JP2968861B2 - 防振用ダンパ - Google Patents
防振用ダンパInfo
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- JP2968861B2 JP2968861B2 JP13057991A JP13057991A JP2968861B2 JP 2968861 B2 JP2968861 B2 JP 2968861B2 JP 13057991 A JP13057991 A JP 13057991A JP 13057991 A JP13057991 A JP 13057991A JP 2968861 B2 JP2968861 B2 JP 2968861B2
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- Japan
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- plunger
- bobbin
- case
- solenoid
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁ソレノイドを利用
した防振用ダンパに関する。
した防振用ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ソレノイドは例えばコイルを巻き付
けたボビンの内側に固定鉄心を固定し、同軸上に摺動自
由に支持された可動鉄心をコイルへの通電により励磁さ
れるソレノイドの磁力で固定鉄心に吸着するように構成
されている。
けたボビンの内側に固定鉄心を固定し、同軸上に摺動自
由に支持された可動鉄心をコイルへの通電により励磁さ
れるソレノイドの磁力で固定鉄心に吸着するように構成
されている。
【0003】また、ボビンの中心部に磁性材のプランジ
ャを摺動自由に貫通させ、励磁されたソレノイドの磁力
でこのプランジャを軸方向に駆動する構造の電磁ソレノ
イドも知られている。
ャを摺動自由に貫通させ、励磁されたソレノイドの磁力
でこのプランジャを軸方向に駆動する構造の電磁ソレノ
イドも知られている。
【0004】
【発明の課題】これらの電磁ソレノイドは従来は一般に
バルブの開閉などを行うアクチュエータとして利用され
ていた。
バルブの開閉などを行うアクチュエータとして利用され
ていた。
【0005】本発明は、このような電磁ソレノイドを用
いて防振用のダンパを構成することを目的とする。
いて防振用のダンパを構成することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】本発明は、ソレノイドの
コイルを巻き付けた非磁性材のボビンと、ボビンを収装
する磁性材のケースと、ボビンとケースを摺動自由に貫
通する磁性材のプランジャを備え、励磁されたソレノイ
ドがケースとプランジャを経由して構成する磁界により
プランジャに軸方向のばね荷重を負荷する一方、このソ
レノイドがケースを介してプランジャに及ぼす半径方向
の磁力でプランジャをボビンの壁面に密着させ、プラン
ジャとボビン壁面との摩擦抵抗によりプランジャの軸方
向変位に対する減衰力を発生させるとともに、このケー
スの一部に切欠を形成している。
コイルを巻き付けた非磁性材のボビンと、ボビンを収装
する磁性材のケースと、ボビンとケースを摺動自由に貫
通する磁性材のプランジャを備え、励磁されたソレノイ
ドがケースとプランジャを経由して構成する磁界により
プランジャに軸方向のばね荷重を負荷する一方、このソ
レノイドがケースを介してプランジャに及ぼす半径方向
の磁力でプランジャをボビンの壁面に密着させ、プラン
ジャとボビン壁面との摩擦抵抗によりプランジャの軸方
向変位に対する減衰力を発生させるとともに、このケー
スの一部に切欠を形成している。
【0007】
【作用】ソレノイドを励磁すると磁性材のケースとプラ
ンジャの間に軸方向の荷重と半径方向の荷重が作用す
る。軸方向の荷重はプランジャを軸方向に変位させるば
ね力として作用し、半径方向の荷重はプランジャをボビ
ンの内周に密着させ、プランジャの軸方向の変位に摩擦
抵抗を及ぼしてプランジャの変位を減衰する。ケースの
一部に形成した切欠はプランジャに作用する半径方向の
磁力のバランスを偏らせてブランジャを常に同一方向に
付勢し、確実にボビン壁面に密着させる。
ンジャの間に軸方向の荷重と半径方向の荷重が作用す
る。軸方向の荷重はプランジャを軸方向に変位させるば
ね力として作用し、半径方向の荷重はプランジャをボビ
ンの内周に密着させ、プランジャの軸方向の変位に摩擦
抵抗を及ぼしてプランジャの変位を減衰する。ケースの
一部に形成した切欠はプランジャに作用する半径方向の
磁力のバランスを偏らせてブランジャを常に同一方向に
付勢し、確実にボビン壁面に密着させる。
【0008】
【実施例】図1〜図3に本発明の実施例を示す。
【0009】図1において、1はボビン2の周囲に巻き
付けたソレノイドのコイルである。
付けたソレノイドのコイルである。
【0010】ボビン2は矩形断面のケース3の内側に収
装される。ケース3の端面には図2と3に示すような半
円形の切欠4と5がそれぞれ形成される。
装される。ケース3の端面には図2と3に示すような半
円形の切欠4と5がそれぞれ形成される。
【0011】また、台形の補強部材6と7がこれらの各
端面の内側にそれぞれ切欠4と5と重ならないように配
設され、ボビン2はこれらの補強部材6と7の間に挟持
される。
端面の内側にそれぞれ切欠4と5と重ならないように配
設され、ボビン2はこれらの補強部材6と7の間に挟持
される。
【0012】ボビン2の中心部には軸方向に孔部が形成
され、プランジャ11がこの孔部を摺動自由に貫通す
る。
され、プランジャ11がこの孔部を摺動自由に貫通す
る。
【0013】また、ケース3の両端面と補強部材6と7
とに形成した穴にボビン2の孔部に連続するガイド8と
9が圧入される。このうちガイド9はパイプ状に軸方向
に伸び、末端にカラー10を結合する。
とに形成した穴にボビン2の孔部に連続するガイド8と
9が圧入される。このうちガイド9はパイプ状に軸方向
に伸び、末端にカラー10を結合する。
【0014】一方、ガイド8はケース3の外壁に沿って
かしめられる。ボビン2の孔部の両端内周部とガイド8
及び9との間にはプランジャ11に接することでプラン
ジャ11の変位に摩擦抵抗を及ぼすゴムなどで形成され
たフリクション部材12と13が挟持され、ボビン2は
これらのフリクション部材12、13を介してプランジ
ャ11に摺接する。
かしめられる。ボビン2の孔部の両端内周部とガイド8
及び9との間にはプランジャ11に接することでプラン
ジャ11の変位に摩擦抵抗を及ぼすゴムなどで形成され
たフリクション部材12と13が挟持され、ボビン2は
これらのフリクション部材12、13を介してプランジ
ャ11に摺接する。
【0015】プランジャ11のガイド8側の端部にはロ
ッド14が固着する。ロッド14の反対側の端部にはラ
バーブッシュ15を介してカラー16が取り付けられ
る。
ッド14が固着する。ロッド14の反対側の端部にはラ
バーブッシュ15を介してカラー16が取り付けられ
る。
【0016】なお、ケース3、補強部材6と7、ガイド
8と9、プランジャ11はそれぞれ磁性材で構成され、
ボビン2とロッド13は非磁性材で構成される。
8と9、プランジャ11はそれぞれ磁性材で構成され、
ボビン2とロッド13は非磁性材で構成される。
【0017】次に作用を説明する。
【0018】コイル1に通電すると、プランジャ11、
ガイド9、ケース3、ガイド8を通る磁界が形成され
る。
ガイド9、ケース3、ガイド8を通る磁界が形成され
る。
【0019】図1の状態ではガイド8とプランジャ1
1、ガイド9とプランジャ11の各オーバーラップ長さ
がほぼ等しく、これらの間に十分な磁路面積が確保され
るため、プランジャ6に軸方向力は作用しない。
1、ガイド9とプランジャ11の各オーバーラップ長さ
がほぼ等しく、これらの間に十分な磁路面積が確保され
るため、プランジャ6に軸方向力は作用しない。
【0020】一方、プランジャ11がより深くボビン2
に侵入すると、プランジャ11とガイド8のオーバーラ
ップが少なくなり、磁路面積が小さくなるためにこれら
の間に吸引力が作用し、この吸引力がプランジャ11に
圧縮抗力として作用する。
に侵入すると、プランジャ11とガイド8のオーバーラ
ップが少なくなり、磁路面積が小さくなるためにこれら
の間に吸引力が作用し、この吸引力がプランジャ11に
圧縮抗力として作用する。
【0021】逆に、プランジャ11がボビン2から外側
へ突出し、プランジャ11とガイド9のオーバーラップ
が少なくなると、これらの間に作用する吸引力がプラン
ジャ11に引張抗力として作用する。
へ突出し、プランジャ11とガイド9のオーバーラップ
が少なくなると、これらの間に作用する吸引力がプラン
ジャ11に引張抗力として作用する。
【0022】こうして、プランジャ11とガイド8及び
9とのオーバーラップの減少に応じてプランジャ11に
ばね荷重が作用する。このばね荷重はソレノイドの励磁
電流に比例する。
9とのオーバーラップの減少に応じてプランジャ11に
ばね荷重が作用する。このばね荷重はソレノイドの励磁
電流に比例する。
【0023】一方、プランジャ11がガイド8と9の両
方とオーバーラップしている間は磁界はプランジャ11
に半径方向の吸引力を及ぼし、この吸引力によりプラン
ジャ11はフリクション部材12と13に密着する。
方とオーバーラップしている間は磁界はプランジャ11
に半径方向の吸引力を及ぼし、この吸引力によりプラン
ジャ11はフリクション部材12と13に密着する。
【0024】その場合にケース3の一部が図2と3に示
すように切り欠かれ、また補強部材8と9もこれらの切
欠4と5に重ならないように配置されているため、磁束
は専ら図1の上半分に集中的に形成され、半径方向の磁
力は図2と3に示されるようにプランジャ11を常に上
方に向けて付勢し、励磁電流に正確に対応した吸着力で
プランジャ11をフリクション部材12と13に吸着す
る。
すように切り欠かれ、また補強部材8と9もこれらの切
欠4と5に重ならないように配置されているため、磁束
は専ら図1の上半分に集中的に形成され、半径方向の磁
力は図2と3に示されるようにプランジャ11を常に上
方に向けて付勢し、励磁電流に正確に対応した吸着力で
プランジャ11をフリクション部材12と13に吸着す
る。
【0025】この結果、軸方向に変位するプランジャ6
とフリクション部材12と13との間に励磁電流に対応
した摩擦抵抗が発生する。
とフリクション部材12と13との間に励磁電流に対応
した摩擦抵抗が発生する。
【0026】つまり、プランジャ6にソレノイドの励磁
電流に対応した軸方向のばね力と摩擦抵抗とが作用する
わけであり、これにより好ましい特性を備えたダンパが
得られる。
電流に対応した軸方向のばね力と摩擦抵抗とが作用する
わけであり、これにより好ましい特性を備えたダンパが
得られる。
【0027】なお、このダンパはオイルダンパのように
作動油を使用しないのでオイル漏れなどの心配がなく、
高精度を要する部品も使用しないので安価に製作するこ
とが可能である。さらにソレノイドヘの非通電時にはフ
リクションを発生させない構造のため、フリクションに
よる部材12と13の摩耗も少なく、耐久性にも優れて
いる。
作動油を使用しないのでオイル漏れなどの心配がなく、
高精度を要する部品も使用しないので安価に製作するこ
とが可能である。さらにソレノイドヘの非通電時にはフ
リクションを発生させない構造のため、フリクションに
よる部材12と13の摩耗も少なく、耐久性にも優れて
いる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、励磁されたソレ
ノイドがプランジャに及ぼす半径方向の磁力に着目し、
ボビンを収装するケースに切欠を設けてこの磁力を特定
方向に偏らせることで、プランジャをボビンの壁面に安
定的に吸着するようにしたので、これらの間に作用する
摩擦抵抗によりプランジャの軸方向の振動を確実に減衰
することができる。このためソレノイドがプランジャに
及ぼす軸方向のばね荷重とこの減衰力を利用することに
より、簡易な構成で高い防振作用を得ることができる。
ノイドがプランジャに及ぼす半径方向の磁力に着目し、
ボビンを収装するケースに切欠を設けてこの磁力を特定
方向に偏らせることで、プランジャをボビンの壁面に安
定的に吸着するようにしたので、これらの間に作用する
摩擦抵抗によりプランジャの軸方向の振動を確実に減衰
することができる。このためソレノイドがプランジャに
及ぼす軸方向のばね荷重とこの減衰力を利用することに
より、簡易な構成で高い防振作用を得ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す防振用ダンパの縦断面図
と側面図の合成図である。
と側面図の合成図である。
【図2】図1中のA−A矢視図である。
【図3】図1中のB−B矢視図である。
1 コイル 2 ボビン 3 フレーム 4,5 切欠 8,9 ガイド 11 プランジャ 12,13 フリクション部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−287629(JP,A) 特開 昭59−5401(JP,A) 実開 昭59−98146(JP,U) 実開 昭57−61243(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 6/00 F16F 15/02 - 15/03
Claims (1)
- 【請求項1】 ソレノイドのコイルを巻き付けた非磁性
材のボビンと、ボビンを収装する磁性材のケースと、ボ
ビンとケースを摺動自由に貫通する磁性材のプランジャ
を備え、励磁されたソレノイドがケースとプランジャを
経由して構成する磁界によりプランジャに軸方向のばね
荷重を負荷する一方、このソレノイドがケースを介して
プランジャに及ぼす半径方向の磁力でプランジャをボビ
ンの壁面に密着させ、プランジャとボビン壁面との摩擦
抵抗によりプランジャの軸方向変位に対する減衰力を発
生させるとともに、このケースの一部に切欠を形成した
ことを特徴とする防振用ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13057991A JP2968861B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 防振用ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13057991A JP2968861B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 防振用ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331840A JPH04331840A (ja) | 1992-11-19 |
JP2968861B2 true JP2968861B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=15037599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13057991A Expired - Fee Related JP2968861B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 防振用ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968861B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7040467B2 (en) * | 2000-12-15 | 2006-05-09 | Lord Corporation | Magnetically actuated friction damper |
DE102020107585A1 (de) * | 2020-03-19 | 2021-09-23 | Saurer Spinning Solutions Gmbh & Co. Kg | Schwingungsdämpfungseinrichtung für eine Spulvorrichtung einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP13057991A patent/JP2968861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04331840A (ja) | 1992-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |