JP2958464B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JP2958464B2
JP2958464B2 JP2008021A JP802190A JP2958464B2 JP 2958464 B2 JP2958464 B2 JP 2958464B2 JP 2008021 A JP2008021 A JP 2008021A JP 802190 A JP802190 A JP 802190A JP 2958464 B2 JP2958464 B2 JP 2958464B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/285Systems for automatic generation of focusing signals including two or more different focus detection devices, e.g. both an active and a passive focus detecting device

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、三角測量方式によるアクティブ測距系と、
像位相差検出方式によるパッシブ測距系とを備え、これ
らの測距データによりピント調節機構を動作させる自動
焦点調節装置に関する。
(従来の技術) 自動焦点調節装置として、たとえば特開昭63−212912
号公報に示されるように、三角測量方式によるアクティ
ブ測距系と、像位相差検出方式によるパッシブ測距系と
を備えて、これらの測距データによりピント調節機構を
動作させるものが知られている。
この自動焦点調節装置では、被写体までの距離データ
がパッシブ測距系で得られない場合、アクティブ測距系
による測距データに基づいて、予め定められた位置まで
レンズをピント調節し、その後、パッシブ測距系により
合焦動作し、再ピント調節している。すなわち、まず、
パッシブ測距系で被写体距離を測定し、その結果デフォ
ーカス量が大きい場合は、パッシブ測距系による合焦動
作が困難であるため、アクティブ測距系による測距デー
タに基づいて、パッシブ測距系による合焦動作が可能な
状態までレンズを駆動している。もちろん、最初のパッ
シブ測距系による被写体距離測定の結果、デフォーカス
量が小さい場合は、ただちにパッシブ測距系による合焦
動作する。
このようにすると、たとえば100mm望遠レンズの場
合、像位相差検出法では無限遠から最至近までデフォー
カス量の検出範囲がおよばないが、この検出がおよばな
い範囲のアクティブ測距法によりカバーできる。
しかしながら、上記自動焦点調節装置では、まずパッ
シブ測距系により測距するために、デフォーカス量大な
る部分の判別が必要となる。このため、パッシブ測距デ
ータが膨大となり、測距演算時間も長くなってしまう。
ところで、三角測量方式によるアクティブ測距系で
は、被写体としての2人の人物が並んだ場合等におい
て、測距光線が被写体間を通り抜けてしまう、いわゆる
ピント抜けによる後ピン現象が発生し易く、写真撮影者
が注意を要する。
また、アクティブ測距系は、測距光線の到達距離に限
界があるため、遠方被写体に対する測距限界がある。ま
た、至近被写体に対しては、パララックスずれの問題と
測距可能最小近距離の問題がある。このパララックス
は、測距エリアと被写体との相対的位置関係に起因する
ため、至近被写体側についてもやはり測距限界がある。
しかしながら、比較的近距離のある特定された範囲で
は充分な測距性能が得られる。また、ピント抜け後ピン
現象は、特開昭62−223734号公報で示すような、複数の
発光素子を用いて測距エリアを拡大する方法により防止
できる。
一方、パッシブ測距系は、アクティブ測距系のように
パララックスが生じる問題はなく、被写体の中心物を最
至近から無限遠まで測距できる。
しかし、測距エリアが比較的小さく、測距エリアを拡
大しようとすると、測距イメージセンサーの素子数の増
大など、新たな問題が生じる。
(発明が解決しようとする課題) このように、アクティブ測距系およびパッシブ測距系
ともにそれぞれ一長一短があり、単に組み合わせて使用
しただけではこれらの特徴を十分に活かすことが難しい
問題を有している。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、単純な
操作により、最至近から無限遠までにわたって高いピン
ト品質を得ることができる自動焦点調節装置を提供する
ことを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の自動焦点調節装置は、発光素子から被
写体に向かって光束を投射し、被写体で反射された光束
を受光位置に応じて被写***置を検出する光電変換素子
が受光して被写体距離を得る三角測量方式のアクティブ
測距系と、互いに異なる複数の光路を介して複数の被写
体像を形成し、これら被写体像をそれぞれ光電変換素子
で検出して各被写体像間の位相差によりピントずれ量を
得る像位相差検出方式によるパッシブ測距系と、上記ア
クティブ測距系による測距データおよびパッシブ測距系
による測距データのいずれによっても撮影レンズ内のピ
ント調節レンズを合焦動作させることができるピント調
節機構と、上記アクティブ測距系による測距データが予
め設定された距離範囲内に入っているか否かを判定する
距離範囲判定手段と、上記ピント調節レンズの移動量を
測定する移動量測定手段と、上記移動量に基づいてモニ
ターされているピント調節レンズの現在位置データを前
記アクティブ測距データと比較しこれらの差を求めると
ともに、この差と予め設定されているずれ量との大小関
係を判断する比較手段と、合焦動作を開始する場合、上
記距離範囲判定手段が設定距離範囲内であると判定した
場合、および、設定範囲内でなくかつ上記比較手段によ
り上記差が設定ずれ量より大であると判断された場合
は、それぞれ上記アクティブ測距データに基づきピント
調節機構を合焦動作させ、また、設定範囲内でない場合
にこのアクティブ測距データによるピント調節機構の合
焦動作が完了し、かつ、上記パッシブ測距系が非合焦状
態であると判断した場合、および、上記比較手段により
上記差が設定ずれ量より小と判断された場合は、それぞ
れパッシブ測距データによりピント調節機構を合焦動作
させる合焦動作切換手段とを具備したものである。
請求項2記載の自動焦点調節装置は、請求項1記載の
自動焦点調節装置において、三角測量方式のアクティブ
測距系は、複数の発光素子から被写体に向って光束を投
射する多点測距装置であるものである。
(作用) 請求項1記載の自動焦点調節装置は、合焦動作を開始
する場合にはアクティブ測距系によりアクティブ測距
し、距離範囲判定手段が設定距離範囲内であると判定し
た場合、および、設定範囲内でなくかつ比較手段により
モニターされているピント調節レンズの現在位置データ
をアクティブ測距データとの差が設定ずれ量より大であ
ると判断された場合は、それぞれアクティブ測距データ
に基づきピント調節機構を合焦動作させ、また、設定範
囲内でない場合にこのアクティブ測距データによるピン
ト調節機構の合焦動作が完了し、かつ、パッシブ測距系
が非合焦状態であると判断した場合、および、比較手段
により差が設定ずれ量より小と判断された場合は、それ
ぞれパッシブ測距データによりピント調節機構を合焦動
作させる。
請求項2記載の自動焦点調節装置は、請求項1記載の
自動焦点調節装置において、複数の発光素子から被写体
に向って光束を投射することにより、広範囲で測距し、
ピント抜けによる後ピン現象を防止する。
(実施例) 以下、本発明の自動焦点調節装置の一実施例を図面を
参照して説明する。
第1図は、自動焦点調節装置の全体構成を示してお
り、この第1図に示す自動焦点調節装置は、たとえばス
チールカメラやビデオカメラなどに用いられ、三角測量
方式のアクティブ測距系11と、像位相差検出方式による
パッシブ測距系12との2つの測距系を有する。
この三角測量方式のアクティブ測距系11は、発光素子
13が三角測量方式における基線長と直交する水平方向に
複数個たとえば3個設けられており、点灯回路14によっ
て順次点灯制御され、投光レンズ15を介して被写体16に
赤外線などによる光束を投射し、被写体16で反射された
光束を、受光レンズ17を介して順次光電変換素子18に受
光されるように構成されている。また、光電変換素子18
は、被写体16からの全反射光束を受光できる形状で、反
射された光束の入射毎に入射位置に応じて、被写体16ま
での距離に対応する距離信号△I1,△I2を生じ、距離演
算回路19に出力する。さらに、距離演算回路19は、距離
信号△I1,△I2を入力し、これをmビットのディジタル
信号による被写体距離情報(測距データ)としてマイク
ロコンピュータ21に与える。
なお、点灯回路14および距離演算回路19は、マイクロ
コンピュータ21から生じる動作指令により所定の制御動
作を実行する。
また、像位相差検出方式によるパッシブ測距系12は、
撮影レンズ23を介して入射される被写体像を、ビームス
プリッター領域を有するクイックリターンミラー24、補
助ミラー25および投影レンズ26を介して2個一対の結像
レンズ27に与え、互いに異なる複数の光路を介して複数
の被写体像を形成する。そして、これらの像をそれぞれ
光電変換素子としてのイメージセンサー28で検出して各
像間の位相差によりピントずれ量を得るように構成され
ている。なお、イメージセンサー28に対する動作指令は
マイクロコンピュータ21から与えられる。また、その動
作結果であるピントずれ量、すなわち測距データはマイ
クロコンピュータ21に入力される。
また、30はピント調節機構で、このピント調節機構30
は、マイクロコンピュータ21から供給されるアクティブ
測距系11による測距データおよびパッシブ測距系12によ
る測距データのいずれによっても制御可能なモータ駆動
回路31を有し、このモータ駆動回路31によってレンズ駆
動用のモータ32を動作させ、撮影レンズ23内の後述する
ピント調節レンズを合焦動作させる。また、ピント調節
機構30は、ピント調節レンズの移動量に対応した数のパ
ルス信号を発生するパルス発生回路33を有している。
ここで、撮影レンズ23は、第2図で示す構造で、固定
筒35の前部には、ヘリコイド36を介して前枠37が取り付
けられており、この前枠37によりレンズ群38が保持され
ている。また、固定筒35の内周部にはズームカム筒39が
周方向に沿って回転可能に設けられている。そして、こ
のズームカム筒39の後部には後枠40が連結されており、
さらに、この後枠40によりレンズ群41が保持されてい
る。また、ズームカム筒39は、固定外筒43の外周に回動
可能に取付けられたズーム環44と一体的に連結してお
り、回動に伴って前枠37と後枠40とに設けられたレンズ
群38,41をカム連動により前後移動させ、ズーミングす
る。
また、レンズ駆動用のモータ32は、固定外筒43の後部
内側に設けられた固定座45に支持され、ギア機構46を介
して、固定外筒43の内側に回動可能に設けられた距離環
47を回動させる。この距離環47は前枠37と一体的に連結
しており、この前枠37が距離環47の回動に伴いヘリコイ
ド36上で回動することによりピント調節する。
さらに、ギア機構46は、第3図に示すように、モータ
32の回転軸と一体のピニオンギア50を有し、このピニオ
ンギア50から、ピニオン傘歯車51,52を順次介して、距
離環47の駆動用ピオンギア53と噛み合い駆動する。ま
た、ピニオン傘歯車51はアイドルピニオン54を介して羽
根車55とも噛み合っている。この羽根車55は、回転によ
り外縁部がフォトインタラプター57の溝状の検出部内を
通過するように配置されている。このフォトインタラプ
ター57の溝状の検出部には、図示していないが、発光素
子と受光素子とが互いに対向するように配置されてお
り、羽根車55の羽根が通過する度にパルス信号を生じ
る。
ここで、羽根車55の回転数はピント調節レンズの移動
量に対応するものであり、したがって、この羽根車55と
フォトインタラプター57との組み合わせによりパルス発
生回路33が構成される。
また、マイクロコンピュータ21、パルス発生回路33か
ら生じたパルス信号をカウントし、そのカウント値をピ
ント調節レンズの移動量としてとらえる。すなわち、マ
イクロコンピュータ21は、ピント調節レンズの移動量を
測定する移動量測定手段を機能として有する。
さらに、マイクロコンピュータ21は、アクティブ測距
系11による測距データが、予め設定された距離範囲内に
入っているか否かを安定する距離範囲判定手段としての
機能を有している。
またさらに、マイクロコンピュータ21は、ピント調節
レンズの移動量に基づいて、その現在位置をモニターし
ており、この現在位置データとアクティブ測距系11から
の測距データとを比較してこれらの差を求めている。そ
して、これらの差と予め設定されているずれ量とを比較
し、その大小関係を判断している。すなわち、マイクロ
コンピュータ21は、ピント調節レンズの現在位置データ
をアクティブ測距データと比較しこれらの差を求めると
ともに、この差と予め設定されているずれ量との大小関
係を判断する比較手段としての機能を有している。
また、マイクロコンピュータ21は、合焦動作切換手段
としての機能を有しており、この合焦動作切換手段は距
離範囲判定手段によりアクティブ測距データが設定距離
範囲内であると判定した場合、および、この判定が否で
ありかつ比較手段によりピント調節レンズの現在位置デ
ータとの差が設定ずれ量より大であると判断された場合
は、それぞれアクティブ測距データに基づきピント調節
機構30を合焦動作させる。また、設定距離範囲の判定が
否である場合にこのアクティブ測距データによるピント
調節機構30の合焦動作が完了しパッシブ測距系12が非合
焦状態であると判断した場合、および、比較手段により
差が設定ずれ量より小と判断された場合は、それぞれパ
ッシブ測距データによりピント調節機構30を合焦動作さ
せる。
第4図は、上述した2つのアクティブ測距系11および
パッシブ測距系12を有する自動焦点調節装置をカメラに
組み込んだ場合の概略構成を示している。なお、この第
4図において、60はスポットAF選択ボタンで、このスポ
ットAF選択ボタン60は壁画のような被写界深度が浅い被
写体を撮影する場合に用いられる。すなわち、このスポ
ットAF選択ボタン60をオン操作することにより、距離範
囲がアクティブ測距系11の測距範囲(N1≦A≦N2)であ
ってもパッシブ測距系12を優先的に使用して測距する。
第5図は、第1図および第4図で示したパッシブ測距
系12の2個のイメージセンサー28に生じる出力信号の関
係を示しており、第5図(a)は合焦状態を、また、第
5図(b)は非合焦状態をそれぞれ表している。すなわ
ち、撮影レンズ23を通ってきた被写体像は、クイックリ
ターンミラー24を経た後、TTL−AF光学系を構成する補
助ミラー25、投影レンズ26を経て2個の結像レンズ27に
導かれ、2個の像に分離されて対応する2個のイメージ
センサー28のそれぞれに結像する。
ここで、撮影レンズ23が合焦状態であれば第5図
(a)で示したように、2個のイメージセンサー28の出
力A1,A2の位相差はほぼ零である。これに対し、非合焦
状態の場合は第5図(b)で示したように、2個のイメ
ージセンサー28の出力A1,A2間に位相差Xが生じ、測距
信号としてマイクロコンピュータ21に出力される。
第6図は、比較的近い被写体距離範囲(たとえば1.06
m〜3.53m)での測距状態を表している。なお、第6図中
13a,13b,13cは測距点で、アクティブ測距系11に設けら
れた発光素子13によるものである。また,第6図では、
被写体である2人の人物に対し、2つの測距点13a,13c
が人物を捕らえ、1つの測距点13bが背景を捕らえてい
る。このような場合、通常は近距離側である2つの測距
点13a,13bによる測距データが合焦動作に用いられる。
また、12aは測距エリアでパッシブ測距系12のものであ
るが、第6図に示すように近距離で、しかも2人が並ん
でいるような場合は、背景を測距してしまう。
第7図は被写体距離が測距範囲より遠い、たとえば7m
程度での測距状態を示している。そして、被写体がこの
ような遠方にあるとき、被写体である人物間が多少あい
ていても、パッシブ測距系12の測距エリア12aによって
も、この並んでいる人物を捕らえることができる。
以下、第8図を参照して動作説明する。
まず、マイクロコンピュータ21は、アクティブ測距系
11に測距指令を与える。このためアクティブ測距系11は
所定の測距動作をし(ステップ1)、測距演算回路19か
ら被写体16までの距離に相当するmビットの被写体距離
データをマイクロコンピュータ21に出力する。そして、
マイクロコンピュータ21はmビットの被写体距離である
測距データをパルス数Aとして記憶する(ステップ
2)。
また、測距の際には、スポットAFが選択されているか
を判断する(ステップ3)。通常、スナップ撮影などで
はスポットAFは選択されない。次に、測距データである
パルス数Aが所定の測距範囲N1〜N2、たとえばN1=1.06
m,N2=3.53mの範囲に入っているかを判定する(ステッ
プ4,5)。
ここで、ピント調節レンズの位置は、前述のように、
パルス発生回路33から生じるパルス数に基づいてモニタ
ーされているが、レンズ位置とパルス数との関係は、次
表で示すように、最至近から無限遠までのレンズ調節で
生じるパルス数が約1600パルスとなるように設定してお
り、これに対応して各レンズ位置(各被写体距離)毎の
パルス数も、レンズ位置データとして図示しないメモリ
ーに記憶させておく。また、アクティブ測距系11の測距
データに対応するパルス数Aも、同じ被写体距離であれ
ばレンズ位置データと同数になるように設定する。たと
えば被写体距離1.3mにおける合焦状態でのレンズ位置デ
ータは、表1から948である。これに対し、同じく被写
体距離1.3mにおけるアクティブ測距系11の測距データに
対応するパルス数Aも948となるように設定する。
また、ステップ5の比較はパルス数により、すなわち
N1=1210、N2=312と、測距データに対応するパルス数
Aとを比較し、パルス数AがN1〜N2の範囲内に入るか否
かを判断する。この結果、測距データのパルス数Aが設
定距離範囲パルス数N1〜N2内に入っていれば、アクティ
ブ測距系11によって得られた測距データAに基づき、合
焦動作する。
ここで、測距データAが設定距離範囲N1〜N2であれ
ば、アクティブ測距系11の問題点である至近距離でのパ
ララックスの発生や、遠距離での光束到達距離による測
距限界に影響されることなく、適切な測距データが得ら
れ、正しい合焦状態を得ることができる。
また、アクティブ測距系11のもう一つの問題点であっ
たピント抜け後ピン現象は、第1図で示したように、発
光素子13を複数個並設して測距エリアを拡大したものを
用いれば、第6図で説明したように、ファインダ中央部
が背景となるような被写体であっても、左右に位置する
人物を確実に捕え測距できるので、この点からも正しく
ピントを合わせできる。
このような測距データであるパルス数Aに基づく合焦
動作は、まず、測距データに対応するパルス数Aと、撮
影レンズ23内のピント調節レンズの現在位置データであ
るパルス数Bとを比較し、その差|A−B|を求める(ステ
ップ6)。次に、ピント調節レンズを、アクティブ測距
データAに対応するレンズ位置まで移動させるべく、現
在位置データBとの差|A−B|のパルス数分、ピント調節
機構30を動作させる(ステップ7)。このとき、パルス
発生回路33はレンズの移動量に対応する数のパルスを生
じるので、これをモニタしておく(ステップ8)。そし
て、このモニタされたパルス数が差|A−B|に相当するパ
ルス数に達したことにより、ピント調節機構30を停止さ
せる(ステップ9,10)。
そして、合焦動作後にB±|A−B|の演算をし、この演
算により求めた値をレンズの現在位置データBとして更
新記憶する(ステップ11)。
これらの動作により、ピント調節レンズは合焦状態に
なるので、自動焦点調節動作を終了する(ステップ2
8)。
一方、ステップ5の判定により、距離データAが設定
距離範囲N1〜N2内に入らないと判定された場合、およ
び、ステップ3の判定によりスポットAFが選択されてい
ると判断された場合は、それぞれ次のように動作する。
すなわち、まず、アクティブ測距データに対応するパ
ルス数Aと、撮影レンズ23内のピント調節レンズの現在
位置データであるパルス数Bとを比較し、その差|A−B|
を求める(ステップ12)。次に、差|A−B|を予め設定し
てあるデフォーカス量のずれ量αと比較し、これらの大
小関係を判断する(ステップ13,14)。その結果、ずれ
量αより大であれば、アクティブ測距データAに基づき
ピント調節レンズを合焦方向に動作させる。すなわち、
ピント調節レンズをアクティブ測距データのパルス数A
に対応するレンズ位置まで移動させるべく、現在位置デ
ータBとの差|A−B|のパルス数分、ピント調節機構30を
動作させる(ステップ15)。このとき、パルス発生回路
33はレンズの移動量に対応する数のパルスを生じるの
で、これをモニタしておく(ステップ16)。そして、こ
のモニタされたパルス数が差|A−B|に相当するパルス数
に達したことにより、ピント調節機構30を停止させる
(ステップ17,18)。
そして、合焦方向への動作後、B±|A−B|の演算を
し、この演算により求めた値をレンズの現在位置データ
Bとして更新記憶する(ステップ19)。
次に、マイクロコンピュータ21は、パッシブ測距系12
に測距指令を与える。このためパッシブ測距系12は所定
の測距動作をし(ステップ20)、第5図で示した出力A
1,A2間の位相差Xに基づきデフォーカス量±Cを演算に
より求める(ステップ21)。
このパッシブ測距系12による測距動作は、ステップ14
の判断により、差|A−B|が設定ずれ量α以下であると判
断された場合にも行なわれる。すなわち、パッシブ測距
系12は、アクティブ測距データによる合焦方向への動作
が完了した場合、および、差|A−B|が設定ずれ量αより
小と判断された場合のいずれかによる。
そして、パッシブ測距系12により測距動作した後、デ
フォーカス量±Cが零か、すなわち、ピントが合ってい
るかを判断し(ステップ22)、その結果、すでにピント
があっていればそのままピント調節動作を終了させる
(ステップ28)。
これに対し、まだピントが合っていない場合は、ディ
フォーカス量であるパッシブ測距系12による測距データ
±Cのパルス数分、ピント調節機構30を動作させ、合焦
動作させる(ステップ23)。このときも、パルス発生回
路33はレンズの移動量に対応する数のパルスを生じるの
で、これをモニタしておく(ステップ24)。そして、こ
のモニタされたパルス数が、デフォーカス量±Cに相当
するパルス数に達したことにより、ピント調節機構30を
停止させる(ステップ25,26)。
そして、合焦方向への動作後、B±Cの演算をし、こ
の演算により求めた値をレンズの現在位置データBとし
て更新記憶し(ステップ27)、パッシブ測距動作を再び
行なうべくステップ20に戻る。以下、ステップ22により
ピントが合ったと判断されるまで、ステップ20ないしス
テップ27の動作を繰り返す。
ここでステップ14での判断基準となるずれ量αは、表
で示すようにパルス数500程度に設定する。たとえば表
において、現在レンズ位置データBが948パルスである
ものとする。この場合、アクティブ測距データAのパル
ス数が1462より多く、432より少ない場合は、まず、ア
クティブ測距データAに基づいてレンズ合焦方向に移動
させ、その後パッシブ測距するようにしている。すなわ
ち、パッシブ測距系12は、+方向および−方向にそれぞ
れ最大500パルスのずれ量の範囲内での測距するので、
パッシブ測距演算データの膨大化を抑制でき、測距演算
時間の短縮化が可能になるとともに、パッシブ測距系12
に負担のかからない合焦動作が可能となる。
また、アクティブ測距データによる合焦動作から、パ
ッシブ測距データによる合焦動作への仕様切換が一定の
フローにしたがって実施されるので、これらの切り換
え、選択時におけるモータ32によるピント調節ハンチン
グが発生しない。
〔発明の効果〕
請求項1記載の自動焦点調節装置によれば、合焦動作
を開始する場合にはアクティブ測距系によりアクティブ
測距し、距離範囲判定手段が設定距離範囲内であると判
定した場合、および、設定範囲内でなくかつ比較手段に
よりモニターされているピント調節レンズの現在位置デ
ータをアクティブ測距データとの差が設定ずれ量より大
であると判断された場合は、それぞれアクティブ測距デ
ータに基づきピント調節機構を合焦動作させ、また、設
定範囲内でない場合にこのアクティブ測距データによる
ピント調節機構の合焦動作が完了し、かつ、パッシブ測
距系が非合焦状態であると判断した場合、および、比較
手段により差が設定ずれ量より小と判断された場合は、
それぞれパッシブ測距データによりピント調節機構を合
焦動作させることにより、アクティブ測距およびパッシ
ブ測距の特徴を使い分けるようにしたので、最至近から
無限遠にわたって高いピント品質を得ることができる。
請求項2記載の自動焦点調節装置によれば、請求項1
記載の自動焦点調節装置に加え、複数の発光素子から被
写体に向って光束を投射することにより、広範囲で測距
し、ピント抜けによる後ピン現象を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動焦点調節装置の一実施例を示すブ
ロック図、第2図は第1図における撮影レンズの構成例
を示す断面図、第3図は第2図におけるギア機構の構成
例を示す斜視図、第4図は第1図で示した装置を組み込
んだカメラを示す側面図、第5図はパッシブ測距系の動
作を説明するための特性図、第6図は比較的近い距離範
囲での測距状態の説明図、第7図は上記距離範囲より遠
い距離での測距状態の説明図、第8図は第1図で示した
装置の動作を説明するフローチャートである。 11……アクティブ測距系、12……パッシブ測距系、13…
…発光素子、16……被写体、18……光電変換素子、21…
…移動量測定手段、比較手段、距離範囲判定手段、合焦
動作切換手段をそれぞれ機能として有するマイクロコン
ピュータ、23……撮影レンズ、28……光電変換素子とし
てのイメージセンサー、30……ピント調節機構。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 13/36 G02B 7/32 G02B 7/36 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子から被写体に向かって光束を投射
    し、被写体で反射された光束を受光位置に応じて被写体
    位置を検出する光電変換素子が受光して被写体距離を得
    る三角測量方式のアクティブ測距系と、 互いに異なる複数の光路を介して複数の被写体像を形成
    し、これら被写体像をそれぞれ光電変換素子で検出して
    各被写体像間の位相差によりピントずれ量を得る像位相
    差検出方式によるパッシブ測距系と、 上記アクティブ測距系による測距データおよびパッシブ
    測距系による測距データのいずれによっても撮影レンズ
    内のピント調節レンズを合焦動作させることができるピ
    ント調節機構と、 上記アクティブ測距系による測距データが予め設定され
    た距離範囲内に入っているか否かを判定する距離範囲判
    定手段と、 上記ピント調節レンズの移動量を測定する移動量測定手
    段と、 上記移動量に基づいてモニターされているピント調節レ
    ンズの現在位置データを前記アクティブ測距データと比
    較しこれらの差を求めるとともに、この差と予め設定さ
    れているずれ量との大小関係を判断する比較手段と、 合焦動作を開始する場合、上記距離範囲判定手段が設定
    距離範囲内であると判定した場合、および、設定範囲内
    でなくかつ上記比較手段により上記差が設定ずれ量より
    大であると判断された場合は、それぞれ上記アクティブ
    測距データに基づきピント調節機構を合焦動作させ、ま
    た、設定範囲内でない場合にこのアクティブ測距データ
    によるピント調節機構の合焦動作が完了し、かつ、上記
    パッシブ測距系が非合焦状態であると判断した場合、お
    よび、上記比較手段により上記差が設定ずれ量より小と
    判断された場合は、それぞれパッシブ測距データにより
    ピント調節機構を合焦動作させる合焦動作切換手段と を具備したことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】三角測量方式のアクティブ測距系は、複数
    の発光素子から被写体に向って光束を投射する多点測距
    装置である ことを特徴とする請求項1記載の自動焦点調節装置。
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