JP2958064B2 - カード用オーバーシート - Google Patents

カード用オーバーシート

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JP2958064B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、クレジットカード、バンクカード等のカー
ドに好適に使用でき、特にプレス適性が優れたカード用
オーバーシートに関する。
(従来の技術) 近年、クレジットカード、バンクカード等に代表され
るプラスチックカードが各種分野で使用されている。こ
のようなプラスチックカード(以下「カード」という)
としては、通常、芯材としてのコアシートの両面に透明
なオーバーシートを積層したものが使用されている。
上記コアシート及びオーバーシートの材質としては、
ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を主体とするものが、価格
や強度等の品質面から多用されている。
カードはコアシートとオーバーシートとを積層するこ
とにより製造され、積層の方法は熱プレスが大半であ
る。そして、コアシートには、印刷適性を高め、コアシ
ートとオーバーシートとの間に気泡が残るのを防止する
ために、表面に凹凸を付与している。
最近は製造効率を向上する目的でプレスの時間を短縮
する、また加熱加圧を弱くし省エネルギーを図る等の検
討が行なわれてきている。その場合、プレス化粧板とオ
ーバーシートの間に気泡が残り、それがプレス終了後に
アバタ状の凹み(不圧)となって残るトラブルが発生し
やすくなる。そのため、従来はコアシートにのみ付与し
ていた表面凹凸をオーバーシートにも付与することによ
り、不圧を防止することが要求されてきている。
(発明が解決しようとする課題) この表面凹凸を付与する方法としては、エンボスロー
ルや、プレスによるマット加工法が公知であるが、それ
により、要求品質の一部が阻害され、それを全て満足す
ることは非常に困難となる。
すなわち、オーバーシートに前記の方法でマットを施
こすと、厚み精度が悪くなり、偏肉が発生しやすい。オ
ーバーシートには、プレス前に磁気ストライプを貼り付
ける工程があるが、シートに偏肉があると磁気ストライ
プの位置がずれたり、またそのためにオーバーシートが
巻き出される際に蛇行が発生するという問題がある。
そこで、シート生産時に、充填剤を添加してマットシ
ートを得る方法もあるが、充填剤により材質が脆くな
り、強度が極端に低下するばかりか、シート生産時に
も、破断等が頻発するおそれもある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、特定の配合組成と表面特性によって、上記
問題点を解消できるカード用オーバーシートを見出した
ものであり、その要旨は、重合度600〜900の塩化ビニル
樹脂100重量部に対し、ゲル分率30〜40重量%の部分架
橋塩化ビニル樹脂を0.5〜20重量部含有する組成物より
なり、シート表面の10点平均粗さが2〜10μmであるこ
とを特徴とするカード用オーバーシートにある。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明における塩化ビニル樹脂は、重合度が成形加工
性の良好な600〜90の範囲にある非架橋のもので、塩化
ビニル単独重合体、あるいはエチレン、プロピレン、酢
酸ビニル等を少量共重合させたもの等がある。
本発明における部分架橋塩化ビニル樹脂は、ゲル分率
が30〜40重量%のものを使用する。30重量%未満では表
面凹凸が出にくく、40重量%を越えるとカレンダや押出
加工等の成形加工性に劣る。架橋前の樹脂の重合度も60
0〜900の範囲のものが成形加工性の点で好ましい。
また、添加量は非架橋塩化ビニル樹脂100重量部に対
し0.5〜20重量部の範囲が好適であり、0.5重量部未満で
は表面凹凸が出にくく、20重量部を越えると成形加工
性、物性面で問題があり、好ましくない。
本発明シートは、上記混合樹脂に、熱安定剤、滑剤、
可塑剤等の所要の添加剤を添加し、押出成形、カレンダ
成形等でシート状に成形するが、その際の引き落としに
より、シート表面に凹凸が形成される。
表面凹凸は、JISB−0601による10点平均粗さで2〜10
μm、特に4〜8μmの範囲が好適であり、2μm未満
では、プレス時に不圧が残り易く、10μmを越えると、
プレス後の仕上り面に艶がなく、外観上問題がある。
本発明シートをカレンダ法で製造する場合、カレンダ
最終ロールに接する面は接しない面よりも表面凹凸が小
さくなる傾向にあるが、本発明においては、最終ロール
に接しない、表面凹凸の大きい面が上記範囲の表面凹凸
を有していればよい。
プレス時には、その表面凹凸の大きい面をカードの外
面(プレス化粧板の接する側)にすることにより、オー
バーシートとプレス化粧板との間の気泡残りを防止する
ことができる。
(実施例) 次に本発明を実施例により具体的に説明する。
(実験No.1〜2) 下記配合で、カレンダにて圧延して厚さ0.11mmのシー
トを製造した。
配合 PVC樹脂(P=700) 100重量部 MBS樹脂 10重量部 オクチル錫系安定剤 2重量部 ワックス系滑剤 0.3重量部 可塑剤(DOP) 1.5重量部 そして、得られた表面凹凸のないシートをNo.1とし、
それをアウトラインのエンボス装置にかけ、エンボスマ
ットを付与したものをNo.2とした。
(実験No.3〜4) 上記配合にさらに、ゲル分率40重量%の部分架橋塩化
ビニル樹脂を第1表に示す割合で混合し、上記と同様に
して本発明シートを得た。
各シートについて次の項目を評価し、その結果を第1
表に示した。
a)10点平均粗さ JISB−0601に従い、シートのカレンダ最終ロールに接
触しない面について、カレンダ引取方向に沿って、小坂
研究所製の粗さ計SE−40Dを用いて測定した。
b)厚み標準偏差 カレンダ幅方向について、1/1000マイクロメータで、
5cm間隔で60点の厚さを測定し、集計して標準偏差を求
めた。
c)引張強さ、伸び JISK−6734記載の方法にて、カレンダー引取方向につ
いて測定した。
d)シャルピー衝撃強度 JISK−7111記載の方法にて、カレンダー引取方向につ
いて測定した。なお資料は、シート55枚を300×300mmプ
レス機にて、170℃×120kg/cm2で10分間プレスを行なう
ことにより作成した。
d)プレス加工性 コアシートを用いて300×300mmプレス機にて、150℃
×50kg/cm2で10分間プレスを行ない判定した。不圧につ
いては、上記条件にて発生したものを「×」、しなかっ
たものを「○」とした。また表面仕上りは、光沢度で判
定し、光沢度が30を越えるものを「○」、15〜30を
「△」、15未満を「×」としたが、今回テストした中で
「×」のものはなかった。
なお光沢度は、スガ試験機社製、光沢計HA−GS60で測
定した。
第1表の結果から、従来品のNo.1は、プレスの際不圧
が見られた。No.2は従来品にエンボスマットを施したも
ので、不圧に対しては改善された反面、厚さの標準偏差
が大きくなり、厚さ精度が悪くなったことを示してい
る。また、引張強さも低下しているが、これはマットに
よるノッチ効果の影響と思われる。またプレスの仕上り
は、艶がなくなってきた。
No.3は、今回の発明によるものであるが、アフターエ
ンボスを施していないため、厚み精度は損なわれておら
ず、プレスにおいても、不圧、表面仕上りとも問題な
く、バランスがとれている。また物性面では、引張、シ
ャルピー強度ともマットなし(No.1)と比較して大差な
く、理想的なものである。
No.4は、No.3に比べ、部分架橋塩ビの重量部数を増や
した本発明品であるが、マットがより粗くなり、表面の
仕上りが悪くなりだしている。厚さ精度は悪化していな
いものの、物性面では、シャルピー強度がやや低下して
きており、オーバーシートの品質としては、No.3が最も
好ましい結果を得た。
(発明の効果) 本発明のオーバーシートは、プレス適性が、不圧、仕
上りの両面で非常に良好なものである。またアフターエ
ンボス等を行なっていないため、厚さ精度はマットなし
品に匹敵し、偏肉による磁気ストライプのずれ、または
蛇行が発生することはない。また、物性劣化もなく、カ
ード加工時に割れ等を発生させることもない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合度600〜900の塩化ビニル樹脂100重量
    部に対し、ゲル分率30〜40重量%の部分架橋塩化ビニル
    樹脂を0.5〜20重量部含有する組成物よりなり、シート
    表面の10点平均粗さが2〜10μmであることを特徴とす
    るカード用オーバーシート
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