JP2989061B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2989061B2 JP3316640A JP31664091A JP2989061B2 JP 2989061 B2 JP2989061 B2 JP 2989061B2 JP 3316640 A JP3316640 A JP 3316640A JP 31664091 A JP31664091 A JP 31664091A JP 2989061 B2 JP2989061 B2 JP 2989061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙、熱、ガス等の火災
現象の物理量に関する検出情報及び/または部屋の大き
さや人数、周囲温度等の環境情報に基づいて火災確度や
危険度等の少なくとも1つの火災情報を得るための火災
警報装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び問題点】火災を検出するための種々の方
法がある。例えば一番単純の方法としてセンサ・レベル
すなわち火災感知器の検出情報により火災判定を行う場
合を考えると、センサ・レベルが或る所定のレベルを超
えた場合に火災信号を出力するようにしている。この場
合に火災感知器から出力される火災信号は、所定のレベ
ルを超えているか否かにより一義的に決定されるもので
あり、種々の環境条件を充分に考慮したものとは言い難
い。また、火災感知器からの検出情報に加うるに、環境
情報をも収集し、それら検出情報並びに環境情報から総
合的に火災判定するようにすることも考えられてはいる
が、あいまいな環境情報をも考慮して充分に信頼性のお
ける火災信号を得るには至っておらず、人間の感覚から
すると、火災信号がオンであっても必ずしも火災である
と断定できない場合が多々ある。
【0003】このような問題を解決するため本件出願人
によりなる特開平2−195495号公報には、環境情
報をも含め、収集された情報を、従来行われていたより
も一層信頼性のある方法で処理することにより、より確
実な火災判定を行うようにした火災警報装置が示されて
いる。すなわち、該火災警報装置では、火災現象に係わ
る種々の収集情報、並びに該収集情報からの加工情報を
得、該得られた収集情報及び加工情報の各々ごとに火災
情報に対する関数を定義しておくと共に、該関数を用い
て行われるべき少なくとも1つの処理のルールを定義し
ておき、該各処理のルール並びに該各処理のルールに用
いられる対応の各関数に基づいて、前記得られた情報の
処理を行って、各処理のルールごとの関数値を得、得ら
れた関数値の重心を求めることにより火災情報を得るよ
うにしている。得られた火災情報は例えば基準値等と比
較される等して火災発生の有無が判断される。
【0004】このような火災警報装置においては、得ら
れた関数値は有効に総合判断されるので、精度の高い火
災情報が得られ、従って良好な火災監視を行うことが可
能である。しかしながら、このような処理のルールを用
いての推論では、多数のルールが用いられるので、例え
ば経時変化や環境が変化した等の理由により、全部のル
ールがすべて有効に働いているとは限らない。推論に使
用される処理のルールが推論結果としての火災情報に対
してどのくらい有効に働いているか、すなわちその適合
度を把握することができるようにすれば、推論の信頼性
を向上させる上で非常に有利である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】従って、本発明の目的
は、例えば上記公開公報におけるような火災警報装置に
おいて、現在使用されているルールが推論結果としての
火災情報に対してどの程度有効に働いているか、その適
合度を把握することができるようにすることである。
【0006】このため、本発明によれば、火災現象に係
わる種々の情報に基づいて火災情報を得るために、火災
現象に係わる種々の収集情報、並びに該収集情報からの
加工情報を得るための情報取得手段と、該情報取得手段
により得られる各情報ごとに前記火災情報に対する関数
を定義しておくと共に、該関数を用いて行われるべき少
なくとも1つの処理のルールを定義しておく定義手段
と、前記各処理のルール並びに該各処理のルールに用い
られる対応の前記各関数に基づいて、前記情報取得手段
により得られた情報の処理を行って、各処理のルールご
との関数値を得、得られた関数値を総合的に判断するこ
とにより前記火災情報を得る処理手段と、前記各処理の
ルールごとの関数値の前記火災情報に対する適合度を算
出して記憶する適合度記憶手段と、を備えたことを特徴
とする火災警報装置が提供される。火災警報装置は、さ
らに、前記適合度記憶手段の内容を必要に応じて表示す
ることができる表示手段を備えているのが好ましい。
【0007】
【作用】情報取得手段により得られる火災現象に係わる
情報としては、火災現象に基づく物理量の検出情報はも
ちろん、部屋の大きさや周囲温度等の、検出情報に影響
を与える種々の環境情報も含まれ、また、これら情報の
時間的な変化量や積分値等の、いわゆる加工情報も含ま
れる。
【0008】例えば記憶手段であって良い定義手段に
は、情報取得手段により得られる各情報ごとに取得情報
対火災情報の関数が式もしくはテーブル等の方法で定義
されていると共に、情報の処理を行う際に、いずれの取
得情報対火災情報の関数(1つまたは2つ以上の関数)を
用いるべきか等に関する少なくとも1つ(普通は複数)の
処理のルールも定義されている。
【0009】処理手段は、定義されている複数の処理の
ルール、並びに該各処理のルールに用いられる対応の各
関数に基づいて、情報取得手段により得られた情報の処
理を行って、各処理のルールごとの関数値を得ると共
に、得られた関数値を例えば平均する等してそれら関数
値を総合判断し、これにより火災確度や危険度等の火災
情報が得られる。
【0010】適合度記憶手段は、例えば火災が発生した
と判断された時点において、各処理のルールごとの関数
値の火災情報に対する適合度を算出して記憶する。この
適合度としては、例えば、関数値を総合判断した値に対
する各処理のルールごとの関数値の割合とすることがで
きる。
【0011】このように、環境条件に適した処理のルー
ルを適当に選択して予め定義手段に定義しておくことに
より、火災現象の検出情報に影響を与える環境情報をも
加味し、得られるべき火災情報に寄与する広範囲の取得
情報を考慮することが可能である。処理手段は、環境条
件に適した定義された処理のルールごとに取得情報を処
理して火災情報を得、得られた火災情報の重心を求める
ことにより、広範囲の取得情報を正当に絞り込むように
しているので、信頼性の高い火災情報が得られる。そし
てこのように信頼性の高い火災情報を得ることができる
火災警報装置において、適合度記憶手段は、適宜、各処
理のルールごとの関数値の火災情報に対する適合度を算
出して記憶するようにしているので、処理のルールが推
論結果に対していかに有効に働いているかを把握するこ
とができる。すなわち、このように適合度を算出して記
憶するようにすれば、後で表示したり、出力することに
より有効でないルールを削除したり、そのルールの重付
けを軽くしたりすることができ、このようにルールの変
更を適宜行うことができれば、火災情報の推論の信頼性
は一層高められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図1は、各火災感知器で検出された火災現象に基づくア
ナログ物理量のセンサ・レベルを火災受信機REや中継
器等の受信手段に送出し、該受信手段では収集されたセ
ンサ・レベルに基づいて火災判断を行ういわゆるアナロ
グ式の火災警報装置に本発明を適用した場合のブロック
回路図である。もちろん、本発明は各火災感知器側で火
災判断を行い、その結果だけを受信手段に送出するオン
・オフ式の火災警報装置にも適用可能なものである。
【0013】図1において、REは火災受信機、DE1
〜DENは、例えば一対の電源兼信号線のような伝送ラ
インLを介して火災受信機REに接続されるN個のアナ
ログ式の火災感知器であり、その1つ1番火災感知器D
1 についてのみ内部回路を詳細に示している。
【0014】火災受信機REにおいて、MPU1は、マ
イクロプロセッサ、ROM11は、後述する本発明の動
作に関係したプログラムを格納したプログラム記憶領
域、ROM12は、各種定数テーブルの記憶領域、RO
M13は、端末アドレス・テーブルの記憶領域、ROM
14は、センサ・レベル SLV に対する定義関数、積分
値に対する定義関数、時刻に対する定義関数等の種々の
定義関数を格納した定義関数の記憶領域、ROM15
は、各火災感知器ごとに処理のルールを格納した記憶領
域、RAM11は、作業用領域、DPは、CRT等の表
示器、OPは、操作部、CLは、時計、TRX1は、直
・並列変換器並びに並・直列変換器等で構成される信号
送受信部、RAM12は、ルール適合度記憶用の記憶領
域、SWは、適合度表示スイッチであり、本実施例の場
合は、火災動作を復帰させるための火災動作復帰スイッ
チを兼ねるものとする。IF11〜IF15は、インタ
ーフェース、である。
【0015】また、火災感知器DE1 において、MPU
2は、マイクロプロセッサ、ROM21は、プログラム
の記憶領域、ROM22は、自己アドレスの記憶領域、
RAM21は、作業用領域、FSは、火災現象に基づく
熱、煙、あるいはガス等のいずれかの物理量を検出する
火災現象検出用センサ部であり、図示しないが、増幅
器、サンプルホールド回路、アナログ・ディジタル変換
器等を有している。TRX2は、TRX1と同様の信号
送受信部、IF21及びIF22は、インターフェース、
である。
【0016】火災受信機RE内の定義関数の記憶領域R
OM14には、図2の(a)〜(e)に例が示されているよう
な種々の定義関数が式もしくはテーブルの態様で格納さ
れており、図2の(a)〜(e)の例では、種々の取得情報す
なわち入力情報(横軸)に対する火災情報(縦軸)としての
火災確度が示されている。図2の(a)には、入力情報と
しての火災現象検出用センサ部FSからのセンサ・レベ
ル SLV に対する定義関数F1(SLV)すなわち火災確度が
0〜1の範囲で示されており、図2の(b)には、センサ
部FSが温度を検出するものである場合に、入力情報と
しての該温度センサ部FSからのセンサ・レベルの変化
率△SLV すなわち温度上昇率に対する火災確度の定義関
数F2(△SLV)が0〜1の範囲で示されており(曲線b1
発炎火災の確度、曲線b2 は燻焼火災の確度)、図2の
(c)には、センサ・レベルの積分値ΣSLV に対する火災
確度の定義関数F3(ΣSLV)が0〜1の範囲で示されてお
り、図2の(d)には、時刻による環境変化が火災判断値
に影響を与える場合に、環境情報としての時刻t に対す
る火災確度の定義関数F4(t)が0〜1の範囲で示されて
おり、図2の(e)には、環境情報として例えば天井高さ
(H)に対する火災確度の定義関数F5(H)が0〜1の範
囲で示されている。記憶領域ROM14には、その他種
々の定義関数が格納されることができ、必要に応じて取
り出して用いられ得る。
【0017】処理のルールの記憶領域ROM15には、
各火災感知器ごとに行われるべき処理のルールが格納さ
れている。各処理のルールとは、1つまたは2つ以上の
種類の取得情報が与えられたときに、得られるべき出力
情報との関係を定義したものである。例えば、1つの種
類の取得情報が与えられたときに、得られるべき出力情
報との関係を定義した例としては、 (i) 「煙のセンサ・レベル SLV =Xならば、火災の確度
はF1(X)である。」 のようにセンサ・レベル SLV と火
災確度とを結び付ける関係は1つの処理のルールであ
る。これは本実施例では、図2の(a)を用いてセンサ・
レベル SLV に対する火災確度F1(SLV)の定義関数で表
わされ得る。 (ii) 「温度上昇率△SLV =Yならば、火災確度はF
2(Y)である。」も1つのルールであり、これは本実施例
では図2の(b)の定義関数を用いて決定される。 (iii) 同様に、ルール「積分値ΣSLV=Zならば、火災確
度F3(Z)である。」 は本実施例では図2の(c)を用いて
決定され、 (iv) ルール「時刻 t=Tならば、火災確度F4(T)であ
る。」 は本実施例では図2の(d)を用いて決定され、 (v) ルール 「天井高さ=Hならば、火災の確度F5(H)
である。」 は図2の(e)を用いて決定される、等があ
る。また、2つ以上の種類の取得情報が与えられたとき
に、得られるべき出力情報との関係を定義した例として (vi) 「天井が高い室で煙を検出するときは火災の可能性
が高い。」というように室の天井高さと煙センサ・レベ
ルとの間の関係を定義付ける場合が挙げられる。この場
合のルールは、「センサ・レベル SLV=Xかつ天井高さ
=Hならば、火災確度=F6 である。」というように表
わされ、このルールの結果を求めるためには、「センサ
・レベル SLV=Xならば、火災確度F1(X)である」の
1(X)と、「天井高さ=Hならば、火災確度F5(H)で
ある」のF5(H)とをそれぞれ図2の(a)及び(e)から別
々に求め、F1(X)及びF5(H)の小さい方が、この場合
のルールの出力情報F6 として決定される。 (vii) もう1つの例として、「センサ・レベル SLV=X
かつ時刻 t =Tならば、火災確度F7 である。」 とい
うルールが挙げられる。これは、例えば、同じセンサ・
レベル SLVを検出した場合でも、昼夜により火災確度が
異なる場合に用いられ得る。このルールの結果を求める
ためには、前述のように「センサ・レベルSLV=Xなら
ば、火災確度F1(X)である」のF1(X) と、「時刻 t
=Tならば、火災確度F4(T)である」のF4(T)とをそ
れぞれ図2の(a)及び(d)から別々に求め、F1(X)及び
4(T)の小さい方が、この場合のルールの出力情報F7
として決定される。
【0018】以上説明した処理のルールは、各火災感知
器ごとに1つまたは2つ以上が定義されて、記憶領域R
OM15内の各火災感知器用領域に格納されている。例
えば1番火災感知器DE1 に対して上述の(i)、(iii)及
び(vii)で説明したルールが用いられるものとすれば、
記憶領域ROM15内の1番火災感知器DE1 用領域に
はルール(i)、(iii)及び(vii)が格納されており、記憶
領域ROM11に格納された後述のプログラムは、該ル
ールに基づき、記憶領域ROM14に格納された図2の
定義関数を用いて、各ルールごとの出力情報F1(X)、
3(Z)、F7 を得、それら結果の重心を求める。この
重心を求める操作として、本実施例ではそれら各ルール
ごとに得られた定義関数値を合計した値をルール数で割
った値、すなわち定義関数間の平均値を求めるようにし
ている。
【0019】
【数1】B=(F1(X)+F3(Z)+F7)/3
【0020】このようにして求められた定義関数の平均
値Bが所望の火災情報、すなわち本実施例では火災確度
を表わすこととなる。
【0021】このように、記憶領域ROM14に格納さ
れた、多数の環境情報の各入力値と火災確度との関係を
表わす定義関数、並びに記憶領域ROM15に定められ
た処理のルールに基づいて、記憶領域ROM11内のプ
ログラムにより推論が展開される。
【0022】以上の各定義関数並びに各ルールの内容を
実験や理論から詳細にすることができるので、各ルール
ごとに求められる結果としての定義関数の値すなわち火
災確度は優れており、このような各ルールごとの結果を
さらに積み重ねて平均を取ることにより最終結果を得る
ようにしているので、高い信頼性を持った火災確度のよ
うな火災情報の数値が得られる。
【0023】なお、以上の記憶領域ROM14とROM
15は、環境条件の変化等、必要時に、書換えることが
できるか、もしくは取替えることができるようにするの
が好ましい。
【0024】このように火災情報が得られた後、本発明
では、さらに、該得られた火災情報に対する各処理のル
ールの適合度を算出して記憶領域RAM12に記憶さ
せ、適合度表示スイッチSWを操作することにより必要
に応じて該適合度を表示器DPに表示することができる
ようにしている。このような適合度の算出は、本実施例
では、火災が発生したと判定されて最初の火災表示があ
った後に行うようにしている。これにより、オペレータ
もしくは監視員は、火災監視を行うために用いられてい
る各処理のルールの有効性の程度を把握することがで
き、例えば、保守もしくはシステムの変更を必要とする
か否かを判断する上で有利である。
【0025】以下、図1にブロック回路で示した火災警
報装置の動作を図3〜図6のフローチャートに従って説
明する。図3〜図5は、火災受信機RE側の動作を示す
フローチャートであり、図3の及びをそれぞれ図4
の及びに接続し、図4のを図5のに接続し、そ
して図5のを図3のに接続して1つのフローチャー
トを構成する。また、図6は、火災感知器DE1側の動
作を示すフローチャートである。
【0026】図1の火災受信機REは、1〜N番の火災
感知器 DE1〜DEN の各々について順番に信号処理を
行っていく。以下、1番火災感知器DE1 の場合を例に
とって説明を進める。該1番火災感知器DE1 に対して
は、処理のルールとして上述の(i)、(iii)及び(vii)が
採用されており、従って定義関数として図2の(a)、(c)
及び(d)が用いられるものとする。
【0027】火災受信機REにおいては、最初に、処理
の記憶領域ROM15内の1番火災感知器DE1 用領域
から、該1番火災感知器DE1に対する処理のルール
(i)、(iii)及び(vii)を読込み(ステップ304)、次に
該1番火災感知器DE1 に対してデータ返送命令を送出
する(ステップ305)。処理のルール(i)、(iii)及び(v
ii)に従って信号処理を行う場合は、前述のルール(i)、
(iii)、(vii)の説明から分かるように、火災感知器から
収集すべき情報としてはセンサ・レベル SLV だけが必
要であり、それ故、データ返送命令として送出される返
送命令内容はセンサ・レベルのみの返送命令である。
【0028】火災受信機REからのデータ返送命令を受
信すると(図6のステップ402のY)、1番火災感知
器DE1 では、インターフェースIF21を介して火災
現象検出用センサ部FSからセンサ・レベル SLV を読
込み(ステップ404)、それをインターフェースIF2
2にセットして信号送受信部TRX2から伝送線Lを介
して火災受信機REに返送する(ステップ406)。
【0029】このようにして1番火災感知器DE1から
データすなわちセンサ・レベルSLV1が返送されてくれ
ば、火災受信機REではそれを SLV1 として作業用領域
RAM11に格納すると共に(ステップ306)、該セン
サ・レベル SLV1 が所定のレベル LV1 以上であるか否
かについて判定する(ステップ308)。
【0030】もしセンサ・レベル SLV1 が所定レベル L
V1 よりも小さいならば(ステップ308のN)、この火
災感知器DE1 については何の処理も行われることなく
次の火災感知器についての処理にいく。
【0031】もし、センサ・レベル SLV1 が所定レベル
LV1 以上であるならば(ステップ308のY)、ルール
(iii)の処理のために、センサ・レベル SLV1 が所定レ
ベルLV1 以上である期間の積分値Sが求めるられる(ス
テップ310)と共に、ルール(vii)の処理のために、イ
ンターフェースIF14を介して時計CLから時刻Tが
読込まれる(ステップ312)。
【0032】次にルール(i)の処理として、定義関数の
記憶領域ROM14に格納されている図2の(a)の定義
関数からセンサ・レベル SLV1 に対する定義関数値F
1(SLV1)が求められ(ステップ314)、ルール(iii)の
処理として、同じく記憶領域ROM14に格納されてい
る図2の(c)の定義関数から積分値Sに対する定義関数
値F3(S)が求められ(ステップ316)、そしてルール
(vii)の処理の一環として、同じく記憶領域ROM14
に格納されている図2の(d)の定義関数から時刻Tに対
する定義関数値F4(T)が求められる(ステップ31
8)。次に、ルール(vii)のさらなる処理として、定義関
数値F1(SLV1) とF4(T) とが比較され(ステップ32
0)、小さい方がF7として残される(ステップ322ま
たは324)。
【0033】最後に、F1(SLV1)、F3(S)及びF7 との
平均Bが取られ(ステップ326)、該値Bは平均の火災
確度としてインターフェースIF12を介して表示器D
Pに%にして表示される(ステップ328)。
【0034】火災確度Bは、各種定数テーブルの記憶領
域ROM12に格納されている火災確度の基準値Fと比
較され(ステップ330)、火災確度Bが基準値F以上で
あると判定されれば、表示器DPに対して火災表示が行
われる(ステップ332)。
【0035】火災確度Bが基準値F以上であると判定さ
れた場合には、さらに、その判定が最初のものであった
か否か、すなわち最初の火災表示であったか否かが判定
され(ステップ334)、最初の火災表示であった場合
には(ステップ334のY)、各処理のルールで得られ
た関数値もしくは出力情報の適合度が以下の式に従って
算出されて、ルール適合度記憶用の記憶領域RAM12
に記憶される(ステップ336)。
【0036】
【数2】処理のルール(i)の適合度 = F1(SLVn)/B
【0037】
【数3】処理のルール(iii)の適合度 = F3(S)/B
【0038】
【数4】処理のルール(vii)の適合度 = F7/B
【0039】各処理のルールで得られた出力情報の適合
度を算出する際に、最初の火災表示であったか否かを判
定するのは、一度火災が発生した場合にはその火災状況
は進展するため、その後に火災感知器から収集されるデ
ータに基づいて得られる関数値もしくは出力情報は、最
初に火災発生と判断された関数値もしくは出力情報とは
異なり進行中の確実に火災と断定できる値であり、この
ような最初の火災発生時点とは異なった出力情報に対す
る各処理のルールの適合度を算出しても、火災発生時点
の判断即ち早期に火災を検知するための各処理のルール
の適合性の判断とはならないからである。
【0040】以上にて1番の火災感知器DE1に対する
信号処理は終了し、次に、火災感知器DE2に対して同
様の信号処理が続けられていく(ステップ338のN及
びステップ302)。このようにして火災感知器の処理
が順番に続けられていき、最後のN番目の火災感知器D
Nの処理が終了したならば(ステップ338のY)、ル
ール適合度記憶用の記憶領域RAM12に何等かの適合
度が記憶されている場合にその適合度を表示するための
図5に示す動作に行く。
【0041】図5において、まず、以上の図3及び図4
の処理動作で1番からN番までのいずれの火災感知器も
火災動作をしておらず、従って何等火災表示が行われて
いない場合には、そのまま最初の1番目の火災感知器D
1 に戻って同様の処理が続けられて行く(ステップ3
40のN、ステップ342のN、ステップ348及びス
テップ301)。
【0042】もし、いずれかの火災感知器において火災
動作して火災表示が行われ、その火災表示が未だクリア
されていない場合には(ステップ340のY)、これは
火災が未だ沈静しておらず火災状況が継続中であるとい
う理由により、復帰動作が行われていないためであるの
で、適合度の表示を行うべき動作は行われず、最初の1
番目の火災感知器DE1 に戻って火災監視のための信号
処理動作が行われて行く。
【0043】もし、いずれかの火災感知器において火災
動作して火災表示が行われた後、火災が沈静化すると、
火災動作復帰スイッチを兼ねる適合度表示スイッチSW
が操作されて火災警報装置の復帰動作が行われる。この
ように復帰動作が行われると表示器DPの火災表示もク
リアされているため(ステップ340のN)、適合度表
示スイッチSWが操作されたことと相俟って(ステップ
342のY)、適合度の表示動作が可能となる。
【0044】すなわち、ステップ336で算出されて記
憶されている適合度が、ルール適合度記憶用の記憶領域
RAM12から読み出されて(ステップ344)、クリ
アされている表示器DPに1番目の火災感知器DE1
ための適合度として表示される(ステップ346)。本
実施例では、ステップ336で算出された火災感知器D
1 における3つのルールに対する適合度だけが、記憶
領域RAM12に記憶されているものとしているが、も
し、他の火災感知器においても火災動作があったなら
ば、その動作した火災感知器における適合度も同様に記
憶領域RAM12に記憶されているため、該他の火災感
知器のための適合度として一緒に表示される。
【0045】その後、適合度表示スイッチSWがオフさ
れれば(ステップ342のN)、表示器DPの表示内容
はクリアされて(ステップ348)、通常の火災監視状
態が続けられる。
【0046】なお、以上の実施例では、適合度表示スイ
ッチSWが火災動作の復帰スイッチを兼ねる場合を説明
したが、火災動作復帰スイッチを、適合度表示スイッチ
SWとは別に設けるようにしても良い。火災動作復帰ス
イッチと適合度表示スイッチとが別々に設けられる場合
には、適合度表示スイッチSWを常にオン側に倒してお
き、表示内容をクリアするときにだけオフとされる(ス
テップ342のN及びステップ348)。
【0047】また、上記実施例では、各火災感知器ごと
に異なった処理のルールを適用するようにしたものを示
したが、各火災感知器が設置される環境条件が同じであ
る場合には、火災感知器全体を通じて同じ処理のルール
を用いるようにすることができる。その場合には、用い
られる処理のルールをROM11のプログラムに組み込
むようにすることにより処理のルールの記憶領域ROM
15は不要とすることができる。また、記憶領域ROM
14に格納される定義関数は、全火災感知器の同じ処理
のルールに必要とされるものだけに留どめることがで
き、そして記憶領域ROM11に格納されるプログラム
は、図3のステップ304を削除することができ、より
簡単なものとなる。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明によれば、広範囲の取得情
報を考慮して信頼性の高い火災情報を得るために、情報
取得手段により得られる各情報ごとに火災情報に対する
関数を定義しておくと共に、該関数を用いて行われるべ
き環境条件に適した処理のルールを適当に選択して予め
定義しておき、定義された処理のルールごとに取得情報
を処理して火災情報を得、得られた関数値を総合的に判
断するようにした火災警報装置において、各処理のルー
ルごとの関数値の火災情報に対する適合度を算出して記
憶するようにしているので、各ルールが推論結果として
の火災情報に対してどの程度に有効に働いているかを後
で知ることができ、従って当該火災警報装置の信頼性を
把握することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した火災警報装置を示
すブロック回路図である。
【図2】本発明の実施例で用いられ得る定義関数の例を
示す図である。
【図3】図1の火災警報装置の火災受信機側の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図4】図1の火災警報装置の火災受信機側の動作を説
明するためのフローチャートであり、及びがそれぞ
れ図3の及びにつながる。
【図5】図1の火災警報装置の火災受信機側の動作を説
明するためのフローチャートであり、及びがそれぞ
れ図4の及び図3のにつながる。
【図6】図1の火災警報装置の火災感知器側の動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
RE 火災受信機 MPU1 マイクロプロセッサ ROM11 プログラムの記憶領域 ROM14 定義関数の記憶領域 ROM15 処理のルールの記憶領域 RAM12 ルール適合度記憶用の記憶領域 SW 適合度表示スイッチ CL 時計 DE1〜DEN 火災感知器 FS 火災現象検出用センサ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災現象に係わる種々の情報に基づいて
    火災情報を得るために、 火災現象に係わる種々の収集情報、並びに該収集情報か
    らの加工情報を得るための情報取得手段と、 該情報取得手段により得られる各情報ごとに前記火災情
    報に対する関数を定義しておくと共に、該関数を用いて
    行われるべき少なくとも1つの処理のルールを定義して
    おく定義手段と、 前記各処理のルール並びに該各処理のルールに用いられ
    る対応の前記各関数に基づいて、前記情報取得手段によ
    り得られた情報の処理を行って、各処理のルールごとの
    関数値を得、得られた関数値を総合的に判断することに
    より前記火災情報を得る処理手段と、 前記各処理のルールごとの関数値の前記火災情報に対す
    る適合度を算出して記憶する適合度記憶手段と、を備え
    たことを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】 前記適合度記憶手段の内容を必要に応じ
    て表示することができる表示手段を備えた請求項1の火
    災警報装置。
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