JP2978811B2 - 高力率コンバータ - Google Patents

高力率コンバータ

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JP2978811B2 JP9035203A JP3520397A JP2978811B2 JP 2978811 B2 JP2978811 B2 JP 2978811B2 JP 9035203 A JP9035203 A JP 9035203A JP 3520397 A JP3520397 A JP 3520397A JP 2978811 B2 JP2978811 B2 JP 2978811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高力率コンバータに
関し、特に交流電源から供給される交流入力電流を正弦
波にすることにより、入力力率の改善及び高調波抑制を
行うとともに、直流出力のリップルを低減することを確
保した高力率コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】ACを入力として所望のDCを得る高力
率コンバータ回路は、交流入力電源からの交流電力を整
流する整流回路の直流側に接続され、その交流入力電流
を正弦波状にするとともに、その直流側の電圧を安定化
するコンバータである。この方法としては、従来、例え
ば特開平4−289774号公報に述べられている昇圧
型、昇降圧型及び図23に示す降圧型が知られている。
【0003】以下、図23の降圧型を例として参照しつ
つ従来の回路例を説明する。
【0004】交流入力電源1からの交流電力を全波整流
する整流回路2の一方の直流端子aと他方の直流端子b
との間に、スイッチング素子3とダイオード4とを直列
に接続するとともに、ダイオード4と並列にチョークコ
イル5とコンデンサ6とを直列接続し、制御回路100
の制御出力によりスイッチング素子3のオン、オフ比を
交流入力電圧の変化に対応させて制御することによって
整流回路2の交流入力電流を正弦波状にし、また整流回
路2の交流側に接続された高周波フィルタ7によって交
流入力電流から高周波成分が除去されて正弦波化するも
のである。
【0005】次に、この降圧型の高力率コンバータ回路
の制御回路100による上述した動作について説明す
る。制御回路100は、交流入力電圧対応電圧を絶対値
に変換する絶対値回路101と、絶対値回路101の出
力電圧と交流入力電源の周波数に対して十分高い周波数
の三角波電圧1021とを比較する比較回路102と、
比較回路102の出力をスイッチング素子3の駆動信号
1031に変換する駆動回路103とからなり、絶対値
回路101の出力電圧と三角波電圧とを比較回路102
で比較し、絶対値回路101の出力電圧が三角波電圧よ
り大である区間でスイッチング素子3をオンさせるよう
な駆動信号1031を駆動回路103によって作成す
る。
【0006】従って、スイッチング素子3には、図24
に示すように、交流入力電圧の波高値が高い区間ほど長
い期間電流が流れ、整流回路2の交流側には図25に示
したような電流が流れ、さらに交流入力電流は高周波フ
ィルタ7によって高周波成分が除去されて交流入力電圧
と同位相の完全な正弦波にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の高力率コンバータ回路は、降圧型、昇圧型及び
昇降圧型いずれの場合でも、交流入力電流を正弦波に制
御するスイッチング周波数には関係なく直流出力側に整
流回路方式により決まる交流入力周波数に応じたリップ
ル電圧を生じ、例えば、単相ブリッジ整流の場合は交流
入力周波数の2倍の周波数のリップルが生じる。また、
図23の場合においては、チョークコイル5の電流を入
力交流周波数において電流連続性を保つためインダクタ
ンスを非常に大きくする必要がある。
【0008】上述したリップル電圧を低減するために受
動素子を用いる場合には、直流出力側のフィルタ、すな
わち図23の場合ではチョークコイル5及びコンデンサ
6の値を非常に大きくしてスイッチング素子3に流れる
電流のピーク値を図24のように一定にしなければなら
ないため、これらチョークコイル及びコンデンサが非常
に大型化し価格も高くなる。
【0009】また、リップル電圧を低減するために能動
素子を用いる方法としては、例えば前述した特開平4−
289774号公報にも述べられている如く、電圧変換
もかねてDC−DCコンバータを後段に接続する方法
や、特開平3−164068号公報の如く、リップル電
圧を含んだ直流出力にこのリップル電圧を打ち消す極性
を付与した直流電圧を別に作って印加することによりリ
ップル電圧を低減する方法などがあるが、いずれも一旦
直流変換した後の制御であり、効率、価格及び大きさな
どの点で問題が多いという欠点がある。
【0010】本発明の目的は上述した欠点を除き、交流
入力電流を交流入力電圧と同相且つ同一波形となして交
流入力電流の歪みを根本的に排除し、また直流出力の含
むリップル電圧を著しく抑圧しうる高効率で簡素な構成
の高力率コンバータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の請求項1の高力率コンバータは次の手段
構成を有する。
【0012】即ち、本発明の高力率コンバータは、交流
入力電流を正弦波とすることにより入力力率の改善と高
調波抑制並びに直流出力のリップル低減を確保する降圧
型、昇圧型もしくは昇降圧型の高力率コンバータにおい
て、交流入力電源を全波整流する整流回路と、前記整流
回路の出力する直流出力電圧を前記交流入力電源の周波
数よりも十分に高い周波数で駆動される第1のスイッチ
ング素子でスイッチングして出力するスイッチング回路
と、前記スイッチング回路の出力を平滑化して負荷に供
給すべく第1のチョークコイルと第1のコンデンサとを
接続して出力フィルタを形成する出力回路と、前記第1
のスイッチング素子の出力を充電すべく前記第1のスイ
ッチング素子と前記出力回路との間に配置した第2のチ
ョークコイルと第2のコンデンサとの直列接続を含む充
電回路と、前記充電回路の含む第2のコンデンサの充電
電圧を前記出力回路に第2のスイッチング素子を介して
印加する充電電圧印加回路と、前記スイッチング回路の
出力と前記充電電圧印加回路の出力とを交互に前記出力
回路に送出して前記第1のスイッチング素子と前記第2
のスイッチング素子を介して前記出力回路に供給される
電力の和を常に一定ならしめるように前記第1及び第2
のスイッチング素子を制御する制御回路とを備えた構成
を有する。
【0013】また、本発明の請求項2の高力率コンバー
タは、前記整流回路に対する交流入力電流の波形が正弦
波になるとともに前記第2のコンデンサの充電電圧が定
電圧となるように前記第1のスイッチング素子を所定の
第1のパルス幅変調信号で制御する制御回路を備えた構
成を有する。
【0014】また、本発明の請求項3の高力率コンバー
タは、前記第2のスイッチング素子が前記第1のスイッ
チング素子と同時には出力しないように駆動するととも
に、負荷に印加すべき前記出力回路による直流出力電圧
が定電圧になるように前記第2のスイッチング素子を所
定の第2のパルス幅変調信号で制御する制御回路を備え
た構成を有する。
【0015】また、本発明の請求項4の高力率コンバー
タは、前記第1のスイッチング素子の出力電流を検出し
て得られる第1の検出電圧と、前記交流入力電源と、前
記交流入力電源よりも十分に高い周波数のリセット信号
及び鋸歯状波を出力する発振器のリセット信号とに基づ
いて、前記全波整流回路の交流入力電流を前記交流入力
電源の電圧に同期した波形とするように前記第1のスイ
ッチング素子の動作を制御する前記第1のパルス幅変調
信号を出力するとともに、前記第1のチョークコイルの
導通電流を検出して得られる第2の検出電圧と、前記第
1のコンデンサの充電電圧と、前記発振器の鋸歯状波
と、前記第1のパルス幅変調信号とに基づいて、前記第
1のスイッチング素子を介して負荷側に供給される電力
と前記第2のスイッチング素子を介して負荷側に供給さ
れる電力との和がパルスごとに一定となるように前記第
2のスイッチング素子の動作を制御する前記第2のパル
ス幅変調信号を出力する制御回路を備えた構成を有す
る。
【0016】また、本発明の請求項5の高力率コンバー
タは、前記第1及び第2のスイッチング素子によって形
成されるスイッチング電圧を変換する高周波トランスも
しくは入力側と出力側とを分離する絶縁トランスを備え
た構成を有する。
【0017】また、請求項6記載の発明は、交流電源電
流を正弦波とすることにより入力力率の改善と高調波抑
制並びに直流出力のリップル低減を確保する降圧型、昇
圧型または昇降圧型の高力率コンバータにおいて、交流
電源電力を全波整流する整流回路と、前記整流回路の出
力する直流電圧を交流電源の周波数よりも十分に高い周
波数で駆動される、第1のスイッチング素子を有する第
1のスイッチング回路及び第3のスイッチング素子を有
する第3のスイッチング回路と、前記第1のスイッチン
グ回路の出力を平滑化して負荷に供給すべく第1のチョ
ークコイルと第1のコンデンサとを接続して出力フィル
タを形成する出力回路と、前記第3のスイッチング回路
の出力を充電すべく前記第3のスイッチンッグ回路と前
記出力回路との間に配置した第2のチョークコイルと第
2のコンデンサとの直列接続を含む充電回路と、前記第
2のコンデンサの充電電圧を前記出力回路に第2のスイ
ッチング素子を介して印加する充電電圧印加回路と、前
記第1のスイッチング回路の出力と前記充電電圧印加回
路の出力とを交互に前記出力回路に送出して前記出力回
路に供給される電力の和を常に一定ならしめるように前
記第1、第3のスイッチング素子を制御する制御回路と
を備えることを特徴とする。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の高力率コンバータにおいて、前記制御回路が整流回
路に対する交流電源電流の波形が正弦波になるとともに
前記第2のコンデンサの充電電圧が定電圧となるように
前記第1及び第3のスイッチング素子を第1及び第3の
パルス幅変調信号で制御する機能を備えることを特徴と
する。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載の高力率コンバータにおいて、前記制御回路が第2の
スイッチング素子と第1のスイッチング素子とが同時に
出力を送出しないように駆動されるとともに、負荷に印
加すべき前記出力回路による直流出力電圧が定電圧とな
るように前記第2のスイッチング素子を第2のパルス幅
変調信号で制御する機能を備えることを特徴とする。
【0020】また、請求項9記載の発明は、請求項7ま
たは8記載の高力率コンバータにおいて、前記制御回路
が整流回路の直流電流を検出して得られる第1の検出電
圧と、整流回路の直流電圧と、前記交流電源の周波数よ
りも十分に高い周波数の鋸歯状波を出力する発振器の信
号に基づいて、前記整流回路の交流電流を交流電源電圧
に同期した波形とするような前記第1のパルス幅変調信
号を出力し、前記第1の検出電圧と、前記第2のコンデ
ンサの充電電圧と、前記第3のスイッチング素子の導通
電流を検出して得られる第3の検出電圧と、前記鋸歯状
波とに基づいて、前記整流回路の交流電流を交流電源電
圧に同期した波形とするような前記第3のパルス幅変調
信号を出力し、前記出力回路による直流出力電圧と、前
記第1のチョークコイルの導通電流を検出して得られる
第2の検出電圧と、前記鋸歯状波とに基づいて、前記第
1のスイッチング素子を介して負荷に供給される電力と
前記第2のスイッチング素子を介して負荷に供給される
電力との和を各パルスごとに一定にするような前記第2
のパルス幅変調信号を出力する機能を備えることを特徴
とする。
【0021】また、請求項10記載の発明は、請求項
6、7、8または9記載の高力率コンバータにおいて、
前記第1のスイッチング回路の出力及び前記充電電圧印
加回路の出力を変換して出力回路に得る高周波トランス
または前記第1のスイッチング回路及び前記充電電圧印
加回路と出力回路との間を絶縁する絶縁トランスを備え
ることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】スイッチング素子を用い、ACか
ら所望のDCを得る従来の高力率コンバータ回路では、
交流入力電流を正弦波に制御するとスイッチング周波数
には関係なく直流出力側に整流回路方式により決まる交
流入力周波数に応じたリップル電圧を生じる。
【0023】このリップル電圧を低減するために受動素
子を用いる場合には、直流出力側のフィルタを構成する
チョークコイルやコンデンサの値を非常に大きくしてス
イッチング素子電流のピーク値を一定にしなければなら
ないため、チョークコイル及びコンデンサが非常に大型
化し価格も高くなる。
【0024】また、リップル電圧を低減するために能動
素子を用いる方法を採る場合には、いずれも一度直流に
した後の制御であり、効率、価格、大きさなどの点で問
題が多い。
【0025】本発明の請求項1、2、3、4及び5にあ
っては、第1のスイッチング素子(図1の31)は交流
入力電流を交流入力電圧に同期した波形となるように制
御する。また、第2のスイッチング素子(図1の32)
を、第1のスイッチング素子から出力側に供給される電
力と第2のスイッチング素子から出力側に供給される電
力との和が各パルス毎に一定となるように制御すること
により、交流入力電流を交流入力電圧と同相同一波形と
することができ、しかも直流出力のリップル電圧も著し
く低減することができ、さらに直流出力側のフィルタも
小さくすることができるようにすることを、基本的な発
明の実施の形態としている。
【0026】本発明の請求項6、7、8、9は、第1の
スイッチング素子及び第3のスイッチング素子によって
交流電源電流を交流電源電圧に同期した波形になるよう
に制御し、第2のスイッチング素子によって、第1のス
イッチング素子から負荷に供給される電力と第2のスイ
ッチング素子から負荷に供給される電力との和を各パル
スごとに一定にするように制御することにより、交流電
源電流を交流電源電圧と同一で、同位相の波形にするこ
とができ、しかも直流出力電圧に重畳されるリップルも
著しく低減することができ、チョークコイル及びコンデ
ンサも小型化することを特徴とする。
【0027】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
す回路図である。図1に示す実施例は降圧型の高力率コ
ンバータを例とし、また図23と同じ機構を有する部分
には同じ符号を付している。本実施例の構成は、整流回
路を構成する整流回路2と、整流回路2の出力に接続さ
れるスイッチング回路を構成する図23のスイッチング
素子3に対応する第1のスイッチング素子31と、図2
3のダイオード4に対応するダイオード41と、出力回
路を構成する図23のチョークコイル5に対応する第1
のチョークコイル51及び図23のコンデンサ6に対応
する第1のコンデンサ61とから成るコンバータ回路
に、新たに追加する充電回路を構成するダイオード4
3,同45及び第2のチョークコイル52、チョークコ
イル52を通して充電される第2のコンデンサ62を含
む回路と、充電電圧印加回路を構成すべくコンデンサ6
2に貯えられた電力を制御して第1のチョークコイル5
1に供給するように第2のスイッチング素子32とダイ
オード42,同44を接続した回路とを有する。なお、
ダイオード42及び同44は逆流素子ダイオードであ
る。
【0029】また、図1の高力率コンバータには、第1
のスイッチング素子31を流れる電流に対応する第1の
検出電圧V31を出力する第1の電圧検出器9Aと、第1
のチョークコイル51を流れる電流に対応する第2の検
出電圧V51を出力する第2の電圧検出器9Bとを設け、
各出力と交流入力電圧とが入力されて第1及び第2のス
イッチング素子31及び同32を制御する制御回路10
を備える。
【0030】また、制御回路10は、発振器8と、交流
入力電圧VACを絶対値VACR に変換する絶対値回路11
と、第1の電圧検出器9Aによる第1の検出電圧V31を
積分してパルス面積変調信号VPSとするとともに発振器
8から出力されるリセット信号Rによってリセットする
積分回路12と、第2のコンデンサ62の電圧V62と第
1の基準電圧VREF1とを差動増幅して第1の誤差電圧V
ER1 を得る第1の誤差増幅器13と、第1の誤差電圧V
ER1 と絶対値VACR とを乗算して乗算信号VMLを得る乗
算器14と、乗算信号VMLとパルス面積変調信号VPSと
を比較して第1のスイッチング素子31の動作を制御す
る第1のPWM変調信号VPWM1を得る第1の比較回路1
5と、第1のコンデンサ61の電圧V61と第2の基準電
圧VREF2とを差動増幅して第2の誤差電圧VER2 を得る
第2の誤差増幅器16と、第2の誤差電圧VER2 と第2
の電圧検出器9Bによって生成される第2の検出電圧V
51とを差動増幅して第3の誤差電圧VER3 を得る第3の
誤差増幅器17と、第3の誤差電圧VER3 をリセット信
号Rと同一周波数の鋸歯状波Sと比較して比較信号VCO
MPを得る第2の比較回路18と、比較信号VCOMPと第1
のスイッチング素子31に印加する第1のPWM変調信
号VPWM1とに基づいて第2のスイッチング素子32の動
作を制御する第2のPWM変調信号VPWM2を得る論理回
路19とを備える。
【0031】次に、本実施例の動作について、第1のス
イッチング素子31と第2のスイッチング素子32の動
作状態の組合せに対応して異なる動作モードに分類して
説明する。
【0032】(a)動作モード1 第1のスイッチング素子31がオンし、第2のスイッチ
ング素子32がオフしている場合の動作モードである。
この場合は、整流回路2の一方の直流端子t1→第1の
スイッチング素子31→ダイオード43→第2のチョー
クコイル52→第2のコンデンサ62→第1の電圧検出
器9A→整流回路2の他方の直流端子t2なる経路で電
流が流れて、第2のチョークコイル52には整流回路2
の直流出力電圧から第2のコンデンサ62の電圧V62を
減じた電圧が印加される。
【0033】第2のチョークコイル52に流れる電流が
増加するとともに、整流回路2の直流端子t1→第1の
スイッチング素子31→ダイオード41→第1のチョー
クコイル51→第1のコンデンサ61及び負荷20→第
2の電圧検出器9B→第1の電圧検出器9A→整流回路
2の他方の直流端子t2なる経路で電流が流れ、整流回
路2の直流出力電圧が第1のコンデンサ61の電圧V61
より大きいときは第1のチョークコイル51に流れる電
流は増加する。整流回路2の直流出力電圧が、第1のコ
ンデンサ61の電圧V61より小さいときは、第1のチョ
ークコイル51に流れる電流は減少する。
【0034】(b)動作モード2 第1のスイッチング素子31がオフし、第2のスイッチ
ング素子32がオンしている場合の動作モードである。
この場合は、第2のチョークコイル52に第2のコンデ
ンサ62の電圧V62が逆極性に印加され、第2のチョー
クコイル52→第2のコンデンサ62→ダイオード45
→第2のチョークコイル52なる経路で電流が還流し、
第2のチョークコイル52に流れる電流は減少する。
【0035】同時に、第2のコンデンサ62→第2のス
イッチング素子32→ダイオード44→第1のチョーク
コイル51→第1のコンデンサ61及び負荷20→第2
の電圧検出器9B→第2のコンデンサ62なる経路で電
流が流れ、第1のチョークコイル51に流れる電流は増
加する。
【0036】(c)動作モード3 第1のスイッチング素子31がオフし、第2のスイッチ
ング素子32もオフしている場合の動作モードである。
この場合は、第1のチョークコイル51には第1のコン
デンサ61の電圧V61が逆極性に印加され、第1のチョ
ークコイル51→第1のコンデンサ61及び負荷20→
第2の電圧検出器9B→ダイオード41なる経路で電流
が還流し、第1のチョークコイル51に流れる電流は減
少する。
【0037】上述した(a)ないし(c)の各動作モー
ドにおいて、第1及び第2のスイッチング素子31,同
32のオン、オフは交流入力電源1の周波数に対して十
分高い周波数で行い、且つ第2のチョークコイル52は
インダクタンスを小さくしているので、第2のチョーク
コイル52には図2に示すように、整流回路2の直流出
力電圧が第2のコンデンサ62の電圧より大である期
間、即ち交流入力電圧の瞬時値の大きい期間のみ電流が
流れ、整流回路2の直流出力電圧が第2のコンデンサ6
2の電圧より小である期間すなわち交流入力電圧のゼロ
クロス付近では電流が流れない、交流入力電源の周波数
の2倍の周波数の包絡線を有する三角波状の波形とな
る。
【0038】次に、本発明の高力率コンバータ回路の制
御回路10の動作について説明する。積分回路12は、
シャントなどからなる第1の電圧検出器9Aから提供さ
れる第1の検出電圧V31を入力してパルス面積変調信号
VPSを出力し、第1の比較回路15に供給する機能を有
し、交流入力電源1の周波数に対して十分高い周波数の
信号を送出する発振器8から提供されるリセット信号R
によってリセットされることによって、図3に示すよう
に交流入力電源1の周波数の2倍の周波数の包絡線を有
するパルス波形列を得ている。
【0039】一方、第1の誤差増幅器13は、第2のコ
ンデンサ62の電圧V62と第1の基準電圧VREF1とを差
動増幅して第1の誤差電圧VER1 を出力するが、この第
1の誤差電圧VER1 は、乗算器14で絶対値回路11か
ら提供される交流入力電圧VACの絶対値VACR と乗算さ
れて乗算信号VMLとなる。この乗算信号VMLは図3のよ
うな、正弦波の絶対値の波形となる。
【0040】パルス面積変調信号VPSと乗算信号VMLと
は第1の比較回路15に入力され、パルス面積変調信号
VPSが乗算信号VMLより大である区間で第1のスイッチ
ング素子31をオンさせるような第1のPWM変調信号
VPWM1を得ている。
【0041】このようにして、第1のスイッチング素子
31がPWM制御されるので、交流入力電流は交流入力
電圧と同相の正弦波に整形されるとともに第2のコンデ
ンサ62の電圧V62が定電圧制御される。
【0042】また、第2の誤差増幅器16は、第1のコ
ンデンサ61の電圧V61と第2の基準電圧VREF2とを差
動増幅して第2の誤差電圧VER2 を得るためのもので、
この第2の誤差電圧VER2 と、シャントなどからなる第
2の電圧検出器9Bからの第2の検出電圧V51とは第3
の誤差増幅器17によって差動増幅されて第3の誤差電
圧VER3 を得ている。
【0043】この第3の誤差電圧VER3 は第2の比較回
路18に入力されてリセット信号Rと同一周波数の鋸歯
状波Sと比較され、鋸歯状波Sが第3の誤差電圧VER3
より大である区間でパルスを出力する比較信号VCOMPを
得ている。
【0044】第1のPWM変調信号VPWM1と比較信号V
COMPとは論理回路19に入力され、図4に示すように比
較信号VCOMPがHレベルであり、且つ第1のPWM変調
信号VPWM1がLレベルであるときに第2のスイッチング
素子32をオンさせる第2のPWM変調信号VPWM2を得
ている。
【0045】このようにして、第2のスイッチング素子
32がPWM制御されるので、第1のコンデンサ61の
電圧V61は定電圧制御され、このため第1のチョークコ
イル51のインダクタンス及び第1のコンデンサ61の
容量が小さくても電圧V61にはほとんどリップル電圧が
含まれなくて済む。
【0046】なお、高周波フィルタ7は、交流入力電源
1と整流回路2の交流入力側の間に挿入したが、整流回
路2の一方の直流端子t1と他方の直流端子t2の間に
挿入してもよいことは明らかである。また、交流入力電
源1と高周波フィルタ7の間に絶縁のためのトランスを
挿入する場合は、そのリーケージインダクタンスを利用
して高周波フィルタのチョークコイルを省略することも
できることも又明らかである。
【0047】図5に第2の実施例の回路を示す。図1の
実施例と同じ働きをする部品には同一番号を付与してい
る。図1の実施例に対し、スイッチング電圧を変換する
高周波トランス21、整流用のダイオード46及びリセ
ット用のダイオード47を追加し入出力間を絶縁し、入
力側の影響を出力側に与えないようにするもので、図示
しない図1の実施例と同様の制御回路で同様の動作をさ
せることができる。
【0048】図6に第3の実施例の回路を示す。図1の
実施例と同じ働きをする部品と図5と同じ部品には同一
番号を付与している。スイッチング電源回路の高周波ト
ランス21Aの2次側にチョークコイル52、スイッチ
ング素子32、ダイオード43,同44,同45、コン
デンサ62から成る回路を付加することにより、図示し
ない図1の実施例と同様の制御回路で同様の動作をさせ
ることができる。この回路を用いても入出力を高周波ト
ランスで絶縁することができる。
【0049】図7に第4の実施例の回路を示す。図1の
実施例と同じ働きをする部品と図5、図6と同じ部品に
は同一番号を付与している。スイッチング素子31Aを
追加して成るプッシュプル型スイッチング電源回路の高
周波トランス21Bの2次側に、チョークコイル52、
ダイオード42,同44,同45、コンデンサ62から
成る回路を付加することにより、図示しない図1と同様
の制御回路で同様の動作をさせることができる。この回
路を用いると入出力を高周波トランスで絶縁することが
できる。
【0050】図8に第5の実施例の回路を示す。本第5
の実施例は、本発明を昇圧型に適用した例で、図1の実
施例と同じ働きをする部品には同一番号を付与してい
る。この回路において、第1のスイッチング素子31を
交流入力電流が正弦波となるように、また第2のスイッ
チング素子32を第1のコンデンサ61の電圧すなわち
直流出力電圧を定電圧になるように、図示しない図1の
実施例と同様な制御回路で制御することにより同様の効
果を得ることができる。
【0051】図9及び図10に、第6及び第7の実施例
の回路を示す。本発明を昇降圧型に適用した例で、図1
の実施例と同じ働きをする部品と、図8と同じ部品には
同一番号を付与している。この回路において、第1のス
イッチング素子31を交流入力電流が正弦波となるよう
に、また第2のスイッチング素子32を第1のコンデン
サ61の電圧すなわち直流出力電圧を定電圧になるよう
に、図示しない図1の実施例と同様な制御回路で制御す
ることにより同様の効果を得ることができる。
【0052】なお、図8、図9及び図10において、交
流入力電源1と整流回路2との間に、入出力側を絶縁す
る絶縁トランスを介在させることも容易に実施し得る。
【0053】図11は本発明の第8の実施例の構成を示
す回路図である。図11に示す実施例は降圧型の高力率
コンバータの例であり、図23と同じ機能を有する部分
には同じ符号を付している。本実施例の構成は、整流回
路2と、整流回路2の直流側に接続される、第1のスイ
ッチング素子31及び第3のスイッチング素子33と、
前記第1のスイッチング素子の出力を平滑化して負荷2
0に供給すべく第1のチョークコイル51と第1のコン
デンサ61とを接続して出力フィルタを形成する出力回
路と、前記第3のスイッチング素子33の出力を充電す
べく前記第3のスイッチング素子33と前記出力回路と
の間に配置した第2のチョークコイル52と第2のコン
デンサ62との直列接続を含む充電回路と、前記第2の
コンデンサ62の充電電圧を前記出力回路に第2のスイ
ッチング素子32を介して印加する充電電圧印加回路
と、前記第1のスイッチング素子31の出力と前記充電
電圧印加回路の出力とを交互に前記出力回路に送出して
前記出力回路に供給される電力の和を常に一定ならしめ
るように前記第1及び第2のスイッチング素子31,3
2を制御する制御回路10を備えている。さらに、本実
施例では、図23のダイオード4に対応するダイオード
41、逆流阻止ダイオード42,44、第2のスイッチ
ング回路に設けられたダイオード43及び充電回路50
に設けられたダイオード45を備えている。
【0054】また、図11の高力率コンバータでは、整
流回路2の直流電流に対応する第1の検出電圧V31を出
力する第1の電圧検出器9Aと、第3のスイッチング素
子33の導通電流に対応する第3の検出電圧V33を出力
する第3の電圧検出器9Cと、第1のチョークコイル5
1の導通電流に対応する第2の検出電圧V51を出力する
第2の電圧検出器9Bとが設けられ、各検出電圧と交流
入力電圧、第2のコンデンサ62の充電電圧及び出力回
路による直流出力電圧とが制御回路10に入力されて第
1、第2及び第3のスイッチング素子31,32及び3
3を制御する第1、第2及び第3のパルス幅変調信号が
作成される。
【0055】前記制御回路10には、交流電源1の周波
数よりも十分に高い周波数の鋸歯状波を出力する発振器
8と、交流入力電圧VACを絶対値VACR に変換する絶対
値回路11の出力V21に後述するように定めた第3の誤
差電圧VER3 を乗じる第1の乗算器14Aと、第1の検
出電圧V31を平均値化する第1の高周波フィルタ104
Aと、第1の高周波フィルタ104Aの出力電圧と第1
の乗算器14Aの出力電圧とを差動増幅する第1の差動
増幅器101と、第1の差動増幅器101の出力電圧を
鋸歯状波と比較する第1の比較回路15とが備えられ、
第1の比較回路15の出力電圧が第1のスイッチング素
子31の動作を制御する第1のPWM変調信号VPWM1と
なる。
【0056】また、前記制御回路10には、前記絶対値
回路11の出力から分圧回路19で得た該直流電圧V2
の分圧値を減算する減算器106と、第2のコンデンサ
62の充電電圧V62と第1の基準電圧VREF1とを比較増
幅して第1の誤差電圧VER1を得る第1の誤差増幅器1
3と、第1の誤差電圧VER1 に減算器106の出力電圧
を乗じる第2の乗算器14Bと、第2の検出電圧V33を
増幅する第2の高周波フィルタ104Bと、第2の高周
波フィルタ104Bの出力電圧と第2の乗算器14Bの
出力電圧とを差動増幅する第2の差動増幅器102と、
第2の差動増幅器102の出力電圧を鋸歯状波と比較す
る第3の比較器103とが備えられ、第3の比較器10
3の出力電圧が第3のスイッチング素子33の動作を制
御する第3のPWM変調信号VPWM3となる。
【0057】また、前記制御回路10には、直流出力電
圧V61と第2の基準電圧VREF2とを比較増幅して第2の
誤差電圧VER2 を得る第2の誤差増幅器16の出力と、
第2の電圧検出器9Bによって生成される第2の検出電
圧V51とを差動増幅して第3の誤差電圧VER3 を得る第
3の誤差増幅器17と、第3の誤差電圧VER3 と鋸歯状
波とが比較される第2の比較器18とが備えられ、第2
の比較器18の出力電圧が第2のスイッチング素子32
の動作を制御する第2のPWM変調信号VPWM2となる。
【0058】また、前記第3の誤差増幅器17の出力電
圧VER3 を第1の乗算器14に入力することにより、第
1のスイッチング回路の出力電力を第2のスイッチング
回路の出力電力に比例した適切な値に設定することがで
きる。
【0059】上述した各動作において、第1、第2及び
第3のスイッチング素子31,32,33のオン、オフ
を交流電源1の周波数に対して十分高い周波数で行い、
第2のチョークコイル52のインダクタンスを小さくす
るとともに、第1のスイッチング素子31を図12
(a)のような、前記絶対値回路11の出力電圧VACR
に対応させて制御し、第3のスイッチング素子33を図
13(a)のような、絶対値回路の出力電圧VACR から
分圧回路19で得た該直流電圧VACR の分圧値を減算器
106で減算して得た出力電圧に対応させて制御する
と、第1のスイッチング素子31には図12(b)のよ
うな電流が流れ、第3のスイッチング素子33には図1
3(b)のような電流が流れるので、第2のチョークコ
イル52には、図14(a)のような、交流電源電圧の
瞬時値が大である期間に交流電源1の周波数の2倍の周
波数の包絡線を有する正弦波状の波形の電流が流れ、第
1のチョークコイル51には、図14(b)のような波
形の電流が流れる。
【0060】次に、図11の高力率コンバータの制御回
路10の動作について説明する。
【0061】すなわち、第1の乗算器14Aによって絶
対値回路11の出力電圧VACR に第3の誤差電圧VER3
を乗じ、第1の高周波フィルタ104Aによって整流回
路2の出力電流に対応する第1の検出電圧V31を得、第
1の差動増幅器101によって前記第1の乗算器14A
の出力電圧と前記第1の高周波フィルタ104Aの出力
電圧とを差動増幅し、第1のPWM変調信号VPWM1は前
記第1の差動増幅器101の出力電圧を鋸歯状波と比較
して得ているので、第1のスイッチング素子31の出力
電力を第2のスイッチング素子32の出力電力に比例し
た適切な値に設定することができる。
【0062】また、減算器106によって絶対値回路1
1の出力電圧VACR から該直流電圧VACR の分圧値を減
算し、第1の誤差増幅器13によって第2のコンデンサ
の充電電圧V62と第1の基準電圧VER1 とを比較増幅し
て第1の誤差電圧VER1 を得、第2の乗算器14Bによ
って前記減算器106の出力電圧に第1の誤差電圧VER
1 を乗じ、第2の高周波フィルタ104Bによって第2
のスイッチング素子の導通電流に対応する第2の検出電
圧V98を得、第2の差動増幅器102によって前記第2
の乗算器14Bの出力電圧と前記第2の高周波フィルタ
104Bの出力電圧とを差動増幅し、第3のPWM変調
信号VPWM3は前記第2の差動増幅器102の出力電圧を
鋸歯状波と比較して得ているので、第3のスイッチング
素子33のオン、オフによってコンデンサの充電電圧V
62は第1の基準電圧VER1 に対応する定電圧になる。同
時に第2のリアクトル52の電流波形を図4(a)に示
した波形に制御することができる。
【0063】また、第2の誤差増幅器16によって直流
出力電圧V61と第2の基準電圧VER2 とを比較増幅して
第2の誤差電圧VER2 を得、第2の電圧検出器9Bによ
って第1のチョークコイル51の導通電流に対応する第
3の検出電圧V51を生成し、両者を差動増幅器17によ
って増幅し第3の誤差電圧VER3 を得、第2のPWM変
調信号VPWM2は前記第2の誤差電圧VER2 を鋸歯状波と
比較して得ているので、第2のスイッチング素子32の
オン、オフによって直流出力電圧V61は第2の基準電圧
VER2 に対応する定電圧になる。
【0064】図15は本発明の第9実施例の構成を示す
回路図で、図11のものと同じ機能を有する部分には同
じ符号を付している。この第9実施例の構成は第1及び
第3のスイッチング素子31,33の出力を高周波トラ
ンス21によって絶縁し、整流用ダイオード46及びリ
セット用ダイオード47を追加したものである。
【0065】図16は本発明の第10実施例の構成を示
す回路図で、図11及び図15のものと同じ機能を有す
る部分には同じ符号を付している。この第10実施例の
構成は第1のスイッチング素子31を31A及び31B
としたプッシュプル方式とし、第2のスイッチング素子
32を32A及び32Bとしたプッシュプル方式とし、
第1及び第3のスイッチング回路の出力を高周波トラン
ス21によって絶縁し、高周波トランス22の二次側に
ダイオード46を追加したものである。
【0066】図17は本発明の第11実施例の構成を示
す回路図で、図11、図15及び図16のものと同じ機
能を有する部分には同じ符号を付している。この第11
実施例の構成は第1のスイッチング素子31を31A,
31B,31C及び31Dとしたフルブリッジ方式と
し、第2のスイッチング素子32を32A,32B,3
2C及び32Dとしたフルブリッジ方式とし、第1及び
第3のスイッチング素子の出力を高周波トランス21に
よって絶縁し、高周波トランス21の二次側にダイオー
ド46を追加したものである。
【0067】図18及び図19は本発明の第12及び第
13実施例の構成を示す回路図で、図11、図15、図
16及び図17のものと同じ機能を有する部分には同じ
符号を付している。この第12及び第13実施例の構成
は図11のダイオード41をチョークコイル53とし、
このチョークコイル53と並列にダイオード49とコン
デンサ63とを直列接続して第10実施例の構成を昇降
圧型に変形したものである。図18は入出力非絶縁方式
の図であり、図19はチョークコイル53に代えてトラ
ンス21を用いた入出力絶縁方式の図である。
【0068】図20及び図21は本発明の第14及び第
15実施例の構成を示す回路図で、図11、図15〜図
19のものと同じ機能を有する部分には同じ符号を付し
ている。この第14及び第15実施例の構成は第1のス
イッチング回路をチョークコイル54と第1のスイッチ
ング素子31との直列接続及び第1のスイッチング素子
31と並列のダイオード42と第1のコンデンサ61と
の直列接続とし、第2のスイッチング回路302をチョ
ークコイル55と第2のスイッチング素子32との直列
接続及び第2のスイッチング素子32と並列のダイオー
ド43と第2のコンデンサ62との直列接続とし、充電
電圧印加回路をチョークコイル56と第3のスイッチン
グ素子33との直列接続及び第3のスイッチング素子3
3と並列のダイオード44と第1のコンデンサ61との
直列接続とし、第9実施例の構成を昇圧型に変形したも
のである。図20は入出力非絶縁方式の図であり、図2
1はトランス21を用いた入出力絶縁方式の図である。
【0069】図22は図11の回路からプラス側の直流
ラインに挿入されていた部品をすべてマイナス側に移動
させたものである。このような回路構成とすることによ
り、プラス側を接地するシステムに対応することができ
る。
【0070】
【発明の効果】上記した如く、本発明によれば、交流電
源電流に含まれる高調波の低減と直流出力のリップルの
低減とを同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の高力率コンバータの回路
図である。
【図2】図1の第2のチョークコイル52に流れる電流
と関連電圧波形図である。
【図3】図1の制御回路10のパルス面積変調信号VPS
と乗算信号VMLの波形図である。
【図4】図1の制御回路の第1のPWM変調信号VPWM
1、第2のPWM変調信号VPWM2及び比較信号VCOMPの
波形図である。
【図5】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図6】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図7】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図8】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図9】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図10】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図11】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図12】図11の高力率コンバータの第1のスイッチ
ング素子の制御波形図である。
【図13】図11の高力率コンバータの第3のスイッチ
ング素子の制御波形図である。
【図14】図11の高力率コンバータの第1及び第2の
チョークコイルの電流波形図である。
【図15】本発明の第9の実施例の回路図である。
【図16】本発明の第10の実施例の回路図である。
【図17】本発明の第11の実施例の回路図である。
【図18】本発明の第12の実施例の回路図である。
【図19】本発明の第13の実施例の回路図である。
【図20】本発明の第14の実施例の回路図である。
【図21】本発明の第15の実施例の回路図である。
【図22】本発明の第16の実施例の回路図である。
【図23】従来の降圧型高力率コンバータ回路の回路図
である。
【図24】図23のスイッチング素子3に流れる電流の
波形図である。
【図25】図23の整流回路2の交流側に流れる電流と
交流入力電圧の波形図である。
【符号の説明】
1 交流入力電源 2 整流回路 3,31A スイッチング素子 4 ダイオード 5,53,54,55 チョークコイル 6 コンデンサ 7 高周波フィルタ 8 発振器 9A 第1の電圧検出器 9B 第2の電圧検出器 9C 第3の電圧検出器 10,100 制御回路 11 絶対値回路 12 積分回路 13 第1の誤差増幅器 14 乗算器 15 第1の比較回路 16 第2の誤差増幅器 17 第3の誤差増幅器 18 第2の比較回路 19 論理回路 20 負荷 21,21A,21B 高周波トランス 31 第1のスイッチング素子 32 第2のスイッチング素子 33 第3のスイッチング素子 41〜49 ダイオード 51 第1のチョークコイル 52 第2のチョークコイル 61 第1のコンデンサ 62 第2のコンデンサ 101 第1の差動増幅器 102 第2の差動増幅器 103 第3の比較回路 104A,104B 高周波フィルタ 106 減算器 107 分圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友国 泰治 大阪府高槻市城西町6番6号 株式会社 ユアサ コーポレーション内 (72)発明者 平地 克也 大阪府高槻市城西町6番6号 株式会社 ユアサ コーポレーション内 (56)参考文献 特開 平7−95766(JP,A) 特開 昭63−186555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 3/155 H02M 1/08 H02M 1/12 H02M 7/217

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力電流を正弦波とすることにより
    入力力率の改善と高調波抑制並びに直流出力のリップル
    低減を確保する降圧型、昇圧型もしくは昇降圧型の高力
    率コンバータにおいて、交流入力電源を全波整流する整
    流回路と、前記整流回路の出力する直流出力電圧を前記
    交流入力電源の周波数よりも十分に高い周波数で駆動さ
    れる第1のスイッチング素子でスイッチングして出力す
    るスイッチング回路と、前記スイッチング回路の出力を
    平滑化して負荷に供給すべく第1のチョークコイルと第
    1のコンデンサとを接続して出力フィルタを形成する出
    力回路と、前記第1のスイッチング素子の出力を充電す
    べく前記第1のスイッチング素子と前記出力回路との間
    に配置した第2のチョークコイルと第2のコンデンサと
    の直列接続を含む充電回路と、前記充電回路の含む第2
    のコンデンサの充電電圧を前記出力回路に第2のスイッ
    チング素子を介して印加する充電電圧印加回路と、前記
    スイッチング回路の出力と前記充電電圧印加回路の出力
    とを交互に前記出力回路に送出して前記第1のスイッチ
    ング素子と前記第2のスイッチング素子を介して前記出
    力回路に供給される電力の和を常に一定ならしめるよう
    に前記第1及び第2のスイッチング素子を制御する制御
    回路とを備えることを特徴とする高力率コンバータ。
  2. 【請求項2】 前記整流回路に対する交流入力電流の波
    形が正弦波になるとともに前記第2のコンデンサの充電
    電圧が定電圧となるように前記第1のスイッチング素子
    を所定の第1のパルス幅変調信号で制御する制御回路を
    備えることを特徴とする請求項1記載の高力率コンバー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチング素子が前記第1
    のスイッチング素子と同時には出力しないように駆動す
    るとともに、負荷に印加すべき前記出力回路による直流
    出力電圧が定電圧になるように前記第2のスイッチング
    素子を所定の第2のパルス幅変調信号で制御する制御回
    路を備えることを特徴とする請求項1記載の高力率コン
    バータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のスイッチング素子の出力電流
    を検出して得られる第1の検出電圧と、前記交流入力電
    源と、前記交流入力電源よりも十分に高い周波数のリセ
    ット信号及び鋸歯状波を出力する発振器のリセット信号
    とに基づいて、前記全波整流回路の交流入力電流を前記
    交流入力電源の電圧に同期した波形とするように前記第
    1のスイッチング素子の動作を制御する前記第1のパル
    ス幅変調信号を出力するとともに、前記第1のチョーク
    コイルの導通電流を検出して得られる第2の検出電圧
    と、前記第1のコンデンサの充電電圧と、前記発振器の
    鋸歯状波と、前記第1のパルス幅変調信号とに基づい
    て、前記第1のスイッチング素子を介して負荷側に供給
    される電力と前記第2のスイッチング素子を介して負荷
    側に供給される電力との和がパルスごとに一定となるよ
    うに前記第2のスイッチング素子の動作を制御する前記
    第2のパルス幅変調信号を出力する制御回路を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高力率コンバータ。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のスイッチング素子に
    よって形成されるスイッチング電圧を変換する高周波ト
    ランスもしくは入力側と出力側とを分離する絶縁トラン
    スを備えることを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載の高力率コンバータ。
  6. 【請求項6】 交流電源電流を正弦波とすることにより
    入力力率の改善と高調波抑制並びに直流出力のリップル
    低減を確保する降圧型、昇圧型もしくは昇降圧型の高力
    率コンバータにおいて、交流電源を全波整流する整流回
    路と前記整流回路の出力する直流出力電圧を交流電源の
    周波数よりも十分に高い周波数で駆動される第1のスイ
    ッチング素子でスイッチングして出力する第1のスイッ
    チング回路及び第3のスイッチング回路と第1のスイッ
    チング回路の出力を平滑して負荷に供給すべく第1のチ
    ョークコイルと第1のコンデンサとを接続して出力フィ
    ルタを形成する出力回路と前記第3のスイッチング素子
    の出力を充電すべく前記第3のスイッチング回路と前記
    出力回路との間に配置した第2のチョークコイルと第2
    のコンデンサとの直列接続を含む充電回路と前記充電回
    路の含む第2のコンデンサの充電電圧を前記出力回路に
    第2のスイッチング素子を介して印加する充電電圧印加
    回路と前記第1のスイッチング回路の出力と前記充電電
    圧印加回路の出力とを交互に前記出力回路に送出して前
    記出力回路に供給される電力の和を常に一定ならしめる
    よう前記第1及び第2のスイッチング素子を制御する制
    御回路とを備えることを特徴とする高力率コンバータ。
  7. 【請求項7】 前記制御回路は整流回路に対する交流電
    源電流の波形が正弦波になるとともに前記第2のコンデ
    ンサの充電電圧が定電圧となるように前記第1及び第3
    のスイッチング素子を第1及び第3のパルス幅変調信号
    で制御する機能を備えることを特徴とする請求項6記載
    の高力率コンバータ。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は第2のスイッチング素子
    と第1のスイッチング素子とが同時に出力を送出しない
    ように駆動されるとともに、負荷に印加すべき前記出力
    回路による直流出力電圧が定電圧となるように前記第2
    のスイッチング素子を第2のパルス幅変調信号で制御す
    る機能を備えることを特徴とする請求項1記載の高力率
    コンバータ。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は整流回路の直流電流を検
    出して得られる第1の検出電圧と、整流回路の直流電圧
    と、前記交流電源の周波数よりも十分に高い周波数の鋸
    歯状波を出力する発振器の信号に基づいて、前記整流回
    路の交流電流を交流電源電圧に同期した波形とするよう
    な前記第1のパルス幅変調信号を出力し、前記第1の検
    出電圧と、前記第2のコンデンサの充電電圧と、前記第
    3のスイッチング素子の導通電流を検出して得られる第
    3の検出電圧と、前記鋸歯状波とに基づいて、前記整流
    回路の交流電流を交流電源電圧に同期した波形とするよ
    うな前記第3のパルス幅変調信号を出力し、前記出力回
    路による直流出力電圧と、前記第1のチョークコイルの
    導通電流を検出して得られる第2の検出電圧と、前記鋸
    歯状波とに基づいて、前記第1のスイッチング素子を介
    して負荷に供給される電力と前記第2のスイッチング素
    子を介して負荷に供給される電力との和を各パルスごと
    に一定にするような前記第2のパルス幅変調信号を出力
    する機能を備えることを特徴とする請求項7または8記
    載の高力率コンバータ。
  10. 【請求項10】 前記第1のスイッチング回路の出力及
    び前記充電電圧印加回路の出力を変換して出力回路に得
    る高周波トランスまたは前記第1のスイッチング回路及
    び前記充電電圧印加回路と出力回路との間を絶縁する絶
    縁トランスを備えることを特徴とする請求項6、7、8
    または9記載の高力率コンバータ。
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