JP2963976B2 - セメント系成形板への表面仕上材取付方法及び取付構造 - Google Patents

セメント系成形板への表面仕上材取付方法及び取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレキャストコン
クリート(PC)板や気泡コンクリート(ALC)板等
のセメント系成形板に石材やセラミックやガラスなどに
よるパネル状の表面仕上材を取り付ける方法及びその取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石材、セラミック、ガラス等を材質とす
るパネル状部材を建物の外装として使用する場合、その
取り付け方法の一例として従来は、現場において外壁を
構成する部材の表面に順次個別に張設していたが、近
年、この従来の現場施工方法にかわって、工期の短縮や
施工の容易性を求めて外壁を構成するセメント系成形板
の表面に石材などのパネル状部材を工場で予め張設する
方法が採用されている。
【0003】図5はかかる方法の一例を示し、石打込プ
レキャストコンクリート(PC)板20の場合で、裏面に
シアコネクタ21を突出させて取り付け裏面処理剤22を塗
布した石材23を型枠にそって予め配列・固定した後、配
筋し、型枠にコンクリート19を打設し、養生硬化させる
もので、硬化時にシアコネクタ21の突出部分が打設した
コンクリート内に埋設されこれにより石材23がコンクリ
ート板に結合されるものである。
【0004】図6は一型枠で一枚が製造される大型気泡
コンクリート(ALC)板にタイルを後張り工法で取り
付けた例で、工場で大型ALC板24に下地処理を施し、
タイルの取付面に接着モルタル25を塗布し、振動工具を
使用してタイル26を密着張りし、目地詰め27したもので
ある。
【0005】図7は一型枠で複数枚を製造するALC板
に大型陶板を後張りする例で、ALC板の製造時に、該
ALC板28の内部にステンレス製の板29を予め埋設し、
他方、大型陶板30の裏面に取付金物31を予め取り付けて
おき、この取付金物31を介してタッピングビス32で大型
陶板30をALC板28の表面に結合するもので、補助的な
取付手段として構造的接着強度を有する構造接着剤33を
大型陶板30とALC板28との間の隙間に充填する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した石打込P
C板は、意匠上の差異を設けるために厚みの異なる表面
仕上材を用いて表面に凹凸を設ける場合、型枠として内
面に凹凸が形成してある特別のものを用意する必要があ
り、また、表面仕上材を型枠内に配設した状態で粗骨材
を含むコンクリートを型枠に打設するものであるため、
表面仕上材にガラス板などを使用すると、これが割れる
おそれがある。
【0007】図6に示したタイル張り大型ALC板の場
合は、ALC板の製造工程に高温高圧蒸気養生が含まれ
ているため、図6に示したような方法ではタイルを打ち
込むことができず、前記のような接着モルタルを用いた
後張り工法を採用しているが、ALC板は表面強度が小
さいために、小型のタイルしか取り付けられず、使用で
きる表面仕上材が限定されてしまう。
【0008】図7に示した大型陶板張りALC板の場合
は、内部にステンレス板を埋設するものであるため、長
尺のタッピングビスを使用すれば機械的に固定できる
が、構造接着剤は表面強度の小さいALC板に直接接着
されるものであるため、表面仕上材が剥離する危険性が
あり、取り付けの信頼性が十分とはいえなかった。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、PC板やALC板等のセメント系成形板に、これを
製造した後に表面仕上材を取り付ける後張り工法におい
て、取付の信頼性と施工性が向上し、使用可能な表面仕
上材の選択幅も拡大するセメント系成形板への表面仕上
材取付方法及び取付構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、プレキャストコンクリート(PC)板や気泡
コンクリート(ALC)板等のセメント系成形板に石材
やセラミックやガラスなどによるパネル状の表面仕上材
を取り付ける場合、セメント系成形板の成形時に、鉄や
ステンレスなどによる金属製で、底部が上面開口部より
幅広の細長中空部材で構成する取付金物を、上面開口部
が成形板の表面に位置するように打ち込み、成形後、前
記取付金物内にグラウト材や接着剤を充填し、表面仕上
材の裏面に取り付けたボルトなどの金物を取付金物内に
挿入し、グラウト材や接着剤を硬化させることで表面仕
上材を成形板の表面に固定すること、および、鉄やステ
ンレスなどによる金属製で、底部が上面開口部より幅広
の細長中空部材で構成する取付金物を、上面開口部が成
形板の表面に位置するように取り付け、表面仕上材の裏
面に取り付けたボルトなどの金物を、前記取付金物内に
充填したグラウト材や接着剤内に挿入し、表面仕上材を
成形板の表面に固定することを要旨とするものである。
【0011】請求項1、請求項2記載の本発明によれ
ば、セメント系成形板の成形時に打ち込んだ取付金物内
に充填したグラウト材や接着剤内に、表面仕上材の裏面
に取り付けたボルトなどの金物を挿入し、グラウト材や
接着剤を硬化させることで、ボルトと取付金物とが一体
化し、アンカー効果を発揮して表面仕上材が成形板の表
面に強固に取り付けられる。これにより、表面強度の小
さなALC板のようなセメント系成形板に対しても重量
や寸法の大きい表面仕上材の取り付けが可能となる。
【0012】さらに接着剤は取付金物の上面開口部に露
出し、表面仕上材の裏面と帯状に面接触で接着するか
ら、表面仕上材が剥離しにくく、万一これが破損しても
飛散脱落することを防止でき信頼性が向上する。
【0013】そして、表面仕上材は成形板の成形後に取
り付けるから、PC板のように粗骨材を含むコンクリー
トを打設して成形板を成形するものに対しても、ガラス
のような割れやすい表面仕上材の使用が可能となるとと
もに、隣接する表面仕上材に厚みの異なるものを使用で
きるから、表面に凹凸を設けることも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を詳細に説明する。図1は本発明のセメント系成形
板への表面仕上材取付構造の実施形態を示す要部の縦断
側面図、図2は同上縦断正面図で、セメント系成形板と
してプレキャストコンクリート(PC)板1を用い、表
面仕上材として石板2を使用する場合を示し、石板2は
PC板1に後張り工法によって取り付けられる。
【0015】PC板1は、型枠内にコンクリートを打設
して成形するものであるが、図1〜図3に示すように打
設時に、鉄やステンレスなどによる金属製で、底部3a
が上面開口部3bより幅広の、図示の例では断面台形状
の細長中空部材で構成する取付金物3を、上面開口部3
bが成形板1aの表面と同一面上に位置するように打ち
込み、成形後、前記取付金物3内にグラウト材や接着剤
等の充填材4を充填する。
【0016】一方、表面仕上材としての石板2の裏面に
ボルト5などの金物を予め取り付けておき、このボルト
5を取付金物3内に挿入し、石材2の裏面を成形板1a
の表面に密着させた状態にしてグラウト材や接着剤等の
充填材4を硬化させる。
【0017】これによりボルト5が充填材4を介して取
付金物3と一体化しアンカー効果を発揮して表面仕上材
である石板2が成形板1aに固定される。この場合、取
付金物3の底部3aの断面積は上面開口部3bよりも幅
広に形成してあるから、ボルト5と充填材4との結合強
度は大きい。
【0018】また、取付金物3の上面開口部3bには成
形板1aと同一面に充填材4が露出し、これが石材2の
裏面と帯状に直接面接触するから、石板2が剥離しにく
く、万一これが破損しても飛散脱落することを防止でき
る。さらに、図示は省略するが、補助的取付手段として
石材2と成形板1aの界面に構造的な強度を有する構造
用シールを併用すれば、より大きな取付強度が得られ
る。
【0019】なお、成形板1aの基材や表面仕上材の素
材、形状などは前記した実施形態に限定されるものでは
なく、種々の形態が考えられ、成形時に粗骨材を含む成
形材料を型枠内に打設するPC板に対しても、表面仕上
材は後張りとしたから表面仕上材としてガラス板のよう
な割れやすい材質のものも使用可能となる。
【0020】また、図1に示すように隣接する石板2に
厚みの異なるものを使用すれば、表面に凹凸を簡単に設
けられる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明のセメント系成
形板への表面仕上材取付方法及び取付構造は、表面仕上
材は、セメント系成形板に成形時に打ち込んだ取付金物
に固定されるから、表面強度の小さなALC板のような
セメント系成形板に対しても重量や寸法の大きい表面仕
上材の取り付けが可能となる。
【0022】さらに接着剤は取付金物の上面開口部に露
出し、表面仕上材の裏面と帯状に面接触で接着するか
ら、表面仕上材が剥離しにくく、万一これが破損しても
飛散脱落することを防止でき信頼性が向上する。また、
成形板製造後に表面仕上材を取り付ける後張り工法であ
るので、表面仕上材を成形板の界面に構造用シールの併
用が可能となり、より大きな取付強度を得ることができ
る。
【0023】そして、表面仕上材は成形板の成形後に取
り付けるから、PC板のように粗骨材を含むコンクリー
トを打設して成形板を成形するものに対しても、ガラス
のような割れやすい表面仕上材の使用が可能となるとと
もに、隣接する表面仕上材に厚みの異なるものを使用で
きるから、表面に凹凸を設けることも可能となるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセメント系成形板への表面仕上材取付
構造の実施形態を示す要部の縦断側面図である。
【図2】本発明のセメント系成形板への表面仕上材取付
構造の実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図3】本発明のセメント系成形板への表面仕上材取付
構造の実施形態を示す成形板の平面図である。
【図4】本発明のセメント系成形板への表面仕上材取付
構造の実施形態を示す成形板の縦断側面図である。
【図5】従来のセメント系成形板への表面仕上材取付構
造の第1例を示す縦断側面図である。
【図6】従来のセメント系成形板への表面仕上材取付構
造の第2例を示す縦断側面図である。
【図7】従来のセメント系成形板への表面仕上材取付構
造の第3例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…PC板 1a…成形板 2…石板 3…取付金物 3a…底部 3b…開口部 4…充填材 5…ボルト 19…コンクリート 20…石打込プレキャストコンクリート(PC)板 21…シアコネクタ 22…裏面処理剤 23…石材 24…大型ALC板 25…モルタル 26…タイル 27…目地詰め 28…ALC板 29…ステンレス製の
板 30…大型陶板 31…取付金物 32…タッピングビス 33…構造接着剤
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 7/08 B32B 31/04 E04C 2/04 E04C 2/46 E04B 2/94 E04F 13/08 102 E04F 13/08 101 E04F 13/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリート(PC)板や
    気泡コンクリート(ALC)板等のセメント系成形板に
    石材やセラミックやガラスなどによるパネル状の表面仕
    上材を取り付ける場合、セメント系成形板の成形時に、
    鉄やステンレスなどによる金属製で、底部が上面開口部
    より幅広の細長中空部材で構成する取付金物を、上面開
    口部が成形板の表面に位置するように打ち込み、成形
    後、前記取付金物内にグラウト材や接着剤を充填し、表
    面仕上材の裏面に取り付けたボルトなどの金物を取付金
    物内に挿入し、グラウト材や接着剤を硬化させることで
    表面仕上材を成形板の表面に固定することを特徴とした
    セメント系成形板への表面仕上材取付方法。
  2. 【請求項2】 プレキャストコンクリート(PC)板や
    気泡コンクリート(ALC)板等のセメント系成形板に
    石材やセラミックやガラスなどによるパネル状の表面仕
    上材を取り付ける場合、鉄やステンレスなどによる金属
    製で、底部が上面開口部より幅広の細長中空部材で構成
    する取付金物を、上面開口部が成形板の表面に位置する
    ように取り付け、表面仕上材の裏面に取り付けたボルト
    などの金物を、前記取付金物内に充填したグラウト材や
    接着剤内に挿入し、表面仕上材を成形板の表面に固定す
    ることを特徴としたセメント系成形板への表面仕上材取
    付構造。
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