JP2964529B2 - 農用走行車体 - Google Patents

農用走行車体

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JP2964529B2 JP6356290A JP6356290A JP2964529B2 JP 2964529 B2 JP2964529 B2 JP 2964529B2 JP 6356290 A JP6356290 A JP 6356290A JP 6356290 A JP6356290 A JP 6356290A JP 2964529 B2 JP2964529 B2 JP 2964529B2
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玉井  利男
塩崎  孝秀
清家  理伯
神谷  寿
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、苗植装置等の作業装置を車体後部に装着し
て農作業を行う農用走行車体に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
農作業を行う圃場等にあって、凹凸が大きいところを
四輪駆動車体で走行すると、駆動回転される四つの車輪
が接地状態となって走行することが困難となり、よっ
て、安定した走行が行いにくくなることがある。
そのため、左右の後車輪をローリング可能に設けた四
輪駆動の農用走行車体として、四輪が常に接地状態とな
るようにして凹凸の大きいところを良好に走行できるよ
うにした技術があった。
なお、農用走行車体にあっては、後部に重量の重い作
業装置を装着するため、作業装置装着時の機体の前後バ
ランスを良好にして適確な作業が行えるようにするため
に、車体重心を前側寄りにする必要がある。
そこで、左右の後車輪に向けて動力を左右に分岐する
デファレンシャル装置等の動力分岐部を車体前部側に設
けたトランスミッションケース内に設け、該ミッション
ケースから左右の後車輪に左右一対の伝動軸を介して伝
動する構成とすることで、車体重心を効果的に前側寄り
にすることができる。
ところが、前記のように左右の後車輪をローリング可
能にした構成にあって、上記の後輪伝動構成を採用する
と、左右後車輪がローリングするとともに左右の伝動軸
もローリングすることになり、よって、泥層の深い水田
を走行すると、伝動軸の後部側も泥中に沈み込み、これ
により、走行時の負荷が増大し、また、伝動軸の回転抵
抗も大きくなり、したがって、馬力ロスが大きくなっ
て、水田内を適確に走行しにくいものとなる問題があっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記問題点を解決するために、左右の後車
輪1をローリング可能に設けた四輪駆動の農用走行車体
において、左右の後車輪1への動力分岐部を車体前部側
に設けたトランスミッションケース8内に設け、該ミッ
ションケース8から左右の後車輪1に左右一対の伝動軸
38を介して伝動する構成とし、該伝動軸38を、左右の後
車輪1が機体に対して上下同位置にあるとき、前上がり
姿勢となるよう設けたことを特徴とする農用走行車体と
したものである。
〔発明の作用及び効果〕
本発明は、四輪が常に接地状態となるようにして凹凸
の大きいところを良好に走行できるようにすべく、左右
の後車輪1をローリング可能に設けた四輪駆動の農用走
行車体にあって、左右の後車輪1への動力分岐部を車体
前部側に設けたトランスミッションケース8内に設け、
該ミッションケース8から左右の後車輪1に左右一対の
伝動軸38を介して伝動する構成としたから、車体重心を
前側寄りに構成できて、作業装置を車体後部に装着した
時の機体の前後バランスを良好にして適確な作業が行え
るものとなる。
しかも、上記のような後車輪1の支持構成及び伝動構
成としたものでありながら、伝動軸38を、左右の後車輪
1が機体に対して上下同位置にあるとき、前上がり姿勢
となるよう設けていることにより、左右後車輪1がロー
リングするのにともなって左右の伝動軸38がローリング
したとき、泥層の深い水田を走行している場合でも、伝
動軸38の泥中への沈み込み部分が少なくなり、よって、
そのぶん馬力ロスが少なくなって、水田内を適確に走行
しやすいものとなる。
〔実施例〕
図例において、トラクタ車体12は、中央部縦方向の角
パイプを主体とし、この前部上にステアリングハンドル
を支持するハンドルポスト13、トランスミッションケー
ス8等を搭載し、後部上にエンジン14を搭載し、後端部
には、左右両側に後車輪1を軸装した後輪伝動ケース15
を一体とする後輪フレーム16の中央部を、ローリング軸
17回りに回動自在に設け、又、油圧により伸縮されるリ
フトシリンダ18によって上下動自在のリフトリンク19を
連結し、このリフトリンク19の後端に苗植装置等の作業
装置を連結して昇降する構成としている。
トランスミッションケース8は、前部にサイドブレー
キケース部3を設け、後部にフロントアクスルハウジン
グ部7、及び差動ケース部9を設ける。このトランスミ
ッションケース8の上側には、操縦フロア20で被覆し、
エンジン14の上部には操縦席21を設けている。
エンジン14からトランスミッションケース8への伝動
構成について、エンジン軸22から自在継手等を介する伝
動軸23を、トランスミッションケース8の横前端位置に
延出して、変速割プーリ24を設け、該トランスミッショ
ンケース8の前側に突出する入力軸25のプーリ26と、該
変速割プーリ24との間をベルト27伝動し、無断変速する
構成としている。
入力軸25から前車輪5、後車輪1、及び作業装置への
動力取出軸28等へのトランスミッションケース8におけ
る伝動構成については、入力軸25から主変速装置29を経
て、前車輪5の差動装置6と、後車輪1の差動装置30と
に連動し、差動装置6は、差動ケース部9内にあって、
左右両側方のフロントアクスルハウジング部7内のフロ
ントアクスル31を差動連動する構成とし、このフロント
アクスルハウジング部7の両側端部では上下方向の立軸
32を介して前車輪5の車軸33を伝動する。又、差動装置
30は、左右両側方に延びる後輪伝動軸2を差動連動する
もので、この後輪伝動軸2の外側端部にはサイドブレー
キ4を多盤形態に構成し、外側からブレーキカム34によ
って押圧することによってサイドブレーキ4を制動する
構成である。この後輪伝動軸2から後方へ向けて後輪取
出軸10をギヤ35伝動している。これらサイドブレーキ4
及び後輪取出軸10の伝動ギヤ35等をサイドブレーキケー
ス部3で覆った構成としている。
このようなトランスミッションケース8は、サイドブ
レーキケース部3、差動ケース部9、及びフロントアク
スルハウジング部7等を部分的に構成して接合し一体構
成とするもよい。このトランスミッションケース8の一
側には、前記入力軸25部から変速ギヤ36、及び動力取出
クラッチ37等を経て後方へ向う動力取出軸28を伝動する
ように設けている。
差動ケース部9の左右両側部には、外側方へ突出する
フロントアクスルハウジング7の下側に位置して、前記
後輪取出軸10の通る凹部11を形成し、この凹部11に位置
する後輪取出軸10と、前記後輪伝動ケース15の入力軸37
との間を、自在継手や伸縮継手等を介する伝動軸38で連
結して、後輪駆動する。後輪伝動ケース15内には、入力
軸37から車軸39をギヤ伝動する構成としている。
40は前記主変速装置29を操作する主変速レバー、41は
変速ギヤ36を操作する株間切換レバーで、苗植装置を装
着する場合は、苗植装置の走行速に対する伝動速比を変
更して苗植付株間の間隔を変更するものである。42は油
圧ポンプで、エンジン軸22からベルト43により伝動する
もので、リフトシリンダ18等の油圧回路を駆動する。
フロア20の一側には、左右のサイドブレーキペタル44
を設け、前記左右のブレーキカム34を各々操作するよう
に連動し、踏込によって、踏込側のサイドブレーキ4を
制動し、操向旋回を容易にするものである。又、フロア
20の他側には、クラッチペタル45を設け、この踏込によ
ってベルト27のテンションプーリを緩めて伝動軸23から
入力軸25への伝動を切るように連動構成している。
ステアリングポスト13内のステアリング軸46からは、
車体の前端部に取付けた操向伝動装置47を経てピットマ
ンアーム48を連動し、このピットマンアーム48と、前車
輪5の車軸33をキングピン回りに操向するナックルアー
ム49との間を、ロッド50で連結して、操向連動する構成
としている。51は車体12前端に取付けたバンパーであ
る。
エンジン14の駆動によって、トランスミッションケー
ス8上の伝動軸23、ベルト27、入力軸25等を経て、変速
装置29、前後の差動装置6、30等が伝動され、差動装置
6からフロントアクスル31、立軸32、及び車軸33等を経
て、前車輪5が駆動される。又、差動装置30からは、後
輪伝動軸2、ギヤ35、後輪取出軸10、伝動軸38、入力軸
37、及び車軸39等を経て後車輪1が駆動される。又、変
速ギヤ36やクラッチ37等を経て動力取出軸28が伝動さ
れ、作業装置が駆動される。
操向、旋回時は、操向側へステアリングハンドルを操
作すると共に、この操向側のサイドブレーキペタル44を
踏むと、同側のサイドブレーキ4が制動されて、後車輪
1の制動によって急旋回することができる。
なお、このサイドブレーキ4は、サイドクラッチをも
共に設ける形態でもよく、この場合、一方のサイドブレ
ーキペタル44の踏込により、サイドクラッチが切りにな
った状態でサイドブレーキ4が制動される。
そして、上記の農用走行車体は、四輪が常に接地状態
となるようにして凹凸の大きいところを良好に走行でき
るようにすべく、左右の後車輪1をローリング可能に設
けた四輪駆動の農用走行車体にあって、左右の後車輪1
への動力分岐部を車体前部側に設けたトランスミッショ
ンケース8内に設け、該ミッションケース8から左右の
後車輪1に左右一対の伝動軸38を介して伝動する構成と
したから、車体重心を前側寄りに構成できて、作業装置
を車体後部に装着した時の機体の前後バランスを良好に
して適確な作業が行えるものとなる。
しかも、上記のような後車輪1の支持構成及び伝動構
成としたものでありながら、第1図に示されるように、
伝動軸38を、左右の後車輪1が機体に対して上下同位置
にあるとき、前上がり姿勢となるよう設けていることに
より、左右後車輪1がローリングするのにともなって左
右の伝動軸38がローリングしたとき、泥層の深い水田を
走行している場合でも、伝動軸38の泥中への沈み込み部
分が少なくなり、よって、そのぶん馬力ロスが少なくな
って、水田内を適確に走行しやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は側面
図、第2図は平面図、第3図は一部の後面図、第4図は
一部の左側面図、第5図は右側面図、第6図は伝動機構
図である。 符号の説明 1……後車輪、2……後輪伝動軸 3……サイドブレーキケース部 4……サイドブレーキ 5……前車輪、6……差動装置 7……フロントアクスルハウジング部 8……トランスミッションケース 9……差動ケース部 10……後輪取出軸、11……凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 審査官 亀丸 広司 (56)参考文献 実開 昭55−31793(JP,U) 実開 昭59−93927(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 17/04 B60K 17/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の後車輪1をローリング可能に設けた
    四輪駆動の農用走行車体において、左右の後車輪1への
    動力分岐部を車体前部側に設けたトランスミッションケ
    ース8内に設け、該ミッションケース8から左右の後車
    輪1に左右一対の伝動軸38を介して伝動する構成とし、
    該伝動軸38を、左右の後車輪1が機体に対して上下同位
    置にあるとき、前上がり姿勢となるよう設けたことを特
    徴とする農用走行車体。
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