JP2991910B2 - 用紙繰り出し装置 - Google Patents

用紙繰り出し装置

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JP2991910B2
JP2991910B2 JP29531093A JP29531093A JP2991910B2 JP 2991910 B2 JP2991910 B2 JP 2991910B2 JP 29531093 A JP29531093 A JP 29531093A JP 29531093 A JP29531093 A JP 29531093A JP 2991910 B2 JP2991910 B2 JP 2991910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小切手用紙と、小切手
の表紙、間紙および裏表紙を選択的に繰り出すことので
きる用紙繰り出し装置に関するものである。
【0002】
【先行技術】小切手帳においては、小切手の他に、表
紙、裏表紙、間紙などの種類の異なるシートを、所定の
順に、綴じ合わせることが必要であり、そのため、所定
の順に、種類の異なるシートを、シートの収納部から繰
り出すことが必要である。このような場合、従来は、た
とえば、所定のデータを印刷する前の小切手用紙と、表
紙、裏表紙、間紙などの小切手用紙とは種類の異なる用
紙を、別個の用紙収納部にそれぞれ収納し、別個の繰り
出し装置により、所定の順に、各用紙収納部から、用紙
を繰り出すか、あるいは、あらかじめ、所定の順に、各
用紙を、単一の用紙収納部に収納して、繰り出し装置に
よって繰り出す方法が採用されていた。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法にあっては、二つ以上の繰り出し装置を設ける必要
があるため、用紙を取り扱う装置自体が大型化するとい
う問題があり、他方、後者にあっては、用紙の繰り出し
に先立って、所定の順に、用紙を並べて、用紙収納部に
収納しなければならず、準備が煩雑であるという問題が
あった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、小切手用紙と、小切手の表
紙、間紙および裏表紙を選択的に繰り出すことのできる
コンパクトな用紙繰り出し装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、小切手用紙を立
てた状態で収納する第一の用紙収納部と、表紙、間紙お
よび裏表紙を立てた状態で収納する第二の用紙収納部と
を備え、前記第一の用紙収納部および前記第二の用紙収
納部が互いに略水平方向に離間して設けられ、さらに、
少なくともその一部が前記第一の用紙収納部および前記
第二の用紙収納部の間に設けられ、正方向および逆方向
に回転可能な第一の一対のプーリに巻回され、前記第一
の用紙収納部内に収納された小切手用紙および前記第二
の用紙収納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙と
当接可能な第一のエンドレスベルト手段と、少なくとも
その一部が前記第一の用紙収納部および前記第二の用紙
収納部の間に設けられ、前記第一の一対のプーリと略鉛
直方向に離間して設けられた第二の一対のプーリに巻回
され、前記第一の用紙収納部内に収納された小切手用紙
および前記第二の用紙収納部内に収納された表紙、間紙
および裏表紙と当接可能な第二のエンドレスベルト手段
と、前記第一のエンドレスベルト手段と前記第二のエン
ドレスベルト手段との間に設けられ、前記第一の一対の
プーリおよび前記第二の一対のプーリの軸に垂直な方向
に、前記第一の用紙収納部と前記第二の用紙収納部との
間をスライド可能な平面視略長方形の押圧手段であっ
て、前記第一の用紙収納部内に収納された小切手用紙ま
たは前記第二の用紙収納部内に収納された表紙、間紙お
よび裏表紙を、前記第一のエンドレスベルト手段および
前記第二のエンドレスベルト手段から離間させるよう
に、選択的に押圧可能な押圧手段とを有する繰り出し手
段を備え、前記第一の一対のプーリがほぼ同径で、前記
第二の一対のプーリがほぼ同径であり、さらに、前記第
一の用紙収納部および前記第二の用紙収納部が、収納さ
れた小切手用紙ならびに表紙、間紙および裏表紙を、前
記第一のエンドレスベルト手段および前記第二のエンド
レスベルト手段に向けて押圧する押圧部材を、それぞ
れ、備えた用紙繰り出し装置によって達成される。
【0006】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記第一のプーリおよび前記第二のプーリ
のうち、少なくとも一つのプーリに当接し、該プーリと
同期して、同一方向に回転可能な分離ローラ手段を備え
ている。本発明のさらに好ましい実施態様においては、
前記分離ローラ手段に所定以上のトルクが加わると、前
記分離ローラ手段を逆方向に回転させるトルクリミタ手
段が、前記分離ローラ手段に取付けられている。本発明
のさらに好ましい実施態様においては、さらに、前記第
一の用紙収納部および前記第二の用紙収納部が、前板を
備えるとともに、その内部に収納された用紙の後端部に
振動を印加可能な用紙整列手段を備えている。
【0007】
【発明の作用】本発明によれば、用紙繰り出し装置は、
小切手用紙を立てた状態で収納する第一の用紙収納部
と、表紙、間紙および裏表紙を立てた状態で収納する第
二の用紙収納部とを備え、第一の用紙収納部および第二
の用紙収納部が互いに略水平方向に離間して設けられ、
さらに、少なくともその一部が第一の用紙収納部および
第二の用紙収納部の間に設けられ、正方向および逆方向
に回転可能な第一の一対のプーリに巻回され、第一の用
紙収納部内に収納された小切手用紙および第二の用紙収
納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙と当接可能
な第一のエンドレスベルト手段と、少なくともその一部
が第一の用紙収納部および第二の用紙収納部の間に設け
られ、第一の一対のプーリと略鉛直方向に離間して設け
られた第二の一対のプーリに巻回され、第一の用紙収納
部内に収納された小切手用紙および第二の用紙収納部内
に収納された表紙、間紙および裏表紙と当接可能な第二
のエンドレスベルト手段と、第一のエンドレスベルト手
段と第二のエンドレスベルト手段との間に設けられ、第
一の一対のプーリおよび第二の一対のプーリの軸に垂直
な方向に、第一の用紙収納部と第二の用紙収納部との間
をスライド可能な平面視略長方形の押圧手段であって、
第一の用紙収納部内に収納された小切手用紙または第二
の用紙収納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙
を、第一のエンドレスベルト手段および第二のエンドレ
スベルト手段から離間させるように、選択的に押圧可能
な押圧手段とを有する繰り出し手段を備え、第一の一対
のプーリがほぼ同径で、第二の一対のプーリがほぼ同径
であり、さらに、第一の用紙収納部および第二の用紙収
納部が、収納された小切手用紙ならびに表紙、間紙およ
び裏表紙を、第一のエンドレスベルト手段および第二の
エンドレスベルト手段に向けて押圧する押圧部材を、そ
れぞれ、備えており、押圧手段によって、第一の用紙収
納部に収納された小切手用紙を押圧して、第一のエンド
レスベルト手段および第二のエンドレスベルト手段から
離間させると、第一の一対のプーリおよび第二の一対の
プーリの回転にしたがって、第二の用紙収納部内に収納
された表紙、間紙または裏表紙を選択的に繰り出すこと
ができ、他方、押圧手段によって、第二の用紙収納部内
に収納された表紙、間紙および裏表紙を押圧して、第一
のエンドレスベルト手段および第二のエンドレスベルト
手段から離間させると、第一の一対のプーリおよび第二
の一対のプーリの回転にしたがって、第一の用紙収納部
に収納された小切手用紙を選択的に繰り出すことができ
るから、コンパクトな構造により、小切手帳用の用紙を
選択的に繰り出すことが可能になる。また、押圧手段が
平面視略長方形をなし、第一の一対のプーリおよび第二
の一対のプーリの軸に垂直な方向に、第一の用紙収納部
と第二の用紙収納部との間をスライドして、第一の用紙
収納部に収納された小切手用紙または第二の用紙収納部
内に収納された表紙、間紙および裏表紙を押圧して、第
一のエンドレスベルト手段および第二のエンドレスベル
ト手段から離間させるように構成されているため、第一
の用紙収納部に収納された小切手用紙または第二の用紙
収納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙を整列し
た状態に保持しつつ、第一の用紙収納部に収納された小
切手用紙または第二の用紙収納部内に収納された表紙、
間紙もしくは裏表紙を繰り出すことが可能になる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例にかかる用紙繰り出
し装置を備えた小切手帳発行機の内部構造を示す略上面
図であり、図2は、そのX−X線に沿った略縦断面図で
ある。図1および図2において、本発明の実施例にかか
る用紙繰り出し装置を備えた小切手帳発行機は、10枚
の小切手を含み、表紙、裏表紙および7枚の小切手が使
用された時に、小切手の残りが3枚であることを、使用
者に知らせるための間紙からなる小切手帳を発行可能に
構成されており、シート状の小切手用紙を収納した第1
収納部1と、シート状の表紙、裏表紙および間紙を収納
した第2収納部2を備え、第1収納部1と第2収納部2
との間に、第1収納部1に収納された小切手用紙と、第
2収納部2に収納された表紙、裏表紙および間紙とを、
繰り出し可能な繰り出し装置3が配置されている。第1
収納部1および第2収納部2は、それぞれ、前板1a、
2aを備えている。第1収納部1および第2収納部2
は、ほぼ同数の小切手用紙ならびに表紙、裏表紙および
間紙を収納し得るようなサイズに形成されている。
【0009】図2に示されるように、小切手用紙は、立
てられた状態で、第1収納部1内に収納されており、表
紙、裏表紙および間紙は、表紙、間紙および裏表紙を1
つのセットとして、この順に、各セットの表紙、裏表紙
および間紙が並べられて、それぞれ、立てられた状態
で、第2収納部2内に収納されている。また、繰り出し
装置3は、鉛直な軸4aに、鉛直方向に間隔をおいて、
固定された2つのプーリ5a(図1および図2には、一
方のみが図示されている。)と、鉛直方向に間隔をおい
て、鉛直な軸4bに固定された2つのプーリ5b、5c
と、軸4aに固定されたプーリ5aおよび軸4bに固定
されたプーリ5bとに巻回されたエンドレスベルト6a
と、軸4aに固定されたプーリ(図示せず)と軸4bに
固定されたプーリ5cとに巻回されたエンドレスベルト
6bと、軸4a及び軸4bの間に、横方向にスライド可
能に配置され、第1収納部1内に収納されている小切手
用紙と、第2収納部2内に収納されている表紙、裏表紙
および間紙とを、選択的に、エンドレスベルト6a、6
bから離間させるように押圧する切換え手段7とを備え
ている。ここに、鉛直な軸4a及び軸4bは、モータ
(図示せず)により、時計まわりおよび反時計まわり
に、選択的に、同期して、回転可能に構成されている。
【0010】第1収納部1には、収納されている小切手
用紙を、プーリ5a、5b、5cおよび上下一対のエン
ドレスベルト6a、6bに向けて押圧する板状の押圧部
材7aが設けられ、第2収納部2にも、同様に、収納さ
れている表紙、裏表紙および間紙を、プーリ5a、5
b、5cおよびエンドレスベルト6a、6bに向けて押
圧する板状の押圧部材7bが設けられている。切換え手
段7を、小切手用紙に向けて、スライドさせることによ
り、押圧部材7aの押圧力に抗して、小切手用紙が、エ
ンドレスベルト6a、6bから離間させられ、モータ
(図示せず)によって、軸4aおよび軸4b、すなわ
ち、プーリ5a、5b、5cが、図1において、時計ま
わりに回転されると、第2収納部2内に収納されている
表紙、裏表紙および間紙が、エンドレスベルト6a、6
bによって、第2収納部2から繰り出され、他方、切換
え手段7を、表紙、裏表紙および間紙に向けて、スライ
ドさせることにより、押圧部材7bの押圧力に抗して、
表紙、裏表紙および間紙が、エンドレスベルト6a、6
bから離間させられ、モータ(図示せず)により、軸4
aおよび軸4b、すなわち、プーリ5a、5b、5c
が、図1において、反時計まわりに回転されると、第1
収納部1内に収納されている小切手用紙が、エンドレス
ベルト6a、6bにより、第1収納部1から繰り出さ
れ、第1収納部1内に収納されている小切手用紙と、第
2収納部2内に収納されている表紙、裏表紙および間紙
とが、切換え手段7のスライドする方向にしたがって、
選択的に、繰り出されるように構成されている。切換え
手段7は、切換え駆動手段(図示せず)によって、スラ
イドされ、切換え駆動手段は、コントロールユニット
(図示せず)により制御されており、コントロールユニ
ットから第1切換え信号が入力されると、切換え手段7
を、小切手用紙に向けて、スライドさせ、他方、第2切
換え信号が入力されると、切換え手段7を、表紙、裏表
紙および間紙に向けて、スライドさせる。
【0011】軸4aに固定された2つのプーリ5aの両
側に、小切手用紙、表紙、裏表紙および間紙(本明細書
においては、これらを総称して、「用紙」という。)の
2枚送りを防止する分離ローラ8a、8b(図1には、
2つのみ図示されている。)が当接して、配置されてい
る。分離ローラ8a、8bは、モータ(図示せず)によ
り、通常、軸4aに固定された2つのプーリ5aと、同
期して、同じ方向に回転されている。軸4aに固定され
た2つのプーリ5a及び分離ローラ8a、8bの下流側
には、搬送通路9が接続されており、分離ローラ8a、
8bの下流側の搬送通路9には、搬送ローラ10a、1
0b、さらに、その下流側には、搬送ローラ10c、1
0dが配置されている。各搬送ローラ10a、10b、
10c、10dは、搬送通路9内に、繰り出された小切
手用紙、表紙、裏表紙および間紙を、高速で、搬送可能
とするため、プーリ5a、5b、5cよりも、高速で回
転可能に構成されている。その結果、繰り出されている
小切手用紙、表紙、裏表紙または間紙に、大きな張力が
加わることがあり得るので、分離ローラ8a、8bに
は、トルクリミッタ(図示せず)が取付けられており、
所定トルクを越えるトルクが、小切手用紙、表紙、裏表
紙または間紙から分離ローラ8a、8bに加わると、モ
ータ(図示せず)によって、分離ローラ8a、8bは、
小切手用紙、表紙、裏表紙または間紙を、搬送通路9に
搬送する方向に回転させられ、小切手用紙、表紙、裏表
紙および間紙が損傷されることがないように構成されて
いる。搬送通路9は、図示された搬送ローラ10a、1
0b、10c、10dの他、複数の搬送ローラおよび搬
送ベルトを備えているが、簡略化のため、図示されてい
ない。
【0012】第1収納部1および第2収納部2の軸4a
の反対側には、板状の第1整列部材11が設けられてお
り、小切手用紙、表紙、裏表紙および間紙が、第1収納
部1および第2収納部2内にセットされた後、モータ
(図示せず)により、振動させられ、小切手用紙、表
紙、裏表紙および間紙の後端を叩いて、その前端を、前
板1a、2aに当接させ、小切手用紙、表紙、裏表紙お
よび間紙の端部を揃えて、小切手用紙、表紙、裏表紙お
よび間紙を、円滑に繰り出すことができるように構成さ
れている。搬送ローラ10c、10dの下流側の搬送通
路9においては、小切手用紙、表紙、裏表紙および間紙
は、図示しない搬送ローラおよび搬送ベルトにより、搬
送通路9の表面に押圧されつつ、搬送されるように構成
されている。搬送ローラ10c、10dの下流側の搬送
通路9には、厚み検出手段12が設けられている。厚み
検出手段12は、図示しないスプリングにより、搬送通
路9の表面に向けて、付勢されたアーム12aの一端に
回転可能に取付けられたローラ12bおよびアーム12
aの他端を揺動可能に支持し、アーム12aの揺動量を
検出するロータリーエンコーダー12cから構成され、
ローラ12bと搬送通路9の表面との間を、小切手用
紙、表紙、裏表紙または間紙が通過する際に生ずるロー
ラ12bの変位、すなわち、アーム12aの揺動量を検
出して、コントロールユニットに、検出信号を出力す
る。コントロールユニットは、この検出信号に基づき、
用紙の2枚送りが発生しているか否かを判定して、2枚
送りが発生していると判定したときは、その用紙を、後
述する回収ボックス内に回収する。
【0013】厚み検出手段12の下流側の搬送通路9に
は、バーコード読み取り器13が設けられており、小切
手用紙、表紙、裏表紙および間紙の表面の一部に印刷さ
れたバーコードを読み取り、読み取り信号を、コントロ
ールユニットに出力する。コントロールユニットは、入
力された読み取り信号に基づき、用紙の種類を判別し
て、所望の用紙が送られて来ている否かを判定し、所望
の用紙が送られて来ていないと判定したときは、その用
紙を、後述する回収ボックス内に回収する。小切手にお
いては、顧客別に、支払人、支払地、振出人、振出地、
交換場所、取引銀行名、店舗名、口座番号などのデータ
が印字され、顧客の希望する枚数ずつ、顧客に渡され、
その利用に供されており、小切手に印字されるデータと
しては、人が、視覚的に、その意味を認識し得る文字、
数字、符号および図形などからなるデータと、視覚的に
は、その意味を認識することができず、機械によっての
み読み取られるべき磁気インク読取り文字、数字および
符号など(以下、「MICR文字」という。)やバーコ
ードなどの符号よりなるデータ(以下、総称して、「視
覚的認識不能データ」という。)とが、通常、併用され
ている。そこで、バーコード読み取り器13の下流側の
搬送通路9には、小切手用紙の表面の所定の部分に、M
ICR文字を印字するMICR文字印字部14が設けら
れている。MICR文字印字部14は、MICR文字が
刻印された回転可能な印字ローラと押圧部材とを備え、
印字ローラの表面に、磁性インクが含浸されたリボンが
懸架されている。第1フォトセンサ(図示せず)からの
検出信号およびバーコード読み取り器13からの読み取
り信号に基づき、小切手用紙が、MICR文字印字部1
4に送られたと判定したときは、コントロールユニット
は、押圧部材を動作させて、小切手用紙を押圧させるこ
とにより、MICR文字を用紙に印字するように構成さ
れている。このMICR文字印字部14の構成は周知で
あるので、図示されていない。
【0014】MICR文字印字部14の下流側の搬送通
路9には、小切手用紙、表紙、間紙および裏表紙の表面
の所定の部分に、視覚的に、その意味を認識可能な文字
および数字からなる所定のデータを印字するためのドッ
トプリンタ15が設けられている。第2フォトセンサ
(図示せず)からの検出信号に基づき、小切手用紙、表
紙、裏表紙または間紙が、ドットプリンタ15に送られ
たと判定したときは、コントロールユニットは、ドット
プリンタ15を動作させて、小切手用紙、表紙、裏表紙
または間紙の表面の所定の部分に、視覚的に認識可能な
文字および数字からなる所定のデータを印字させる。ド
ットプリンタ15は、搬送通路に沿って延びるガイド部
材に沿って、移動可能に可能に構成されている。このド
ットプリンタ15の構成は周知であるので、図示されて
いない。ドットプリンタ15の下流側の搬送通路9に
は、小切手用紙に印字されたMICR文字からなる印字
データを読み取る読取り部16が設けられており、読取
り部16は、MICR文字を磁化する磁化ヘッドと磁化
された印字データを読み取る読取りヘッドを備えてい
る。読取り部16の読取りヘッドにより読み取られた読
み取り信号は、コントロールユニットに入力され、コン
トロールユニットは、この読み取り信号に基づき、小切
手用紙に、所望のように、MICR文字からなる印字デ
ータの印字がなされなかったと判定したときは、その小
切手用紙を回収する回収ボックス内に回収する。この読
取り部16の構成は、周知であるので、図示されていな
い。また、読取り部16の直上流側の搬送通路9には、
第3フォトセンサ(図示せず)が設けられている。
【0015】読取り部16の下流側の搬送通路9には、
小切手用紙、表紙、裏表紙および間紙の搬送方向を、転
換させる搬送方向転換部17が設けられている。搬送方
向転換部17aは、第1収納部1あるいは第2収納部2
から繰り出され、略水平な面内を搬送されてきた用紙の
搬送方向を、略鉛直方向に転換して、用紙を下方に送る
もので、本発明の実施例に係るシート繰り出し装置を備
えた小切手帳発行機は、この搬送方向転換部17の前後
で、上部機構と下部機構とに分割されている。搬送方向
転換部17は、図2に示されるように、回転可能な固定
ローラ17aと、小切手発行機の本体に、その一端部が
支持された揺動可能なアーム17bと、アーム17bの
他端部に、回転可能に支持された可動ローラ17cと、
その底部に、シャッタ17dを備えている。第3フォト
センサ(図示せず)からの検出信号に基づいて、小切手
用紙、表紙、裏表紙または間紙が、搬送方向転換部17
内に受け入れられたと判定したときは、コントロールユ
ニットは、転換部駆動手段(図示せず)に駆動信号を出
力して、アーム17bを揺動させて、移動ローラ17c
および固定ローラ17の間に、小切手用紙、表紙、裏表
紙または間紙を挟持させる。その後、駆動手段により、
シャッタ17dが開かれ、固定ローラ17aおよび移動
ローラ17cが回転されて、小切手用紙、表紙、裏表紙
または間紙は、シャッタ17dを経て、下方に延びた搬
送通路9へ送り出される。
【0016】シャッタ17dから、送り出された小切手
用紙、表紙、裏表紙または間紙は、搬送通路9に設けら
れた搬送ローラ10e、10fにより、挟持され、搬送
通路9に沿って、下方に送られ、次いで、搬送ベルト
(図示せず)によって、略水平に、逆C状のガイド部材
18に送られる。ガイド部材18の直上流部には、回収
フォーク19が設けられている。この回収フォーク19
は、フォーク駆動手段(図示せず)により駆動され、厚
み検出手段12からの検出信号に基づき、2枚の用紙が
同時に、第1収納部1または第2収納部から繰り出され
たと判定された用紙、バーコード読み取り器13からの
読み取り信号に基づき、所望の用紙以外の用紙が繰り出
されたと判定された用紙、読取り部16からの読み取り
信号に基づき、MICR文字印字部13により、所望の
ように、MICR文字からなる印字データの印字がなさ
れなかったと判定された小切手用紙ならびに厚み検出手
段12からの検出信号に基づき、第2収納部2に収納さ
れていた用紙が、同時に、2枚、繰り出されたと判定さ
れたときおよびバーコード読み取り器13からの読み取
り信号に基づき、所望の用紙以外の用紙が、第2収納部
2から繰り出されたと判定されたときは、所望の用紙
が、第2収納部2から繰り出されるまでに、第2収納部
から繰り出された用紙を、回収ボックス20内に回収す
るように構成されている。これらの用紙を検出するた
め、第4フォトセンサ(図示せず)が、回収フォーク1
9の直上流部に設けられている。
【0017】これに対して、回収ボックス20内に回収
すべきでない用紙は、さらに、ガイド部材18に沿っ
て、送られて、開口21aを経て、用紙集積部21内に
集積される。用紙集積部21は、下方に位置する支持板
21bと、その上方に位置し、上下方向に移動可能な可
動板21cと、小切手用紙、表紙、裏表紙および間紙の
搬送方向に略直行し、支持板21bおよび可動板21c
の下流側端部に配置された端板21dと、用紙の搬送方
向に略平行に、支持板21bおよび可動板21cの側方
に、所定の間隔を置いて、配置された側板21eを備
え、用紙の搬送方向と略平行に、側板21eは、ほぼ端
板21dの部分から、開口21aに向かって延びるよう
に配置されており、開口21aより、所定距離だけ手前
で終わっている。可動板21cは、所定枚数の用紙が、
用紙集積部21内に集積されると、下降して、用紙を、
支持板21bとの間で、挟持可能に構成されていおり、
また、支持板21bおよび可動板21cは、用紙を挟持
した状態で、端板21dとは反対側に、略水平方向に移
動可能に構成されている。さらに、支持板21bの底部
の一部には、開口部21fが形成されている。この開口
部21fの下方には、上下方向に移動可能な可動プーリ
22aおよび固定プーリ22bと、これらに懸架された
エンドレスベルト22cからなる第2整列部材22が配
置されており、可動ローラ22aおよびエンドレスベル
ト22cの一部が、開口部21fから用紙集積部21の
内部空間に、突出可能に構成されている。また、用紙集
積部21の開口21aの直上流部には、第6フォトセン
サ23が設けられ、検出信号は、コントロールユニット
に入力されている。
【0018】図3および図4は、用紙の搬送方向に対し
て直角な線に沿って切断した用紙集積部21の略断面図
であり、図3は、第2整列部材22が、支持板21bの
下方に位置している状態を示し、また、図4は、第2整
列部材22を構成する可動ローラ22aおよびエンドレ
スベルト22cの一部が、開口部21fから用紙集積部
21の内部空間に突出した状態を示している。図3およ
び図4において、可動プーリ22aおよび固定プーリ2
2bは、時計まわりに回転可能であり、可動プーリ駆動
手段(図示せず)により、可動プーリ22aが、開口部
21fから用紙集積部21の内部空間に突出され、モー
タ(図示せず)により、可動プーリ22aおよび固定プ
ーリ22bが、図4において、時計まわりに回転される
と、用紙集積部21内に供給された用紙は、エンドレス
ベルト22cにより、用紙の搬送方向に略垂直に、側板
21eに向けて送られ、側板21eに当接した位置で停
止する。コントロールユニットは、第6フォトセンサ2
3からの検出信号に基づき、小切手用紙、表紙、裏表紙
または間紙が、第6フォトセンサ23を通過した後、所
定時間は、可動プーリ駆動手段(図示せず)に駆動信号
を出力して、可動プーリ22aを開口部21fから用紙
集積部21の内部空間に突出した突出位置に保持し、第
6フォトセンサ23からの検出信号に基づいて、エンド
レスベルト22c上に載置された用紙の下に、その用紙
の先端部が送り込まれたと認められるタイミングで、可
動プーリ駆動手段(図示せず)に駆動信号を出力して、
可動プーリ22aを、支持板21aの下方に退避させ
る。その後、用紙集積部21内に送り込まれた用紙が、
支持板21bに形成された開口部21f上を、通過した
と認められるタイミングで、コントロールユニットは、
可動プーリ駆動手段(図示せず)に駆動信号を出力し
て、可動プーリ22aを、開口部21fから用紙集積部
21の内部空間に突出させ、さらに、モータ(図示せ
ず)を駆動して、可動プーリ22a及び固定プーリ22
bを回転させ、エンドレスベルト22cによって、エン
ドレスベルト22c上に載置された用紙を、側板21e
に当接させる。こうして、コントロールユニットは、第
6フォトセンサ23を、次の用紙が通過した後、所定時
間にわたり、可動プーリ22aを突出位置に保持する。
【0019】コントロールユニットは、以上のような動
作を繰り返し、用紙集積部21内に、所定枚数の用紙が
集積されたと判定すると、可動板駆動手段(図示せず)
に駆動信号を出力して、可動板21cを下降させ、所定
枚数の用紙を、支持板21bとの間で、挟持させる。こ
うして、可動板21cと支持板21bとの間に挟持され
た所定枚数の用紙は、用紙集積部21から送り出されつ
つ、ステープラー(図示せず)により、その一端部が綴
じられ、さらに、貼り合わせ機構(図示せず)によっ
て、その一端縁のまわりに、接着テープが貼付されて、
取出しボックス24内に送り出される。本実施例におい
ては、上から、表紙、7枚の小切手、間紙、3枚の小切
手および裏表紙の順に、13枚の用紙が集積されて、1
冊の小切手帳が作成されるように構成されており、こう
して、集積された1セットの用紙30が、可動板21c
と支持板21bとの間で、挟持され、用紙集積部21か
ら送り出されつつ、ステープラーにより、その一端部が
綴じられ、さらに、貼り合わせ機構(図示せず)によっ
て、その一端縁のまわりに、接着テープが貼付されて、
1冊の小切手帳として、取出しボックス24内に送り出
される。
【0020】図5は、用紙集積部21、ステープラー2
5および貼り合わせ機構26の部分の略上面図である。
図5において、ステープラー25は、可動部25aおよ
び固定部(図示せず)を備えており、側板21eの開口
21a側に、側板21eより、支持板21bおよび可動
板21c側に突出した位置に配置されている。ステープ
ラー25の可動部25aは、用紙集積部21内に集積さ
れた用紙の一端部の上方に位置し、固定部は、用紙集積
部21内に集積された用紙の一端部の下方に位置するよ
うに、ステープラー25は配置され、1セットの用紙3
0が、可動板21cおよび支持板21bとの間に挟持さ
れた後、ステープラー駆動手段(図示せず)に、コント
ロールユニットから駆動信号が出力されると、可動部2
5aが駆動されて、固定部との間で、可動板21cと支
持板21bとの間に挟持された1セットの用紙30の一
端部を押圧し、ステープルによって、綴じるように構成
されている。端板21dに対して、ステープラー25の
反対側には、貼り合わせ機構26が配置されており、ス
テープラー25により、1セットの用紙30の一端部が
綴じられると、コントロールユニットは、集積部駆動手
段(図示せず)に駆動信号を出力して、固定板21bお
よび可動板21cを、端板21dと反対側に向けて、略
水平方向に、徐々に移動させて、挟持された1セットの
用紙30を、貼り合わせ機構26に送るように構成され
ている。
【0021】図6は、貼り合わせ機構26の略側面図で
あり、図7は、そのY−Y線略断面図である。貼り合わ
せ機構26は、上下に配置された一対の可動ローラ26
a、26bを備えている。可動ローラ26aは、支持部
26cに揺動可能に支持されたアーム26dに回転可能
に取付けられ、可動ローラ26bは、支持部26cに揺
動可能に支持されたアーム26eに回転可能に取付けら
れている。これら一対の可動ローラ26a、26bは、
接着テープコア26fに巻回された接着テープ26gの
先端部を挟持するとともに、支持板21bおよび可動板
21cの略水平方向への移動と同期して、アーム駆動手
段(図示せず)により、アーム26d、26eが、図8
および図9に示されるように、支持部26cまわりに揺
動されて、下降するように構成されており、下方に配置
された可動ローラ26bの軸長は、上方に配置された可
動ローラ26aの軸長に比して、短く、支持板21bお
よび可動板21cに挟持された1セットの用紙30の縁
部の下方にまで、下降可能であり、一方、上方に配置さ
れた可動ローラ26aは、下降したとき、支持板21b
および可動板21cに挟持された1セットの用紙30の
うち、最上の用紙の縁部近傍の表面上に位置するように
構成されている。
【0022】一対の可動ローラ26a、26bの間に
は、接着テープコア26fに巻回された接着テープ26
gの先端部が、接着面を下側にして、挟持されており、
一対の可動ローラ26a、26bが、下降すると、接着
テープ26gの接着面が、支持板21bおよび可動板2
1cに挟持された1セットの用紙30のうち、最上の用
紙の縁部の表面に当接し、支持板21bおよび可動板2
1cの略水平方向への移動にともない、一対の可動ロー
ラ26a、26bが回転して、接着テープ26gは、接
着テープコア26fから引き出され、支持板21bおよ
び可動板21cに挟持された最上の用紙の縁部の表面に
貼付され、接着テープ26gが、最上の用紙の縁部の全
面に貼付されたことを、支持板21bおよび可動板21
cの略水平方向への移動量に基づいて、コントロールユ
ニットが検出すると、カッタ駆動手段(図示せず)に駆
動信号を出力して、カッタ26hを下降させて、接着テ
ープ26gを切断する。図10は、カッタ26hによ
り、接着テープ26gが切断された状態を示している。
カッタ26hにより、接着テープ26gが切断された
後、さらに、支持板21bおよび可動板21cは、略水
平に移動され、これと同期して、コントロールユニット
は、貼り合わせ部材駆動手段(図示せず)に駆動信号を
出力して、逆L字状の貼り合わせ部材26iを下降させ
る。この状態では、接着テープ26gは、最上の用紙の
縁部から外方に、用紙の表面に接着されていない部分が
延びており、第11図に示されるように、下降にともな
い、逆L字状の貼り合わせ部材26iは、この用紙表面
に接着されていない接着テープ26gの部分に当接し
て、押し下げる。この状態で、コントロールユニット
は、貼り合わせ部材駆動手段に、さらに、駆動信号を出
力して、貼り合わせ部材26iを下降させながら、回転
させる。その結果、図12に示されるように、接着テー
プ26gが、支持板21bおよび可動板21cに挟持さ
れた1セットの用紙30の縁部を覆うように、接着され
る。さらに、支持板21bおよび可動板21cが、略水
平に移動され、支持板21bおよび可動板21cに挟持
された1セットの用紙30の他端にまで達すると、接着
テープ26gは、支持板21bおよび可動板21cに挟
持された1セットの用紙30の縁部全体を覆って、接着
され、小切手帳が作成される。図13は、接着テープ2
6gが、支持板21bおよび可動板21cに挟持された
1セットの用紙30の縁部全体を覆うように、接着さ
れ、小切手帳が作成された状態を示している。
【0023】こうして、小切手帳が作成された後、支持
板21bおよび可動板21cが、さらに、略水平方向に
移動されて、小切手帳は、支持板21bおよび可動板2
1cにより、挟持された状態で、取出しボックス24内
に送られる。取出しボックス24の側方の小切手帳発行
機本体には、シャッタ27が形成されており、コントロ
ールユニットは、集積部駆動手段の駆動時間に基づい
て、小切手帳が、取出しボックス24内に送られたと判
定すると、取出しボックス24のシャッタ27を駆動す
るシャッタ駆動手段(図示せず)に駆動信号を出力し
て、シャッタ27を開き、顧客が、小切手帳を、取り出
すことができるようにする。取出しボックス24の下方
には、顧客により、受け取られなかった小切手帳を収容
する不受領小切手帳ボックス29が配置されている。小
切手帳が、取出しボックス24内に送られ、シャッタ駆
動手段66により、シャッタ27が開かれた後、所定時
間が経過しても、顧客により取り出されないときは、コ
ントロールユニットは、集積部駆動手段に逆駆動信号を
出力して、支持板21bおよび可動板21cを後退させ
るとともに、ストッパ駆動手段(図示せず)に駆動信号
を出力して、ストッパ28を移動させ、支持板21bお
よび可動板21cの移動経路内に、ストッパ28を位置
させる。ここに、ストッパ28は、ストッパ駆動手段に
より、移動可能に構成され、支持板21bおよび可動板
21cが、小切手帳を、取出しボックス24内に送ると
きは、支持板21bおよび可動板21cの移動経路外
に、退避されており、他方、一旦、取出しボックス24
内に送られた小切手帳を、支持板21bおよび可動板2
1cを逆方向に移動させて、取出しボックス24から回
収するときは、支持板21bおよび可動板21cの移動
経路内の支持板21bと可動板21cとの間に位置する
ように構成されている。その結果、小切手帳は、ストッ
パ28により、その後退を妨げられて、支持板21bお
よび可動板21cから離れ、不受領小切手帳ボックス2
9内に、貯留される。
【0024】図14は、本発明の実施例に係るシート繰
り出し装置を備えた小切手帳発行機の入力系、検出系、
制御系および駆動系を示すブロックダイアグラムであ
る。図14において、本発明の実施例に係るシート繰り
出し装置を備えた小切手帳発行機の制御系を構成するコ
ントロールユニット40には、操作者が、小切手用紙、
表紙、裏表紙および間紙を、小切手帳発行機内にセット
した後に、操作者により操作される準備動作完了スイッ
チ41からの準備動作完了信号、顧客が、小切手帳の発
行を求める時に、顧客によって操作されるスタートスイ
ッチ42からのスタート信号、顧客によって、顧客に関
するデータが入力されるデータ入力部43からの入力信
号、第1フォトセンサ44、第2フォトセンサ45、第
3フォトセンサ46、第4フォトセンサ47、第5フォ
トセンサ48、第6フォトセンサ23および厚み検出手
段12からの検出信号ならびにバーコード読み取り器1
3および読取り部16からの読み取り信号が入力されて
いる。コントロールユニット40は、これらの入力信号
に基づき、軸4a、4b、したがって、プーリ5a、5
b、5cを回転させるモータ50、分離ローラ8a、8
bを回転させるモータ51、第1整列部材11を振動さ
せるモータ52、搬送ローラ10a、10b、10c、
10d、10e、10f、その他の搬送ローラ(図示せ
ず)を回転させるとともに、搬送ベルト(図示せず)を
駆動するモータ53、MICR文字印字部14、ドット
プリンタ15、読取り部16、搬送方向転換部17のア
ーム17bを揺動させ、シャッタ17dを開くととも
に、固定ローラ17aおよび可動ローラ17cを回転さ
せる転換部駆動手段54、回収フォーク19を駆動する
フォーク駆動手段55、第2整列部材22の可動プーリ
22aおよび固定プーリ22bを回転させるモータ5
6、ステープラー25を駆動するステープラー駆動手段
57、貼り合わせ機構26のアーム26d、26eを揺
動させるアーム駆動手段58、カッタ26hを移動させ
るカッタ駆動手段59、貼り合わせ部材26iを移動さ
せるとともに回転させる貼り合わせ部材駆動手段60、
および、ストッパ28を駆動するストッパ駆動手段61
に、選択的に、駆動信号を出力する。さらに、コントロ
ールユニット40は、切換え手段7を駆動する切換え駆
動手段62に第1切換え信号または第2切換え信号を、
用紙集積部21の可動板21cを上下方向に移動させる
可動板駆動手段63、用紙集積部21の支持板21bお
よび可動板21cを略水平方向に移動させる集積部駆動
手段64、第2整列部材22の可動プーリ22aを上下
方向に移動させる可動プーリ移動手段65および取り出
しボックス24のシャッタ27を開閉するシャッタ駆動
手段66に、駆動信号または逆駆動信号を出力する。
【0025】以上のように構成された本発明の実施例に
係るシート繰り出し装置を備えた小切手帳発行機は、以
下のようにして、小切手帳を発行する。まず、操作者に
より、第1収納部1内に、複数枚の小切手用紙が、立て
た状態で収納され、また、第2収納部2内に、表紙、裏
表紙および間紙が、エンドレスベルト6a、6bに近い
方から表紙、間紙および裏表紙の順に並べられた3枚を
1セットとして、所定数のセット、立てた状態で収納さ
れる。次いで、操作者により、準備動作完了スイッチ4
1が操作されると、準備動作完了信号が、コントロール
ユニット40に入力され、コントロールユニット40
は、モータ52に、駆動信号を出力して、モータ52に
より、第1整列手段11を振動させ、その結果、小切手
用紙は、前板1aに、その前端が当接するように、ま
た、表紙、裏表紙および間紙は、前板2aに、それらの
前端が当接するように、それぞれ、整列され、小切手帳
発行準備動作が完了する。こうして、小切手帳発行準備
動作が完了した後、スタートスイッチ41が、顧客によ
り、オンされ、スタート信号が、コントロールユニット
40に入力されると、コントロールユニット40は、モ
ータ50、53に駆動信号を出力して、軸4a、4bを
回転させ、さらに、搬送ローラ10a、10b、10
c、10d、10e、10f、その他の搬送ローラ(図
示せず)を回転させるとともに、搬送ベルト(図示せ
ず)を駆動する。その結果、プーリ5a、5b、5cが
回転されて、エンドレスベルト6a、6bが動かされ
る。
【0026】次いで、コントロールユニット40は、切
換え駆動手段62に第1切換え信号を出力し、切換え手
段7を、第1収納部1内に収納されている小切手用紙に
向けて、スライドさせる。その結果、小切手用紙は、エ
ンドレスベルト6a、6bから離間させられ、他方、第
2収納部2内に収納されている表紙は、押圧部材7bに
より、エンドレスベルト6a、6bに押圧されているた
め、表紙が、エンドレスベルト6a、6bによって、第
2収納部2から繰り出され、分離ローラ8a、8bによ
り、2枚送りが防止されつつ、搬送通路9に送り出され
る。搬送通路9に送り出された表紙は、プーリ5a、5
b、5cよりも高速で回転している搬送ローラ10a、
10bおよび搬送ベルト(図示せず)により、搬送通路
9の表面に押圧されつつ、搬送通路9内を送られ、厚み
検出手段12によって、その厚みが検出され、コントロ
ールユニット40に検出信号が出力される。コントロー
ルユニット40は、厚み検出手段12からの検出信号に
基づき、表紙が1枚づつ、送られているか否かを判定し
て、その判定結果を、メモリ(図示せず)に記憶する。
こうして、厚み検出手段12により、その厚みが検出さ
れた表紙は、バーコード読み取り器13に送られ、その
表面の一部に印刷されたバーコードが読み取られ、読み
取り信号が、コントロールユニット40に入力される。
コントロールユニット40は、入力された読み取り信号
に基づき、用紙の種類を判定し、所望の用紙、この場合
には、表紙が送られているか否かを判定する。
【0027】その結果、表紙が送られているべきである
のに、表紙以外の用紙が送られていると判定したとき
は、コントロールユニット40は、その用紙が、第5フ
ォトセンサ48により検出されると、フォーク駆動手段
55に駆動信号を出力して、回収フォーク19を駆動さ
せ、その用紙を、回収ボックス20内に導いて、回収さ
せる。この際、さらに、厚み検出手段12からの検出信
号に基づいて、2枚送りが発生して、表紙が、間紙とと
もに、送られていると判定していたときは、コントロー
ルユニット40は、表紙および間紙が、第5フォトセン
サ48により検出されると、フォーク駆動手段55に駆
動信号を出力して、回収フォーク19を駆動させ、それ
らの用紙を、回収ボックス20内に導いて、回収させ
る。これに対して、表紙が送られているが、厚み検出手
段12からの検出信号に基づいて、2枚送りが発生し
て、表紙が、間紙とともに、送られていると判定してい
たときは、コントロールユニット40は、表紙および間
紙が、第5フォトセンサ48により検出されると、フォ
ーク駆動手段55に駆動信号を出力して、回収フォーク
19を駆動させ、表紙および間紙を、回収ボックス20
内に導いて、回収させる。
【0028】こうして、コントロールユニット40が、
表紙が送られていないと判定したときおよび表紙が送ら
れているが、2枚送りが発生したと判定したときには、
コントロールユニット40は、再び、切換え駆動手段6
2に第1切換え信号を出力して、切換え手段7を、第1
収納部1内に収納されている小切手用紙に向けて、スラ
イドさせ、厚み検出手段12からの検出信号およびバー
コード読み取り器13からの読み取り信号に基づき、2
枚送りがなく、かつ、表紙が送られていると判定するま
で、第2収納部2から用紙を繰り出す。他方、厚み検出
手段12からの検出信号およびバーコード読み取り器1
3からの読み取り信号に基づいて、2枚送りがなく、か
つ、表紙が送られていると判定したときは、コントロー
ルユニット40は、用紙の種類を、この場合には、表紙
であることを、メモリ(図示せず)に記憶するととも
に、第2切換え信号を、切換え駆動手段62に出力し
て、切換え手段7を、第2収納部2内に収納されている
間紙に向けて、スライドさせる。その結果、エンドレス
ベルト6a、6bに対向している間紙は、エンドレスベ
ルト6a、6bから離間させられ、他方、第1収納部1
内に収納されている小切手用紙は、押圧部材7aによ
り、エンドレスベルト6a、6bに押圧されているた
め、小切手用紙が、エンドレスベルト6a、6bによ
り、第1収納部1から繰り出され、分離ローラ8a、8
bにより、2枚送りが防止されつつ、搬送通路9に送り
出される。
【0029】バーコード読み取り器13を通過した表紙
は、さらに、搬送通路9内を送られて、第1フォトセン
サ44により検出され、検出信号が、コントロールユニ
ット40に入力される。コントロールユニット40は、
バーコード読み取り器13からの読み取り信号に基づ
き、メモリ(図示せず)に記憶された用紙の種類を読み
出し、第1フォトセンサ44により検出された用紙が、
小切手用紙ではないと判定したときは、MICR文字印
字部14に駆動信号を出力せず、したがって、この場合
にも、MICR文字印字部14に駆動信号は出力され
ず、表紙は、MICR文字印字部14を通過して、ドッ
トプリンタ15に送られる。ドットプリンタ15の直上
流側に設けられた第2フォトセンサ45が、表紙を検出
すると、検出信号が、コントロールユニット40に入力
され、コントロールユニット40は、メモリ(図示せ
ず)に記憶された用紙の種類を読み出し、その用紙の種
類に応じた指示を含む駆動信号をドットプリンタ15に
出力する。その結果、ドットプリンタ15により、表紙
の表面の所定の部分に、所望の印字がなされる。こうし
て、ドットプリンタ15により所定の印字がなされた表
紙は、さらに、搬送通路9を下流側に送られ、第3フォ
トセンサ46により、検出されると、検出信号が、コン
トロールユニット40に出力される。コントロールユニ
ット40は、第3フォトセンサ46から検出信号が入力
されると、メモリ(図示せず)に記憶された用紙の種類
を読み出し、第3フォトセンサ46により検出された用
紙が小切手用紙ではないときは、読取り部16に駆動信
号を出力することなく、読取り部16を通過させ、表紙
を、搬送方向転換部17に送る。
【0030】搬送方向転換部17の直上流側の搬送通路
9内に設けられた第4フォトセンサ47が、表紙を検出
すると、検出信号が、コントロールユニット40に入力
される。コントロールユニット40は、第4フォトセン
サ47から検出信号を受けると、転換部駆動手段54に
駆動信号を出力し、アーム17bを揺動させて、表紙
を、可動ローラ17cと固定ローラ17aとの間に挟持
させ、さらに、シャッタ17dを開くとともに、可動ロ
ーラ17cおよび固定ローラ17aを回転させ、表紙
を、シャッタ17dの下方の搬送通路9に送り出す。表
紙は、さらに、搬送ベルト(図示せず)により、搬送通
路9内を送られ、第5フォトセンサ48により、検出さ
れると、検出信号が、コントロールユニット40に入力
される。コントロールユニット40は、メモリ(図示せ
ず)に記憶された判定結果に基づき、第5フォトセンサ
48により検出された用紙が、回収ボックス20内に回
収すべきものであると判定していたときは、フォーク駆
動手段55に駆動信号を出力して、回収フォーク19を
駆動させ、用紙を、回収ボックス20に導き、その中に
回収する。これに対して、第5フォトセンサ48により
検出された用紙が、回収ボックス20内に回収すべきも
のではないときは、コントロールユニット40は、フォ
ーク駆動手段55に駆動信号を出力せず、したがって、
表紙は、逆C字状のガイド部材18に沿って、用紙集積
部21に向けて送られる。
【0031】用紙集積部21の開口21aの直上流部に
設けられた第6フォトセンサ23により、表紙が検出さ
れると、検出信号が、コントロールユニット40に入力
される。コントロールユニット40は、第6フォトセン
サ23から検出信号が入力された後、所定時間経過する
と、可動プーリ移動手段56に逆駆動信号を出力し、第
2整列部材22の可動プーリ22aを、開口部21fか
ら支持板21bの下方に下降させ、支持板21bと可動
板21cとの間の空間から退避させる。その結果、表紙
は、端板21dに当接した位置で、止まる。その後、コ
ントロールユニット40は、可動プーリ移動手段56に
駆動信号を出力して、第2整列部材22の可動プーリ2
2aを上昇させ、開口部21fから支持板21bと可動
板21cとの間の空間に突出させて、可動プーリ22a
および固定プーリ22bに巻回されたエンドレスベルト
22cを、用紙集積部21内に送り込まれた表紙の下面
に当接させ、さらに、モータ56に駆動信号を出力し
て、第2整列部材22の可動プーリ22aおよび固定プ
ーリ22bを回転させる。その結果、表紙は、エンドレ
スベルト22cにより、側板21eに当接させられる。
厚み検出手段12からの検出信号およびバーコード読み
取り器13からの読み取り信号に基づいて、コントロー
ルユニット40が、2枚送りが発生してはおらず、か
つ、表紙が送られていると判定し、その結果、切換え駆
動手段62に第2切換え信号が出力されて、切換え手段
7が、第2収納部2内に収納されている間紙に向けてス
ライドされ、エンドレスベルト6a、6bおよび分離ロ
ーラ8a、8bによって、第1収納部1から、搬送通路
9内に繰り出された小切手用紙は、搬送ローラ10a、
10bおよび搬送ベルト(図示せず)によって、搬送通
路9の表面に押圧されつつ、搬送通路9内を送られ、厚
み検出手段12により、その厚みが検出され、コントロ
ールユニット40に検出信号が出力される。コントロー
ルユニット40は、厚み検出手段12からの検出信号に
基づき、小切手の2枚送りが発生しているか否かを判定
して、その判定結果を、メモリ(図示せず)に記憶す
る。
【0032】こうして、厚み検出手段12により、その
厚みが検出された小切手用紙は、バーコード読み取り器
13に送られ、その表面の一部に印刷されたバーコード
が読み取られ、読み取り信号が、コントロールユニット
40に入力される。コントロールユニット40は、入力
された読み取り信号に基づき、小切手用紙が送られてい
るか否かを判定する。その結果、小切手用紙以外の用紙
が送られていると判定したときは、コントロールユニッ
ト40は、その用紙が、第5フォトセンサ48により検
出されると、フォーク駆動手段55に駆動信号を出力し
て、回収フォーク19を駆動させ、その用紙を、回収ボ
ックス20内に導いて、回収させる。この際、さらに、
厚み検出手段12からの検出信号に基づき、2枚送りが
発生していると判定していたときは、コントロールユニ
ット40は、これらの用紙が、第5フォトセンサ48に
より検出されると、フォーク駆動手段55に駆動信号を
出力して、回収フォーク19を駆動させ、それらの用紙
を、回収ボックス20内に導いて、回収させる。これに
対して、小切手用紙が送られているが、厚み検出手段1
2からの検出信号に基づき、2枚送りが発生していると
判定していたときは、コントロールユニット40は、そ
れらの用紙が、第5フォトセンサ48により検出される
と、フォーク駆動手段55に駆動信号を出力して、回収
フォーク19を駆動させ、それらの用紙を、回収ボック
ス20内に導いて、回収させる。
【0033】他方、厚み検出手段12からの検出信号お
よびバーコード読み取り器13からの読み取り信号に基
づき、2枚送りが発生しておらず、かつ、小切手用紙が
送られていると判定したときは、コントロールユニット
40は、メモリ(図示せず)に、送られている用紙の種
類、この場合には、小切手用紙であることを記憶させ
る。バーコード読み取り器13を通過した小切手用紙
は、さらに、搬送通路9内を送られて、第1フォトセン
サ44により検出され、検出信号が、コントロールユニ
ット40に入力される。コントロールユニット40は、
バーコード読み取り器13からの読み取り信号に基づ
き、メモリ(図示せず)に記憶された用紙の種類を読み
出し、第1フォトセンサ44により検出された用紙が、
小切手用紙であると判定したときは、MICR文字印字
部14に駆動信号を出力する。その結果、MICR文字
印字部14により、小切手用紙の表面の所定の部分に、
MICR文字からなる印字データが印字され、さらに、
小切手用紙は、ドットプリンタ15に送られる。ドット
プリンタ15の直上流側に設けられた第2フォトセンサ
45が、小切手用紙を検出すると、検出信号が、コント
ロールユニット40に入力され、コントロールユニット
40は、メモリ(図示せず)に記憶された用紙の種類を
読み出して、その用紙の種類に応じた指示を含む駆動信
号をドットプリンタ15に出力する。その結果、ドット
プリンタ15により、小切手用紙の表面の所定の部分
に、所望の印字がなされる。
【0034】こうして、ドットプリンタ15により所定
の印字がなされた小切手用紙は、さらに、搬送通路9を
下流側に送られ、第3フォトセンサ46により、検出さ
れると、検出信号が、コントロールユニット40に出力
される。コントロールユニット40は、第3フォトセン
サ46から検出信号が入力されると、メモリ(図示せ
ず)に記憶された用紙の種類を読み出して、第3フォト
センサ46により検出された用紙が、小切手用紙である
ときは、読取り部16に駆動信号を出力する。その結
果、読取り部16は、小切手用紙の表面に印字されたM
ICR文字を読み取り、読み取り信号を、コントロール
ユニット40に出力する。コントロールユニット40
は、読取り部16から入力された読み取り信号に基づ
き、小切手用紙の所定の部分に、所定のMICR文字か
らなる印字データが印字されているか否かを判定して、
NOのときは、その小切手用紙は、回収ボックス20内
に回収すべきものとして、判定結果をメモリ(図示せ
ず)に記憶させる。これに対して、YESのとき、すな
わち、小切手用紙の所定の部分に、所定のMICR文字
からなる印字データが印字され、小切手が得られたと判
定したときは、コントロールユニット40は、さらに、
次に、繰り出すべき用紙の種類を判定し、切換え駆動手
段62に第1切換え信号または第2切換え信号を出力す
る。本実施例においては、1冊の小切手帳は、上から、
表紙、7枚の小切手、間紙、3枚の小切手および裏表紙
の順に、綴じられて、作成されるようになっている。し
たがって、2枚送りが発生することなく、第2収納部2
から表紙が繰り出された後に、第1収納部1から繰り出
され、小切手用紙の所定の部分に、所定のMICR文字
からなる印字データが印字されて、作成された小切手の
枚数が7枚未満のとき、および、2枚送りが発生するこ
となく、第2収納部2から間紙が繰り出された後に、第
1収納部1から繰り出され、小切手用紙の所定の部分
に、所定のMICR文字からなる印字データが印字され
て、作成された小切手の枚数が3枚未満のときは、コン
トロールユニット40は、切換え駆動手段62に第2切
換え信号を出力して、第1収納部1から、小切手用紙を
繰り出させる。その他の場合には、コントロールユニッ
ト40は、切換え駆動手段62に第1切換え信号を出力
して、第2収納部2から、間紙あるいは裏表紙を繰り出
させる。このように、コントロールユニット40は、切
換え駆動手段62に第1切換え信号または第2切換え信
号を選択的に出力する。
【0035】読取り部16を通過した小切手は、さら
に、搬送方向転換部17に送られる。搬送方向転換部1
7の直上流側の搬送通路9内に設けられた第4フォトセ
ンサ47が、小切手を検出すると、コントロールユニッ
ト40に検出信号が入力される。コントロールユニット
40は、第4フォトセンサ47から検出信号が入力され
ると、転換部駆動手段54に駆動信号を出力し、アーム
17bを揺動させて、小切手を、可動ローラ17cと固
定ローラ17aとの間に挟持させ、さらに、シャッタ1
7dを開くとともに、可動ローラ17cおよび固定ロー
ラ17aを回転させて、小切手を、シャッタ17dの下
方の搬送通路9に送り出す。小切手は、さらに、搬送ベ
ルト(図示せず)により、搬送通路9内を送られ、第5
フォトセンサ48により、検出されると、検出信号が、
コントロールユニット40に入力される。コントロール
ユニット40は、メモリ(図示せず)に記憶された判定
結果に基づき、第5フォトセンサ48により検出された
用紙が、回収ボックス20内に回収すべきものであると
判定していたときは、フォーク駆動手段55に駆動信号
を出力して、回収フォーク19を駆動させ、その用紙
を、回収ボックス20に導いて、その中に回収する。
【0036】これに対して、第5フォトセンサ48によ
り検出された用紙が、回収ボックス20内に回収すべき
ものではないときは、コントロールユニット40は、フ
ォーク駆動手段55に駆動信号を出力せず、したがっ
て、その用紙、この場合には、小切手は、逆C字状のガ
イド部材18に沿って、用紙集積部21に向けて送られ
る。用紙集積部21の開口21aの直上流部に設けられ
た第6フォトセンサ23により、小切手が検出される
と、検出信号が、コントロールユニット40に入力され
る。この状態では、第2整列部材22の可動プーリ22
aは、開口部21fから、支持板21bおよび可動板2
1cの間の空間に突出した状態にあり、したがって、開
口21aから、用紙集積部21内に送りこまれた小切手
は、用紙集積部21内に、側板21eに当接した状態で
収納されている表紙の下側に送り込まれる。コントロー
ルユニット40は、第6フォトセンサ23から検出信号
が入力された後、所定時間経過した時点、すなわち、小
切手が表紙の下側に送り込まれた後で、かつ、可動プー
リ22aおよび固定プーリ22bに巻回されているエン
ドレスベルト22cに当接する前に、可動プーリ移動手
段56に逆駆動信号を出力し、第2整列部材22の可動
プーリ22aを、開口部21fから支持板21bの下方
に下降させ、支持板21bと可動板21cとの間の空間
から退避させる。その結果、小切手は、端板21dに当
接した位置で、止まる。その後、コントロールユニット
40は、可動プーリ移動手段56に駆動信号を出力し
て、第2整列部材22の可動プーリ22aを上昇させ、
開口部21fから支持板21bと可動板21cとの間の
空間に突出させて、可動プーリ22aおよび固定プーリ
22bに巻回されたエンドレスベルト22cを、用紙集
積部21内に送り込まれた小切手の下面に当接させ、更
に、モータ56に駆動信号を出力して、第2整列部材2
2の可動プーリ22aおよび固定プーリ22bを回転さ
せる。その結果、エンドレスベルト22cにより、小切
手は、表紙の下側において、側板21eに当接させられ
る。
【0037】このように、表紙が、用紙集積部21に集
積された後、上述したのと同様にして、7枚の小切手用
紙が、第1収納部1から搬送通路9内に送り出され、所
望のMICR文字からなる印字データの印字がなされ
て、小切手が作成され、用紙集積部21に集積される。
コントロールユニット40は、読取り部16からの読み
取り信号に基づいて、表紙に続いて、7枚の小切手用紙
が、第1収納部1から搬送通路9内に送り出され、所望
のMICR文字からなる印字データの印字がなされたと
判定すると、切換え駆動手段62に第1切換え信号を出
力して、切換え手段7を、第1収納部1内に収納されて
いる小切手用紙に向けて、スライドさせる。その結果、
小切手用紙は、エンドレスベルト6a、6bから離間さ
せられ、他方、第2収納部2内に収納され、エンドレス
ベルト6a、6bに対向している間紙は、押圧部材7b
により、エンドレスベルト6a、6bに押圧されている
ため、間紙が、エンドレスベルト6a、6bによって、
第2収納部2から繰り出され、分離ローラ8a、8bに
より、1枚づつ、搬送通路9に送り出される。第2収納
部2から搬送通路9内に送り出された間紙は、表紙と同
様に、厚み検出手段12からの検出信号に基づき、2枚
送りが発生してはおらず、かつ、バーコード読み取り器
13からの読み取り信号に基づき、送られているのが間
紙であると、コントロールユニット40が判定したとき
は、コントロールユニット40は、切換え駆動手段62
に第2切換え信号を出力して、切換え手段7を、第2収
納部2内に収納され、エンドレスベルト6a、6bに対
向している裏表紙に向けて、スライドさせ、小切手用紙
を、エンドレスベルト6a、6bおよび分離ローラ8
a、8bにより、第1収納部1から搬送通路9内に、2
枚送りが防止されつつ、繰り出させる。その他の場合
は、コントロールユニット40は、切換え駆動手段62
に、第1切換え信号を出力して、第2収納部2から搬送
通路9内に、表紙、間紙または裏表紙を繰り出させ、厚
み検出手段12からの検出信号に基づいて、2枚送りが
発生してはおらず、かつ、バーコード読み取り器13か
らの読み取り信号に基づき、送られているのが間紙であ
ると判定した時点で、初めて、コントロールユニット4
0は、切換え駆動手段62に第2切換え信号を出力し
て、切換え手段7を、第2収納部2内に収納され、エン
ドレスベルト6a、6bに対向している裏表紙に向け
て、スライドさせ、小切手用紙を、エンドレスベルト6
a、6bおよび分離ローラ8a、8bによって、第1収
納部1から搬送通路9内に、2枚送りを防止しつつ、繰
り出させる。ここに、厚み検出手段12からの検出信号
に基づいて、2枚送りが発生してはおらず、かつ、バー
コード読み取り器13からの読み取り信号に基づき、送
られているのが間紙であると、コントロールユニット4
0が判定したとき以外に、第2収納部2から繰り出され
た用紙は、厚み検出手段12からの検出信号に基づい
て、2枚送りが発生してはおらず、かつ、バーコード読
み取り器13からの読み取り信号に基づき、送られてい
るのが間紙であると、コントロールユニット40によ
り、判定されるまで、すべて、回収ボックス20内に回
収される。
【0038】こうして、厚み検出手段12からの検出信
号に基づいて、2枚送りが発生してはおらず、かつ、バ
ーコード読み取り器13からの読み取り信号に基づい
て、送られているのが間紙であると、コントロールユニ
ット40が判定したときは、間紙は、表紙と同様にし
て、MICR文字印字部14、ドットプリンタ15、読
取り部16、搬送方向転換部17、ガイド部材18を経
て、用紙集積部21内に送られる。第6フォトセンサ2
3により、間紙が検出されると、検出信号が、コントロ
ールユニット40に入力される。この状態では、第2整
列部材22の可動プーリ22aは、開口部21fから、
支持板21bおよび可動板21cの間の空間に突出した
状態にあり、したがって、開口21aから、用紙集積部
21内に送りこまれた間紙は、用紙集積部21内に、側
板21eに当接した状態で集積されている7枚の小切手
のうち、最下の小切手の下側に送り込まれる。コントロ
ールユニット40は、第6フォトセンサ23から検出信
号が入力された後、所定時間が経過した時点、すなわ
ち、間紙が、最下の小切手の下側に送り込まれた後で、
かつ、エンドレスベルト22cに当接する前に、可動プ
ーリ移動手段56に逆駆動信号を出力して、第2整列部
材22の可動プーリ22aを、開口部21fから支持板
21bの下方に下降させ、支持板21bと可動板21c
との間の空間から退避させる。その結果、間紙は、端板
21dに当接した位置で、止まる。その後、コントロー
ルユニット40は、可動プーリ移動手段56に駆動信号
を出力して、第2整列部材22の可動プーリ22aを上
昇させ、開口部21fから支持板21bと可動板21c
との間の空間に突出させて、エンドレスベルト22c
を、用紙集積部21内に送り込まれた間紙の下面に当接
させ、さらに、モータ56に駆動信号を出力して、第2
整列部材22の可動プーリ22aおよび固定プーリ22
bを回転させる。その結果、エンドレスベルト22cに
より、間紙は、表紙および7枚の小切手の下側におい
て、側板21eに当接させられる。
【0039】上述のようにして、厚み検出手段12から
の検出信号に基づいて、1枚の間紙が送られており、か
つ、バーコード読み取り器13からの読み取り信号に基
づいて、送られているのが間紙であると、コントロール
ユニット40が判定した後、表紙に続いて、7枚あるい
はそれ以上の小切手用紙が、第1収納部1から繰り出さ
れて、MICR文字からなる印字データが印字され、用
紙集積部21に、7枚の小切手として集積されたのと同
様にして、3枚あるいはそれ以上の小切手用紙を、第1
収納部1から搬送通路9内に繰り出して、その表面に、
MICR文字からなる印字データを印字し、3枚の小切
手が作成されたと判定すると、コントロールユニット4
0は、切換え駆動手段62に第1切換え信号を出力し
て、第2収納部2から搬送通路9内に、裏表紙を繰り出
させる。こうして、第2収納部2から搬送通路9内に繰
り出された裏表紙は、表紙および間紙と同様に、厚み検
出手段12からの検出信号に基づき、1枚の裏表紙が送
られており、かつ、バーコード読み取り器13からの読
み取り信号に基づき、送られているのが裏表紙である
と、コントロールユニット40が判定したときは、さら
に、ドットプリンタにより所望の印字がなされ、用紙集
積部21内に集積される。その他の場合には、コントロ
ールユニット40は、切換え駆動手段62に第1切換え
信号を出力して、厚み検出手段12からの検出信号に基
づき、1枚の間紙が送られており、かつ、バーコード読
み取り器13からの読み取り信号に基づき、送られてい
るのが間紙であると、判定するまで、第2収納部2から
搬送通路9内に、用紙を繰り出させる。
【0040】以上のようにして、上から、表紙、7枚の
小切手、間紙、3枚の小切手および裏表紙の順に、表
紙、小切手、間紙および裏表紙が、用紙集積部21内に
集積されると、コントロールユニット40は、可動板駆
動手段63に駆動信号を出力して、用紙集積部21の可
動板21cを下方に移動させ、表紙、小切手、間紙およ
び裏表紙からなる1セットの用紙30を、支持板21b
との間で挟持させる。その後、コントロールユニット4
0は、ステープラー駆動手段57に駆動信号を出力し
て、ステープラー25の可動部25aを下降させ、固定
部との間で、可動板21cと支持板21bとの間に挟持
された1セットの用紙30の一端部を、押圧し、ステー
プルによって綴じる。さらに、コントロールユニット4
0は、集積部駆動手段64に駆動信号を出力して、1セ
ットの用紙30を挟持している支持板21bおよび可動
板21cを、貼り合わせ機構26に向けて、略水平方向
に移動させる。コントロールユニット40は、集積部駆
動手段64に駆動信号を出力するのと同時に、アーム駆
動手段58に駆動信号を出力して、貼り合わせ機構26
のアーム26d、26eを、支持板21bおよび可動板
21cの略水平方向の移動と同期して、揺動させ、一対
の可動ローラ26a、26bを下降させる。一対の可動
ローラ26a、26bの間には、接着テープコア26f
に巻回された接着テープ26gの先端部が、接着面を下
側にして、挟持されており、図8に示されるように、一
対の可動ローラ26a、26bが、下降すると、接着テ
ープ26gの接着面が、支持板21bおよび可動板21
cに挟持された表紙の縁部の表面に当接し、支持板21
bおよび可動板21cの略水平方向への移動にともな
い、図9に示されるように、一対の可動ローラ26a、
26bが回転して、接着テープ26gは、接着テープコ
ア26fから引き出され、支持板21bおよび可動板2
1cに挟持された表紙の縁部の表面に貼付され、接着テ
ープ26gが、表紙の縁部の表面全体に貼付されたこと
を、支持板21bおよび可動板21cの略水平方向への
移動量に基づいて、コントロールユニット40が検出す
ると、コントロールユニット40は、カッタ駆動手段5
9に駆動信号を出力して、カッタ26hを下降させて、
図10に示されるように、接着テープ26gを切断す
る。
【0041】カッタ26hにより、接着テープ26gが
切断された後、更に、支持板21bおよび可動板21c
は、略水平に移動され、これと同期して、コントロール
ユニット40は、貼り合わせ部材駆動手段60に駆動信
号を出力して、逆L字状の貼り合わせ部材26iを下降
させる。この状態では、接着テープ26gは、表紙の縁
部から外方に、表紙の表面に接着されていない部分が延
びており、第11図に示されるように、下降にともな
い、L字状の貼り合わせ部材26iは、この表紙表面に
接着されていない接着テープ26gの部分の接着面とは
反対側の面に当接して、接着テープ26gを押し下げ始
める。このタイミングで、コントロールユニット40
は、貼り合わせ部材駆動手段60に、さらに、駆動信号
を出力して、貼り合わせ部材26iを下降させながら、
支持板21bおよび可動板21cに挟持された1セット
の用紙30の縁部に向けて、回転させる。その結果、図
12に示されるように、接着テープ26gが、支持板2
1bおよび可動板21cに挟持された1セットの用紙3
0の縁部を覆うように、接着される。さらに、支持板2
1bおよび可動板21cが、略水平に移動されて、1セ
ットの用紙30の他端に達すると、図13に示されるよ
うに、接着テープ26gは、支持板21bおよび可動板
21cに挟持された1セットの用紙30の縁部全体を覆
って、接着され、小切手帳が作成される。
【0042】こうして、小切手帳が生成された後、支持
板21bおよび可動板21cが、さらに、略水平方向に
移動されて、小切手帳は、支持板21bおよび可動板2
1cにより挟持された状態で、取出しボックス24内に
送られる。コントロールユニット40は、集積部駆動手
段64の駆動時間に基づいて、小切手帳が、取出しボッ
クス24内に送られたと判定すると、取出しボックス2
4のシャッタ27を駆動するシャッタ駆動手段66に駆
動信号を出力して、シャッタ27を開き、顧客が、小切
手帳を、取り出すことができるようにする。小切手帳
が、取出しボックス24内に送られ、シャッタ駆動手段
66により、シャッタ27が開かれた後、所定時間が経
過しても、小切手帳が、顧客により取り出されないとき
は、コントロールユニット40は、集積部駆動手段64
に逆駆動信号を出力して、支持板21bおよび可動板2
1cを後退させるとともに、ストッパ駆動手段61に駆
動信号を出力して、支持板21bおよび可動板21cの
移動経路内に、ストッパ28を移動させる。その結果、
小切手帳は、ストッパ28により、その後退を妨げられ
て、支持板21bおよび可動板21cから離れ、不受領
小切手帳ボックス29内に、貯留される。
【0043】以上のようにして、顧客は、表紙、7枚の
小切手、間紙、3枚の小切手および裏表紙の順に、綴じ
られた1冊の小切手帳が入手することが可能になる。顧
客が、さらに、小切手帳を必要とするときは、再び、ス
タートスイッチ43がオンされ、同様の動作により、小
切手帳が得られる。本実施例によれば、繰り出し装置3
は、表紙、7枚の小切手、間紙、3枚の小切手および裏
表紙の順に、綴じられた小切手帳を発行するために、第
1収納部1と第2収納部2を備え、第1収納部1内に
は、小切手用紙が収納され、第2収納部には、表紙、間
紙および裏表紙が収納されており、コントロールユニッ
ト40が、切換え手段7を選択的に切り換えて、押圧部
材7bの押圧力に抗して、切換え手段7により、表紙、
間紙および裏表紙を押圧して、エンドレスベルト6a、
6bから離間させ、あるいは、押圧部材7aの押圧力に
抗して、切換え手段7により、小切手用紙を押圧して、
エンドレスベルト6a、6bから離間させ、プーリ5
a、5b、5cに巻回されたエンドレスベルト6a、6
bにより、小切手用紙と、表紙、間紙および裏表紙と
が、選択的に繰り出されるように構成されているから、
コンパクトな構造で、所望の順に、用紙を繰り出して、
小切手帳を作成することができる。
【0044】また、第1収納部1および第2収納部2
は、ほぼ同数の用紙を収納し得るように形成されている
から、1冊の小切手帳を作成するときに、使用枚数の少
ない表紙、間紙および裏表紙が、所望の順に繰り出され
なかったり、あるいは、これらを繰り出す際、用紙の2
枚送りが発生して、所望の用紙が、2枚送りが発生する
ことなく、繰り出されるまで、第2収納部2から繰り出
された用紙を、回収ボックス20内に回収するようにし
ても、表紙、間紙および裏表紙がなくなり、これらを補
充しなければならなくなることは少なく、効率的に、小
切手帳を作成し、発行することが可能になる。さらに
は、小切手発行機は、MICR文字印字部14およびド
ットプリンタ15を備えるとともに、読取り部16を備
えているから、MICR文字印字部14により小切手用
紙の表面の印字された視覚的に認識不能なMICR文字
からなる印字データが、所望のように、印字されている
か否かを判定することができ、小切手の作成後に、別個
の読み取り装置により、小切手に、MICR文字からな
る印字データが、正しく印字されたか否かを判定する必
要がなく、また、用紙集積部21、第2整列部材22、
ステープラー25および貼り合わせ機構26を備えてい
るから、所定枚数の小切手を含む小切手帳を作成して、
発行することが可能になる。
【0045】また、搬送方向転換部17の前後で、上部
機構と下部機構とに分割されているから、小切手帳発行
機を、コンパクトに形成することが可能となる。本発明
は、以上の実施例に限定されることなく、請求の範囲に
記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、
それらも、本発明の範囲内に包含されるものであること
はいうまでもない。たとえば、前記実施例においては、
上下一対のエンドレスベルト6a、6bが設けられてい
るが、エンドレスベルトの数は、これに限定されるもの
ではない。また、前記実施例においては、上から、表
紙、7枚の小切手、間紙、3枚の小切手および裏表紙の
順に、綴じて、1冊の小切手帳を作成しているが、表紙
と間紙との間に綴じられる小切手の枚数は7枚に限定さ
れるものではなく、また、間紙と裏表紙の間に綴じられ
る小切手の枚数も3枚に限定されず、小切手の枚数は任
意に選択することができる。さらに、間紙は必ずしも必
要とされない。さらに、前記実施例においては、分離ロ
ーラ8a、8bに、所定トルク以上のトルクが加わった
ときは、分離ローラ8a、8bが、用紙を、搬送通路9
に搬送する方向に回転させられるように構成されている
が、分離ローラ8a、8bをつねに静止状態に保持して
もよい。
【0046】また、前記実施例においては、小切手用
紙、表紙、間紙および裏表紙の表面に印刷されたバーコ
ードを、バーコード読み取り器により読み取って、用紙
の種類を判定しているが、たとえば、光学的手段によ
り、用紙の表面パターンを、光学的に読み取るなど、用
紙の表面の特徴に基づいて、用紙の種類を判定するよう
にしてもよい。さらに、前記実施例においては、小切手
帳発行機は、読取り部16の下流側に設けられた搬送方
向転換部17の前後で、上部機構と下部機構とに分割さ
れているが、搬送方向転換部17を設ける位置は、小切
手帳発行機の構造により、任意に選択可能であり、読取
り部16の上流側に設けてもよいし、さらには、小切手
帳発行機を、上部機構と下部機構とに分割することは必
ずしも必要でない。したがって、搬送方向転換部17も
必ずしも必要でない。また、前記実施例においては、不
受領小切手帳ボックス29を設けて、顧客が受領しなか
った小切手帳を回収しているが、小切手帳が、取り出し
ボックス24に送られた後、所定時間を経過したとき
に、アラームを発生させるなどの方法により、操作者
に、顧客が小切手帳を受領しなかった事実を知らせ、操
作者に、顧客により受領されなかった小切手帳を回収さ
せるようにしてもよい。
【0047】さらに、前記実施例においては、ドットプ
リンタ15によって、小切手用紙、表紙、間紙、裏表紙
の表面に、データを印字しているが、法律あるいは慣習
により許容されれば、ドットプリンタ15以外のプリン
ト手段を用いて、データを印字してもよく、さらには、
小切手用紙以外のある種の用紙の表面へのデータの印字
をおこなわなくてもよい。また、前記実施例において
は、第1収納部1と第2収納部2は、ほぼ同数の用紙を
収納し得るように形成されているが、表紙、間紙および
裏表紙を、所定の順に、正確に、第2収納部2に収納さ
せ、かつ、2枚送りが確実に防止することができれば、
第1収納部1および第2収納部2のサイズを、1冊の小
切手帳を作成するのに必要な用紙の枚数の比に等しく、
形成することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、二種類以上のシートを
選択的に繰り出すことのできるコンパクトなシート繰り
出し装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係るシート繰り出し
装置を備えた小切手帳発行機の内部構造を示す略上面図
である。
【図2】図2は、本発明の実施例に係るシート繰り出し
装置を備えた小切手帳発行機の内部構造を示す略縦断面
図である。
【図3】図3は、用紙の搬送方向に対して直角な線に沿
って切断した用紙集積部の略断面図であり、第2整列部
材が、支持板の下方に位置している状態を示している。
【図4】図4は、用紙の搬送方向に対して直角な線に沿
って切断した用紙集積部の略断面図であり、第2整列部
材を構成する可動ローラおよびエンドレスベルトの一部
が、開口部から用紙集積部の内部空間に突出した状態を
示している。
【図5】図5は、用紙集積部、ステープラーおよび貼り
合わせ機構の部分の略上面図である。
【図6】図6は、貼り合わせ機構の略側面図である。
【図7】図7は、図6のY−Y線略断面図である。
【図8】図8は、図7において、一対の可動ローラが下
降して、その間に挟持された接着テープが、表紙の縁部
表面に当接した状態を示す略断面図である。
【図9】図9は、図6において、一対の可動ローラが下
降した後、用紙集積部がさらに略水平方向に移動された
状態を示す略側面図である。
【図10】図10は、図9において、用紙集積部がさら
に略水平方向に移動されて、接着テープが、表紙の縁部
表面全体にわたって、接着され、カッタにより切断され
た状態を示す略側面図である。
【図11】図11は、図5の貼り合わせ部材の部分の略
側面図であり、貼り合わせ部材が下降され、接着テープ
の非接着面に当接した状態を示している。
【図12】図12は、図11において、貼り合わせ部材
が、さらに下降されるとともに、回転され、接着テープ
が、表紙、第1の所定枚数の小切手、間紙、第2の所定
枚数の小切手および裏表紙の縁部を覆うように、接着さ
れた状態を示す略側面図である。
【図13】図13は、図10において、用紙集積部がさ
らに略水平方向に移動されて、接着テープが、第1の所
定枚数の小切手、間紙、第2の所定枚数の小切手および
裏表紙の縁部全体を覆って、接着され、小切手が作成さ
れた状態を示す略側面図である。
【図14】図14は、本発明の実施例に係るシート繰り
出し装置を備えた小切手帳発行機の入力系、検出系、制
御系および駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 第1収納部 1a 前板 2 第2収納部 2a 前板 3 繰り出し装置 4a、4b 軸 5a、5b、5c プーリ 6a、6b エンドレスベルト 7 切換え手段 7a、7b 押圧部材 8a、8b 分離ローラ 9 搬送通路 10a、10b、10c、10d、10e、10f 搬
送ローラ 11 第1整列部材 12 厚み検出手段 12a アーム 12b ローラ 12c ロータリーエンコーダ 13 バーコード読み取り器 14 MICR文字印字部 15 ドットプリンタ 16 読取り部 17 搬送方向転換部 17a 固定ローラ 17b アーム 17c 可動ローラ 17d シャッタ 18 ガイド部材 19 回収フォーク 20 回収ボックス 21 用紙集積部 21a 開口 21b 固定板 21c 可動板 21d 端板 21e 側板 21f 開口部 22 第2整列部材 22a 可動プーリ 22b 固定プーリ 22c エンドレスベルト 23 第6フォトセンサ 24 取出しボックス 25 ステープラー 25a 可動部 25b 固定部 26 貼り合わせ機構 26a、26b 可動ローラ 26c 支持部 26d、26e アーム26 26f 接着テープコア 26g 接着テープ 26h カッタ 26i 貼り合わせ部材 27 シャッタ 28 ストッパ 29 不受領小切手ボックス 40 コントロールユニット 41 準備動作完了スイッチ 42 データ入力部 43 スタートスイッチ 44 第1フォトセンサ 45 第2フォトセンサ 46 第3フォトセンサ 47 第4フォトセンサ 48 第5フォトセンサ 50 モータ 51 モータ 52 モータ 53 モータ 54 転換部駆動手段 55 フォーク駆動手段 56 モータ 57 ステープラー駆動手段 58 アーム駆動手段 59 カッタ駆動手段 60 貼り合わせ部材駆動手段 61 ストッパ駆動手段 62 切換え駆動手段 63 可動板駆動手段 64 集積部駆動手段 65 可動プーリ移動手段 66 シャッタ駆動手段66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小切手用紙を立てた状態で収納する第一
    の用紙収納部と、表紙、間紙および裏表紙を立てた状態
    で収納する第二の用紙収納部とを備え、前記第一の用紙
    収納部および前記第二の用紙収納部が互いに略水平方向
    に離間して設けられ、さらに、少なくともその一部が前
    記第一の用紙収納部および前記第二の用紙収納部の間に
    設けられ、正方向および逆方向に回転可能な第一の一対
    のプーリに巻回され、前記第一の用紙収納部内に収納さ
    れた小切手用紙および前記第二の用紙収納部内に収納さ
    れた表紙、間紙および裏表紙と当接可能な第一のエンド
    レスベルト手段と、少なくともその一部が前記第一の用
    紙収納部および前記第二の用紙収納部の間に設けられ、
    前記第一の一対のプーリと略鉛直方向に離間して設けら
    れた第二の一対のプーリに巻回され、前記第一の用紙収
    納部内に収納された小切手用紙および前記第二の用紙収
    納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙と当接可能
    な第二のエンドレスベルト手段と、前記第一のエンドレ
    スベルト手段と前記第二のエンドレスベルト手段との間
    に設けられ、前記第一の用紙収納部に、前記第一の用紙
    収納部内に収納された小切手用紙の表面と略平行な第一
    の表面を有するとともに、前記第二の用紙収納部側に、
    前記第二の用紙収納部内に収納された表紙、間紙および
    裏表紙の表面と略平行な第二の表面を有し、前記第一の
    一対のプーリおよび前記第二の一対のプーリの軸に垂直
    な方向に、前記第一の用紙収納部と前記第二の用紙収納
    部との間をスライド可能な押圧手段であって、前記第一
    の用紙収納部内に収納された小切手用紙または前記第二
    の用紙収納部内に収納された表紙、間紙および裏表紙
    に、前記第一の表面または前記第二の表面で面接触し
    て、前記第一の用紙収納部内に収納された小切手用紙ま
    たは前記第二の用紙収納部内に収納された表紙、間紙お
    よび裏表紙を押圧し、前記第一のエンドレスベルト手段
    および前記第二のエンドレスベルト手段から離間させる
    ように、選択的に押圧可能な押圧手段とを有する繰り出
    し手段を備え、前記第一の一対のプーリがほぼ同径で、
    前記第二の一対のプーリがほぼ同径であり、さらに、前
    記第一の用紙収納部および前記第二の用紙収納部が、収
    納された小切手用紙ならびに表紙、間紙および裏表紙
    を、前記第一のエンドレスベルト手段および前記第二の
    エンドレスベルト手段に向けて押圧する押圧部材を、そ
    れぞれ、備えたことを特徴とする用紙繰り出し装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第一の一対のプーリおよび
    前記第二の一対のプーリのうち、少なくとも一方の前記
    一対のプーリに当接し、前記一対のプーリと同期して、
    同一方向に回転可能な分離ローラ手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の用紙繰り出し装置。
  3. 【請求項3】 前記分離ローラ手段に所定以上のトルク
    が加わると、前記分離ローラ手段を逆方向に回転させる
    トルクリミタ手段が、前記分離ローラ手段に取付けられ
    たことを特徴とする請求項1または2に記載のシート繰
    り出し装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第一シート収納部および前
    記第二シート収納部が、前板を備えるとともに、その内
    部に収納されたシートの後端部に振動を印加可能な収納
    シート整列手段を備えたことを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載のシート繰り出し装置。
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