JP2976139B2 - 多室容器の製造方法とその容器本体成形金型 - Google Patents

多室容器の製造方法とその容器本体成形金型

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JP2976139B2 JP28334790A JP28334790A JP2976139B2 JP 2976139 B2 JP2976139 B2 JP 2976139B2 JP 28334790 A JP28334790 A JP 28334790A JP 28334790 A JP28334790 A JP 28334790A JP 2976139 B2 JP2976139 B2 JP 2976139B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コアの上端と基部を固定する射出成形金型
で容器本体の上端から下端まで延びる仕切板を形成さ
せ、充填内容物の区画を直線的に明瞭に行うことのでき
る多室容器の製造方法とその容器本体を成形する金型に
関する。
(従来の技術) (イ)本願出願人は、特願平1−291036号(製造容易な
多室容器)により次のような技術を開発した。
即ち内容積の大きい第1容器の中に内溶積の小さい第
2、第3、第4容器を挿入してこれ等の容器の頸部を固
定中栓で把握固定し、各容器が分離不可能な状態とし、
各開口部には充填内容物の漏出を防ぐ中栓を装着しその
外側にキャップを嵌着させたものである。
この場合、各容器の固定部分は頸部のみであり、第
2、第3、第4室の側面は多重構造部分となっている。
2室容器の先行例として次のようなものがある。
(ロ)特開昭61−130027号(合成樹脂製チューブ容器の
製造方法)。
これは、あらかじめ作っておいた胴部形成筒を金型内
に内装させておき、外胴部形成筒に肩部と口頚部と容器
内を左右に二分する隔板とを、一時に射出溶着させる2
室容器の製造方法である。
(発明が解決しようとする課題) 上記技術の中(イ)にあっては (i)側壁部に多重構造部分があり、第1室は1重であ
るので側壁部を透明とし、内容物が見える構成とした場
合、第1室と第2室の透明性に差が発生し第2室等は透
明性が悪い。又、第2室等は内容物を取り出すための外
側からの押圧力が敏感に伝わらない。
(ii)各室が直線的に区画されていないため、側壁部を
透明とし内容物の色調差等で境界を明瞭に現したい場
合、本構造では不向きであり、第1胴部と第2胴部の間
に第1室の内容物が廻り込んだりする問題もある。
(iii)パーツの構成点数が多いため容器の製造価格が
高く生産能率も低い。
(iv)胴部の変形や、固定部分のわずかの位置づれによ
って底部開口部の各室の位置がずれるため、低側より内
容物を充填する場合充填ノズルの挿入安定性が悪い。
又(ロ)では (i)胴部形成筒をあらかじめ作っておく必要があり、
生産能率が低い、 (ii)胴部形成筒下端部と隔板下端部とを溶着して胴部
形成下端を閉塞させるため、隔板下部横巾は下端が次第
に拡開するように形成させなければならず、胴部が筒で
あるため金型から容器を取り出すために、極めて複雑な
構造の金型を必要とする。
(課題解決のための手段) これらの問題点を解決するため、 射出成形金型の構造は、コアに縦状にスリットを入れ
キャビティの中に通し、コアの上端を固定型で保持した
上でノックアウトピンの楔部をスリット上方に嵌入しコ
アの基部と上端部とを固定する構造としている。その他
コアの構造を外コアと内コアに分割し、これ等コアが別
々に摺動し型締めした時、外コアと内コアが組合う構造
としている。
上記金型で成形した容器本体は、首部、肩部、側壁部
更に仕切板が連続1体構造であり首部先端から側壁部下
端まで仕切板によって縦状に区分され複数の充填室が形
成されている。更に側壁部と仕切板の下端が加入する溝
を有する底板で側壁部の下部を封鎖する構造とした。
(作用) 上記のように構成された金型は、容器本体を均一な厚
みで、さらに一工程で成形する。又、金型のコアと基部
と上端部とを固定しているため、容器本体の厚みを均一
にするとともに、金型自身を丈夫にしている。
さらに、ノックアウトピンの設置や、コアを外コアと
内コアに分割すると、成形された容器本体が容易に金型
から取り出せる。
(実 施 例) (実施例1) 第3図(a),(b)は容器本体1の構造を示すもの
で、上部から外側面に雄ねじ部11を突設した首部4から
傾斜状に形成されている肩部5に推移し、肩部5の外周
から側壁部6が垂下している。首部4の先端から側壁部
6の下端まで内側を縦状に垂直に仕切板7を形成し、該
仕切板7の左右端部は側壁部6、肩部5、及び首部4の
内面に連続し、一体構造の状態で筒状の側壁部6が区切
られる構成である。側壁部6は外径は35m/mの円筒形で
あり、肩部5と側壁部6の接点から下端まで117m/m、厚
みは上部で0.9m/m、下部で0.8m/mに形成されており使用
樹脂は昭和電工のエチレン−プロピレン共重合樹脂MD77
0(MFR17.5g/10min、密度0.90g/cm3)で透明性が良い、
首部4は口部8外径19.7m/m、内径16m/m、雄ねじ部11外
径21.7m/m、高さ9m/mであり、肩部5については厚み1.5
m/m内外面共30度の角度に形成されている。仕切板7
は、首部4から側壁部6の下端を横断面半円形に区分す
るように形成しその厚みは上部1.2m/m、下部1.1m/mとな
っている。従って首部4の先端には第1開口部9と第2
開口部10が半円形に口部8と仕切板7の上端によって形
成されている。
第4図(a),(b)は、容器本体1の下部に接着す
る底板2の構造を示すもので、外観は本体1の側壁部6
の横断面形状に略等しい円盤状であり、上周部には側壁
部6の下端を受け入れはさみ込む事ができる周囲溝12が
外堤14と内堤15によって形成され中心を横切るように両
端が周囲溝12に連続する分断溝13が2本の突堤16によっ
て形成され、該分断溝13には仕切板7の下端部がはまり
込む構造である。内堤15と突堤16の間の底面17は上方に
***した形状であり、周囲溝12と分断溝13の裏面は厚み
1m/mであり溝裏面18から熱伝導しやすい構造となってい
る。底板では、本体1と同じ透明性のあるエチレン−プ
ロピレンの共重合体樹脂であり、昭和電工のFD−530を
用い公知の射出成形法で製造する。
第5図は、本体1の下部に底板2を接着した状態を示
すものであり、側壁部6の下端部が周囲溝12に嵌まり外
堤14と内堤15によって挟まれ、仕切板7の下端部が分段
溝13に嵌まり突堤16によって挟まれている。この状態で
溝裏面18から200℃の熱盤で圧着すると溝12,13の底面と
側面部6、仕切板7の端面を溶着させることができる。
第6図は、本体1の首部4に嵌合するキャップ3の構
造を示すものであって天井部19から本体1の首部4の外
面に形成してある雄ねじ部11と嵌合する事のできる雌ね
じ部22を有する内筒部21を垂下させており、該内筒部21
の外方には側壁部6と略同径の外筒部20を垂下させてい
る。該キャップ3はポリプロピレン樹脂を用いて公知の
射出成形法で製造する。
次に、第1図と第2図を参照して本体成形金型24の構
造及び金型摺動状況の詳細を説明すると。金型24の主要
部は、肩部5、側壁部6の外面を形成するキャビティ2
5、首部4の外面を形成し、半径方向に分割する構造の
割り板26、内部を形成するコア29、コア29の上部を揺動
のないように保持し、樹脂の流路33が形成されている固
定型27、固定型27と組み合いコア29の先端保持すると共
にキャビティ25から本体1を突き出すノックアウトピン
28、コアを強固に保持するコアベース部30からなる。キ
ャビティ25、割り板26、固定型27を雌型としている。
上記主要部の構造は、キャビティ25の側壁部6に相当
する上部から下部に向かってわずかの勾配があり、下部
がわずか太い。割り板26はキャビティ25の上面にセット
され、内孔に雄ねじ部11を形成するねじ加工部があり、
軸心から左右(又は前後)に分割したり、締めたりする
スライド構造である。コア29はキャビティ25、割り板26
を貫通し上部が固定型27、ノックアウトピン28と組み合
い下部はコアベース30に連結している。コア29の外周面
は上部から下部に向かって徐々に太い抜き勾配面に仕上
げられており、首部4の先端から側壁部6の下端まで上
部から下部に向かって徐々にせまくなるスリット部36が
設けられ、該スリット部36の上部はノックアウトピン28
の楔部34を受け入れる先端溝部32となっている。固定型
27は、各型25,26,27,28が組み合い型締めされたとき、
口部8の直上に2個所の樹脂流路33を設け中央にノック
アウトピン28を組合せ、底面にはコア29の上端部を受け
入れてコア29の先端の揺動を密におさえる、内孔部31を
設けた構造としている。ノックアウトピン28は、固定型
27の中心に組合せられ、上下に醜状する構造である。
更にノックアウトピン28を除く各型25,26,29には金型
温度を一定にコントロールする冷却水の通路が形成され
ている。
次に型締め、射出、冷却、型開き手順について説明す
ると、型締めは、ノックアウトピン28が上方に移動した
後、キャビティ25にコア29が互いに軸心から位置決めさ
れた状態で挿入し、キャビティ25の底面にコアベース30
が当接する。同時コア29の先端周囲は、固定型27の内孔
部31に嵌入しノックアウトピン28の楔部34と先端溝部32
が嵌合し密に接触し、コア29の先端が半径方向に揺動し
ないように保持される。これ等の動作と同時にキャビテ
ィ25と固定型27の間で割り板26が軸心に向かってスライ
ドし半径方向の型締めが行なわれる。
このようにして型締めが行なわれ、型温が60℃にコン
トロールされる。型締めされた時、口部8に対向して樹
脂の流路33が位置する構造である。
型締めされた金型24に流路33より樹脂温250℃、圧力3
00Kg/m2で流路33から金型空間35に溶融樹脂を流入させ
るが、溶融樹脂は首部4、肩部5、側壁部6に流入しな
がらスリット部36にも流入し仕切板7が形成される。こ
のようにして全ての金型空間35に溶融樹脂が充満され
る。
型開きは、先ずキャビティ25とコアベース30の間で行
なわれ雌型からコア29が離脱し本体1は雌型側に保持さ
れる。この動作はコア29の外側面とスリット部36に抜き
勾配が設けられているのでコア29から本体1をスムーズ
に分離することができる。
次に、割り板26が半径方向にスライドし、ノックアウ
トピン28が下り仕切板7の上端を楔部34で突き出しする
ことで口部8と流路33の樹脂を切断し本体1をキャビテ
ィから取り出す。ノックアウトピン28は下降した後方の
位置に戻る(上昇する)。
上記金型24を用いて本体1を形成すると口部8にごく
僅かの樹脂流入口(ゲート)しかなく、外観が良い。
内容物の充填は底板2を接着した後、各開口部9,10よ
り行うか、若くは、先にキャッピングし側壁下端側から
充填しその後に底板2を接着してもよい。又容器本体1
の外面に印刷、塗装、ホットスタンピング等のデコレー
ション、ラベル、シュリンクフィルムによる装飾を単室
容器と同じように行うことができる。
(実施例2) 実施例2について、図面を参照して説明すると、第7
図において、固定型27の流路33から溶融樹脂が金型空間
35の放射状スリット45に流入し、流入しながら放射状に
拡散し、首部4、肩部5、側壁部6を形成し全ての金型
空間35に溶融樹脂が充満される。
第8図において、金型空間35に溶融樹脂が充満、冷却
後型開きの途中状態を示し、 スライドベース42が外方に移動する、 外コア43がスライドベース42の厚み分だけ降下する、 割り板26が外方にスライドする。
第9図において、コア43,44がキャビティ25から離脱
し(スライドベース42も同様に移動)し同時に樹脂の流
路33の下端と放射状仕切板39の上端が切断される。
次に内コア44の空気孔47から圧搾空気が噴き出しコア
43,44から3室容器本体37が取り出される。圧搾空気の
みで取出しが困難な場合、グリッパーでもって首部4を
つかみコア43,44から引き抜いてもよい。このような動
作で容器本体37が形成され、成形金型41から取り出され
る。
第10図は、上述の成形金型41で成形した容器本体37の
構造を示すもので首部4の先端から側壁部6の下端まで
内部が120度づつに縦状に3等分されている構造であ
る。側壁部6の外径は40mmで円筒形であり、肩部5と側
壁部6の接点から側壁部6の下端まで130mm厚みは上部
で1.2m/m、下部で1mmに形成されており使用樹脂は実施
例1の場合と同様である。首部4は、口部8の外径22m
m、内径18mm、雄ねじ部11の外径24mm、高さ10mmであり
肩部5の厚みは2mmで内外面共30度の角度に形成されて
いる。
放射状仕切板39は、首部4から側壁部6の下端を横断
面120度の角度範囲の扇形に区分するように形成し、そ
の厚みは上部で1.5mm、下部で1.3mmとなっている。従っ
て首部4の先端は各開口部9,10,40が120度の角度範囲に
口部8と放射状仕切板39によって形成されている。
第11図(a),(b)は、容器本体37の下部に接着す
る3室用底板38の構造を示すものであり、外観は実施例
1と同様側壁部6に略等しい円盤状であり、上周部には
側壁部6の下端を受け入れ挟み込むことができる周囲溝
12と中心から放射上に外方に延長した分断溝12が形成さ
れ、該分断溝12の位置は120度間隔に3ケ所設けられ放
射状仕切板39の下部がはまり込むことができる構造であ
る。
その他外堤14と内堤15の形状及び底面17の形状は実施
例1に類似するものであり、底板38は本体37と同系統の
樹脂で製造し本体37に熱接着する。
次に成形金型41の構造及び金型摺動状況の詳細を説明
すると、金型41の主要部は、肩部5、側壁部6の外面を
形成するキャビティ25、首部4の外面を形成する割り板
26と内部を形成する外コア43、内コア44及び外コア43と
内コア44の組み合せ位置をコントロールするスライドベ
ース42、内コア44の上部を揺動しないように保持し樹脂
の流路33が形成されている固定型27によって構成されて
いる。
これ等の主要部の構造は、キャビティ25、割り板26に
ついては実施例1と同様の構造である。
外コア43と内コア44は互いに周方向が位置決めされた
状態で内外に組合っており、外コア43と内コア44は軸心
と平行方向に摺動し、内コア44の軸心から120度の間隔
で放射状スリット45が首部4の上端と側壁部6の下端相
当位置まで設けられ、これ等のコア43と44は上部で組み
合い外コア43は外方に拡がらない構造とし、又相互に周
方向が位置決めされる構造であるためスリット45も連通
している。放射状スリット45と外コア43の外側面には、
前記した仕切板39と側壁部6の厚みを形成するための抜
き勾配が設けられ内コア44の上部には固定型27の放射状
楔部50を受け入れる放射状溝部46となっており、下部か
ら上部に貫通する空気孔47も設けられている。その他外
コアベース48と内コアベース49の間にスライドベース42
が嵌入し該スライドベース42は軸心より遠ざかったり接
近したりするスライド構造となっている。固定型27に
は、内コア44の上部を受け入れる内孔部31を底面に有す
る構造であり、中央には放射状楔部50を垂下し中心には
溶融樹脂の流路33が設けられ固定型27に内コア44が組合
った時スリット45の中心直上に流路33が位置する構造に
なっている。
以上成形金型41の構造について説明したがスライドベ
ース42を除く各金型には実施例1と同様金型温度を一定
にコントロールする冷却水の通路が形成されている。
次に型締め、射出、冷却、型開き手順について説明す
ると、型締めは、外コアベース48と内コアベース49の間
にスライドベース42が嵌入しコア43と44が組合った状態
でキャビティ25内に挿入され、外コアベース48の上面が
キャビティ25の底面に当接した時点で停止しこの状態で
内コア44の上部が固定型27の内孔部31に嵌入され半径方
向への揺動が防止される。外コア43と内コア44は密な組
合せ状態であるため外コア43の半径方向への揺動及び外
コア43上部の外方への拡がりもない。
これ等の動作と同時に割り板26が軸心に向け接近し型
締めが終了する。
型締めされた成分金型41の状態は、内コア44の上部周
囲が固定型27の内孔部31でグリップされ放射状の溝部46
には放射状楔部50が嵌入し、スリット45の上部が塞がれ
る、同時にスリット45の直上である放射状楔部50の位置
に溶融樹脂の流路33が位置している構造である。
その他外コア43、内コア44は下部でコアベース48,49
に連結し、基礎部が強固に形成され、各金型は冷却水の
流通により適性温度に維持されている。型開きは、先ず
スライドベース42が外コアベース48よりも外方に移動し
外コア43はスライドベース42の厚み分だけ降下する。こ
の時、本体37は割り板26とキャビティ25の内面によって
グリップされているため本体37は固定されており、外コ
ア43の外側面には抜き勾配があるため円滑に降下し、外
コア43の降下により肩部5の内側に空気溝47が露出し周
辺に空間が発生し空気噴出時において空気だまりの作用
をなす。
次に割り板26が半径方向に移動し、雄ねじ部11周囲が
空間状態となった後、コア43,44がキャビティ25から離
脱する(スライドベース42はコア43,44の移動に同調す
る)。
この時、本体37は、内コア44と外コア43の上部が側壁
部6の内面に接触しておりキャビティ25内面と側壁部6
の外面は本体37の半径方向への収縮のため微少な空間が
発生しており、又キャビティ25の内面には抜き勾配が形
成されているため、本体37はコア43,44に被った状態で
キャビティ25から抜き取られる。このコア43,44の移動
開始時スリット45上部に連続している流路33の樹脂が切
断され、キャビティ25から離脱した内コア44の空気孔47
に圧搾空気が通じ本体37上部内面に噴出するためコア4
3,44から本体37が取り出される。
この後、外コアベース48と内コアベース49の間にスラ
イドベース42が嵌入し、内コア44と外コア43が一体とな
ってキャビティ25内に移動し成形が完了する。
本例の成形方法は、本来37の仕切板39の形状が軸心か
ら複数の放射状に側壁部6に向かって延長する形状であ
り、溶融樹脂を金型内に流入した場合、外方に拡散する
物流特性があり、本特性を発生させるように軸心に流路
33を設けたため複雑な形状でも難なく樹脂を充満するこ
とができ、又本体37の固化時発生する収縮によるコア4
3,44への密着作用をキャビティからの離脱に利用するこ
とで能率的な生産を可能としたものである。
又、樹脂流入口は仕切板39の上面に1個所のみ形成さ
れるため外観的にもすぐれる特長がある。
(実施例3) 本例は、金型空間35への樹脂の流路33を大きく形成し
流動性の悪い樹脂でも成形を可能にならしめたものであ
る。
化粧品、日用品の中には内容物中に界面活性剤を含む
ものがあり、界面活性剤が素材に浸透しクラックを発生
する問題がある。このクラックは、例えばポリエチレン
やポリプロピレンでは溶融した時、流動性の悪いものほ
ど耐久性があり、この流動性の悪い樹脂で実施例1又は
2の金型で成形した場合,金型空間35に充満できない問
題があった。
本例の金型構造及び成形した製品の構造を図面を参照
して説明する。
第12図(a),(b)において固定型27と内コア44先
端の当接状況及び流路33の状態を示している。これは前
例と同様に固定型27の内孔部31に内コア44の先端が嵌入
しているが、内コア44の先端周囲が4個所で内孔部31に
当接し、その隣接する部分が溶融樹脂の流路33となる金
型構造である。
その他内コア44の中央には容器本体51を2室構造とす
るためのスリット36が形成され、外コア43と内コア44の
組合せ状態は実施例2と同様である。
第13図において、成形金型53で成形した容器本体51の
構造を示すもので、首部4の上方に延長口部52を設け、
外延長口部52の構造は周囲4ケ所が固定型27の内孔部41
と内コア44の当接により食切部54が形成され、その隣接
部は筋状流路55が形成され、4本の筋状流路55から首部
4、肩部5に推移する仕切板7は、延長口部52の高さ位
置まで形成され第13図の状態で成形金型53から取り出さ
れた後、口部8と延長口部52の境界より切断し第1開口
部と第2開口部を形成するものである。容器本体51のそ
の他の構造については実施例1の容器本体と同様であ
り、側壁部6の下部に接着する底板についても実施例1
と同様の構造のものを同様の方法で接着するものであ
る。型締め、射出、冷却、型開き手順についても実施例
2にほゞ同様である。容器本体51は、実施例2と同様に
コア43,44に被った状態で型開きし、コア43,44から抜き
取るものである。
容器本体の形状については、楕円形、角形やその他の
多角形に形成することができるし、仕切板7による区画
も、軸心から90゜角度範囲に4等分したり、又各室の容
積バランスが異なる形状に行うこともできる。
その他側壁部6外面に各種の印刷やホットスタンプ下
降をしデコレーション効果を高めバリヤー性を高めるた
め、オーバーコートやシュリンクラベルを巻き付けるこ
ともできる。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果がある。
(i)射出成形金型のコアの先端周囲を固定型で固定し
たためキャビティとコアの空間が均一に維持できる。従
って容器本体の側壁の厚みを均一にすることができ、コ
アの基部に金属疲労が発生しないため、金型耐久性が上
がる。
(ii)コアのスリット上部に楔部を嵌入し、スリットの
厚みが一定に維持されるので仕切板の厚みも均一に成形
される。
(iii)コア先端の固定方法と樹脂流路の形成方法が幾
通りか可能であるので、流動性の悪い樹脂グレードでも
成形することができる。
(iv)コアの構造と型開きの方法により、容器本体をキ
ャビティ側に残し型開きしたり、型開き時コア側に被っ
た状態とすることができる。
(v)成形した容器は2重構造部はなく、側壁部、仕切
板は全域を薄肉の均一な厚みに形成することができるの
で、透明性のすぐれる容器を製造することができる。
(vi)側壁部と仕切板の接点は、接着加工したものでは
なく一体成形部分であるため、外観がきれいであり仕切
板は上、下に垂直に形成されているため内容物の区画を
容器本体の上下に亘り明瞭に行うことができる。
例えば、容器素材を透明とし色調の異なる内容物を充
填し、各室を左右に配置した場合、容器が仕切板から正
確に区分された状態を上、下に亘り表現することができ
る。
(vii)側壁部の下部に底板を接着し、上下に亘り同じ
体積状態としているため各室を前後に配置し、後方の内
容物を前方の内容物を投下して色彩効果を出す場合、容
器の上、下に亘り同じ効果が得られる。
例えば、前方の室に無色の内容物、後方の室に有色内
容物を充填し、有色内容物が独特の深みのある色調に変
化することが観察できる。
(viii)仕切板の側端は、容器本体の上下に亘り側壁部
等に一体成形されているので、容器製造後容積比率が変
わることがなくて、充填ノズルの挿入性が良く、又3他
各室の容積バランスがくずれないことより内容物の注入
作業性も良い。
(ix)容器のパーツの構成点数が少なく組立作業が不要
であり、容器本体は1工程の射出成形でもって製造でき
るため製造能率が良く、生産コストも安い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は実施例1を示し、第1図は容器本体の
成形金型で型締状態を示す断面図、第2図は型開きした
状態を示す断面図、第3図(a),(b)は容器本体の
構造を示すもので(a)は全体の斜視図、(b)は断面
図である。第4図(a),(b)は底板の構造を示すも
ので(a)は斜視図、(b)は断面図である。第5図は
底板を接着した容器本体の構造を示す一部切欠斜視図、
第6図はキャップの構造を示す一部切欠斜視図である、
第7図〜第11図は実施例2を示し、第7図は容器本体の
成形金型で型締め状態を示す断面図、第8図は型開き途
中状態を示す断面図、第9図は型開き状態を示す断面
図、第10図は容器本体の構造を示す一部切欠斜視図であ
る。第11図は3室用底板の構造を示すものであり(a)
は斜視図、(b)は断面図である。第12,13図は実施例
3を示し、第12図(a)は容器本体の成形金型で型締状
態を示す断面図、(b)は(a)のA−A′矢視断面
図、第13図は容器本体の構造を示す斜視図である。 図中、1……容器本体、2……底板、4……首部、5…
…肩部、6……側壁部、7……仕切板、8……口部、12
……周囲溝、13……分断溝、25……キャビティ、26……
割り板、27……固定型、28……ノックアウトピン、29…
…コア、30……コアベース、33……流路、34……楔部、
36……スリット、37……多室容器本体、43……外コア、
44……内コア、

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多室容器の成形方法において、キャビティ
    25の縦方向にスリットを入れたコア29を挿入させ、コア
    29の基部と先端周囲を固定して半径方向に溶融樹脂圧で
    コア29が揺動することを防ぎ、容器本体1の口部8側か
    ら溶融樹脂を射出し、口部8上端から下端まで延び、首
    部4、肩部5、側壁部6に連続一体する仕切板7と、首
    部4と、肩部5と側壁部6とを一時に射出成形して容器
    本体1を作り、容器本体1の側壁部6及び仕切板7の下
    端に嵌入する溝12,13を有する底板2を、一時に射出成
    形した容器本体1に接着することを特徴とする多室容器
    の製造方法。
  2. 【請求項2】キャビティ25の中に挿入したコア29に設け
    たスリット36上部に、ノックアウトピン28の楔部34を嵌
    入し、コア29先端が半径方向に溶融樹脂圧で揺動するこ
    とを防止し、冷却後該ノックアウトピン28でキャビティ
    25から容器本体1を取り出す請求項1記載の多室容器の
    製造方法。
  3. 【請求項3】コアを外コア43と内コア44に分割し、冷却
    後外コア43をキャビティ25から幾分離脱した後、多室容
    器本体37を被冠した外コア43、内コア44をキャビティ25
    から離脱し、外コア43と内コア44との間に空気を吹き込
    み、コア43、44から多室容器本体37を取り出す請求項1
    記載の多室容器の製造方法。
  4. 【請求項4】溶融樹脂流路33を有する固定型27と、容器
    本体の首部4を成形する割板26と、容器本体の肩部5及
    び側壁部6を成形するキャビティ25と、上記割り板26に
    キャビティ25とで容器本体の成形空間を形成するコア29
    とを有する、容器本体を形成する射出成形用の金型であ
    って、前記コア29に、上端が開口していて容器本体に縦
    方向隔壁を成形するスリット36を設け、かつ前記固定型
    27に当接する上端部分を設けたことを特徴とする多室容
    器本体成形金型。
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