JP2959739B2 - ニードルパンチカーペット - Google Patents

ニードルパンチカーペット

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JP2959739B2 JP30850191A JP30850191A JP2959739B2 JP 2959739 B2 JP2959739 B2 JP 2959739B2 JP 30850191 A JP30850191 A JP 30850191A JP 30850191 A JP30850191 A JP 30850191A JP 2959739 B2 JP2959739 B2 JP 2959739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内外の敷込み用或は
車両用のカ−ペットであって、基布、ラミネ−ト材及び
ラテックスの使用を不要とすることにより、軽量性、経
済性に優れ、更に使用後の再生利用を容易にしたニ−ド
ルパンチカ−ペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、展示会場、イベント会場等の床に
敷込むカ−ペット(以下、展装用カ−ペットと略する)
は、表層を形成するニ−ドルパンチ不織布から成るパイ
ル部分と、パイル部分を裏打ちする基布、更に裏面に含
浸させたラテックスとから成るものが一般的で、カ−ペ
ットに難燃性を付与するためラテックスに難燃剤を添加
したものが多い。自動車のフロア用ニ−ドルパンチカ−
ペットは、表層を形成するパイル部分の裏面にラテック
スを含浸させ、このパイル部分に更にポリオレフィン等
のシ−トをラミネ−トしたものが一般的に用いられてい
る。これら展装用カ−ペット及び車両用フロアカ−ペッ
トでは、現行の各々の規格値として、前者では60kg
/5cm以上、後者では80kg/5cm以上の強度が
要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、展装用、車輌用
ニ−ドルパンチカ−ペットともに、低価格化、軽量化の
要求が高まっている。また、最近環境汚染の防止対策と
して廃棄物の再生利用が課題となっており、カ−ペット
の分野でも使用済みカ−ペットの再生利用が検討され始
めている。中でも展装用カ−ペットは、使用期間が展示
会やイベント等の開催期間中のみと短いにもかかわら
ず、使用後は全て廃棄処分されているため再生利用の必
要性が特に高い。しかしながら、現行のニ−ドルパンチ
カ−ペットのほとんどは、パイル部分と他の構造材の素
材が異なっており、また、各素材が強固に接合されてい
るため、再生化の為に望ましい素材別の分離が非常に困
難な状況にある。上記のような、低価格化、軽量化の要
求、或は再生利用の要求を満たす方法として、カ−ペッ
トの構造材である基布やラミネ−ト材、ラテックスの使
用を省略することが考えられる。しかし、基布、ラミネ
−ト材、あるいはラテックス等の構造材の省略は、カ−
ペットの強度低下、難燃性の低下など、カ−ペット物性
の低下を伴う。本発明の目的は、経済性、軽量性に優
れ、再生利用が容易で、且つカ−ペット物性の低下を伴
わない、ニ−ドルパンチカ−ペットを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するため鋭意研究した結果、ポリエステルのス
テ−プル繊維とポリエステル系熱融着複合ステ−プル繊
維(以下、単に複合ステ−プル繊維と略称することがあ
る)との混合繊維をニ−ドルパンチ加工し、ついで熱処
理により繊維間の接点を複合繊維の低融点成分で融着固
定することにより、所期の目的を達することが出来るこ
とを知り、本発明を完成するに至った。本発明で用いる
複合ステ−プル繊維は、ポリエステルからなる第1成分
と、第1成分の融点より20℃以上低い融点を有する低
融点コポリエステルからなる第2成分とを、第2成分が
繊維表面の過半を占めるように並列型または鞘芯型に複
合紡糸して得た、単糸繊度2〜150デニ−ルの熱融着
型の複合ステ−プル繊維である。複合ステ−プル繊維の
第1成分に用いる高融点ポリエステルとしては、ポリエ
チレンテレフタレ−トやポリブチレンテレフタレ−トな
ど、一般的に繊維として使用されるポリエステルが例示
できる。複合ステ−プル繊維の第2成分に用いる低融点
コポリエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル
酸、トリメリット酸、アジピン酸等のポリカルボン酸、
ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ポリ
エチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル等のポ
リオ−ル等を共重合成分とするもの等が例示できる。複
合ステ−プル繊維の第2成分の融点が第1成分の融点よ
り20℃以上低くないと、第2成分を融解させるための
加熱時に第1成分までが軟化あるいは溶融して繊維形状
を失い、製品のカ−ペットの外観を損なうので好ましく
ない。
【0005】これら第1成分と第2成分とを第2成分が
繊維表面の過半を占めるように複合紡糸する方法は、公
知の並列型複合紡糸あるいは鞘芯型複合紡糸によれば良
い。鞘芯型複合紡糸では第2成分を鞘とする。この複合
ステ−プル繊維の好ましい単糸繊度は2〜150デニ−
ルであり、更に好ましくは4〜100デニ−ルである。
ニ−ドルパンチカ−ペットに用いられるポリエステルの
ステ−プル繊維の単糸繊度は通常10〜100デニ−ル
であるので、複合ステ−プル繊維の単糸繊度が2デニ−
ル未満になると、混合後のカ−ディング工程で複合ステ
−プル繊維の混合状態が不均一になったり、ネップが発
生したりするので好ましくない。また、複合ステ−プル
繊維の単糸繊度が150デニ−ルを越すと複合ステ−プ
ル繊維の融着による繊維間接着点の数が少なくなり、従
ってカ−ペットパイル中の網目構造が粗くなるのでカ−
ペットの引張り強度や引裂き強度が不十分となるので好
ましくない。カ−ペットに所望の色調を与えるために
は、複合ステ−プル繊維の紡糸時に第1成分及び第2成
分のいずれか一方、もしくは両方に顔料を添加して所謂
原液着色紡糸することができる。また、カ−ペットの多
くは一定レベルの難燃性を必要とされるが、この要求を
満たすには複合ステ−プル繊維の第2成分に必要量の難
燃剤を添加すればよい。複合ステ−プル繊維の第2成分
にのみ難燃剤を添加することにより、繊維全体に添加す
るよりも小量の難燃剤で充分な効果を得ることができ
る。本発明で用いるポリエステルのステ−プル繊維は、
ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ
−トなど、一般的に繊維として使用されるポリエステル
を溶融紡糸して得られる単糸繊度2〜150デニ−ルの
ステ−プル繊維である。
【0006】本発明では、上記の複合ステ−プル繊維と
ポリエステルステ−プル繊維を混合して用いる。混合繊
維中の複合ステ−プル繊維の量は25〜100重量%、
好ましくは30〜50重量%である。混合繊維中の複合
ステ−プル繊維の量が25重量%未満であると、複合ス
テ−プル繊維の融着による繊維間接着点の数が少なくな
り、従ってカ−ペットパイル中の網目構造が粗くなるの
でカ−ペットの引張り強度が不十分となると共に、カ−
ペットの使用中にパイル部分からの繊維の抜け落ちが発
生してカ−ペットの外観を損なうので好ましくない。繊
維を混合する方法としては、エア−レイ法あるいはカ−
ド法等公知の方法による。本発明では、上記の混合繊維
(ウェッブ)を公知のニ−ドルパンチ法でニ−ドルパン
チ加工した後複合ステ−プル繊維の第2成分の融点以上
第1成分の融点以下の温度で加熱処理を施し、引張り強
度が60kg/5cm以上のカ−ペットとする。カ−ペ
ットに所望の引張り強度を与えるには、カ−ペット目付
を300g/cm2以上とし、複合ステ−プル繊維の第
2成分の融点を考慮して熱処理の温度及び時間を試行法
により決定する。
【0007】
【実施例】実施例及び比較例によって本発明を更に具体
的に説明する。なお、ポリエステルの融点、固有粘度、
及びカ−ペットの評価は以下の方法によった。 ポリエステルの融点 高融点ポリエステル : DSC法 JIS K
7122 低融点コポリポリエステル: ホットステ−ジ顕微鏡に
て、昇温速度10℃/minで融解流動開始温度を目視
判定 ポリエステルの固有粘度 : フェノ−ルと1・1・2
・2−テトラクロルエタンの重量比3:2の混合溶液を
溶媒として濃度0.25g/dl、温度30℃で測定 カ−ペット厚み : JIS L1021 第6.4.
1項 測定条件 加圧子面積 20 cm2 加圧時間 10 sec 加圧圧力 40 gf/cm2 引張り強度 : JIS L1021 第6.9.
1項 測定条件 試験片幅 5 cm つかみ間隔 20 cm 引張速度 10 cm/min 難燃性能 : 45°エア−ミックスバ−ナ−法 再生化適性の評価 : 再生化適性の評価は、カーペッ
トを以下に記するような工程で再生ペレットに加工し、
再生ペレットへの加工適性を判定基準とした。 カ−ペットをシュレッダ−にかけて、平均の大きさ
が3〜5mmの小片となるように破砕し、破砕後の小片
をベント付き押出機によりストランド状に溶融押し出し
する。 溶融状態のストランドを水槽中で冷却する。 冷却固化したストランドをペレタイザ−により粒状
にカットして再生ペレットとする。 再生化適性の判定基準は、 ○: 工程〜工程まで完遂可能 △: 工程で、押出機から吐出した溶融ストランドが
時々切断する。 ×: 工程で、押出機から吐出した溶融ストランドが
容易に切断する。 実施例、及び比較例のニ−ドルパンチカ−ペットの諸デ
−タを第1表に示す。
【0008】
【実施例1】臭素系難燃剤を7重量%添加した低融点コ
ポリエステル(融点135℃)を鞘成分とし、固有粘度
0.64のポリエチレンテレフタレ−ト(融点256
℃)を芯成分とする、複合比50/50の鞘芯型複合ス
テ−プル繊維(繊維長64mm、単糸繊度4デニ−ル)
40重量%と、ポリエチレンテレフタレ−トのステ−プ
ル繊維(繊維長64mm、単糸繊度18デニ−ル)60
重量%との混合繊維をカ−ド機を用いて目付415g/
2のウェッブとした後、30番手のフェルトニ−ドル
を用い、針密度400本/cm2にてニ−ドルパンチ加
工を行ってカ−ペット原反とした。このカ−ペット原反
をサクションバンドドライヤ−にて、熱風温度145℃
で12分間加熱し、自然空冷した。展装用カ−ペットを
モデルに試作した本カ−ペットの強度は、基布を用いる
ことなく60kg/5cm以上の値を示し、ラテックス
を用いることなく優れた難燃性能を示した。再生ペレッ
トの加工工程では、支障なくペレット化が可能で、再生
化適性は良好であった。
【実施例2】臭素系難燃剤を7重量%添加した低融点コ
ポリエステル(融点135℃)を鞘成分とし、固有粘度
0.64のポリエチレンテレフタレ−ト(融点256
℃)を芯成分とする、複合比50/50の鞘芯型複合ス
テ−プル繊維(繊維長64mm、単糸繊度10デニ−
ル)50重量%と、ポリエチレンテレフタレ−トのステ
−プル繊維(繊維長64mm、単糸繊度18デニ−ル)
50重量%との混合繊維をカ−ド機を用いて目付308
g/m2のウェッブとした後、30番手のフェルトニ−
ドルを用い、針密度400本/cm2にてニ−ドルパン
チ加工を行ってカ−ペット原反とした。このカ−ペット
原反をサクションバンドドライヤ−にて、熱風温度14
5℃で12分間加熱し、自然空冷した。本カ−ペットは
パイル目付が308g/m2 と現行の展装用ニ−ドルパ
ンチカ−ペット(比較例3)のパイル目付に比べ、20
%の目付減量を行ったが、カ−ペットの強度は、60k
g/5cm以上の値を維持した。再生ペレットの加工工
程では、支障なくペレット化が可能で、再生化適性は良
好であった。
【0009】
【比較例1】臭素系難燃剤を7重量%添加した高密度ポ
リエチレン(融点130℃)を鞘成分とし、固有粘度
0.64のポリエチレンテレフタレ−ト(融点256
℃)を芯成分とする、複合比50/50の鞘芯型複合ス
テ−プル繊維(繊維長64mm、単糸繊度4デニ−ル)
40重量%と、ポリエチレンテレフタレ−トのステ−プ
ル繊維(繊維長64mm、単糸繊度18デニ−ル)60
重量%との混合繊維をカ−ド機を用いて目付435g/
2のウェッブとした後、30番手のフェルトニ−ドル
を用い、針密度400本/cm2にてニ−ドルパンチ加
工を行ってカ−ペット原反とした。このカ−ペット原反
をサクションバンドドライヤ−にて、熱風温度145℃
で12分間加熱し、自然空冷した。鞘成分として高密度
ポリエチレンを用いた以外、実施例1と同条件で作製し
たが、カ−ペットの引張り強度は60kg/5cm未満
となり強度不足となった。繊維間の接着が複合繊維間の
みで行われ複合繊維とポリエステル繊維とは接着されて
いないので、網目構造の密度が低いためと考えられる。
再生ペレットの加工工程では、高密度ポリエチレンとポ
リエステルの相溶性が劣るので、押出機から吐出した溶
融ストランドが容易に切断する現象がみられ、再生化適
性は不良であった。
【比較例2】臭素系難燃剤を7重量%添加した低融点コ
ポリエステル(融点135℃)を鞘成分とし、固有粘度
0.64のポリエチレンテレフタレ−ト(融点256
℃)を芯成分とする、複合比50/50の鞘芯型複合ス
テ−プル繊維(繊維長64mm、単糸繊度4デニ−ル)
20重量%と、ポリエチレンテレフタレ−トのステ−プ
ル繊維(繊維長64mm、単糸繊度18デニ−ル)80
重量%との混合繊維をカ−ド機を用いて目付420g/
2のウェッブとした後、30番手のフェルトニ−ドル
を用い、針密度400本/cm2にてニ−ドルパンチ加
工を行ってカ−ペット原反とした。このカ−ペット原反
をサクションバンドドライヤ−にて、熱風温度145℃
で12分間加熱し、自然空冷した。複合繊維の混合率を
20重量%とした場合、カ−ペットの引張り強度は60
kg/5cm未満となり強度不足となった。繊維間接着
による網目構造の密度低下を反映していると考えられ
る。再生ペレットの加工工程では、支障なくペレット化
が可能で、再生化適性は良好であった。
【比較例3】ポリエチレンテレフタレ−トのステ−プル
繊維(繊維長64mm、単糸繊度18デニ−ル)をカ−
ド機を用いて目付220g/m2のウェッブとした後、
目付100g/m2のポリエステルスパンボンドの基布
と重ね合わせ、実施例1と同条件でニ−ドルパンチ加工
を行ってカ−ペット原反とした。このカ−ペット原反の
基布側にアクリル系ラテックスを乾燥重量で100g/
2含浸させカ−ペットを作製した。このものは基布、
ラテックスを用いた従来のニ−ドルパンチカーペットの
典型である。パイル部分の目付は220g/m2である
が、基布、ラテックスを加えるとカ−ペット全体の目付
は実施例1とほぼ同等の420g/m2となる。再生ペ
レットの加工工程では、アクリル系ラテックスとポリエ
ステルの相溶性が劣るので、押出機から吐出した溶融ス
トランドが時々切断する現象がみられ、再生化適性はや
や不良であった。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明の基本的な構想は、ポリエステル
のステ−プル繊維に複合ステ−プル繊維を混合した混合
繊維をニ−ドルパンチ加工し、これを加熱処理し、カ−
ペットパイル中に繊維同士の融着による網目構造を形成
することにより、カ−ペットパイルの強度を向上させ、
基布、ラミネ−ト材、或はラテックスを使用しなくとも
充分なカ−ペット強度を発現させることにある。このよ
うに不織布中に複合ステ−プル繊維同士の融着による網
目構造を形成することによって不織布の強度を向上させ
る方法は既に広く行われているが、単に複合ステ−プル
繊維の網目構造を形成するだけでは、規格を満足するに
充分なカ−ペット強度は得られなかった。本発明の特徴
は、網目構造が複合ステ−プル繊維間のみではなく、複
合ステ−プル繊維と非複合ステ−プル繊維間でも形成さ
れることにある。即ち、熱融解して網目構造の形成に寄
与する複合ステ−プル繊維の低融点成分と、混合するス
テ−プル繊維をポリエステル系樹脂に統一することによ
り複合ステ−プル繊維間のみならず、複合ステ−プル繊
維と非複合ステ−プル繊維間でも強い接着点が形成さ
れ、より高密度の網目構造が得られる。これにより、複
合ステ−プル繊維間のみによる網目構造では得られなか
った高いパイル強度が得られ、基布、ラミネ−ト材、或
はラテックスを使用しない場合でも規格を満足するに充
分なカ−ペット強度が得られるようになった。本発明の
カ−ペットに於いては、カ−ペットを構成する熱可塑性
樹脂成分が全てポリエステル系樹脂で統一されているた
め、本発明によるカ−ペットは優れた再生加工適性を有
している。カ−ペットの多くは、或一定レベルの難燃性
能が必要とされる。この為、従来からラテックスへの難
燃剤添加が行われているが、本発明の複合ステ−プル繊
維の第2成分に必要量の難燃剤を添加した場合、カ−ペ
ットに難燃性能が付与されるため、ラテックスの難燃性
能を代替することが出来る。ニ−ドルパンチカ−ペット
に基布、ラミネ−ト材或はラテックスを使用しない場
合、以下の利点も得られる。 (1)製造工程の簡略化になる。 (2)展装用カ−ペットでは、基布を使用しないことに
より、柄出し加工用のニ−ドルの使用が可能となり、コ
−ド調やディロア調などの表面の意匠性に優れた高度な
ニ−ドルパンチ加工が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 27/02 B60N 3/04 D04H 1/00 - 18/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が200℃以上の高融点ポリエステ
    ルからなる第1成分と、第1成分の融点より20℃以上
    低い融点を有する低融点コポリエステルからなる第2成
    分とを、第2成分が繊維表面の過半を占めるように並列
    型または鞘芯型に複合紡糸して得た、単糸繊度2〜15
    0デニ−ルの熱融着型の複合ステ−プル繊維25〜10
    0重量%と、ポリエステルのステ−プル繊維75〜0重
    量%とからなる混合繊維をニ−ドルパンチ加工した後、
    複合ステ−プル繊維の第2成分の融点以上第1成分の融
    点以下の温度で加熱処理を施した、引張り強度が60k
    g/5cm以上であることを特徴とするニ−ドルパンチ
    カ−ペット。
  2. 【請求項2】 複合ステ−プル繊維が、その第1成分及
    び第2成分のいずれか一方、もしくは両方に顔料を添加
    した原液着色複合ステ−プル繊維である請求項1に記載
    のニ−ドルパンチカ−ペット。
  3. 【請求項3】 複合ステ−プル繊維が、その第2成分に
    難燃剤を添加した難燃複合ステ−プル繊維である請求項
    1に記載のニ−ドルパンチカ−ペット。
  4. 【請求項4】 原液着色複合ステ−プル繊維が、その第
    2成分に難燃剤を添加した原液着色難燃複合ステ−プル
    繊維である請求項2に記載のニ−ドルパンチカ−ペッ
    ト。
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