JP2975098B2 - グラファイトの製造方法 - Google Patents

グラファイトの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、X線モノクロメーター、中性子線
モノクロメーター、中性子線フィルター等の放射線光学
素子として利用できるグラファイトの製造方法に関す
る。
(従来の技術) グラファイトは抜群の耐熱性や耐薬品性、高電気伝導
性等を備えていることから、工業材料として重要な位置
を占め、ガスケット、電極、発熱体、構造材として広く
使用されている。なかでも、高配向性グラファイトは、
X線や中性子線に対する優れた分光・反射特性を有する
ために、X線や中性子線のモノクロメーターあるいはフ
ィルター等の放射線光学素子として使われている。この
放射線光学素子用のグラファイトとして天然に産するも
のを使用するのも一案ではあるが、良質の天然グラファ
イトは、生産量が非常に限られ、しかも、粉末状または
リン片状で取扱難いため、人工的にグラファイトを製造
することが行なわれており、この人工グラファイトを使
うことが望ましいことになる。
従来、人工グラファイトの製造方法として、気相中で
の炭化水素ガスの高温分解沈積と、その熱間加工による
方法があり、これは、圧力を印加しつつ3400℃で長時間
再焼鈍するという工程によって作成するものである。こ
のようにして作成されるグラファイトは、高配向性グラ
ファイト(HOPG)と呼ばれ、天然の単結晶グラファイト
と比較し得る優れた特性を有する。しかしながら、この
製造方法によると、製造工程が極めて複雑でかつ歩留り
が著しく低く、その結果、HOPGは極めて高価になり、実
用に向かないという問題があった。
そこで、このような問題点を解消できるグラファイト
の製造方法として、高分子フィルムを高温焼成して良質
グラファイトを容易かつ低コストで作成する方法が開発
された。高分子化合物は一般的には難グラファイト材料
に属し、たとえ3000℃の高温で加熱しても良質のグラフ
ァイトに転化されることはないとされてきた。しかしな
がら、最近の研究の結果、高分子化合物のいくつかは適
当な熱処理で良質なグラファイトに転化させられること
が分かってきた。良質なグラファイトに転化できる高分
子化合物としては、例えば、ポリオキサジアゾール、芳
香族ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリベンゾイミダ
ゾール、ポリベンゾビスチアゾール、ポリベンゾオキサ
ゾール、ポリチアゾール、ポリパラフェニレンビニレン
等がある。
本出願人は、これらの知見に基づく発明を特許出願し
ている(特開昭61−275114号公報、特開昭61−275115号
公報、特開昭61−275117号公報等参照)。
一方、高分子フィルムを積層し加圧加熱してブロック
状のグラファイトを作成するという発明も出願されてい
る(特開平1−105199号公報、特願昭63−235218号参
照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前述したこれらグラファイトの製造方
法では、完全に満足できるものが得られる訳ではないこ
とが分かった。特開平1−105199号公報に記載されてい
るように、複数枚のフィルムを2枚の基板で挟み、ボル
トでかしめ熱処理するというだけでは、高配向性ブロッ
ク状グラファイトを得るに至らないのである。優れたブ
ロック状高配向性グラファイトであるためには、各グラ
ファイト化層内部は炭素原子が所定通りに規則正しく並
んだ結晶がきちんと配向した状態(高配向性状態)にな
っており、各グラファイト化層同士がしっかりと接着し
てひとつのブロック体になっていなければならないので
ある。単純に圧力をかけ熱処理しただけでは、皺や内部
歪みがフィルムにできたり、極端な場合にはフィルムが
破れたりして優れたグラファイトにはならないのであ
る。
本発明は、前記事情に鑑み、優れた高配向性グラファ
イトを容易に製造することのできる方法を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成すべく、請求項1記載の発明のグラフ
ァイトの製造方法では、20kg/cm2以上の前記加圧処理
は、フィルム寸法変化が起こらない温度領域内で行な
い、フィルム寸法変化が起こる温度領域内では、実質無
加圧処理を行なう。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明
のグラファイトの製造方法では、高分子分解温度を越え
るまでの温度領域では実質無加圧処理し、高分子熱分解
温度を越えて2000℃の間の温度領域(普通、1000℃〜20
00℃)で20kg/cm2以上の加圧処理を行ない、2000℃〜26
00℃の温度域は実質無加圧処理し、更に2600℃以上の温
度領域で20kg/cm2以上の加熱処理を再度行なう焼成によ
りグラファイト化する。
本発明における出発原料用高分子フィルムとしては、
例えば、請求項3記載のようい、各種ポリフェニレンオ
キサジアゾール(POD)、ポリベンゾチアゾール(PB
T)、ポリベンゾビスチアゾール(PBBT)、ポリベンゾ
オキサゾール(PBO)、ポリベンゾビスオキサゾール(P
BBO)、各種芳香族ポリイミド(PI)、各種芳香族ポリ
アミド(PA)、ポリフェニレンベンズイミダゾール(PB
I)、ポリフェニレンベンゾビスイミダゾール(PPB
I)、ポリチアゾール(PT)、ポリパラフェニレンビニ
レン(PPV)のうちから選ばれた少なくとも一つからな
るフィルムが挙げられる。勿論、これに限らず、高温で
の熱処理で良質のグラファイトに転化させられる高分子
フィルムであれば出発原料フィルムとして使えることは
言うまでもない。
前記のうち、各種ポリオキサジアゾールとしては、ポ
リパラフェニレン−1,3,4−オキサジアゾールおよびそ
れらの異性体が好適なものとして挙げられる。また、各
種芳香族ポリイミドとしては、下記一般式で表されるポ
リイミドが挙げられる。
ただし、 そして、芳香族ポリアミドとしては、下記一般式で表
されるポリアミドが挙げられる。
ただし、 勿論、前記例示以外のポリイミドやポリアミドのフィ
ルムを使うようにしてもよい。
出発原料となる高分子フィルムの厚みは、400μm以
下であることが好ましい。フィルムの厚みが400μmを
越す場合には、フィルム内部で発生するガスのためにフ
ィルムの内部構造が破壊され高配向性を達成し難くなる
からである。
(作用) 本発明にかかる製造方法では、加圧処理をフィルム寸
法が殆ど変化しない状態で行なうため、皺や内部歪みが
起こらず、各グラファイト化層内部は炭素原子が所定通
りに規則正しく並んだ結晶がきちんと配向した高配向性
状態となっている。
2600℃以下の温度域では、まだ、グラファイト化進行
によるフィルム寸法変化が先で起こるので、50kg/cm2
下の低めの圧力をかけると、高配向性のグラファイトを
得られるようになる。
2600℃以上の温度域では、50kg/cm2以上の高い圧力を
かけると、各グラファイト化層同士が確実に強固に接着
し、良質のブロック状グラファイトが得られるようにな
る。
本発明は、焼成工程での圧力をかけるタイミングと強
度をコントロールする程度のことで事足りるわけである
から、何らの困難もなく極めて容易に実施できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。
まず、高分子フィルムがポリイミドフィルムである場
合を例にとって、本発明を具体的に述べる。
出発原料たる高分子フィルムにポリイミド(Dupon社
製 商品名 カプトン 厚み25μm)を用いた。図面
は、このポリイミドフィルムの熱処理温度上昇に伴う面
方向の伸び・縮み、および、熱処理温度上昇に伴うグラ
ファイト化率(X線回折を利用した測定による)を表
す。
このポリイミドフィルムは、図面のフィルム寸法曲線
Aにみられるように、400〜500℃では僅かに伸びるだけ
であるが、500〜700℃の高分子の分解温度域で急激に縮
み元の長さの75%ほどの長さになる。この範囲が、特許
請求の範囲の請求項1記載の、フィルム寸法が変化する
温度域内に該当する。しかし、この高分子分解温度を越
え2000℃の間ではフィルムは伸び縮みせず寸法変化が殆
ど起こらない。この範囲が、特許請求の範囲の請求項1
記載の、フィルム寸法が変化しない温度域内に該当す
る。しかし、2000〜2600℃ではフィルムは逆に伸びて元
の寸法の90%まで戻る。この範囲が、特許請求の範囲の
請求項1記載の、フィルム寸法が変化する温度域内に該
当する。この温度域でのフィルムの伸長はグラファイト
化の進行と密接に結び付いており、図面のグラファイト
化率曲線Bにみるように、フィルムが伸びるに従いグラ
ファイト化率が急激に上昇する。このように2600℃以下
の温度域ではフィルム寸法に変化が起こるのである。こ
れに対し、2600℃以上の温度域では、図面にみられるよ
うに、もうフィルム寸法は殆ど変化しなくなる。
温度変化に対し前記のような寸法変化を示すポリイミ
ドフィルムを積層し、加圧処理を伴う焼成によりグラフ
ァイト化する訳であるが、皺・内部歪み等の不都合が発
生しないようにするために、基本的には、フィルム寸法
が変化しない温度域で圧力処理を行なうようにすればよ
い。高分子熱分解温度を越え2000℃の間の温度域と2600
℃以上の温度域では実質的にフィルムの寸法変化が殆ど
ないから、この温度域で加圧処理を行ないフィルム内部
が十分な配向状態となるようにすればよいのである。な
お、圧力処理は、高分子熱分解温度を越えた直後、2600
℃になった直後から行なう必要はなく、所定温度域にあ
る間に圧力処理を行なえばよいのである。所定温度域全
域で加圧処理しなければならない訳ではない。
その他の高分子熱分解温度を越えるまでの温度域、あ
るいは、2000〜2600℃の温度域では、フィルム寸法が大
きく変化するため、実質無圧処理するようにする。な
お、ここで言う「実質無圧処理」とは、加圧効果を生む
ような圧力をかけないことを意味し、加圧用治具自体に
よる2kg/cm2以下(より好ましくは1kg/cm2以下)程度の
無害な低圧がかかることは構わないのである。
そして、高分子熱分解温度を越え2000℃の間の温度域
では、その後、普通は、まだフィルム寸法変化が大きい
温度域を経るので、積み重ねフィルム枚数にもよるが、
2〜50kg/cm2程度の低い範囲の任意圧力をかけ、2600℃
以上の温度域では、その後、フィルム寸法はもう変化せ
ず、しかも、軟らかい状態なので、積み重ねフィルムの
枚数にもよるが、50kg/cm2を越える高い圧力(好ましく
は、100〜500kg/cm2)をかけ良好な配向状態と強固な接
着状態を得るようにするのである。
以上のことは、勿論、ポリイミドフィルムについて当
てはまるだけということではなく、一般に熱処理によっ
て優れたグラファイトに転化可能な高分子フィルムにつ
いて言えるものである。なぜなら、それらの高分子フィ
ルムはグラファイト化のための焼成において、必ず、フ
ィルム収縮を含む熱分解過程、殆ど伸び縮みのない過
程、フィルムの伸びを伴うグラファイト化過程、さらに
グラファイト化が相当程度進行し殆ど伸び縮みのない過
程を経るからである。
次により詳しく説明する。
−実施例1− 縦2cm、横3cm、厚み50μmのポリパラフェニレン−1,
3,4−オキサジアゾールフィルム50枚を重ねてグラファ
イト製の治具にセットし、以下のようにして焼成した。
まず、アルゴンガス雰囲気中、10℃/minの速度で1200
℃まで昇温した。この間、フィルムには、治具重量によ
る圧力100g/cm2だけが加わるようにした。次に1200℃に
達した後、同様の昇温速度を保ちながら、20kg/cm2の圧
力を1400℃に達するまでかけた。その後、圧力を減少さ
せ、温度が2600℃に昇温するまでの間では治具の重量に
よる圧力100g/cm2だけが加わるようにした。温度が2600
℃に達した後、200kg/cm2の圧力をかけ、そのまま200kg
/cm2の圧力を維持しながら3000℃まで昇温するようにし
て、ブロック状グラファイトを得た。
−実施例2− 縦2cm、横3cm、厚み25μmの芳香族ポリイミドフィル
ム(Dupon社製 商品名 カプトンHフィルム)200枚を
重ねてグラファイト製の治具にセットし以下のようにし
て焼成した。
まず、アルゴンガス雰囲気中、10℃/minの速度で1400
℃まで昇温した。この間、フィルムには、治具重量によ
る圧力100g/cm2だけが加わるようにした。次に1400℃に
達した後、同様の昇温速度を保ちながら、30kg/cm2の圧
力を1600℃に達するまでかけた。その後、圧力を減少さ
せ、温度が2700℃に昇温するまでの間では治具の重量に
よる圧力100g/cm2だけが加わるようにした。温度が2700
℃に達した後、300kg/cm2の圧力をかけ、そのまま300kg
/cm2の圧力を維持しながら3000℃まで昇温するようにし
て、ブロック状グラファイトを得た。
−実施例3− 縦2cm、横3cm、厚み25μmの芳香族ポリイミドフィル
ム(Dupon社製 商品名 カプトンHフィルム)を1200
℃の温度で熱処理した炭素質フィルム200枚を重ねてグ
ラファイト製の治具にセットし、以下のようにして焼成
した。
まず、アルゴンガス雰囲気中、10℃/minの速度で1400
℃まで昇温した。この間、フィルムには、治具重量によ
る圧力100g/cm2だけが加わるようにした。次に1400℃に
達した後、同様の昇温速度を保ちながら、30kg/cm2の圧
力を1600℃に達するまでかけた。その後、圧力を減少さ
せ、温度が2700℃に昇温するまでの間では治具の重量に
よる圧力100g/cm2だけが加わるようにした。温度が2700
℃に達した後、300kg/cm2の圧力をかけ、そのまま300kg
/cm2の圧力を維持しながら3000℃まで昇温するようにし
て、ブロック状グラファイトを得た。
−実施例4− 縦2cm、横3cm、厚み50μmのPETフィルム100枚を重ね
てグラファイト製の治具にセットし、以下のようにして
焼成した。
まず、アルゴンガス雰囲気中、10℃/minの速度で1500
℃まで昇温した。この間、フィルムには、治具重量によ
る圧力100g/cm2だけが加わるようにした。次に1500℃に
達した後、同様の昇温速度を保ちながら、30kg/cm2の圧
力を1800℃に達するまでかけた。その後、圧力を減少さ
せ、温度が2800℃に昇温するまでの間では治具の重量に
よる圧力100g/cm2だけが加わるようにした。温度が2800
℃に達した後、300kg/cm2の圧力をかけ、そのまま300kg
/cm2の圧力を維持しながら3000℃まで昇温するようにし
て、ブロック状グラファイトを得た。
−実施例5− PETフィルムに代えてPBBTフィルムを用いるようにし
た他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイト
を得た。
−実施例6− PETフィルムに代えてPBOフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
−実施例7− PETフィルムに代えてPBBOフィルムを用いるようにし
た他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイト
を得た。
−実施例8− PETフィルムに代えてPIフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
−実施例9− PETフィルムに代えてPAフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
−実施例10− PETフィルムに代えてPBIフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
−実施例11− PETフィルムに代えてPBBIフィルムを用いるようにし
た他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイト
を得た。
−実施例12− PETフィルムに代えてPTフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
−実施例13− PETフィルムに代えてPPVフィルムを用いるようにした
他は、実施例4と同様にしてブロック状グラファイトを
得た。
実施例1〜13で得られたブロック状グラファイトは、
皺の殆どない平滑な表面を有していた。
各グラファイトの特性を、理学電機株式会社製ロータ
ーフレックスRU−200B型X線回折装置を用いて測定し
た。グラファイト(002)回折線のピーク位置における
ロッキング特性測定の結果得られた回折線の半値幅をも
って評価した。測定結果を第1表に示す。
実施例のグラファイトは、第1表にみられるように、
いずれも、優れたロッキング特性を有し、X線や中性子
線のモノクロメータ等に適したものであることが良く分
かる。
(発明の効果) 請求項1〜6記載のグラファイトの製造方法では、皺
や内部歪みのない優れた高配向性グラファイトを容易に
得ることができる。
請求項2、4記載ののグラファイトの製造方法では、
2600℃以下の温度域でかける圧力が、50kg/cm2以下と低
めであるため、より高配向性のグラファイトが得られ
る。
請求項2、5記載ののグラファイトの製造方法では、
2600℃以上の温度域でかける圧力が、50kg/cm2以上と高
いために、良質のブロック状グラファイトが得られる。
請求項6記載のグラファイトの製造方法では、グラフ
ァイト化に適した原料フィルムであるため、高配向性グ
ラファイトが得やすい。
【図面の簡単な説明】
図面は、ポリイミドフィルムの焼成の際の温度−フィル
ム寸法および温度−フィルムグラファイト化率を表す特
性図である。 A……フィルム寸法曲線 B……グラファイト化率曲線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 敏春 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (72)発明者 渡辺 和廣 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (72)発明者 西木 直巳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子部品株式会社内 (72)発明者 中村 克之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子部品株式会社内 (72)発明者 岡田 彌 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子部品株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−83208(JP,A) 特開 平2−83207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/52 C01B 31/02 101 C01B 31/04 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理によってもガスの発生により内部構
    造が破壊されない厚みを有する高分子フィルム、また
    は、前記高分子フィルムから得られた炭素質フィルムを
    重ねて、加圧処理を施した焼成によりグラファイトを製
    造する方法であって、20kg/cm2以上の前記加圧処理は、
    フィルムの寸法変化が起こらない温度域内で行ない、フ
    ィルム寸法の変化が起こる温度域内では、実質無加圧処
    理を行なうことを特徴とするグラファイトの製造方法。
  2. 【請求項2】熱処理によってもガスの発生により内部構
    造が破壊されない厚みを有する高分子フィルム、あるい
    は、前記高分子フィルムから得られた炭素質フィルムを
    重ねて、加圧処理を施した焼成によりグラファイトを製
    造する方法であって、高分子分解温度を越えるまでの温
    度域では実質無加圧処理し、高分子熱分解温度を越えて
    2000℃の間の温度領域で20kg/cm2以上の加圧処理を行な
    い、2000℃〜2600℃の温度域は実質無加圧処理し、さら
    に2600℃以上の温度域で20kg/cm2以上の加熱処理を再度
    行なう焼成によりグラファイト化することを特徴とする
    グラファイトの製造方法。
  3. 【請求項3】高分子フィルムが、ポリオキサジアゾー
    ル、芳香族ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリベンゾ
    イミダゾール、ポリベンゾビスチアゾール、ポリベンゾ
    オキサゾール、ポリチアゾール、および、ポリパラフェ
    ニレンビニレンのうちから選ばれた少なくとも1種類で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    グラファイトの製造方法。
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