JP2984177B2 - 車両用運転席の後退装置 - Google Patents

車両用運転席の後退装置

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JP2984177B2
JP2984177B2 JP6010804A JP1080494A JP2984177B2 JP 2984177 B2 JP2984177 B2 JP 2984177B2 JP 6010804 A JP6010804 A JP 6010804A JP 1080494 A JP1080494 A JP 1080494A JP 2984177 B2 JP2984177 B2 JP 2984177B2
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upper rail
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浩二 熊谷
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Hino Motors Ltd
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Hino Jidosha Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の前面衝突時に自動
的に後退する車両用運転席の後退量を増大させる後退装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の後退装置としてシ
ートトラックに設けられたシート位置調整用の爪を車両
の前面衝突時に自動的に被係止孔から離脱する離脱手段
を備えた装置を実用新案登録出願をした(例えば実願平
5−39563、実願平5−41093)。実願平5−
39563の後退装置ではシートクッションが取付けら
れた一対のアッパレールが一対のロアレールに摺動可能
に配設され、一方のアッパレールに取付けられた調節ハ
ンドルの係止爪が一方のロアレールの多数の被係止孔に
選択的に係止するときに、後端が係止爪の前端に対向す
るサイドロッドがアッパレールに摺動可能に取付けら
れ、シートクッションの前縁より前方かつ下方に突出し
てステアリングコラムに対向するクロスロッドがサイド
ロッドにより支持される。この装置では、更にサイドロ
ッドの後端にテーパピンが設けられ、このテーパピンが
係止爪に近づくに従って先細りに形成され、またテーパ
ピンを係止爪から離す方向にばねが付勢する。
【0003】この後退装置では、車両が前面衝突して、
後退するステアリングコラムに押されてクロスロッドが
後退すると、テーパピンが係止爪を被係止孔から離脱さ
せ、この状態でシートクッションが更に後退すると、シ
ートクッションがステアリングコラムに押されてシート
バックとともに後退する。
【0004】また、実願平5−41093の後退装置で
は、上記調節ハンドルがアッパレールに回動可能に取付
けられ、係止爪が被係止孔に向って先細りに形成され、
更に係止爪の後側縁が係止爪の係止する方向に対して傾
斜する。この構造では車両が前面衝突してステアリング
コラムが後方に移動し、このコラムがクッションフレー
ムを押すと、係止爪の後側縁が係止爪の係止する方向に
対して傾斜しているため係止爪が摺動して被係止孔から
離脱し、クッションフレームをシートクッション及びシ
ートバックとともに後方に移動させる。
【0005】これらの従来の後退装置によれば、運転者
がステアリングホイール等とシートバックとの間に挟ま
れることを防止でき、運転者は衝突した車両から容易に
脱出できる。しかし、車両が前面衝突して、シートクッ
ションが後退するステアリングコラムにより押されて後
退しても、シートトラックの長さの限界まで後退すると
シートクッションがそれ以上後退できなくなる。この状
態でステアリングコラムが更に後退すると、シートクッ
ションのクッションフレームが変形してステアリングコ
ラムがシートクッション内に入り込んで、運転者がステ
アリングホイールとシートバックとの間に挟まれる恐れ
がある。この結果、衝突した車両から運転者が脱出し難
くなる問題点がある。
【0006】そこで本出願人はシートクッションが取付
けられたアッパレールがフロアパネルに固着されたロア
レールと所定の間隔をあけて上方にかつ平行に配設さ
れ、アッパレールに回転可能に取付けられたローラがロ
アレール上を転動可能に構成され、アッパレールに取付
けられた調節ハンドルの係止爪がロアレールの多数の被
係止孔に選択的に係止し、ロアレールのローラ転動面か
らローラ収容部に突設された後退ストッパがアッパレー
ルの最も後退した位置を決定するシートトラックにおい
て、ローラにより後退ストッパに所定値以上の荷重が作
用したときに後退ストッパがローラ収容部外に押出され
るように形成され、ローラが後退ストッパを乗越えてア
ッパレールが更に後退可能に構成された車両用シートの
シートトラック構造を実用新案登録出願した(実願平5
−60767)。
【0007】この構造では車両が前面衝突して係止爪が
被係止孔から離脱し、この状態でアッパレールが後退し
てローラが後退ストッパに当接してもこのときのローラ
が所定値以上の荷重で後退ストッパに当接すれば、ロー
ラは後退ストッパをローラ収容部外に押出し、後退スト
ッパを乗越えて更に後退する。この結果、アッパレール
はシートクッションともに更に後退できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記シートト
ラック構造では、取付スペースが少ないため長いシート
トラックを固着することができない場合には用いること
ができない。本発明の目的は、シートトラックの取付ス
ペースが少なくても十分な後退量を確保し、運転者が前
面衝突時にステアリングホイール等とシートバックとの
間に挟まれることを防止でき、かつ運転者が衝突した車
両から容易に脱出できる車両用運転席の後退装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1〜図3及び図
9を用いて説明する。本発明の運転席12は、車両10
のフロアパネル11aに車両10の進行方向に延びて配
設された一対の車体側ロアレール21aと、一対の車体
側ロアレール21aと所定の間隔をあけて上方にかつ平
行に配設された一対の車体側アッパレール21bと、車
体側アッパレール21b及び車体側ロアレール21aの
間に形成された第1ローラ収容部21cに収容され前記
車体側アッパレール21bに回転可能に取付けられかつ
車体側ロアレール21a上を転動可能な第1ローラ48
aと、車体側ロアレール21aのローラ転動面21eか
ら第1ローラ収容部21cに突設され車体側アッパレー
ル21bが後退して第1ローラ48aが突当たることに
より車体側アッパレール21bの最も後退した位置を決
定する第1後退ストッパ55bと、第1後退ストッパ5
5bと同一の面に突設され車体側アッパレール21bが
前進して第1ローラ48aがに突当たることにより車体
側アッパレール21bの最も前進した位置を決定する第
1前進ストッパ54bとを備える。
【0010】更に本発明の運転席12は、、車体側アッ
パレール21bの上部にかつ平行に固着された一対のシ
ート側ロアレール26aと、一対のシート側ロアレール
26aと所定の間隔をあけて上方にかつ平行に配設され
シートクッション17が取付けられた一対のシート側ア
ッパレール26bと、シート側アッパレール26b及び
シート側ロアレール26aの間に形成された第2ローラ
収容部26cに収容されシート側アッパレール26bに
回転可能に取付けられかつシート側ロアレール26a上
を転動可能な第2ローラ48bと、シート側ロアレール
26aのローラ転動面26eから第2ローラ収容部26
cに突設されシート側アッパレール26bが後退して第
2ローラ48bが突当たることによりシート側アッパレ
ール26bの最も後退した位置を決定する第2後退スト
ッパ55aと、第2後退ストッパ55aと同一の面に突
設されシート側アッパレール26bが前進して第2ロー
ラ48bが突当たることによりシート側アッパレール2
6bの最も前進した位置を決定する第2前進ストッパ5
4aとを備える。
【0011】本発明の後退装置は、第1前進ストッパ5
4bが設けられたレールに取付けられ車両前面に所定値
以上の衝撃荷重が作用しないときに第1ローラ収容部2
1cに突出して第1前進ストッパ54bとともに第1ロ
ーラ48aを保持し、車両前面に所定値以上の衝撃荷重
が作用したときに第1ローラ収容部21c外に押出され
て第1ローラ48aの転動を許容する可動ストッパ51
と、一対の車体側ロアレール21aのうちの一方のロア
レールに長手方向に等間隔に設けられた多数の被係止孔
23aと、一対の車体側アッパレール21bのうちの一
方のアッパレールに回動可能に取付けられ多数の被係止
孔23aに選択的に係止する係止爪34を有する調節ハ
ンドル33と、車両前面に所定値以上の衝撃荷重が作用
したときに係止爪34を自動的に被係止孔23aから離
脱するように構成された爪離脱手段とを備える。
【0012】
【作用】車両10が前面衝突してステアリングコラム1
3がシートクッション17を押して所定値以上の荷重が
作用すると、係止爪34が爪離脱手段により被係止孔2
3aから離脱して運転席12は後方に移動する。移動し
たレールに設けられた後退ストッパ55bにローラ48
aが当接するまで後退すると、可動ストッパ51が設け
られたレールのローラ48a,48aは可動ストッパ5
1,51の圧縮コイルスプリング51c,51cの弾性
力に抗してストッパ本体51a,51aをローラ収容部
16a,16a外に押出し、ストッパ本体51a,51
aを乗越えて運転席12は更に後退する。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図6〜図9に示すように、キャブオーバ型
トラック10のキャブ11に設けられた運転席12はス
テアリングコラム13に対向するようにフロアパネル1
1aにシートレッグ14及びシートトラック16を介し
て取付けられ運転者15の尻部を受けるシートクッショ
ン17と、シートクッション17の後端にリクライニン
グアジャスタ18を介して取付けられ運転者15の背部
を受けるシートバック19とを備える。シートクッショ
ン17の下部には丸パイプを四角枠状に形成したクッシ
ョンフレーム17aが内蔵される。
【0014】図1及び図2に示すように、シートトラッ
ク16はフロアパネル11aに固着されたシートレッグ
14の上面にトラック10の進行方向に延びて固着され
た一対の車体側レール21と、一対の車体側レール21
に並設された一対のシート側レール26とを有する。車
体側レール21は一対の車体側ロアレール21aと、一
対の車体側ロアレール21aに摺動可能に配設されシー
ト側レール26が取付けられた一対の車体側アッパレー
ル21bとを有する。シート側レール26は一対のシー
ト側ロアレール26aと、一対のシート側ロアレール2
6aに摺動可能に配設されシートクッション17が取付
けられた一対のシート側アッパレール26bとを有す
る。
【0015】以下左側の車体側レール21とシート側レ
ール26を代表として説明する。車体側ロアレール21
a及び車体側アッパレール21b間とシート側ロアレー
ル26a及びシート側アッパレール26b間とにはそれ
ぞれ単一のローラ収容部21c,26cと、一対の鋼球
収容部21d,26dとが形成される。ローラ収容部2
1c,26cには各アッパレール21b,26bにロー
ラブラケット47a,47bを介して回転可能に取付け
られたローラ48a,48bが収容され、ローラ48
a,48bはロアレール21a,26aのローラ転動面
21e,26e上を転動することによりアッパレール2
1b,26bがロアレール21a,26aに沿って移動
可能に構成される。ローラ48a,48bはアッパレー
ル21b,26bにそれぞれ2個ずつ取付けられる。一
対の鋼球収容部21d,26dには車体側ロアレール2
1a及び車体側アッパレール21b間とシート側ロアレ
ール26a及びシート側アッパレール26b間のがたつ
きを防止する図示しない鋼球がそれぞれ収容される。
【0016】ロアレール21a,26aのローラ転動面
21e,26eの前端にはアッパレール21b,26b
の最も前進した位置を決定する前進ストッパ54a,5
4bが突設される。ロアレール21a,26aのローラ
転動面21e,26eの後端にはアッパレール21b,
26bが最も後退した位置を決定する後退ストッパ55
a,55bがプレス加工によりそれぞれ突設される。
【0017】図2及び図3に示すように、車体側アッパ
レール21bの前端近傍上面及び後端近傍上面にはブラ
ケット27a,27aが固着され、シート側レール26
のシート側ロアレール26aの下面には横断面略L字状
のブラケット28a,28aが固着される。シート側ロ
アレール26aはボルト29aをブラケット28a及び
ブラケット27aに挿通してナット30aに螺合するこ
とにより車体側アッパレール21bに取付けられる。
【0018】図1及び図2に示すように、シート側アッ
パレール26bの前端近傍上面及び後端近傍上面には車
体側アッパレール21bと同様にそれぞれブラケット2
7b(一方は図示せず)が固着され、クッションフレー
ム17aの側片下面には横断面略L字状の一対のブラケ
ット28b,28bがそれぞれ固着される。クッション
フレーム17aはボルト29bをブラケット28b及び
ブラケット27bに挿通してナット30bに螺合するこ
とによりシート側アッパレール26bに取付けられる。
【0019】図2及び図3に示すように、左側の車体側
ロアレール21aの下面には多数の被係止孔23aが設
けられた穿設部材23がリベット24により固着され
る。これらの被係止孔23aは矩形に形成される。また
左側の車体側アッパレール21bの上面には2つのハン
ドルホルダ31,32の基端がそれぞれ固着される。こ
れらのハンドルホルダ31,32のうち一方のハンドル
ホルダ32は幅広に形成され、その先端から中央にかけ
て切欠き32aが形成される。ハンドルホルダ31,3
2の先端はそれぞれリング状に曲げられ、リング状に曲
げられた先端にはトラック10の進行方向に延びる調節
ハンドル33が回動可能に挿入される。調節ハンドル3
3の前端を直角に折曲げることにより操作部33aが形
成される。ハンドルホルダ32の切欠き32a内に位置
する調節ハンドル33には係止爪34の基端が固着さ
れ、係止爪34の先端は被係止孔23aに臨むように曲
げられる。また切欠き32aの底部から係止爪34の基
端に向って調節ハンドル33の回動を規制するストッパ
32bが突設される。調節ハンドル33の後部にはねじ
りコイルスプリング36が巻回され、このスプリング3
6は係止爪34が被係止孔23aに係止する方向に調節
ハンドル33を回転させるように付勢する。
【0020】図4に示すように、係止爪34と被係止孔
23aには車両前面に所定値以上の衝撃荷重が作用した
ときに係止爪34を自動的に被係止孔23aから離脱す
るように構成された爪離脱手段を備える。本実施例では
係止爪34は隣接する2つの被係止孔23a,23aに
それぞれ係止する2つの爪本体34a,34aを有し、
これらの爪本体34a,34aの後側縁34b,34b
が爪本体34a,34aの係止する方向に対して所定の
角度θ1だけ傾斜して形成された爪離脱手段を備える。
【0021】図1及び図5に示すように、一対のシート
側ロアレール26aの前進ストッパ54aの後方近傍の
ローラ転動面26eには挿通孔26fが形成され、この
挿通孔26fには可動ストッパ51のストッパ本体51
aがシート側ロアレール26aの下面からローラ収容部
26cにそれぞれ突設される。可動ストッパ51はスト
ッパ本体51aと、ストッパ本体51aの基端を収容し
シート側ロアレール26aの下面に皿ボルト52及びナ
ット53により固定されたストッパケース51bと、ス
トッパケース51bに収容されストッパ本体51aをロ
ーラ収容部26cに突出する方向に付勢する圧縮コイル
スプリング51cとを有する。
【0022】ストッパ本体51aのローラ収容部26c
に突出する先端は所定の曲率半径を有する球状に形成さ
れる。可動ストッパ51はシート側アッパレール26b
を最も前進した位置に付勢する、即ち前側のローラ48
bが前進して前進ストッパ54aに当接した状態で前側
のローラ48bを後方から係止する。これにより所定の
値以下の荷重ではシート側アッパレール26bが前後に
摺動することを防止するようになっている。
【0023】図6〜図9に示すように、運転席12の前
方のダッシュパネル11bにはステアリングコラム13
を支持するコラムサポートブラケット37が取付けら
れ、ステアリングコラム13の上端にはステアリングホ
イール13aが設けられる。コラムサポートブラケット
37はステアリングコラム13を支軸38を中心にチル
ト可能に支持し、このブラケット37の上部には支軸3
8を中心とする円弧状のガイド孔37aが形成される。
支軸38はクッションフレーム17aより下方に所定の
距離だけオフセットされた位置でコラムサポートブラケ
ット37に取付けられる。ガイド孔37aにはステアリ
ングコラム13に固着されたピン39が遊挿され、ステ
アリングコラム13が運転席12から離れる方向にチル
トできるようになっている。またクッションフレーム1
7aはこのフレーム17aにステアリングコラム13が
当たって係止爪34が被係止孔23aから離脱する荷重
が作用しても変形しないように高剛性に形成され、ステ
アリングホイール13aは通常の運転時には変形しない
が所定の荷重が加わると変形するように構成される。更
にダッシュパネル11bの前方にはキャブ11の前面を
形成するフロントパネル11cが設けられる。
【0024】ところで新型自動車審査基準によれば、運
転席12にその重量の20倍の荷重f1を加えたときに
運転席12がその荷重f1に耐えなければならないと規
定されている。従って上記荷重f1が運転席12に作用
したときに、係止爪34が被係止孔23aから離脱して
はならず、ローラ48bが可動ストッパ51を乗越えて
シート側アッパレール26bが更に後退してはならな
い。これらの爪離脱装置及び可動ストッパの形状、構造
及び使用されるスプリングの強さ等は実施する態様によ
り決定されなければならないが、以下に本実施例におけ
る角度θ1及び可動ストッパ51のスプリング51cに
加わる力f2を求める手段の一例を示す。
【0025】例えば運転席12の重量を30kgとする
と、F1=600kg以下の荷重がクッションフレーム1
7aに作用したときに、係止爪34が被係止孔23aか
ら離脱しないように規制される。言換えればF1=60
0kgを越える荷重がクッションフレーム17aに作用し
たときに初めて係止爪34が被係止孔23aから離脱す
ることが許容される。また係止爪34は調節ハンドル3
3の操作部33aを操作力F2(図2)以下、この例で
はF2=5kg以下で操作したときに被係止孔23aから
離脱するようにねじりコイルスプリング36のばね定数
が設定される。クッションフレーム17aに作用する荷
重F1は車体側アッパレール26及び調節ハンドル33
を介して係止爪34に伝達される。係止爪34に図4に
示すように荷重F1が作用すると、その反力として被係
止孔23aが係止爪34を押返す力N及びμNが発生す
る。力Nは爪本体34aの後側縁34bに対する垂直分
力であり、力μNは爪本体34aの後側縁34bに対す
る平行分力である。またμは静止摩擦係数である。
【0026】図4に示すx方向の荷重の釣合いより次式
が成立つ。 N=F1/{2(cosθ1+μsinθ1)} ……… また係止爪34を被係止孔23aから離脱させようとす
る力fは次式のようになる。 f=2N(sinθ1−μcosθ1) ……… 式を式に代入すると次式が成立つ。 f=F1(tanθ1−μ)/(1+μtanθ1) ……… 一方、係止爪34は前述したようにクッションフレーム
17aに作用する荷重F1以下では被係止孔23aから
離脱してはならない。また係止爪34は操作部33aを
2以下の操作力で操作したときに被係止孔23aから
離脱する必要がある。これらのことからクッションフレ
ーム17aにF1を越える荷重が作用したとき調節ハン
ドルMを中心に次式で示すトルクMが存在しなければな
らない。 fL1<M<F22 ……… ここで、L1は調節ハンドル33のトラック10の進行
方向に延びる軸線と爪本体34aとの距離であり、L2
は調節ハンドル33の操作部33aの長さである(図
2)。式を式から導かれる次式 fL1<F22 ……… に代入すると、次式が得られる。 {F1(tanθ1−μ)/(1+μtanθ1)}L1<F22 ……… 式は次式のように変形できる。 tanθ1<(F22+μF11)/(F11−μF22) ……… また式においてtanθ1−μ<0となると力fは発生し
ないので、次式が成立たなければならない。 tanθ1>μ ……… 式及び式より角度θ1は次式を満たさなければなら
ない。 μ<tanθ1<(F22+μF11)/(F11−μF22)……… 式にF1=600kg、F2=5kg、L1=20mm、L2
100mm及びμ=0.2を代入すると、次式のようにな
る。 11.31(度)<θ1<13.70(度) 従って、角度θ1はこの例では13.5度が最適であ
る。
【0027】次に運転席12に上記荷重f1が作用して
も可動ストッパ51のストッパ本体51aがローラ48
bによりローラ収容部26c外に押出されないそれぞれ
の力f2を求める。可動ストッパ51は一対のシート側
ロアレール26a,26aに1個ずつ合計2個設けられ
ているため、荷重f1はローラ48b,48bにより一
対のストッパ本体51a,51aにf1/2ずつ均等に
作用する。図5に詳しく示すように、ローラ48bはロ
ーラ転動面26eのストッパ本体51aに当接している
ため、ストッパ本体51aに荷重Nが作用する。この荷
重Nはローラ48bの中心Pとストッパ本体51a先端
の曲率半径の中心Qを結んだ直線上に作用する。
【0028】この直線と水平線とのなす角度をθとし、
ローラ48bやストッパ本体51aの摩擦は無視する
と、荷重Nの水平分力、即ち荷重f1/2は次式により
求まり、 f1/2=N×cosθ ……… 荷重Nの垂直分力fは次式により求まる。 f2=N×sinθ ……… 式の垂直分力f2と同一の大きさを有し反対向きの力
が、1個のストッパ本体51aがローラ収容部26c外
に押出されないための力である。式及び式より次式
が導かれる。 f2=(f1×tanθ)/2 ……… 一方ローラ48bの半径をr1、ストッパ本体51a先
端の曲率半径をr2とし、曲率半径の中心Qがローラ転
動面26eと同一の高さにあるとすると、次式が成立
つ。 tanθ=r1/{(r1+r22−r1 20.5 ……… 式及び式より、 f2=[r1/{(r1+r22−r1 20.5]×f1/2 ……… 上式が導かれる。ここで運転席12の重量を30kg、
ローラ48の半径r1を10mm、ストッパ本体51a先
端の曲率半径r2を5mmとすると、力f2は式より約2
70kgとなり、この力f2に基づいて1個の圧縮コイル
スプリング51cの形状が決定される。また本実施例で
は力f2は300Kgに基づいてスプリング51cが選
定されているものとみなし衝撃荷重が運転席に作用した
場合車体側レール21に設けられた爪離脱手段が先に作
用することとする。
【0029】このように構成された車両用運転席の後退
装置の動作を説明する。トラック10が前面衝突してキ
ャブ11のフロントパネル11cに衝撃荷重Fが作用す
ると(図6)、フロントパネル11cが変形し、このパ
ネル11cの変形に伴ってダッシュパネル11b及びコ
ラムサポートブラケット37が後方に移動する。ステア
リングコラム13がステアリングホイール13aととも
に後方に移動すると、先ずステアリングホイール13a
が運転者15の腹部に当たって変形し、次にコラム13
がクッションフレーム17aの前片17cに当たってコ
ラム13が支軸38を中心に図6の実線矢印の方向に回
転する。更にコラム13がクッションフレーム17aを
押して所定値以上の荷重F1がクッションフレーム17
aに作用すると、係止爪34の後側縁34aが係止爪3
4の係止する方向に対して所定の角度θ1だけ先細りに
なるように傾斜しているので、係止爪34が図2の二点
鎖線で示すように被係止孔23aから離脱してシート側
レール26がクッションフレーム17aとともに後方に
移動する(図7)。
【0030】ステアリングコラム13の後退量が大きい
と、車体側アッパレール21bに設けられたローラ48
aが後退ストッパ55bに当接するまでシート側レール
26は後退を続ける。ローラ48aが後退ストッパ55
bに当接した状態でもまだステアリングコラム13がク
ッションフレーム17aを押す荷重が所定の値以上であ
る場合はシート側アッパレール26bに設けられたロー
ラ48bは可動ストッパ51の圧縮コイルスプリング5
1cの弾性力に抗してストッパ本体51aをローラ収容
部26c外に押出し、ストッパ本体51aを乗越えて図
1の二点鎖線で示すように更に後退する。この結果、シ
ート側アッパレール26bがシートバック19及びシー
トクッション17とともに更に後方に移動する(図
8)。これにより運転者15はステアリングホイール1
3aとシートバック19の間に挟まれることはない。従
って、図9の2点鎖線で示すようにシートバック19及
びシートクッション17は2段階に後方に移動すること
になる。
【0031】なお、上記実施例では車両としてキャブオ
ーバ型トラックを挙げたが、これは一例であって乗用車
又はその他の車両でもよい。また、上記実施例で挙げた
数値、特に係止爪の後側縁の角度θ1の13.5度等は
一例であって、これらの数値に限定されない。また、上
記実施例ではローラをシート側アッパレールに回転可能
に取付け、ローラがシート側ロアレール上を転動し、更
に可動ストッパをシート側ロアレールのローラ転動面か
らローラ収容部に突設したが、ローラをシート側ロアレ
ールに回転可能に取付け、ローラがシート側アッパレー
ル上を転動し、更に可動ストッパをシート側アッパレー
ルのローラ転動面からローラ収容部に突設してもよい。
また、上記実施例では車体側レールに被係止孔と係止爪
と爪離脱手段を設けシート側レールに可動ストッパを設
けたが、可動ストッパを車体側レールに設け被係止孔と
係止爪と爪離脱手段をシート側レールに設けてもよい。
また、上記実施例では車体側レールに設けられた爪離脱
手段が先に作用するようにしたが、これは可動ストッパ
が先に作用してもよい。
【0032】また、上記実施例では可動ストッパの圧縮
コイルスプリングがストッパ本体の先端をローラ収容部
に突出するように付勢したが、所望の弾性力を有する圧
縮コイルスプリングを製作すると、大きくなり過ぎてこ
のばねの収容スペースを確保できないときには、ストッ
パ本体をストッパケースに圧入し、ストッパ本体に所定
の力以上が作用しないとストッパ本体がローラ収容部外
に押出されないように構成してもよい。この場合、スト
ッパケースに内蔵された圧縮コイルスプリングは不要に
なるが、ストッパ本体及びストッパケースのはめ合い公
差や表面あらさを実験等により決定したり、或いはスト
ッパ本体の外面又はストッパケースの内面を樹脂により
コーティングしたりする必要がある。
【0033】また、上記実施例は本出願人が実用新案登
録出願した車両用運転席を自動的に後退させる装置(実
願平5−41093)の爪離脱手段を用いたが、これは
従来技術で説明した車両用運転席の自動後退装置(実願
平5−39563)に用いた爪離脱手段でもよく、本出
願人が別途実用新案登録出願した車両用シートの自動後
退装置(実願平5−39283)、車両用シートを自動
的に後退させる装置(実願平5−39284)の考案に
用いられている爪離脱手段を本発明の車両用シートの後
退装置に適用してもよい。
【0034】この実願平5−39283の爪離脱手段
は、トラックの進行方向に延びて設けられたシリンダ
と、シリンダ内に摺動可能に挿入されたマスと、マスを
シリンダの後端に押付ける圧縮コイルばねと、マスの前
方への移動を許容し後方への移動を阻止するラチェット
機構とから構成され、マスと調節ハンドルとを連結して
いる。この手段ではトラックに所定値以上の衝撃荷重が
作用してマスが所定量以上前方に移動したときに調節ハ
ンドルを係止爪が被係止孔から離脱する方向に回転させ
る。
【0035】また実願平5−39284の爪離脱手段
は、トラックの進行方向に延びて設けられたシリンダ
と、シリンダに摺動可能に内蔵されたピストンと、ピス
トンと一体的に設けられシリンダの後端から係止爪の前
端に向って突出するピストンロッドと、ピストンロッド
の先端に設けられ係止爪に近づくに従って先細りに形成
されたテーパピンとから構成される。この手段では、ピ
ストンはシリンダに内蔵された圧縮コイルばねによりシ
リンダ前部に押付けられ、テーパピンはトラックに所定
値以上の衝撃荷重が作用すると別に設けられているコン
トローラが衝撃センサの検出出力に基づいてピストンを
ピストンロッドとともに係止爪に向って移動させ、係止
爪を被係止孔から離脱させる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ートトラック構造を車体側レールとシート側レールの2
段構造にし、かつ一方のレールに被係止孔と係止爪と爪
離脱手段を設け、他方のレールに可動ストッパを設けた
ので、所定値以上の荷重が作用したときに、一方のレー
ルでは爪離脱手段によりシートが後退し、他方のレール
では可動ストッパのストッパ本体をローラ収容部外に押
出しローラが後退ストッパを乗越えて更に後退する。こ
れによりシートトラックの取付スペースが少なくてもシ
ートの十分な後退量を確保でき、着席者が前面衝突時に
ステアリングホイール等とシートバックとの間に挟まれ
ることを防止できる。この結果、着席者は衝突した車両
から容易に脱出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例車両用シートの後退装置の要部断
面図。
【図2】図3のB−B線断面図。
【図3】図1のC−C線断面図。
【図4】図2のA−A線断面図。
【図5】図1のD部詳細図。
【図6】前面衝突してステアリングホイールが運転者の
腹部に当接して変形し、更にステアリングコラムがクッ
ションフレームに当接して支軸を中心に回転した状態を
示す図9に対応する側面図。
【図7】ステアリングコラムが所定値以上の力でクッシ
ョンフレームを押して係止爪が被係止孔から離脱し、シ
ート側レールがシートクッション、シートバックととも
に後方へ移動した状態を示す図7に対応する側面図。
【図8】ステアリングコラムが更に所定値以上の力でク
ッションフレームを押してローラかストッパ本体を押出
しシートクッションがシートバックとともに更に後方へ
移動した状態を示す図9に対応する側面図。
【図9】前面衝突する前のトラックの運転席の側面図。
【符号の説明】
10 トラック(車両) 11a フロアパネル 12 運転席 17 シートクッション 21a 車体側ロアレール 21b 車体側アッパレール 21c 第1ローラ収容部 21e 第1ローラ転動面 23a 被係止孔 26a 車体側ロアレール 26b 車体側アッパレール 26c 第2ローラ収容部 26e 第2ローラ転動面 33 調節ハンドル 34 係止爪 48a 第1ローラ 48b 第2ローラ 51 可動ストッパ 54a 第2前進ストッパ 54b 第1前進ストッパ 55a 第2後退ストッパ 55b 第1後退ストッパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(10)のフロアパネル(11a)に前記車
    両(10)の進行方向に延びて配設された一対の車体側ロア
    レール(21a)と、 前記一対の車体側ロアレール(21a)と所定の間隔をあけ
    て上方にかつ平行に配設された一対の車体側アッパレー
    ル(21b)と、 前記車体側アッパレール(21b)及び前記車体側ロアレー
    ル(21a)の間に形成された第1ローラ収容部(21c)に収容
    され前記車体側アッパレール(21b)又は前記車体側ロア
    レール(21a)に回転可能に取付けられかつ前記車体側ロ
    アレール(21a)又は前記車体側アッパレール(21b)上を転
    動可能な第1ローラ(48a)と、 前記車体側ロアレール(21a)又は前記車体側アッパレー
    ル(21b)のローラ転動面(21e)から前記第1ローラ収容部
    (21c)に突設され前記車体側アッパレール(21b)が後退し
    て前記第1ローラ(48a)が又は前記第1ローラ(48a)に突
    当たることにより前記車体側アッパレール(21b)の最も
    後退した位置を決定する第1後退ストッパ(55b)と、 前記第1後退ストッパ(55b)と同一の面に突設され前記
    車体側アッパレール(21b)が前進して前記第1ローラ(48
    a)が又は前記第1ローラ(48a)に突当たることにより前
    記車体側アッパレール(21b)の最も前進した位置を決定
    する第1前進ストッパ(54b)と、 前記車体側アッパレール(21b)の上部にかつ平行に固着
    された一対のシート側ロアレール(26a)と、 前記一対のシート側ロアレール(26a)と所定の間隔をあ
    けて上方にかつ平行に配設されシートクッション(17)が
    取付けられた一対のシート側アッパレール(26b)と、 前記シート側アッパレール(26b)及び前記シート側ロア
    レール(26a)の間に形成された第2ローラ収容部(26c)に
    収容され前記シート側アッパレール(26b)又は前記シー
    ト側ロアレール(26a)に回転可能に取付けられかつ前記
    シート側ロアレール(26a)又は前記シート側アッパレー
    ル(26b)上を転動可能な第2ローラ(48b)と、 前記シート側ロアレール(26a)又は前記シート側アッパ
    レール(26b)のローラ転動面(26e)から前記第2ローラ収
    容部(26c)に突設され前記シート側アッパレール(26b)が
    後退して前記第2ローラ(48b)が又は前記第2ローラ(48
    b)に突当たることにより前記シート側アッパレール(26
    b)の最も後退した位置を決定する第2後退ストッパ(55
    a)と、 前記第2後退ストッパ(55a)と同一の面に突設され前記
    シート側アッパレール(26b)が前進して前記第2ローラ
    (48b)が又は前記第2ローラ(48b)に突当たることにより
    前記シート側アッパレール(26b)の最も前進した位置を
    決定する第2前進ストッパ(54a)とを備えた車両用運転
    席(12)であって、 前記第1前進ストッパ(54b)又は前記第2前進ストッパ
    (54a)が設けられたレールに取付けられ前記車両前面に
    所定値以上の衝撃荷重が作用しないときに前記第1ロー
    ラ収容部(21c)又は前記第2ローラ収容部(26c)に突出し
    て前記第1前進ストッパ(54b)又は前記第2前進ストッ
    パ(54a)とともに前記第1ローラ(48a)又は前記第2ロー
    ラ(48b)を保持し、前記車両前面に所定値以上の衝撃荷
    重が作用したときに前記第1ローラ収容部(21c)又は前
    記第2ローラ収容部(26c)外に押出されて前記第1ロー
    ラ(48a)又は前記第2ローラ(48b)の転動を許容する可動
    ストッパ(51)と、 前記一対の車体側ロアレール(21a)又は前記一対のシー
    ト側ロアレール(26a)のうちの一方のロアレールに長手
    方向に等間隔に設けられた多数の被係止孔(23a)と、 前記一対の車体側アッパレール(21b)又は前記一対のシ
    ート側アッパレール(26b)のうちの一方のアッパレール
    に回動可能に取付けられ前記多数の被係止孔(23a)に選
    択的に係止する係止爪(34)を有する調節ハンドル(33)
    と、 前記車両前面に所定値以上の衝撃荷重が作用したときに
    前記係止爪(34)を自動的に前記被係止孔(23a)から離脱
    するように構成された爪離脱手段を備えたことを特徴と
    する車両用運転席の後退装置。
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