JP2975034B2 - 光ファイバ心線の製造方法 - Google Patents
光ファイバ心線の製造方法Info
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- JP2975034B2 JP2975034B2 JP2002569A JP256990A JP2975034B2 JP 2975034 B2 JP2975034 B2 JP 2975034B2 JP 2002569 A JP2002569 A JP 2002569A JP 256990 A JP256990 A JP 256990A JP 2975034 B2 JP2975034 B2 JP 2975034B2
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- coating
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、光ファイバ心線の製造方法に関するもので
ある。
ある。
［従来の技術］ 従来、光ファイバ心線の製造は、第３図に示すように
石英ガラスからなる光ファイバ母材１を加熱炉２で約20
00℃に加熱して軟化させ、該光ファイバ母材１の加熱・
軟化部分から線引きをして通常125μｍφ程度の光ファ
イバ3Aを得、該光ファイバ3Aを直ちに被覆ダイス等の第
１段目の樹脂被覆器４に通してその表面に紫外線硬化樹
脂等の樹脂層を被覆することにより光ファイバ心線３を
得、次に該光ファイバ心線３を紫外線硬化炉等の第１段
目の樹脂硬化器５に通して樹脂層を硬化させ、次いで該
光ファイバ心線３を被覆ダイス等の第２段目の樹脂被覆
器６に通してその表面に更に紫外線硬化樹脂等の樹脂層
を被覆することにより樹脂層を２層設けた光ファイバ心
線３を得、次に該光ファイバ心線３を紫外線硬化炉等の
第２段目の樹脂硬化器７に通して樹脂層を硬化させ、キ
ャプスタン8,テンショリール９を経て巻取ドラム10に巻
取ることにより行っていた。
石英ガラスからなる光ファイバ母材１を加熱炉２で約20
00℃に加熱して軟化させ、該光ファイバ母材１の加熱・
軟化部分から線引きをして通常125μｍφ程度の光ファ
イバ3Aを得、該光ファイバ3Aを直ちに被覆ダイス等の第
１段目の樹脂被覆器４に通してその表面に紫外線硬化樹
脂等の樹脂層を被覆することにより光ファイバ心線３を
得、次に該光ファイバ心線３を紫外線硬化炉等の第１段
目の樹脂硬化器５に通して樹脂層を硬化させ、次いで該
光ファイバ心線３を被覆ダイス等の第２段目の樹脂被覆
器６に通してその表面に更に紫外線硬化樹脂等の樹脂層
を被覆することにより樹脂層を２層設けた光ファイバ心
線３を得、次に該光ファイバ心線３を紫外線硬化炉等の
第２段目の樹脂硬化器７に通して樹脂層を硬化させ、キ
ャプスタン8,テンショリール９を経て巻取ドラム10に巻
取ることにより行っていた。
このような光ファイバ心線の製造方法における重要な
制御パラメータの１つに線引き張力がある。この線引き
張力は、光ファイバ母材１の軟化温度、加熱炉２の炉内
温度及び線引き速度に依存している。
制御パラメータの１つに線引き張力がある。この線引き
張力は、光ファイバ母材１の軟化温度、加熱炉２の炉内
温度及び線引き速度に依存している。
［発明が解決しようとする課題］ 第３図に示すようにして光ファイバ心線３の製造を行
う場合、光ファイバ3Aは線引き張力Ｆ（樹脂の被覆を行
っていないとき）でキャプスタン８により引き取られて
おり、第１段目の樹脂被覆器４で樹脂を被覆するとき第
４図に示すように粘性をもった樹脂11より被覆反力Fcを
受け、このときFc＞Ｆのため光ファイバ3Aが被覆時の樹
脂11からの被覆反力Fcにより第４図に示すように微小に
曲げられるマイクロベンドを受け、その状態で樹脂層11
Aが被覆され、該樹脂層11Aが硬化されるので、マイクロ
ベンド損失の増加をひき起こす問題点があった。
う場合、光ファイバ3Aは線引き張力Ｆ（樹脂の被覆を行
っていないとき）でキャプスタン８により引き取られて
おり、第１段目の樹脂被覆器４で樹脂を被覆するとき第
４図に示すように粘性をもった樹脂11より被覆反力Fcを
受け、このときFc＞Ｆのため光ファイバ3Aが被覆時の樹
脂11からの被覆反力Fcにより第４図に示すように微小に
曲げられるマイクロベンドを受け、その状態で樹脂層11
Aが被覆され、該樹脂層11Aが硬化されるので、マイクロ
ベンド損失の増加をひき起こす問題点があった。
更に、このマイクロベンドを受けた光ファイバ心線３
が低温にさらされると、樹脂層11Aの収縮によりマイク
ロベンドが大きくなり、著しく損失が増加する問題点が
あった。
が低温にさらされると、樹脂層11Aの収縮によりマイク
ロベンドが大きくなり、著しく損失が増加する問題点が
あった。
本発明の目的は、マイクロベンドを起こさずに樹脂層
の被覆を行うことができる光ファイバ心線の製造方法を
提供することにある。
の被覆を行うことができる光ファイバ心線の製造方法を
提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本発明の手段を説明する
と、本発明は光ファイバ母材の加熱・軟化部分から線引
きをして光ファイバを得、該光ファイバを樹脂被覆器に
通してその表面に樹脂層を被覆することにより光ファイ
バ心線を製造する光ファイバ心線の製造方法において、 前記光ファイバの線引き張力Ｆを前記樹脂被覆器にお
ける被覆反力Fcよりも大きくして線引きを行うことを特
徴とする。
と、本発明は光ファイバ母材の加熱・軟化部分から線引
きをして光ファイバを得、該光ファイバを樹脂被覆器に
通してその表面に樹脂層を被覆することにより光ファイ
バ心線を製造する光ファイバ心線の製造方法において、 前記光ファイバの線引き張力Ｆを前記樹脂被覆器にお
ける被覆反力Fcよりも大きくして線引きを行うことを特
徴とする。
［作用］ このようにＦ＞Fcなる条件で線引きを行うと、樹脂層
の被覆時にマイクロベンドをひき起こさずに樹脂層の被
覆が行える。
の被覆時にマイクロベンドをひき起こさずに樹脂層の被
覆が行える。
［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
本実施例では、第３図に示すような工程で光ファイバ
心線３の製造を行う際に、第１図に示すように線引き張
力Ｆを樹脂被覆器４による被覆反力Fcよりも大きく、即
ちＦ＞Fcとして線引きを行う。
心線３の製造を行う際に、第１図に示すように線引き張
力Ｆを樹脂被覆器４による被覆反力Fcよりも大きく、即
ちＦ＞Fcとして線引きを行う。
このようにして線引きを行うと、第１段目の樹脂被覆
器４で光ファイバ3Aに樹脂層11Aを被覆するとき、樹脂1
1から被覆反力Fcを受けても、Ｆ＞Fcなので第１図に示
すようにマイクロベンドが生じなくなる。
器４で光ファイバ3Aに樹脂層11Aを被覆するとき、樹脂1
1から被覆反力Fcを受けても、Ｆ＞Fcなので第１図に示
すようにマイクロベンドが生じなくなる。
この場合、被覆反力Fcは樹脂11の粘度や線引き速度に
依存している。また、線引き張力Ｆは加熱炉２の炉内温
度や線引き速度等に依存している。
依存している。また、線引き張力Ｆは加熱炉２の炉内温
度や線引き速度等に依存している。
実施例 実験条件を表１に示す。
被覆構造を第２図に示す。樹脂層11Aは、ソフト，ハ
ードの２層構造であり、光ファイバ3Aの外径は125μm,
樹脂層11Aの外径は200μm,樹脂層12Aの外径は250μｍで
あった。樹脂11の粘度は、被覆時の樹脂温度を変化させ
て調節した。樹脂11としては、紫外線硬化型のウレタン
アクリレート樹脂でそのヤング率は第１段目では0.15kg
/mm2,2段目では70kg/mm2であった。線引き速度は200m/m
in、線引き張力は20gであった。
ードの２層構造であり、光ファイバ3Aの外径は125μm,
樹脂層11Aの外径は200μm,樹脂層12Aの外径は250μｍで
あった。樹脂11の粘度は、被覆時の樹脂温度を変化させ
て調節した。樹脂11としては、紫外線硬化型のウレタン
アクリレート樹脂でそのヤング率は第１段目では0.15kg
/mm2,2段目では70kg/mm2であった。線引き速度は200m/m
in、線引き張力は20gであった。
被覆反力Fcは、次のようにして測定を行うことができ
る。まず、被覆を施さないときの線引き張力Ｆを測定す
る。次に、被覆を施した後に張力F.SUMを測定する。被
覆反力Fcは（F.SUM−Ｆ）より求める。これらの張力
は、３点式の張力計で測定した。
る。まず、被覆を施さないときの線引き張力Ｆを測定す
る。次に、被覆を施した後に張力F.SUMを測定する。被
覆反力Fcは（F.SUM−Ｆ）より求める。これらの張力
は、３点式の張力計で測定した。
実験結果を表１に示す。被覆反力Fcが線引き張力Ｆを
越えると、波長1.55μｍでの損失、−30℃での損失増加
が著しく大きくなることがわかる。
越えると、波長1.55μｍでの損失、−30℃での損失増加
が著しく大きくなることがわかる。
次に、線引き張力を変化させた実験を行った。被覆
径，樹脂，線引き速度は実験結果１と同様であった。被
覆反力Fcは43gであった。損失及び−30℃での損失増加
を表２に示す。この場合、線引き張力Ｆが被覆反力Fcよ
りも大きい場合、良好な伝送特性が得られた。
径，樹脂，線引き速度は実験結果１と同様であった。被
覆反力Fcは43gであった。損失及び−30℃での損失増加
を表２に示す。この場合、線引き張力Ｆが被覆反力Fcよ
りも大きい場合、良好な伝送特性が得られた。
上記の実験は、第１層目の樹脂被覆時における光ファ
イバと被覆反力との関係についてなされたものである
が、第２層目の樹脂被覆時における素線張力と被覆反力
との間にもこの関係があると考えられる。しかし、この
場合の素線張力は、線引き張力と１層目の被覆反力とが
加わり大きい値であるので、２層目の被覆反力は１層目
の被覆反力ほど強い影響を与えない。
イバと被覆反力との関係についてなされたものである
が、第２層目の樹脂被覆時における素線張力と被覆反力
との間にもこの関係があると考えられる。しかし、この
場合の素線張力は、線引き張力と１層目の被覆反力とが
加わり大きい値であるので、２層目の被覆反力は１層目
の被覆反力ほど強い影響を与えない。
［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る光ファイバ心線の製
造方法では、光ファイバの線引き張力Ｆを樹脂被覆器に
おける被覆反力Fcより大きくして線引きを行うので、樹
脂の被覆時に光ファイバがマイクロベンドされるのを防
止でき、伝送損失及びその温度特性などの伝送特性の優
れた高品質の光ファイバ心線の製造を容易に行うことが
できる。
造方法では、光ファイバの線引き張力Ｆを樹脂被覆器に
おける被覆反力Fcより大きくして線引きを行うので、樹
脂の被覆時に光ファイバがマイクロベンドされるのを防
止でき、伝送損失及びその温度特性などの伝送特性の優
れた高品質の光ファイバ心線の製造を容易に行うことが
できる。
第１図は本発明の方法による光ファイバに対する樹脂被
覆工程の一例を示す縦断面図、第２図は本発明の方法で
製造された光ファイバ心線の一例を示す横断面図、第３
図は光ファイバ心線の製造装置における概略構成を示す
側面図、第４図は従来の方法による光ファイバに対する
樹脂被覆工程の例を示す縦断面図である。 １……光ファイバ母材、２……加熱炉、3A……光ファイ
バ、３……光ファイバ心線、4,6……樹脂被覆器、5,7…
…樹脂硬化器、８……キャプスタン、９……テンション
リール、10……巻取ドラム、11……樹脂、11A……樹脂
層。
覆工程の一例を示す縦断面図、第２図は本発明の方法で
製造された光ファイバ心線の一例を示す横断面図、第３
図は光ファイバ心線の製造装置における概略構成を示す
側面図、第４図は従来の方法による光ファイバに対する
樹脂被覆工程の例を示す縦断面図である。 １……光ファイバ母材、２……加熱炉、3A……光ファイ
バ、３……光ファイバ心線、4,6……樹脂被覆器、5,7…
…樹脂硬化器、８……キャプスタン、９……テンション
リール、10……巻取ドラム、11……樹脂、11A……樹脂
層。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C03C 25/02 G02B 6/44
Claims (1)
- 【請求項１】光ファイバ母材の加熱・軟化部分から線引
きをして光ファイバを得、該光ファイバを樹脂被覆器に
通してその表面に樹脂層を被覆することにより光ファイ
バ心線を製造する光ファイバ心線の製造方法において、 前記光ファイバの線引き張力Ｆを前記樹脂被覆器におけ
る被覆反力Fcよりも大きくして線引きを行うことを特徴
とする光ファイバ心線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002569A JP2975034B2 (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | 光ファイバ心線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002569A JP2975034B2 (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | 光ファイバ心線の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03208839A JPH03208839A (ja) | 1991-09-12 |
| JP2975034B2 true JP2975034B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=11533004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002569A Expired - Fee Related JP2975034B2 (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | 光ファイバ心線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2975034B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997012841A1 (fr) * | 1995-10-06 | 1997-04-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Procede et equipement permettant de recouvrir une fibre optique |
-
1990
- 1990-01-11 JP JP2002569A patent/JP2975034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03208839A (ja) | 1991-09-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |