JPH07319917A - 文書データべース管理装置および文書データべースシステム - Google Patents
文書データべース管理装置および文書データべースシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 異なる文書タイプ定義を使用した検索式の
相互変換を可能とする。 【構 成】 意味記述保持手段は、文書データベース管
理装置によって定義された意味記述を保持している。意
味記述指定手段は、前述の意味記述保持手段に保持され
た意味記述のうち一つをスキーマの構成要素に指定させ
る。スキーマ記憶手段には、意味記述指定手段により指
定された意味記述とスキーマとが対応付けられて記憶さ
れる。データべース検索手段は、スキーマ記憶手段に格
納されたスキーマとその構成要素の意味記述とを必要に
応じて呼び出し、これらに基づいてデータべースの検索
を行なう。検索式変換手段は、意味記述指定手段により
指定された意味記述とスキーマとの対応付けをスキーマ
検索手段によって呼び出し、あるスキーマに対して作成
された検索式を入力とし、別のスキーマに対して同等な
検索を行なう検索式に変換する。
相互変換を可能とする。 【構 成】 意味記述保持手段は、文書データベース管
理装置によって定義された意味記述を保持している。意
味記述指定手段は、前述の意味記述保持手段に保持され
た意味記述のうち一つをスキーマの構成要素に指定させ
る。スキーマ記憶手段には、意味記述指定手段により指
定された意味記述とスキーマとが対応付けられて記憶さ
れる。データべース検索手段は、スキーマ記憶手段に格
納されたスキーマとその構成要素の意味記述とを必要に
応じて呼び出し、これらに基づいてデータべースの検索
を行なう。検索式変換手段は、意味記述指定手段により
指定された意味記述とスキーマとの対応付けをスキーマ
検索手段によって呼び出し、あるスキーマに対して作成
された検索式を入力とし、別のスキーマに対して同等な
検索を行なう検索式に変換する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、文書を管理対象として
いるデータベースを管理する文書データべース管理装
置、および文書データべースシステムに関するものであ
る。特に、本発明でいう「文書」とは、文字列からなる
テキスト、あるいは文字列による見出しを付けた図、
表、グラフ、写真、画像等をいう。
いるデータベースを管理する文書データべース管理装
置、および文書データべースシステムに関するものであ
る。特に、本発明でいう「文書」とは、文字列からなる
テキスト、あるいは文字列による見出しを付けた図、
表、グラフ、写真、画像等をいう。
【０００２】
【従来の技術】近年、コンピュータやワードプロセッサ
等の情報処理装置を用いて文書を作成することが日常化
している。そして、この作成された文書データを蓄積す
る電子ファイリング装置、あるいは電子ファイリング装
置内に蓄積された文書データを検索する文書データベー
ス管理システムが開発販売されている。特に、文書デー
タベース管理システムは、文書中において、分割できる
単位である章、節、段落、あるいは図、表、グラフ等を
文書構成要素として、これらの文書構成要素を検索する
ための情報としているので、検索された文書を再利用す
ることが促進される。文書データベース中の文書データ
を再利用するにあたって、情報処理装置は、文書を構成
している文書構成要素が何を表わしているのか理解して
いなければならない。文書データべース管理システムに
おいて、文書検索に使用されるスキーマは、文書がどの
ような文書構成要素からなるのか、また文書構成要素が
どのような意味をもつのか定義するものである。
等の情報処理装置を用いて文書を作成することが日常化
している。そして、この作成された文書データを蓄積す
る電子ファイリング装置、あるいは電子ファイリング装
置内に蓄積された文書データを検索する文書データベー
ス管理システムが開発販売されている。特に、文書デー
タベース管理システムは、文書中において、分割できる
単位である章、節、段落、あるいは図、表、グラフ等を
文書構成要素として、これらの文書構成要素を検索する
ための情報としているので、検索された文書を再利用す
ることが促進される。文書データベース中の文書データ
を再利用するにあたって、情報処理装置は、文書を構成
している文書構成要素が何を表わしているのか理解して
いなければならない。文書データべース管理システムに
おいて、文書検索に使用されるスキーマは、文書がどの
ような文書構成要素からなるのか、また文書構成要素が
どのような意味をもつのか定義するものである。
【０００３】通常、文書データベース管理システムにお
いて、文書を構成する文書構成要素の構造とその意味と
は、スキーマ記憶手段内に情報としてまとめられてい
る。（スキーマについては、たとえば、長尾真・片山卓
也・植村俊亮、情報の構造とデータベース、岩波書店
や、Ｒｏｍ Ｈａｒａｙａｎ，Ｄａｔａ Ｄｉｃｔｉｏ
ｎａｒｙ−Ｉｍｐｌｅｍｅｎｔａｔｉｏｎ，Ｕｓｅ，ａ
ｎｄ Ｍａｉｎｔａｉｎａｎｃｅ，Ｐｒｅｎｔｉｃｅ
Ｈａｌｌ，１９８８を参照。） 上記文書データべース管理システムにおけるスキーマ記
憶手段が持つ情報は、たとえば、データ項目名（文書構
成要素名）、データ項目の定義（文書構成要素の定
義）、データ項目の大きさ（バイト数）、データ項目の
設計者（データ型を定義する者の氏名）、データ項目の
格納位置（アドレス）等である。アプリケーションプロ
グラムを書く場合や、アドホックな問合せ（アプリケー
ションプログラムに組み込まれた問合せではなく、ユー
ザが必要に応じて自ら検索式を指定する問合せ）を行な
う場合、ユーザは、スキーマ記憶手段の情報を利用す
る。
いて、文書を構成する文書構成要素の構造とその意味と
は、スキーマ記憶手段内に情報としてまとめられてい
る。（スキーマについては、たとえば、長尾真・片山卓
也・植村俊亮、情報の構造とデータベース、岩波書店
や、Ｒｏｍ Ｈａｒａｙａｎ，Ｄａｔａ Ｄｉｃｔｉｏ
ｎａｒｙ−Ｉｍｐｌｅｍｅｎｔａｔｉｏｎ，Ｕｓｅ，ａ
ｎｄ Ｍａｉｎｔａｉｎａｎｃｅ，Ｐｒｅｎｔｉｃｅ
Ｈａｌｌ，１９８８を参照。） 上記文書データべース管理システムにおけるスキーマ記
憶手段が持つ情報は、たとえば、データ項目名（文書構
成要素名）、データ項目の定義（文書構成要素の定
義）、データ項目の大きさ（バイト数）、データ項目の
設計者（データ型を定義する者の氏名）、データ項目の
格納位置（アドレス）等である。アプリケーションプロ
グラムを書く場合や、アドホックな問合せ（アプリケー
ションプログラムに組み込まれた問合せではなく、ユー
ザが必要に応じて自ら検索式を指定する問合せ）を行な
う場合、ユーザは、スキーマ記憶手段の情報を利用す
る。
【０００４】次に、ＳＧＭＬ（Ｓｔａｎｄａｒｄ Ｇｅ
ｎｅｒａｌｉｚｅｄ ＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ；
ＩＳＯ８８７９）文書を管理対象とする文書データべー
ス管理システムの課題について説明する。（ＳＧＭＬに
ついては、たとえば、Ｍａｒｔｉｎ Ｂｒｙａｎ、ＳＧ
ＭＬ入門、アスキー出版局を参照。） ここでは、ＳＧＭＬにおける文書型定義（Ｄｏｃｕｍｅ
ｎｔ Ｔｙｐｅ Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ； ＤＴＤ）
は、文書データベース管理システムにおけるスキーマと
して考えられる。ＳＧＭＬにおける文書型定義は、その
文書型に属する文書構成要素と、文書構成要素のつなが
り方が定義される。
ｎｅｒａｌｉｚｅｄ ＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ；
ＩＳＯ８８７９）文書を管理対象とする文書データべー
ス管理システムの課題について説明する。（ＳＧＭＬに
ついては、たとえば、Ｍａｒｔｉｎ Ｂｒｙａｎ、ＳＧ
ＭＬ入門、アスキー出版局を参照。） ここでは、ＳＧＭＬにおける文書型定義（Ｄｏｃｕｍｅ
ｎｔ Ｔｙｐｅ Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ； ＤＴＤ）
は、文書データベース管理システムにおけるスキーマと
して考えられる。ＳＧＭＬにおける文書型定義は、その
文書型に属する文書構成要素と、文書構成要素のつなが
り方が定義される。
【０００５】たとえば、以下のような文書型定義を与え
ることができる。 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＡ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＡ−Ｏ（段落＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ 段落−Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ）＞ ］＞ 上記文書型定義における第一列は、「タイプＡ」という
文書型を定義している。上記文書型定義における第二列
は、「タイプＡ」の文書（インスタンス）が、ひとつ以
上の「段落」を繰り返す単純な構造をもっていることを
定義している。上記文書型定義における第三列は、段落
が文字内容をもつことを定義している。
ることができる。 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＡ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＡ−Ｏ（段落＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ 段落−Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ）＞ ］＞ 上記文書型定義における第一列は、「タイプＡ」という
文書型を定義している。上記文書型定義における第二列
は、「タイプＡ」の文書（インスタンス）が、ひとつ以
上の「段落」を繰り返す単純な構造をもっていることを
定義している。上記文書型定義における第三列は、段落
が文字内容をもつことを定義している。
【０００６】タイプＡのインスタンスの例を以下に示
す。 ＜タイプＡ＞ ＜段落＞これは最初の段落です。＜／段落＞ ＜段落＞これは二番めの段落です。＜／段落＞ ＜段落＞これは最後の段落です。＜／段落＞ ＜／タイプＡ＞ここで、＜タイプＡ＞、＜／タイプＡ
＞、＜段落＞、＜／段落＞は、タグと呼ばれ、文書構成
要素（エンティティ）の区切りを示すために用いられ
る。＜タイプＡ＞、＜段落＞は、開始タグと呼ばれ、そ
こから文書構成要素の記述が開始されていることを示
す。＜／タイプＡ＞、＜／段落＞は、終了タグと呼ば
れ、そこで文書構成要素の記述が終了することを示す。
＜タイプＡ＞と＜／タイプＡ＞で囲まれた部分が「タイ
プＡ」のインスタンスである。また、＜段落＞と＜／段
落＞で囲まれた部分が、「段落」という文書構成要素で
ある。したがって、上記例では、三つの「段落」をもつ
文書インスタンスが記述されていることが分かる。
す。 ＜タイプＡ＞ ＜段落＞これは最初の段落です。＜／段落＞ ＜段落＞これは二番めの段落です。＜／段落＞ ＜段落＞これは最後の段落です。＜／段落＞ ＜／タイプＡ＞ここで、＜タイプＡ＞、＜／タイプＡ
＞、＜段落＞、＜／段落＞は、タグと呼ばれ、文書構成
要素（エンティティ）の区切りを示すために用いられ
る。＜タイプＡ＞、＜段落＞は、開始タグと呼ばれ、そ
こから文書構成要素の記述が開始されていることを示
す。＜／タイプＡ＞、＜／段落＞は、終了タグと呼ば
れ、そこで文書構成要素の記述が終了することを示す。
＜タイプＡ＞と＜／タイプＡ＞で囲まれた部分が「タイ
プＡ」のインスタンスである。また、＜段落＞と＜／段
落＞で囲まれた部分が、「段落」という文書構成要素で
ある。したがって、上記例では、三つの「段落」をもつ
文書インスタンスが記述されていることが分かる。
【０００７】タグの名称は、文書型定義の設計者が任意
に決められるので、段落を表す文書構成要素であるから
といって、「段落」に限らず、他の表現で記述すること
ができる。たとえば、以下の二つのような文書型定義を
定義することがある。第一例として、 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＢ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＢ − Ｏ（Ｐａｒａｇｒ
ａｐｈ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｐａｒａｇｒａｐｈ − Ｏ（Ｓ
ｅｎｔｅｎｃｅ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｓｅｎｔｅｎｃｅ − Ｏ（＃Ｐ
ＣＤＡＴＡ）＞ ］＞ 第二例として、 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＣ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＣ − Ｏ（Ｐ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｐ − Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ｜
Ｌ）＋＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｌ − Ｏ（Ｉ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｉ − Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ）＞ ］＞
に決められるので、段落を表す文書構成要素であるから
といって、「段落」に限らず、他の表現で記述すること
ができる。たとえば、以下の二つのような文書型定義を
定義することがある。第一例として、 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＢ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＢ − Ｏ（Ｐａｒａｇｒ
ａｐｈ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｐａｒａｇｒａｐｈ − Ｏ（Ｓ
ｅｎｔｅｎｃｅ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｓｅｎｔｅｎｃｅ − Ｏ（＃Ｐ
ＣＤＡＴＡ）＞ ］＞ 第二例として、 ＜！ＤＯＣＴＹＰＥ タイプＣ ［ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ タイプＣ − Ｏ（Ｐ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｐ − Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ｜
Ｌ）＋＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｌ − Ｏ（Ｉ＋）＞ ＜！ＥＬＥＭＥＮＴ Ｉ − Ｏ（＃ＰＣＤＡＴＡ）＞ ］＞
【０００８】段落に相当する文書構成要素は、文書型
「タイプＢ」において、「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」、文書
型「タイプＣ」において、「Ｐ」である。「Ｐａｒａｇ
ｒａｐｈ」および「Ｐ」は、意味として、いずれも段落
であるが、タグ名が「段落」となっていない。さらに、
文書型「タイプＢ」および文書型「タイプＣ」の段落
は、文書型「タイプＡ」の「段落」と、内容モデル（下
位に持つ構造）が異なっている。文書型「タイプＢ」の
「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」は、文を表す「Ｓｅｎｔｅｎｃ
ｅ」の繰り返しである。文書型「タイプＣ」の「Ｐ」
は、文字列中に箇条書を表す「Ｌ」を含んでいる。段落
の内容に基づいて文書を検索する際に、データベースの
利用者（データベースプログラマあるいはエンドユー
ザ）は、まずスキーマ記憶手段に格納されている情報を
読み、そのスキーマが定義している段落を表わす文書構
成要素名（たとえば、「タイプＣ」の文書なら「Ｐ」）
を特定した上で、その名前を用いて検索式を立てる必要
がある。
「タイプＢ」において、「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」、文書
型「タイプＣ」において、「Ｐ」である。「Ｐａｒａｇ
ｒａｐｈ」および「Ｐ」は、意味として、いずれも段落
であるが、タグ名が「段落」となっていない。さらに、
文書型「タイプＢ」および文書型「タイプＣ」の段落
は、文書型「タイプＡ」の「段落」と、内容モデル（下
位に持つ構造）が異なっている。文書型「タイプＢ」の
「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」は、文を表す「Ｓｅｎｔｅｎｃ
ｅ」の繰り返しである。文書型「タイプＣ」の「Ｐ」
は、文字列中に箇条書を表す「Ｌ」を含んでいる。段落
の内容に基づいて文書を検索する際に、データベースの
利用者（データベースプログラマあるいはエンドユー
ザ）は、まずスキーマ記憶手段に格納されている情報を
読み、そのスキーマが定義している段落を表わす文書構
成要素名（たとえば、「タイプＣ」の文書なら「Ｐ」）
を特定した上で、その名前を用いて検索式を立てる必要
がある。
【０００９】図１１は従来例における文書データべース
システムの概略を説明するためのブロック構成図であ
る。図１１において、文書データべースシステムは、デ
ータべース管理装置１１０と、データべース１２０とか
ら構成されている。そして、データべース管理装置１１
０とデータべース１２０とは、必要に応じてネットワー
クによって接続される。データべース管理装置１１０
は、前記データべース１２０に格納されている文書デー
タの構造を定義するスキーマ定義手段１１１と、スキー
マ定義を表示するスキーマ表示手段１１２と、スキーマ
定義手段１１１によって定義されたスキーマを格納する
スキーマ記憶手段１１３と、当該スキーマ記憶手段１１
３に格納されているスキーマを検索するスキーマ検索手
段１１４と、文書データをデータべース１２０から検索
するための検索式を入力する検索式入力手段１１５と、
当該検索式入力手段１１５によって入力された検索式と
スキーマ検索手段１１４によって検索された文書データ
の構造に関する定義とに基づいてデータべース１２０か
ら検索条件に合った文書データを検索するデータべース
検索手段１１６と、検索式あるいは検索結果を表示する
ための制御を行なう表示制御手段１１７と、表示制御手
段１１７に基づいて検索式あるいは検索結果を表示する
表示手段１１８とから構成される。
システムの概略を説明するためのブロック構成図であ
る。図１１において、文書データべースシステムは、デ
ータべース管理装置１１０と、データべース１２０とか
ら構成されている。そして、データべース管理装置１１
０とデータべース１２０とは、必要に応じてネットワー
クによって接続される。データべース管理装置１１０
は、前記データべース１２０に格納されている文書デー
タの構造を定義するスキーマ定義手段１１１と、スキー
マ定義を表示するスキーマ表示手段１１２と、スキーマ
定義手段１１１によって定義されたスキーマを格納する
スキーマ記憶手段１１３と、当該スキーマ記憶手段１１
３に格納されているスキーマを検索するスキーマ検索手
段１１４と、文書データをデータべース１２０から検索
するための検索式を入力する検索式入力手段１１５と、
当該検索式入力手段１１５によって入力された検索式と
スキーマ検索手段１１４によって検索された文書データ
の構造に関する定義とに基づいてデータべース１２０か
ら検索条件に合った文書データを検索するデータべース
検索手段１１６と、検索式あるいは検索結果を表示する
ための制御を行なう表示制御手段１１７と、表示制御手
段１１７に基づいて検索式あるいは検索結果を表示する
表示手段１１８とから構成される。
【００１０】図１２は従来例における文書データべース
システムによって文書データを検索する際のフローチャ
ートである。図１２において、ユーザは、検索に先立
ち、図示されていない問合せエディタを起動し、表示手
段１１８に表示された問合せエディタを見て検索式を入
力する（ステップ１２１）。データべース検索手段１１
６は、ユーザの記述した検索式とスキーマ検索手段１１
４によって検索された文書データ構造に関する定義に基
づいて、データべース１２０から検索条件に合った文書
データを検索する（ステップ１２２）。データべース検
索手段１１６によって検索された検索結果は、表示制御
手段１１７の制御に基づいて表示手段１１８に表示され
る（ステップ１２３）。
システムによって文書データを検索する際のフローチャ
ートである。図１２において、ユーザは、検索に先立
ち、図示されていない問合せエディタを起動し、表示手
段１１８に表示された問合せエディタを見て検索式を入
力する（ステップ１２１）。データべース検索手段１１
６は、ユーザの記述した検索式とスキーマ検索手段１１
４によって検索された文書データ構造に関する定義に基
づいて、データべース１２０から検索条件に合った文書
データを検索する（ステップ１２２）。データべース検
索手段１１６によって検索された検索結果は、表示制御
手段１１７の制御に基づいて表示手段１１８に表示され
る（ステップ１２３）。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】スキーマ記憶手段に格
納されている情報は、本来、人間が判り易いようにまと
めたものである。文書構成要素がどのような意味をもつ
かは、如何なるユーザによっても判るように、自然言語
で記述されている。そのため、自然言語で記述されてい
る文書構成要素の意味は、コンピュータで簡単に処理す
ることができなかった。このため、従来例における文書
データべースシステムは、意味記述を用いて、検索式を
異なるスキーマに適用するための変換や、意味記述を用
いた検索式から異なるスキーマを検索する検索式を生成
することができなかった。すなわち、上記文書データべ
ースシステムは、文書データべースシステムの提供する
問合せ言語以外の言語で表現された検索式から、文書デ
ータべースシステムの提供する問合せ言語で記述した検
索式を生成することができなかった。たとえば、「タイ
プＡ」の文書における「段落」という文書構成要素への
問合せと、「タイプＣ」の文書における「Ｐ」という文
書構成要素への問合せとは、等価であるが、これらの検
索式を機械的に相互変換することができなかった。
納されている情報は、本来、人間が判り易いようにまと
めたものである。文書構成要素がどのような意味をもつ
かは、如何なるユーザによっても判るように、自然言語
で記述されている。そのため、自然言語で記述されてい
る文書構成要素の意味は、コンピュータで簡単に処理す
ることができなかった。このため、従来例における文書
データべースシステムは、意味記述を用いて、検索式を
異なるスキーマに適用するための変換や、意味記述を用
いた検索式から異なるスキーマを検索する検索式を生成
することができなかった。すなわち、上記文書データべ
ースシステムは、文書データべースシステムの提供する
問合せ言語以外の言語で表現された検索式から、文書デ
ータべースシステムの提供する問合せ言語で記述した検
索式を生成することができなかった。たとえば、「タイ
プＡ」の文書における「段落」という文書構成要素への
問合せと、「タイプＣ」の文書における「Ｐ」という文
書構成要素への問合せとは、等価であるが、これらの検
索式を機械的に相互変換することができなかった。
【００１２】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、異なる文書型定義を使用した検索式の相互
変換や生成を機械的に処理可能とした文書データべース
管理装置および文書データべースシステムを提供するこ
とを目的とする。
めのもので、異なる文書型定義を使用した検索式の相互
変換や生成を機械的に処理可能とした文書データべース
管理装置および文書データべースシステムを提供するこ
とを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の文書データべース管理装置は、文書を管理
対象とするもので、スキーマの構成要素の意味を表す意
味記述を保持する意味記述保持手段（図１の１１）と、
前記スキーマの構成要素に対して、前記意味記述保持手
段（１１）の保持する意味記述の中の一つを指定する意
味記述指定手段（図１の１２２）と、前記スキーマとそ
の構成要素に対して前記意味記述指定手段（１２２）で
指定された意味記述とを対応付けて記憶するスキーマ記
憶手段（図１の１３）と、前記スキーマ記憶手段（１
３）に記憶された意味記述を用いてデータべースの検索
を行なうデータべース検索手段（図１の１５、１６、１
７）とから構成される。
に、本発明の文書データべース管理装置は、文書を管理
対象とするもので、スキーマの構成要素の意味を表す意
味記述を保持する意味記述保持手段（図１の１１）と、
前記スキーマの構成要素に対して、前記意味記述保持手
段（１１）の保持する意味記述の中の一つを指定する意
味記述指定手段（図１の１２２）と、前記スキーマとそ
の構成要素に対して前記意味記述指定手段（１２２）で
指定された意味記述とを対応付けて記憶するスキーマ記
憶手段（図１の１３）と、前記スキーマ記憶手段（１
３）に記憶された意味記述を用いてデータべースの検索
を行なうデータべース検索手段（図１の１５、１６、１
７）とから構成される。
【００１４】本発明のデータべース検索手段（１５、１
６、１７）は、あるスキーマに対して作成された検索式
を入力とし、別のスキーマに対して同等な検索を行なう
検索式に変換して出力する検索変換手段を有することを
特徴とする。
６、１７）は、あるスキーマに対して作成された検索式
を入力とし、別のスキーマに対して同等な検索を行なう
検索式に変換して出力する検索変換手段を有することを
特徴とする。
【００１５】本発明の文書データべースシステム（図１
の１）は、文書を保持するデータべース（図１の３）
と；スキーマの構成要素の意味を表す意味記述を保持す
る意味記述保持手段（１１）と、前記スキーマの構成要
素に対して、前記意味記述保持手段（１１）の保持する
意味記述の中の一つを指定する意味記述指定手段（１２
２）と、前記スキーマとその構成要素に対して前記意味
記述指定手段（１２２）で指定された意味記述とを対応
付けて記憶するスキーマ記憶手段（１３）と、前記スキ
ーマ記憶手段（１３）に記憶された意味記述を用いてデ
ータべース（３）の検索を行なうデータべース検索手段
（１５、１６、１７）とを有する文書データべース管理
装置（図１の２）とを具備する。
の１）は、文書を保持するデータべース（図１の３）
と；スキーマの構成要素の意味を表す意味記述を保持す
る意味記述保持手段（１１）と、前記スキーマの構成要
素に対して、前記意味記述保持手段（１１）の保持する
意味記述の中の一つを指定する意味記述指定手段（１２
２）と、前記スキーマとその構成要素に対して前記意味
記述指定手段（１２２）で指定された意味記述とを対応
付けて記憶するスキーマ記憶手段（１３）と、前記スキ
ーマ記憶手段（１３）に記憶された意味記述を用いてデ
ータべース（３）の検索を行なうデータべース検索手段
（１５、１６、１７）とを有する文書データべース管理
装置（図１の２）とを具備する。
【００１６】本発明の文書データべース管理装置は、ス
キーマおよびその構成要素を指示する構成要素指示手段
（図７の７２）と、前記スキーマの構成要素に対して与
えられる意味記述の一覧を表示する意味記述表示手段
（図１の１９）と、該意味記述表示手段（１９）に表示
された意味記述の一覧より一つを選択指示する意味記述
指示手段（図１の１２２）と、前記意味記述指示手段
（１２２）の指示により、前記構成要素指示手段（７
２）の指示するスキーマとその構成要素に対し、前記意
味記述指示手段（１２２）の指示する意味記述（図７の
７３）とを対応つけて記憶するスキーマ記憶手段（１
３）とを有することを特徴とする。
キーマおよびその構成要素を指示する構成要素指示手段
（図７の７２）と、前記スキーマの構成要素に対して与
えられる意味記述の一覧を表示する意味記述表示手段
（図１の１９）と、該意味記述表示手段（１９）に表示
された意味記述の一覧より一つを選択指示する意味記述
指示手段（図１の１２２）と、前記意味記述指示手段
（１２２）の指示により、前記構成要素指示手段（７
２）の指示するスキーマとその構成要素に対し、前記意
味記述指示手段（１２２）の指示する意味記述（図７の
７３）とを対応つけて記憶するスキーマ記憶手段（１
３）とを有することを特徴とする。
【００１７】
【作 用】第１発明において、意味記述保持手段は、
文書データベース管理装置によって定義された有限個の
意味記述を保持している。スキーマ定義手段に設けられ
た意味記述指定手段は、前述の意味記述保持手段に保持
された意味記述のうち一つをスキーマの構成要素に指定
させる。スキーマ記憶手段には、意味記述指定手段によ
り指定された意味記述とスキーマとが対応付けられて記
憶される。データべース検索手段は、スキーマ記憶手段
に格納されたスキーマとその構成要素の意味記述とを必
要に応じて呼び出し、これらに基づいてデータべースの
検索を行なう。その後、データべース検索手段によって
検索された検索結果は、たとえば、表示制御手段によっ
て、表示手段に表示される。第１発明は、指定された意
味記述とスキーマとが対応付けられて記憶されているた
め、この対応付けを基にして、異なるスキーマのインス
タンスの検索が容易にできる。
文書データベース管理装置によって定義された有限個の
意味記述を保持している。スキーマ定義手段に設けられ
た意味記述指定手段は、前述の意味記述保持手段に保持
された意味記述のうち一つをスキーマの構成要素に指定
させる。スキーマ記憶手段には、意味記述指定手段によ
り指定された意味記述とスキーマとが対応付けられて記
憶される。データべース検索手段は、スキーマ記憶手段
に格納されたスキーマとその構成要素の意味記述とを必
要に応じて呼び出し、これらに基づいてデータべースの
検索を行なう。その後、データべース検索手段によって
検索された検索結果は、たとえば、表示制御手段によっ
て、表示手段に表示される。第１発明は、指定された意
味記述とスキーマとが対応付けられて記憶されているた
め、この対応付けを基にして、異なるスキーマのインス
タンスの検索が容易にできる。
【００１８】第２発明におけるデータべース検索手段
は、検索式を入力する検索式入力手段と、入力された検
索式と異なるスキーマに対して同等な検索を行なうため
に検索式を変換する検索式変換手段と、検索式を評価し
て所望の文書データを検索する文書検索手段とから構成
される。上記検索式変換手段は、検索式の変換が必要で
ある場合、意味記述指定手段により指定された意味記述
とスキーマとの対応付けをスキーマ検索手段によってス
キーマ記憶手段から呼び出し、あるスキーマに対して作
成された検索式を入力とし、別のスキーマに対して同等
な検索を行なう検索式に変換する。すなわち、第２発明
は、異なるタイプの文書であっても、検索式変換手段に
よって自動的に同等な検索式に変換して、検索を行なう
ことができる。
は、検索式を入力する検索式入力手段と、入力された検
索式と異なるスキーマに対して同等な検索を行なうため
に検索式を変換する検索式変換手段と、検索式を評価し
て所望の文書データを検索する文書検索手段とから構成
される。上記検索式変換手段は、検索式の変換が必要で
ある場合、意味記述指定手段により指定された意味記述
とスキーマとの対応付けをスキーマ検索手段によってス
キーマ記憶手段から呼び出し、あるスキーマに対して作
成された検索式を入力とし、別のスキーマに対して同等
な検索を行なう検索式に変換する。すなわち、第２発明
は、異なるタイプの文書であっても、検索式変換手段に
よって自動的に同等な検索式に変換して、検索を行なう
ことができる。
【００１９】第３発明は、第１発明の文書データべース
管理装置にデータべースを、たとえば、ネットワーク等
によって接続し、文書データべースシステムとしたもの
である。したがって、第３発明は、ネットワークに接続
された文書データべースから、所望の文書データに対
し、必要に応じてアクセスすることができる。
管理装置にデータべースを、たとえば、ネットワーク等
によって接続し、文書データべースシステムとしたもの
である。したがって、第３発明は、ネットワークに接続
された文書データべースから、所望の文書データに対
し、必要に応じてアクセスすることができる。
【００２０】第４発明において、構成要素指示手段は、
スキーマおよびその構成要素を指示する。意味記述表示
手段は、前記スキーマの構成要素に対して与えられる意
味記述の一覧を、たとえば、グラフィカルユーザインタ
フェースに表示する。そして、意味記述指示手段は、上
記意味記述表示手段に表示された意味記述の一覧より一
つを選択指示する。スキーマ記憶手段は、前記意味記述
指示手段の指示により、前記構成要素指示手段の指示す
るスキーマとその構成要素に対し、前記意味記述指示手
段の指示する意味記述とを対応つけて記憶する。第４発
明は、グラフィカルユーザインタフェースを使用するこ
とで、異なるスキーマの検索式の生成がなお一層容易に
なる。
スキーマおよびその構成要素を指示する。意味記述表示
手段は、前記スキーマの構成要素に対して与えられる意
味記述の一覧を、たとえば、グラフィカルユーザインタ
フェースに表示する。そして、意味記述指示手段は、上
記意味記述表示手段に表示された意味記述の一覧より一
つを選択指示する。スキーマ記憶手段は、前記意味記述
指示手段の指示により、前記構成要素指示手段の指示す
るスキーマとその構成要素に対し、前記意味記述指示手
段の指示する意味記述とを対応つけて記憶する。第４発
明は、グラフィカルユーザインタフェースを使用するこ
とで、異なるスキーマの検索式の生成がなお一層容易に
なる。
【００２１】
【実 施 例】図１は本発明の実施例で、文書データべ
ースシステムの概略を説明するためのブロック構成図で
ある。文書データべースシステム１は、文書データべー
ス管理装置２と、必要に応じて図示されていないネット
ワークに接続され、構造化された多数の文書を管理対象
として格納しているデータべース３とから構成される。
文書データべース管理装置２は、文書データベースシス
テム１で定義された有限個の意味記述を保持する意味記
述保持手段１１と、後述するスキーマ定義手段１２と、
スキーマ定義を格納するスキーマ記憶手段１３と、スキ
ーマ記憶手段１３から所望のスキーマを呼び出すスキー
マ検索手段１４と、検索式を基にデータべースから文書
を検索するデータべース検索部と、検索式あるいは検索
結果を表示する表示部と、上記各手段および各部を管理
制御する管理制御手段２０とから構成される。
ースシステムの概略を説明するためのブロック構成図で
ある。文書データべースシステム１は、文書データべー
ス管理装置２と、必要に応じて図示されていないネット
ワークに接続され、構造化された多数の文書を管理対象
として格納しているデータべース３とから構成される。
文書データべース管理装置２は、文書データベースシス
テム１で定義された有限個の意味記述を保持する意味記
述保持手段１１と、後述するスキーマ定義手段１２と、
スキーマ定義を格納するスキーマ記憶手段１３と、スキ
ーマ記憶手段１３から所望のスキーマを呼び出すスキー
マ検索手段１４と、検索式を基にデータべースから文書
を検索するデータべース検索部と、検索式あるいは検索
結果を表示する表示部と、上記各手段および各部を管理
制御する管理制御手段２０とから構成される。
【００２２】スキーマ定義手段１２は、定義されたスキ
ーマを表示するスキーマ表示手段１２１と、意味記述保
持手段１１に保持された意味記述のうちの一つをスキー
マの構成要素に指定する意味記述指定手段１２２と、意
味記述保持手段１１に新たな意味記述を追加する意味記
述追加手段１２３とから構成される。データべース検索
部は、検索式を読み込む検索式入力手段１５と、スキー
マ検索手段１４からスキーマ定義を読み出し、意味記述
を用いて検索式を変換する検索式変換手段１６と、検索
式変換手段１６によって変換された検索式を評価する文
書検索手段１７とから構成される。また、表示部は、検
索式あるいは検索結果等を表示するための制御を行なう
表示制御手段１８と、検索式あるいは検索結果等を表示
する表示手段１９とから構成される。
ーマを表示するスキーマ表示手段１２１と、意味記述保
持手段１１に保持された意味記述のうちの一つをスキー
マの構成要素に指定する意味記述指定手段１２２と、意
味記述保持手段１１に新たな意味記述を追加する意味記
述追加手段１２３とから構成される。データべース検索
部は、検索式を読み込む検索式入力手段１５と、スキー
マ検索手段１４からスキーマ定義を読み出し、意味記述
を用いて検索式を変換する検索式変換手段１６と、検索
式変換手段１６によって変換された検索式を評価する文
書検索手段１７とから構成される。また、表示部は、検
索式あるいは検索結果等を表示するための制御を行なう
表示制御手段１８と、検索式あるいは検索結果等を表示
する表示手段１９とから構成される。
【００２３】図２は図１に示す構成の文書データべース
システムにおける文書検索を説明するためのフローチャ
ートである。図２において、文書を検索するには、ま
ず、図示されていない問合せエディタを起動し、表示手
段１９に表示させる。表示された問合せエディタには、
検索式入力手段１５から検索式を読み込む（ステップ２
１）。検索式変換手段１６は、スキーマ検索手段１４に
よってスキーマと意味記述指定手段で指定された意味記
述との対応をスキーマ記憶手段１３から呼び出し、これ
らに基づいて、検索式の変換が必要であるか否かを調べ
る（ステップ２２）。検索式変換手段１６は、検索式の
変換が必要であると判断した場合、検索式を変換し、得
られた検索式を文書検索手段１７に送る（ステップ２
３）。なお、検索式の変換方法については、後述する。
検索式変換手段１６は、検索式の変換が必要でないと判
断した場合、検索式入力手段１５によって入力された検
索式を文書検索手段１７に送る。そして、文書検索手段
１７は、上記入力された検索式を評価し、データべース
３から所望の文書データを得る（ステップ２４）。表示
制御手段１８は、文書検索手段１７によって検索された
検索結果を表示手段１９に表示するための制御を行なう
（ステップ２５）。
システムにおける文書検索を説明するためのフローチャ
ートである。図２において、文書を検索するには、ま
ず、図示されていない問合せエディタを起動し、表示手
段１９に表示させる。表示された問合せエディタには、
検索式入力手段１５から検索式を読み込む（ステップ２
１）。検索式変換手段１６は、スキーマ検索手段１４に
よってスキーマと意味記述指定手段で指定された意味記
述との対応をスキーマ記憶手段１３から呼び出し、これ
らに基づいて、検索式の変換が必要であるか否かを調べ
る（ステップ２２）。検索式変換手段１６は、検索式の
変換が必要であると判断した場合、検索式を変換し、得
られた検索式を文書検索手段１７に送る（ステップ２
３）。なお、検索式の変換方法については、後述する。
検索式変換手段１６は、検索式の変換が必要でないと判
断した場合、検索式入力手段１５によって入力された検
索式を文書検索手段１７に送る。そして、文書検索手段
１７は、上記入力された検索式を評価し、データべース
３から所望の文書データを得る（ステップ２４）。表示
制御手段１８は、文書検索手段１７によって検索された
検索結果を表示手段１９に表示するための制御を行なう
（ステップ２５）。
【００２４】図３は本発明の実施例で、文書データべー
スシステムが持つ意味記述の一覧を説明するための図で
ある。図３に示すスキーマの構成要素の意味記述は、表
示手段１９の一部にウインドウとして表示されるもの
で、「章」３２、「節」３３、「段落」３４、「箇条
書」３５の４種類からなる文書構成要素が文書データベ
ースシステムに組み込まれていることを表している。上
記意味記述の一覧は、たとえば、図３に示すスクローリ
ングリストであり、これが意味記述保持手段１１に保持
される。また、上記意味記述は、必要により文書データ
べースシステムに新たに追加することができる。たとえ
ば、テキストの記述フィールド３６には、「見出し」が
記述された後、「追加」３７を指定すると共に、保存３
１をクリックすることで、「見出し」が新たに文書デー
タべースシステムの構成要素として追加される。
スシステムが持つ意味記述の一覧を説明するための図で
ある。図３に示すスキーマの構成要素の意味記述は、表
示手段１９の一部にウインドウとして表示されるもの
で、「章」３２、「節」３３、「段落」３４、「箇条
書」３５の４種類からなる文書構成要素が文書データベ
ースシステムに組み込まれていることを表している。上
記意味記述の一覧は、たとえば、図３に示すスクローリ
ングリストであり、これが意味記述保持手段１１に保持
される。また、上記意味記述は、必要により文書データ
べースシステムに新たに追加することができる。たとえ
ば、テキストの記述フィールド３６には、「見出し」が
記述された後、「追加」３７を指定すると共に、保存３
１をクリックすることで、「見出し」が新たに文書デー
タべースシステムの構成要素として追加される。
【００２５】図４は本発明の実施例で、意味記述保持手
段のデータ構造の一例を示す図である。意味記述保持手
段１１は、たとえば、二次記憶のファイル、あるいは文
書データベース管理システムのプログラムに組み込まれ
た辞書として実現される。後者の場合、たとえば図４に
示すように線形リストを用いて表現することができる。
図４において、「章」３２は、先頭であり、「箇条書」
３５が構成要素の終わりを示すために特別な記号ｎｉｌ
で表されている。また、意味記述に「見出し」３６が追
加された場合、図４に点線で示されているように、ｎｉ
ｌの位置がずれる。
段のデータ構造の一例を示す図である。意味記述保持手
段１１は、たとえば、二次記憶のファイル、あるいは文
書データベース管理システムのプログラムに組み込まれ
た辞書として実現される。後者の場合、たとえば図４に
示すように線形リストを用いて表現することができる。
図４において、「章」３２は、先頭であり、「箇条書」
３５が構成要素の終わりを示すために特別な記号ｎｉｌ
で表されている。また、意味記述に「見出し」３６が追
加された場合、図４に点線で示されているように、ｎｉ
ｌの位置がずれる。
【００２６】図５（イ）ないし（ハ）は本発明の実施例
で、スキーマに指定された意味記述を説明するための図
である。スキーマ記憶手段１３に格納されるスキーマ定
義は、文書型定義とスキーマに指定された意味記述とか
ら構成される。文書タイプＡないしＣ（スキーマ）に指
定される意味記述は、図５（イ）ないし（ハ）に示され
ているように、文書タイプＡないしＣ毎にタグ名とその
意味記述との対応表を持たせている。すなわち、文書タ
イプＡでは、意味記述「段落」がタグ名「段落」に記述
されている。これに対して、文書タイプＢでは、意味記
述「段落」がタグ名「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」に記述され
ている。文書タイプＣでは、意味記述「段落」がタグ名
に記述されている。文書タイプＡないしＣ、「段落」、
「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」、「Ｐ」は、タグ名がそれぞれ
異なるが、意味記述として「段落」を意味している。
で、スキーマに指定された意味記述を説明するための図
である。スキーマ記憶手段１３に格納されるスキーマ定
義は、文書型定義とスキーマに指定された意味記述とか
ら構成される。文書タイプＡないしＣ（スキーマ）に指
定される意味記述は、図５（イ）ないし（ハ）に示され
ているように、文書タイプＡないしＣ毎にタグ名とその
意味記述との対応表を持たせている。すなわち、文書タ
イプＡでは、意味記述「段落」がタグ名「段落」に記述
されている。これに対して、文書タイプＢでは、意味記
述「段落」がタグ名「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」に記述され
ている。文書タイプＣでは、意味記述「段落」がタグ名
に記述されている。文書タイプＡないしＣ、「段落」、
「Ｐａｒａｇｒａｐｈ」、「Ｐ」は、タグ名がそれぞれ
異なるが、意味記述として「段落」を意味している。
【００２７】図６は本発明の実施例で、スキーマの表示
例を説明するための図である。本実施例の文書データベ
ース管理装置では、スキーマ定義手段１２として、たと
えば、図６に示すスキーマエディタを用いる。スキーマ
エディタは、表示手段１９にスキーマをグラフィカルに
定義するためのユーザインタフェースを提供する。図６
において、スキーマは、図５（ロ）に示す文書「タイプ
Ｂ」を表示している。「タイプＢ」、「Ｐａｒａｇｒａ
ｐｈ」、「Ｓｅｎｔｅｎｃｅ」というラベルのついたノ
ードは、スキーマ「タイプＢ」の文書構成要素を示して
いる。「ｐｌｕｓ」というラベルのついたノードは、下
位のノードが一回以上繰り返されていることを示すもの
で、ＳＧＭＬの内容モデル指定における‘＋’に相当す
る。
例を説明するための図である。本実施例の文書データベ
ース管理装置では、スキーマ定義手段１２として、たと
えば、図６に示すスキーマエディタを用いる。スキーマ
エディタは、表示手段１９にスキーマをグラフィカルに
定義するためのユーザインタフェースを提供する。図６
において、スキーマは、図５（ロ）に示す文書「タイプ
Ｂ」を表示している。「タイプＢ」、「Ｐａｒａｇｒａ
ｐｈ」、「Ｓｅｎｔｅｎｃｅ」というラベルのついたノ
ードは、スキーマ「タイプＢ」の文書構成要素を示して
いる。「ｐｌｕｓ」というラベルのついたノードは、下
位のノードが一回以上繰り返されていることを示すもの
で、ＳＧＭＬの内容モデル指定における‘＋’に相当す
る。
【００２８】図７は本発明の実施例で、スキーマの構成
要素を定義するためのツールを説明するための図であ
る。図７に示すツールは、図６に示すスキーマエディタ
で文書構成要素を選択し、「開く」をクリックすること
によって起動され、表示手段１９の一部にウインドウと
して表示される。図７に示すツールは、ユーザが検索の
開始を指定すると、文書データべース管理装置２におけ
る管理制御手段２０と表示制御手段１８とによって起動
される。そして、上記ツールは、たとえば、スキーマ定
義を保存あるいは取り消しを指示するフィールド７１
と、スキーマの構成要素の名称（タイプ名）記述フィー
ルド７２と、意味記述の種類表示フィールド７３と、文
書における内容部の型を表示するフィールド（内容部を
もつ場合のみ）７４と、コメントを記述するコメント記
述フィールド７５と、属性のドメイン（値域）を表示す
るドメイン表示フィールド７６と、タイプ定義を変更、
追加、あるいは削除を指示するフィールド７７とから構
成されている。
要素を定義するためのツールを説明するための図であ
る。図７に示すツールは、図６に示すスキーマエディタ
で文書構成要素を選択し、「開く」をクリックすること
によって起動され、表示手段１９の一部にウインドウと
して表示される。図７に示すツールは、ユーザが検索の
開始を指定すると、文書データべース管理装置２におけ
る管理制御手段２０と表示制御手段１８とによって起動
される。そして、上記ツールは、たとえば、スキーマ定
義を保存あるいは取り消しを指示するフィールド７１
と、スキーマの構成要素の名称（タイプ名）記述フィー
ルド７２と、意味記述の種類表示フィールド７３と、文
書における内容部の型を表示するフィールド（内容部を
もつ場合のみ）７４と、コメントを記述するコメント記
述フィールド７５と、属性のドメイン（値域）を表示す
るドメイン表示フィールド７６と、タイプ定義を変更、
追加、あるいは削除を指示するフィールド７７とから構
成されている。
【００２９】コメント記述フィールド７５に記述された
コメントは、ユーザが読んで、その文書構成要素の役割
を理解するための情報である。属性の定義は、属性名と
ドメイン（値域）とからなる。図７に示すようなグラフ
ィカルユーザインタフェースにおいて、意味記述のうち
一つだけが選択的にスキーマの文書構成要素に指定され
る。すなわち、ユーザインタフェースにおける「意味記
述」の部分が意味記述指定手段１２２に相当する。この
グラフィカルユーザインタフェースに示されている「意
味記述」のボタンの並びが、文書データべースシステム
が備えている意味記述を示している。意味記述を特に指
定しないときには、ボタン「なし」を選択する。グラフ
ィカルユーザインタフェースにより指定された意味記述
は、スキーマ定義の一部として、意味記述保持手段１１
から取り出された後、スキーマ記憶手段１３に格納され
る。スキーマ記憶手段１３に格納された意味記述は、検
索式変換手段１６によってアクセスされ、検索式の自動
変換に用いられる。
コメントは、ユーザが読んで、その文書構成要素の役割
を理解するための情報である。属性の定義は、属性名と
ドメイン（値域）とからなる。図７に示すようなグラフ
ィカルユーザインタフェースにおいて、意味記述のうち
一つだけが選択的にスキーマの文書構成要素に指定され
る。すなわち、ユーザインタフェースにおける「意味記
述」の部分が意味記述指定手段１２２に相当する。この
グラフィカルユーザインタフェースに示されている「意
味記述」のボタンの並びが、文書データべースシステム
が備えている意味記述を示している。意味記述を特に指
定しないときには、ボタン「なし」を選択する。グラフ
ィカルユーザインタフェースにより指定された意味記述
は、スキーマ定義の一部として、意味記述保持手段１１
から取り出された後、スキーマ記憶手段１３に格納され
る。スキーマ記憶手段１３に格納された意味記述は、検
索式変換手段１６によってアクセスされ、検索式の自動
変換に用いられる。
【００３０】次に、意味記述を用いた検索式の自動変換
の例を示す。この変換は、検索式変換手段１６によって
行なわれる。図８は本発明の実施例で、問合せエディタ
を説明するための図である。 図９は本発明の実施例
で、ノードに関する条件の指定を行なう問合せエディタ
を説明するための図である。「タイプＡ」の文書群か
ら、“データベース”という文字列を含む段落を検索す
る検索式は、以下のようになる。下記のような記述がさ
れた後、図示されていない検索開始ボタンをクリックす
ることで検索が開始される。 ＳＥＬＥＣＴ 段落 ＦＲＯＭ タイプＡ ＷＨＥＲＥ 段落 ｃｏｎｔａｉｎｓ “データベ
ース”
の例を示す。この変換は、検索式変換手段１６によって
行なわれる。図８は本発明の実施例で、問合せエディタ
を説明するための図である。 図９は本発明の実施例
で、ノードに関する条件の指定を行なう問合せエディタ
を説明するための図である。「タイプＡ」の文書群か
ら、“データベース”という文字列を含む段落を検索す
る検索式は、以下のようになる。下記のような記述がさ
れた後、図示されていない検索開始ボタンをクリックす
ることで検索が開始される。 ＳＥＬＥＣＴ 段落 ＦＲＯＭ タイプＡ ＷＨＥＲＥ 段落 ｃｏｎｔａｉｎｓ “データベ
ース”
【００３１】上記検索式は、ＳＱＬ（データべース言語
ＩＳＱ９０７５）に似た構文によって指定したが、図
８に示すような問合せエディタを用いてグラフィカルに
指定することもできる。図８は「タイプＡ」の構成要素
「段落」に関する条件であることを示している。図８に
示す問合せエディタは、検索、取消、変換を実行する実
行フィールド８１と、スキーマ名表示フィールド８２
と、検索対象記述フィールド８３と、文書構成要素記述
フィールド８４とから構成されている。文書データべー
スシステム１において、検索対象のスキーマ名が「タイ
プＡ」の文書群であるとき、スキーマ名表示フィールド
８２は、「タイプＡ」と表示される。また、文書構成要
素記述フィールド８４には、文書構成要素、たとえば、
「段落」を記述する。検索対象と文書構成要素を記述し
た後、たとえば、図示されていないメニューを表示させ
るか、あるいは文書構成要素をクリックすることで、後
述の図９に示す問合せエディタが表示される。
ＩＳＱ９０７５）に似た構文によって指定したが、図
８に示すような問合せエディタを用いてグラフィカルに
指定することもできる。図８は「タイプＡ」の構成要素
「段落」に関する条件であることを示している。図８に
示す問合せエディタは、検索、取消、変換を実行する実
行フィールド８１と、スキーマ名表示フィールド８２
と、検索対象記述フィールド８３と、文書構成要素記述
フィールド８４とから構成されている。文書データべー
スシステム１において、検索対象のスキーマ名が「タイ
プＡ」の文書群であるとき、スキーマ名表示フィールド
８２は、「タイプＡ」と表示される。また、文書構成要
素記述フィールド８４には、文書構成要素、たとえば、
「段落」を記述する。検索対象と文書構成要素を記述し
た後、たとえば、図示されていないメニューを表示させ
るか、あるいは文書構成要素をクリックすることで、後
述の図９に示す問合せエディタが表示される。
【００３２】図９に示すノードに関する条件を指定する
問合せエディタは、ノードに関する条件の指定を完了さ
せたり、あるいは取消を実行する実行フィールド９１
と、検索内容を記述する内容記述フィールド９２と、文
書の属性を記述する属性名記述フィールド９３と、属性
名が表示される属性表示フィールド９４と、属性表示フ
ィールド９４に表示される属性のドメインを示すドメイ
ン表示フィールド９５と、ドメイン表示フィールド９５
のデータ型、たとえば、文字列型を見て、検索条件、た
とえば、文書の作成者である「中津山 恒」を記述する
検索条件記述フィールド９６とから構成される。
問合せエディタは、ノードに関する条件の指定を完了さ
せたり、あるいは取消を実行する実行フィールド９１
と、検索内容を記述する内容記述フィールド９２と、文
書の属性を記述する属性名記述フィールド９３と、属性
名が表示される属性表示フィールド９４と、属性表示フ
ィールド９４に表示される属性のドメインを示すドメイ
ン表示フィールド９５と、ドメイン表示フィールド９５
のデータ型、たとえば、文字列型を見て、検索条件、た
とえば、文書の作成者である「中津山 恒」を記述する
検索条件記述フィールド９６とから構成される。
【００３３】図９では文書の作成者が「中津山 恒」で
あり、その文書の「段落」内容に「データベース」とい
う文字列を含む、という条件であることを示している。
図９に示す記述が完了した場合、ユーザは、実行フィー
ルド９１の「完了」をクリックすると、図８に示す問合
せエディタが再び表示され、この実行フィールド８１の
「検索」をクリックする。これによって、上記条件の検
索が開始される。次に、図８に示す検索式において、検
索対象のスキーマ名が「タイプＡ」の文書群であると
き、「タイプＣ」の文書群を検索するものとする。この
とき、図８に示す問合せエディタを用いるのであれば、
検索対象記述フィールド８３に「タイプＣ」を記述した
上で、実行フィールド８１の「検索」ボタンをクリック
すれば、文書データベース管理装置２における検索変換
手段１６は、検索式を「タイプＣ」の文書群に合うよう
に変換した後、検索が実行される。この時、図８に示す
問合せエディタの表示は変わらない。以下、検索式のタ
イプが変換される例を説明する。
あり、その文書の「段落」内容に「データベース」とい
う文字列を含む、という条件であることを示している。
図９に示す記述が完了した場合、ユーザは、実行フィー
ルド９１の「完了」をクリックすると、図８に示す問合
せエディタが再び表示され、この実行フィールド８１の
「検索」をクリックする。これによって、上記条件の検
索が開始される。次に、図８に示す検索式において、検
索対象のスキーマ名が「タイプＡ」の文書群であると
き、「タイプＣ」の文書群を検索するものとする。この
とき、図８に示す問合せエディタを用いるのであれば、
検索対象記述フィールド８３に「タイプＣ」を記述した
上で、実行フィールド８１の「検索」ボタンをクリック
すれば、文書データベース管理装置２における検索変換
手段１６は、検索式を「タイプＣ」の文書群に合うよう
に変換した後、検索が実行される。この時、図８に示す
問合せエディタの表示は変わらない。以下、検索式のタ
イプが変換される例を説明する。
【００３４】本実施例の検索式変換手段１６は、まず、
スキーマ記憶手段１３を走査して、「タイプＡ」の構成
要素「段落」の意味記述を調べる。ここでは、「段落」
の意味記述は、文字どおり段落である。次に、検索式変
換手段１６は、スキーマ記憶手段１３を走査して、「タ
イプＣ」の定義を調べる。「タイプＣ」の構成要素のう
ち、意味記述が段落であるものを捜す。ここでは、
「Ｐ」が該当する。したがって、前述の検索式で「タイ
プＣ」の文書群を検索対象とすれば、以下のような検索
式であることが分かる。 ＳＥＬＥＣＴ Ｐ ＦＲＯＭ タイプＣ ＷＨＥＲＥ Ｐ ｃｏｎｔａｉｎｓ “データベー
ス” 図８に示す問合せエディタで表示されている式は、「変
換」ボタンをクリックしたとき、「タイプＣ」を検索対
象とする検索式に変換された後、スキーマ名表示フィー
ルド８２が「タイプＣ」に変わり、検索対象記述フィー
ルド８３が空になる。以下、「検索」ボタンをクリック
すれば、前記「タイプＡ」の時と同様にして、検索が行
なわれる。
スキーマ記憶手段１３を走査して、「タイプＡ」の構成
要素「段落」の意味記述を調べる。ここでは、「段落」
の意味記述は、文字どおり段落である。次に、検索式変
換手段１６は、スキーマ記憶手段１３を走査して、「タ
イプＣ」の定義を調べる。「タイプＣ」の構成要素のう
ち、意味記述が段落であるものを捜す。ここでは、
「Ｐ」が該当する。したがって、前述の検索式で「タイ
プＣ」の文書群を検索対象とすれば、以下のような検索
式であることが分かる。 ＳＥＬＥＣＴ Ｐ ＦＲＯＭ タイプＣ ＷＨＥＲＥ Ｐ ｃｏｎｔａｉｎｓ “データベー
ス” 図８に示す問合せエディタで表示されている式は、「変
換」ボタンをクリックしたとき、「タイプＣ」を検索対
象とする検索式に変換された後、スキーマ名表示フィー
ルド８２が「タイプＣ」に変わり、検索対象記述フィー
ルド８３が空になる。以下、「検索」ボタンをクリック
すれば、前記「タイプＡ」の時と同様にして、検索が行
なわれる。
【００３５】図１０は本発明の実施例で、検索式の自動
変換を説明するためのフローチャートである。まず、検
索に先立ち、ユーザは、問合せエディタを起動して、ス
キーマ表示手段１２１を表示させる。次に、検索式入力
手段１５（たとえば、グラフィカルユーザインタフェー
ス）には、上記のような検索式と、その検索式の対象が
属するスキーマ名（Ｉとする）と、変換後の検索対象と
なるスキーマ名（Ｏとする）とが入力される（ステップ
１０１）。次に、検索式変換手段１６は、検索式におけ
るトークンを一つ切り出す（ステップ１０２）。検索式
変換手段１６は、上記切り出されたトークンがスキーマ
名Ｉに等しいか否かを調べる（ステップ１０３）。
変換を説明するためのフローチャートである。まず、検
索に先立ち、ユーザは、問合せエディタを起動して、ス
キーマ表示手段１２１を表示させる。次に、検索式入力
手段１５（たとえば、グラフィカルユーザインタフェー
ス）には、上記のような検索式と、その検索式の対象が
属するスキーマ名（Ｉとする）と、変換後の検索対象と
なるスキーマ名（Ｏとする）とが入力される（ステップ
１０１）。次に、検索式変換手段１６は、検索式におけ
るトークンを一つ切り出す（ステップ１０２）。検索式
変換手段１６は、上記切り出されたトークンがスキーマ
名Ｉに等しいか否かを調べる（ステップ１０３）。
【００３６】検索式変換手段１６は、上記切り出された
トークンがスキーマ名Ｉに等しいと判断した場合、スキ
ーマ名Ｏとデリミタ（たとえば、スペースあるいはタブ
等）を文書検索手段１７に出力する（ステップ１０
８）。検索式変換手段１６は、スキーマ検索手段１４に
よって、スキーマ記憶手段１３のスキーマＩの定義を調
べ、トークンがスキーマＩの構成要素名（タグ名）であ
るか否かを調べる（ステップ１０４）。検索式変換手段
１６は、トークンがスキーマＩのタグ名でないと判断し
た場合、そのトークン（たとえば、「ＳＥＬＥＣＴ」）
と、デリミタを文書検索手段１７に出力する（ステップ
１０９）。検索式変換手段１６は、トークンがスキーマ
Ｉのタグ名であると判断した場合、意味記述保持手段１
１のスキーマＩの意味記述を調べ、該タグ名に意味記述
が指定されているか否かを調べる（ステップ１０５）。
トークンがスキーマ名Ｉに等しいと判断した場合、スキ
ーマ名Ｏとデリミタ（たとえば、スペースあるいはタブ
等）を文書検索手段１７に出力する（ステップ１０
８）。検索式変換手段１６は、スキーマ検索手段１４に
よって、スキーマ記憶手段１３のスキーマＩの定義を調
べ、トークンがスキーマＩの構成要素名（タグ名）であ
るか否かを調べる（ステップ１０４）。検索式変換手段
１６は、トークンがスキーマＩのタグ名でないと判断し
た場合、そのトークン（たとえば、「ＳＥＬＥＣＴ」）
と、デリミタを文書検索手段１７に出力する（ステップ
１０９）。検索式変換手段１６は、トークンがスキーマ
Ｉのタグ名であると判断した場合、意味記述保持手段１
１のスキーマＩの意味記述を調べ、該タグ名に意味記述
が指定されているか否かを調べる（ステップ１０５）。
【００３７】検索式変換手段１６は、スキーマＩのタグ
名に意味記述が指定されていないと判断した場合、ステ
ップ１０４と同様に、トークンとデリミタを文書検索手
段１７に出力する（ステップ１０９）。検索式変換手段
１６は、スキーマＩのタグ名に意味記述が指定されてい
ると判断した場合、意味記述保持手段１１のスキーマＯ
の意味記述を調べ、意味記述に対応するスキーマＯのタ
グ名とデリミタを文書検索手段１７に出力する（ステッ
プ１０６）。検索式変換手段１６は、ファイルに検索式
があるか否かを調べ、まだ処理すべきトークンがあると
判断した場合、ステップ１０２に戻り、次のトークンを
切り出す（ステップ１０７）。検索式変換手段１６は、
処理すべきトークンがないと判断した場合、処理を終了
させる。
名に意味記述が指定されていないと判断した場合、ステ
ップ１０４と同様に、トークンとデリミタを文書検索手
段１７に出力する（ステップ１０９）。検索式変換手段
１６は、スキーマＩのタグ名に意味記述が指定されてい
ると判断した場合、意味記述保持手段１１のスキーマＯ
の意味記述を調べ、意味記述に対応するスキーマＯのタ
グ名とデリミタを文書検索手段１７に出力する（ステッ
プ１０６）。検索式変換手段１６は、ファイルに検索式
があるか否かを調べ、まだ処理すべきトークンがあると
判断した場合、ステップ１０２に戻り、次のトークンを
切り出す（ステップ１０７）。検索式変換手段１６は、
処理すべきトークンがないと判断した場合、処理を終了
させる。
【００３８】上記のように、検索式変換手段１６によっ
て、変換あるいは生成された検索式は、文書検索手段１
７によって評価され、検索結果として文書の集合を得
る。データベース３の表現や検索式の評価は、既存のオ
ブジェクト指向データベース管理システムと同じ方法で
行なうことができる。上述の検索式の例では、ＳＱＬに
似た構文で記述したが、自然言語に近い構文で記述する
こともできる。たとえば、グラフィカルユーザインタフ
ェース上に、ユーザが「タイプＡの文書の段落のうち、
データベースという文字列を含むものを検索せよ」など
と記述して検索式とすることもできる。しかし、検索条
件の記述の仕方は、まったくの自由ではなく、機械的に
処理可能な範囲に限る。この例では、“段落”が文書構
成要素の意味記述の指定になっているので、スキーマ記
憶手段１３を走査して「タイプＡ」の定義を検索し、意
味記述が段落であるような文書構成要素を見付けて、前
述のＳＱＬに似た構文で記述された検索式を生成する。
本実施例において、意味記述は、文書データべースシス
テムに組み込みで、固定的なものとしたが、アプリケー
ションとして、追加することもできる。たとえば、図３
のようなツールで図４に示す線形リストに意味記述を追
加できるようにすればよい。このとき、組み込みの意味
記述を前記４種類としたとき、データベース管理者が
「見出し」という意味記述を追加できる。
て、変換あるいは生成された検索式は、文書検索手段１
７によって評価され、検索結果として文書の集合を得
る。データベース３の表現や検索式の評価は、既存のオ
ブジェクト指向データベース管理システムと同じ方法で
行なうことができる。上述の検索式の例では、ＳＱＬに
似た構文で記述したが、自然言語に近い構文で記述する
こともできる。たとえば、グラフィカルユーザインタフ
ェース上に、ユーザが「タイプＡの文書の段落のうち、
データベースという文字列を含むものを検索せよ」など
と記述して検索式とすることもできる。しかし、検索条
件の記述の仕方は、まったくの自由ではなく、機械的に
処理可能な範囲に限る。この例では、“段落”が文書構
成要素の意味記述の指定になっているので、スキーマ記
憶手段１３を走査して「タイプＡ」の定義を検索し、意
味記述が段落であるような文書構成要素を見付けて、前
述のＳＱＬに似た構文で記述された検索式を生成する。
本実施例において、意味記述は、文書データべースシス
テムに組み込みで、固定的なものとしたが、アプリケー
ションとして、追加することもできる。たとえば、図３
のようなツールで図４に示す線形リストに意味記述を追
加できるようにすればよい。このとき、組み込みの意味
記述を前記４種類としたとき、データベース管理者が
「見出し」という意味記述を追加できる。
【００３９】
【発明の効果】本発明によれば、スキーマ記憶手段にス
キーマとその構成要素に対する意味記述とを対応付けて
記憶させるため、異なるスキーマに対する検索が容易で
ある。本発明によれば、検索式変換手段がスキーマ記憶
手段に記憶されているスキーマとその構成要素の意味記
述との対応付けを基にして、検索式を異なるスキーマに
適用できるように自動的に変換することができるため、
異なるスキーマに対する検索を容易にする。本発明によ
れば、文書データべースシステムは、たとえば、ネット
ワークに接続されているデータべースにアクセスして、
検索条件にあった検索が可能である。本発明によれば、
構成要素を指示する構成要素指示手段やスキーマの構成
要素に対して与えられる意味記述の一覧を表示する意味
記述表示手段とを設けることによって、グラフィカルユ
ーザインタフェース上で、異なるスキーマに対する検索
式の生成が容易になる。
キーマとその構成要素に対する意味記述とを対応付けて
記憶させるため、異なるスキーマに対する検索が容易で
ある。本発明によれば、検索式変換手段がスキーマ記憶
手段に記憶されているスキーマとその構成要素の意味記
述との対応付けを基にして、検索式を異なるスキーマに
適用できるように自動的に変換することができるため、
異なるスキーマに対する検索を容易にする。本発明によ
れば、文書データべースシステムは、たとえば、ネット
ワークに接続されているデータべースにアクセスして、
検索条件にあった検索が可能である。本発明によれば、
構成要素を指示する構成要素指示手段やスキーマの構成
要素に対して与えられる意味記述の一覧を表示する意味
記述表示手段とを設けることによって、グラフィカルユ
ーザインタフェース上で、異なるスキーマに対する検索
式の生成が容易になる。
【図１】 本発明の実施例で、文書データべースシステ
ムの概略を説明するためのブロック構成図である。
ムの概略を説明するためのブロック構成図である。
【図２】 図１に示す構成の文書データべースシステム
における文書検索を説明するためのフローチャートであ
る。
における文書検索を説明するためのフローチャートであ
る。
【図３】 本発明の実施例で、文書データべースシステ
ムが持つ意味記述の一覧を説明するための図である。
ムが持つ意味記述の一覧を説明するための図である。
【図４】 本発明の実施例で、意味記述保持手段のデー
タ構造の一例を示す図である。
タ構造の一例を示す図である。
【図５】 （イ）ないし（ハ）は本発明の実施例で、ス
キーマに指定された意味記述を説明するための図であ
る。
キーマに指定された意味記述を説明するための図であ
る。
【図６】 本発明の実施例で、スキーマの表示例を説明
するための図である。
するための図である。
【図７】 本発明の実施例で、スキーマの構成要素を定
義するためのツールを説明するための図である。
義するためのツールを説明するための図である。
【図８】 本発明の実施例で、問合せエディタを説明す
るための図である。
るための図である。
【図９】 本発明の実施例で、ノードに関する条件の指
定を行なう問合せエディタを説明するための図である。
定を行なう問合せエディタを説明するための図である。
【図１０】 本発明の実施例で、検索式の自動変換を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図１１】 従来例における文書データべースシステム
の概略を説明するためのブロック構成図である。
の概略を説明するためのブロック構成図である。
【図１２】 従来例における文書データべースシステム
によって文書データを検索する際のフローチャートであ
る。
によって文書データを検索する際のフローチャートであ
る。
１・・・文書データべースシステム ２・・・文書データべース管理装置 ３・・・データべース １１・・・意味記述保持手段 １２・・・スキーマ定義手段 １３・・・スキーマ記憶手段 １４・・・スキーマ検索手段 １５・・・検索式入力手段 １６・・・検索式変換手段 １７・・・文書検索手段 １８・・・表示制御手段 １９・・・表示手段 ２０・・・管理制御手段 １２１・・・スキーマ表示手段 １２２・・・意味記述指定手段 １２３・・・意味記述追加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 剛 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 横浜ビジネスパークイーストタワー 富 士ゼロックス株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 文書を管理対象とする文書データべース
管理装置において、 スキーマの構成要素の意味を表す意味記述を保持する意
味記述保持手段と、 前記スキーマの構成要素に対して、前記意味記述保持手
段の保持する意味記述の中の一つを指定する意味記述指
定手段と、 前記スキーマとその構成要素に対して前記意味記述指定
手段で指定された意味記述とを対応付けて記憶するスキ
ーマ記憶手段と、 前記スキーマ記憶手段に記憶された意味記述を用いてデ
ータべースの検索を行なうデータべース検索手段と、 を有することを特徴とする文書データべース管理装置。 - 【請求項２】 前記データべース検索手段は、あるスキ
ーマに対して作成された検索式を入力とし、別のスキー
マに対して同等な検索を行なう検索式に変換する検索変
換手段を有することを特徴とする請求項１記載の文書デ
ータべース管理装置。 - 【請求項３】 文書を保持するデータべースと；スキー
マの構成要素の意味を表す意味記述を保持する意味記述
保持手段と、 前記スキーマの構成要素に対して、前記意味記述保持手
段の保持する意味記述の中の一つを指定する意味記述指
定手段と、 前記スキーマとその構成要素に対して前記意味記述指定
手段で指定された意味記述とを対応付けて記憶するスキ
ーマ記憶手段と、 前記スキーマ記憶手段に記憶された意味記述を用いてデ
ータべースの検索を行なうデータべース検索手段と、 を有する文書データべース管理装置と；を具備すること
を特徴とする文書データべースシステム。 - 【請求項４】 スキーマおよびその構成要素を指示する
構成要素指示手段と、 前記スキーマの構成要素に対して与えられる意味記述の
一覧を表示する意味記述表示手段と、 該意味記述表示手段に表示された意味記述の一覧より一
つを選択指示する意味記述指示手段と、 前記意味記述指示手段の指示により、前記構成要素指示
手段の指示するスキーマとその構成要素に対し、前記意
味記述指示手段の指示する意味記述とを対応つけて記憶
するスキーマ記憶手段と、 を有することを特徴とするデータべース管理装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132504A JPH07319917A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 文書データべース管理装置および文書データべースシステム |
| US08/443,751 US5752021A (en) | 1994-05-24 | 1995-05-18 | Document database management apparatus capable of conversion between retrieval formulae for different schemata |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132504A JPH07319917A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 文書データべース管理装置および文書データべースシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07319917A true JPH07319917A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15082912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6132504A Pending JPH07319917A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 文書データべース管理装置および文書データべースシステム |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5752021A (ja) |
| JP (1) | JPH07319917A (ja) |
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| US6631382B1 (en) | 1996-01-02 | 2003-10-07 | Timeline, Inc. | Data retrieval method and apparatus with multiple source capability |
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