JP2958109B2 - 制振材用樹脂組成物 - Google Patents

制振材用樹脂組成物

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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は制振材用樹脂組成物に関する。さらに詳しく
は、たとえば電気洗濯機、電気掃除機、自動車、橋梁な
どのごとく構造的に振動が問題となる分野において、制
振材として好適に使用しうる制振材用樹脂組成物に関す
る。
[従来の技術] 構造的に振動が問題となる分野においては一般に制振
材が用いられている。このような制振材には、従来から
主としてポリエステル−ウレタン系樹脂組成物が用いら
れている(特開昭63−207809号公報、特開昭63−202613
号公報、特開昭63−48321号公報、特開昭62−295949号
公報)。
しかしながら、ポリエステル−ウレタン系樹脂組成物
は、塗工時の適正な粘度を保持しうる時間、いわゆる可
使時間が短かったり、系の粘度が高くなったりして塗工
作業性に劣り、その結果、えられる塗工膜に塗工ムラが
発生したり、表面の平滑性が低下するという問題があ
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであ
り、塗工作業性にすぐれかつ、製振材として重要な製振
温度幅が広く、また基材との接着性にもすぐれた制振材
用樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、(A)カルボキシル基および/または水酸
基を含有する炭化水素系ポリマーを縮合成分とする飽和
ポリエステルおよび (B)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
プレポリマーから選ばれたポリシアナト からなる制振材用樹脂組成物に関する。
[作用および実施例] 本発明の制振材用樹脂組成物は、前記したように、 (A)カルボキシル基および/または水酸基を含有する
炭化水素系ポリマーを縮合成分とする飽和ポリエステル
および (B)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
プレポリマーから選ばれたポリシアナト から構成される。
このように、本発明の制振材用樹脂組成物は、ポリエ
ステルとシアナト化合物のブレンド系の樹脂組成物であ
るため、その粘度はポリエステルの粘度に近く、塗工作
業性が良好であり、しかもえられる制振材は、従来のも
のと比較して何ら遜色のない物性を有するものである。
本発明に用いられる飽和ポリエステルは、カルボキシ
ル基および/または水酸基を含有する炭化水素系ポリマ
ーを縮合成分とするものである。
前記飽和ポリエステルの代表例としては、たとえば末
端にカルボキシル基および/または水酸基を有するポリ
オレフィンと酸成分およびアルコール成分とを共重合し
なものがあげられる。
前記ポリオレフィンとしては、たとえば末端にカルボ
キシル基および/または水酸基を有する水添ポリブタジ
エン、末端にカルボキシル基および/または水酸基を有
するポリエチレンなどがあげられる。
前記水添ポリブタジエンの具体例としては、たとえば
ポリテールHAC、ポリテールHA、ポリテールH(以上、
三菱化成(株)製、商品名)などがあげられる。また、
前記ポリエチレンの具体例としては、たとえばビスコー
ルTS−200(三洋化成(株)製、商品名)などがあげら
れる。
前記酸成分の代表例としては、ジカルボン酸があげら
れる。
前記ポリオレフィンの数平均分子量は、あまりにも大
きすぎるばあいには、ポリエステルが汎用の溶媒に溶解
しにくくなり、またあまりにも小さすぎるばあいには、
制振特性を示す温度領域がせまくなる傾向があるので、
通常100〜200000、なかんづく300〜10000程度であるこ
とが好ましい。
前記ジカルボン酸としては、たとえばテレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカ
ルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ビフ
ェニルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸などの芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸;
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジカルボン酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸;p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸などが
あげられ、これらのジカルボン酸は、単独でまたは2種
以上を混合して用いられる。
前記アルコール成分の代表例としては、ポリオールが
あげられる。前記ポリオールの具体例としては、たとえ
ばネオペンチルグリコール、ネオペンチルグリコールヒ
ドロキシピバレート、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、3−メチルペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
ジエチレングリコールなどの脂肪族グリコール;1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメチロ
ールなどの脂環族ジオール;ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオ
キサイド付加物、ビスフェノールSのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールSのプロピレンオキサイド付
加物などの芳香環含有グリコールなどがあげられ、これ
らのポリオールは単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
前記ポリオレフィン、酸成分およびアルコール成分の
配合割合は、通常カルボキシル基と水酸基の当量比(カ
ルボキシル基/水酸基)が1.0/1.0〜1.0/3.0、なかんづ
く1.0/1.05〜1.0/2.0となるように調整することが好ま
しい。
なお、本発明においては、えられる樹脂組成物に充分
な制振性を付与せしめるために、前記ポリオレフィン
が、ポリオレフィン、酸成分およびアルコール成分中に
少なくとも1%(重量%、以下同様)、好ましくは少な
くとも5%含まれていることが望ましい。しかしなが
ら、前記ポリオレフィンの含有量があまりにも多いばあ
いには、ポリエステルの有機溶媒への溶解性が低下する
傾向があるので、ポリオレフィン、酸成分およびアルコ
ール成分中に60%以下、好ましくは50%以下の量で含ま
れていることが望ましい。
本発明に用いられる飽和ポリエステルの数平均分子量
は、1000〜50000、なかんづく2000〜30000あることが好
ましい。かかる飽和ポリエステルの数平均分子量は、10
00未満であるばあいには、充分な制振特性がえられず、
また50000こえるばあいには、塗工性が不良となる傾向
がある。
前記分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルの代表例としては、たとえば一般式
(I): ROCN) (I) (式中、Rは芳香族の有機基、mは2以上、好ましくは
2または3の整数を示す)で表わされるものがあげられ
る。
前記一般式(I)で表わされる多官能性シアン酸エス
テルの具体例としては、たとえば1,3−ジシアナトベン
ゼン、1,4−ジシアナトベンゼン、1,3,5−トリシアナト
ベンゼン、1,3−ジシアナトナフタレン、1,4−ジシアナ
トナフタレン、1,6−ジシアナトナフタレン、1,8−ジシ
アナトナフタレン、2,6−ジシアナトナフタレン、2,7−
ジシアナトナフタレン、1,3,6−トリシアナトナフタレ
ン、4,4′−ジシアナトビフェニル、ビス(4−ジシア
ナトフェニル)メタン、2,2−ビス(4−シアナトフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−シア
ナトフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−
4−シアナトフェニル)プロパン、ビス(4−シアナト
フェニル)エーテル、ビス(4−シアナトフェニル)チ
オエーテル、ビス(4−シアナトフェニル)スルホン、
トリス(4−シアナトフェニル)ホスファイト、トリス
(4−シアナトフェニル)ホスフェート、ノボラックと
ハロゲン化シアンの反応生成物などがあげられる。
また、前記多官能性シアン酸エステルを鉱酸、ルイス
酸、炭酸ナトリウム、塩化リチウムなどの塩類、トリブ
チルホスフィンなどのリン酸エステル類などの存在下に
重合させてえられるプレポリマーとして用いることがで
きる。これらのプレポリマーは、前記シアン酸エステル
中のシアン基が三量化することによって形成されるsym
−トリアジン環を一般に分子中に有している。本発明に
おいては、数平均分子量300〜6000の前記プレポリマー
を用いるのが好ましい。
さらに、前記多官能性シアン酸エステルはアミンとの
プレポリマーのかたちでも使用することができる。好適
に用いうるアミンとしては、たとえばメタまたはパラフ
ェニレンジアミン、メタまたはパラキシリレンジアミ
ン、1,4−または1,3−シクロヘキサンジアミン、ヘキサ
ヒドロキシリレンジアミン、4,4′−ジアミノビフェニ
ル、ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(4−ア
ミノフェニル)エーテル、ビス(4−アミノフェニル)
スルホン、ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)メ
タン、ビス(4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)メ
タン、ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、2,
2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アミノ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−アミノ−3−クロロフェニル)プロパン、ビ
ス(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタン、2,2−
ビス(4−アミノ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルメタン、3,4
−ジアミノフェニル−4−アミノフェニルメタン、1,1
−ビス(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタンな
どがあげられる。
前記多官能性シアン酸エステル、そのプレポリマーお
よびアミンとのプレポリマーは混合物として用いること
ができる。
前記飽和ポリエステルとポリシアナトとは、通常70:3
0〜99.5:0.5、好ましくは80:20〜99:1の重量比で混合し
て用いられる。なお、飽和ポリエステルの割合が前記範
囲よりも小さいばあいには、充分な制振特性がえられが
たく、また前記範囲よりも大きいばあいには、基材との
接着力および耐熱性が低下する傾向がある。
前記飽和ポリエステルおよび前記ポリシアナトを配合
することにより、本発明の制振材用樹脂組成物がえられ
るが、使用に際しては、通常、前記制振材用樹脂組成物
は溶剤に溶解して用いられる。このように本発明の制振
材用樹脂組成物を溶剤に溶解して用いるばあいには、通
常樹脂固形分濃度が10〜80%、なかんづく20〜70%とな
るように調整される。前記溶剤としては、たとえばトル
エン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、酢酸エチル、シクロヘキサノンなどがあげら
れる。
なお、本発明の制振材用樹脂組成物には、必要により
各種充填剤、カップリング剤、レベリング剤、着色剤な
どを適宜配合してもよい。
つぎに本発明の制振材用樹脂組成物を実施例に基づい
てさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。
実施例1 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.4モル、セバシ
ン酸0.1モル、エチレングリコール0.6モル、ネオペンチ
ルグリコール0.4モルおよび末端に水酸基を有するポリ
ブタジエンとしてポリテールH(三菱化成(株)製、商
品名)0.02モルからなる飽和ポリエステル(ガラス転移
温度:40℃、数平均分子量:20000)の40%シクロヘキサ
ノン溶液中の樹脂固形分95重量部に対してポリシアナト
としてBT 2000(2,2−ビス(4−シアナトフェニル)プ
ロパン、三菱ガス化学(株)製、商品名)5重量部を混
合して制振材用樹脂組成物の塗工液をえた。
まず塗工液の安定性を調べたのち、えられた塗工液を
ロールコーターを用いて鋼鈑上に乾燥後の塗膜の厚さが
50μmとなるように塗布したのち、熱風乾燥機を用いて
180℃で3分間乾燥した。えられた塗膜の性質として塗
工ムラおよび塗面の状態を調べたのち、この鋼鈑の塗膜
上に、塗膜が形成されていない鋼鈑を重ね合わせ、10kg
/cm2の圧力で230℃の温度で3分間熱処理を施し、2枚
の鋼鈑のあいだに樹脂層が形成された複合鋼鈑をえた。
えられた複合鋼鈑の物性として制振ピーク温度、最大
損失係数、損失0.1以上の温度幅、T剥離強度および剪
断強度の制振特性を調べた。その結果を第1表に示す。
なお、テストの測定法はつぎのとおりである。
(イ)塗工液の安定性 塗工液を40℃にて放置し、ゲル化がおこるまでの時間
を測定する。
(ロ)塗工ムラ 目標とした塗膜厚さと現実の塗膜厚さとの差(μm)
で示す。
(ハ)塗面の状態 目視によってその表面状態を観察する。
(ニ)制振特性 B&K社製の制振性自動測定システムを用い、周波数
250Hzにて各種温度における損失係数を求めることによ
り測定する。
(i)制振ピーク温度は最大の損失係数を示したときの
温度である。
(ii)損失0.1以上の温度幅は損失係数が0.1以上にとど
まっている温度の範囲で示す。
(iii)T剥離強度(kgf/25mm):JISK−6854に準じる
(ただし、試料片幅は25mm、引張速度は10mm/minであ
る)。
(iv)剪断強度(kgf/cm2):JISK−6850に準じる(ただ
し、試料片の縦幅は10mm、横幅は35mm、引張速度は5mm/
minである)。
実施例2 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.5モル、エチレ
ングリコール0.6モル、ネオペンチルグリコール0.4モル
およびポリテールH0.02モルからなる飽和ポリエステル
(ガラス転移温度:70℃、数平均分子量:20000)の40%
シクロヘキサノン溶液中の樹脂固形分95重量部に対して
ポリシアナトとしてBT2000を5重量部混合して制振材用
樹脂組成物の塗工液をえた。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
実施例3 テレフタル酸0.2モル、イソフタル酸0.5モル、セバシ
ン酸0.3モル、エチレングリコール0.7モル、ネオペンチ
ルグリコール0.6モルおよびポリテールH0.02モルからな
る飽和ポリエステル(ガラス転移温度:15℃、数平均分
子量:20000)の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固形
分95重量部に対してポリシアナトとしてBT2000を5重量
部混合して制振材用樹脂組成物の塗工液をえた。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
実施例4 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.5モル、エチレ
ングリコール0.6モル、ネオペンチルグリコール0.4モ
ル、1,6−ヘキサンジオール0.3モルおよびポリテールH
0.02モルからなる飽和ポリエステル(ガラス転移温度:1
5℃、数平均分子量:20000)の40%シクロヘキサノン溶
液中の樹脂固形分95重量部に対してポリシアナトとして
BT2000を5重量部混合して制振材用樹脂組成物の塗工液
をえた。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
実施例5 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.5モル、エチレ
ングリコール0.75モル、ビスフェノールA−エチレンオ
キサイド付加物としてBPE−20(三洋化成(株)製、商
品名)0.25モルおよびポリテールH0.02モルからなる飽
和ポリエステル(ガラス転移温度:85℃、数平均分子量:
20000)の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固形分90
重量部に対してポリシアナトとして1,6−ジシアナトナ
フタレン10重量部を混合して制振材用樹脂組成物の塗工
液をえた。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
実施例6 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.5モル、エチレ
ングリコール0.75モル、トリシクロデカンジメチロール
0.25モルおよびポリテールH0.02モルからなる飽和ポリ
エステル(ガラス転移温度:90℃、数平均分子量:2000
0)の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固形分80重量
部に対してポリシアナトとして1,4−ジシアナトベンゼ
ン20重量部を混合して制振材用樹脂組成物の塗工液をえ
た。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
実施例7 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.4モル、セバシ
ン酸0.1モル、エチレングリコール0.6モル、ネオペンチ
ルグリコール0.4モルおよびビスコートTS−200(三洋化
成(株)製、商品名)0.02モルからなる飽和ポリエステ
ル(ガラス転移温度:40℃、数平均分子量:20000)の40
%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固形分80重量部に対し
てポリシアナトとして1,4−ジシアナトベンゼン20重量
部を混合して制振材用樹脂組成物の塗工液をえた。
えられた塗工液の物性を調べたのち、実施例1と同様
にして複合鋼鈑を作製し、ついでその物性を調べた。そ
の結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いたのと同じポリエステル95重量部およ
びポリイソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリ
ウレタン(株)製、樹脂固形分:70%、イソシアネート
濃度:11.5%)7.1重量部を混合して制振材用樹脂組成物
の塗工液をえた。
つぎに、えられた塗工液を用いて実施例1と同様にし
て複合鋼鈑を作製し、その物性および塗工液の物性を実
施例1と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
比較例2 アジピン酸100モルおよびネオペンチルグリコール110
モルからなるポリエステルジオール(水酸基価:56KOHmg
/g、数平均分子量:2000)を用意した。
温度計、撹拌機および還流式冷却器を備えた反応容器
中に、トルエン50重量部およびメチルエチルケトン50重
量部を仕込み、ついで前記ポリエステルジオール100重
量部を加えて溶解した。
つぎにイソホロンジイソシアネート16.5重量部および
ジブチル錫ジラウレート0.02重量部を加え、70〜80℃で
3時間反応させたのち、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン5重量部を加え、70〜80℃でさらに4時間反応させ
た。この間、粘度の上昇にあわせてトルエン94重量部お
よびメチルエチルケトン94重量部を加え、固形分濃度を
30%とした。
えられたポリウレタン(ガラス転移温度:−32℃、数
平均分子量:52000)を用いて実施例1と同様にして複合
鋼鈑を作製し、その物性および塗工液の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、実施例でえ
られた本発明の制振材用組成物は、広い温度領域にわた
って制振特性が発揮でき、しかも基材との接着力にすぐ
れ、かつ塗工性も良好であるから、制振材として好適に
使用しうるものであることがわかる。
[発明の効果] 本発明の制振材用樹脂組成物は、従来の制振材用樹脂
組成物と比較して制振特性および塗工性が良好であるの
で、制振材として好適に使用しうるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−132956(JP,A) 特開 昭62−101673(JP,A) 特開 昭60−233175(JP,A) 特開 昭56−157425(JP,A) 特開 昭64−20262(JP,A) 特開 平4−39360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 67/00 - 67/08 C08G 73/00 - 73/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)カルボキシル基および/または水酸
    基を含有する炭化水素系ポリマーを縮合成分とする飽和
    ポリエステルおよび (B)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
    シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
    プレポリマーから選ばれたポリシアナト からなる制振材用樹脂組成物。
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