JP2756276B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2756276B2 JP25584088A JP25584088A JP2756276B2 JP 2756276 B2 JP2756276 B2 JP 2756276B2 JP 25584088 A JP25584088 A JP 25584088A JP 25584088 A JP25584088 A JP 25584088A JP 2756276 B2 JP2756276 B2 JP 2756276B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象に基づく熱、煙、あるいはガス等
の複数の物理量を検出し、それら物理量の総合判断によ
り火災監視を行う火災警報装置に関するものである。
[従来の技術] 複数の、あるいは種類の異なる複数の火災感知器から
のデータを総合的に判断して火災判定を行う方法、もし
くは1つの火災感知器内に熱、煙、あるいはガス等の多
要素のセンサ部を含んだ多要素火災感知器において各セ
ンサ部のすべてのデータを総合的に判断して火災判定を
行う方法は、現在まで数多く提案されている。例えば各
要素のセンサ出力の積算値、もしくは掛け算値が一定値
を超えると火災と判定する装置等がある。また、各セン
サの出力値を特定の関数に代入して一定値以上になると
火災判定するものもある。また、入力と出力の関係をテ
ーブルで定義して、各センサ出力からテーブルをサーチ
して一致するところの値を取り出して、その後その値が
一定値を超えているか否かで火災判定する方法もある。
以上の各方法では次のような欠点がある。
(a)各センサの積算または掛け算による方法 原理的には簡単であるが、火災現象を扱うには単純す
ぎ、信頼性に欠ける欠点がある。
(b)関数による方法 火災現象の燻焼火災から発炎火災までを全体的に監視
するには1つの関数では無理があり、複数の関数を使う
必要があり、どれかのセンサ出力で関数の切り替えを行
うため、不連続な最終出力となる。また、関数の出力は
1つの結果しか出力できないため、例えば火災確度、危
険度等、複数の結果を得たい場合には結果の数だけの関
数が必要となる。また、入出力の定義を変更するもしく
は追加したい場合にすぐ望ましい関数を得るのが大変困
難である。
(c)テーブル法 各センサの入力値と結果をROM等を使用して定義する
ため、入力手段がすべて一致している場合は良いが、一
部のセンサしか条件を満足しない場合は、部分パターン
・マッチング法等で、定義テーブルにないスキ間を補間
する必要がある。しかし、センサ入力数が多いと、この
補間数は大変複雑になる。また、テーブル自体、ち密に
定義する必要がある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するため、本発明によれば、複数の
火災現象検出手段から出力される検出情報を信号処理し
て複数の火災情報を得、該火災情報に基づいて各種火災
診断を行うようにした火災警報装置において、 検出情報の特定の組、及び該検出情報の特定の組が与
えられたときに得られるべき火災情報の組を格納した定
義テーブルと、 各火災情報に対して前記各検出情報が寄与する程度に
応じて各検出情報に重付けすることが可能であり、かつ
検出情報が入力されたときにはそれぞれの検出情報に対
応の重付けを行い、該重付けされた検出情報に基づい
て、前記各火災情報を演算するように構成された信号処
理網と、 前記定義テーブル内の前記検出情報の特定の組を前記
信号処理網に与えたときに演算される前記各火災情報
を、前記定義テーブル内の前記火災情報の組に近似させ
るように前記重付けを調整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
具体的実施例では、前記調整された各重付けを格納す
るための記憶領域が設けられるのが好ましく、この場
合、前記処理網は、各検出情報に対して、該記憶領域か
ら読出された値で重付けを行って前記演算を行う。
また、信号処理網は、入力された検出情報から火災情
報を直接演算するのではなく、検出情報から一旦、中間
情報を演算し、該中間情報から火災情報を演算するとい
うように演算を階層的に行うようにするのが好ましい。
階層は複数段階にすることができ、各中間階層において
演算されるべき中間情報の数は任意に設定される。例え
ば、階層を入力−中間並びに中間−出力の二段階にする
場合、最初に、入力情報すなわち検出情報の各々に対し
て個々の第1の重付けを行って各中間情報が演算され、
次に、中間情報の各々に対して個々の第2の重付けを行
って出力情報すなわち火災情報が演算される。各中間情
報の値は重要では無く、信号処理網は、入力情報と出力
情報との関係が前記定義テーブルの内容に近似するよう
に、最初に前記調整手段によって第1及び第2の重付け
値について調整される。
[作用] 最初に、調整手段は、定義テーブルに示される入出力
値に対して一番誤差が少なくなるように重付けを行うこ
とにより、定義テーブルの内容を信号処理網に教え込ま
せる。このようにして一度、信号処理網が形成される
と、該信号処理網は、すべての入力値に対して望ましい
出力値を出力することができるようになるため、定義テ
ーブルに定義されていない入力値の組合わせに対しても
対応でき、望んでいる出力値に近い値が示される。
このように、入出力の関係を定義する場合、すべての
組合わせを定義する必要はなく、各重要な点について定
義を行えば良い。また、特に入力値のわずかなズレによ
って出力値が大きく変化する特異点、もしくは極小点、
極大点の付近を詳細に記述する必要があれば、その周囲
を詳細に定義し、その他の部分に対してはおおざっぱに
定義することができる。
また、入力と出力の関係を変えたい場合、今まで定義
されていた入力値に対して違う出力値を定義する場合
と、今まで未定義の領域に対して定義を行う場合とがあ
るが、調整手段(ネット構造作成プログラム)を走らせ
ることにより定義変更を容易に行うことができる。すな
わち定義を変えることにより正確な火災判定、危険判定
等を行うことが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は、各火災感知器で検出された火災現象に基づ
くアナログ物理量のセンサ・レベルを受信機や中継器等
の受信手段に送出し、該受信手段では収集されたセンサ
・レベルに基づいて火災判断を行ういわゆるアナログ式
の火災警報装置に本発明を適用した場合のブロック回路
図である。もちろん、本発明は各火災感知器側で火災判
断を行い、その結果だけを受信手段に送出するオン・オ
フ式の火災警報装置にも適用可能なものである。
第1図においては、REは火災受信機、DE1〜DENは、例
えば一対の電源兼信号機のような伝送ラインLを介して
火災受信機REに接続されるN個のアナログ式の多要素火
災感知器であり、その1つについてのみ内部回路を詳細
に示している。なお、N個の火災感知器すべてが多要素
火災感知器である必要はなく、複数種類の火災感知器か
ら成る組が1つの多要素火災感知器に対するものとして
も良い。従って、以後n番火災感知器(n=1〜N)と
言う場合は、それが1個の多要素火災感知器を指す場合
と、複数種類の単要素火災感知器で構成された組を指す
場合との両方を意味することとする。
火災受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、発明の動作に関係した第4図〜第7図で後
述するプログラムを格納したプログラム記憶領域、 ROM12は、火災感知器すべてについて、火災判別基準
等の各種定数テーブルを格納するための各種定数テーブ
ル記憶領域、 ROM13は、各火災感知器のアドレスを格納した端末ア
ドレステーブル記憶領域、 RAM11は、作業用領域、 RAM12は、火災感知器すべてについて、後述する定義
テーブルを格納するための定義テーブル記憶領域、 RAM13は、火災感知器すべてについて、後述する信号
線の重付け値を格納するための重付け値の記憶領域、 TRX1は、直・並列変換器や並・直列変換器等で構成さ
れる信号送受信部、 DPは、CRT等の表示器、 KYは、後述する学習データ入力用テンキー、 IF11、IF12及びIF13は、インターフェース、 である。
また、多要素火災感知器DE1において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、プログラムの記憶領域、 ROM22は、自己アドレスの記憶領域、 RAM2は、作業用領域、 FSは火災現象検出手段であり、例えば散乱光式であっ
て良い煙センサ部FS1、例えばサーミスタを有するもの
であって良い温度センサ部FS2、及びガス検出素子を有
するガス・センサ部FS3等のセンサ部から成っている。
各センサ部FS1、FS2及びFS3は、図示しないが、増幅
器、サンプルホールド回路、アナログ・ディジタル変換
器等を有している。
TRX2は、TRX1と同様の信号送受信部、 IF21、IF22、IF23及びIF24は、インターフェース、 である。
なお、第1図では、1番の多要素火災感知器DE1は火
災現象検出手段として3つのセンサ部を内部に有する場
合を示しているが、センサ部の数及び種類はこれに限定
されるものではなく、多要素火災感知器ごとにセンサ部
の数及び種類を変えることができ、また複数の火災感知
器を用いる組の場合には、組内の火災感知器の数及び種
類を種々に変えることができる。
追って、本発明の一実施例による動作が第4図〜第7
図により具体的に説明されるが、それに前立って最初に
作用について説明する。
本発明は、火災現象に基づくそれぞれ異なった種類の
物理量を検出する複数のセンサ部(もしくは組の場合に
は複数の火災感知器)からの信号に基づいて火災判断や
危険度のような各種の診断を迅速かつ正しく行おうとす
るものであり、その作用を最初に第2図及び第3図を用
いて説明する。
一例として第1のセンサ部として煙センサ部と、第2
のセンサ部として温度センサ部と、第3のセンサ部とし
てガス・センサ部との3つのセンサ部を用いた場合に、
各センサ部のセンサ・レベルに応じて火災確度、危険
度、燻焼火災の確度の3つの火災判断値を求める場合に
ついて説明する。
第2図は、そのような3つのセンサ部の12通りのセン
サ・レベルに対する、真実のもしくはかなり精度の高い
3つの火災判断値のテーブルを表わすものであり、この
ようなテーブルは、火災感知器もしくは組内の特性(セ
ンサ部の数や種類等を含む)、設置場所等ごとに、実験
等により正確に作成することができる。しかし、3つの
センサ・レベルの数通り(例えば12通り)についてだけ
ではなく、すべての値についてこのようなテーブルを実
験等により作成することは実際上不可能である。以後説
明する本発明の作用によれば、すべてのセンサ・レベル
の値に対する正確な火災判断血を求めることができる。
第2図において、左側の3つの欄にはそれぞれ煙セン
サ部、温度センサ部及びガス・センサ部のセンサ・レベ
ルが示されており、右側の3つの欄には、3つのセンサ
部による左側の枠内に示されたセンサ・レベルに応じ
た、火災確度T1、危険度T2及び燻焼火災確度T3が0〜1
で示されている。左側の3つの欄に示される各センサ部
のセンサ・レベルも0〜1の値に変換されており、この
場合、一例として、煙センサ部の0〜1は、煙センサ部
により検出された煙濃度0〜20%/mに対応しており、温
度センサの0〜1は、温度センサ部により検出された温
度上昇率0〜10℃/分に対応しており、そしてガス・セ
ンサ部の0〜1はガス・センサ部により検出された一酸
化炭素COの濃度0〜100ppmに対応しているものとしてい
る。
今、本発明による作用を説明するために第3図に示す
ようなネット構造を仮定する。このネット構造の目的
は、入力層に各センサ部のセンサ・レベルを与えて、出
力層から正確な各火災判断値を得ようとするものであ
り、各火災感知器対応に火災受信機内に存在すると仮定
されるものである。第3図のネット構造において左側の
3つのIN1、IN2及びIN3を入力層と呼ぶことにすると、
これら入力層には本実施例では、それぞれ0〜1に変換
された煙センサからの信号と、温度センサからの信号
と、ガス・センサからの信号とが入力される。また、右
側のOT1、OT2及びOT3を出力層と呼ぶこととすると、こ
れら出力層からは本実施例では、それぞれ0〜1で表わ
された火災確度と、危険度と、燻焼火災の確度とが出力
される。一例として5つが示されているIM1〜IM5を中間
層と呼ぶこととすると、各中間層IM1〜IM5は各入力層IN
1〜IN3からの信号を受けると共に、各出力層OT1〜OT3
対して信号を出力するものとしている。信号は必ず入力
層から出力層の方に向かって進むものとし、逆方向もし
くは同じ層間での信号の結合は無いものとし、さらに入
力層から出力層への直接の信号の結合は無いものとして
いる。従って、第3図に示されるように入力層から中間
層に対して15本の信号線が有り、また、中間層から出力
層に対しても同様に15本の信号線が有る。
第3図に示されるこれら信号線は、各入力層から入力
される信号に応じて出力層から出力されるべき値によ
り、その重付け値もしくは結合度が変化され、重付け値
が大きいほど信号線における信号の通りが良くなる。入
力層−中間層の間及び中間層−出力層の間の各15本の信
号線の重付け値は、第1図に示された重付け値の記憶領
域RAM13内の各火災感知器用領域に記憶され、これら記
憶内容は入出力間の関係に応じて変更されていくことと
なる。
具体的には、後述するネット作成プログラムにより、
第2図のテーブルの左側の3欄の煙センサ部、温度セン
サ部、ガス・センサ部の入力をそれぞれ入力層IN1、I
N2、IN3に与え、それら入力に基づいて出力層OT1、O
T2、OT3から出力される値を、第2図の右側の3欄に示
される教師信号もしくは学習データとしての火災確度
T1、危険度T2、燻焼火災の確度T3の値とそれぞれ比較
し、それら誤差が最小となるように各信号線の重付け値
を変えていく。このようにして、12点でしか示されてい
ない第2図のテーブルの関数の全体に非常に近似したも
のを第3図のネット構造に教えこませることが可能であ
る。
今、入力層INiと中間層IMjとの間の重付け値を と表わし、中間層IMjと出力層OTkとの間の重付け値を と表わすこととし(i=1〜3、j=1〜5、k=1〜
3)、重付け値 はそれぞれ正、ゼロ、負の値をとるものとすると、入力
層INiにおける入力値をINiで表わせば、中間層IMjに対
する入力の総和NET1(j)は と表わされ、この値NET1(j)を、例えばシグモイド
(sigmoid)関数により0〜1の値に変換し、それをIMj
で表わすこととすると、 となる。同様に出力層OTkに対する入力の総和NET
2(k)は と表わされ、この値NET2(k)を同じくシグモイド関数
により0〜1の値に変換し、それをOTkで表わすことと
すると、 となる。このように、第3図のネット構造における、入
力値IN1、IN2、IN3と、出力値OT1、OT2、OT3との関係
は、重付け値を用いて式1〜式4のように表わされる。
ここに、γ及びγはシグモイド曲線の調整係数であ
り、本実施例ではγ=1.0、γ=1.2に適当に選択さ
れている。
ネット作成プログラムにおいては、まず、第2図定義
テーブルRAM12に12通りが示されている煙センサ部入力I
N1、温度センサ部入力IN2、ガス・センサ部入力IN3の組
合わせのうちの1つが入力層に与えられたときに、上述
の式1〜式4で計算されて出力層から出力される実際の
出力OT1、OT2、OT3が、第2図の右側に示される教師信
号出力T1、T2、T3とそれぞれ比較され、そのときの各出
力層におけるそれぞれの誤差の和Em(m=1〜12)を下
記の式で表わす。
ここに、OTkは前述の式4で求められた値である。誤
差の和Emを第2図のテーブルの12通りの組合わせすべて
について合計した値Eは となる。
最後に、式6における値Eが最小となるように信号線
の重付け値を1本1本調整する動作がとられる。そし
て、記憶領域RAM13内の各火災感知用領域に格納されて
いる重付け値は、これら調整された新たな重付け値でも
って更新され、通常の火災監視動作で用いられる。この
ような信号線の重付け値の調節は火災警報装置内のすべ
ての火災感知器について行われる。
第3図に概念的に示したネット構造に対する第2図の
テーブルの教育が終了すると、すなわち1本1本の重付
け値の調整が終了すると、実際の火災監視時には後述す
るネット計算プログラムにより、各センサ部からの入力
値をネット構造に与え、上述の式1〜式4を用いて各出
力層から得られる式を計算により求め、それら計算値
を、それぞれ火災確度、危険度、燻焼火災の確度の基準
値と比較することにより火災判断が行われる。
第4図〜第7図は、第1図の記憶領域ROM1に格納され
ているプログラムによる本発明の動作を説明するための
フローチャートである。
第4図において、最初に、第1図に示されるN個の各
多要素火災感知器ごとにもしくは複数種類の火災感知器
から成る組ごとに、1番の火災感知器から順番に、ネッ
ト構造作成プログラムが実行される。
n番火災感知器(n=1〜N)におけるネット構造作
成プログラムの動作について説明すると、まず、第2図
で説明した定義テーブルが学習データ入力用テンキーKY
から教師用入力もしくは学習用入力として与えられる
(ステップ404)。定義テーブルは、火災感知器ごとに
多要素センサ部の数や種類、設置環境、もしくは火災感
知器自体の個々の特性が異なっているので、各多要素の
火災安置器ごともしくは複数種類の火災感知器から成る
組ごとに用意されている。
n番火災感知器用の定義テーブルの内容がテンキーKY
から定義テーブルの記憶領域RAM12内の当該n番火災感
知器用領域に格納されると、第6図にも示されるネット
構造の作成プログラム600の実行に移る。
最初に、記憶領域RAM13の当該n番火災感知器用領域
に格納されている、第3図で説明した入力層−中間層
間、並びに中間層−出力層間の30本の信号線の重付け値 が或る値に一定に設定される(ステップ601)。次に、
一定に設定された重付け値に基づいて前述の式1〜式6
に従って、第2図の定義テーブルの12通りの組合わせす
べてについての実際の出力値OTと教師出力値Tとの誤差
の二乗の合計値(式6のE)を求めそれをE0とする(ス
テップ602)。
次に、同じ定義テーブルの入力を与えたときに該誤差
の合計値E0が最小となるように、まず、中間層と出力層
の間の15本の信号線の重付け値を1本1本調整する動作
が取られる(ステップ603のN)。中間層と出力層との
間のみの重付け値の調整なので、前述の式1及び式2ま
での値には変化は無い。まず最初の1本の信号線の重付
け値 に変化させて(ステップ604)、式3〜式6の同様の計
算を行い、式6により求められる最終的な誤差の合計値
EをESとする(ステップ605)。そして該ESを、重付け
値を変える前の誤差の合計値をE0と比較する。
もしES≦E0ならば(ステップ606のN)、該ESを新た
なE0として設定すると共に(ステップ609)、変更され
た重付け値 を作業用領域の適当な位置に格納しておく。
また、もしES>E0ならば(ステップ606のY)、重付
け値を変える方向が誤りであるため、元の重付け値 を基準として反対側に重付け値を変え、重付け値 の値を用いて前述と同様に式3〜式6に基づいてESを計
算し(ステップ607、608)、この計算されたESの値を新
たなE0として設定すると共に(ステップ609)、変更さ
れた重付け値 を作業用領域の適当な位置に格納しておく。
ここに、βは|ES−E0|に比例した係数である。
ステップ604〜609で、 についての変更調整が終了すると、次に、15本の信号線
の重付け値 についての変更調整がステップ604〜609で同様に順次行
われていく。
このようにして、中間層−出力層間のすべての信号線
の重付け値 が調整されてしまうと(ステップ603のY)、次に、入
力層−中間層間の信号線の重付け値 についてもステップ610〜616で、今度は式1〜式6すべ
てに基づいて同様に誤差を少なくするように調整が行わ
れていく。
すべての信号の重付け値が調整されてしまうと(ステ
ップ610のY)、このようにして小さくされてきたE0
所定の値Cと比較され、もし該Cより未だ大きいならば
(ステップ617のN)、さらに誤差を少なくするために
ステップ603に戻り、ステップ604〜609での中間層−出
力層間の重付け値の調整からの上述の過程再び繰り返さ
れる。繰り返し調整を行いE0が所定の値C以下となると
(ステップ617のY)、第4図のステップ406に行き、変
更調整された30本の信号線の各重付け値 記憶領域RAM13内の当該n番火災感知器用領域の対応ア
ドレスにそれぞれ格納される。
以上の動作において、S、α、β、C等の値は各種定
数テーブルの記憶領域ROM12に格納されている。
なお、E0の最終的な誤差は0とはならないので、適当
なところで信号線の重付け値の調整は打ち切られること
となるが、ステップ617に示すように所定の値C以下と
なったときに調整を終了するようにする他に、重付け値
の調整回数を予め定めておいてその回数に達したときに
自動的に打ち切るようにしても良い。
第8図は、ステップ603〜616の調整を183回繰り返し
た場合の、煙センサ部、温度差センサ部、ガス・センサ
部の三要素センサ部に対する火災確度、危険度、及び燻
焼火災の確度の実測値の一例を示している。各パターン
番号は第2図の定義テーブルのパターン番号に一致して
おり、各パターン番号における一番上の行のデータはそ
れぞれ第2図の煙センサIN1、温度差センサIN2、ガス・
センサIN3の値に対応しており、真ん中の行のデータは
それぞれ第2図の教師信号出力としての火災確度T1、危
険度T2、燻焼火災の確度T3の値に対応しており、そして
一番下の行のデータはそれぞれ火災確度、危険度、燻焼
火災の確度の実測値OT1、OT2、OT3である。また、右下
に前述の式6の値の計算値が示されている。第8図の実
測値を得たときの各重付け値が第9図に示されている。
第10図〜第12図は、ガス・センサの出力Gを0.2で一
定とし、X軸に煙センサの出力、Y軸に温度差センサの
出力をとった場合に、Z軸にそれぞれ火災確度OT1、危
険度OT2、及び燻焼火災確度OT3を示す図である。
このように、3つのセンサ部の出力の値と火災確度、
危険度、燻焼火災の確度を12個のパターンとして定義す
ることにより、そのセンサ出力の組合わせが定義テーブ
ルに無くてもその間をネット構造は埋めて、最適な出力
を答えとして出力する。本日指令ではネット構造への入
出力数は3個ずつの場合を示したが、センサ入力数を増
減させたり、また出力数を増減させたりすることは任意
に可能であるのは当業者には容易に理解されよう。出力
としては非火災である確率、見通し距離、歩行速度、消
火可能の確率等、種々の組合わせが可能である。
このような信号線の重付け値の調整が火災警報装置内
のN個のすべての火災感知器について行われてしまい
(ステップ407のY)、再学習の必要性が無いと判定さ
れれば(ステップ408のN)、次に、1番の火災感知器
から順番に火災監視の動作が行われていく。
n番火災感知器DEnに対する火災監視動作について説
明すると、まず、n番火災感知器DEnに対してインター
フェースIF11を介し信号送受信部TRX1から信号線L上に
データ返送命令が送出される(ステップ411)。
n番火災感知器DEnがデータ返送命令を受信すると、
該火災感知器DEnが多要素火災感知器である場合には、
プログラム記憶領域ROM21に格納されたプログラムによ
り、各センサ部で検出された火災現象に関する煙、熱、
ガス等の物理量に基づくセンサ・レベルを一括返送す
る。また、複数の火災感知器からなる組である場合に
は、火災受信機REは組内の複数の火災感知器からセンサ
・レベルを収集しそれら収集したセンサ・レベルに基づ
いて火災判断を行う。これらデータの返送方式に関する
事項は、例えば本件出願人になる下記の特許出願明細書
に記載されている。
1) 特願昭63−168986号 「火災報知設備」昭和63年7月8日出願 2) 特願昭63−198028号 「火災警報装置」昭和63年8月10日出願 3) 特願昭63−201861号 「火災報知設備」昭和63年8月15日出願 4) 「火災報知設備」という名称の昭和63年8月25日
付け特許出願 n番火災感知器DEnの複数のセンサ部からの返送が有
れば(ステップ412のY)、それら返送されたデータす
なわちセンサ・レベルは、作業用領域RAM11に一時格納
され(ステップ413)、次に、それらセンサ・レベルは
0〜1の値INi(i=1〜3)に変換され、本実施例で
はそれぞれ煙センサ部の検出値IN1、温度センサ部の検
出部IN2、ガス・センサ部の検出値IN3として用いられる
(ステップ414)。
INiの値が決定されると、第7図に示されているネッ
ト構造計算プログラム700に行き、そこで前述の式1に
従ってNET1(j)を決算して(ステップ703)、それを
式2に従ってIMjの値に変換する(ステップ704)。IM1
〜IM5までのすべてのIMjの値が決定されると(ステップ
705のY)、次に、それらIMjの値を用い前述の式3に従
ってNET2(k)を計算し(ステップ708)、それを式4
に従ってOTkの値に変換する(ステップ709)。OT1〜OT3
までのすべてのOTkの値が決定されると(ステップ710の
Y)、第5図のフローチャートに戻る。これらOT1〜OT3
の値はそれぞれ火災確率、危険度、燻焼火災の確度の実
測値を表わすこととなる。
従って、第5図の各ステップではまず、OT1が、各種
定数テーブル記憶領域ROM12から読出された火災確率の
基準値Aと比較され(ステップ415)、OT1≧Aであれば
火災表示が行われると共に(ステップ416)、OT2が、同
じく記憶領域ROM12から読出された危険度の基準値Bと
比較され(ステップ417)、OT2≧Bであれば危険表示が
行われ(ステップ418)、そしてOT3の値が燻焼火災の確
度として表示される(ステップ419)。
以上でn番火災感知器に対する火災監視動作は終了
し、次の火災感知器についての同様の火災監視動作が行
われていく。
なお、上記では群をなす複数の火災現象検出手段を異
なる種類のものとした場合について説明したが、複数の
火災現象検出手段を異なる場所(同じ部屋やゾーン)に
設けた同種のものとしても良く、また、定義テーブル
は、群をなす複数の火災現象検出手段ごとに設けず、同
様な場所に設置される各群に対しては共通のテーブルと
することができる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、定義テーブルに示される入出
力値の組合わせに対して誤差が少なくなるように重付け
を行うことによりネット構造すなわち信号処理網を形成
し、火災監視時にはこのネット構造に複数のセンサ部の
センサ・レベルの組合わせを与えるように構成したの
で、与えられる任意のセンサ・レベルの組合わせに対応
した正確な火災情報を得ることができ、従って精度の高
い火災判断を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図、第2図は、本発明の実施に用いられる
定義テーブルを示す図、第3図は、本発明の実施に用い
られる信号処理網を概念的に説明するための図、第4図
及び第5図は、第1図の動作を説明するためのフローチ
ャート、第6図は、第4図に示されるネット構造作成プ
ログラム(重付け値の調整手段)を説明するためのフロ
ーチャート、第7図は、第5図に示されるネット構造計
算プログラムを説明するためのフローチャート、第8図
は、第6図のネット構造作成プログラムで得られたネッ
ト構造の実際の出力データ値を示す図、第9図は、第8
図のデータ出力値を得たときの各重付け値を示す図、第
10図〜第12図は、ガス・センサ出力を一定にしたときに
煙センサ・レベル(X軸)及び温度差センサ・レベル
(Y軸)に対して、火災確度、危険度、及び燻焼火災の
確度をそれぞれZ軸に示す図、である。図において、RE
は火災受信機、ROM11はプログラムの記憶領域、RAM12は
定義テーブルの記憶領域、RAM13は重付け値の記憶領
域、KYは学習データ入力用テンキー、DE1〜DENは火災感
知器、FS1、FS2、FS3はそれぞれ煙センサ部、温度セン
サ部、ガス・センサ部、 IN1〜IN3は検出情報、OT1〜OT3は火災情報、である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の火災現象検出手段から出力される検
    出情報を信号処理して複数の火災情報を得、該火災情報
    に基づいて各種火災診断を行うようにした火災警報装置
    において、 検出情報の特定の組、及び該検出情報の特定の組が与え
    られたときに得られるべき火災情報の組を格納したテー
    ブルと、 各火災情報に対して前記各検出情報が寄与する程度に応
    じて各検出情報に重付けすることが可能であり、かつ検
    出情報が入力されたときにはそれぞれの検出情報に対応
    の重付けを行い、該重付けされた検出情報に基づいて、
    上記各火災情報を演算するように構成された信号処理網
    と、 前記テーブル内の前記検出情報の特定の組を前記信号処
    理網に与えたときに演算される前記各火災情報を、前記
    テーブル内の前記火災情報の組に近似させるように前記
    重付けを調整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
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