JP2982412B2 - シャドウマスク成形金型 - Google Patents
シャドウマスク成形金型Info
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- JP2982412B2 JP2982412B2 JP3217473A JP21747391A JP2982412B2 JP 2982412 B2 JP2982412 B2 JP 2982412B2 JP 3217473 A JP3217473 A JP 3217473A JP 21747391 A JP21747391 A JP 21747391A JP 2982412 B2 JP2982412 B2 JP 2982412B2
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- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク成形金
型に関する。
型に関する。
【０００２】
【従来の技術】多数の小孔を有するシャドウマスク素材
をプレス成形金型にて張り出し成形時に、金型平面上に
て引張りを加えないと正規の安定した形状に成形できな
い。従来の成形方法の一例を図８〜図１０に示す。
をプレス成形金型にて張り出し成形時に、金型平面上に
て引張りを加えないと正規の安定した形状に成形できな
い。従来の成形方法の一例を図８〜図１０に示す。
【０００３】図８〜図１０は、シャドウマスク成形過程
の各段階におけるシャドウマスク成形金型の半截断面図
である。まず、図８のようにシャドウマスクのブランク
１を環体状のしわ押え２に金型平面上四辺ともにかかる
ようにパンチ３の天面に無負荷状態で供給したのち、図
９のようにしわ押え２とダイ４によりブランク１の周囲
を挟持する。次に図１０のようにパンチ３とパッド５に
てブランク１を挟み込み張り出し成形を行う。
の各段階におけるシャドウマスク成形金型の半截断面図
である。まず、図８のようにシャドウマスクのブランク
１を環体状のしわ押え２に金型平面上四辺ともにかかる
ようにパンチ３の天面に無負荷状態で供給したのち、図
９のようにしわ押え２とダイ４によりブランク１の周囲
を挟持する。次に図１０のようにパンチ３とパッド５に
てブランク１を挟み込み張り出し成形を行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、張り出し成形の際にブランクの中央部に
て自然たれ込みが発生してしまうので、正規の安定した
形状に成形できないという問題点を有していた。また金
型平面上直交二軸それぞれについてシャドウマスクの天
面成形曲率および小孔の軸長が異なるので、しわ押えが
環体状に構成されていると金型平面上直交二軸それぞれ
個別に、ブランクのしわ押え具合の調整が不可となり、
正規の形状に成形するのが困難であるという問題点を有
していた。
来の構成では、張り出し成形の際にブランクの中央部に
て自然たれ込みが発生してしまうので、正規の安定した
形状に成形できないという問題点を有していた。また金
型平面上直交二軸それぞれについてシャドウマスクの天
面成形曲率および小孔の軸長が異なるので、しわ押えが
環体状に構成されていると金型平面上直交二軸それぞれ
個別に、ブランクのしわ押え具合の調整が不可となり、
正規の形状に成形するのが困難であるという問題点を有
していた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解消するた
めに本発明のシャドウマスク成形金型は、従来の環体状
のしわ押えまたはダイの天面部分に、圧力体に支持押圧
された環体状で金型平面上直交二軸に平行にそれぞれ分
割された小型しわ押えを有している。
めに本発明のシャドウマスク成形金型は、従来の環体状
のしわ押えまたはダイの天面部分に、圧力体に支持押圧
された環体状で金型平面上直交二軸に平行にそれぞれ分
割された小型しわ押えを有している。
【０００６】
【作用】上記の構成によれば、小型しわ押えによりブラ
ンクに引張りをかけて張り出し成形をすることができ
る。また小型しわ押えを金型平面上直交二軸に平行にそ
れぞれに分割しているので、四辺それぞれについて引張
り具合を調整することができる。
ンクに引張りをかけて張り出し成形をすることができ
る。また小型しわ押えを金型平面上直交二軸に平行にそ
れぞれに分割しているので、四辺それぞれについて引張
り具合を調整することができる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【０００８】最初に本発明者が先に開発した先行開発例
としてのシャドウマスク成形金型について説明する。図
１〜図４はそのシャドウマスク成形過程の各段階におけ
るシャドウマスク成形金型の半截断面図である。
としてのシャドウマスク成形金型について説明する。図
１〜図４はそのシャドウマスク成形過程の各段階におけ
るシャドウマスク成形金型の半截断面図である。
【０００９】図１のように、シャドウマスクのブランク
１１を環体状のしわ押え１２と環体状の小型しわ押え１
３に金型平面上四辺ともにかかるようにパンチ１４の天
面に無負荷状態で供給する。小型しわ押え１３はしわ押
え１２からバネ１５により支持押圧されている。図２の
ように、ダイ１６がパッド１７とともに下方移動する
と、ブランク１１の周辺部分がまず最初に小型しわ押え
１３とダイ１６とにより挟持される。さらにダイ１６と
パッド１７が下方移動すると、ダイ１６はブランク１１
を介しバネ１５を圧縮しながら小型しわ押え１３を押し
下げていく。この時、ブランク１１の天面成形部は中心
から外周に向かう方向の引張りがかかりブランク１１を
供給した状態のたるみを無くす。ダイ１６により小型し
わ押え１３としわ押え１２が底づきを完了し、この時ブ
ランク１１にかかる前記引張力は最大となる。この最大
引張力は、小型しわ押え１３としわ押え１２との間のす
きま長さとバネ１５の初期設定圧力にて管理することが
できる。さらにダイ１６とパッド１７がそれぞれアウタ
シリンダ１８とインナシリンダ１９とで下方移動する
と、クッションシリンダ２０を押し下げながらブランク
１１の開孔部の天面張り出し成形が始まり、図３のよう
にパッド１７とパンチ１４がブランク１１を介して底づ
いて天面張り出し成形を完了する。さらにアウタシリン
ダ１８はダイ１６，ブランク１１，小型しわ押え１３，
しわ押え１２を介してクッションシリンダ２０を押し下
げて、ブランク１１の周辺側壁部分を絞り出し、図４の
ように底づいて絞りを完了する。なお、しわ押え１２に
対向しているダイ１６は上下可動のものとして説明した
が、このダイ１６は従前と同様に固定されていてもよい
ものである。
１１を環体状のしわ押え１２と環体状の小型しわ押え１
３に金型平面上四辺ともにかかるようにパンチ１４の天
面に無負荷状態で供給する。小型しわ押え１３はしわ押
え１２からバネ１５により支持押圧されている。図２の
ように、ダイ１６がパッド１７とともに下方移動する
と、ブランク１１の周辺部分がまず最初に小型しわ押え
１３とダイ１６とにより挟持される。さらにダイ１６と
パッド１７が下方移動すると、ダイ１６はブランク１１
を介しバネ１５を圧縮しながら小型しわ押え１３を押し
下げていく。この時、ブランク１１の天面成形部は中心
から外周に向かう方向の引張りがかかりブランク１１を
供給した状態のたるみを無くす。ダイ１６により小型し
わ押え１３としわ押え１２が底づきを完了し、この時ブ
ランク１１にかかる前記引張力は最大となる。この最大
引張力は、小型しわ押え１３としわ押え１２との間のす
きま長さとバネ１５の初期設定圧力にて管理することが
できる。さらにダイ１６とパッド１７がそれぞれアウタ
シリンダ１８とインナシリンダ１９とで下方移動する
と、クッションシリンダ２０を押し下げながらブランク
１１の開孔部の天面張り出し成形が始まり、図３のよう
にパッド１７とパンチ１４がブランク１１を介して底づ
いて天面張り出し成形を完了する。さらにアウタシリン
ダ１８はダイ１６，ブランク１１，小型しわ押え１３，
しわ押え１２を介してクッションシリンダ２０を押し下
げて、ブランク１１の周辺側壁部分を絞り出し、図４の
ように底づいて絞りを完了する。なお、しわ押え１２に
対向しているダイ１６は上下可動のものとして説明した
が、このダイ１６は従前と同様に固定されていてもよい
ものである。
【００１０】以上のように先行開発例によれば、従来の
機能を持つ環体状のしわ押えの天面に環体状の小型しわ
押えを設けることによりシャドウマスク成形過程におい
てブランク天面張り出し成形前までに、ブランクに引張
りをかけることができる。しかも、その引張力は前記の
ように小型しわ押えのストロークや圧力の調整で簡単に
行うことでできる。しかし、四辺それぞれについて引張
り具合を調整することができるものではなかった。
機能を持つ環体状のしわ押えの天面に環体状の小型しわ
押えを設けることによりシャドウマスク成形過程におい
てブランク天面張り出し成形前までに、ブランクに引張
りをかけることができる。しかも、その引張力は前記の
ように小型しわ押えのストロークや圧力の調整で簡単に
行うことでできる。しかし、四辺それぞれについて引張
り具合を調整することができるものではなかった。
【００１１】以下、本発明の一実施例について図５を参
照しながら説明する。図５において、２１はブランク、
２２は環体状のしわ押え、２４はパンチ、２５はバネ、
２６はダイ、２７はパッド、２８は上アウタシリンダ、
２９はインナシリンダ、３０は下アウタシリンダで、以
上は図１の構成と同様なものである。図１の構成と異な
るのは、小型しわ押え２３を四つに分割した点である。
分割した例を図６に示す。これは下型を上から見た簡略
図である。
照しながら説明する。図５において、２１はブランク、
２２は環体状のしわ押え、２４はパンチ、２５はバネ、
２６はダイ、２７はパッド、２８は上アウタシリンダ、
２９はインナシリンダ、３０は下アウタシリンダで、以
上は図１の構成と同様なものである。図１の構成と異な
るのは、小型しわ押え２３を四つに分割した点である。
分割した例を図６に示す。これは下型を上から見た簡略
図である。
【００１２】上記のように構成されたシャドウマスク成
形金型についての基本動作は先に説明した先行開発例と
同様である。
形金型についての基本動作は先に説明した先行開発例と
同様である。
【００１３】以上のように、小型しわ押えを四つに分割
することにより、ブランク四辺それぞれについて天面成
形前の引張り具合を調整することができる。そして成形
性が悪くスプリングバックしやすい方向、すなわち曲率
半径の大きい方向や、曲面に存在する小判型の小孔の長
軸方向に最も張力がかかるようにすると、成形される曲
面に均一な張り出し力が与えられ、所定の形状の曲面が
精度よく得られる。
することにより、ブランク四辺それぞれについて天面成
形前の引張り具合を調整することができる。そして成形
性が悪くスプリングバックしやすい方向、すなわち曲率
半径の大きい方向や、曲面に存在する小判型の小孔の長
軸方向に最も張力がかかるようにすると、成形される曲
面に均一な張り出し力が与えられ、所定の形状の曲面が
精度よく得られる。
【００１４】なお、先行開発例においてバネ１５を、ま
た上記一実施例においてバネ２５をコイルスプリングと
したが、ウレタンやゴムなどの弾性体としてもよい。ま
たしわ押えに小型しわ押えを配置したが、図７に示すよ
うにダイ４６に小型しわ押え４３を配置することも可能
である。なお、図７において、４１はブランク、４２は
しわ押え、４３は環体状の小型しわ押え、４４はパン
チ、４５はバネ、４６はダイ、４７はパッド、４８はア
ウタシリンダ、４９はインナシリンダ、５０はクッショ
ンシリンダである。
た上記一実施例においてバネ２５をコイルスプリングと
したが、ウレタンやゴムなどの弾性体としてもよい。ま
たしわ押えに小型しわ押えを配置したが、図７に示すよ
うにダイ４６に小型しわ押え４３を配置することも可能
である。なお、図７において、４１はブランク、４２は
しわ押え、４３は環体状の小型しわ押え、４４はパン
チ、４５はバネ、４６はダイ、４７はパッド、４８はア
ウタシリンダ、４９はインナシリンダ、５０はクッショ
ンシリンダである。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明は、しわ押えまたは
ダイの天面部分に圧力体に支持押圧された環体状で金型
平面上直交二軸に平行にそれぞれ分割された小型しわ押
えを設けることにより、材料供給時のたるみを無くし正
規の安定した天面形状を得ることができる。また短辺側
と長辺側の材料の張力を各々任意に設定し縦横の曲率や
孔形の違いに応じ、材料の張り具合を調整することが可
能で、精度の良い天面形状が得られる。
ダイの天面部分に圧力体に支持押圧された環体状で金型
平面上直交二軸に平行にそれぞれ分割された小型しわ押
えを設けることにより、材料供給時のたるみを無くし正
規の安定した天面形状を得ることができる。また短辺側
と長辺側の材料の張力を各々任意に設定し縦横の曲率や
孔形の違いに応じ、材料の張り具合を調整することが可
能で、精度の良い天面形状が得られる。
【図１】本発明者が先に開発した先行開発例としてのシ
ャドウマスク成形金型の成形過程ブランク供給状態の半
截断面図
ャドウマスク成形金型の成形過程ブランク供給状態の半
截断面図
【図２】同先行開発例におけるシャドウマスク成形過程
ブランク挟持状態の半截断面図
ブランク挟持状態の半截断面図
【図３】同先行開発例におけるシャドウマスク成形過程
天面張り出し状態の半截断面図
天面張り出し状態の半截断面図
【図４】同先行開発例におけるシャドウマスク成形過程
側壁絞り状態の半截断面図
側壁絞り状態の半截断面図
【図５】本発明の一実施例におけるシャドウマスク成形
金型の成形過程ブランク供給状態の半截断面図
金型の成形過程ブランク供給状態の半截断面図
【図６】同実施例におけるシャドウマスク成形金型の下
型を示す図
型を示す図
【図７】本発明の他の実施例におけるシャドウマスク成
形金型の半截断面図
形金型の半截断面図
【図８】従来のシャドウマスク成形金型の成形過程ブラ
ンク供給状態の半截断面図
ンク供給状態の半截断面図
【図９】同シャドウマスク成形金型の成形過程ブランク
挟持状態の半截断面図
挟持状態の半截断面図
【図１０】同シャドウマスク成形金型の成形過程天面張
り出し状態の半截断面図
り出し状態の半截断面図
１２ 環体状のしわ押え １３ 環体状の小型しわ押え １４ パンチ １６ ダイ １７ パッド ２３ 分割された小型しわ押え
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−86032（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−175428（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−49324（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B21D 24/04 B21D 22/26 B21D 24/06 H01J 9/14
Claims (1)
- 【請求項１】 一方のダイセットに固定されたパンチ
と、前記パンチに対向して他方のダイセットより上下可
動に圧力体に支持されているパッドと、前記パンチの輪
郭に対し一定の間隔をもちかつ他方のダイセットに支持
されているダイと、前記ダイに対向して一方のダイセッ
トより上下可動に圧力体に支持されている環体状のしわ
押えとを備え、前記しわ押えまたは前記ダイの天面部分
に圧力体に支持押圧された環体状で金型平面上直交二軸
に平行にそれぞれ分割された小型しわ押えを有すること
を特徴とするシャドウマスク成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3217473A JP2982412B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | シャドウマスク成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3217473A JP2982412B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | シャドウマスク成形金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0557364A JPH0557364A (ja) | 1993-03-09 |
| JP2982412B2 true JP2982412B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=16704790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3217473A Expired - Fee Related JP2982412B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | シャドウマスク成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2982412B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101846760B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2018-04-06 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 프레스 성형 장치, 이 성형 장치를 이용한 프레스 성형품의 제조 방법, 및 프레스 성형품 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6702004B2 (ja) * | 2016-03-04 | 2020-05-27 | 日本製鉄株式会社 | ホットスタンプ成形品の製造方法および製造装置 |
| US11628483B2 (en) | 2017-09-08 | 2023-04-18 | Nippon Steel Corporation | Hot stamping formed article and method and device for manufacturing hot stamping formed article |
| CN107999661B (zh) * | 2017-12-15 | 2019-09-13 | 株洲春华实业有限责任公司 | 用于椭圆封头预压变形的压边装置 |
| CN109047509B (zh) * | 2018-09-28 | 2023-10-31 | 浙江龙文精密设备有限公司 | 碗状罐及其成型模具 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP3217473A patent/JP2982412B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101846760B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2018-04-06 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 프레스 성형 장치, 이 성형 장치를 이용한 프레스 성형품의 제조 방법, 및 프레스 성형품 |
| US10406582B2 (en) | 2013-12-06 | 2019-09-10 | Nippon Steel Corporation | Press-forming apparatus, method for producing press-formed product using the forming apparatus, and press-formed product |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0557364A (ja) | 1993-03-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |