JP2963219B2 - 自動二輪車のキャリア取付構造 - Google Patents

自動二輪車のキャリア取付構造

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JP2963219B2
JP2963219B2 JP3557491A JP3557491A JP2963219B2 JP 2963219 B2 JP2963219 B2 JP 2963219B2 JP 3557491 A JP3557491 A JP 3557491A JP 3557491 A JP3557491 A JP 3557491A JP 2963219 B2 JP2963219 B2 JP 2963219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のキャリア
取付構造に関し、特に後席乗員用のタンデムグリップ部
を設ける場合の防振対策に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車においては、荷物を積載する
ためのキャリアを車体フレームの後端部に装着する場合
が多い。このようなキャリアを二人乗り用の自動二輪車
に装着する場合、後席乗員が把持するためのタンデムグ
リップ部を上記キャリアに形成することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記キャリア
にタンデムグリップ部を形成した場合、走行振動等が車
体フレームからキャリアを介して上記グリップ部に伝わ
り易いため、後席乗員の体感振動が大きくなり易いとい
う問題が懸念される。本発明は上記従来の状況に鑑みて
なされたもので、キャリアにタンデムグリップ部を形成
した場合の、後席乗員の体感振動を軽減できる自動二輪
車のキャリア取付構造を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、二人乗り用自
動二輪車の車体フレームのシート後方にキャリアを取り
付けるための構造において、上記キャリア54は、シー
ト10の上面と略面一をなす載置部56と、左,右のサ
イド部55,55とからなる3分割構造のものであり、
該サイド部55は、上記載置部56の側面にボルト締め
固定された上辺部55eとこれの下方位置にて該上辺部
55eより前方に延びる下辺部55bの後端部とをリブ
55fで連結し、さらに上辺部55eの前端と下辺部5
5bの中程とをタンデムグリップ部55で連結した側面
視略矩形状をなすものであり、下辺部55bのタンデム
グリップ部55連結部を挟んだ前,後2カ所がゴムダン
パを介して車体フレームに固定されており、上記一方の
サイド部55の下辺部55bの上記タンデムグリップ5
5連結部付近にはカバー部55cが下方に拡がるように
一体形成されており、該カバー部55cの車幅方向内側
に小物入れ63が配置され、該小物入れ63は車体フレ
ームにボルト締め固定され、かつ少なくともその一部が
上記カバー部55cにより外側から覆われていることを
特徴としている。
【0005】
【作用】本発明に係るキャリア取付構造によれば、キャ
リア54を弾性部材57を介して車体フレーム2gに固
定したので、走行振動は車体フレーム2gからキャリア
54に伝達する際に上記弾性部材57によって抑制さ
れ、それだけ後席乗員の体感振動が軽減される。またキ
ャリア54のサイド部55を、上辺部55e,下辺部5
5b,リブ55f及びタンデムグリップ部55からなる
略矩形状としたので、該サイド部55の剛性を高めるこ
とができ、その結果、キャリア54全体の荷物支持剛性
を大幅に高めることができる。また一方のサイド部55
の下辺部55bの上記タンデムグリップ55連結部付近
にカバー部55cを下方に拡がるように一体形成したの
で、このカバー部55cが補強部材として機能し、この
点からも上記サイド部55の剛性が高まり、キャリアと
して荷物支持剛性がさらに高まる。またカバー部55c
の車幅方向内側に小物入れ63を配置し、該小物入れ6
3の少なくともその一部を上記カバー部55cにより外
側から覆ったので、小物入れ63付近の外観を向上でき
るとともに、転倒時等に小物入れ63が損傷するのを該
カバー部55cにより回避できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図5は本発明の一実施例による自動二輪
車のキャリア取付構造を説明するための図であり、図
1,図4はそれぞれその斜視図,側面図、図2は図1の
II- II線断面図、図3はゴムダンパの斜視図、図5は上
記実施例構造を備えた自動二輪車の側面図である。な
お、以下の説明は、全て車両に跨がった状態で、つまり
車両後方から前方を見た状態で行う。
【0007】図において、1は本実施例構造を備えた自
動二輪車であり、これの車体フレーム2はいわゆるダイ
ヤモンドタイプのものであり、ヘッドパイプ2aに1本
のメインフレーム2bの前端を接続し、該メインフレー
ム2bの後端に左,右一対のシートステー2c及びシー
トレール2fを接続するとともに、該両部材をバックス
テー2gで接続し、さらに上記ヘッドパイプ2aに1本
のダウンチューブ2eを接続した構造になっている。
【0008】上記ヘッドパイプ2aによって、前輪3を
下端で軸支する前フォーク4が左右に操向自在に軸支さ
れており、該前フォーク4の上端には操向ハンドル5が
固着されている。また上記各シートステー2cの下端に
一体形成されたリヤアームブラケット2dによって、後
輪6を後端で軸支するリヤアーム7が上下に揺動自在に
枢支されている。
【0009】また上記メインフレーム2b,シートステ
ー2c,及びダウンチューブ2eで囲まれた空間内にエ
ンジンユニット8が懸架支持されており、メインフレー
ム2bの上側には燃料タンク9が、シートレール2fの
上側にはシート10がそれぞれ搭載されている。
【0010】また上記ヘッドパイプ2aより前側部分は
カウリング18で囲まれており、該カウリング19の上
側には乗員の顔面部分への走行風を抑制するための透明
プレートからなるスクリーン19が取り付けられてい
る。また上記燃料タンク9の前部下方にはフロントカバ
ー20が配設されており、該カバー20は上記ダウンチ
ューブ2eの前側、つまり上記前フォーク4の後方に配
置されたラジエータ25を左,右側方から覆っている。
さらにまた上記シート10の左,右下方部分はサイドカ
バー21で覆われている。
【0011】上記エンジンユニット8は水冷式4サイク
ル単気筒型のものであり、クランクケース11の上壁前
部にシリンダブロック12,シリンダヘッド13,及び
ヘッドカバー14を積層締結した構造のものである。上
記クランクケース11の右側壁前部には冷却水ポンプ2
9が配設されており、該ポンプ29の吸込口は戻りホー
スを介して上記ラジエータ25に、吐出口は供給ホース
を介してシリンダボディ12にそれぞれ接続されてい
る。なお、8aはクランクケース11の下面を保護する
アンダガードである。
【0012】また上記シリンダヘッド13の後壁に形成
された吸気口には気化器15が接続されており、これの
吸込口にはエアクリーナ16が接続されている。このエ
アクリーナ16は、上記シートステー2c,シートレー
ル2f,及びバックステー2gで囲まれた三角形空間内
に配置されており、またこのエアクリーナ16の下部に
はバッテリ17が収容配置されている。
【0013】また上記シリンダヘッド13の前壁に形成
された左,右の排気口には排気装置31の左,右の排気
管32a,32bがそれぞれ接続されている。この両排
気管32a,32bはシリンダボディ12の右方で1本
の合流管32cに接続されており、この合流管32cの
後端には第1膨張室33,及び第2膨張室34が順に接
続されている。なお、36は速度ケーブル、37はブレ
ーキホース、49はクラッチケーブルである。
【0014】そして上記シート10の後方にはキャリア
54が装着されている。このキャリア54は、上記シー
ト10の上面と略面一をなす載置部56と、左,右のサ
イド部55とからなる3分割構造のものである。上記サ
イド部55は、上記載置部56の側面にボルト55dで
締め付け固定された上辺部55eと、これの下方位置に
て前方に延びる下辺部55bの後端部とをリブ55fで
連結し、さらに上辺部55eの前端と下辺部55bの中
程とをタンデムグリップ部55aで連結した構造のもの
である。このタンデムグリップ部55aは、後席乗員が
手で把持できるように外方に湾曲している。また上記下
辺部55bの後端にはランプブラケット55gが、その
前側にはハンガブラケット55hが一体形成されてい
る。さらにまた左側のサイド部55の下辺部55bの前
端部にはカバー部55cが一体形成されている。上記ラ
ンプブラケット55gにはフラッシャランプ60が、ハ
ンガブラケット55hにはヘルメットハンガ61がそれ
ぞれ取り付けられており、また上記カバー部55cの内
側には小物入れ63が配設されている。この小物入れ6
3は、上記バックステー2gに溶接されたブラケット6
4a,64bにボルト63a,63bで固定されてお
り、かつ上記カバー部55cで覆われている。
【0015】上記各サイド部55の下辺部55bは2つ
のゴムダンパ57を介して上記バックステー2gのブラ
ケット64a及び64cに固定されている。このゴムダ
ンパ57は、金属パイプ製のカラー57bにつば付きの
ゴム筒を嵌着し、さらに焼き付けてなるものである。上
記下辺部55bは上記ゴムダンパ57に内面にゴムプレ
ートを有するワッシャ59を当接させるとともにボルト
58を挿入し、これをブラケット64aに固着されたナ
ット58aにねじ込むことによって固定されている。
【0016】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、キャリア54のサイド部55に
タンデムグリップ部55aを一体形成したので、後席乗
員が該グリップ55aを把持することによって身体を安
定させることができ、またこの場合タンデムグリップを
別部品とした場合のような部品点数,組立工数増加の問
題が生じることもない。また上記タンデムグリップ部5
5aをスタンディングハンドルとして使用することもで
きる。
【0017】そして上記のようなタンデムグリップ部を
形成した場合に、従来のようにキャリアを車体フレーム
に直接固定すると、走行振動等が後席乗員の手に直接伝
達され、その体感振動が大きくなる問題が懸念される。
本実施例ではキャリア54をゴムダンパ57を介して車
体フレーム2に固定したので、上記走行振動等はこのゴ
ムダンパ57でそのほとんどが吸収され、それだけ体感
振動を軽減できる。またキャリア54のサイド部55
を、上辺部55eと下辺部55bをリブ55f,タンデ
ムグリップ部55で連結した側面視で略矩形状とし、さ
らに下辺部55bのタンデムグリップ部55連結部を挟
んだ前,後部を車体フレームに固定したので、キャリア
としての荷物支持剛性を大幅に高めることができ、また
一方のサイド部55の下辺部55bの上記タンデムグリ
ップ55連結部付近にカバー部55cを下方に拡がるよ
うに一体形成したので、この点から上記サイド部55の
剛性が高まり、さらにキャリアとして荷物支持剛性が高
まる。またカバー部55cの車幅方向内側に小物入れ6
3を配置し、該小物入れ63を車体フレームにボルト締
め固定し、かつ少なくともその一部を上記カバー部55
cにより外側から覆ったので、小物入れ63付近の外観
を向上できるとともに、転倒時等に小物入れ63が損傷
するのをカバー部55cにより回避できる。
【0018】また本実施例では、キャリア54にフラッ
シャランプ60,ヘルメットハンガ61を取り付けてい
るので、キャリア54をゴムダンパ57を介して取り付
けるだけでこれらの部品の防振も行うことができ、かつ
従来の別個に防振対策をしていた場合に比較して部品点
数,組立工数等を削減できる。なお、上記実施例では、
キャリア54が3分割構造の場合を説明したが、これは
勿論一体成形してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動二輪車の
キャリア取付構造によれば、キャリアにタンデムグリッ
プ部を形成するとともに、該キャリアを弾性部材を介し
て車体フレームに取り付けたので、走行振動等を上記弾
性部材で抑制でき、後席乗員の体感振動を軽減できる効
果があり、またサイド部の剛性を高めることができ、そ
の結果キャリア全体の荷物支持剛性を高めることがで
き、さらに小物入れ付近の外観を向上できるとともに転
倒時等に小物入れが損傷するのを回避できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動二輪車のキャリア
取付構造を示す斜視図である。
【図2】上記図1のII-II 線断面図である。
【図3】上記実施例構造のゴムダンパの斜視図である。
【図4】上記実施例構造の側面図である。
【図5】上記実施例構造を備えた自動二輪車の左側面図
である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2g シートステー(車体フレーム) 10 シート 54 キャリア 55,55 左,右のサイド部 55 タンデムグリップ部 55b 下辺部 55c カバー部 55e 上辺部 55f リブ 56 載置部 57 ゴムダンパ(弾性部材) 63 小物入れ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二人乗り用自動二輪車の車体フレームの
    シート後方にキャリアを取り付けるための構造におい
    て、上記キャリアは、シートの上面と略面一をなす載置
    部と、左,右のサイド部とからなる3分割構造のもので
    あり、該サイド部は、上記載置部の側面にボルト締め固
    定された上辺部とこれの下方位置にて該上辺部より前方
    に延びる下辺部の後端部とをリブで連結し、さらに上辺
    部の前端と下辺部の中程とをタンデムグリップ部で連結
    した側面視略矩形状をなすものであり、下辺部のタンデ
    ムグリップ部連結部を挟んだ前,後2カ所がゴムダンパ
    を介して車体フレームに固定されており、上記一方のサ
    イド部の下辺部の上記タンデムグリップ連結部付近には
    カバー部が下方に拡がるように一体形成されており、該
    カバー部の車幅方向内側に小物入れが配置され、該小物
    入れは車体フレームにボルト締め固定され、かつ少なく
    ともその一部が上記カバー部により外側から覆われてい
    ことを特徴とする自動二輪車のキャリア取付構造。
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JP4391842B2 (ja) * 2004-02-05 2009-12-24 本田技研工業株式会社 自動二輪車の荷台取付け構造
JP7171681B2 (ja) * 2020-11-25 2022-11-15 本田技研工業株式会社 ピリオンシートの取付構造

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