JP2965057B2 - 移動通信システムの基地局における干渉状態監視方法 - Google Patents

移動通信システムの基地局における干渉状態監視方法

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JP2965057B2
JP2965057B2 JP7331841A JP33184195A JP2965057B2 JP 2965057 B2 JP2965057 B2 JP 2965057B2 JP 7331841 A JP7331841 A JP 7331841A JP 33184195 A JP33184195 A JP 33184195A JP 2965057 B2 JP2965057 B2 JP 2965057B2
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政彰 吉見
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサービスエリアを
複数のゾーンに分割し、異なる周波数の複数の無線チャ
ネルを、なるべく干渉が生じないようにサービスエリア
全体に渡ってそれぞれのゾーンで繰り返し使用する移動
通信システムにおいて、各基地局が行う電波の干渉状態
を監視する方法に関し、特に、その基地局の無線チャネ
ルと同一周波数の無線チャネルでの電波の干渉状態を監
視し、干渉状態が規定値より悪化した場合に他の周波数
のチャネルに切り替えたり、あるいは運用を停止したり
する自律分散型の基地局における干渉監視方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信方式において、図1に示すよう
にサービスエリアSAを複数のゾーンZ1,Z2,Z3,…,
ZMに分割し、これらゾーンZ1,Z2,…,ZMに基地局B
S1,BS2,…,BSM が設けられ、それぞれのゾーンZ1,Z
2,…,ZMに例えば無線チャネル周波数f1,f2,f3
…,f6を図のように割当てる。この場合、なるべく同じ
周波数の無線チャネルの電波が干渉しないように配慮し
て、例えばゾーンZ1とZ6のように互いに離れたゾーンに
同一周波数f1の無線チャネルを割当てるように、サービ
スエリア全体に渡って異なる周波数の複数のチャネルを
繰り返し利用して周波数利用率を高めている。
【0003】このような周波数配置は従来においては、
各ゾーンにおいてそのゾーンと同一周波数のチャネルを
用いる複数の他のゾーンの各無線基地局BSからの電波が
十分減衰して相互干渉が許容できる程度となるように同
一周波数の無線基地局間の距離と送信電力とを計算によ
り求めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来のシステ
ムでは、電波の利用効率をなるべく高めるため、同じ組
の周波数f1,f2,…,f6 をなるべく繰り返し利用してい
る。この様な従来システムにおいては電波の伝搬環境の
変化により、予期しない新たな伝搬路が生じたり、それ
まであった伝搬路が消失したりすると、2つの無線基地
局からの同一周波数電波の相互干渉が生じることがあっ
た。このような干渉を測定するため、従来においては、
その両無線基地局の片方ずつから電波を放射して、それ
ぞれの場合の電界強度を測定し、その両測定結果を総合
的に解析して、各基地局の電波の影響を及ぼす範囲を判
定していた。移動通信システムが運用状態になった後に
おいても、サービスエリアを拡大して周辺に新しいゾー
ンの基地局が作られたり、周波数割当ての一部、または
全部が変更されたり、大きなビルディングや大きな塔が
できたり、取り壊されたりするなど電波伝搬環境が変化
すると、干渉が生じたり、干渉がなくなったりすること
がある。従って、移動通信システムの運用に入ってから
各ゾーンにおけるそのゾーンのチャネルに対する同一周
波数の他のゾーンのチャネルによる干渉状況を把握する
ためには、そのゾーンの基地局の電波の送信を停止して
行う必要があった。また、何れの場合も電波の状態の測
定は専用の測定装置を用いて行っていた。
【0005】従来においてはあるゾーン内の電波の干渉
状態を知るには同一周波数を用いる他の基地局の1つ1
つから順次電波を放射させて電界強度測定を行っている
ため、その測定と、干渉状況の判断とに時間がかかって
いた。特に運用中のその測定は、そのゾーンの基地局か
らの電波が十分な受信電界レベルと思われる領域内で他
の基地局からの電波について電界強度をそれぞれ測定す
るため、そのゾーンの基地局の電波の送信を止める必要
があるが、運用中に頻繁に電波の送信を止めることはで
きないので、他基地局からの電波の測定に相当の時間が
かかった。そのため、電波環境変化に追従して測定を行
うことができず、相当遅れてしまい、ゾーン内に好まし
くない受信状態の地域が比較的長いあいだ改善されない
ことが生じたりする。また互いに干渉すると思われる複
数の同一周波数基地局中の1つの基地局からのみ電波を
放射して行うため、その間、本来の移動通信の運用が劣
化する。
【0006】従って、この発明の目的は、移動通信シス
テムが運用中であっても容易に、かつ確実に干渉状態の
監視が可能な方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、(a) 無線基地局からの下り電波の電界強度と品質と
を移動局で定期的に測定し、(b) その測定結果を上記無
線基地局へ報告し、(c)この報告された測定結果を、予
め決めた基準特性と比較して測定結果が異常であるか否
かを判定し、その判定結果を上記無線基地局で統計処理
して自局から放射した電波の状態のデータとし、(d) そ
の複数のデータを総合的に評価して、無線基地局が発射
する電波と同一周波数の他の電波との相互干渉を監視す
るステップを含む。
【0008】請求項2の発明によれば、上記品質はビッ
ト誤り率である。請求項3の発明によれば、上記下り電
波は下り制御チャネルである。請求項4の発明によれ
ば、上記ステップ(b) は上記基地局が上記移動局に対し
測定結果の送信を要求し、その要求に応答して上記移動
局が測定結果を上記基地局に送信する。
【0009】請求項5の発明によれば、上記ステップ
(b) は上記移動局が上記測定結果を一定周期で自発的に
送信する。求項の発明によれば、請求項において
上記基準特性は電界強度とビット誤り率の理想的関係を
表す特性に基づいて決めた特性であり、測定結果を基準
特性と比較して異常か否かを判定し、所定期間に収集さ
れた測定結果中の異常の割合を干渉状態を表す指標とす
る。
【0010】請求項の発明によれば、請求項におい
て上記基準特性を複数の電界強度領域に分割し、それぞ
れの領域に対して決めた誤り率閾値と測定結果を比較し
て異常か否かを判定し、それぞれの領域の異常判定の割
合の重み付き加算値を干渉状態を表す指標とする。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】この発明を図1の移動
通信システムに適用した場合の1つのゾーンZi内の基地
局BSの構成例と移動局MSを図2に示す。ゾーンZiの基
地局BSは無線送受信装置13と、演算処理部17と、基
準特性格納部18とを有している。無線基地局BSはその
ゾーンZj内を移動する移動局MSと下り電波(移動局向け
電波)RWD 及び上り電波(無線基地局向け電波)RWU
より双方向通信を行うことができる。基地局BSが送信す
る下り電波RWD は、下り制御チャネルと下り通話チャネ
ルを含み、移動局が送信する上り電波RWU は下り電波と
周波数の異なる上り制御チャネルと上り通話チャネルを
含んでいる。
【0012】基地局BSは受信装置13から、そのゾ
ーンZi が使用する下り制御チャネルと下り通話チャネ
ルにより制御信号と通話信号を送信する。下り制御チャ
ネルで送信される制御信号は例えば呼の処理に関する呼
制御信号、基地BSを識別する識別信号、周囲ゾーンの
識別信号等と同期信号を含む所定のフォーマットを有す
る。従来と同様に移動局MSは呼待ち受け状態で下り制
御チャネルを連続的又は間欠的に受信している状態にあ
る。制御チャネルを通してその移動局MSに対する着呼
信号を受信するとそれを了解する制御信号を上り制御チ
ャネルを通して基地局BSに送信し、更に下り制御チャ
ネルを通して基地局BSから与えられる指示に従って下
り通話チャネルを受信し、上り通話チャネルを通して通
話信号を送信する。
【0013】この発明では、各ゾーン内の各この移動局
14が受信している下り制御チャネルの電界強度(受信
信号レベル)と通話品質(例えばビット誤り率BERR)を
所望の間隔で測定し、それらを上り制御チャネルを通し
て基地局に送信し、基地局はそれぞれの移動局から受信
した電界強度と通信品質のデータを所望の期間にわたっ
て収集し、それらを統計的に処理してそのゾーンの使用
チャネルでの干渉状態を分析し、干渉状態が規定の状態
より悪化したと判断された場合、そのゾーンでの使用チ
ャネル周波数を他の周波数に変更する。このような方法
を実行するために、無線基地局BSには演算処理部17,
基準特性格納部18が設けられている。
【0014】図3Aはあるゾーンにおいて他ゾーンの基
地局からの干渉がない場合(即ち理想状態)の基地局BS
a からの距離と電界強度及びビット誤り率の関係を表す
曲線Ea及びBaを示し、横軸は距離、左の縦軸は電界強
度、右の縦軸はビット誤り率BERRを表している。干渉が
ない場合の基地局からの距離に対するこれら電界強度の
理想曲線Ea及びビット誤り率の理想曲線Baは理論的に計
算により求めることができる。距離が大となるにつれ電
界強度は減少し、ビット誤り率BERRもわずかずつ増加
し、電界強度がある値(例えば10dbμV )より小さくな
るとビット誤り率BERRの増加の割合(勾配)が急に大と
なる。ビット誤り率BERRの大きさの範囲(例えばBERR<
0.1%,0.1≦BERR<0.3%,0.3≦BERR<1.0%,1.0≦BE
RR%)に応じて基地局BSa からの距離に対し、例えばエ
ラーフリーの区間D0 、エラーが小の区間D1 、エラー
が中程度の区間D2 、エラー大の区間D3 のように区分
する。区間D0 は何の支障もなく通話が可能な領域であ
り、区間D1 のエラーは主にフェージングに起因し、区
間D2 のエラーは主にフェージング及びノイズに起因す
る。区間D3 のエラーはほとんど受信信号のS/N の低下
に起因し、通話困難な領域である。
【0015】図3Aの干渉がない状態に対し、基地局BS
a のゾーンから離れた他のゾーンの基地局BSb から送信
されている同じ周波数のチャネルが干渉電波として存在
する場合の基地局BSa からの距離に対する電界強度とビ
ット誤り率BERRの特性の例を図3Bに示す。曲線Eb
基地局BSb からの干渉制御チャネルの電界強度を表して
いる。このような干渉チャネルが存在すると、基地局BS
a からの距離が大きくなるにつれ希望受信制御チャネル
の電界強度が曲線Eaで示すように低下していくのに加え
て基地局BSb からの干渉受信制御チャネルの電界強度が
曲線Ebに示すように増加していくため、図3Bの曲線B
a に示すように、図3Aの場合と比べて基地局BSa から
近い位置から急激に増大する。その結果、エラーフリー
区間D0、エラー小区間D1 、エラー中区間D2 は基地
局BSa 側にずれると共に短くなっている。一方、エラー
大の区間D3 は基地局BSa 側に増大している。
【0016】移動局MSは常時、在圏ゾーンの制御チャ
ネルで呼の待ち受け状態にあるとき、ゾーン移行を検出
するため待ち受け制御チャネル及び周辺ゾーンの制御チ
ャネルの受信レベルを一定周期で繰り返し監視してい
る。この発明では移動局MSは待ち受け制御チャネルで
受信した制御信号のビット誤り率(BERR)を測定し、そ
のときの受信レベルと共に上り制御チャネルを通して基
地局BSに送信する。制御信号は例えば図4に示すよう
に、同期ワードSW、ゾーン識別コード(カラーコード)
CC、制御データDATAの繰り返しで構成された予め決めら
れたフォーマットを有している。制御データDATAは制御
信号の種類により異なるが、同期ワードSWはシステム内
で予め決められており、また識別コードCCはゾーンごと
に決まっている。このビット誤り率BERRの測定は制御信
号に必ず含まれている既知の特定の信号、例えば同期ワ
ードSW及びゾーン識別コードCC等のいずれか又はこれら
の所望の組み合わせを検出して行うことができる。測定
した受信レベルとビット誤り率BERRを基地局に送る方法
としては以下の方法が可能である。
【0017】(a) 測定結果を報告する専用の信号フォー
マットを設け、基地局の要求毎に上り制御チャネルを通
して測定結果を送るか、又は移動局が自発的に定期的に
測定結果を送る。 (b) 現行の通信システムで使用されている各種上り制御
チャネル用の既存の予め決めた制御信号の中に測定結果
を組み込んで基地局の要求毎に送るか、又は自発的に定
期的に送る。測定結果を制御信号に組み込む例として
は、以下の方法がある。
【0018】・一定時間毎に移動局が基地局と送信する
位置登録信号中に組み込む。 ・通信中は通信情報以外のタイミングにより時分割的に
行われる通信中無線区間制御用信号に組み込む。例えば
パーソナルディジタルセルラーにおいては、移動局に対
して送信電力制御指令を行うために、移動局が測定して
いる下り通話チャネルの電界強度を報告させるために使
用する信号に組み込む。
【0019】・呼接続制御信号に組み込む。 上記(a) の方法は新たな信号を設けることになるのでト
ラフィックが増大する不利な点がある。これに対し、
(b) の方法は在来の信号に測定結果を組み込んで送信す
るのでトラフィックの増加は無視できる程度に小さく、
かつ容易に実施可能である。この様に同一周波数の干渉
制御チャネルが生じると、希望制御チャネルの受信信号
のビット誤り率が増加し、通信品質が劣化する。これは
互いに干渉している両チャネルの電界強度の比率により
異なる。
【0020】図5は干渉状態分析のための基準となる電
界強度と品質(ビット誤り率BERR)との関係を表す基準
特性であり、予め図2の基準特性格納部18に格納され
ている。図5において直線5Aは図3Aにおける干渉が
ない場合の計算により求めた理想的状態における電界強
度とビット誤り率BERRの理論的関係を表し、直線5Bは
理論的関係5Aに対し、フェージングや干渉の影響によ
る品質劣化を考慮して予め決めた許容できる範囲を表
す。即ち移動局の測定した電界強度(受信レベルERL
と品質(BERR)が図5の直線5Aより下の領域A1内であ
れば少なくとも他ゾーンからの制御チャネルの干渉を全
く受けていないと判定できる。測定結果が直線5Aと5
Bで囲まれた領域A2内にあればフェージングや干渉の影
響が許容できる範囲であると判定できる。測定結果が直
線5Bより上の領域A3内にある場合は無視できない程度
の電界強度の干渉チャネルが存在すると判定できる。干
渉の影響が許容値以下であれば通常測定される測定点は
ほとんど直線5Aと5Bの間の領域A2に存在し、領域A1
内に入るものはあまりないと考えられるが、領域A1に入
る測定点があったとしても干渉の影響でないので、この
例では領域A1+A2 を正常としている。
【0021】そこで基地局では図5の基準特性を予め基
準特性格納部18に格納しておき、それぞれの移動局か
ら受信した測定結果(ERL,BERR)を図5の基準特性と比較
し、一定期間に渡るそれらの比較結果(異常、正常の判
定結果)のデータを統計的処理をして得た結果に基づい
て、そのゾーンの使用しているチャネルに対する他のゾ
ーンからの干渉チャネルの影響が許容できる範囲内(チ
ャネル周波数の変更が不要な範囲)であるか否か判定す
る。具体的には、次のようにいくつかの方法が可能であ
る。
【0022】(I) 第1の方法として、例えば基準特性格
納部に直線5Bの関係を予め格納しておき、基地局は各
移動局から測定結果(ERL,BERR)を受信すると、その測定
点(E RL,BERR)が図5の領域A3に入るか領域A1+A2 に入る
かを演算処理部17で判定する。領域A3に入れば干渉あ
り(異常である)と判定してその測定点(ERL,BERR)を異
常点として計数し、領域A1+A2 に入れば干渉無し(正
常)と判定する。演算処理部17は一定期間(例えば1
時間)に渡って受信した全ての測定点の計数値とその内
の異常点の計数値を集計し、全測定点の数に対する異常
点の数の割合を求め、その割合が規定値以内であれば干
渉の影響は許容範囲内であると判定する。規定値より大
であれば干渉の影響は許容できないと判定し、使用チャ
ネル周波数を切り替える。
【0023】(II)第2の方法としては、図5の電界強度
を図6に示すように所定幅(例えば20dbμV)毎の領域R
1,R2,…,R5に分割し、それらの各領域に対し誤り率閾値
TH1,TH2,…,TH5を予め決める。各閾値としては、これら
各分割領域内における例えば図5の直線5Bの平均値を
使う。基地局の演算処理部17は各移動局から受信した
測定点データ(ERL,BERR)の電界強度ERL が属すべき領域
Ri(i=1,…,5)を判定し、その領域の閾値THi と比較し、
閾値THi 以下であれば正常、閾値より大であれば異常と
判定する。一定期間に渡る各領域R1〜R5内のそれぞれの
測定点の数Siに対する異常と判定された測定点の数の割
合Ciを計算する。これら割合Ci,i=1,…,5 の平均値ある
いは単に合計値を予め決めた基準値と比較して、それよ
り大きければ干渉チャネルの影響が許容できないと判定
する。割合Ciの平均又は合計は、それぞれの領域A1〜A5
に対し予め決めた重み係数W1〜W5によりそれぞれ重み付
けした値をΣCiWi(i=1,…,5)のように加算して求めても
よい。
【0024】方法(II)で、各領域R1〜R5に対しそれぞれ
一定の閾値TH1〜TH5を使う代わりに、それぞれの領域R1
〜R5で図5の基準直線5Bを分割し、各領域Riに属する
測定点がその領域の分割基準直線より上にあるかそれ以
下かを判定してもよい。以上の移動局による測定と基地
局による測定結果の統計的処理を要約すると以下のよう
になる。
【0025】まず、移動局MSでは図7Aに示すように、
測定タイミングになったかを監視する(S1 )。つまり
移動局MSは定期的に測定を行うが、例えばタイマを設定
して、そのタイマがタイムアウトするごとに測定するよ
うにする。この測定間隔、つまりタイマの設定時間は、
例えば1分、5分などとされ、面積が小さいゾーンでは
短い設定時間とし、面積が広いゾーンでは比較的長い設
定時間とすることもできる。あるいは前述のような無線
基地局BSから移動局MSに定期的に在圏登録信号の報告要
求が来るが、その要求を受信するごとに測定をするよう
にしてもよいなど、各種の手法を用いることができる。
【0026】測定タイミングになると、無線基地局BSか
らの下り電波RWD ,通常は着信呼を受信するための制御
チャネルの電波の電界強度と、その品質(例えばビット
誤り率)を測定する(S2 )。その測定結果を無線基地
局BSへの上り電波RWU ,通常発呼要求のための制御チャ
ネルで報告する(S3 )。この報告は無線基地局BSから
の前記報告要求に対する報告に加えて測定結果の報告を
してもよい。
【0027】無線基地局BSでは図7Bに示すように、各
移動局MSからの測定結果の報告を待ち(S4 ),報告を
受信する毎に、その測定結果を基準特性との比較処理を
する(S5 )。即ち基準特性格納部18内の基準特性と
比較し、測定結果が表す測定点が異常であるか否かを判
定し、測定点の計数と異常点の計数を行う。次に一定期
間、例えば1時間が経過したか判定し(S6 )、経過し
てなければステップS 4 に戻って更に測定データの受信
を継続する。ステップS6 で一定期間が経過したと判定
されると、この一定期間に収集された全測定点及び異常
と判定された測定点を統計処理して干渉チャネルの影響
が許容範囲内か否かの判定を行う(S7)。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば移
動局で下り電波の電界強度及び品質を測定し、これを無
線基地局で処理しているため移動通信の運転中において
も、干渉状態を評価することができ、電波環境が変化
し、干渉状態が変化した場合に、この変化に短時間で追
従して、変化状態を検出できる。このために集約制御装
置を介した管理制御や人為的管理は不要である。
【0029】基地局で放射する電波の周波数(チャネ
ル)を自律的に決定する移動通信方式においては、その
放射電波の正当性が自律的に判定される。無線基地局に
複数の周波数を割当てておけば、その無線基地局で異常
発生を前述のようにして検出すると、割当てられた周波
数中の他の周波数に自律的に切り替えることができ、集
約制御装置を設けない、自立運用形の無線基地局とする
ことができる。
【0030】移動局で測定を行うため、無線基地局のサ
ービスエリア(自ゾーン)内での異常が、利用者の立場
で検出され、無線基地局側で送信出力を制御したり、空
中線の指向方向を制御したりして、その下り電波の伝搬
状態を変更し、その結果を移動局から測定結果により知
ることにより、最適状態に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムのサービスエリア内における
ゾーン配置と周波数配置の例を示す図。
【図2】この発明の方法が適用された移動通信における
あるゾーン内の構成例を示すブロック図。
【図3】Aは干渉波がない状態での基地局からの距離に
対する電界強度とビット誤り率の変化を表す理論曲線を
示すグラフ、BはAにおいて干渉波が存在する場合のビ
ット誤り率の変化を示すグラフ。
【図4】制御信号のフォーマットの例を示す図。
【図5】図2の基準特性格納部18内に格納された基準
特性の例を示す図。
【図6】測定結果の統計処理の一例を説明するためのグ
ラフ。
【図7】Aはこの発明の方法における移動局での処理手
順の例を示す流れ図、Bは無線基地局での処理手順の例
を示す流れ図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 清人 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−241249(JP,A) 特開 平5−284108(JP,A) 特開 平5−308330(JP,A) 特開 平8−88596(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26 102

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリア内のそれぞれのゾーンの
    基地局を通してそれぞれのゾーン内の移動局が通信を行
    う移動通信システムの各ゾーンにおける干渉状態監視方
    法であり、以下のステップを含む: (a) 各移動局は無線基地局が発射する下り電波の電界強
    度と品質とを定期的に測定し、 (b) 上記移動局はその各測定結果を上記無線基地局に報
    告し、 (c) 上記無線基地局は各移動局から報告された測定結果
    、予め決めた基準特性と比較して測定結果が異常であ
    るか否かを判定し、その判定結果を所定期間に渡って収
    集し、統計処理して干渉状態についてのデータとし、 (d) 上記干渉状態についてのデータを評価して、上記無
    線基地局が発射する電波と同一周波数の他の電波との干
    渉状態を判定する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記品質はビット誤り率である。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記下り電波は下り制御チャネルである。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記ステップ(b) は上記基地局が上記移動局に対
    し、測定結果の送信を要求するステップと、上記要求に
    応答して上記移動局が上記測定結果を上記基地局に送信
    するステップを含む。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記ステップ(b) は上記移動局が上記測定結果を
    一定周期で自発的に送信するステップを含む。
  6. 【請求項6】 請求項に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記基準特性は理想的な電界強度とビット誤り率
    の関係を表す特性に基づいて予め決めた特性であり、各
    上記測定結果が上記基準特性の規定するビット誤り率よ
    り劣化しているか否かを判定して異常であるか否かを判
    定し、収集された上記測定結果についての上記一定期間
    内の測定結果の数に対する異常と判定された測定結果数
    の割合を上記干渉状態を表す指標として使用する。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の干渉状態監視方法にお
    いて、上記基準特性は電界強度を複数の領域に区分し、
    それぞれの強度領域における理想的な電界強度とビット
    誤り率の関係を表す理想特性に基づいて決めた誤り率閾
    値を上記基準特性として決めたものであり、各上記測定
    結果が属する強度領域を判定し、その強度領域の上記閾
    値と比較して異常であるか否かを判定し、上記一定期間
    内のそれぞれの電界強度領域に属する測定結果数に対す
    る異常と判定された測定結果の数の割合をそれぞれ求
    め、それらを予め決めた重み係数で重み付けし、重み付
    けされたそれぞれの割合を加算して上記干渉状態を表す
    指標として求めるステップを含む。
JP7331841A 1994-12-28 1995-12-20 移動通信システムの基地局における干渉状態監視方法 Expired - Lifetime JP2965057B2 (ja)

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