JP2986845B2 - 文書管理方法 - Google Patents

文書管理方法

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JP2986845B2
JP2986845B2 JP2133824A JP13382490A JP2986845B2 JP 2986845 B2 JP2986845 B2 JP 2986845B2 JP 2133824 A JP2133824 A JP 2133824A JP 13382490 A JP13382490 A JP 13382490A JP 2986845 B2 JP2986845 B2 JP 2986845B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は文書管理方法に関り、特に1つの文書をさま
ざまな形態に加工して利用するのに適する。
[従来の技術] 一般に、ユーザによって、また同じユーザでも時と場
合によって、同一の文書をさまざまに利用したくなる。
まず、文書を読む場合を考える。
第15a図および第15b図は、同一の原文書に対する異な
る利用形態である。
まず、第15a図は、原文書の一部401に対して、下線お
よびコメント404を与えておき、原文書を読む際に、こ
れら下線およびコメント404をあわせて表示する形態で
ある。この形態は、同じユーザが上記原文書を2度目以
降に要点のみを拾って読む場合や、あるユーザが他のユ
ーザの付けたコメントを参照したい場合に適している。
また、第15b図は、上記第15a図に加え、上記原文書中
の単語402および403にそれらの意味405を与えておき、
原文書を読む際に上記下線、コメント404および単語の
意味405をあわせて表示する形態である。原文書中に未
知の単語が多い場合には、上記第15a図の形態では不十
分で、この第15b図の形態が適している。
このように、同一の原文書でも、ユーザや時と場合に
よりさまざまな形態に加工して利用したくなる。
さて、ワークステーション上で上記可変な文書の加工
要求に対処しようとするものに、アイ・イー・イー・イ
ー,ハイパーテキスト:イントロダクション アンド
サーベイ,コンピュータ2,9(1987年)第17頁から第41
頁(IEEE,Hypertext:An introduction and survey,Comp
uter 2,9(1987)pp17−14)において論じられているハ
イパテキストがある。これは、文書に関する付属情報、
例えば単語の意味やコメント、を原文書とは分けて管理
し、原文書から付属情報の集合への写像を定義しておく
というものである。その際原文書中の各マークに各付属
情報が対応づけられている。そして、原文書中のマーク
のうちユーザから指定されたものについてのみ、対応す
る付属情報を指示する。これによればユーザは、文書に
種々の付属情報を登録したり、登録済の付属情報から自
分の必要とするものだけを所望の順に得ることができ
る。
前記第15b図の例をとると、最初は何も付属情報を伴
わない形態で原文書が表示されており、その後、ユーザ
が単語402の意味を知りたい旨を示せば、その意味「経
験的な」単語402の近くに表示される。また、表示不要
の旨を示せばもとの状態に戻る。
このように、書き込みにおけるように原文書中にすべ
ての付属情報が平面的に埋めこまれた構成とは異なり、
ハイパテキストでは文書が立体的な構成となっている。
更に、付属情報が階層構造を持っている場合には、ユー
ザは所望の深さまで付属情報を得ることができる。
次に文書を作成する場合を考える。ユーザはしばし
ば、原文書から一部のみを抜き出したり新たに文字や記
号を入力したりして、原文書から他の類似した文書を派
生させたくなる。
第16a図は原文書の論文「文書B」を表し、第16b図は
そこから派生させた発表用資料「文書C」を表す。
文書Cは、まず文書Bから421b、422b,423b,424bを引
用してそれぞれ421c,422c,423c,424cとし、次にレイア
イウトを適宜修正し、更に図番などを新規入力して得ら
れる。このように原文書から派生させた文書は、ユーザ
の頭には独立した発表用資料「文書C」として意識され
ることもありまた、従属的に「文書Bから作成したも
の」として意識されることもある。
[発明が解決しようとする課題] さて、文書を読む場合に戻って考える。上記ハイパテ
キストでは、原文書に関する付属情報はユーザが1つず
つ指定して扱うのみである。
一般に、ユーザが文書を利用する場合、まず「単語の
意味を参照しながら読みたい」,「コメントは参照しな
い」といった全体としての加工形態が存在し、次にその
加工形態の中で、「既知となった単語についてはその意
味の表示を消していきたい」といった局所的な変更が起
こる。したがって、ユーザの可変な文書の加工要求に対
処するには、 (1)原文書をユーザがさまざまな加工形態で扱えるよ
うにすること (2)所定の加工形態において、原文書中の付属情報を
ユーザが局所的に操作できるようにすること の2つが必要となる。
上記ハイパテキストでは、上記項目(2)については
配慮されているが上記項目(1)については配慮されて
いない。
第15b図の例で言うと未知の単語が多い場合でもユー
ザは単語402,403,…を順次指定してその意味を表示させ
なければならず、同図に示すように系統的に「単語の意
味の表示」を指定して登録されたすべての単語の意味40
5を表示させたり「コメントの表示」を指定して原文書
に対して登録済のコメント404を表示させることができ
ない。したがって例えば、「単語の意味を参照しながら
読みたい」という加工形態が決まっていても、ユーザは
単語1つ1つを順次指定してはその意味を表示させてい
く必要があった。
次に、文書を作成する場合を前記第16a図および第16b
図の例で考える。一般に、原文書から派生させた文書は
独立した文書として他の全く異なる文書と同様に管理さ
れるため、ユーザは派生文書を参照したい場合、その文
書名「文書C」などを手がかりに探さなければならな
い。もしも「文書Bから作成したもの」といった派生関
係をもとに文書Cを探したければ、「文書Cは文書Bか
ら派生した」という文書間の派生関係を別途、ユーザが
管理しなければならない。また、原文書から派生文書へ
の引用は、単なる複写とは異なり原文書中に用語やデー
タ値などの更新があった場合それを派生文書へ波及させ
る必要があるという性質を持つが、従来技術では、この
更新の波及関係もユーザが別途管理しなければならない
という問題があった。
仮に、同一文書の多様な加工形態ごとに別個の文書と
して管理すれば、文書数が増大してユーザは所望の加工
形態に対応する文書を探しにくく、また「コメントも単
語の意味も参照する」といった複数の加工形態を動的に
組み合せることができない。更に、原文書の更新時に、
同じ更新を上記別個の文書のそれぞれにつき行わなけれ
ばならず、対処が困難である。
したがって、上記ハイパテキストでは原文書をさまざ
まに加工して利用する上で制約があるという問題があっ
た。
また、上記ハイパテキストでは、原文書の更新が付属
情報や派生文書へ適切に波及されないという問題があっ
た。
前記の第15a図の例により原文書の更新の波及につい
て説明する。初めに原文書中の箇所401に対してコメン
ト404がつけられており、そのもとで箇所401の内容が修
正されたとする。その修正によって箇所401の大意まで
変わる場合があり、その場合にはコメント404も削除ま
たは変更しなければならない。またコメントのつけられ
た箇所401中の主要な部分が他の箇所へ移動される場合
もあり、その場合にはコメント404も原文の移動先へ移
動しなければならない。このように、原文書の更新に伴
いそれに関連した付属情報にも波及的に更新が必要とな
ることが多い。しかし、上記ハイパテキストでは、コメ
ント登録の旨を示すマークが該原文書のテキスト中に記
されているにすぎないため、上記コメントに対し波及的
に更新が必要となった旨をユーザは見落としがちであ
る。更に、原文書の更新が上記コメントを所有している
ユーザとは別のユーザによって行われた場合、そのユー
ザは上記コメントに波及的に更新が必要となった旨を全
く知らないままともなる。
本発明の目的は、ユーザが原文書をさまざまな形態に
加工して利用できるようにするのに適した文書管理方法
を提供することにある。
本発明の他の目的は、原文書とその加工形態との関係
や文書間の派生関係を、システムが自動的に管理し、原
文書を加工した文書や原文書の派生文書を、ユーザが原
文書を起点に扱いやすいようにする、文書管理方法を提
供することにある。
さらに本発明の他の目的は、原文書の更新に伴い、原
文書の加工形態や派生文書に波及的に更新が必要となっ
た場合、それをもれなく、かつ、容易に行うことを可能
とする文書管理方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を解決するため、本発明では、 (a)ユーザが指定した第1の加工をあらかじめ登録さ
れた原文書に施し、第1の派生文書を生成し、 (b)該第1の加工を該原文書に関する派生文書情報と
して登録し、 (c)ユーザが第2の派生文書生成のために指定した第
2の加工に関してステップ(a)、(b)を繰り返し、 (d)該原文書に関して登録された複数の派生文書情報
の一つをユーザに選択させ、 (e)該選択された派生文書情報にて表わされる加工を
該原文書に再度施して、対応する派生文書を再現する。
また、本発明では、 (f)原文書から複数の派生文書をそれぞれ作成するた
めの複数の派生文書情報を登録し、 (g)該原文書の更新に応答して該複数の派生文書情報
の内、更新すべき部分を、あらかじめ記憶した更新ルー
ルに基き判別し、その部分を更新することも行う。
[作用] ステップ(a)でユーザは原文書に対する所望の加工
を指定してそれに対応する派生文書を得ることができ、
ステップ(b)で上記加工が派生文書情報として登録さ
れ、ステップ(c)でユーザの所望するさまざまな加工
に対応する派生文書情報が上記原文書に対して登録さ
れ、ステップ(d)でユーザは登録済の中から現在所望
する加工に対応する派生文書情報を選択することがで
き、ステップ(e)で上記ユーザが現在所属する加工に
対応する派生文書が生成されるため、ユーザは原文書を
さまざまな形態に加工して利用することができる。
また、ステップ(f)で同一の原文書に対するさまざ
まな派生文書情報が一括して登録され、ステップ(g)
で上記原文書の更新に応答して上記登録された派生文書
情報のうち更新すべき部分が更新されるため、原文書の
更新に伴い、原文書の加工形態や派生文書に波及的に更
新が必要となった場合、それをもれなく、かつ、容易に
行うことができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を説明する。
A.システム構成 まず、システムの全体構成を第1図により説明する。
ユーザとの入出力インタフェースはキーボード1、マウ
ス2およびビットマップディスプレイ3である。1000は
メモリ、4はユーザと対話的に文書管理を行うプログラ
ムである。
5には、ユーザインタフェース用のメニュー551〜552
および555とフォーマット553〜554が格納されている。1
11〜113はそれぞれプログラム4が1つの文書の操作に
使用する作業エリアであり(111〜113のどれを指すか定
まっていない場合その不特定番号を11*で表す)、それ
ぞれ6〜10から成る。原文書バッファ6は、操作の対象
となる原文書をファイル記憶装置200中の原文書格納部1
6から呼び出し更新の際には、その更新情報を保存する
エリア、加工形態バッファ7は、加工形態の更新の際に
その加工形態を加工形態ファイル21から呼び出すバッフ
ァ、原文書更新用作業エリア8は、バッファ6内の更新
前の原文書と更新情報とをもとに更新後の原文書を作成
するための作業エリア、加工形態更新用作業エリア9
は、加工形態を更新する必要が生じた際、バッファ7内
の更新前の加工形態とエリア8内の更新後の原文書とバ
ッファ6内の原文書の更新情報とをもとに更新後の加工
形態を生成する作成エリア、合成加工用バッファ10は、
格納部17内に登録された加工形態を適宜組み合せて原文
書を加工する際、その組合せを格納するためのバッファ
である。
文書はファイル記憶装置中の文書格納部13に格納され
る。14は文書名の一覧を格納した文書名テーブルであ
り、その各要素は文書ファイル15*(具体的には15A、1
5B、15C…。どれを指すか定まっていない場合その不特
定番号を15*で表す)を指す。以下文書ファイル15Aを
例にとり文書ファイルの構成を説明する。
文書ファイル15Aは、ポインタ90を介して、原文書を
格納する原文書格納部16Aと原文書の加工形態を格納す
る加工形態格納部17Aとから成る。格納部16Aは、原文書
のコード例の並びを格納する内容部41A、原文書の文字
フォントや文字種類の並びといった書式定義を格納する
書式部42A、原文書の作成者や作成年月日といったメタ
情報を格納するメタ情報部43Aをポインタ91が指すとい
う構造をとる。格納部17Aは、加工名テーブル20Aとその
各要素が指す加工形態ファイル21Aおよび22Aから成る。
加工形態ファイル21Aは、原文書を具体的にどのような
形態で加工するかについての情報を格納する具体情報部
31Aとその加工形態の作成者や作成年月日といったメタ
情報を格納するメタ情報部32Aとをポインタ93が指すと
いう構造をとる。他の加工形態ファイルについても同様
である。
テーブル20A中の更新波及剤判定部300Aは、格納部16A
中の原文書が更新された際、その更新を各加工形態ファ
イルの内容に波及させ終わったか否かを表すタグであ
る。
テーブル20A中この更新波及剤判定部300Aの値が0で
ある要素についてはそこから指される加工形態ファイル
の内容が更新済であるが、300Aの値が仮に1である要素
については、そこから指される加工形態ファイルの内容
が更新済でない。
知識ベース12は原文書の更新に伴う加工形態の更新ル
ールを格納したものである。
次に第9a図を用いて文書ファイル15Aにつき詳しく説
明する。第9a図は、第15a図の原文(以下、「文書A」
とよぶ)とそのメタ情報および第15a図に示す加工形態
を登録した状態における文書ファイル15Aの内容を表
す。
まず、文書Aは、ポインタ90を経てポインタ91に指さ
れる内容部41Aおよび書式部42Aに格納されている。内容
部41Aには、テキストコードの種類(KEISコードを表す
ものとして「KK」)および具体的なコード列(「A1A1」
「A3C9」)が入っている。書式部42Aは、文字種類(例
えば、ゴシック体や、明朝体)や文字サイズ(フォント
数)など文書の書式を決める要素を格納した書式要素テ
ーブル50Aと、テーブル50Aの各要素が指す「書式要素仕
様」から成る。たとえばテーブル50Aの第1要素は書式
要素仕様340を、また第2要素は書式要素仕様341をそれ
ぞれ指す。「書式要素仕様」は、内容部41Aが表す原文
書のコード列に従った原型を作成して1単位ごとに原文
書における対応箇所の書式を表す値をセットしていった
ものである。
また、文書Aについてメタ情報は、メタ情報部43Aに
格納されている。メタ情報部43Aには、例えば文書Aの
作者が「スター」、作成年月日が「85年5月1日」、参
照認可対象がすべての人(「ALL」)であるという情報
が格納されている。
次に、第15a図に示す加工形態は、加工名テーブル51A
の加工名が「ビュー1」および「ビュー2」である2つ
の加工として加工形態格納部17Aに格納されている。加
工名「ビュー1」の指す加工形態ファイル21Aは、文書
Aの所望の箇所にコメントと下線を付けるという加工形
態を格納し、加工名「ビュー2」の指す加工形態ファイ
ル22Aは、文書Aの所望の単語にその意味を付けるとい
う加工形態を格納している。
ファイル21Aはポインタ93を介して具体情報部31Aとメ
タ情報部32Aとから成る。ファイル21A内で、具体情報部
31Aは、原文書の部分ごとの加工形態を種類ごとにまと
めた部分加工テーブル51Aと、テーブル51Aの各要素が指
す「部分加工仕様」から成る。
テーブル51Aの第1要素は、要素名が「プロパティ
1」で、文書Aに対して付けられたすべてのコメントと
その該当箇所を表す部分加工仕様335を指し、テーブル5
1Aの第2要素は、要素名が「プロパティ2」で、文書A
に対して付けられたすべての下線とその該当箇所を表す
部分加工仕様336を指す。
「部分加工仕様」は、前記の「書式要素仕様」と同様
に、原文書のコード列に従って原型を作成し、1文字ご
とに該当する値をセットしていったものである。例え
ば、部分加工仕様335では、第15a図における箇所401に
対応する箇所「4、5、6、7、8、...」の値が「コ
メント」を表す値「C」にセットされており、上記箇所
「4」の先頭から、詳細情報として、コメント404(第1
5a図)を格納した詳細内容部521が指されている。ここ
で、部分加工仕様335における上記箇所「5、6」はそ
れぞれ上記内容部41Aにおける箇所「5、6」と対応し
ている。なお文書Aのうちコメントの付けられていない
箇所に対応する、部分加工仕様335中の箇所の値はすべ
て空白となっている。部分加工仕様336についても同様
に、第15a図における箇所401に対応する箇所「4、5、
6、7、8、...」の値が「下線」を表す値「L」にセ
ットされており、下線の付けられていない箇所に対応す
る、部分加工仕様336中の箇所の値はすべて空白となっ
ている。ファイル21内で、メタ情報部32Aには、加工
「ビュー1」についてのメタ情報、例えばビュー1の作
成者が「青木」、作成年月日が「87年10月2日」、参照
認可対象が「白石」であるという情報が格納されてい
る。
ファイル22A内についても、上記ファイル21Aと同様の
構成となっている。すなわち、ファイル22Aはポインタ8
58を介して具体情報部33Aとメタ情報部34Aとから成る。
ファイル22A内で、部分加工テーブル52Aの第1要素は、
要素名が「プロパティ1」で、文書Aに対して付けられ
たすべての所望の単語の意味とその該当箇所を表す部分
加工仕様337を指す。部分加工仕様337で例えば、第15a
図における箇所402に対応する箇所の値が「意味」を表
す値「M」にセットされており、単語の意味の付けられ
ていない箇所に対応する、部分加工仕様337中の箇所の
値はすべて空白となっている。またファイル22内で、メ
タ情報部34Aには、加工「ビュー2」についてのメタ情
報、例えばビュー2の作成者が「青木」、作成年月日が
「87年10月5日」、参照認可対象が「白石および赤川」
であるという情報が格納されている。
なお、更新波及済判定部300A、301Aおよび302Aについ
ては第1図の説明でふれた。
B.文書管理プログラム4の動作 次に文書管理プログラム4の動作を、第17a図〜第17c
図の全体フローチャート、第18a図〜第18e図、第19a図
〜第19b図、第20a図〜第20b図、第21a図〜第21d図、第2
2a図〜第22b図、第23a図〜第23b図の各部分詳細フロー
チャート、および第1図のシステム構成図に基づき、第
11a図〜第14h図および第24a図〜第24h図のインタフェー
ス例を追いながら行う。
B.1 加工の登録(1) まず、第11a図〜第11h図のインタフェース例を追いな
がら、第15a図に示す「所望の箇所にコメントや下線を
付ける」という原文書の加工をユーザ「青木」が登録す
る場合につき説明する。あらかじめ第17a図に示す入力
待ちの状態(50)から新規文書の作成と登録(530)に
至るフローを経て第15a図の原文(文書A)が、1つの
文書ファイル15A(第1図)として格納されているとす
る。すなわち、この文書ファイル15Aにおいて、原文書
格納部16Aは第9a図に示すように前記文書Aが格納され
た状態となっており、加工形態格納部17AはNILLとなっ
ている。第9a図に示す原文書格納部16Aで、内容部41Aは
文書Aのテキストコード列や制御記号(改行や改頁な
ど)を格納している。例えば図中の「KK」はKEISコード
の始まりを表す記号であり「A1A1」や「A3C9」は具体的
なテキストコードである。また書式部42Aは、文字種類
や文字サイズといった原文書の書式を決める要素を格納
した書式要素テーブル50Aと、その各要素が指す書式要
素仕様とにより文書Aの書式を格納している。例えば図
中では、「明朝体」という文書種類を数字「1」に対応
させ、また文書Aの文字サイズを数字「6」で表して、
文書Aの文頭から4文字が「サイズ6の明朝体」である
ことを表している。また、メタ情報部43Aは、文書Aの
作者が「スター」であり、作成年月日が「85年5月1
日」であり参照認可対象が「すべての人(ALL)」であ
る等の情報を格納している。
入力待ちの状態(50)でキーボード1またはマウス2
から文書Aの呼出要求が入力されると、プログラム4は
入力内容を解析し(51)、文書操作終了要求でない旨の
判定(51a)を経て、現在使用可能状態となっている1
文書作業用エリア111を文書Aの作業にわりあて(52
a)、原文書の呼出要求である旨の判定(52)を行う。
この処理52aにおいて、1文書作業用エリア11*(す
なわち、111,112,113)は作業中の文書と1対1に対応
づけられるものである。したがって、例えば、2つの文
書が呼び出され同時に作業中であるときには、2つの1
文書作成用エリア11*(例えば111と112)が使用中の状
態となる。
上記に続きプログラム4は、文書Aについての具体的
な情報すなわち原文書格納部16A中の内容部41Aおよび書
式部42Aを原文書バッファ6へコピーし、原文書更新用
作業エリア8、加工形態更新用作業エリア9、加工形態
バッファ7および合成加工用バッファ10をクリアし(以
上、第1図参照)、第11a図に示すように文書ウィンド
ウ70を開いて文書Aを提示し、別のウィンドウ71を開い
てメニュー555(第1図)を提示する(以上、処理5
4)。
第1図に示すように、文書操作メニュー555は原文書
の加工に関する加工操作メニュー551を含むため、第11a
図においてもウィンドウ71上に加工操作メニュー551が
提示されている。ここで、加工操作メニュー551の「更
新波及状況の参照」、「加工の登録」、「加工の実
行」、「加工の更新」で表されるユーザの操作は、第17
c図に示すプログラム4の同名の処理すなわち処理64a、
処理65、処理67、処理69にそれぞれ対応する。これら
は、本発明における特徴的な処理であり、以下で順次説
明する。
なお、上記の処理54において、原文書格納部16A中の
内容部14Aを原文書バッファ6にコピーする際、原文書
の更新に備えて第2a図に示す形式にする。第2a図で旧内
容部311は前記内容部41Aに対応し、更新内容部312は後
述のように原文書の更新内容を格納する部分で空白に初
期化されている。
入力待ちの状態(55)で、第11a図に示すように加工
操作メニュー551からユーザがマウスで「加工の登録」
を選択すると、プログラム4は入力内容を解析し(56)
加工の登録が要求された旨を判定して(判定57、判定6
0、判定61)一連の処理65(加工の登録)を行う。処理6
5の詳細フローを第19a図および第19b図に示す。
上記選択された操作「加工の登録」は、ユーザが「原
文書中から所望の箇所を選んではその箇所にコメントや
下線といった付属情報を対応づける」という手順を順次
ふむことによって行われる。上記の対応づけとは、コメ
ントや下線など原文書を加工するのに必要な要素の種
類、および必要に応じてコメントの具体的内容など詳細
情報を指定することである。そこでプログラム4は、処
理65としてまず第11b図に示すように、文書操作メニュ
ー555を提示中のウィンドウ71を閉じ代わりにウィンド
ウ72を開いて上記原文書を加工するのに必要な要素の種
類をユーザに選択させるための加工種類メニュー552を
提示する(651)。
この後、入力待ち状態(652)で、第11c図に示すよう
にユーザが文書A中からコメントを付けたい箇所401を
マウス2で選択し、加工種類メニュー552から「コメン
ト付け」を選択すると、プログラムは加工の登録終了要
求でない旨の判定653および加工の登録を新規に始める
旨の判定654を経て以下の処理669を行う。処理669で
は、バッファ6内の原文書を参照しそのコード列(第9a
図に示す内容部41Aからコピーしたもの)に従って加工
形態バッファ7内に部分加工仕様335の原型を作成す
る。この原型は、中身すべて空白に初期化されている。
続いて、上記部分加工仕様335のうちまず、上記文書A
中の箇所401(第11c図)に対応する箇所の「コメント」
を表す値「C」にセットし、他は空白のままとする(65
7)。
さて、「コメント付け」という部分加工は、「どの部
分に対して」および「どんな内容を」という2つがそろ
って初めて意味をもつものである。いま上記のうち前者
については処理済であるから、プログラム4は次に後
者、すなわち「どんな内容を」登録するかという詳細情
報を必要とする。
そこで、プログラム4は、詳細情報を必要とする旨の
判定658を経て詳細情報入力用のウィンドウを開いて入
力待ちの状態とする(659)。続いて第11d図に示すよう
にユーザが上記詳細情報入力用のウィンドウ74上にキー
ボード1から具体的なコメント内容を入力すると、プロ
グラム4は、加工形態バッファ7内の部分加工仕様335
に上記コメントの内容を格納する(660)。
加工形態バッファ7内の部分加工仕様335に値や詳細
情報が格納されている様子については第9a図を用いて後
述する。
以上でプログラム4は「文書A中の箇所401にコメン
ト404をつける(第15a図)」というユーザの要求に対応
した処理を終え、第11e図に示すように文書ウィンドウ7
0を初期化として再び入力待ちの状態(652)とする。
続いてユーザは、「文書A中の箇所401に下線を引く
(第15a図)」ことをしたいとする。
入力待ちの状態(652)で、第11f図に示すようにユー
ザが文書Aから下線を付けたい箇所401をマウス2で選
択し、また加工種類メニュー552から「下線」を選択す
ると、プログラム4は加工の登録終了要求でない旨の判
定653、加工の登録を新規に始めるのではない旨の判定6
54、および前記指定された部分加工の種類「下線」は既
出ではない旨の判定655を経て以下の処理656を行う。前
記処理669ではバッファ内に「コメント」登録用の部分
加工仕様の原型を作成したが、処理656ではこれと同じ
原型を「下線」登録用に作成し、中身をすべて空白に初
期化し、値や詳細情報の格納された前記「コメント」登
録用の部分加工仕様335にリスト構造で追加する。続い
てプログラム4は、上記「下線」登録用の部分加工仕様
の原型のうち文書A中の箇所401に該当する箇所を「下
線」を表す値「L」にセットし、他は空白のままとする
(657)。続いてプログラム4は詳細情報を必要としな
い旨の判定658を経て再び入力待ち状態(652)とする。
このように、ユーザが「文書A中の所望の箇所を選択し
てはそこに与えたい部分加工を加工種類メニュー552か
ら選択し、必要に応じて更に詳細情報を入力する」とい
う手順を順次ふむことに対応して、プログラム4は加工
形態バッファ7内の該当する部分加工仕様に値や詳細情
報を格納していく。
さて、ユーザは文書Aの所望の箇所401に上記コメン
トと下線を登録し終わり、以上で上記加工の登録を終え
たいとする。入力待ちの状態(652)で、第11g図に示す
ようにユーザが加工種類メニュー552から「加工の登録
終了」を選択すると、プログラム4は加工の登録終了要
求である旨の判定653(第19a図)およびバッファ7が空
でない旨の判定661(第19b図)を経て第11g図に示すよ
うにウィンドウ26を開き加工登録フォーマット553(第
1図のメニュー格納部5内)を提示して入力待ちの状態
とする(662)。加工登録フォーマット553(第11g図)
は、機密保護のために、登録対象である加工の参照認可
対象をユーザに入力させるための部分を持っている。
入力待ちの状態(662)で、第11g図に示すようにユー
ザが上記加工登録フォーマット553内に加工名「ビュー
1」および参照認可対象「白石」を入力すると、プログ
ラム4は第1図に示すように、NILL状態であった加工形
態格納部17A内に加工名テーブル20Aを作成して加工名
「ビュー1」を格納し(663)、加工形態バッファ7内
に作成された「コメント」登録用および「下線」登録用
の部分加工仕様のリストをもとに具体情報部31Aを作成
して登録する。この時点では、第1図において加工名テ
ーブル20Aの要素は「ビュー1」のみである。
上記登録された具体情報部31Aの内容は第9a図に示す
通りである。まず、部分加工テーブル51Aに前記コメン
ト登録および下線登録に対応する部分加工が登録されて
いる。部分加工テーブル51Aにおいて、「プロパティ
1」および「プロパティ2」はプログラム4が管理上自
動的につけた部分加工名であり、「コメント」および
「下線」は部分加工の種類であり、各部分加工は該当す
る部分加工の種類の登録内容を格納する部分加工仕様を
指す。例えば、部分加工仕様335は、前記コメントの登
録処理として、加工形態バッファ7内に作成されその値
や詳細情報が格納された部分加工仕様である。加工仕様
335で、上段は原文書中コメントの登録対象となった箇
所を格納するためのもので、文書A中の箇所401(第11d
図)に該当する箇所の値が「コメント」を表す値「C」
にセットされており、コメントの登録対象でない部分の
値は空白のままとなっている。また下段は、コメントの
具体的内容を格納するためのもので、上記上段の値が
「C」となっている箇所の先頭から、具体的コメント内
容を格納した詳細内容部521が指されている。なお、下
線の登録に対応する前記部分加工「プロパティ2」の指
す部分加工仕様は、詳細情報を持たないため一段構造と
なっており、前記部分加工335の上段と同様の文書A中
の箇所401(第11d図)に該当する箇所の値が「下線」を
表す値「L」にセットされており、その他の部分の値は
空白のままとなっている。また、加工名テーブル20Aに
おける更新波及済判定部300Aおよび部分加工テーブル50
Aにおける更新波済判定部301Aの各値は初期値「0」と
セットされている(以上、処理664)。
以上でプログラム4は一連の処理65a(具体情報を登
録)を終え、続いてユーザ「青木」や加工登録フォーマ
ット553へ入力された認可対象「白石」(第11g図)など
をもとにメタ情報部32A(第9a図)を作成して登録し(6
7b(メタ情報を登録))、加工種類メニュー552の提示
を終了して該当ウィンドウ72を閉じ(665)、以上で一
連の処理65(加工の登録)を終えて(第11b図)に示す
ように入力待ちの状態(55)とする。
なお、本実施例では「加工」を単位とした機密処理と
したが、もっと小さく、「部分加工」や個々の付属情報
を単位とすることもできる。
以上、ユーザ「青木」が「文書Aの所望の箇所にコメ
ントや下線を付ける(箇所401にはコメント404と下線を
付ける)」という加工(第15a図)の「ビュー1」とし
て登録する場合につき説明した。ユーザは上記と同様の
操作により「文書Aの所望の単語にその意味をつける
(単語402および単語403にはそれらの意味405を付け
る)」という加工(第15b図)の「ビュー2」として登
録することもできる。上記加工「ビュー1」および「ビ
ュー2」が登録された段階における加工形態格納部17A
は第1図の通りであり、その具体的内容を第9a図に示
す。後に「加工の実行」(第17c図処理67)として説明
するように、ユーザは上記登録済の加工を適宜文書Aに
施すことができる。第15b図は上記加工「ビュー1」お
よび「ビュー2」を同時に文書Aに施した状態を表して
いる。なお、上記「加工の登録」においてユーザは、
「コメント」や「下線」や「意味登録」といった部分加
工を自由に組み合せたものを1つの加工として登録する
ことができるため、例えば第15b図に示すように文書A
を加工したい場合、初めから「コメント」、「下線」、
「意味登録」を組み合せたものを1つの加工として登録
しておくこともできる。逆に、ユーザがいったん文書A
に「コメント」と「下線」と「意味登録」を組み合せた
ものを1つの加工として登録しても、その加工を構成す
る部分加工から任意のもの(例えば「コメント」と「下
線」)を選択してそれら選択した部分加工の組だけを文
書Aに施す(第15a図)ことができる。
B.2 加工の登録(2) 次に第12a図−第12g図のインタフェース例を追いなが
ら、第16a図に示す論文「文書B」から第16b図に示す発
表用資料「文書C」を派生文書としてユーザ「白石」が
作成する場合につき説明する。
文書C(第16b図中の箇所421C、422C、423C、424Cは
それぞれ文書B(第16a図)中の箇所421b、422b、423
b、424bを引用したものであり、例えば、文書B中の箇
所422b中で用語「牽引付け」が「インデクス付け」に変
更されると、文書C中の対応する箇所422Cでも同様の変
更を行うことが必要となる。
第16図に示すように、文書Cは、文書Bからの引用箇
所421C、422C、423C、424Cの内容を文書B中での内容の
ままに保ったまま、そのレイアウトを変えたり新規に記
号や文字列77a、77b、77c、77dを入力したりして作成し
たものである。したがってユーザは文書Cの作成時に
「既に作成済の文書Bから所望の箇所を引用する」とい
う操作を行いたくなり、また、文書Bの参照時にそこか
ら文書Cが派生したことを知ったり、更に文書Cの内容
を参照したくなる。以下の例ではこういった要求に応え
るための本発明における派生文書の管理について説明す
る。あらかじめ入力待ちの状態(50)から新規文書の作
成と登録(530)に至るフローを経て第16a図に示す文書
Bが1つの文書ファイル15B(第1図)として格納され
ているとする。
第1図では記述を省略しているが、文書ファイルBは
文書ファイルAと同じ構造となっており、ポインタ853
を介して原文書格納部16Bおよび加工形態格納部17Bから
成る。更に、原文書格納部16Bはポインタ854を介して内
容部41B、書式部42B、メタ情報部43Bから成る。今、文
書ファイル15Bにおいて原文書格納部16Bには第9b図に示
すように前記文書Bが格納されており、加工形態格納部
17BはNILLとなっている。
第9b図に示す原文書格納部16Bで、内容部41Bは文書B
のテキストコード列や制御記号(改行や改ページなど)
を格納している。例えば図中の「KK」はKEISコードの始
まりを表す記号であり「C1A1」や「C1A2」は具体的なテ
キストコードである。また書式部42Bは、文字種類や文
字サイズといった原文書の書式を決める要素を格納した
書式要素テーブル50Bとその各要素が指す書式要素仕様
とにより文書Bの書式を格納している。例えば文書Bの
文頭から4文字が「サイズ6の明朝体」であるという情
報を、書式要素仕様343では「明朝体」という文字種類
を数字「1」に対応させ、また書式要素仕様344では文
書Bの文字サイズを数字「6」に対応させて格納してい
る。またメタ情報部43Bは、文書Bの作者が「黒田」で
あり作成年月日が「87年5月1日」であり参照認可対象
が「白石」である等の情報を格納している。入力待ちの
状態(50)で、キーボード1またはマウス2から文書の
新規作業要求が入力されると、プログラム4は入力内容
を解析し(51)文書操作終了要求でない旨の判定(51
a)を経て現在使用可能状態となっている1文書作業用
エリア111を文書Cの作業にわりあて(52a)、原文書呼
出要求でない旨の判定(52)および新規作成要求である
旨の判定(53)を経て文書C(第16b図)の作成および
登録(530)を行う。1文書作業用エリアのわりあて(5
2a)については前記「加工の登録」のところで説明し
た。一連の処理530の詳細フローを第23a図に示す。
まず、プログラム4は原文書格納部16C内の内容部41C
および書式部42C(第9c図)のもととなる部分を作成す
るためのエリア(それぞれ内容エリアおよび書式エリア
とよぶ)をバッファ6内にとり、第12a図に示すように
文書ウィンドウ77を開き、ウィンドウ71a上に文書操作
メニュー555(第1図)を提示する(以上、処理531)。
入力待ちの状態(532)で第12a図に示すようにユーザに
より文書操作メニュー555から「文書設定」が選択され
ると、プログラム4は、入力内容を解析(553)判定534
〜536を経て該当処理(書式設定)を行う(539)。
ここでユーザは「既に作成済の文書B(第16b図)か
ら所望の箇所を引用する」という操作を行いたくなる。
入力待ちの状態50(第1図)でユーザが文書B(第16b
図)の呼出しを要求すると、プログラム4は入力内容の
解析(51)および文書操作終了要求でない旨の判定51a
を経て、1文書作業用エリア112を文書Bにわりあてる
(52a)。処理52aで、1文書作業用エリア111は文書C
に対して既にわりあててあるので文書Bに対しては未使
用の1文書作業用エリア112をわりあてる。
プログラム4は続いて文書Bの呼出しを要求である旨
の判定52を経て、原文書格納部16B中の内容部41Bおよび
書式部42B(第9b図)を1文書作業用エリア112中の原文
書バッファ6(第1図)へコピーし、1文書作業用エリ
ア112中の加工形態バッファ7、原文書更新用作業エリ
ア8、加工形態更新用作業エリア9、および合成加工用
バッファ10をクリアし、第12b図に示すように文書ウィ
ンドウ70上に文書Bを提示しウィンドウ71b上に文書操
作メニュー555を提示する(以上処理54)。
続いて入力待ち状態(55)で、第12c図に示すように
ユーザが文書B中から所望の箇所421b、422b、423、424
bをマウス2で選択し、「引用」指定の操作(例えば複
写キーとファンクションキーとを同時に押すことによっ
て行う)を行い文書ウインドウ77(第12c図)をマウス
で選択すると、プログラム4は入力内容の解析(56)お
よび判定57、判定60−64を経て、該当処理(68)として
制御を入力待ちの状態(532(第23a図))に移す。
続いて入力待ち状態(532)で、ユーザが文書Cの所
望の箇所(先頭)をマウス2で選択すると、プログラム
4は入力内容の解析(533)を経て、他文書からの引用
である旨の判定(534−535)を行い、以下の処理537を
行う。
処理537を説明するために、文書C作成後の文書ファ
イル15C(第1図)の内容を表す第9c図を代用する。同
図の内容部41Cおよび書式部42Cをそれぞれ原文書バッフ
ァ6中の内容エリアおよび書式エリア(前述。内容部41
Cおよび書式部42Cのもととなる部分。)と見立てる。プ
ログラム4はまず、文書Cの先頭に対応して内容部41C
中のコード部363の先頭を「他文書からの引用」を表す
値「PP」にセットし、更にポインタ851を介して、引用
元の文書名「文書B」を格納した参照文書部41C1および
文書B中の引用箇所421b(第12c図)のアドレス範囲「1
00−111」を格納した参照アドレス部41C2を指す。これ
により文書B中の箇所421b(第12c図)からの引用につ
いての情報を格納する。プログラム4は文書B中の箇所
422b−424b(第12c図)からの引用についての情報も同
様に内容部41C内に格納し、続いて書式部42C中の各書式
要素仕様(例えば書式要素仕様344、書式要素仕様345)
の該当箇所の値を文書Bの書式部41B(第9b図)での対
応箇所と同じ値をセットし、第12d図に示すように、引
用後の箇所421c、422c、423c、424cをウィンドウ77上に
表示する。以上が処理537である。
続いて入力待ちの状態(532)で、第12e図に示すよう
に、ユーザが前記文書C中の箇所421b、422b、423b、42
4b(第12d図)のレイアウトを変えるための制御記号
(改行記号や空白)を入力したり記号や文字77a、77b、
77c、77dを入力すると、プログラム4は入力内容の解析
(533)および新規入力である旨の判定(534〜536)を
経て処理538を行う。前記処理537の場合は同様に第9c図
を用いて処理538を説明する。プログラム4は、例えば
第12d図に示す新規入力部分77aに対し、内容部41C(第9
c図)の該当箇所にテキストコードの種類(「KK」はKEI
Sコードである旨を表す値である)。およびそれに続い
て具体的なテキストコードを格納し、また、書式部42C
の該当箇所の値をセットする(以上、処理538)。
以上で、第12e図に示すように、文書Bから引用し適
宜レイアウトを変えた部分421c、422c、423c、423dおよ
び新規入力部分77a、77b、77c、77dとが混在した文書C
が作成される。この文書Cはまた、第16b図に示したも
のである。
以上でプログラム4は第23a図に示す一連の処理53a
(文書作成)を終える。このとき原文書バッファ6内の
前記内容エリアおよび書式エリアにはそれぞれ第9c図に
示す内容部41Cおよび書式部42Cと同じものが作成されて
いる。
続いて入力待ちの状態(532)で、ユーザが第12f図に
示すように文書操作メニュー555から「文書登録」を選
択すると、プログラム4は入力内容の解析(533)およ
び文書登録の要求である旨の判定534を経て一連の処理5
3b(作成した文書を文書ファイル15に登録)を行う。
プログラム4はまず第12f図に示すように文書登録フ
ォーマット554(第1図のメニュー納部5内)を提示し
て、ユーザからの入力内容(すなわち文書名「文書C」
とし参照認可対象を自分のみとする旨)をもとに、文書
Cの作成者が「白石」で作成年月日が「87年11月25日」
で参照認可対象が自分以外にはいない(「NONE」)とい
う情報を表すメタ情報部43Cを作成して格納し(第9c
図)(第23b図の処理53b1)、バッファ6内の前記内容
エリアおよび前記書式エリアの内容をそれぞれ原文書格
納部16C内の内容部41Cおよび書式部42Cとして格納し
(第9c図)、文書Cのウィンドウ77を閉じる。(53b
2)。以上の処理53bの後、文書ファイル15C(第1図)
の内容は第9c図に示す通りとなっている。
続いてプログラム4は、文書Cからの他文書(文書
B)の引用に対応して、引用元の文書(文書B)に自動
的に加工を登録する処理53Cを行う。
第9b図は、処理53Cの終了後における文書ファイル15B
の内容を表す。処理53Cにおいてプログラム4は、まず
加工名テーブル20Bを生成してポインタ853に指させ、加
工名テーブル20Bに加工名「ビュー1」を自動的に作っ
て登録する。続いて部分加工テーブル51Bを生成して
「他文書からの引用」を表す部分加工(部分加工名「プ
ロパティ1」も自動的に作る)を登録し、更に上記部分
加工から、ポインタ85を介して、引用先の文書名「文書
C」を格納した派生文書360および引用された文書B中
の箇所(すなわち第12c図における421b、422b、423b、4
24b)を記号「R」として格納する部分加工仕様361を指
し、上記部分加工テーブル51Bを上記加工名テーブル20B
からポインタ859を介して指す。
また、プログラム4は、加工名テーブル20Bの更新波
及済判定部300Bおよび部分加工テーブル51Bの更新波及
済判定部301の値はともに「0」に初期化しておく。以
上で具体情報部31Bが作成される。また、プログラム4
は、文書Bの引用先である前記文書Cの作成者、作成年
月日、参照許可対象(第12f図に示すように文書Cの登
録時にユーザが指定したもの)をもとにメタ情報部32B
を作成する53C)。以上の処理53Cによりプログラム4
は、第9b図に示す加工形態格納部17Bを作成する。続い
てプログラム4は、上記文書Cにわりあてられた1文書
作業用エリア112(第1図)を解放する(59e)。
入力待ちの状態50でユーザが上記文書Cを提示中のウ
ィンドウ77を閉じる旨を入力するとプログラム4は、入
力内容の解析51および文書Cの操作終了要求の旨の判定
51aを経て文書Cの操作終了として上記ウィンドウ77を
閉じ(51b)、ディスプレイ3上には文書Bを提示中の
ウィンドウ70がまだ開かれていることから上記文書Cが
最後の文書でない旨の判定51Cを行い、制御を上記ウィ
ドウ70上に提示中の文書Bの操作へ移して上記ウィンド
ウ70上で入力待ちの状態50とする(51e)。上記で仮
に、文書Cの他には操作中の文書がなかった場合は、文
書Cが最後の文書である旨の判定51Cを経て操作終了と
する(51d)。処理53Cの後、第12g図に示すように文書
Bのウィンドウ70だけが残され再び入力待ちの状態(5
0)となる。
以上、第16b図に示す派生文書「文書C」を第16a図の
原文書「文書B」からユーザ「白石」が、作成する場合
につき説明した。
本発明の管理方法では派生文書Cは文書ファイルC
(第1図)として第9c図に示す構造で格納されており、
内容部41Cに示すように文書Bからの引用部分はその引
用箇所のアドレス(図中では「100−111」)を指す構造
となっているため、例えば、文書B中の引用箇所422b
(第16a図)で、用語「牽引付け」が「インデクス付
け」に変更されると、文書Cの対応する箇所422C(第16
b図)でもその変更が自動的に反映される。
また、原文書Bは文書ファイルB(第1図)として第
9b図に示す構造で格納されており、加工形態格納部17A
に示すように文書Bの引用についての情報が格納されて
いるため、文書Bのの利用者が、文書Bから文書Cが派
生したことを知ったり、更に文書Cの内容を参照したり
できる。
B.3 加工の実行 次に第13a図−第13k図のインタフェース例を追いなが
ら、前記文書Aをユーザ「白石」が第15a図および第15b
図に示す形態に加工して利用する場合につき説明する。
前記「加工の登録」として第11a図−第11b図のインタフ
ェース例を追いながら説明した手順により、あらかじめ
文書Aは文書ファイル15A(第1図)として第9a図に示
す状態で格納されているとする。また、第17a図に示す
入力待ちの状態50でユーザにより文書Aの呼出が要求さ
れ、プログラム4が入力内容の解析(51)文書操作終了
でない旨の判定51a、文書Aを1文書作業エリア111へわ
りあてる処理52a、文書Aの呼出要求の旨の判定52、お
よび文書Aの呼出と初期化の処理4を経て、入力待ちの
状態55となっているとする。
まずユーザ「白石」は文書Aを第15a図に示す形態に
加工して利用したいとする。
第17b図に示す入力待ちの状態(55)で、第13a図に示
すようにユーザが、既に「加工」として登録した形態に
文書Aを加工したい旨に相当する「加工の実行」をウィ
ンドウ71上の加工操作メニュー551から選択すると、プ
ログラム4は入力内容の解析(56)、判定57および判定
60〜62による「加工の実行」要求の旨の判定を経て、ま
ず、一連の処理66(機密チェックと状況表示)を行う。
以下、詳細フローを第20a図および第20b図に示す。
プログラム4はまず、第9a図に示す文書Aの加工名テ
ーブル20Aおよび、メタ情報部43Aを参照し、第13b図に
示すように、加工名テーブル20Aの要素のうち、現ユー
ザ「白石」の参照が認可されているもの、すなわち「ビ
ュー1」および「ビュー2」の一覧を提示する。今の場
合は更新波及済判定部300Aの各値がすべて「波及済」を
表す値「0」であるから、更新波及済でない旨は表示不
要である。仮に、上記の値が「未波及」を表す値「1」
である加工名があれば、その旨を表示する(以上、第20
a図の処理66b)。
入力待ちの状態(66c)で、第13b図に示すように、ユ
ーザがウインドウ78上に提示中の加工「ビュー」および
「一括」を選択して上記加工「ビュー1」を一括して実
行したい旨を示すと、プログラム4は、加工の分解要求
でない旨の判定66c1を経て、更新波及済剤判定部300A
(第9a図)を参照し上記選択された加工「ビュー1」が
更新波及済である旨を判定し(66a)、加工の実行終了
要求でない旨の判定715を経て上記選択された加工「ビ
ュー1」の部分加工すべて(第9a図部分加工テーブル参
照)を合成加工用バッファ10に格納する(706)。続い
てプログラム4は合成加工用バッファ10および加工形態
ファイル21A(第9a図を参照し、第13c図に示すように、
文書Aに上記加工「ビュー1」を施した結果を表示する
(707)。
第13c図で、ウインドウ70上の文書A中、コメントの
付けられた箇所401(第15a図)が点滅表示されており、
また上記箇所401に付された下線が表示されている。な
お、ユーザがウインドウ70上に文書Aの他の範囲を表示
させれば、その範囲内でコメントの付けられた箇所すべ
てが点滅表示される。
続いて、入力待ちの状態(第20b図708)でユーザが上
記点滅箇所401につけられたコメントの具体的内容を知
りたい旨を示すと、プログラム4は詳細情報提示要求の
旨の判定70および部分加工の種類「コメント」に基く詳
細情報ありの旨の判定710を経て、第13d図に示すように
ウインドウ80を開いてコメントの内容404(第15a図)を
提示する。なお、文書ウインドウ70上に表示されている
文書Aの範囲にコメントの付けられた箇所が2つ以上あ
れば、ウインドウ80上にはそれらの箇所につけられたコ
メントの具体的内容がすべて表示される。その際、第13
d図に示すように、ウインドウ70上の点滅箇所とウイン
ドウ80上のコメントの具体的内容とは文書A中での該当
箇所出現順に従う番号付け(図中では文書A中1番目に
出現したコメントであるこることを表す番号「**1」
により対応づけがされる。
上記のように、ユーザ「白石」は、「あらかじめ「ビ
ュー1」として登録された加工、すなわち、コメント付
けおよび下線付けを文書Aに実行させる」という手順に
より、文書Aを第15a図に示す形態に加工して利用する
ことができた。
次に、上記ユーザが、上記加工「ビュー1」のうち
「下線」は対象外として「コメント付け」だけを実行し
たいとする。入力待ちの状態(708)で、第13e図に示す
ようにユーザがウインドウ78上に提示中の加工「ビュー
1」および「分解」を選択して上記加工「ビュー1」を
部分加工に分解したい旨を示すと、プログラム4は、加
工の分解要求である旨の判定66c1を経て加工形態格納部
17A(第9a図)を参照し、テーブル20Aの要素「ビュー
1」の指す加工形態ファイル21Aの内容の概要を第13f図
に示すようにウインドウ79上に部分加工ごとにウインド
ウ79上に要工要素ごとに提示する(66d)。続いて入力
待ちの状態(66e)で、第13g図に示すように、ウインド
ウ79上に提示された部分加工からユーザが「コメント」
を選択すると、プログラム4は更新波及剤判定部301Aを
参照し上記選択された部分加工「コメント」すなわち
「プロパティ」が更新波及剤である旨を判定し(66
a)、加工の実行終了要求でない旨の判定715を経て上記
選択された部分加工「プロパティ1」を合成加工用バッ
ファ10に格納する(706)。続いて合成加工用バッファ1
0に格納する(706)。続いて合成加工用バッファ10およ
び加工形態ファイル21A(第9a図)を参照し、第13g図に
示すように文書Aに上記部分加工「プロパティ1」を施
した結果を表示する、すなわち、コメントの付けられた
箇所401を点滅表示する(707)。第13g図では、第13c図
とは異なり箇所401に下線は付されていない。この後の
詳細情報の提示要求については前記と同様の手順によ
る。
次にユーザ「白石」は文書Aを第15b図に示す形態
(ただし下線は除く)に加工して利用したいとする。
入力待ちの状態(708)でユーザが第13b図に示すよう
に、前記文書Aの加工一覧を表示するウインドウ78を開
いて加工「ビュー1」および「ビュー2」および「分
解」の旨を選択すると、プログラム4は詳細情報提示要
求でない旨の判定70および加工の分解要求である旨の判
定66c1を経て、加工形態格納部17A(第9a図)を参照
し、第13i図に示すように、テーブル20Aの要素「ビュー
1」および「ビュー2」の指す加工形態ファイル21Aお
よび加工形態ファイル22Aの内容の概要をウインドウ79
上に部分加工ごとに提示する(66d)。続いて入力待ち
の状態(66e)で、第13j図に示すようにウインドウ79上
に提示された部分からユーザが「ビュー1」の「コメン
ト」および「ビュー2」の「意味」を選択すると、プロ
グラム4は加工形態ファイル17A(第9a図)の更新波及
済判定部300Aを参照して上記選択された部分加工が2つ
とも更新波及済である旨の判定66aを行い、加工の実行
終了要求でない旨の判定715を経て上記部分加工の組を
合成加工用バッファに格納する。このとき合成用バッフ
ァ10の内容は第8図を示す通りとなっている。第8図
で、合成用加工名テーブル800に上記選択された加工名
「ビュー1」および「ビュー2」が格納され、各加工名
が指す合成用部分加工名テーブル801および802にはそれ
ぞれ上記各工名に対し選択された部分加工名「プロパテ
ィ」が格納されている。続いてプログラム4は上記合成
加工用バッファ10(第8図)および加工形態格納部17A
(第9a図)を参照し、第13j図に示すように文書Aに上
記選択された各部分加工を順次施した結果を表示する
(707)。同図で、ウインドウ70上の文書A中のコメン
トが付けられた箇所401および意味登録履が行われた単
語402および403が点滅表示され、上記箇所401および上
記箇所402,403にはそれぞれ該当する部分加工中での通
し番号(**1および*1,*2)が付けられている。な
お、上記処理707の終了段階ではウインドウ80およびウ
インドウ81はまだ開かれていない。
続いて入力待ちの状態(708)でユーザが上記点滅さ
れた箇所401および402403(第13j図)につき詳細情報の
提示を要求すると、プログラム4は、詳細情報提示要求
の旨の判定70、部分加工テーブル51Aおよび部分加工テ
ーブル52Aにおける部分加工の種類「コメント」および
「意味」の参照に基く詳細情報ありの旨の判定710を経
て、第13g図に示すように、ウインドウ80を開いて箇所4
01に付けられたコメントの具体的内容404を、またウイ
ンドウ81を開いて単語402および403に付けられた意味40
5をそれぞれ提示する。前述のように、ウインドウ70上
の各点滅箇所とウインドウ80およびウインドウ81上の具
体的内容とは対応づけがされている。
すなわち、ユーザ「白石」は、あらかじめ「ビュー
1」および「ビュー2」として登録された形態を分解し
部分的に合成して文書を加工することにより、第15b図
に示す形態(ただし下線を除く)で文書Aを利用するこ
とができた。
続いて入力待ちの状態(708)でユーザが加工の実行
終了を要求すると、プログラム4は判定70,判定66a,判
定715を経て入力待ちの状態(55)となり、ディスプレ
イ3上は第13k図に示す状態となる。
以上、前記文書Aをユーザ「白石」が第15a図および
第15b図に示す形態に加工して利用する場合につき説明
した。
B.4 原文書の更新 さて次に、第9a図に示すように文書ファイル15Aが格
納されているところで、文書Aの作者であるユーザ「黒
田」がその内容を更新する場合について説明する。
入力待ちの状態50で、ユーザが文書Aの呼出要求を入
力すると、プログラム4は入力内容の解析51および文書
操作終了でない旨の判定51aを経て、1文書作業エリア1
11(第1図)を文書に対してわりあて(52a)、原文呼
出要である旨の判伝52を経て、文書Aの呼出および各初
期化の処理54(以下に説明)を行なう。
処理54では、プログラム4はまず原文書格納部16A内
の内容部41Aを第2a図に示す形式でバッファ6へコピー
し、書式部42Aもバッファ6へコピーする。第2a図で、
旧内容部311は内容部41Aに対応し更新前の原文書のテキ
ストコード列である。更新内容部312は、旧内容部311中
で更新(挿入入や削除など)の行われた箇所および関連
する詳細情報を保存するものである。プログラム4は、
後に説明する処理60c(更新情報を残しながら原文書を
更新)の際に、この旧内容部311と更新内容部312を合わ
せた原文書更新過程保持部322を使用する。また書式の
更新も原文書バッファ6内で上記と同様の方法により行
う。
今、入力待ちの状態55(ディスプレイ3上は第13h図
に示す状態となっている)で、上記ユーザ「黒田」がキ
ーボード1により文書ウインドウ70上に提示された文書
A中の箇所401(第15a図)を「as if it is the direct
ly executed task」に更新する。プログラム4は入力内
容の解析(56)および原文書の更新である旨の判定(判
定57および判定60)を経て、加工形態格納部17A(第9a
図)がNILLでないことにより登録済の加工があることを
判定し(60a)、更新情報を残しながら原文書を更新す
る処理60cを行う。
上記処理60cの後における原文書バッファ6の原文書
更新過程保持部322の内容を第2b図に示す。上記ユーザ
による文書Aの更新内容は、文書Aの箇所401(第15a
図)においてまず「as if it is the task that is……
directly」の「task」前に「directly executed」を挿
入し、更に「task」の後から「:」の前までを削除する
というものである。したがって上記処理60c(更新情報
を残しながら原文書を更新)においてプログラム4は、
第2b図に示すように、更新基本部526中で、旧内容部311
(第1段)中で挿入が行われた箇所に対応する更新内容
部312上段(第2段)中の箇所に操作「挿入」を表す記
号「I」をセットし、更に上記挿入箇所に対応する更新
内容部312下段(第3段)中の箇所から具体的な挿入内
容525を指す。ここで、上記具体的な挿入内容525も、更
新過程の保持のため更新基本部526と同様に3段構造と
する。プログラム4は、また旧内容部311中で削除が行
われた箇所に対応する更新内容部312上段中の箇所に操
作「削除」を表す記号「D」をセットする。以上のよう
にプログラム4は、更新内容部312に文書Aの更新情報
を残しながら原文書を更新する(以上、処理60c)。
以上でプログラム4は上記文書Aの更新に直接対応す
る処理を終えるが、以下に説明するように、文書Aの登
録として行う一連の処理59も上記更新に関連した処理で
ある。上記に続いて入力待ちの状態55で、ユーザにより
更新後の文書Aの登録が要求されると、プログラム4は
入力内容の解析56および文書の登録である旨の判定57を
経て、一連の処理59(加工への自動波及と原文書の登
録)を行う。処理59の詳細フローを第18a図〜第18e図に
示す。プログラム4はまず、原文書バッファ6内の原文
書更新過程保持部322(第2b図)を参照して更新後の原
文書の内容部41Aを、また書式についても原文書バッフ
ァ6を参照して更新後の書式部42Aをそれぞれ原文書更
新用作業エリア8内に生成する。更新後の文書Aの内容
部41Aの生成過程を第2b図および第3a図〜第3c図により
説明する。プログラム4はまず第2b図に示す更新内容部
312の上段を先頭から調べ、マークのついていない範囲
については旧内容部311をそのままエリア8へコピーし
(第3a図)、挿入を示すマーク「I」となって箇所につ
いてはその直前に、更新内容部312下段から指された具
体的挿入内容を新しい内容としてエリア8へ挿入する
(第3b図)。また、更新内容部312上段で削除を示すマ
ーク「D」となっている範囲については旧内容部311内
での対応箇所を削除して処理を進めていく(第3c図)。
プログラム4はこのような処理を原文書バッファ6内の
原文書バッファ6内の原文書更新過程保持部322の末尾
まで行うことにより、原文書更新用作業エリア8(第1
図)内に更新後の文書Aの内容部41Aを生成していく。
更新後の文書Aの書式部42Aも同様に上記エリア8に生
成する(以上、処理59a)。
B.5 自動波及 以上の処理59aの後、プログラム4は、加工名テーブ
ル20A(第9a図)を参照しそれがそれがNILLでない旨の
判定602を経て一連の処理59b(原文書の更新を、登録済
の加工へ自動波及)を行う。すなわち第9a図に示すよう
に加工形態格納部17A中に加工名と加工形態ファイルの
組として登録されている各加工に順次、システムで自動
的にできるところまで上記文書Aの更新による影響を波
及させていく。
まずプログラム4は、加工名テーブル20A(第9a図)
の第1要素「ビュー1」をポインタPでさし(603)、
上記加工名「ビュー1」のさす部分加工テーブル51Aの
第1要素「プロパティ」をポインタQでさし(604)、
加工形態バッファ7(第1図)をクリアし、上記部分加
工の指す部分加工仕様335(第9a図)を前記加工形態バ
ッファ7へコピーして(605)、以下、部分加工仕様335
へ更新波及をさせていく。
続いてプログラム4は、前記処理59a(第18a図)で原
文書更新用作業エリア8に格納された更新後の文書Aを
参照し、加工形態更新用作業エリア9に、第4a図に示す
新しい部分加工仕様の原型528を作る(606)。同図で、
新内容部315は更新後の文書Aのテキストコード列に対
応した更新後の部分加工仕様529に対応し、更新途中情
報316は、前記部分加工仕様335の更新終了状況を格納す
るチェック部319(上記原型528の第2段)と、その更新
に関連する付属情報を付加するための部分(上記原型52
8の第3段)とから成り、前記部分加工仕様335の更新過
程を保存するためのものである。
上記処理606に続いてプログラム4は、原文書バッフ
ァ6内の更新内容部312上段(第2b図)の先頭をポイン
タRで指した(607)後、第18b図に示す、上記ポインタ
Rが上記更新内容部312の末尾をさすか否かの判定608、
上記ポインタRの指す箇所が空白であるか否かの判定60
9、上記判定609の結果に伴い新内容部315およびチェッ
ク部319の該当箇所に値をセットする処理610aおよび610
b、上記ポインタRを上記更新内容部312の上段中1つ進
める処理611、および上記判定608から成るループ処理
「ループ1」を行うことにより、原文書更新過程保持部
322の先頭から末頭から末尾に至る情報に基き加工形態
更新用作業エリア9内の新内容部315および更新途中情
報部316(上記部分加工仕様の原型528の第2段および第
3段)の先頭から末尾に至る該当箇所に値をセットして
いく。
第4b図は上記ポインタRが上記更新内部312の末尾を
さす旨の判定608によりプログラム4が上記ループ処理
ループ1を終えた時点における加工形態更新用作業エリ
ア9の内容を表す。この第4b図および上記第2b図を用い
て上記ループ処理ループ1を説明する。第4b図で記号A1
およびA2は、それぞれ文書A中の箇所401(第15a図)の
更新後の内容の先頭および末尾に対応する箇所を指して
いる。
第2b図で、更新内容部312の上段の値は、「I」とな
っている箇所より前は空白となっているため、プログラ
ム4は上記ループ処理ループ1においてポインタRが空
白をさす旨の判定609を経て処理610aを行う。すなわち
第4b図に示す新内容部315に加工仕様バッファ7内の旧
加工仕様335(第9a図)における対応箇所の値(箇所A1
より前は空白、箇所A1−箇所A3は「コメント」を表す値
「C」)をセットし、チェック部319の箇所A1−箇所A3
には上記新内部315の値が「決定」したことを表す値
「+」をセットする。ただし後述するように、この段階
での値「+」は最終的な「決定」を表わすわけでなく、
新内容部315の値は後に行われる値の修正処理614aおよ
び614bにより変更され得る。
また、第2b図で更新内容部312の上段の値が「I」と
なっている箇所に対してはプログラム4はポインタRが
空白をさしていない旨の判定609を経て処理610bを行
う。すなわち、第4b図に示す新内容部315中で、上記更
新内容部312(第2b図)の上段の値が「I」となってい
る箇所から挿入部分の範囲に対応する箇所、すなわち箇
所A3−箇所A4の値を「不明」を表す値「*」にセット
し、チェック部319の値を上記新内容部315の値が未決定
である旨の値「?」にセットする。
上記と同様にしてプログラム4は、新内容部315およ
びチェック部319(第4b図)のうち第2b図の旧内容部311
の値が「task」である箇所に対応する箇所、すなわち箇
所A4−箇所A2にはそれぞれ値「C」および「+」をセッ
トする。上記旧内容部311の値が「task」である箇所
は、内容の変更がなく位置が移動されるだけである。な
お、更新内容部312(第2b図)の上段が「D」となって
いる範囲は、削除される範囲であるため、新しい部分加
工仕様528(第4b図)中には対応箇所がない。また、第2
b図の旧内容部311の値が「:」である箇所以降は原文書
に更新がないため、新内容部315およびチェック部319
(第4b図)の箇所A2以降には箇所A1以前と同様の値がセ
ットされる。
プログラム4が以上のループ処理ループ1を原文書バ
ッファ6内の更新内容部312(第2b図)の末尾まで行う
と、加工形態更新用作業エリア9内の新内容部315およ
びチェック部319には第4b図に示すように一通り値がセ
ットされるが、プログラム4は前記ポインタRが前記更
新内容部312の末尾を指している旨の判定608により上記
ループ処理ループ1を終えた後更に、第18c図に示す、
知識ベース12(第10図)を参照して上記加工形態更新用
作業エリア9内の値を修正していくループ処理「ループ
2」を行う。ループ処理ループ2は、加工形態更新用作
業エリア9内の新内容部315内に知識ベース12内のルー
ル適用可能部分がある間(判定612)、上記知識ベース1
2内の該当するルールに基づき(判定613)新内容部315
およびチェック部319の値を修正していく(処理614aま
たは処理614b)処理である。
ここで知識ベース12につき第10図により説明する。知
識ベース12は、部分加工種類部101および部分加工更新
途中パターン部102の値に対して部分加工更新後パター
ン部103の値を与えるという形式で、原文書の更新によ
る影響を部分加工へ波及させるためのルールを格納して
いる。部分加工更新途中パターン部102において値
「*」は現在未決定であることを表し、更新後パターン
部103において値「?」は自動的には決定不可能である
ことを表す。例えばルール104は、下線が施されている
範囲(L)内で原文書の更新が行われその更新箇所に対
応する部分加工の値が現在未決定であるならば、前記未
決定の値を「下線」すなわち「L」とする、というルー
ルを表す。したがってルール104に該当するケースにつ
いては、システムで自動的に更新波及ができる。また、
ルール105は、コメントの付けられた範囲全体が移動ま
たは複写されたならば、その移動先または複写先に前記
コメントと同じコメントを付けよ、というルールを表
す。また、ルール106は、ルール104と更新途中のパター
ンは同様であるが、更新後のパターンが異なる。すなわ
ち、コメントの場合は、コメントの付けられた範囲内で
原文書の更新があった場合はその範囲全体の大意が変わ
ってしまう可能性があるため、更新後パターン部103値
は「決定不可能」すなわち「?」となっている。
さて、上記加工形態更新用作業エリア9内の値を修正
していくループ処理ループ2を、ループ処理ループ2の
前後における加工形態更新用作業エリア9内の状態をそ
れぞれ表す第4b図および第4c図により説明する。
プログラム4はまず知識ベース12(第10図)の部分加
工種類部101および部分加工更新途中パターン部102を参
照して、上記加工形態更新用作業エリア9内に知識ベー
ス12内のルール適用可能部分があるか否かを判定する
(612)。
今、第4b図において、新内容部315のA1からA2までの
範囲は知識ベース12内のルール106の部分加工更新途中
パターン部102部のパターンと一致しているため、プロ
グラム4は知識ベース12内のルール適用可能部分がある
旨の判定612を行い、更に、上記ルール106の部分加工更
新後パターン部103の値が「?」となっていることから
更新後パターンが決定不可能である旨の判定613を経
て、以下の処理614aを行う。
第4c図に示すように、処理614aでプログラム4はま
ず、第4b図において上記知識ベース12内のルール106を
適用する部分(A1からA2までの範囲)に対して新内容部
315の値を「*」と修正してセットし、次に第4b図にお
いてチェック部319の値が「+」でかつ新内部315の値が
「C」である箇所に対してチェック部319の値を「$」
と修正してセットし(ケース1)、チェック部319の値
が「?」でかつ新内容部315の値が「*」である箇所に
対してチェック部319の値を「?」と修正してセットす
る(ケース2)。更に、上記ルール106の適用範囲(箇
所A1−A2)の先頭に、上記範囲における更新前の部分加
工仕様522と詳細内容部521から成る旧内容部318および
更新前の文書Aの内容である原文書旧内容部317の組を
ポインタ10Aを介して付加する。ここで原文書旧内容部3
17において、更新箇所(B1−B2)にはその旨を示すマー
ク「*」を施す。
なお、第4b図には現われないが、チェック部319の値
が「?」でかつ新内容部315の値が空白である箇所に対
してはチェック部319の値を「?」と修正してセットす
る(ケース3)。また、第4b図において仮に「C」の所
が「L」となっていれば、A1からA2までの範囲に対して
上記知識ベース12内のルール104が適用できるため、プ
ログラム4は更新後パターンが決定可能である旨の判定
613を経て上記範囲につき新内容部315の値およびチェッ
ク部319の値をそれぞれ「L」および「+」と修正して
セットする(処理614b)。
プログラム4は、上記新内容部315内にもはや上記知
識ベース12内のルールの適用可能部分がない旨の判定61
2を経て以上のループ処理ループ2を終え、上記チェッ
ク部319(第4c図)を先頭から末尾まで参照してその値
が「+」でない範囲(A1からA2までの範囲)がある旨を
判定し(第18d図615)、前記ポインタQの指す部分加工
(部分加工テーブル51Aの第1要素)の更新波及済判定
部301A(第9a図)の値を「1」にセットする(616b)。
なお、仮に上記チェック部319(第4c図)の値が先頭か
ら末尾まで「+」である場合にはその旨の判定615を経
て上記更新及済判定部301A(第9a図)の値を「0」にセ
ットする(616a)。
続いてプログラム4は、前記ポインタQの指す部分加
工の部分加工仕様335(第9a図)を部分加工更新途中状
態331(第4c図)でおきかえる(617))。プログラム4
は、前記ポインタQの指す部分加工「プロパティ1」が
部分加工テーブル51Aの最終要素でない旨の判定618を行
い、前記ポインタQを1つ進めて(619)次の部分加工
「プロパティ2」につき上記と同様に自動波及処理を行
う。その後前記ポインタQの指す部分加工「プロパティ
2」が部分加工である旨の判定618、前記ポインタPの
指す加工名「ビュー1」が加工名テーブル20Aの最終要
素でない旨の判定620、および部分加工テーブル51Aの要
素で更新波及済判定部301Aの値が「0」でないものがあ
る旨の判定622を経て、現在ポインタPの指している加
工名テーブル20Aの第1要素につき更新波及剤判定部300
Aの値を「1」にセットし(622b)、前記ポインタPを
1つ進めて(621)次の加工名「ビュー2」につき上記
と同様の自動波及処理を行う。上記加工名「ビュー2」
の場合は、部分加工テーブル52Aのすべての要素につき
更新波及済判定部302Aの値が「0」である旨の判定622
を経て、更新波及剤判定部300Aの値を「0」にセットす
る(622a)。
以上のようにして、プログラム4は、加工形態格納部
17A(第9a図)中のすべての部分加工、すなわち部分加
工テーブル51Aおよび部分加工テーブル52Aのすべての要
素について行う(以上、一連の処理59b)。第5a図およ
び第5b図はそれぞれ上記一連の処理59bの前および後に
おける加工形態格納部17Aの状態である。第5a図では更
新波及済判定部310Aおよび更新波及済判定部300Aのすべ
ての値が「0」に初期化されているのに対し、第5b図で
は更新波及判定部301Aの第1要素の値が「1」となって
おり、したがって更新波及済判定部300Aの第1要素の値
も「1」となっている。
上記に続きプログラム4は、前記ポインタPの指す加
工名が加工名テーブル20Aの最終要素である旨の判定620
を経て、更新後の文書Aおよび更新情報を原文格納部16
Aに収納する。(59c)。すなわち、第9a図に示す内容部
41Aおよび書式部42Aをそれぞれ原文書更新用作業エリア
8内にある更新後のもの(内容部41Aについては第3c図
に示すもの)でおきかえ(第18e図の処理59c1)、第12f
図に示したのと同様に文書登録フォーマット554を提示
してユーザの入力内容に従いメタ情報部43Aを更新する
(59c2)。なお、文書Aは前記派生文書Cと異なり他文
書からの引用は行っていないため、引用元の文書に自動
的に加工を登録する処理59dとしては何も行わない。上
記の処理59cの後1文書作業用エリア111を解放する(59
e)。
以上によりプログラム4は、文書Aについてを表示す
る(707)。同図で、ウインドウ70上の文書A中のコメ
ントが付けられた箇所401および意味登録履が行われた
単語402および403が点滅表示され、上記箇所401および
上記箇所402,403にはそれぞれ該当する部分加工中での
通し番号(**1および*1,*2)が付けられている。
なお、上記処理707の終了段階ではウインドウ80および
ウインドウ81はまだ開かれていない。
続いて入力待ちの状態(708)でユーザが上記点滅さ
れた箇所401および402403(第13j図)につき詳細情報の
提示を要求すると、プログラム4は、詳細情報提示要求
の旨の判定70、部分加工テーブル51Aおよび部分加工テ
ーブル52Aにおける部分加工の種類「コメント」および
「意味」の参照に基く詳細情報ありの旨の判定710を経
て、第13g図に示すように、ウインドウ80を開いて箇所4
01に付けられたコメントの具体的内容404を、またウイ
ンドウ81を開いて単語402および403に付けられた意味40
5をそれぞれ提示する。前述のように、ウインドウ70上
の各点滅箇所とウインドウ80およびウインドウ81上の具
体的内容とは対応づけがされている。
すなわち、ユーザ「白石」は、あらかじめ「ビュー
1」および「ビュー2」として登録された形態を分解し
部分的に合成して文書を加工することにより、第15b図
に示す形態(ただし下線を除く)で文書Aを利用するこ
とができた。
続いて入力待ちの状態(708)でユーザが加工の実行
終了を要求すると、プログラム4は判定70,判定66a,判
定715を経て入力待ちの状態(55)となり、ディスプレ
イ3上は第13k図に示す状態となる。
以上、前記文書Aをユーザ「白石」が第15a図および
第15b図に示す形態に加工して利用する場合につき説明
した。
B.4 原文書の更新 さて次に、第9a図に示すように文書ファイル15Aが格
納されているところで、文書Aの作者であるユーザ「黒
田」がその内容を更新する場合について説明する。
入力待ちの状態50で、ユーザが文書Aの呼出要求を入
力すると、プログラム4は入力内容の解析51および文書
操作終了でない旨の判定51aを経て、1文書作業エリア1
11(第1図)を文書に対してわりあて(52a)、原文呼
出要である旨の判伝52を経て、文書Aの呼出および各初
期化の処理54(以下に説明)を行なう。
処理54では、プログラム4はまず原文書格納部16A内
の内容部41Aを第2a図に示す形式でバッファ6へコピー
し、書式部42Aもバッファ6へコピーする。第2a図で、
旧内容部311は内容部41Aに対応し更新前の原文書のテキ
ストコード列である。更新内容部312は、旧内容部311中
で更新(挿入入や削除など)の行われた箇所および関連
する詳細情報を保存するものである。プログラム4は、
後に説明する処理60c(更新情報を残しながら原文書を
更新)の際に、この旧内容部311と更新内容部312を合わ
せた原文書更新過程保持部322を使用する。また書式の
更新も原文書バッファ6内で上記と同様の方法により行
う。
今、入力待ちの状態55(ディスプレイ3上は第13h図
に示す状態となっている)で、上記ユーザ「黒田」がキ
ーボード1により文書ウインドウ70上に提示された文書
A中の箇所401(第15a図)を「as if it is the direct
ly executed task」に更新する。プログラム4は入力内
容の解析(56)および原文書の更新である旨の判定(判
定57および判定60)を経て、加工形態格納部17A(第9a
図)がNILLでないことより登録済の加工があることを判
定し(60a)、更新情報を残しながら原文書を更新する
処理60cを行う。
上記処理60cの後における原文書バッファ6の原文書
更新過程保持部322の内容を第2b図に示す。上記ユーザ
による文書Aの更新内容は、文書Aの箇所401(第15a
図)においてまず「as if it is the task that is……
directly」の「task」前に「directly executed」を挿
入し、更に「task」の後から「:」の前までを削除する
というものである。したがって上記処理60c(更新情報
を残しながら原文書を更新)においてプログラム4は、
第2b図に示すように、更新基本部526中で、旧内容部311
(第1段)中で挿入が行われた箇所に対応する更新内容
部312上段(第2段)中の箇所に操作「挿入」を表す記
号「I」をセットし、更に上記挿入箇所に対応する更新
内容部312下段(第3段)中の箇所から具体的な挿入内
容525を指す。ここで、上記具体的な挿入内容525も、更
新過程の保持のため更新基本部526と同様に3段構造と
する。プログラム4は、また旧内容部311中で削除が行
われた箇所に対応する更新内容部312上段中の箇所に操
作「削除」を表す記号「D」をセットする。以上のよう
にプログラム4は、更新内容部312に文書Aの更新情報
を残しながら原文書を更新する(以上、処理60c)。
以上でプログラム4は上記文書Aの更新に直接対応す
る処理を終えるが、以下に説明するように、文書Aの登
録として行う一連の処理59も上記更新に関連した処理で
ある。上記に続いて入力待ちの状態55で、ユーザにより
更新後の文書Aの登録が要求されると、プログラム4は
入力内容の解析56および文書の登録である旨の判定57を
経て、一連の処理59(加工への自動波及と原文書の登
録)を行う。処理59の詳細フローを第18a図〜第18e図に
示す。プログラム4はまず、原文書バッファ6内の原文
書更新過程保持部322(第2b図)を参照して更新後の原
文書の内容部41Aを、また書式についても原文書バッフ
ァ6を参照して更新後の書式部42Aをそれぞれ原文書更
新用作業エリア8内に生成する。更新後の文書Aの内容
部41Aの生成過程を第2b図および第3a図〜第3c図により
説明する。プログラム4はまず第2b図に示す更新内容部
312の上段を先頭から調べ、マークのついていない範囲
については旧内容部311をそのままエリア8へコピーし
(第3a図)、挿入を示すマーク「I」となって箇所につ
いてはその直前に、更新内容部312下段から指された具
体的挿入内容を新しい内容としてエリア8へ挿入する
(第3b図)。また、更新内容部312上段で削除を示すマ
ーク「D」となっている範囲については旧内容部311内
での対応箇所を削除して処理を進めていく(第3c図)。
プログラム4はこのような処理を原文書バッファ6内の
原文書バッファ6内の原文書更新過程保持部322の末尾
まで行うことにより、原文書更新用作業エリア8(第1
図)内に更新後の文書Aの内容部41Aを生成していく。
更新後の文書Aの書式部42Aも同様に上記エリア8に生
成する(以上、処理59a)。
B.5 自動波及 以上の処理59aの後、プログラム4は、加工名テーブ
ル20A(第9a図)を参照しそれがそれがNILLでない旨の
判定602を経て一連の処理59b(原文書の更新を、登録済
の加工へ自動波及)を行う。すなわち第9a図に示すよう
に加工形態格納部17A中に加工名と加工形態ファイルの
組として登録されている各加工に順次、システムで自動
的にできるところまで上記文書Aの更新による影響を波
及させていく。
まずプログラム4は、加工名テーブル20A(第9a図)
の第1要素「ビュー1」をポインタPでさし(603)、
上記加工名「ビュー1」のさす部分加工テーブル51Aの
第1要素「プロパティ1」をポインタQでさし(60
4)、加工形態バッファ7(第1図)をクリアし、上記
部分加工の指す部分加工仕様335(第9a図)を前記加工
形態バッファ7へコピーして(605)、以下、部分加工
仕様335へ更新波及させていく。
続いてプログラム4は、前記処理59a(第18a図)で原
文書更新用作業エリア8に格納された更新後の文書Aを
参照し、加工形態更新用作業エリア9に、第4a図に示す
新しい部分加工仕様の原型528を作る(606)。同図で、
新内容部315は更新後の文書Aのテキストコード列に対
応した更新後の部分加工仕様529に対応し、更新途中情
報316は、前記部分加工仕様335の更新終了状況を格納す
るチェック部319(上記原型528の第2段)と、その更新
に関連する付属情報を付加するための部分(上記原型52
8の第3段)とから成り、前記部分加工仕様335の更新過
程を保存するためのものである。
上記処理606に続いてプログラム4は、原文書バッフ
ァ6内の更新内容部312上段(第2b図)の先頭をポイン
タRで指した(607)後、第18b図に示す、上記ポインタ
Rが上記更新内容部312の末尾をさすか否かの判定608、
上記ポインタRの指す箇所が空白であるか否かの判定60
9、上記判定609の結果に伴い新内容部315およびチェッ
ク部319の該当箇所に値をセットする処理610aおよび610
b、上記ポインタRを上記更新内容部312の上段中1つ進
める処理611、および上記判定608から成るループ処理
「ループ1」を行うことにより、原文書更新過程保持部
322の先頭から末頭から末尾に至る情報に基き加工形態
更新用作業エリア9内の新内容部315および更新途中情
報部316(上記部分加工仕様の原型528の第2段および第
3段)の先頭から末尾に至る該当箇所に値をセットして
いく。
第4b図は上記ポインタRが上記更新内部312の末尾を
さす旨の判定608によりプログラム4が上記ループ処理
ループ1を終えた時点における加工形態更新用作業エリ
ア9の内容を表す。この第4b図および上記第2b図を用い
て上記ループ処理ループ1を説明する。第4b図で記号A1
およびA2は、それぞれ文書A中の箇所401(第15a図)の
更新後の内容の先頭および末尾に対応する箇所を指して
いる。
第2b図で、更新内容部312の上段の値は、「I」とな
っている箇所より前は空白となっているため、プログラ
ム4は上記ループ処理ループ1においてポインタRが空
白をさす旨の判定609を経て処理610aを行う。すなわち
第4b図に示す新内容部315に加工仕様バッファ7内の旧
加工仕様355(第9a図)における対応箇所の値(箇所A1
より前は空白、箇所A1−箇所A3は「コメント」を表す値
「C」)をセットし、チェック部319の箇所A1−箇所A3
には上記新内部315の値が「決定」したことを表す値
「+」をセットする。ただし後述するように、この段階
での値「+」は最終的な「決定」を表わすわけでなく、
新内容部315の値は後に行われる値の修正処理614aおよ
び614bにより変更され得る。
また、第2b図で更新内容部312の上段の値が「I」と
なっている箇所に対してはプログラム4はポインタRが
空白をさしていない旨の判定609を経て処理610bを行
う。すなわち、第4b図に示す新内容部315中で、上記更
新内容部312(第2b図)の上段の値が「I」となってい
る箇所から挿入内容分の範囲に対応する箇所、すなわち
箇所A3−箇所A4の値を「不明」を表す値「*」にセット
し、チェック部319の値を上記新内容部315の値が未決定
である旨の値「?」にセットする。
上記と同様にしてプログラム4は、新内容部315およ
びチェック部319(第4b図)のうち第2b図の旧内容部311
の値が「task」である箇所に対応する箇所、すなち箇所
A4−箇所A2にはそれぞれ値「C」および「+」をセット
する。上記旧内容部311の値が「task」である箇所は、
内容の変更がなく位置が移動されるだけである。なお、
更新内容部312(第2b図)の上段が「D」となっている
範囲は、削除される範囲であるため、新しい部分加工仕
様528(第4b図)中には対応箇所がない。また、第2b図
の旧内容部311の値が「:」である箇所以降は原文書に
更新がないため、新内容部315およびチェック部319(第
4b図)の箇所A2以降には箇所A1以前と同様の値がセット
される。
プログラム4が以上のループ処理ループ1を原文書バ
ッファ6内の更新内容部312(第2b図)の末尾まで行う
と、加工形態更新用作業エリア9内の新内容部315およ
びチェック部319には第4b図に示すように一通り値がセ
ットされるが、プログラム4は前記ポインタRが前記更
新内容部312の末尾を指している旨の判定608により上記
ループ処理ループ1を終えた後更に、第18c図に示す、
知識ベース12(第10図)を参照して上記加工形態更新用
作業エリア9内の値を修正していくループ処理「ループ
2」を行う。ループ処理ループ2は、加工形態更新用作
業エリア9内の新内容部315内に知識ベース12内のルー
プ適用可能部分がある間(判定612)、上記知識ベース1
2内の該当するルールに基づき(判定613)新内容部315
およびチェック部319の値を修正していく(処理614aま
たは処理614b)処理である。
ここで知識ベース12につき第10図により説明する。知
識ベース12は、部分加工種類部101および部分加工更新
途中パターン部102の値に対して部分加工更新後パター
ン部103の値を与えるという形式で、原文書の更新によ
る影響を部分加工へ波及させるためのルールを格納して
いる。部分加工更新途中パターン部102において値
「*」は現在未決定であることを表し、更新後パターン
部103において値「?」は自動的には決定不可能である
ことを表す。例えばルール104は、下線が施されている
範囲(L)内で原文書の更新が行われその更新箇所に対
応する部分加工の値が現在未決定であるならば、前記未
決定の値を「下線」すなわち「L」とする、というルー
ルを表す。したがってルール104に該当するケースにつ
いては、システムで自動的に更新波及ができる。また、
ルール105は、コメントの付けられた範囲全体が移動ま
たは複写されたならば、その移動先または複写先に前記
コメントと同じコメントを付けよ、というルールを表
す。また、ルール106は、ルール104と更新途中のパター
ンは同様であるが、更新後のパターンが異なる。すなわ
ち、コメントの場合は、コメントの付けられた範囲内で
原文書の更新があた場合はその範囲全体の大意が変わっ
てしまう可能性があるため、更新後パターン部103値は
「決定不可能」すなわち「?」となっている。
さて、上記加工形態更新用作業エリア9内の値を修正
していくループ処理ループ2を、ループ処理ループ2の
前後における加工形態更新用作業エリア9内の状態をそ
れぞれ表す第4b図および第4c図により説明する。
プログラム4はまず知識ベース12(第10図)の部分加
工種類部101および部分加工更新途中パターン部102を参
照して、上記加工形態更新用作業エリア9内に知識ベー
ス12内のルール適用可能部分があるか否かを判定する
(612)。
今、第4b図において、新内容部315のA1からA2までの
範囲は知識ベース12内のルール106の部分加工更新途中
パターン部102部のパターンと一致しているため、プロ
グラム4は知識ベース12内のルール適用可能部分がある
旨の判定612を行い、更に、上記ルール106の部分加工更
新後パターン部103の値が「?」となっていることから
更新後パターンが決定不可能である旨の判定613を経
て、以下の処理614aを行う。
第4c図に示すように、処理614aでプログラム4はま
ず、第4b図において上記知識ベース12内のルール106を
適用する部分(A1からA2までの範囲)に対して新内容部
315の値を「*」と修正してセットし、次に第4b図にお
いてチェック部319の値が「+」でかつ新内部315の値が
「C」である箇所に対してチェック部319の値を「$」
と修正してセットし(ケース1)、チェック部319の値
が「?」でかつ新内容部315の値が「*」である箇所に
対してチェック部319の値を「?」と修正してセットす
る(ケース2)。更に、上記ルール106の適用範囲(箇
所A1−A2)の先頭に、上記範囲における更新前の部分加
工仕様522と詳細内容部521から成る旧内容部318および
更新前の文書Aの内容である原文書旧内容部317の組を
ポインタ10Aを介して付加する。ここで原文書旧内容部3
17において、更新箇所(B1−B2)にはその旨を示すマー
ク「*」を施す。
なお、第4b図には現われないが、チェック部319の値
が「?」でかつ新内容部315の値が空白である箇所に対
してはチェック部319の値の「?」と修正してセットす
る(ケース3)。また、第4b図において仮に「C」の所
が「L」となっていれば、A1からA2までの範囲に対して
上記知識ベース12内のルール104が適用できるため、プ
ログラム4は更新後パターンが決定可能である旨の判定
613を経て上記範囲につき新内容部315の値およびチェッ
ク部319の値をそれぞれ「L」および「+」と修正して
セットする(処理614)。
プログラム4は、上記新内容部315内にもはや上記知
識ベース12内のルールの適用可能部分がない旨の判定61
2を経て以上のループ処理ループ2を終え、上記チェッ
ク部319(第4c図)を先頭から末尾まで参照してその値
が「+」でない範囲(A1からA2までの範囲)がある旨を
判定し(第18d図615)、前記ポインタQの指す部分加工
(部分加工テーブル51Aの第1要素)の更新波及済判定
部301A(第9a図)の値を「1」にセットする(616b)。
なお、仮に上記チェック部319(第4c図)の値が先頭か
ら末尾まで「+」である場合にはその旨の判定615を経
て上記更新及済判定部301A(第9a図)の値を「0」にセ
ットする(616a)。
続いてプログラム4は、前記ポインタQの指す部分加
工の部分加工仕様335(第9a図)を部分加工更新途中状
態331(第4c図)でおきかえる(617))。プログラム4
は、前記ポインタQの指す部分加工「プロパティ1」が
部分加工テーブル51Aの最終要素でない旨の判定618を行
い、前記ポインタQを1つ進めて(619)次の部分加工
「プロパティ2」につき上記と同様に自動波及処理を行
う。その後前記ポインタQの指す部分加工「プロパティ
2」が部分加工である旨の判定618、前記ポインタPの
指す加工名「ビュー1」が加工名テーブル20Aの最終要
素でない旨の判定620、および部分加工テーブル51Aの要
素で更新波及済判定部301Aの値が「0」でないものがあ
る旨の判定622を経て、現在ポインタPを指している加
工名テーブル20Aの第1要素につき更新波及済判定部300
Aの値を「1」にセットし(622b)、前記ポインタPを
1つ進めて(621)次の加工名「ビュー2」につき上記
と同様の自動波及処理を行う。上記加工名「ビュー2」
の場合は、部分加工テーブル52Aのすべての要素につき
更新波及済判定部302Aの値が「0」である旨の判定622
を経て、更新波及済判定部300Aの値を「0」にセットす
る(622a)。
以上のようにして、プログラム4は、加工形態格納部
17A(第9a図)中のすべての部分加工、すなわち部分加
工テーブル51Aおよび部分加工テーブル52Aのすべての要
素について行う(以上、一連の処理59b)。第5a図およ
び第5b図はそれぞれ上記一連の処理59bの前および後に
おける加工形態格納部17Aの状態である。第5a図では更
新波及済判定部301Aおよび更新波及済判定部300Aのすべ
ての値が「0」に初期化されているのに対し、第5b図で
は更新波及判定部301Aの第1要素の値が「1」となって
おり、したがって更新波及済判定部300Aの第1要素の値
も「1」となっている。
上記に続きプログラム4は、前記ポインタPの指す加
工名が加工名テーブル20Aの最終要素である旨の判定620
を経て、更新後の文書Aおよび更新情報を原文格納部16
Aに格納する(59c)。すなわち、第9a図に示す内容部41
Aおよび書式部42Aをそれぞれ原文書更新用作業エリア8
内にある更新後のもの(内容部41Aについては第3c図に
示すもの)でおきかえ(第18e図の処理59c1)、第12f図
に示したのと同様に文書登録フォーマット554を提示し
てユーザの入力内容に従いメタ情報部43Aを更新する(5
9c2)。なお、文書Aは前記派生文書Cと異なり他文書
からの引用は行っていないため、引用元の文書に自動的
に加工を登録する処理59dとしては何も行わない。上記
の処理59cの後1文書作業用エリア111を解放する(59
e)。
以上によりプログラム4は、文書Aについて定部であ
る。
本発明の応用例としては、ベースとなるプログラムを
原文書とし、性能評価用といった特定目的のために修正
記述する部分を種々の加工として管理することが挙げら
れる。これによれば、ベースとなるプログラムのバージ
ョンアップの際に、その更新を上記の方法で各加工に波
及させればよく、従来のようにベースとなるプログラム
に関連のある個々のプログラムをユーザが逐次更新して
いく必要はなくなるため、ベースとなるプログラムの更
新への対処が容易となるという効果がある。
[発明の効果] 本発明によれば、ユーザが原文書をさまざまに加工し
て利用できるため、ユーザや時と場合に合わせた利用法
が可能となり、また、複数ユーザ間で情報を取捨選択し
て共有できるという効果がある。
また本発明によれば、原文書を加工した文書や原文書
の派生文書を、ユーザが原文書を起点に扱いやすくなる
ため、文書に関する情報を系統的に扱うことが可能とな
るという効果がある。
更に本発明によれば、原文書の更新に伴い、原文書を
加工した文書や原文書の派生文書に波及的に必要となっ
た更新をもれなく、かつ容易に行うことができるため、
原文書に対していったん施した加工は原文書が更新され
ても有効であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシステム構成図、第2a図〜
第2b図は原文書の更新前後における原文書バッファ6の
内容の変化を表す図、第3a図〜第3c図は更新後の原文書
を生成する過程における原文書更新用作業エリア8の内
容の変化を表す図、第4a図〜第4c図は第17b図の自動波
及処理(59b)の前後における加工形態更新用エリア9
の内容の変化を表す図、第5a図〜第5c図は第17b図の自
動波及処理(59b)および第17c図の問合せ波及処理(20
0)の過程における加工形態格納部17Aの内容の変化を表
す図、第6a図〜第6b図は第17c図の処理200の前後におけ
る加工形態バッファ7の内容の変化を表す図、第7a図〜
第7b図はそれぞれ文書ファイル15Aにおける加工形態格
納部17Aの、第1図とは別の状態を表す図、第8図は、
第17c図の加工の実行処理(67)における合成加工用バ
ッファ10の内容を表す図、第9a図〜第9c図はそれぞれ原
文書の更新が行われる前における文書ファイル15A〜15C
の内容を表す図、第10図は知識ベース12の内容を表す図
である。 第11a図〜第11h図は原文書を所望の形態に加工する際の
第17c図の加工の登録処理(65)におけるユーザインタ
フェース、第12a図〜第12g図は原文書から派生させた他
の文書を作成する際の文書作成とその後処理(第17a図
の処理53a〜53c)におけるユーザインタフェース、第13
a図〜第13k図は原文書を所望の形態に加工する際の第17
c図の加工の実行処理(67)におけるユーザインタフェ
ース、第14a図〜第14h図は原文書の更新によってその文
書の加工形態に波及的に更新を要する箇所が生じた際の
第17c図の問合せ波及処理(200)におけるユーザインタ
フェースをそれぞれ表している。 第15a図および第15b図は、同一の原文書に対する異なる
利用形態を表す図であり、第16a図、第16b図は原文書と
そこから派生させた他の文書を表す図である。第17a
図、第17b図、および第17c図は、文書管理プログラム4
の全体の動きを表す一連のフローチャート、第18a図〜
第18e図、第19a図〜第19b図、第20a図〜第20b図、第21a
図〜第21d図、第22a図〜第22b図、および第23a図〜第23
b図はそれぞれ、第17b図における処理59、第17c図にお
ける処理65、処理67、処理69、処理200、および第17a図
における処理530の詳細な動きを表す一連フローチャー
トである。 第24a図〜第24h図は、第17c図の加工更新処理(69)に
おけるビットマップディスプレイ3上でのユーザインタ
フェースを表す図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−163636(JP,A) 特開 昭60−114971(JP,A) 特開 昭61−156289(JP,A) 特開 昭63−54660(JP,A) 特開 昭63−308672(JP,A) 特開 平1−106160(JP,A) 特開 平1−111268(JP,A) 特開 平1−126068(JP,A) 特開 平1−142858(JP,A) 特開 平2−40763(JP,A) 特開 平2−114379(JP,A) 特開 平2−120972(JP,A) 特開 平2−288969(JP,A)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ユーザが指定した第1の加工をあら
    かじめの登録された原文書に施し、第1の派生文書を生
    成し、 (b)該第1の加工を該原文書に関する派生文書情報と
    して登録し、 (c)ユーザが第2の派生文書生成のために指定した第
    2の加工に関して該ステップ(a),(b)を繰り返
    し、 (d)該原文書に関して登録された複数の派生文書情報
    を一つをユーザに選択させ、 (e)該選択された派生文書情報にて表わされる加工を
    該原文書に再度施して、対応する派生文書を再現する ステップからなる文書管理方法。
  2. 【請求項2】該ステップ(d)においてユーザが、該原
    文書に関して登録された第2、第2の加工にそれぞれ対
    応する二つの派生文書情報を選択したとき、該原文書
    に、該第1、第2の加工の組合せを施し、該第1、第2
    の派生文書を合成した新たな第3の派生文書を生成する ステップをさらに有する請求項1の文書管理方法。
  3. 【請求項3】該第1、第2の加工の組合せを、該原文書
    に関する別の派生文書情報として登録するステイップさ
    らに有する請求項2の文書管理方法。
  4. 【請求項4】該ステップ(b)で、登録すべき加工を利
    用可能なユーザを識別するユーザ情報を該登録すべき加
    工とともに登録し、 該ステップ(d)で、選択された1つの加工に関して既
    に登録されたユーザ識別情報に基づき、該一つの加工を
    選択したユーザが該選択された加工を利用可能か否かを
    判別するステップをさらに有する請求項1の文書管理方
    法。
  5. 【請求項5】ユーザが他の原文書作成時に該原文書中の
    所望の箇所を該他の原文書の一部として引用したことに
    応答して、上記引用された箇所と上記他の原文書の識別
    子とを上記原文書に関する派生文書情報として登録する
    ステップをさらに有する請求項1の文書管理方法。
  6. 【請求項6】(a)原文書から複数の派生文書をそれぞ
    れ作成するための複数の派生文書情報を登録し、 (b)原文書の更新に応答して複数の派生文書情報の
    内、更新すべき部分をあらかじめ記憶した知識データベ
    ースに基き判別し、その部分を更新する ステップからなる文書管理方法。
  7. 【請求項7】(c)該複数の派生文書情報の内、更新す
    べきか否かを該データベースにより判別できない部分を
    ユーザに通知し、 (d)ユーザからの更新指示に応答して、該判別できな
    い部分の更新を行う ステップをさらに有する第6項の文書管理方法。
  8. 【請求項8】(a)あらかじめ登録された原文書からユ
    ーザが所望する派生文書を生成するため第1の加工をユ
    ーザに指定させ (b)該入力された加工を該原文書に関する派生文書情
    報として登録し、 (c)ユーザが所望する少なくとも1つの派生文書を生
    成するために少なくとも1つの他の加工に関してステッ
    プ(a)および(b)を繰り返し、 (d)該原文書に関して登録された派生文書情報のうち
    1つ以上をユーザに選択させ (e)該ステップ(d)で2つ以上の派生文書情報が選
    択された場合には該2つ以上の派生文書情報を合成した
    派生文書情報を生成し (f)該ステップ(d)で1つのみの派生文書情報が選
    択されたときには該1つの派生文書情報で表される加工
    を原文書に施して対応する派生文書を生成し、該ステッ
    プ(d)で2つ以上の派生文書情報が選択されたときに
    は該ステップ(e)で合成された派生文書情報で表され
    る加工を原文書に施して対応する派生文書を生成する ステップをもつ文書管理方法。
  9. 【請求項9】該ステップ(a)が該ユーザにそれぞれ、
    該原文書中の所望の箇所と該所望の箇所における加工の
    種類と加工の内容からなる複数の組を指定させるステッ
    プからなり、 該ステップ(b)が上記ユーザに指定させた複数の組を
    加工の種類が同一であるものごとにグループ化して各グ
    ループを該派生文書情報の部分的な派生文書情報として
    登録するステップをもち、該ステップ(d)が該原文書
    に関して登録された派生文書情報または上記部分的な派
    生文書情報の1つ以上をユーザに選択させるステップか
    らなる請求項8の文書管理方法。
  10. 【請求項10】該ステップ(e)で合成された派生文書
    情報を該原文書に関する新たな派生文書情報として登録
    するステップである請求項8の文書管理方法。
  11. 【請求項11】該ステップ(b)が、 該登録すべき加工を利用可能なユーザを識別する情報を
    ユーザに入力させ、上記識別情報を 該派生文書情報の一部として登録するステップをもち、 該ステップ(f)が、該選択された1つ以上の派生文書
    情報に含まれているユーザ識別情報に基き、該選択され
    た派生文書情報で表される加工を該ユーザが利用可能か
    否かを判別するステップをもつ請求項8の文書管理方
    法。
  12. 【請求項12】該ステップ(b)は、該ステップ(a)
    において、ユーザが他の原文書の作成時に該原文書中の
    所望の箇所を該他の原文書の一部として引用する旨を入
    力した場合、上記引用の旨の入力に応答して上記引用さ
    れた箇所と上記他の原文書の識別子とを上記原文書に関
    する派生文書情報として登録するステップを有すること
    を特徴とする請求項8の文書管理方法。
  13. 【請求項13】(a)原文書の1つ以上の派生文書を作
    成するための対応する1つ以上の派生文書情報を登録
    し、 (b)該原文書の更新に応答して、該1つ以上の派生文
    書情報のうち更新すべき部分および更新方法を、あらか
    じめ記憶した派生文書情報の更新ルールに基づき判別
    し、上記更新すべき部分を上記更新方法で更新するステ
    ップからなる文書管理方法。
  14. 【請求項14】(c)該1つ以上の派生文書情報のうち
    更新すべきか否かまたは更新方法を該あらかじめ記憶し
    た更新ルールにより判別できない部分をユーザに通知
    し、 (d)ユーザからの更新指示に応答して該判別できない
    部分の更新を行う ステップを更に有する請求項13の文書管理方法。
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