JP2984947B2 - ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

ポリオレフィンの製造方法

Info

Publication number
JP2984947B2
JP2984947B2 JP3094983A JP9498391A JP2984947B2 JP 2984947 B2 JP2984947 B2 JP 2984947B2 JP 3094983 A JP3094983 A JP 3094983A JP 9498391 A JP9498391 A JP 9498391A JP 2984947 B2 JP2984947 B2 JP 2984947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium
component
solid catalyst
mol
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3094983A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05117316A (ja
Inventor
章 佐野
武市 白石
邦広 鈴木
光雄 岡本
克巳 臼井
浩之 清水
一雄 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nisseki Mitsubishi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisseki Mitsubishi KK filed Critical Nisseki Mitsubishi KK
Priority to JP3094983A priority Critical patent/JP2984947B2/ja
Priority to EP92302884A priority patent/EP0507574B1/en
Priority to DE69216132T priority patent/DE69216132T2/de
Publication of JPH05117316A publication Critical patent/JPH05117316A/ja
Priority to US08/380,149 priority patent/US5541271A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2984947B2 publication Critical patent/JP2984947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/901Monomer polymerized in vapor state in presence of transition metal containing catalyst

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は新規なポリオレフィン
の製造方法に関する。さらに詳細には、本願発明は固体
当たりの重合体収量および遷移金属当たりの重合体収量
を著しく増加させ、その結果重合体中の触媒残渣を除去
する工程を不要ならしめ、また同時に生成重合体のかさ
密度を高め、かつ生成ポリマーの微粉状部分を減少させ
ることができるばかりか、平均粒径が大きい良好な粒子
性状を有するポリオレフィンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来こ
の種の技術分野においては、ハロゲン化マグネシウム、
酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの無機マグ
ネシウム固体を担体としてこれにチタンまたはバナジウ
ムなどの遷移金属の化合物を担持させた触媒が数多く知
られている。しかしながら、これらの公知技術において
は、得られるポリオレフィンのかさ比重は一般に小さ
く、また平均粒径も比較的小さく、粒径分布も概して広
いため微粒子状粉末部分が多く、生産性およびポリマー
ハンドリングの面から改良が強く望まれていた。さら
に、これらのポリマーを成形加工するさいにも粉塵の発
生、成形時の能率の低下等の問題を生ずるため、前述し
たかさ密度の増大、微粒子状粉末部分の減少が強く望ま
れていた。さらに、近年要求の高まっているペレット
工程を省略し、粉体ポリマーをそのまま加工機にかける
ためにはまだまだ改良が必要とされている。本発明者ら
は先に上記の欠点を改良した新規触媒成分を見出し、既
に種々の特許出願を行った(特公平1−11651、特
公平1−12289、特開昭60−149605、特開
昭62−32105、特開昭62−207306等)。
この触媒成分を用いた場合、かさ密度が高く、平均粒径
の大きいポリマーを得ることができるが、ペレット化工
程を省略し、粉体ポリマーをそのまま加工機にかけるた
めにはさらに改良が必要とされた。
【0003】本発明はこれらの欠点を改良し、さらにか
さ密度が高く、かつ粒径分布が狭く、ポリマーの微粒子
状部分が著しく少なく、流動性の良好な重合体を極めて
高活性に得ることを目的として鋭意研究の結果、本発明
に到達したものである。すなわち、本発明は、固体触媒
成分と有機金属化合物を触媒としてオレフィンを重合ま
たは共重合する方法において、該固体触媒成分が 〔I〕(1)ケイ素酸化物および/またはアルミニウム
酸化物 (2)<a>一般式R1 m MgX2-m (1) (ここでR1 は炭素数1〜20の炭化水素残基、Xはハ
ロゲン原子を示し、mは0<m≦2である)で表される
有機マグネシウム化合物と <b>一般式Me(OR2 n z-n (2) (ここでMeはNa,Mg,Ca,Zn,Cd,B,A
l,Siお よびSnからなる群より選ばれる元素、ただ
し(1)式で表される化合物と(2)式で表される化合
物が同一の場合はMgを除く 元素、zは元素Meの原子
価、nは0<n≦z、Xはハロゲン原子、R2 は炭素数
1〜20の炭化水素基を示す)で表される化合物の接触
反応物および (3)一般式Ti(OR3 p 4-p (3) (ここでR3 炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子を示し、pは0≦p≦4である)で表されるチタ
ン化合物を 一般式R4 OH (4) (ここでR4 は炭素数1〜20の炭化水素基、または酸
素、窒素、硫黄、塩素等の元素を含む有機残基を示す)
で表される化合物の存在下、相互に反応させて得られる
反応成生物に、 〔II〕一般式AlR5 q 3-q (5) (ここでR5 炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子を示し、qは0<q≦3である)で表される化合
物を反応させて得られる物質からなることを特徴とする
ポリオレフィンの製造方法に関する。
【0004】 本発明の方法を用いることにより、平均粒
径が比較的大きく、粒度分布が狭く、微粒子状部分が少
ないポリオレフィンが極めて高活性に得られ、また生成
ポリオレフィンのかさ比重は高く、自由流動性も良好
等、重合操作上非常に有利となり、さらにペレットとし
て用いる場合はもちろんのこと粉体状のままでも成形加
工に供することができ、成形加工時のトラブルも少な
く、極めて有利にポリオレフィンを製造することができ
る。本発明の触媒を用いて得られるポリマーは分子量分
布がきわめて狭く、また、ヘキサン抽出量が少なく、低
重合物の副生が非常な少ないことも特徴である。したが
って本発明の方法で得られた分子量分布の狭いポリオレ
フィンをフィルム用に供した場合には、強度が高く、透
明性にすぐれ、かつ抗ブロッキング性およびヒーシトシ
ール性がすぐれているなど多くの長所を有する。
【0005】 以下、本発明を具体的に説明する。本発明
のポリオレフィンの製造方法において用いる触媒は、
〔I〕(1)ケイ素酸化物および/またはアルミニウム
酸化物、(2)<a>一般式R1 m MgX2-m で表され
る有機マグネシウム化合物と<b>一般式Me(O
2 n z-nで表される化合物の接触反応物、および
(3)一般式Ti(OR3 p 4-p で表されるチタン
化合物を、一般式R4 OHで表される化合物の存在下、
相互に反応させて得られる反応して得られる物質(第
〔I〕成分)、および〔II〕一般式AlR5 q 3-q
表される化合物(第〔II〕成分)を反応させて得られる
物質からなる固体触媒成分と有機金属化合物からなる。
【0006】 <1>固体触媒成分 1.第〔I〕成分 本発明において用いるケイ素酸化物とはシリカもしく
は、ケイ素と周期律表I〜VIII族の少なくとも一種の他
の金属との複酸化物である。本発明において用いるアル
ミニウム酸化物とはアルミナもしくは、アルミニウムと
周期律表I〜VIII族の少なくとも一種の他の金属との複
酸化物である。ケイ素またはアルミニウムと周期律表I
〜VIII族の少なくとも1種の他の金属との複酸化物の代
表的なものとしてはAl2 3 ・MgO,Al2 3
CaO,Al2 3 ・SiO2 ,Al2 3 ・MgO・
CaO,Al2 3 ・MgO・SiO2 ,Al2 3
CuO,Al2 3 ・Fe2 3 ,Al2 3 ・Ni
O,SiO2 ・MgOなどの天然または合成の各種複酸
化物を例示することができる。ここで上記の式は分子式
ではなく、組成のみを表わすものであって、本発明にお
いて用いられる複酸化物の構造および成分比率は特に限
定されるものではない。なお、当然のことながら、本発
明において用いるケイ素酸化物および/またはアルミニ
ウム酸化物は少量の水分を吸着していても差しつかえな
く、また少量の不純物を含有していても支障なく使用で
きる。また、これらのケイ素酸化物および/またはアル
ミニウム酸化物の性状は、本発明の目的を損わない限り
特に限定されないが、好ましくは粒径が1〜200μ
m、細孔容積が0.3ml/g以上、表面積が50m2/g
以上のシリカが望ましい。また使用するにあたって予め
200〜800℃で常法により焼成処理を施すことが望
ましい。
【0007】 (2) 本発明に使用される一般式R1 m
MgX2-m で表される有機マグネシウム化合物として
は、Rが炭素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水
素残基、mが0<m≦2のものであり、炭化水素残基と
してはアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基などが例示される。これらの
有機マグネシウム化合物としては、具体的には、まず、
通常グリニヤ化合物として知られている化合物が挙げら
れ、これらの例としては、メチルマグネシウムクロリ
ド、メチルマグネシウムブロミド、メチルマグネシウム
アイオダイド、エチルマグネシウムクロリド、エチルマ
グネシウムブロミド、エチルマグネシウムアイオダイ
ド、プロピルマグネシウムクロリド、プロピルマグネシ
ウムブロミド、プロピルマグネシウムアイオダイド、ブ
チルマグネシウムクロリド、sec−ブチルマグネシウ
ムクロリド、tert−ブチルマグネシウムクロリド、
ブチルマグネシウムブロミド、n−ブチルマグネシウム
アイオダイド、イソブチルマグネシウムクロリド、イソ
ブチルマグネシウムブロミド、イソブチルマグネシウム
アイオダイド、ヘキシルマグネシウムクロリド、ヘキシ
ルマグネシウムブロミド、ヘキシルマグネシウムアイオ
ダイド、オクチルマグネシウムクロリド、オクチルマグ
ネシウムブロミド、オクチルマグネシウムアイオダイ
ド、デシルマグネシウムクロリド、デシルマグネシウム
ブロミド、デシルマグネシウムアイオダイド、フェニル
マグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムブロミ
ド、フェニルマグネシウムアイオダイド、アリルマグネ
シウムクロリド、ベンジルマグネシウムクロリド等が挙
げられる。またジアルキルマグネシウム、ジアルコキシ
マグネシウム、アルキルアルコキシマグネシウム、ハロ
ゲン化アルコキシマグネシウムも用いることができ、こ
れらの例としては、ジメチルマグネシウム、ジエチルマ
グネシウム、ジプロピルマグネシウム、ジイソプロピル
メチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ジsec
−ブチルマグネシウム、ジtert−ブチルマグネシウ
ム、ブチルエチルマグネシウム、ブチルsec−ブチル
マグネシウム、ブチルtert−ブチルマグネシウム、
ジヘキシルマグネシウム、ヘキシルエチルマグネシウ
ム、マグネシウムジメトキシド、マグネシウムジエトキ
シド、マグネシウムジプロポキシド、マグネシウムジイ
ソプロポキシド、マグネシウムジブトキシド、マグネシ
ウムジ−sec−ブドキシド、マグネシウムジ−ter
t−ブトキシド、マグネシウムジフェノキシド、メトキ
シエトキシマグネシウム、メトキシプロポキシマグネシ
ウム、メトキシイソプロポキシマグネシウム、メトキシ
ブトキシマグネシウム、エトキシプロポキシマグネシウ
ム、エトキシイソプロポキシマグネシウム、エトキシブ
トキシマグネシウム、メトキシマグネシウムクロリド、
エトキシマグネシウムクロリド、プロポキシマグネシウ
ムクロリドブトキシマグネシウムクロリド、メチルメト
キシマグネシウム、メチルエトキシマグネシウム、エチ
ルエトキシマグネシウム、エチルプロポキシマグネシウ
ムなどが例示できる。これらの有機マグネシウム化合物
においても特にメチルマグネシウムクロリド、メチルマ
グネシウムブロミド、エチルマグネシウムクロリド、エ
チルマグネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロ
リド、プロピルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシ
ウムクロリド、ブチルマグネシウムブロミドなどが好ま
しい。また、これらのエーテル複合体を用いることもで
きる。
【0008】本発明に使用される一般式Me(OR2
n z-n (ここでMeはNa,Mg,Ca,Zn,C
d,B,Al,SiおよびSnからなる群より選ばれる
元素、ただし(1)式で表される化合物と(2)式で表
される化合物が同一の場合はMgを除く元素、zは元素
Meの原子価、nは0<n≦z、Xはハロゲン原子、R
2 は炭素数1〜20、好ましくは1〜8のアルキル基、
アリール基、アラルキル基等の炭化水素基を示し、それ
ぞれ同一でもことなってもよい)で表される化合物とし
ては前記有機マグネシウム化合物と重複するものの他に
例えばNaOR2、Ca(OR2 2 、Zn(OR2
2 、Cd(OR2 2 、B(OR2 3 、Al(O
2 3 、Al(OR2 2 X、Al(OR2 )X2
Si(OR2 4 、Si(OR2 3 X、Si(O
2 2 2 、Si(OR2 )X3 、Sn(OR)4
どで示される各種の化合物をあげることができる。これ
らの好ましい具体例としては、B(OC2 5 3 、B
(OC3 7 3 、Al(OCH3 3 、Al(OC2
5 3 、Al(On −C3 7 3 、Al(Oi −C
3 73 、Al(On −C4 9 3 、Al(Osec
−C4 9 3 、Al(Ot −C4 9 2 、Al(O
CH3 2 Al、Al(OC2 5 2 Cl、Al(O
2 5 )Cl2 、Al(Oi −C3 7 2 Cl、A
l(Oi −C3 7 )Cl2 、Al(OC6 5 3
Al(OC6 5 2 Cl、Al(OC2 5 )C
2 、Al(OC6 4 CH3 3 、Al(OC6 4
CH3 2 Cl、Al(OC6 4 CH3 )Cl2 、A
l(OCH2 6 5 3 、Si(OC2 54 、S
i(OC2 5 3 Cl、Si(OC2 5 2
2 、Si(OC25 )Cl3 、Si(OC6 5
4 、Si(OC6 5 3 Cl、Si(OC6 5 2
Cl2 、Si(OC6 5 )Cl3 、Si(OCH2
6 5 4 、などの化合物をあげることができる。一般
式Rm MgX2-m で表わされる有機マグネシウム化合物
と一般式 Me(OR)n z-n で表わされる化合物との反応割合は、Me/Mg(モル
比)が0.01〜10、好ましくは0.1〜5の範囲が
望ましい。
【0009】 一般式R1 m MgX2-m で表される有機マ
グネシウム化合物と一般式Me(OR2 n z-n で表
される化合物との反応方法は特に限定されるものではな
く、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ノナン、デカン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の不活性炭化水素、アルコール類(後述)、フェ
ノール類(後述)、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、ジブチルエーテル、イソアミルエーテル、アニソー
ル、フェネテート、ジフェニルエーテル、フェニルアリ
ルエーテル、ベンゾフラン、テトラハイドロフランなど
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、メチルフェニルケトン、エチルフェ
ニルケトン、ジフェニルケトンなどのケトン類、ギ酸メ
チル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸オ
クチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、吉草酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、安息香酸メチル、安息香酸エ
チル、安息香酸プロピル、安息香酸オクチル、安息香酸
フェニル、安息香酸ベンジル、o−メトキシ安息香酸エ
チル、p−メトキシ安息香酸エチル、p−エトキシ安息
香酸ブチル、p−トルイル酸メチル、p−トルイル酸エ
チル、p−エチル安息香酸エチル、サリチル酸メチル、
サリチル酸フェニル、ノフトエ酸メチル、ノフトエ酸エ
チル、アニス酸エチルなどのエステル類、メチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ピペルジン、トリベンジルアミン、アニリン、ピリ
ジン、ピコリン、テトラメチレンジアミンなどのアミン
類、アセトニトリル、ベンゾニトリル、トルニトリル等
のニトリル類あるいはそれらの混合物からなる有機溶媒
中で、両者を20〜400℃、好ましくは50〜300
℃の温度で5分〜10時間混合加熱反応させる方法を用
いることができる。本発明においては両者をエーテル溶
媒中で反応させる方法が好ましく用いられる。
【0010】 (3) 本発明において用いる一般式Ti
(OR3 p 4-p (ここでR3 は炭素数1〜20好ま
しくは1〜12のアルキル基、アリール基、アラルキル
基等の炭化水素基、Xはハロゲン原子を示し、nは0≦
p≦4である)で表わされるチタン化合物としては、具
体的には、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタ
ン等のテトラハロゲン化チタン、モノメトキシトリクロ
ロチタン、ジメトキシジクロロチタン、トリメトキシモ
ノクロロチタン、テトラメトキシチタン、モノエトキシ
トリクロロチタン、モノエトキシトリフルオロチタン、
モノエトキシトリブロロチタン、ジエトキシジフルオロ
チタン、ジエトキシジクロロチタン、ジエトキシジブロ
ロチタン、ジエトキシジフルオロチタン、トリエトキシ
フルオロチタン、トリエトキシクロロチタン、テトラエ
トキシチタン、モノプロポキシトリクロロチタン、モノ
イソプロポキシトリクロロチタン、ジプロポキシジクロ
ロチタン、ジイソプロポキシジクロロチタン、ジイソプ
ロポキシジブロロチタン、トリイソプロポキシフルオロ
チタン、トリプロポキシクロロチタン、テトラn−プロ
ポキシチタン、テトライソプロポキシチタン、モノブト
キシトリクロロチタン、モノイソブトキシトリクロロチ
タン、ジブトキシジクロロチタン、ジイソプロポキシジ
クロロチタン、トリブトキシフルオロチタン、トリブト
キシクロロチタン、トリイソブトキシクロロチタン、テ
トラ・n−ブトキシチタン、テトライソブトキシチタ
ン、テトラ−sec−ブトキシチタン、テトラ−ter
t−ブトキシチタン、モノペントキシトリクロロチタ
ン、ジペントキシジクロロチタン、トリペントキシモノ
クロロチタン、テトラ−n−ペンチルオキシチタン、テ
トラ−シクロペンチルオキシチタン、モノオクチルオキ
シトリクロロチタン、ジオクチルオキシジクロロチタ
ン、トリオクチルオキシモノクロロチタン、テトラ−n
−ヘキシルオキシチタン、テトラシクロヘキシルオキシ
チタン、テトラ−n−ヘプチルオキシチタン、テトラ−
n−オクチルオキシチタン、モノ−2−エチルヘキシル
オキシトリクロロチタン、ジ−2−エチルヘキシルオキ
シジクロロチタン、トリ−2−エチルヘキシルオキシモ
ノクロロチタン、テトラ−2−エチルヘキシルオキシチ
タン、テトラ−ノニルオキシチタン、テトラデシルオキ
シチタン、テトライソボルニルオキシチタン、テトラオ
レイルオキシチタン、テトラアリルオキシチタン、テト
ラベンジルオキシチタン、テトラベンズヒドリルオキシ
チタン、モノフェノキシトリクロロチタン、ジフェノキ
シジクロロチタン、トリフェノキシクロロチタン、トリ
−o−キシレンオキシクロロチタン、テトラフェノキシ
チタン、テトラ−o−メチルフェノキシチタン、テトラ
−m−メチルフェノキシチタン、テトラ−1−ナフチル
オキシチタン、テトラ−2−ナフチルオキシチタン、ま
たは、これらの任意混合物などが例示され、好ましく
は、四塩化チタン、モノエトキシトリクロロチタン、ジ
エトキシジクロロチタン、モノブトキシトリクロロチタ
ン、ジブトキシジクロロチタン、テトラエトキシチタ
ン、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキ
シチタン、テトラ−n−ヘキシルオキシチタン、テトラ
−n−オクチルオキシチタン、テトラ−2−エチルヘキ
シルオキシチタンなどが望ましい。
【0011】 (4) 本発明の第〔I〕成分は、前記
(1)ケイ素酸化物および/またはアルミニウム酸化物
(成分〔I〕−(1)),(2)一般式R1 m MgX
2-m で表される有機マグネシウム化合物と一般式Me
(OR2 n z-n で表わされる化合物を反応させて得
られる反応生成物(成分〔I〕−(2))および(3)
一般式Ti(OR3 p 4-p で表わされるチタン化合
物(成分〔I〕−(3))を一般式R4 OHで表わされ
る化合物の存在下相互に反応させることにより得る。一
般式、R4 OHで表わされる化合物としては、式中のR
4 が炭素数1〜20、好ましくは6〜12の炭化水素基
または酸素、窒素、イオウ、塩素等の元素を含む有機残
基であるものである。該炭化水素基としてはアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等が望ま
しく、特に分枝構造を有する炭化水素基であることが好
ましい。これらの一般式で表わされる化合物としては、
具体的には、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−
1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル−2−
プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、
3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−
メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノー
ル、3−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメチル−
1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1
−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−
メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノー
ル、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタ
ノール、4−ヘプタノール、2,4−ジメチル−3−ペ
ンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、2
−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−
ヘキサノール、2,2,4−トリメチル−1−ペンタノ
ール、1−ノナノール、5−ノナノール、3,5−ジメ
チル−4−ヘプタノール、2,6−ジメチル−4−ヘプ
タノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノー
ル、1−デカノール、1−ウンデカノール、1−ドデカ
ノール、2,6,8−トリメチル−4−ノナノール、1
−トリデカノール、1−ペンタデカノール、1−ヘキサ
デカノール、1−ヘプタデカノール、1−オクタデカノ
ール、1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、1
−エイコサノールフェノール、クロロフェノール、ベン
ジルアルコール、メチルセロソルブ、またはこれらの任
意混合物などが挙げられ、好ましくは、2−メチル−1
−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−
メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノー
ル、2,4−ジメチル−3−ペンタノール、2−エチル
−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−ヘキサノ
ール、2,2,4−トリメチル−1−ペンタノール、
3,5−ジメチル−4−ヘプタノール、2,6−ジメチ
ル−4−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−
ヘキサノールなどが望ましい。もちろん、工業用アルコ
ールとして市販されているメタノール変性アルコール、
ヘキサン変性アルコールと称される各種変性アルコール
も何ら支障なく用いることができる。
【0012】 第〔I〕成分を得る際の成分〔I〕−
(1)〜〔I〕−(3)の反応方法は、一般式R4 OH
で表わされる化合物の存在下において行う限り特に制限
されるものではなく、反応順序としては、 (A)成分〔I〕−(1)〜成分〔I〕−(3)を同時
に接触させる方法、 (B)成分〔I〕−(1)と成分〔I〕−(2)を接触
したのち、成分〔I〕−(3)をさらに接触させる方
法、 (C)成分〔I〕−(1)と成分〔I〕−(3)を接触
したのち、成分〔I〕−(2)をさらに接触させる方
法、 (D)成分〔I〕−(2)と成分〔I〕−(3)を接触
したのち、成分〔I〕−(1)をさらに接触させる方法 のいずれでもよいが、好ましくは、上記のうち(D)の
方法が望ましく、さらに好ましくはエーテル類をさらな
る溶媒として用い、成分〔I〕−(2)および成分
〔I〕−(3)を予め溶解接触させたのち成分〔I〕−
(1)を接触させる方法が望ましく、また、このときの
エーテル類への成分〔I〕−(2)および成分〔I〕−
(3)の溶解順序は、特に制限されるものではなく、両
者を同時に溶解してもよく、いずれか一方を先に溶解さ
せてもよい。これら成分〔I〕−(1)〜〔I〕−
(3)の接触方法としては、一般式R4OHで表わされ
る化合物の存在下、成分〔I〕−(1),成分〔I〕−
(2)および成分〔I〕−(3)を前記接触順序に従
い、20〜300℃、好ましくは50〜150℃の温度
で1分〜48時間、好ましくは1〜5時間混合反応し、
しかるのち、一般式R4 OHで表わされる化合物や溶媒
等を減圧および/または加熱等の手法により除去すべく
操作を行うことが望ましい。また、各成分の反応割合に
ついては、まず、成分〔I〕−(1)と成分〔I〕−
(2)とは、成分〔I〕−(1)1gあたり、成分
〔I〕−(2)中のMgのモル数が0.01〜20mmo
l、好ましくは0.1〜10mmolさらに好ましくは0.
2〜4.0mmolとなるように反応させることが望まし
い。また、成分〔I〕−(1)と成分〔I〕−(3)と
は、成分〔I〕−(1)の焼成処理の有無またはその焼
成処理条件により異なるが、成分〔I〕−(1)1gあ
たり、成分〔I〕−(3)を0.01〜10.0mmol、
好ましくは0.1〜5.0mmol、さらに好ましくは0.
2〜2.0mmol用い、反応させることが望ましい。ま
た、一般式R4 OHで表わされる化合物の使用量は、通
常、成分〔I〕−(2)1gに対し、一般式R4 OHで
表わされる化合物を0.1〜50g、好ましくは1〜3
0g用いることが望ましい。
【0013】 2.第〔II〕成分 本発明において使用される一般式AlR5 q 3-q で表
わされる有機アルミニウム化合物としては、R5 が、炭
素数1〜24、好ましくは1〜12のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基等の炭化水素基、Xが臭素原子、
塩素原子、ヨウ素原子等のハロゲンを示すものであり、
かつqが0<q<3を示すものである。これらの有機ア
ルミニウム化合物としては、具体的には、フェニルアル
ミニウムジクロリド、ジフェニルアルミニウムクロリ
ド、ベンジルアルミニウムジクロリド、ジベンジルアル
ミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムフルオリド、ジエチルアルミニウム
クロリド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジエチルア
ルミニウムアイオダイド、ジisoブチルアルミニウム
クロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチル
アルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセス
キブロミド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド、イソブチルアルミニウムジクロ
リドまたはこれらの任意混合物などを挙げることがで
き、特に、ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ドが好ましい。
【0014】 3.固体触媒成分の製造 本発明において用いる固体触媒成分は、前記第〔I〕成
分および第〔II〕成分を反応させることにより得られ
る。この場合の接触方法としては特に限定されるもので
はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ベンゼン、
トルエン、キシレン等、またはこれらの混合物等の一般
のZiegler触媒に不活性ないわゆる不活性炭化水
素溶媒の存在下または不存在下、温度0〜300℃、好
ましくは20〜150℃にて5分〜10時間混合加熱反
応させ、しかる後、溶媒を蒸発除去する方法が好ましく
用いられる。なお、第〔I〕成分と第〔II〕成分の反応
割合は、第〔II〕成分/{第〔I〕成分中の成分〔I〕
−(3)}(モル比)が0.01〜100、好ましくは
0.2〜10、さらに好ましくは0.5〜5となるよう
にすることが望ましい。もちろん、第〔I〕成分、およ
び固体触媒成分の調製に関する各反応操作は、不活性ガ
ス雰囲気中で行うべきであり、また湿気はできるだけ避
けるべきである。
【0015】 <2>有機金属化合物 本発明に用いる触媒は前記固体触媒成分と、有機金属化
合物からなり、有機金属化合物としてはチグラー触媒の
一成分として知られている周期律表第I〜IV族の有機金
属化合物を使用できるがとくに有機アルミニウム化合物
および有機亜鉛化合物が好ましい。具体的な例としては
一般式R3 Al、R2 AlX、RAlX2 、R2 AlO
R、RAl(OR)XおよびR3 Al2 3 の有機アル
ミニウム化合物(ただしRは炭素数1〜20のアルキル
基またはアリール基、Xはハロゲン原子を示し、Rは同
一でもまた異なってもよい)または一般式R2 n (た
だしRは炭素数1〜20のアルキル基であり二者同一で
もまた異なっていてもよい)の有機亜鉛化合物で示され
るもので、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリsec−ブチルアルミニウム、ト
リtert−ブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチルアルミニ
ウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリド、
エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチル亜鉛およ
びこれらの混合物等があげられる。有機金属化合物の使
用量はとくに制限はないが通常チタン化合物に対して
0.1〜1000 mol倍使用することができる。
【0016】 本発明においては、有機金属化合物成分
は、前記有機金属化合物と有機酸エステルとの混合物も
しくは付加化合物として用いることも好ましく採用する
ことができる。この時有機金属化合物と有機酸エステル
を混合物として用いる場合には、有機金属化合物1モル
に対して、有機酸エステルを通常0.1〜1モル、好ま
しくは0.2〜0.5モル使用する。また、有機金属化
合物と有機酸エステルとの付加化合物として用いる場合
は、有機金属化合物:有機酸エステルのモル比が2:1
〜1:2のものが好ましい。この時に用いられる有機酸
エステルとは、炭素数が1〜24の飽和もしくは不飽和
の一塩基性ないし二塩基性の有機カルボン酸素と炭素数
1〜30のアルコールとのエステルである。具体的に
は、ギ酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸フェニ
ル、酢酸オクチル、メタクリル酸メチル、ステアリン酸
エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸n
−プロピル、安息香酸ジ−プロピル、安息香酸ブチル、
安息香酸ヘキシル、安息香酸シクロペンチル、安息香酸
シクロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸4−トリ
ル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、p−オキシ
安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル、サリチル
酸フェニル、p−オキシ安息香酸シクロヘキシル、サリ
チル酸ペンジル、α−レゾルシン酸エチル、アニス酸メ
チル、アニス酸エチル、アニス酸フェニル、アニス酸ベ
ンジル、o−メトキシ安息香酸エチル、p−エトキシ安
息香酸メチル、p−トルイル酸メチル、p−トルイル酸
エチル、p−トルイル酸フェニル、o−トルイル酸エチ
ル、m−トルイル酸エチル、p−アミノ安息香酸メチ
ル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸メ
チル、p−アミノ安息香酸エチル、安息香酸ビニル、安
息香酸アリル、安息香酸ベンジル、ナフトエ酸メチル、
ナフトエ酸エチルなどを上げることができる。これらの
中でも特に好ましいのは安息香酸、o−またはp−トル
イル酸またはp−アニス酸のアルキルエステルであり、
とくにこれらのメチルエステル、エチルエステルが好ま
しい。
【0017】 <3>オレフィンの重合 本発明の触媒を使用してのオレフィンの重合はスラリー
重合、溶液重合または気相重合にて行うことができる。
特に本発明の触媒は気相重合に好適に用いることがで
き、重合反応は通常のチグラー型触媒によるオレフィン
重合反応と同様にして行なわれる。すなわち反応はすべ
て実質的に酸素、水などを絶った状態で不活性炭化水素
の存在化、あるいは不存在下で行なわれる。オレフィン
の重合条件は温度は20ないし120℃、好ましくは5
0ないし100℃であり、圧力は常圧ないし70Kg/cm
2 、好ましくは2ないし60Kg/cm2 である。分子量の
調節は重合温度、触媒のモル比などの重合条件を変える
ことによってある程度調節できるが重合系中に水素を添
加することにより効果的に行なわれる。もちろん、本発
明の触媒を用いて、水素濃度、重合温度など重合条件の
異なった2段階ないしそれ以上の多段階の重合反応も何
ら支障ない実施できる。本発明の方法はチグラー触媒で
重合できるすべてのオレフィンの重合に適用可能であ
り、特に炭素数2〜12のα−オレフィンが好ましく、
たとえばエチレン、プロピレン、1−ブテン、ヘキセン
−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィン類
の単独重合およびエチレンとプロピレン、エチレンと1
−ブテン、エチレンとヘキセン−1、エチレンと4−メ
チルペンテン−1等のエチレンと炭素数3〜12のα−
オレフィンの共重合、プロピレンと1−ブテンの共重合
およびエチレンと他の2種類以上のα−オレフィンとの
共重合などに好適に使用される。また、ポリオレフィン
の改質を目的とする場合のジエンとの共重合も好ましく
行われる。この時使用されるジエン化合物の例としては
ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエン等を挙げることができ
る。なお、共重合の際のコモノマー含有率は任意に選択
できうるものであるが、例えば、エチレンと炭素数3〜
12のα−オレフィンとの共重合の場合、エチレン・α
−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有量は0〜
40モル%、好ましくは0〜30モル%とするのが望ま
しい。
【0018】
〔ポリマー物性測定方法〕
融点:走査熱量計(DSC、セイコー電子(株)社製
型)を用い、サンプル重量5mgで、180℃で一度溶融
後−40℃まで冷却しその後10℃/min の速度で昇温
した時の吸熱ピークトップの温度を融点とした。ヘキサ
ン抽出:共重合体パウダーを180℃でロール練りし次
に5cm×5cm×0.2mmのシートにプレス成形し、それ
を沸騰ヘキサン中で5hr抽出した時の重量減少の%をヘ
キサン抽出量とした。
【0019】 実施例1 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラエトキ
シチタン11.4g(0.05モル)および2−メチル
−1−ペンタノール8.9g(0.1モル)をいれ還流
下3時間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時間
焼成したシリカ(富士デビソン、#955)46gを入
れ、再び還流下で2時間反応させた。その後120℃で
2時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100
ccおよびジエチルアルミニウムクロライド0.1モルを
加えて室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブロ
ーによりヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 気相重合装置としては撹拌機付きステンレス製オートク
レーブを用い、ブロワー、流量調節器および乾式サイク
ロンでループをつくり、オートクレーブはジャケットに
温水を流すことによって温度を調節した。80℃に調節
したオートクレーブに上記固体触媒成分を250mg/h
r、およびトリエチルアルミニウムを50mmol/hrの速
度で供給し、またオートクレーブ気相中のブテン−1/
エチレンモル比を0.25に、さらに水素を全圧の15
%となるように調整しながら各々のガスを供給し、全圧
を8Kg/cm2Gに保ちながらブロワーにより系内のガスを
循環させ、生成ポリマーを間欠的に抜き出しながら10
時間の連続重合を行った。生成したエチレン共重合体
は、メルトフローレイト(MFR)0.93g/10mi
n 、密度0.9201g/cm3 であり、かさ密度0.4
5g/cm3 、平均粒径820μmの形状の丸い粒状物で
あった。触媒効率は220,000g共重合体/gTi
と、きわめて高活性であった。また、10時間の連続重
合後、オートクレーブ内部の点検を行ったところ、内壁
および撹拌機には全くポリマーは付着していなかった。
この共重合体をASTM−D1238−65Tの方法に
より、190℃、荷重2.16Kgで測定したメルトフロ
ーレイト(MFR2.16)と荷重10Kgで測定したメルト
フローレイト(MFR10)との比で表されるFR値(F
R=MFR10/MFR2.16)は7.4であり、分子量分
布はきわめて狭いものであった。また、この共重合体の
融点は121.9℃ヘキサン抽出量は2.9wt%であっ
た。
【0020】 実施例2 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびn−
ブチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液
を0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウム
トリエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラエト
キシチタン11.4g(0.05モル)および2−メチ
ル−1−ペンタノール4.5gをいれ還流下3時間反応
させた。室温に冷却後、400℃で3時間焼成したシリ
カ(富士デビソン、#955)46gを入れ、再び還流
下で2時間反応させた。その後120℃で2時間減圧乾
燥を行った。次に脱水したヘキサン100ccおよびジエ
チルアルミニウムクロライド0.1モルを加えて室温で
1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブローによりヘキ
サンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は200,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.44,MFR
0.88g/10分,密度0.9211g/cm3 、平均
粒径770μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.5と分子量分布が狭く、融点は121.7℃、
ヘキサン抽出量は2.8wt%であった。
【0021】 実施例3 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、およびテトラ
エトキシチタン11.4g(0.05モル)をいれ還流
下3時間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時間
焼成したシリカ(富士デビソン、#955)46gを入
れ、再び還流下で2時間反応させた。その後120℃で
2時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100
ccおよび2−メチル−1−ペンタノール8.9g(0.
1モル)を加え再び還流下2時間反応させ、120℃2
時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100cc
およびジエチルアルミニウムクロライド0.1モルを加
えて室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブロー
によりヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は250,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.46,MFR
0.91g/10分,密度0.9205g/cm3 、平均
粒径880μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.4と分子量分布が狭く、融点は121.6℃、
ヘキサン抽出量は2.5wt%であった。
【0022】 実施例4 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラブトキ
シチタン17.0g(0.05モル)および2−メチル
−1−ペンタノール4.5g(0.05モル)をいれ還
流下3時間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時
間焼成したシリカ(富士デビソン、#955)46gを
入れ、再び還流下で2時間反応させた。その後120℃
で2時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン10
0ccおよびジエチルアルミニウムクロライド0.1モル
を加えて室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブ
ローによりヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は230,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.44MFR1.
04g/10分,密度0.9206g/cm3 、平均粒径
840μmの形状の丸い粒状物が得られた。またFRは
7.4と分子量分布が狭く、融点は122.0℃、ヘキ
サン抽出量は3.0wt%であった。
【0023】 実施例5 実施例1においてテトラエトキシチタンの代わりにジク
ロロジブトキシチタン11.7g(0.05モル)を用
いることを除いては、実施例1と同様な方法で固体触媒
成分を調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と
同様な方法で重合を行ったところ、触媒効率は240,
000g共重合体/gTiと高活性で、MFR1.12
g/10分,密度0.9214g/cm3 で、かさ比重
0.42,平均粒径870μmの形状の丸い粒状物が得
られた。またFRは7.6と分子量分布が狭く、融点は
122.3℃、ヘキサン抽出量は3.1wt%であった。
【0024】 実施例6 実施例1においてテトラエトキシチタンの代わりに四塩
化チタン9.5g(0.05モル)を用いることを除い
ては、実施例1と同様な方法で固体触媒成分を調製し
た。上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で
重合を行ったところ、触媒効率は240,000g共重
合体/gTiと高活性で、MFR0.84g/10min
,密度0.9198g/cm3 で、かさ比重0.44,
平均粒径860μmの形状の丸い粒状物が得られた。ま
たFRは7.7と分子量分布が狭く、融点は122.4
℃、ヘキサン抽出量は3.0wt%であった。
【0025】 実施例7 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびジエ
チルマグネシウムのテトラヒドロフラン溶液を0.05
モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムトリエトキ
シド1.6g(0.01モル)、テトラエトキシチタン
11.4g(0.05モル)および2−メチル−1−ペ
ンタノール4.5g(0.05モル)をいれ還流下3時
間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時間焼成し
たシリカ(富士デビソン、#955)46gを入れ、再
び還流下で2時間反応させた。その後120℃で2時間
減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100ccおよ
びジエチルアルミニウムクロライド0.1モルを加えて
室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブローによ
りヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は210,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.41,MFR
1.31g/10分,密度0.9220g/cm3 、平均
粒径720μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.6と分子量分布が狭く、融点は121.8℃、
ヘキサン抽出量は3.2wt%であった。
【0026】 実施例8 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラブトキ
シチタン17.0g(0.05モル)および3,5−ジ
メチル−1−ヘキサノール12.8g(0.1モル)を
いれ還流下3時間反応させた。室温に冷却後、400℃
で3時間焼成したシリカ(富士デビソン、#955)4
6gを入れ、再び還流下で2時間反応させた。その後1
20℃で2時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサ
ン100ccおよびジエチルアルミニウムクロライド0.
1モルを加えて室温で1時間予備還元を行い、60℃で
窒素ブローによりヘキサンを除去して固体触媒成分を得
た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は200,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.45,MFR
0.84g/10分,密度0.9214g/cm3 、平均
粒径850μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.4と分子量分布が狭く、融点は121.9℃、
ヘキサン抽出量は2.8wt%であった。
【0027】 実施例9 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラブトキ
シチタン17.0g(0.05モル)および2−エチル
−1−ヘキサノール5.8g(0.05モル)をいれ還
流下3時間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時
間焼成したシリカ(富士デビソン、#955)46gを
入れ、再び還流下で2時間反応させた。その後120℃
で2時間減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン10
0ccおよびジエチルアルミニウムクロライド0.1モル
を加えて室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブ
ローによりヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は240,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.45,MFR
0.96g/10分,密度0.9193g/cm3 、平均
粒径850μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.4と分子量分布が狭く、融点は121.5℃、
ヘキサン抽出量は2.7wt%であった。
【0028】 実施例10 (a)固体触媒成分の製造 撹拌機および還流冷却器をつけた三ツ口フラスコを窒素
置換し、この中にテトラヒドロフラン50ccおよびエチ
ルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を
0.05モル入れ、ついで撹拌しながらアルミニウムト
リエトキシド1.6g(0.01モル)、テトラブトキ
シチタン17.0g(0.05モル)をいれ還流下3時
間反応させた。室温に冷却後、400℃で3時間焼成し
たシリカ(富士デビソン、#955)46gを入れ、再
び還流下で2時間反応させた。その後120℃で2時間
減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100ccおよ
び2−エチル−1−ヘキサノール5.8g(0.05モ
ル)を加え再び還流下2時間反応させ、120℃2時間
減圧乾燥を行った。次に脱水したヘキサン100ccおよ
びジエチルアルミニウムクロライド0.1モルを加えて
室温で1時間予備還元を行い、60℃で窒素ブローによ
りヘキサンを除去して固体触媒成分を得た。 (b)気相重合 上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な方法で気相
重合を行ったところ、触媒効率は260,000g共重
合体/gTiと高活性で、かさ比重0.45,MFR
0.93g/10分,密度0.9203g/cm3 、平均
粒径900μmの形状の丸い粒状物が得られた。またF
Rは7.4と分子量分布が狭く、融点は121.6℃、
ヘキサン抽出量は2.6wt%であった。
【0029】 実施例11 実施例9においてアルミニウムエトキシドの代わりにボ
ロントリエトキシド1.5g(0.01モル)を用いる
ことを除いては、実施例9と同様な方法で固体触媒成分
を調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様
な方法で重合を行ったところ、触媒効率は200,00
0g共重合体/gTiと高活性で、MFR1.12g/
10min ,密度0.9199g/cm3 で、かさ比重0.
43g/cm3 ,平均粒径790μmの形状の丸い粒状物
が得られた。またFRは7.6と分子量分布が狭く、融
点は121.8℃、ヘキサン抽出量は2.9wt%であっ
た。
【0030】 実施例12 実施例9においてアルミニウムエトキシドの代わりにマ
グネシウムエトキシド1.2g(0.11モル)を用い
ることを除いては、実施例9と同様な方法で固体触媒成
分を調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と同
様な方法で重合を行ったところ、触媒効率は200,0
00g共重合体/gTiと高活性で、MFR1.09g
/10min ,密度0.9215g/cm3 で、かさ比重
0.42g/cm3 ,平均粒径780μmの形状の丸い粒
状物が得られた。またFRは7.6と分子量分布が狭
く、融点は122.2℃、ヘキサン抽出量は3.2wt%
であった。
【0031】 実施例13 実施例9においてジエチルアルミニウムクロリドの代わ
りにエチルアルミニウムセスキクロリド0.1モルを用
いることを除いては、実施例9と同様な方法で固体触媒
成分を調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と
同様な方法で重合を行ったところ、触媒効率は240,
000g共重合体/gTiと高活性で、MFR1.20
g/10min ,密度0.9192g/cm3 で、かさ比重
0.44g/cm3 ,平均粒径840μmの形状の丸い粒
状物が得られた。また、FRは7.7と分子量分布が狭
く、融点は122.8℃、ヘキサン抽出量は3.1wt%
であった。
【0032】 実施例14 実施例1においてシリカの代わりにシリカアルミナを用
いることを除いては、実施例1と同様な方法で固体触媒
成分を調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と
同様な方法で重合を行ったところ、触媒効率は190,
000g共重合体/gTiと高活性で、MFR0.77
g/10min ,密度0.9224g/cm3 で、かさ比重
0.41g/cm3 ,平均粒径810μmの形状の丸い粒
状物が得られた。また、FRは7.5と分子量分布が狭
く、融点は122.3℃、ヘキサン抽出量は2.8wt%
であった。
【0033】 実施例15 実施例1においてシリカの代わりにアルミナを用いるこ
とを除いては、実施例1と同様な方法で固体触媒成分を
調製した。上記固体触媒成分を用いて実施例1と同様な
方法で重合を行ったところ、触媒効率は200,000
g共重合体/gTiと高活性で、MFR0.80g/1
0min ,密度0.9231g/cm3 で、かさ比重0.4
1g/cm3 ,平均粒径800μmの形状の丸い粒状物が
得られた。また、FRは7.6と分子量分布が狭く、融
点は122.4℃、ヘキサン抽出量は2.9wt%であっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明の固体触媒成分と有機金属化合物
を触媒として得られるオレフィンの単独重合体または共
重合体は、かさ比重が著しく高く、平均粒径が比較的大
きく、粒径分布が狭く微粒子状粉末部分が少ないため、
重合時における反応器壁へのポリマーの付着が少なく安
定した運転が可能であり、さらに成形加工時の粉塵の発
生が防止でき成形加工時の能率を高めることができるの
みならず、ペレット化工程をも省略しうる。またポリマ
ーの分子量分布がせまいため特にフィルムに供した場
合、強度が高く透明性にすぐれ、かつ抗ブロッキング性
およびヒートシール性にすぐれる等多くの効果を発揮し
うる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の触媒の製造工程を示すフローチャート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 光雄 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本 石油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 臼井 克巳 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本 石油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 清水 浩之 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本 石油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 松浦 一雄 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本 石油株式会社中央技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−207306(JP,A) 特開 平1−54007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 4/60 - 4/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体触媒成分と有機金属化合物を触媒と
    して、オレフィンを重合または共重合する方法におい
    て、該固体触媒成分が、 〔I〕(1)ケイ素酸化物および/またはアルミニウム
    酸化物 (2)<a>一般式R1 m MgX2-m (1) (ここでR1 は炭素数1〜20の炭化水素残基、Xはハ
    ロゲン原子を示し、mは0<m≦2である)で表される
    有機マグネシウム化合物と <b>一般式Me(OR2 n z-n (2) (ここでMeはNa,Mg,Ca,Zn,Cd,B,A
    l,Siお よびSnからなる群より選ばれる元素、ただ
    し(1)式で表される化合物と(2)式で表される化合
    物が同一の場合はMgを除く 元素、zは元素Meの原子
    価、nは0<n≦z、Xはハロゲン原子、R2 は炭素数
    1〜20の炭化水素基を示す)で表される化合物の接触
    反応物および (3)一般式Ti(OR3 p 4-p (3) (ここでR3 炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
    ン原子を示し、pは0≦p≦4である)で表されるチタ
    ン化合物を 一般式R4 OH (4) (ここでR4 は炭素数1〜20の炭化水素基、または酸
    素、窒素、硫黄、塩素等の元素を含む有機残基を示す)
    で表される化合物の存在下、相互に反応させて得られる
    反応成生物に、 〔II〕一般式AlR5 q 3-q (5) (ここでR5 炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
    ン原子を示し、qは0<q≦3である)で表される化合
    物を反応させて得られる物質からなることを特徴とする
    ポリオレフィンの製造方法。
JP3094983A 1991-04-02 1991-04-02 ポリオレフィンの製造方法 Expired - Lifetime JP2984947B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3094983A JP2984947B2 (ja) 1991-04-02 1991-04-02 ポリオレフィンの製造方法
EP92302884A EP0507574B1 (en) 1991-04-02 1992-04-02 Process for preparing polyolefins
DE69216132T DE69216132T2 (de) 1991-04-02 1992-04-02 Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen
US08/380,149 US5541271A (en) 1991-04-02 1995-01-30 Process for preparing polyolefins

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3094983A JP2984947B2 (ja) 1991-04-02 1991-04-02 ポリオレフィンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05117316A JPH05117316A (ja) 1993-05-14
JP2984947B2 true JP2984947B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=14125136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3094983A Expired - Lifetime JP2984947B2 (ja) 1991-04-02 1991-04-02 ポリオレフィンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5541271A (ja)
EP (1) EP0507574B1 (ja)
JP (1) JP2984947B2 (ja)
DE (1) DE69216132T2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3216928B2 (ja) * 1992-12-29 2001-10-09 日本石油化学株式会社 気相重合反応系の乾燥方法
DE69320163T2 (de) * 1992-12-29 1999-04-22 Nippon Petrochemicals Co Ltd Verfahren zum Betreiben eines Olefinpolymerisationreaktors
EP0604990B1 (en) * 1992-12-29 1997-06-11 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Method for vapor phase polymerization of alpha-olefin
EP0605002B1 (en) 1992-12-30 2000-08-02 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Method of vapor phase polymerization of olefins
JP3156213B2 (ja) * 1993-02-23 2001-04-16 日石三菱株式会社 ポリオレフィンの製造方法
US7084217B2 (en) * 2001-02-06 2006-08-01 B.P. Chemicals Ltd. High activity polyethylene catalysts prepared with borates reagents

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3701766A (en) * 1967-08-31 1972-10-31 Solvay Process for the polymerization of alpha-olefins
DK133012C (da) * 1968-11-21 1976-08-09 Montedison Spa Katalysator til polymerisation af alkener
JPS5248911B2 (ja) * 1974-05-13 1977-12-13
JPS57158205A (en) * 1981-03-25 1982-09-30 Nippon Oil Co Ltd Production of polyolefin
EP0115691B1 (en) * 1982-12-28 1987-09-09 Tonen Corporation Catalyst component for polymerization of olefins
JPS6067508A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Toa Nenryo Kogyo Kk オレフインの重合方法
JPH0721018B2 (ja) * 1985-07-05 1995-03-08 東燃料株式会社 オレフイン重合用触媒成分の製造方法
US4732882A (en) * 1986-01-24 1988-03-22 Mobil Oil Corporation Catalyst composition for polymerizing alpha-olefins
JPH0774250B2 (ja) * 1986-03-07 1995-08-09 日本石油株式会社 ポリオレフインの製造方法
JPH0725817B2 (ja) * 1986-04-23 1995-03-22 日本石油株式会社 オレフイン重合用触媒
DE3780260T2 (de) * 1986-11-20 1993-02-11 Mitsubishi Chem Ind Verfahren zur herstellung von olefinpolymeren.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05117316A (ja) 1993-05-14
DE69216132T2 (de) 1997-04-10
DE69216132D1 (de) 1997-02-06
US5541271A (en) 1996-07-30
EP0507574A2 (en) 1992-10-07
EP0507574B1 (en) 1996-12-27
EP0507574A3 (en) 1993-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2566829B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP2984945B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP2984947B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP2678947B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP2814310B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
EP0428375B1 (en) Process for preparing polyolefins
JP2717723B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3273211B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3306679B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JPS6412289B2 (ja)
EP0578470B1 (en) Process for preparing polyolefins
JP2714991B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3038667B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP2714992B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3273217B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3273216B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3273212B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3228632B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3055078B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3349195B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3268404B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3262662B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JP3055079B2 (ja) ポリオレフィンの製造方法
JPH0774249B2 (ja) ポリオレフインの製造方法
JPH0680722A (ja) ポリオレフィンの製造方法