JP2987150B1 - 型構造 - Google Patents

型構造

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JP2987150B1
JP2987150B1 JP2772299A JP2772299A JP2987150B1 JP 2987150 B1 JP2987150 B1 JP 2987150B1 JP 2772299 A JP2772299 A JP 2772299A JP 2772299 A JP2772299 A JP 2772299A JP 2987150 B1 JP2987150 B1 JP 2987150B1
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Abstract

【要約】 【課題】 簡単な構成によりアンダーカット部を有する
製品の設計の自由度を大きくする。 【解決手段】 アクチュエータ42により上型34を図
示の成形位置から型開き方向Aへ移動させると、型開き
方向に対して傾いた連動ロッド46及びスライド孔38
Bによって下側スライド部38が図示の成形位置から離
型方向Bへ移動する。この後、樹脂成形品10を型開き
方向と平行な型抜き方向ヘ移動させ、アクチュエータ4
8により上側スライド部40を成形位置から離型方向へ
移動させる。これにより、固定型32、スライド部3
8,40及び上型34が型抜き方向へ移動する樹脂製品
10へ干渉しなくなり、樹脂成形品10を型抜きでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ異なる位
置に第1の突出部及び、この第1の突出部へ接近する方
向へ突出する第2の突出部があることによりアンダーカ
ット部を有する製品を樹脂等により成形するための型構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一対の主成形型の間に溶融樹脂等を注入
固化させて製品とする型構造においては、製品の異なる
部分に互いに接近する方向へ2箇所の突出部があるよう
な場合には、製品の一部を弾性変形させて抜出したり
(実開平3‐116907号)、これらの間の部分の成形用表
面を備えた主成形型の一部を一対の主成形型とは別の分
割型やスライド型とする必要がある(実開昭60‐142912
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製品を
弾性変形させて抜出す、いわゆる無理抜きの場合には、
製品の変形量が過大になると、塑性的な変形や線状痕等
の損傷が発生することから、製品の一部を撓み変形でき
る量(最大撓み量)は、素材となる樹脂の特性や製品の
厚さ等に応じて制限されたり、製品に不具合が生じない
ように製品の仕様を変更しなければならず、製品の設計
の自由度を小さくする。また、このような突出部を成形
するために複数の割り型を用いる場合には、割り型の駆
動機構が複雑で型寿命が短かったり、型開きに大きなス
トロークが必要で成形時間が長くなる等の不具合があっ
た。
【0004】本発明の目的は、上記の事実を考慮し、簡
単な構成によりアンダーカット部を有する製品の設計自
由度を大きくできる型構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の型構造
は、第1の成形型と、この第1の成形型との間に製品成
形用キャビティを形成し、製品取出時に第1の成形型に
対して型開き方向へ相対移動する第2の成形型と、前記
製品の第1突出部を成形する成形表面を備え、第1の成
形型に対して型開き方向と交差する離型方向へ移動可能
とされ、この移動によって前記第1突出部から離型して
製品を前記製品成形用キャビティからの型抜き方向へ移
動可能とする第1のスライド型と、前記製品の第1の突
出部へ接近する方向へ突出した第2突出部を成形する成
形表面を備え、第1のスライド型とは別個に前記離型方
向へ移動可能とされ、前記第1のスライド型の移動後の
型抜き方向への製品移動によって製品の第2突出部から
離れて離型方向へ移動可能とされ、この移動によって前
記第1突出部の取出軌跡から退避する第2のスライド型
と、を有するものである。
【0006】上記構成の型構造によれば、製品成形用キ
ャビティ内へ注入された製品素材の固化後に第1の成形
型と第2の成形型とを型開きし、第1のスライド型を離
型方向へ移動させて成形表面を製品の第1突出部から離
型させれば、第1のスライド型が製品へ干渉しなくな
り、製品を型抜き方向へ移動できるようになる。その後
に製品を型抜き方向ヘ移動させることにより、第2突出
部が第2のスライド型へ干渉しなくなり、又は第2突出
部の第2のスライド型への干渉量を十分小さくできるの
で、第2のスライド型を離型方向へ移動できるようにな
る。従って、第2のスライド型を離型方向へ移動させて
第1突出部の取出軌跡から退避させれば、製品を弾性変
形させることなく型抜きでき、又は製品を僅かに弾性変
形させるだけで型抜きできる。
【0007】ここで、型開き方向とは、製品成形時に互
いに接していた第1の成形型の接合面と第2の成形型の接
合面との間隔を製品取出しのために増加させるような第
1又は第2の成形型の移動方向である。また型抜き方向と
は、第1、第2の成形型を型開き方向へ相対移動させた
後に、第1の成形型及び第2の成形型の何れか一方から製
品を取り外すための製品の移動方向である。また離脱方
向は前記型開き方向とは異なり、かつ第1のスライド型
及び第2のスライド型が製品から離間するような方向で
あればよい。従って、第1のスライド型及び第2のスラ
イド型とを、必ずしも同一方向へ平行移動させる必要は
ない。
【0008】請求項2記載の型構造は、請求項1記載の
型構造において、前記第1の成形型は、前記製品の成形
時に本体部から突出した脚部を成形し、製品の成形後に
脚部が抜出されるまでは、製品が前記型抜き方向へのみ
移動可能となるように製品の移動方向を制限する凹状部
を有するものである。
【0009】上記構成の型構造によれば、製品素材の固
化後に第1の成形型と第2の成形型とを型開きし、第1
のスライド型を離型方向へ移動させて成形表面を製品の
第1突出部から離せば、第1のスライド型が製品へ干渉
しなくなり、製品を型抜き方向へ移動できるようにな
る。その後に第2突出部が第2のスライド型へ干渉しな
くなる位置まで、製品を型抜き方向ヘ移動させることに
より、第2のスライド型を離型方向へ移動できるように
なる。従って、第2のスライド型を離型方向へ移動させ
て第1突出部の取出軌跡から退避させれば、第1の成形型
の凹状部が製品の移動方向を型開き方向へのみに制限す
る状態であっても製品を型抜きできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に係る型構造を説明する。
【0011】(実施の形態の構成)図5には自動車用ド
アノブとして用いられる樹脂製品の断面形状の一例が示
されている。この樹脂製品10は薄肉板状の本体部12
を有しており、この本体部12の一端部には、上面側が
凸状曲面となり、かつ下面側が凹状曲面となるように一
定肉厚で湾曲した屈曲部13が形成されている。本体部
12の下面には、下方へ突出する互いに平行な一対の脚
部14,16が設けられている。これら一対の脚部1
4,16の長手方向は互いに平行とされており、一方の
脚部16の先端部には長手方向とは異なる方向であっ
て、屈曲部13へ接近して屈曲部13と脚部16とで形
成される空洞部17の入口を狭くするアンダーカット状
態の突出部18が形成されている。
【0012】上記のように屈曲部13及び突出部18を
有する樹脂製品10を樹脂により成形する場合には、例
えば、図5の2点鎖線で示されるように固定型22と、
図示の成形位置から型開き方向(矢印A方向)へ移動可
能とされた上型24と、図示の成形位置から型開き方向
に対して略直交し、かつ突出部18の突出方向と略平行
な離型方向(矢印B方向)へ移動可能とされたスライド
型26とからなる分割可能な型構造20を用いることが
考えられる。しかし、樹脂成形品10にアンダーカット
状態の屈曲部13及び突出部18が形成されていること
から、スライド型26が成形位置にある状態では、樹脂
成形品10を脚部14,16の長手方向に沿った型抜き
方向へ移動できない。またスライド型26を離型方向へ
移動させる際には、樹脂製品10の屈曲部13を強制的
に上方(矢印C方向)へ撓ませつつスライド型26を離
型方向へ移動させなければならない。従って、この樹脂
製品10を一般的なスライド型を用いて成形することは
不可能である。
【0013】図1から図4には本発明の実施の形態に係
る型構造30が示され、図5に基づいて説明した樹脂製
品10を成形するようになっている。
【0014】型構造30は、固定型32、上型34及び
スライド型36を有して分割可能な構造とされている。
上型34及びスライド型36は、図1に示される互いに
接触した成形位置とされ、溶融樹脂の注入開始前には固
定型32と共に樹脂製品10の外形形状に対応する中空
部である製品成形用成形キャビティを形成する。
【0015】上型34は、成形位置から型開き方向(矢
印A方向)へ移動して固定型32と離間可能とされてい
る。樹脂製品10は脚部14,16が互いに平行に突出
しているので、上型34が型開き方向へ移動した型開き
状態(図2〜図4)において、固定型32から型開き方
向と平行な型抜き方向へ移動して取出すようになってい
る。上型34には、樹脂製品10の本体部12の上面側
を成形するための成形表面34Aが形成されている。
【0016】スライド型36は、型開き方向に沿って積
層配置された下側スライド部38と上側スライド部40
とを備えている。型構造30には図示しないガイド部が
設けられて、これらのスライド部38,40は、図1に
示される成形位置から型開き方向には移動不可能で、こ
れに対して略直交する離型方向(矢印B方向)へ互いに
独立して移動可能とされている。上側スライド部40に
は、樹脂製品10の屈曲部13の下面側を成形するため
の成形凸表面40Aが設けられており、下側スライド部
38には、樹脂製品10の突出部18の上部側を成形す
るための成形凹表面38Aが設けられている。
【0017】上型34には、アクチュエータ42のロッ
ド44の先端部が連結されている。このアクチュエータ
42は、エアシリンダ43とロッド44とを有し、高圧空
気がシリンダ43へ供給されるとロッド44をシリンダ
43から押出し、又は引込む。ここで、アクチュエータ
42は、図1に示されるようにロッド44を押出した状
態では上型34を成形位置に保持しており、この状態か
らロッド44を引込むことにより、図2に示されるよう
に上型34を成形位置から型開き方向へ移動させる。
【0018】上型34には、上面から下面まで貫通した
貫通孔34Bが形成されており、丸棒状の真直な連動ロ
ッド46が上型34の下面から突出し、下端にかけて離
型方向へ傾斜している。連動ロッド46は、下端部が上
側スライド部40の逃げ溝40Bを貫通して下側スライ
ド部38のスライド孔38B内へスライド可能に挿入さ
れている。このとき、連動ロッド46は、アクチュエー
タ42による上型34の移動時にも、逃げ溝40Bによ
り上側スライド部40へ干渉することなく、上型34と
共に成形位置から型開き方向へ移動可能となる。
【0019】下側スライド部38のスライド孔38Bの
中心軸は連動ロッド46の中心軸と同軸的であり、同一
傾斜角となっている。スライド孔38B内には、上側ス
ライド部40からの連動ロッド46の突出部が摺動可能
に挿入されている。ここで、図1に示されるように連動
ロッド46が上型34と共に成形位置にある場合には、
連動ロッド46は、図1に示されるようにスライド孔3
8Bを通して先端部を下側スライド部38の下面から固
定型32側へ突出し、固定型32の切欠き部32Aへ至
っている。
【0020】連動ロッド46は、上型34の型開き方向
への移動に連動してスライド孔38B内を摺動するが、
型開き方向に対して連動ロッド46及びスライド孔38
Bが傾いているので、斜面の作用により分力が生じて図
2に示されるように成形凹表面38Aを突出部18から
離脱させる方向へ下側スライド部38を移動させる。こ
れにより、突出部18が下側スライド部38へ干渉しな
くなり、樹脂製品10は、図3に示されるように突出部
18が下側スライド部40の下面へ当接する位置まで型
開き方向へ移動可能になる。
【0021】本実施の形態の型構造30には、樹脂製品
10に対するノックアウトピンにより突上げ機構(図示
省略)が設けられている。この突上げ機構は、アクチュ
エータ42がロッド44を引込んだ後に作動して図3に
示されるように樹脂製品10を型抜き方向へ移動させ
る。
【0022】上側スライド部40には、水平配置のアク
チュエータ48のロッド50が連結されている。アクチ
ュエータ48は、アクチュエータ42と同様に構成され
ており、高圧空気がシリンダ49へ供給されるとロッド
48をシリンダ49から押出し、又は引込む。ここで、
アクチュエータ48は、図1に示されるようにロッド5
0を押出した状態では上側スライド部40を成形位置に
保持しており、この状態からロッド50を引込むことに
より、図4に示されるように下側スライド部40を成形
位置から離型方向へ移動させる。
【0023】固定型32には、樹脂製品10の一方の脚
部14を成形するための凹状部32Bが形成されてい
る。この凹状部32Bは、その深さ方向が型抜き方向と
一致するように形成されている。ここで、脚部14は本
体部12の下面から下方へ突出しており、型開き方向へ
の移動時に凹状部32Bへ干渉するようなアンダーカッ
ト部を有していない。これにより、樹脂製品10の脚部
14はキャビティ部32B内から型開き方向へ移動可能
となるが、脚部14が凹状部32B内から完全に抜け出
るまでは、樹脂製品10は、型開き方向へのみ移動可能
となるように脚部14及び凹状部32Bにより移動方向
が制限される。
【0024】(本実施の形態の作用)次に、本実施の形
態に係る型構造30の作用を説明する。
【0025】型構造30は、図1に示されるように上型
34及びスライド部38,40が成形位置へ保持された
状態とされ、樹脂注入用のゲート(図示省略)を通して
製品素材である溶融樹脂が注入される。型構造30内へ
注入された溶融樹脂が硬化すると、アクチュエータ42
のシリンダ43へ高圧空気が供給される。これにより、
アクチュエータ42がロッド44を引込んで上型34を
型開き方向へ移動させる。これと同時に下側スライド部
38は、上型34の移動と連動して成形位置から離型方
向へ移動する。このとき、上型34は、屈曲部13の上
側スライド部40への干渉量K(図1参照)より十分長
い距離型開き方向へ移動する。一方、下側スライド部3
8は、樹脂製品10の型抜き方向ヘの移動時における突
出部18先端の移動軌跡(図2の2点鎖線L)より離型方
向側まで移動する。
【0026】下側スライド部38が取出軌跡Lより離型
方向側まで移動すると、樹脂製品10が型抜き方向へ移
動可能となる。この状態で、突上機構がノックアウトピ
ンを作動させて樹脂製品10を型抜き方向へ突上げる。
このとき、図3に示されるように樹脂製品10は、ノッ
クアウトピンにより干渉量Kより僅かに長い距離型抜き
方向へ移動する。これにより、上側スライド部40が樹
脂製品10の屈曲部13により干渉されることなく離脱
方向へ移動可能となる。
【0027】樹脂製品10が成形位置から干渉量Kより
僅かに長い距離型抜き方向へ移動すると、アクチュエー
タ48のシリンダ49へ高圧空気が供給される。これに
より、図4に示されるように、アクチュエータ48はロ
ッド50を引込んで上側スライド部40を突出部18の
取出軌跡Lより離型方向側まで移動させる。この後、ア
クチュエータ42は、上型34を図4に示される位置か
ら更に型開き方向へ移動させ、離型方向に沿った固定型
32の上面から上型34の下面までの間隔を樹脂製品1
0の脚部14の長さより十分長くする。この結果、樹脂
製品10が、固定型32、スライド部38,40及び上
型43の何れに干渉されることなく、脚部14が凹状部
32Bから抜け出るまで型抜き方向へ移動可能となるの
で、樹脂製品10を型抜き方向へ直線的に移動させれ
ば、樹脂製品10を型構造30から型抜きできる。
【0028】以上説明した本実施の形態の型構造30に
よれば、キャビティ内へ注入された溶融樹脂の固化後に
上型34を型開き方向へ移動させて固定型32と上型3
4とを型開きし、下側スライド部38を離型方向へ移動
させて成形凹表面38Aを樹脂製品10の突出部18か
ら離型させれば、下側スライド部38が型抜き方向へ移
動する樹脂製品10へ干渉しなくなり、樹脂製品10を
型抜き方向へ移動できるようになる。その後に樹脂製品
10を型抜き方向ヘ移動させることにより、樹脂製品1
0の屈曲部13が離型方向へ移動する上側スライド部4
0へ干渉しなくなるので、上側スライド部40を離型方
向へ移動できるようになる。従って、上側スライド部4
0を離型方向へ移動させて突出部18の取出軌跡Lより
離型方向側まで移動させれば、樹脂製品10を弾性変形
させることなく型抜きできる。この場合、樹脂製品10
が型抜き方向へ直線移動して固定型32及びスライド型
38,40から抜き取られるので、固定型32の凹状部
32Bにより樹脂製品10の移動方向が制限される状態
であっても樹脂製品10を型抜きできる。
【0029】また、本実施の形態の型構造30によれ
ば、樹脂製品10を無理抜きする必要がない、すなわち
型抜きする際に樹脂製品10を弾性変形させる必要がな
いことから、樹脂製品10の設計の自由度を大きくでき
る。
【0030】なお、本実施の形態に係る説明では、樹脂
製品10を弾性変形させないで型抜きする場合を説明し
たが、屈曲部13は薄肉板状であり撓み方向へは弾性を
有することから、屈曲部13を僅かに撓ませても樹脂製
品10には損傷が生じない。従って、下側スライド部3
8が取出軌跡Lより離型方向側まで移動した後に、突上
機構が樹脂製品10を干渉量K(図1参照)より僅かに
短い距離しか型抜き方向へ移動できないような場合で
も、屈曲部13を僅かに上方へ撓ませれば、樹脂製品1
0に損傷を与えることなく、上側スライド部40を離脱
方向へ移動できる。
【0031】また、本実施の形態の型構造30では、ア
クチュエータ42を上型34へ連結し、アクチュエータ
42により上型34を型開き方向へ移動させることに連
動させて下側スライド部38を離脱方向へ移動させるよ
うにしたが、上型34へ連結されたアクチュエータ42
とは、別個のアクチュエータを下側スライド部38へ連
結し、連動ロッド46を用いることなく、前記アクチュ
エータにより下側スライド部38を離型方向へ移動させ
ることも可能である。さらにアクチュエータ42,48
としては、エアシリンダ43,49によりロッド44,
50を駆動するものを用いたが、上型34及びスライド
型40を移動できるものならば、ロッドを油圧シリンダ
により駆動するものや電磁アクチュエータ等の構造が異
なるものも適用できる。
【0032】また、本実施の形態に係る説明では、型構
造30を用いて樹脂製品10を成形する場合を説明した
が、型構造30と同様に本発明が適用された型構造によ
れば、樹脂製品10と同様なアンダーカット部を有する
金属製品を成形することも可能であり、金属製品を無理
抜きする必要がないので、型抜き時に弾性変形させるこ
とが困難な金属製品の設計自由度も大きくできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る型構造
によれば、簡単な構成によりアンダーカット部を有する
製品の設計自由度を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る上型及びスライド型
が成形位置にある状態を示す型構造及び樹脂製品の断面
図である。
【図2】図1に示される状態から上型が型開き方向へ移
動し、下側スライド部が離型方向へ移動した状態を示す
型構造及び樹脂製品の断面図である。
【図3】図2に示される状態から樹脂製品が型抜き方向
へ移動した状態を示す型構造及び樹脂製品の断面図であ
る。
【図4】図3に示される状態から上側スライド部が離型
方向へ移動した状態を示す型構造及び樹脂製品の断面図
である。
【図5】本発明の実施の形態に係る型構造を用いて成形
される樹脂製品の形状の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 樹脂製品(製品) 13 屈曲部(第2突出部) 14 脚部 17 空洞部(成形用キャビティ) 18 突出部(第1突出部) 30 型構造 32 固定型(第1の成形型) 32B 凹状部 34 上型(第2の成形型) 36 スライド型 38 下側スライド部(第1のスライド型) 38A 成形凹表面 40 上側スライド部(第2のスライド型) 40A 成形凸表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/44 B29C 45/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の成形型と、 この第1の成形型との間に製品成形用キャビティを形成
    し、製品取出時に第1の成形型に対して型開き方向へ相
    対移動する第2の成形型と、 前記製品の第1突出部を成形する成形表面を備え、第1
    の成形型に対して型開き方向と交差する離型方向へ移動
    可能とされ、この移動によって前記第1突出部から離型
    して製品を前記製品成形用キャビティからの型抜き方向
    へ移動可能とする第1のスライド型と、 前記製品の第1の突出部へ接近する方向へ突出した第2
    突出部を成形する成形表面を備え、第1のスライド型と
    は別個に前記離型方向へ移動可能とされ、前記第1のス
    ライド型の移動後の型抜き方向への製品移動によって製
    品の第2突出部から離れて離型方向へ移動可能とされ、
    この移動によって前記第1突出部の取出軌跡から退避す
    る第2のスライド型と、 を有することを特徴とする型構造。
  2. 【請求項2】 前記第1の成形型は、前記製品の成形時
    に本体部から突出する脚部を成形し、製品の成形後に脚
    部が抜出されるまでは、製品が前記型抜き方向へのみ移
    動可能となるように製品の移動方向を制限する凹状部を
    有することを特徴とする請求項1記載の型構造。
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