の2自由度球体駆動装置は、球体と、その球
体の径より小さい開口を有する球体収納ハウジングと、
球体表面に接触する接触部が球体の接線方向に運動する
ことにより球体を2次元に駆動する駆動体を1式備え
て、球体を任意の方向に回転させることを特徴とする。
また、上記の駆動体は圧電素子を三角トラス状に組み合
わせてその頂点部に摩擦面を有するものであって、その
摩擦面で球体に接触して球体を駆動するように構成する
ことが特に好ましい。さらに、球体を収納するハウジン
グが少なくとも開口部に弾性効果を持たせ、球体を駆動
体に押し付けて摩擦力を増大させるようにすることが好
ましい。また、球体収納ハウジングの開口の中心と、球
体の中心と、駆動体の中心とがほぼ直線上に配設されて
いることが好ましい。
【0010】また、上記課題を解決するため、本発明の
移動体は上に述べた本発明の2自由度球体駆動装置を駆
動輪として備えることを特徴とする。さらに本発明の姿
勢制御機構は、上述の2自由度球体駆動装置の球体に連
結具を備え、その連結具に物体を取り付けた姿勢制御機
構であって、2自由度球体駆動装置を制御することによ
り連結具に取り付けられた物体の姿勢を制御することを
特徴とする。また、本発明の機能装置駆動機構は、上述
の2自由度球体駆動装置の球体に機能装置を組み込ん
で、2自由度球体駆動装置を制御することにより機能装
置の向きを制御することを特徴とする。
【0011】本発明の2自由度球体駆動装置によれば、
駆動体が球体表面に接触して球体の接線方向に運動する
ため、駆動体と球体の間に存在する摩擦力を介して球体
が駆動体の運動方向に回転する。駆動体の運動方向を調
整することにより球体は任意の方向に回転駆動される
が、摩擦力を介するため駆動力が強く大きな負荷も容易
に駆動することができる。また、1式の駆動体を備える
だけなので装置全体が小型になるばかりか、駆動制御も
1式の駆動体を対象とすればよく複数の駆動体を動かす
わけではないので相互干渉がなく、簡単な制御装置によ
って運転が可能である。上記の駆動体として、円筒形の
回転ローラを回転軸に直交する第2の軸の周りを回転す
るように設け、この円筒ローラの腹を球面体に押し付け
るようにした構成や、この円筒ローラの代わりに、円筒
の両端に車輪を設けたものを備えてこの車輪で球面体表
面を押圧しながら回転するものなどが使用できる。
【0012】しかし特に、上記の駆動体として、特開平
5−297227に開示されている多自由度アクチュエ
ータに使用されている小型駆動ユニットと同じような、
圧電素子を三角トラス状に組み合わせてその頂点部に摩
擦面を有するものを1式だけ用いて、その摩擦面で球体
に接触して球体を駆動するように構成する場合は、駆動
体が小型であり組み込む数も少ないため2自由度球体駆
動装置を容易に小型化することができる。また、球体の
回転を高速で精度良く制御することができるため2自由
度球体駆動装置の回転や走行の制御が高速かつ正確に行
える。さらに、2自由度球体駆動装置を駆動するための
制御回路が、特開平5−297227に開示された少な
くとも3式の駆動ユニットを相互関係を調整しながら運
転する多自由度アクチュエータの場合と比較して、極め
て単純になるので特に好ましい。
【0013】さらに、球体を収納するハウジングの開口
部の形状を適当に選択したり適当な弾性体を用いるなど
して開口部に弾性効果を持たせることにより、球体を内
側に押圧し駆動体に押し付けて摩擦力を増大させるよう
にした場合は、別のバネ体を組み込まなくとも駆動体と
球体との摩擦力を強めて確実に回転させるようにするこ
とができるため、機構上の省略により装置の小型化が達
成できるばかりでなく組立工数の省略ができるため、特
に好ましい。また、駆動体と球体の間に与える予圧の調
整がハウジングのねじ込みだけで行えるため、組立や保
守が容易になる。また、球体収納ハウジングの開口の中
心と、球体の中心と、駆動体の中心とが直線上に配設す
るようにした場合は、球体収納ハウジングを締め込むこ
とにより球体と駆動体の押圧を確保して球体が確実に回
転するようになるばかりか、組み込み工程が簡単で特別
な治具も必要としない利点がある。
【0014】さらに、上記発明の2自由度球体駆動装置
を駆動輪として備える移動物は、駆動部が小型のため全
体として極めて小型に構成することができ、また簡単な
制御装置により的確な走行制御を達成することが出来
る。さらに、上述の2自由度球体駆動装置の球体に連結
具を備え、その連結具に物体を取り付けて構成した姿勢
制御機構は、球体が高速で精密な回転を行うから連結具
に取り付けた物体は極めて高速で精密な姿勢制御を受け
ることができる。従って、任意の方向に向けて姿勢を急
速に変えることができる回転ステージとして使用した
り、太陽電池パネルを設置してパネル面が常に正確に太
陽に指向するように表面方向を維持するようにしたりす
ることができる。また小型に構成できて正確に制御でき
ることを活用して、配管内を移動しながら配管を検査し
たり修理したりする管内移動ロボットの屈曲機構に用い
ることができる。また、例えばレーザや視覚センサなど
の機能装置を2自由度球体駆動装置の球体に組み込んだ
機能装置駆動機構は、球体の方向制御が高速で正確にで
きるため、極めて高性能な機能装置を構成することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
【実施例1】図1は本発明の2自由度球体駆動装置の1
実施例を示す一部断面図、図2はその主要部の平面図で
ある。図中、1はロータ、3はカバー、5は駆動ユニッ
ト、7は台座である。ロータ1は駆動ユニット5の上に
載置されて、円筒形のカバー3が上から覆っている。カ
バー3にはロータの径より小さな開口が設けられてお
り、ロータ1の一部が露出するようになっている。また
カバー3は内壁に雌ネジが付けられていて、この雌ネジ
を台座7の周囲に形成された雄ネジと螺合させて止めら
れている。
【0017】本実施例におけるロータ1は約9.5mm
のステンレス鋼球で、カバー3は自己潤滑性を有する樹
脂で形成されている。ロータ1はカバー3と駆動ユニッ
ト5によって挟み込まれて支持され、カバー3の開口に
より位置決めされている。ロータ1の中心、カバー3の
開口の中心、駆動ユニット5の中心、台座7の中心は直
線上に配設されるようになっており、組み立てる時に
は、例えば駆動ユニット5の上にロータ1を載せてカバ
ー3をかぶせて台座7にねじ込めば、自然に全ての部品
がそれぞれの定位置に納められる。カバー3の開口部は
弾性を有し、カバー3を台座7にねじ込む量に従ってロ
ータ1と駆動ユニット5との接圧を調整することができ
る。また、カバー3の開口部は自己潤滑性を有するの
で、ロータ1と直接に接触しているが摩擦力は小さく、
ロータ1は容易に回転することができる。
【0018】図2は駆動ユニット5の平面図である。図
において11は摩擦盤、13は圧電素子である。本発明
の2自由度球体駆動装置の駆動源となる駆動ユニット5
は、摩擦盤11と3本の圧電素子13からなり、台座7
の上に作り付けられている。3本の圧電素子13はそれ
ぞれ1端を台座7に固定し他端を摩擦盤11に固定し、
摩擦盤11を上端平面とし圧電素子13を稜とする三角
錘台状に組み合わせたパラレルリンク構造をなす。駆動
ユニット5の圧電素子13には図外の駆動装置の振動素
子ドライバから信号ケーブルを介して駆動信号が供給さ
れる。
【0019】駆動ユニット5を形成する圧電素子13と
して、断面が2mm×3mm、長さが5mmで、150
Vの電圧で長さが4μm変化し、20Kgfの力を発生
する積層型圧電素子を用い、組立には熱硬化性樹脂を用
いた。3本の圧電素子への印加電圧を協調制御すると各
圧電素子13の長さが変化するため、3本の圧電素子1
3が集合して空中に支持する摩擦盤11は並進3自由度
の運動を行う。そこで、摩擦盤11に所定の面内で高速
楕円運動をさせると、前進時と後退時の接触摩擦力に差
があるため、球状のロータ1をその方向に回転させるこ
とができる。
【0020】本実施例の2自由度球体駆動装置の運動原
理について、周期的な信号により駆動ユニット5を駆動
してロータ1を回転させる場合に基づいて説明する。例
えば、第1と第2の振動素子13が同じ位相で伸縮し、
第3の振動素子13がそれに遅れて駆動されるときは、
摩擦盤11は台座7に垂直で第3振動子13を含む平面
内において楕円回転運動を行う。摩擦盤11の回転運動
中、上方向に動く間はロータ1を押し付ける力が強いの
でロータ1は摩擦盤11と共に前進する。摩擦盤11が
下方向に動く間はロータ1を押す力が小さくなる上、振
動素子13の駆動は例えば13kHz程度の高速で行わ
れるため、ロータ1は摩擦盤11に取り残されがちにな
る。従って摩擦盤11の楕円回転運動によりロータ1は
第3振動子を含む面内の1方向に回転する。同じよう
に、第1と第3の振動素子13が同じ位相で伸縮し、第
2の振動素子13がそれに遅れて駆動されるときは、摩
擦盤11は台座7に垂直で第2振動子を含む平面内にお
いて回転運動を行う。この運動によりロータ1は第2振
動子を含む面内の1方向に回転する。
【0021】このように、第1の振動素子13の運動に
対する第2と第3の振動素子13の位相を適当に選定す
ることにより摩擦盤11の回転運動の面と向きを適当に
選択することができる。たとえば、第1の振動素子に対
して第2振動素子を45度進めて、第3振動素子を45
度遅らせたときは、摩擦盤11は第1振動素子に対して
垂直の方向に回転運動し、ロータ1はその回転方向に回
転する。ロータ1の回転速度は、振動素子13の伸縮量
と伸縮の速度に左右されるから、駆動信号の周波数が圧
電素子の応答周波数範囲内にある限り、駆動信号の電圧
レベルと周波数で制御することができる。
【0022】上記のロータ駆動原理は周期的な信号であ
れば同様に働き、正弦波でなくとも三角波や鋸歯状波を
用いても同じ結果が得られることはいうまでもない。な
お、各振動素子13が順次同じ120度の位相差の下で
駆動されると、振動素子13の伸縮方向には水平成分が
含まれるため、摩擦盤11は歳差運動を伴う味噌スリ運
動を行う。この時振動素子13の伸縮により発生する歳
差運動の径は小さい上、ロータ1の接点が摩擦盤11の
中心に近いため、効率よく駆動するには工夫が必要であ
るが、ロータ1を台座7に垂直な軸の周りに回転させる
ことも可能である。
【0023】本実施例の2自由度球体駆動装置は、構成
部品点数が少なく非常にシンプルであり、全体形状は径
18mm長さ18mmの円柱形で総重量も17.5g程
度と極めて小型軽量になった。本実施例の2自由度球体
駆動装置の出力トルクは15Ncm、回転速度は500
deg/sであった。なお、ロータ1を挟み込む予圧
力、すなわちねじ込み予圧を大きくすると出力トルクが
増加する。また予圧が大きいところでは駆動周波数を大
きくするほど出力トルクも大きくなる傾向があるので、
目的に従って組み立て調整をし、駆動信号の周波数を選
定する。
【0024】本実施例の2自由度球体駆動装置は、ケー
ス3の開口から露出したロータ1を車輪として利用して
移動物に装備すると、移動物を任意の方向に高速に移動
することができる。なお、開口部の開口角をロータ1の
中心角で86度とした。従って、ロータ1を無欠の球体
として利用する場合は別として、本実施例の2自由度球
体駆動装置のロータ1に物品を付設して例えば回転ステ
ージやレーザ照射装置として利用する場合は、物品が開
口から突出するものや開口を利用するものであるときの
可動範囲は86度となる。
【0025】本実施例の2自由度球体駆動装置を構成す
る部品の形状は目的により適宜選定することができ、2
自由度球体駆動装置の全体形状も設計により更なる小型
化が期待できる。本実施例において、駆動ユニットに積
層型圧電素子を用いたがこれら圧電素子に限らず伸縮運
動をする小型のアクチュエータであればよく、マイクロ
マシーンに活用される形状記憶合金アクチュエータや静
電アクチュエータ、流体アクチュエータなども利用する
ことができる。また、ロータの材質はステンレス鋼とし
たが、使用目的に応じて適宜選択すればよい。ステンレ
ス鋼の他にも、回転力の伝達や接触部の磨耗や変形を考
慮して、セラミックスや硬質メッキを施した金属などを
用いることができる。また、摩擦盤は平面としたが、磨
耗や破損を防ぐため球面形状として接触面積を大きくす
ることもできる。さらに、カバーの弾性の強さは目的に
より適宜選定してよい。
【0026】駆動ユニットは正三角錐の頂点を中心とす
る3本の稜に振動素子を配置したものとして図示した
が、振動素子の数は3本に限らず、また取付角も適宜選
定することができる。要は、各振動素子で発生した振動
により摩擦盤が回転運動をし、かつその運動方向を変化
させることができるように、複数の振動素子と摩擦盤が
一体に結合されていて、ロータの2自由度回転運動に対
する有効な駆動力となることである。なお、カバー開口
部の弾性を利用してロータを駆動ユニットに押し付けて
駆動力が効率よく伝達するようにしたが、駆動ユニット
を支える台座の側に弾性効果を持たせてロータを開口部
側に押し付けるような機構を用いることもできることは
いうまでもない。
【0027】
【実施例2】図3は本発明の2自由度球体駆動装置の別
の実施例を示す一部断面図、図4はその別の態様を示す
一部断面図である。なお、図中の参照番号は図1と同じ
機能に係る部分については同じ番号を付与して説明を簡
略化した。実施例2の2自由度球体駆動装置の駆動ユニ
ットは、実施例1の2自由度球体駆動装置のものと異な
り、摩擦車が用いられている。図3において、21は摩
擦車、23は摩擦車21を垂直方向に回転させる摩擦車
モータ、25は枠体、27は枠体ごと水平回転させる水
平モータである。ロータ1はカバー3と摩擦車21によ
って挟み込まれて支持され、カバー3の開口により位置
決めされている。ロータ1の中心、カバー3の開口の中
心、摩擦車21のロータ1との接点、水平モータ27の
回転軸の中心は直線上に配設されるようになっており、
組み立てる時には、例えばカバー3をひっくり返してロ
ータ1を入れ、摩擦車21等の駆動ユニットを固定した
台座7を上からねじ込めば、自然に全ての部品がそれぞ
れの定位置に納められる。
【0028】カバー3の開口部の弾性を利用し、台座7
をカバー3にねじ込む量を変えることにより、ロータ1
と摩擦車21との接圧を調整することができる。図外の
制御装置からの信号により水平モータ27と摩擦車モー
タ23が駆動される。水平モータ27を運転すると枠体
25が水平に回転して摩擦車21の回転面の向きが変化
するので、回転面が所望の方向に向いたところで停止す
る。摩擦車モータ23を駆動すると摩擦車21が回転
し、ロータ1が枠体25の向いた面の方向に回転する。
このように、ロータ1の回転面の方向は水平モータ27
により自由に変化させることができる。また、ロータ1
の回転は摩擦車21との摩擦力を介して行われるため力
の伝達効率が大きく、ロータ1と摩擦車21の回転径の
比を大きく取ることができるから、ロータ1の回転トル
クを大きくすることができる。
【0029】図4において、31は摩擦車、33は摩擦
車モータ、35は回転軸、37は水平モータである。ロ
ータ1はカバー3と2個の摩擦車31によって挟み込ま
れて支持され、カバー3の開口により位置決めされてい
る。ロータ1の中心、カバー3の開口の中心、2個の摩
擦車31の中央、回転軸35の中心は直線上に配設され
るようになっていて、組み立てる時には台座7をカバー
3にねじ込めば全ての部品が定位置に納まるようになっ
ている。台座7をカバー3にねじ込む量を変えることに
より、ロータ1と摩擦車31との接圧を調整することが
できる。2個の摩擦車31は摩擦車モータ33の両端に
それぞれ軸支されており、摩擦車モータ33は中央部を
水平モータ37の回転軸35に固定されている。
【0030】図外の制御装置からの信号により水平モー
タ37を運転すると回転軸35が水平に回転して摩擦車
モータ33の向きが変化するので、摩擦車31の回転面
が所望の方向に向いたところで停止させる。摩擦車モー
タ33を駆動すると摩擦車31が回転し、摩擦力を介し
てロータ1が回転する。このように、ロータ1の回転面
の方向は水平モータ37により自由に変化させることが
できる。また、ロータ1は2個の摩擦車31と接触して
回転するため、回転状態が安定する。なお、本実施例で
は摩擦車の向きを変化させるため水平モータを使用した
が、水平モータは直動式のモータに限らず、回転位置が
任意に定められるようなものであればよく、例えばチェ
ーンを介して軸が回転する構造や直線運動するアクチュ
エータを用いて回転運動に変換する構造などを使用する
ことも可能である。
【0031】
【実施例3】本発明の移動物は上述した本発明の2自由
度球体駆動装置を駆動輪として用いたことを特徴とす
る。図5は本発明の移動物の1実施例を示す一部断面図
である。図5は、球車輪を有するウサギの玩具の球車輪
部を断面で表した一部断面図である。ウサギ玩具40は
前側後側の一方に駆動輪となる球車輪41を備え、他方
に玩具40本体が傾かないように支える複数の円盤状の
従動輪42を備えている。図中では後側に取り付けた球
車輪41として、上記実施例1の2自由度球体駆動装置
のロータと同様に駆動するように構成したものを用いて
いる。球車輪41はウサギ玩具40の本体に設けた円筒
溝43に収納され、開口45と駆動ユニット47の間に
挟み込まれて固定されている。駆動ユニット47は蓋体
49に固設されており、蓋体49に切られた雄ネジが円
筒溝43の雌ネジと螺合して固定されるので、このねじ
込み量で球車輪41と駆動ユニット47の接圧を調整す
ることができる。
【0032】図外の制御装置からの駆動制御信号により
球車輪41の移動方向と回転速度を任意に制御すること
ができるので、操縦者は遠隔操作により自由にウサギ玩
具40を所望の方向に所望の速さで移動させることがで
きる。本実施例では球車輪を駆動する駆動ユニットとし
て圧電素子を用いた機構を使用した場合について説明し
たが、上述した通り他の伸縮機能素子や摩擦車なども用
いることができることはいうまでもない。本実施例では
移動物がウサギの玩具である場合を例示したが、本発明
の移動物は、動物玩具に限らず、車両やロボットあるい
は牽引装置や搬送装置等、駆動する車輪を有するあらゆ
る移動物に適用できる。
【0033】
【実施例4】本発明の姿勢制御機構は上述した本発明の
2自由度球体駆動装置を用いたことを特徴とする。図6
は本発明の姿勢制御機構の1実施例を示す一部断面図、
図7は本実施例の姿勢制御機構の別の態様を示す一部断
面図である。なお、図中の参照番号は図1と同じ機能に
係る部分については同じ番号を付与して説明を簡略化し
た。
【0034】図6は、回転ステージの姿勢を制御する姿
勢制御機構の例を示す図面である。上記実施例1と同じ
2自由度球体駆動装置のロータ1の表面に円柱51が固
設されており、この円柱51の先端に切られた雄ネジを
円盤形をしたステージ53の裏側中心部に設けられた雌
ネジに螺合して固定している。円柱51はカバー3の開
口を貫通しており、2自由度球体駆動装置を操作するこ
とによりロータ1に固設された円柱51を開口内で高速
精密にかつ自由に回転させることができるので、円柱5
1に固設された円盤ステージ53を所望の姿勢に変化さ
せることができる。また、ロータ1の駆動は摩擦に基づ
くため強力であり、小さい部品を使って駆動装置を小型
に構成することができる。本発明の回転ステージの姿勢
制御機構は、例えば、円盤ステージを反射面として形成
し容易に光学装置の組立調整ができるようにしたり、ス
テージ表面に太陽電池パネルを貼着して入射光の方向が
変化するのに容易に追従できる太陽電池発電装置を構成
したりする目的に適用することができる。例えばまた、
衛星から到達する電波を受信する平面アンテナの指向方
向を制御する装置などに使用することも可能である。
【0035】図7は、配管移動ロボットの屈曲機構とし
て使用される姿勢制御機構の例を示す図面である。図
中、54は前後2つに分割された配管移動ロボット本体
の半分体である牽引ユニットとトレーラユニット、55
はロボットのユニット同士を連結する連結棒、57はロ
ボットを搬送するための無限軌道装置、59は配管であ
る。ロボットは、例えば原子力発電所内の入り組んだ配
管内部の検査や保全を行うために用いられるもので、配
管中を移動するマザーマシンにより搬送されて、目的と
する細管の分岐点で放出され、無限軌道装置57により
自走して細管の奥まで入り込み、配管59の内面を検査
し、異常があれば補修工作を行うように構成されてい
る。ロボットの牽引ユニットとトレーラユニット54は
それぞれ搬送すべき測定装置や修理工具類、あるいは制
御装置等を分割して搭載している。
【0036】ロボットのユニット同士の向かい合った端
部には上記実施例1と同じ2自由度球体駆動装置がそれ
ぞれ対向して形成されている。一方のユニットに形成さ
れた2自由度球体駆動装置のロータ1の表面に連結棒5
5の一端が固設されており、この連結棒55の他端が他
方のユニットの端に形成された2自由度球体駆動装置の
ロータ1の表面に固着されている。このようにして、ボ
ールジョイントと同じ機能を有する極めて小型の機構を
構成することができた。本実施例における配管移動ロボ
ットの屈曲機構は、2自由度球体駆動装置を操作するこ
とにより連結棒55の軸方向が開口内で高速精密にかつ
自由に回転させることができるので、2個の球体駆動装
置を整合して駆動することにより、ロボットの関節の折
れ角と方向を所望のまま制御して、窮屈な配管内を自由
に移動して作業することができる。このように、2自由
度球体駆動装置を屈折機構として用いた配管移動ロボッ
トは、細管の屈曲部や分岐部まで検査装置を搬送するこ
とが可能となり、例えば原子力発電プラントの細管の管
内検査も容易に行うことができるようになった。
【0037】
【実施例5】本発明の機能装置駆動機構は上述した本発
明の2自由度球体駆動装置を用いて、ロータに機能装置
を仕込んで回転駆動するようにしたことを特徴とする。
図8は本発明の機能装置駆動機構の1実施例を示す一部
断面図、図9は本実施例の機能装置駆動機構の別の態様
を示す一部断面図である。なお、図中の参照番号は図1
と同じ機能に係る部分については同じ番号を付与して説
明を簡略化した。
【0038】図8は、レーザ照射方向制御用のアクチュ
エータとして使用される機能装置駆動機構の例を示す図
面である。上記実施例1と同じ2自由度球体駆動装置の
ロータ1の内部にレーザ放射装置61を埋め込んであ
る。2自由度球体駆動装置を操作することによりロータ
1に埋め込まれたレーザ放射装置61のレーザ照射口を
開口内で高速精密にかつ自由に回転させることができる
ので、レーザ照射方向を所望の方向に変化させることが
できる。姿勢制御機構の寸法は、レーザ放射装置の寸法
にのみ左右され、精密な制御が可能な極めて小型の照射
方向可変レーザ照射装置を構成することができる。
【0039】図9は、ロボットアイの視線制御用のアク
チュエータとして使用される機能装置駆動機構の例を示
す図面である。上記実施例1と同じ2自由度球体駆動装
置のロータ1の内部に視覚センサ63を埋め込んであ
る。2自由度球体駆動装置を操作することによりロータ
1に埋め込まれた視覚センサ63の視線方向を開口内で
高速精密にかつ自由に回転させることができるので、ロ
ボットアイの視線を所望の方向に指定することができ
る。なお、機能装置駆動機構を極めて小型に構成するこ
とができるため、同じような構成により視線の動きを調
整して自然に見せる義眼機構を構成することができる。
【0040】
【発明の効果】上に詳細に述べた通り、本発明の2自由
度球体駆動装置は球体を任意の方向に向けて高速精密に
回転させることができ、しかも駆動源の相互干渉がない
ため制御が容易である。例えばこれを移動物の駆動機構
として組み込んで使用したり、球体に取り付けた物体の
姿勢制御機構として使用したり、球体に機能装置を組み
込んで機能装置駆動機構として使用したりすると、極め
て小型の装置により移動や姿勢あるいは指向方向を自在
に迅速精密に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2自由度球体駆動装置の第1の実施例
を示す一部断面図である。
【図2】第1実施例の2自由度球体駆動装置の主要部の
平面図である。
【図3】本発明の2自由度球体駆動装置の第2の実施例
を示す一部断面図である。
【図4】第2実施例の2自由度球体駆動装置の別の態様
を示す一部断面図である。
【図5】本発明の移動物の1実施例を示す一部断面図で
ある。
【図6】本発明の姿勢制御機構の1実施例を示す一部断
面図である。
【図7】本発明の姿勢制御機構の別の実施例を示す一部
断面図である。
【図8】本発明の機能装置駆動機構の1実施例を示す一
部断面図である。
【図9】本発明の機能装置駆動機構の別の実施例を示す
一部断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 3 カバー 5 駆動ユニット 7 台座 11 摩擦盤 13 圧電素子 21 摩擦車 23 摩擦車モータ 25 枠体 27 水平モータ 31 摩擦車 33 摩擦車モータ 35 回転軸 37 水平モータ 40 ウサギ玩具 41 球車輪 42 円盤状従動輪 43 円筒溝 45 開口 47 駆動ユニット 49 蓋体 51 円柱 53 円盤ステージ 54 配管移動ロボット本体を構成するユニット 55 連結棒 57 無限軌道装置 59 配管 61 レーザ放射装置 63 視覚センサ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球体と、該球体の径より小さい開口を有
    少なくとも開口部に弾性効果を有して前記球体を収納
    するハウジングと、圧電素子を三角トラス状に組み合わ
    せてその頂点部に摩擦面を有する1式の駆動体であっ
    て、該摩擦面が前記ハウジングに収納された前記球体の
    表面に前記開口に対向する方向から接触するように配設
    され該球体の接線方向に運動することにより球体を2次
    元に駆動する駆動体を備え、該開口部で前記球体を前記
    駆動体に押し付けて摩擦力を増大させて一部が前記開口
    から露出した前記球体を任意の方向に回転させる2自由
    度球体駆動装置。
  2. 【請求項2】ハウジング開口の中心と、球体の中心と、
    駆動体の中心とがほぼ直線上に配設されていることを特
    徴とする請求項1記載の2自由度球体駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の2自由度球体駆
    動装置を駆動輪として備え、該2自由度球体駆動装置を
    制御することにより駆動される移動物。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の2自由度球体駆
    動装置における前記球体に連結具を備え、該連結具に物
    体を取り付けて構成された姿勢制御機構であって、前記
    2自由度球体駆動装置を制御することにより該連結具に
    取り付けられた物体の姿勢を制御することを特徴とする
    姿勢制御機構。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の2自由度球体駆
    動装置における前記球体に機能装置を組み込んだ機能装
    置駆動機構であって、該2自由度球体駆動装置を制御す
    ることにより該機能装置の向きを制御することを特徴と
    する機能装置駆動機構。
JP8177460A 1996-06-18 1996-06-18 2自由度球体駆動装置 Expired - Fee Related JP2993427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8177460A JP2993427B2 (ja) 1996-06-18 1996-06-18 2自由度球体駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8177460A JP2993427B2 (ja) 1996-06-18 1996-06-18 2自由度球体駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH106704A JPH106704A (ja) 1998-01-13
JP2993427B2 true JP2993427B2 (ja) 1999-12-20

Family

ID=16031329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8177460A Expired - Fee Related JP2993427B2 (ja) 1996-06-18 1996-06-18 2自由度球体駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2993427B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898368A (en) * 1988-08-26 1990-02-06 Union Carbide Corporation Wear resistant metallurgical tuyere
JP4787426B2 (ja) * 2001-07-11 2011-10-05 昌司 大石 ボールを駆動輪とする電動車両
EP1870719A1 (fr) 2006-06-23 2007-12-26 The Swatch Group Research and Development Ltd. Système de reconnaissance optique de la position et du mouvement d'un objet sur un dispositif de positionnement
JP5292703B2 (ja) * 2007-02-19 2013-09-18 株式会社豊田自動織機 振動アクチュエータ
JP5337100B2 (ja) * 2010-05-19 2013-11-06 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子顕微鏡、試料ステージおよび試料ステージの制御方法
CN104850140B (zh) * 2015-05-27 2018-09-14 北京合众思壮科技股份有限公司 一种双自由度旋转控制装置及设有该装置的应用***
US10337663B2 (en) 2015-05-27 2019-07-02 Beijing Unistrong Science & Technology Co., Ltd. Two-degree-of-freedom rotation control device and application system
CN107196037B (zh) * 2017-06-27 2023-01-31 张地 两自由度球型结构卫星接收天线调整平台
JP7325858B2 (ja) * 2019-02-13 2023-08-15 高知県公立大学法人 全方向搬送装置及び全方向搬送システム
IT202000001354A1 (it) * 2020-01-23 2021-07-23 S4E Impianti S R L Dispositivo di azionamento di ruota sferica per moto piano omnidirezionale
CN112572053B (zh) * 2020-12-24 2022-07-12 江苏巨龙电动车制造有限公司 一种球形轮胎的电动平车

Also Published As

Publication number Publication date
JPH106704A (ja) 1998-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2993427B2 (ja) 2自由度球体駆動装置
US5136201A (en) Piezoelectric robotic articulation
AU2005263777B2 (en) Geodesic measuring instrument with a piezo drive
US4360182A (en) High-agility reflector support and drive system
JP5133860B2 (ja) ロボットアーム構造、ワークピース処理システム、及びロボットアーム構造とセンサアレイとを備えたシステム
JP4550850B2 (ja) 圧電モータシステム
CN100414347C (zh) 精密光学调整架
JPH0696216B2 (ja) 位置決め装置
CN104317218A (zh) 一种微纳操作环境下的精密宏动并联定位***及方法
CN108169872B (zh) 一种基于柔性铰链的高精度、高稳定反射镜调整装置
US5377950A (en) Platform mountings
JP2000296485A (ja) マイクロマニピュレータ
US9551994B2 (en) System and method for vehicle attitude control
Graf et al. Active acceleration compensation using a Stewart-platform on a mobile robot
US20150316376A1 (en) Non-contacting electro-magnetic spherical planar motor providing 3-axis control of a ball joint gimbal mounted electro-optic system
US20100024802A1 (en) Heliostat support and drive mechanism
US6227673B1 (en) Adjustable reflector
CN103176270B (zh) 两自由度高速并联扫描平台及其垂直度误差的校准方法
CN109872767B (zh) 多源驱动的柔顺并联微操作器
Gloess et al. Challenges of extreme load hexapod design and modularization for large ground-based telescopes
JPH03264911A (ja) 光ビーム制御機構
Gambao et al. Multi configurable inspection robots for low diameter canalizations
JP2005224029A (ja) 多自由度超音波モータ及び予圧装置
EP1138033B1 (fr) Dispositif de mise en mouvement a debattement limite de charge selon un a six degres de liberte
JP4152098B2 (ja) 球面アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees