JP2993307B2 - スプレーガンキャップ - Google Patents

スプレーガンキャップ

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JP2993307B2
JP2993307B2 JP5006260A JP626093A JP2993307B2 JP 2993307 B2 JP2993307 B2 JP 2993307B2 JP 5006260 A JP5006260 A JP 5006260A JP 626093 A JP626093 A JP 626093A JP 2993307 B2 JP2993307 B2 JP 2993307B2
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敏路 河田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被噴霧液を噴霧するスプ
レーガンキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスプレーガンを用いて被噴
霧液を噴霧するのに塗装作業があり、前記被噴霧液の一
つとして塗料がある。図7〜図9に示すように、スプレ
ーガン20にはキャップ本体21が取着され、そのキャ
ップ本体21の正面には塗料噴出孔22が穿設されてい
る。塗料噴出孔22にはニードル弁23が摺動可能に挿
通された筒状の塗料ノズル24が挿入され、スプレーガ
ンの図示しない引き金が引かれると、圧縮エアの圧力に
より塗料噴出孔22を介して外部へ噴霧される。
【0003】また、キャップ本体21の正面における塗
料噴出孔22の周縁には、同塗料噴出孔22に対し近接
位置する一対のエア孔25と、同塗料噴出孔22に対し
遠隔位置する一対のエア孔26とが穿設されている。正
面円形状の各エア孔25,26の径は同一径をなし、各
エア孔25,26からエアが噴出されて、塗料噴出孔2
2の周辺にて塗料の粒子が細分されて塗料の霧化が促進
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のスプレーガンキャップにおいては、キャップ本体2
1の塗料噴出孔22と塗料ノズル24との隙間27から
もエアが噴出されており、この隙間27から噴出される
一部のエアbは塗料噴出孔22側へ巻戻されて乱流とな
るため、霧化された塗料はこの乱流により塗料噴出孔2
2側へ流されて、塗料噴出孔22付近に付着してしまう
ため、噴出した塗料が滴状となって垂れたり、吹き付け
の息切れや、吹き付けムラの原因となる問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は塗料噴射孔の周辺に被噴
霧液を付着しにくくすることができるスプレーガンキャ
ップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、キャップ本体に設けら
れ、気体圧により塗料が噴霧される塗料噴孔を備えた
スプレーガンキャップにおいて、前記塗料噴出孔に塗料
ノズルを挿入配置し、同ノズルの外周面と前記塗料噴出
孔の内周面との間から塗料が噴出されるようにするとと
もに、前記塗料噴出孔の内周面には内方から外方へかけ
て広がる拡開部を設け、同拡開部の外端と前記塗料ノズ
ルの外端とが略同位置に位置するように設定したことを
要旨とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明はキャップ本
体に設けられ、気体圧により塗料が噴霧される塗料噴
孔と、塗料噴孔の周縁に設けられ、噴出された塗料の
霧化を促進するためにその塗料に対して気体が噴出され
る気体噴出孔とを備えたスプレーガンキャップにおい
て、前記塗料噴出孔及び気体噴出孔を同一平面上に開口
するとともに、同気体噴出孔を噴出面積の異なる複数の
気体噴出孔により構成し、前記塗料噴孔に近接位置す
る気体噴出孔の噴出面積塗料噴孔に遠隔位置する気
体噴出孔の噴出面積よりも大きく設定したことを要旨と
するものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、塗料噴出孔か
ら噴出される気体は拡開部に沿ってキャップ本体から乱
流することなく外部へ噴出され、噴霧された塗料を塗料
噴出孔の周囲に寄せつけることがないため、塗料噴出孔
の周囲に付着することはない。
【0009】また、請求項2に記載の発明によれば、塗
料噴孔の近接位置から噴出される気体は、塗料噴
の遠隔位置から噴出される気体よりも噴出勢力が大きい
ため、噴霧された塗料は塗料噴出孔の周囲に付着するこ
とはない。
【0010】
【実施例】以下に本発明を車体を塗装するスプレーガン
キャップに具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0011】図3に示すように、スプレーガン1の下部
にはエアニップル2を介してエアホース3が接続され、
このエアホース3からスプレーガン1内へ圧縮エアが圧
送される。スプレーガン1の上部にはニプッル4を介し
て塗料供給ホース19が接続され、塗料は圧縮エアにて
スプレーガン1内に発生する負圧により塗料供給ホース
19内からスプレーガン1内へ塗料が吸引される。スプ
レーガン1の正面にはキャップ本体5が螺合固定されて
いる。キャップ本体5の正面には正面方向に延びる一対
のエアノズル6,7が形成され、互いに向かい合う各エ
アノズル6,7の側面には前記エアホース3に連通され
たエア噴出孔8が穿設されている。
【0012】図1,3に示すように、キャップ本体5の
正面中央部には塗料噴出孔10が形成され、同塗料噴出
孔10には圧縮エアにて塗料が外部へ噴出される塗料ノ
ズル11が遊貫されている。すなわち、塗料噴出孔10
の内周面と塗料ノズル11の外周面と間には、エア噴
出隙間部16が形成され、エア噴出隙間部16からは前
記エアホース3から圧送されたエアが噴出される。
【0013】前記塗料ノズル11の噴射孔11a内に
は、その軸心方向に延びるとともに、先端が先細り状の
ニードル弁12が摺動可能に挿入されている。このニー
ドル弁12は図3に示すスプレーガン1の引き金13と
作動連結され、引き金13をスプレーガン1の把手14
側に引くことにより、図示しないコイルスプリングの付
勢力に抗してニードル弁12は図1中矢印Y方向へ移動
される。なお、スプレーガン1の引き金13は前記図示
しないコイルスプリングにて、常時スプレーガン1の反
把手14側に付勢されている。
【0014】塗料噴出孔10の軸心方向に沿った経路上
の中央部から外端にかけては、外端方向に拡開するテー
パ状の拡開部10aが形成されている。拡開部10aの
外端と塗料ノズル11の外端面は同位置に位置してい
る。そして、前記エア噴出隙間部16から噴出されるエ
アの気流a(図1に示す)は、拡開部10aに沿って流
れるとともに、塗料ノズル11の噴射孔11aから噴霧
された塗料とあわせて噴出される。
【0015】図2に示すように、塗料噴出孔10周縁の
近接位置には、正面円形状からなる一対の気体噴出孔と
しての太孔17が穿設され、塗料噴出孔10周縁の遠隔
位置には、気体噴出孔としての細孔18が穿設されてい
る。太孔17の直径は1.2mmとなっており、一方、
細孔18の直径は0.5mmとなっており、太孔17を
通過するエアの噴出通過面積は細孔18の噴出通過面積
に比べて大となっている。つまり、太孔17及び細孔1
8を通過する所定時間当たりのエア通過量は細孔18に
比べて太孔17の方が多く噴出される。
【0016】次に、上記のように構成されたスプレーガ
ンキャップの作用について説明する。スプレーガン1の
把手14を把持して引き金13を把手14側へ引くと、
ニードル弁12はY方向へ摺動移動され、エアホース3
から圧縮エアがキャップ本体5内へ供給される。そし
て、エアは太孔17、細孔18、各エアノズル6,7、
エア隙間部16及び塗料ノズル11の噴射孔11aから
外部前方へ噴出される。すると、この負圧力により塗料
供給ホース19内の塗料はキャップ本体内に吸引され
る。
【0017】そして、塗料は塗料ノズル11の噴射孔1
1aからエアの圧力により、拡開部10aを介して外部
へ噴霧され、それとともに、噴霧された塗料は太孔17
と細孔18からのエアの圧力に加えられて噴霧される。
【0018】さらに、各エアノズル6,7のエア噴出孔
8(一方のみ図示)から互いに向かい合う方向に噴出さ
れるエアが、太孔17、細孔18及び各エアノズル6,
7から前方へ噴霧された塗料に対し直交する方向へ噴出
され、キャップ本体の前方位置付近で乱混合されるこ
とにより、噴霧された塗料の粒子は一層細分化されて前
方側へいく程、断面楕円状広がって噴霧される。この
とき、噴霧されている場合において、エア噴出隙間部1
6から噴出される気流aは乱流することなく拡開部10
aに沿って外部へ噴出される。よって、塗料は塗料噴出
孔10の拡開部10aの周囲に付着することなくエアに
て均一に噴出される。
【0019】また、太孔17からの所定時間当たりにお
けるエア噴出流量は細孔18からのエア噴出流量に比べ
て多いため、エア噴出勢力が増して塗料ノズル11の
孔11a外端周縁には塗料が付着しにくくなる。
【0020】次に、拡開部10aと太孔17のうちいず
れか一方を備えたスプレーガンキャップといずれも備え
ていない従来のスプレーガンキャップとを用いて、低霧
化圧下及び高霧化圧下において実験を行った。その結果
を下記の表に示す。
【0021】なお、いずれの実験においても、計測時間
は10分間行った。、また、いずれの表中において拡径
部10aがないものについては、前記従来技術と同一の
構成を示し、太孔17がないものについては、太孔17
のない代わりに細孔18を備えたキャップ本体5を使用
する。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】このように、本実施例のスプレーガンキャ
ップおいては、塗料噴出孔10にはその軸心方向中央
部から外端へかけて広がる拡開部10aを形成したこと
により、エア噴出隙間部16から噴出された気流aは、
拡開部10aに沿って流れるため、拡開部10aに塗料
が付着されず、拡開部10aの外側にある正面は拡開部
10aに沿って流れる気流aのため、塗料が付着しにく
くなる。この結果、塗料が塗料噴出孔10の周縁に付着
されにくくなり、噴出した塗料が滴状となって垂れた
り、吹き付けの息切れや、吹き付けムラとなるのを防止
することができ、良好な吹き付けを長時間持続できる。
【0026】また、塗料噴10に近接位置する太孔
17の直径は、塗料噴10に近接位置する細孔18
の直径よりも大きくした。よって、太孔17の噴出面積
は細孔18の噴出面積に比べて大きいため、細孔18よ
りも太孔17からのエア噴出量が多い。このため、塗料
が塗料ノズル11の噴射孔11a周縁付近に付着しにく
くすることができ、噴出した塗料が滴状となって垂れた
り、吹き付けの息切れや、吹き付けムラとなるのを防止
することができる。
【0027】さらに、いずれの実験結果から分かるよう
に、拡開部10a及び太孔17を備えたキャップ本体
は低霧圧及び高霧圧ともに、塗料噴出孔周辺への塗料の
付着回数は0〜1回であり、拡開部10a及び太孔17
のいずれかを備えていないものに比べて、特に低霧圧の
条件下で顕著な効果が得られた。
【0028】なお、本発明は上記実施例以外に限定され
ることなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変
更してもよい。 (1)上記実施例ではテーパ状の拡開部10aを設けた
が、図5に示すように、断面アール状の拡開部30にし
てもよい。
【0029】(2)また、上記実施例の拡開部10a以
外に、外端縁がさらに拡開するテーパ部を有する拡開部
31にしてもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、塗料噴出孔か
らの気体は拡開部に沿って噴出されることにより、ノズ
ル及び塗料噴出孔の外側端部で乱流が生じにくく、この
ため、塗料噴出孔の周囲に塗料が付着するのを防止する
ことができる。
【0031】また、請求項2に記載の発明は、塗料噴出
孔及び複数の気体噴出孔を同一平面上に開口させた塗料
孔周囲の近接位置の気体噴射は遠隔位置の気体噴射
に比べて勢力があるため、塗料噴孔に塗料が付着する
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるキャップ本体の一部縦断面図
であり、図4におけるA−A断面図である。
【図2】同じく、塗料噴出孔と流体噴出孔を示す拡大正
面図である。
【図3】同じく、スプレーガンにキャップ本体を装着し
た状態を示す側面図である。
【図4】同じく、スプレーガンにキャップ本体を装着し
た状態を示す斜視図である。
【図5】他の実施例におけるキャップ本体の一部縦断面
図である。
【図6】他の実施例におけるキャップ本体の一部縦断面
図である。
【図7】従来技術におけるキャップ本体の一部縦断面図
を示し、図9におけるB−B断面図である。
【図8】同じく、塗料噴出孔と流体噴出孔の拡大正面図
である。
【図9】同じく、スプレーガンにキャップ本体を装着し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 …キャップ本体、10…塗料噴孔、10a…拡開
部、17…太孔(気体噴出孔)、18…細孔(気体噴出
孔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 1/02 101 B05B 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体()に設けられ、気体圧
    により塗料が噴霧される塗料噴孔(10)を備えたス
    プレーガンキャップにおいて、 前記塗料噴出孔(10)に塗料ノズル(11)を挿入配
    置し、同ノズル(11)の外周面と前記塗料噴出孔(1
    0)の内周面との間から塗料が噴出されるようにすると
    ともに、前記塗料噴出孔(10)の内周面には内方から
    外方へかけて広がる拡開部(10a)を設け、同拡開部
    (10a)の外端と前記塗料ノズル(11)の外端とが
    略同位置に位置するように設定したことを特徴とするス
    プレーガンキャップ。
  2. 【請求項2】 キャップ本体()に設けられ、気体圧
    により塗料が噴霧される塗料噴孔(10)と、塗料噴
    孔(10)の周縁に設けられ、噴出された塗料の霧化
    を促進するためにその塗料に対して気体が噴出される気
    体噴出孔(17,18)とを備えたスプレーガンキャッ
    プにおいて、前記塗料噴出孔(10)及び気体噴出孔(17,18)
    を同一平面上に開口するとともに、同気体噴出孔(1
    7,18)を噴出面積の異なる複数の気体噴出孔(1
    7,18)により構成し、 前記塗料噴孔(10)に近
    接位置する気体噴出孔(17)の噴出面積塗料噴
    (10)に遠隔位置する気体噴出孔(18)の噴出面積
    よりも大きく設定したことを特徴とするスプレーガンキ
    ャップ。
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